【歴代】10分間・1時間・日降水量ランキング|日本一の豪雨記録は箱根922.5mm!観測史上ベスト1000を年間・月別・都道府県別に紹介

気象

日本で一番激しい雨は、どこで、どれだけ降ったのか——。この記事では、気象庁の「観測史上1〜10位の値」をもとに、歴代の10分間降水量・1時間降水量・日降水量ランキングに加えて、3・6・12・24・48・72時間降水量の歴代ランキングも作成しました。雨量を観測する全国1,675地点の観測史上1位の記録を、9つの指標・年間・各月・都道府県別に切り替えて見られるツール付きです。データは気象庁の掲載値を毎月自動で取り直しており、最終更新は2026年8月31日です。

答えを先に言うと、日降水量の歴代1位は箱根の922.5mm(2019年10月12日)。1時間では香取と長浦岳の153.0mm、10分間では木古内の55.0mm(2021年)です。時間を延ばすと、24時間では繁藤の979.0mm、72時間では上北山の1652.5mmにまで達します。「1日で1年分の半分近い雨」が実際に降った日本の記録を、データで振り返ります。

のぶやん
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歴代降水量ランキング【全国約1,700地点・ベスト1000】

下のツールでは、指標(日降水量・1時間・10分間・3/6/12/24/48/72時間降水量の9種類)と期間(年間・各月)を切り替えて、観測史上1位の値の深い順にベスト1000を表示します。都道府県での絞り込みと地点名・市町村名の検索もできます。偏差値は表示中の全地点平均から算出しています。データは気象庁の掲載値に合わせて毎月自動更新(最終更新:2026年8月31日)。

指標
期間
年代(記録が観測された年代で絞り込み)
日降水量・年間(観測史上):1,670地点の観測史上1位の値をランキング表示(上位1000地点まで)
1箱根(神奈川県)
922.5mm2019年10月12日偏差値104.7
2魚梁瀬(高知県)
851.5mm2011年7月19日偏差値98.8
3日出岳(奈良県)
844.0mm1982年8月1日偏差値98.1
4尾鷲(三重県・尾鷲市)
806.0mm1968年9月26日偏差値94.9
5内海(香川県・小豆島町)
790.0mm1976年9月11日偏差値93.6
6与那国島(沖縄県・与那国町)
765.0mm2008年9月13日偏差値91.5
7宮川(三重県)
764.0mm2011年7月19日偏差値91.4
8成就社(愛媛県)
757.0mm2005年9月6日偏差値90.8
9繁藤(高知県)
735.0mm1998年9月24日偏差値89.0
10剣山(徳島県)
726.0mm1976年9月11日偏差値88.2
11えびの高原(宮崎県)
715.0mm1996年7月18日偏差値87.3
12本川(高知県)
713.0mm2005年9月6日偏差値87.2
13神門(宮崎県・美郷町)
694.5mm2022年9月18日偏差値85.6
14湯ケ島(静岡県)
689.5mm2019年10月12日偏差値85.2
15色川(和歌山県)
672.0mm2001年8月21日偏差値83.7

気象庁「観測史上1〜10位の値」(各地点の1位の値)より作成。データ更新日:2026年8月31日(毎月自動更新)。3〜72時間降水量は10分ごとの値から求めた統計(2002年以前は1時間ごとの値)で、統計期間はおおむね1976年以降です。

歴代日降水量トップ30

歴代日降水量ランキング トップ30(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位箱根(神奈川県)922.5mm2019年10月12日104.7
2位魚梁瀬(高知県)851.5mm2011年7月19日98.8
3位日出岳(奈良県)844.0mm1982年8月1日98.1
4位尾鷲(三重県・尾鷲市)806.0mm1968年9月26日94.9
5位内海(香川県・小豆島町)790.0mm1976年9月11日93.6
6位与那国島(沖縄県・与那国町)765.0mm2008年9月13日91.5
7位宮川(三重県)764.0mm2011年7月19日91.4
8位成就社(愛媛県)757.0mm2005年9月6日90.8
9位繁藤(高知県)735.0mm1998年9月24日89.0
10位剣山(徳島県)726.0mm1976年9月11日88.2
11位えびの高原(宮崎県)715.0mm1996年7月18日87.3
12位本川(高知県)713.0mm2005年9月6日87.2
13位神門(宮崎県・美郷町)694.5mm2022年9月18日85.6
14位湯ケ島(静岡県)689.5mm2019年10月12日85.2
15位色川(和歌山県)672.0mm2001年8月21日83.7
16位上北山(奈良県・上北山村)661.0mm2011年9月3日82.8
17位池川(高知県)644.0mm2005年9月6日81.4
18位福原旭(徳島県)641.5mm2011年7月19日81.2
19位浦山(埼玉県)635.0mm2019年10月12日80.6
20位多良間(沖縄県)629.0mm1988年4月28日80.1
21位高知(高知県・高知市)628.5mm1998年9月24日80.1
22位天城山(静岡県)627.0mm1983年8月17日79.9
23位西川(和歌山県・古座川町)626.0mm2011年9月3日79.9
24位名瀬(鹿児島県・奄美市)622.0mm2010年10月20日79.5
25位那須高原(栃木県・那須町)607.0mm1998年8月27日78.3
26位小沢(東京都)602.5mm2019年10月12日77.9
27位梅ケ島(静岡県)597.5mm2019年10月12日77.5
28位彦根(滋賀県・彦根市)596.9mm1896年9月7日77.4
29位相模湖(神奈川県)595.0mm2019年10月12日77.3
29位船戸(高知県)595.0mm2005年9月6日77.3

1位の箱根922.5mm(偏差値104.7)は、2019年10月12日の台風19号(令和元年東日本台風)によるもの。東京の1年分の降水量(約1600mm)の6割近くが、たった1日で降った計算です。2位の魚梁瀬851.5mm(2011年台風6号)、4位の尾鷲806mm(1968年)と、台風の湿った空気が山にぶつかる「地形性豪雨」の名所が上位を占めます。

1時間降水量:153mmが2地点で並ぶ

歴代1時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位香取(千葉県・香取市)153.0mm1999年10月27日83.9
1位長浦岳(長崎県)153.0mm1982年7月23日83.9
3位多良間(沖縄県)152.0mm1988年4月28日83.5
4位甲佐(熊本県・甲佐町)150.0mm2016年6月21日82.7
4位清水(高知県・土佐清水市)150.0mm1944年10月17日82.7
6位下関(新潟県・関川村)149.0mm2022年8月4日82.2
6位室戸岬(高知県・室戸市)149.0mm2006年11月26日82.2
8位前原(福岡県・糸島市)147.0mm1991年9月14日81.4
9位上市(富山県・上市)146.5mm2024年8月25日81.2
9位岡崎(愛知県・岡崎市)146.5mm2008年8月29日81.2

1時間降水量の1位は香取(千葉県・1999年10月)と長浦岳(長崎県・1982年7月長崎大水害)の153.0mmで同率。3位の多良間152.0mm(1988年)まで、わずか1mm差に3地点がひしめきます。1時間100mmを超えると「記録的短時間大雨情報」が出るレベルですから、150mm超は災害級の中でも別格です。

10分間降水量:1位は意外にも北海道・木古内

歴代10分間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位木古内(北海道・木古内町)55.0mm2021年11月2日111.8
2位熊谷(埼玉県・熊谷市)50.0mm2020年6月6日102.0
2位室谷(新潟県)50.0mm2011年7月26日102.0
4位清水(高知県・土佐清水市)49.0mm1946年9月13日100.0
5位石巻(宮城県・石巻市)40.5mm1983年7月24日83.3
6位秩父(埼玉県・秩父市)39.6mm1952年7月4日81.6
7位柏原(兵庫県・丹波市)39.5mm2014年6月12日81.4
8位洲本(兵庫県・洲本市)39.2mm1949年9月2日80.8
9位横浜(神奈川県・横浜市)39.0mm1995年6月20日80.4
10位練馬(東京都・練馬区)38.5mm2018年8月27日79.4

10分間降水量の1位は木古内(北海道)の55.0mm(2021年11月9日)。豪雨のイメージが薄い北海道の、しかも11月の記録という意外な結果です。寒冷前線に伴う猛烈な雨柱が直撃したもので、10分で55mmは1時間換算330mmの猛烈さ。2位は室谷(新潟県・2011年)と熊谷(埼玉県・2020年)の50.0mmです。

3時間〜72時間降水量の歴代ランキング

ここからは、気象庁の「詳細(N時間降水量)」統計にある3・6・12・24・48・72時間降水量の歴代1位をまとめます。10分ごとの雨量を積み上げて「どの時刻から数えても最大になる○時間」を求めた値なので、0時で区切る日降水量よりも、ひとつの雨のイベントがもたらした「本当の総量」に近い数字です。統計期間はおおむね1976年以降(2002年以前は1時間ごとの値から算出)。表は2026年8月31日時点の気象庁掲載値で、毎月自動更新しています。

3時間降水量:「1時間150mm級」が続いた雨

歴代3時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位多良間(沖縄県)383.0mm1988年4月28日100.3
2位登別(北海道・登別市)338.0mm1983年9月25日91.4
3位大島(東京都・大島元町)335.0mm2013年10月16日90.8
4位仲筋(沖縄県)324.0mm2010年11月19日88.6
4位長浦岳(長崎県)324.0mm1982年7月23日88.6
6位下関(新潟県・関川村)323.5mm2022年8月4日88.5
7位尾鷲(三重県・尾鷲市)315.0mm2004年9月29日86.9
8位長崎(長崎県・長崎市)313.0mm1982年7月23日86.5
9位黒磯(栃木県・那須塩原市)308.0mm1977年9月3日85.5
10位小本(岩手県・岩泉町)304.5mm2023年8月13日84.8

3時間降水量の1位は多良間(沖縄県)の383.0mm(1988年4月28日)。多良間(沖縄県)の383mmは1988年4月28日、1時間降水量でも歴代3位の152mmを記録した猛烈な雨が3時間近く続いた結果で、「短時間の強さ」と「持続力」を兼ね備えた豪雨の代表例です。2位以下には登別(1983年)、大島(2013年・台風26号による伊豆大島土砂災害)、長浦岳・長崎(1982年長崎大水害)と、都市災害の記憶に残る雨が並びます。

6時間降水量:伊豆大島の556.5mm

歴代6時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位大島(東京都・大島元町)556.5mm2013年10月16日101.0
2位多良間(沖縄県)502.0mm1988年4月28日93.6
3位尾鷲(三重県・尾鷲市)497.0mm2004年9月29日93.0
4位登別(北海道・登別市)467.0mm1983年9月25日88.9
5位小本(岩手県・岩泉町)459.5mm2023年8月13日87.9
5位阿蘇乙姫(熊本県・阿蘇市)459.5mm2012年7月12日87.9
7位高知(高知県・高知市)444.0mm1998年9月25日85.8
8位後免(高知県・南国市)443.0mm1998年9月25日85.6
9位長崎(長崎県・長崎市)432.0mm1982年7月23日84.2
10位繁藤(高知県)429.0mm1998年9月25日83.8

6時間降水量の1位は大島(東京都・大島元町)の556.5mm(2013年10月16日)。大島(東京都・伊豆大島)の556.5mmは2013年10月16日未明、台風26号に伴う雨で、わずか6時間で東京の年降水量(約1600mm)の3分の1が降った計算です。多良間(1988年)、尾鷲(2004年・台風21号)、登別(1983年)が続き、6時間まではまだ「積乱雲の列の直撃」で記録が作られる時間スケールと言えます。

12時間降水量:ここから「台風×山」の領域

歴代12時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位箱根(神奈川県)729.5mm2019年10月12日99.0
2位大島(東京都・大島元町)706.5mm2013年10月16日96.7
3位高知(高知県・高知市)695.0mm1998年9月25日95.5
4位尾鷲(三重県・尾鷲市)643.0mm2004年9月29日90.3
5位後免(高知県・南国市)636.0mm1998年9月25日89.6
6位繁藤(高知県)635.0mm1998年9月25日89.5
7位魚梁瀬(高知県)623.0mm2014年8月10日88.3
8位えびの高原(宮崎県)622.0mm1997年9月16日88.2
9位与那国島(沖縄県・与那国町)617.0mm2008年9月13日87.7
10位神門(宮崎県・美郷町)595.0mm2005年9月6日85.5

12時間降水量の1位は箱根(神奈川県)の729.5mm(2019年10月12日)。箱根(2019年・台風19号)、大島(2013年・台風26号)、高知・後免・繁藤(1998年9月25日の高知豪雨)と、12時間になると台風や停滞前線に伴う地形性豪雨が上位を占め始めます。

24時間降水量:日降水量とは「別のランキング」になる

歴代24時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位繁藤(高知県)979.0mm1998年9月25日101.3
2位箱根(神奈川県)942.5mm2019年10月12日98.5
3位神門(宮崎県・美郷町)934.0mm2005年9月6日97.9
4位日出岳(奈良県)922.0mm1982年8月1日96.9
5位えびの高原(宮崎県)882.0mm2005年9月6日93.9
6位宮川(三重県)872.5mm2011年9月4日93.2
7位魚梁瀬(高知県)867.0mm2011年7月19日92.8
8位後免(高知県・南国市)862.0mm1998年9月25日92.4
9位高知(高知県・高知市)861.0mm1998年9月25日92.3
10位大島(東京都・大島元町)824.0mm2013年10月16日89.5

24時間降水量の1位は繁藤(高知県)の979.0mm(1998年9月25日)。日降水量(暦日)の1位は箱根の922.5mmですが、日付をまたいで「24時間」で数えると繁藤(高知県)の979mm(1998年9月24〜25日・高知豪雨)が上回ります。繁藤の日降水量は735mm——雨のピークが深夜0時をまたいだために、暦日集計では実力より小さく見えていたわけです。箱根942.5mm、神門934mm(2005年・台風14号)、日出岳922mm(1982年・台風10号)と続き、24時間で900mm超が複数地点あります。「日降水量」と「24時間降水量」は似て非なる指標だと分かる好例です。

48時間降水量:紀伊半島大水害の1300mm級

歴代48時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位宮川(三重県)1347.5mm2011年9月4日106.8
2位上北山(奈良県・上北山村)1343.0mm2011年9月4日106.6
3位神門(宮崎県・美郷町)1238.0mm2005年9月6日100.5
4位えびの高原(宮崎県)1210.0mm2005年9月6日98.9
5位魚梁瀬(高知県)1171.0mm2011年7月19日96.6
6位旭丸(徳島県)1157.0mm2004年8月2日95.8
7位風屋(奈良県・十津川村)1154.5mm2011年9月4日95.7
8位見立(宮崎県)1101.0mm2005年9月6日92.5
9位内海(香川県・小豆島町)1076.0mm1976年9月12日91.1
10位日出岳(奈良県)1036.0mm2004年8月1日88.8

48時間降水量の1位は宮川(三重県)の1347.5mm(2011年9月4日)。宮川(三重県)1347.5mmと上北山(奈良県)1343mmは、いずれも2011年9月の台風12号——紀伊半島大水害をもたらした雨です。動きの遅い台風が湿った空気を紀伊山地に送り続けた結果で、3位以下の神門・えびの高原(2005年・台風14号、九州山地)も同じ構図。2日間で1000mmを超える地点が全国で10か所以上あります。

72時間降水量:3日で東京の1年分を超える雨

歴代72時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位上北山(奈良県・上北山村)1652.5mm2011年9月4日113.9
2位宮川(三重県)1519.0mm2011年9月4日107.1
3位神門(宮崎県・美郷町)1322.0mm2005年9月6日97.0
4位魚梁瀬(高知県)1319.5mm2018年7月7日96.9
5位えびの高原(宮崎県)1306.0mm2005年9月7日96.2
6位風屋(奈良県・十津川村)1303.0mm2011年9月4日96.0
7位旭丸(徳島県)1241.0mm2004年8月2日92.9
8位内海(香川県・小豆島町)1231.0mm1976年9月12日92.3
9位日出岳(奈良県)1229.0mm1992年8月20日92.2
10位見立(宮崎県)1198.0mm2005年9月7日90.7

72時間降水量の1位は上北山(奈良県・上北山村)の1652.5mm(2011年9月4日)。上北山(奈良県)の1652.5mm(2011年9月2〜4日・台風12号)は、3日間で東京の年降水量(約1600mm)を上回る量です。宮川1519mm(同)、神門1322mm(2005年)、魚梁瀬1319.5mm(2018年・平成30年7月豪雨)と続き、上位は紀伊山地・九州山地・四国山地に集中。時間スケールが長くなるほど、記録は「どこにでも起こりうる一撃」から「動きの遅い台風×急峻な山」という、場所の決まった組み合わせで作られるようになります。

都道府県別の歴代日降水量1位

都道府県別の歴代日降水量1位
順位都道府県地点日降水量観測日
1位神奈川県箱根922.5mm2019年10月12日
2位高知県魚梁瀬851.5mm2011年7月19日
3位奈良県日出岳844.0mm1982年8月1日
4位三重県尾鷲806.0mm1968年9月26日
5位香川県内海790.0mm1976年9月11日
6位沖縄県与那国島765.0mm2008年9月13日
7位愛媛県成就社757.0mm2005年9月6日
8位徳島県剣山726.0mm1976年9月11日
9位宮崎県えびの高原715.0mm1996年7月18日
10位静岡県湯ケ島689.5mm2019年10月12日
11位和歌山県色川672.0mm2001年8月21日
12位埼玉県浦山635.0mm2019年10月12日
13位鹿児島県名瀬622.0mm2010年10月20日
14位栃木県那須高原607.0mm1998年8月27日
15位東京都小沢602.5mm2019年10月12日
16位滋賀県彦根596.9mm1896年9月7日
17位宮城県筆甫558.0mm2019年10月12日
18位山梨県南部532.0mm2019年10月12日
19位岡山県恩原530.5mm2023年8月15日
20位兵庫県家島528.0mm1976年9月10日
21位鳥取県大山524.0mm2011年9月3日
22位福岡県朝倉516.0mm2017年7月5日
23位岐阜県樽見495.0mm2002年7月10日
24位熊本県阿蘇乙姫493.0mm2012年7月12日
25位愛知県東海492.0mm2000年9月11日
26位岩手県小本484.0mm2023年8月13日
27位長崎県雲仙岳482.0mm1982年7月24日
28位大分県湯布院476.0mm2005年9月6日
29位山口県羅漢山472.0mm2005年9月6日
30位群馬県西野牧471.0mm2019年10月12日
31位茨城県花園455.5mm2019年10月12日
32位北海道苫小牧447.9mm1950年8月1日
33位京都府舞鶴445.5mm1953年9月25日
34位佐賀県多良岳441.0mm1976年8月3日
35位富山県立山435.0mm1978年6月27日
36位福島県只見430.0mm2011年7月29日
37位千葉県鋸南426.0mm1989年8月1日
38位新潟県栃尾421.0mm2004年7月13日
39位長野県北相木395.5mm2019年10月12日
40位島根県浜田394.5mm1988年7月15日
41位石川県白山河内392.0mm2022年8月4日
41位山形県鳥海山392.0mm1990年6月27日
43位広島県廿日市津田346.0mm2005年9月6日
44位秋田県仁別330.5mm2023年7月15日
45位青森県四兵衛森328.0mm1977年8月5日
46位福井県九頭竜312.0mm2002年7月10日
47位大阪府熊取281.5mm2017年10月22日

47都道府県すべてで日降水量300mm前後以上の記録があります。最も「控えめ」な大阪府でも熊取の281.5mm。日本に「豪雨と無縁の県」は存在しないことがわかります。

月別の記録分布——9月が最多、夏秋に集中

「その地点の観測史上1位の日降水量」が記録された月の分布(1,670地点)
地点数割合
1月0地点0.0%
2月0地点0.0%
3月1地点0.1%
4月4地点0.2%
5月23地点1.4%
6月135地点8.1%
7月329地点19.7%
8月437地点26.2%
9月474地点28.4%
10月248地点14.9%
11月18地点1.1%
12月1地点0.1%
  • 年間最大の日降水量記録は9月が477地点(28.6%)で最多。8月433地点、7月329地点と続き、7〜10月の4ヶ月で89%を占めます。台風と秋雨前線、梅雨末期の豪雨が日本の雨の記録を作っています。
  • 冬の記録(12〜2月)はわずか2地点。豪雪地帯でも「雨」の記録は夏に出ます。
  • 記録が出た年代を見ると、2010年以降が723地点(43.3%)と圧倒的。1990〜2000年代の476地点と合わせ、観測網の充実を考慮しても近年の豪雨の激甚化がうかがえます。

考察——日本の豪雨の「3つの顔」

日降水量は「台風×山」、1時間は「積乱雲の列」、10分間は「一撃の雨柱」

3つの指標で上位の顔ぶれが変わるのが面白いところです。日降水量の上位は箱根・魚梁瀬・日出岳・尾鷲——いずれも湿った風が山腹を強制的に駆け上がる地形性豪雨の聖地。1時間降水量は香取・長浦岳・甲佐など、線状降水帯や猛烈な積乱雲の直撃を受けた地点。そして10分間降水量は木古内・室谷・熊谷と、たった一つの雨柱の「当たりどころ」で決まるため、豪雨常襲地とは限らない地点が並びます。時間スケールが短いほど、記録は「どこにでも起こりうる」ものになるのです。

2010年以降に記録の43%——豪雨は確実に激しくなっている

全1670地点のうち、日降水量の観測史上1位が2010年以降に出た地点は723地点(43.3%)にのぼります。アメダスの多くは1970年代後半の観測開始なので単純比較はできませんが、平成30年7月豪雨(2018年)、令和元年東日本台風(2019年)、令和2年7月豪雨(2020年)と、近年の豪雨イベントが各地の記録を次々に塗り替えているのは確かです。気温が1℃上がると大気が含める水蒸気は約7%増える——温暖化と豪雨の激甚化の関係は、歴代記録の分布にもはっきり表れています。

【豆知識】世界記録と比べると?

世界に目を向けると、WMO(世界気象機関)が認定する日降水量(24時間)の世界記録は、インド洋レユニオン島フォクフォクの1825mm(1966年1月、サイクロン・デニーズ)。箱根の記録のほぼ2倍です。1時間降水量では米ミズーリ州ホルトの305mm(1947年)という記録が知られています。世界の「雨の聖地」はインド・チェラプンジやレユニオン島など。日本の記録は世界一ではないものの、先進国の人口密集地域でこのレベルの豪雨が毎年起こる国は世界でも稀です。

使用データと出典

  • 出典:気象庁「過去の気象データ検索」観測史上1〜10位の値(掲載値を毎月自動で再取得。最終更新:2026年8月31日)。雨量を観測する全国の気象台・アメダス1,675地点の、日降水量・日最大1時間降水量・日最大10分間降水量、および最大3・6・12・24・48・72時間降水量の観測史上1位(年間・各月)を集計。
  • 3〜72時間降水量は、10分ごとの雨量から「どの時刻から数えても最大になる○時間」を求めた統計(2002年以前は1時間ごとの値から算出)で、統計期間はおおむね1976年以降です。暦日(0時〜24時)で区切る日降水量とは集計方法が異なります。
  • 統計開始年は地点により異なります(気象台は明治〜、アメダスの多くは1970年代後半〜)。
  • 世界記録の豆知識はWMO(世界気象機関)の極値アーカイブおよびNOAAの公表資料に基づきます。
  • 偏差値は表示中の期間・指標における全地点の値から平均・標準偏差を計算(平均50・1標準偏差=10)。

降水量の歴代記録に関するよくある質問

日降水量の日本記録(観測史上1位)は?

箱根(神奈川県)の922.5mm(2019年10月12日)です。2位は魚梁瀬(高知県)の851.5mm(2011年7月19日)、3位は日出岳(奈良県)の844.0mm(1982年8月1日)。値は気象庁「観測史上1〜10位の値」から毎月自動更新しています。

このランキングはいつ更新される?

気象庁の「観測史上1〜10位の値」ページを毎月自動で全地点分取得し、記事内のランキングツール・表・本文の数値を更新しています。新しい記録が出れば翌月の更新で反映されます。更新日は記事内の「データ更新日」に表示しています。

自分の住む地点の記録を調べるには?

記事のランキングツールで都道府県を選ぶか地点名を検索してください。各地点名は地点別の気候データにリンクしており、その地点の平年値・観測史上の記録・全国順位をまとめて見られます。過去の特定の日の値は過去の天気検索で調べられます。

1時間降水量・10分間降水量の日本記録は?

1時間降水量は香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県)の153.0mm(1999年10月27日)、10分間降水量は木古内(北海道・木古内町)の55.0mm(2021年11月2日)。24時間降水量は繁藤(高知県)の979.0mm、72時間降水量は上北山(奈良県・上北山村)の1652.5mmです。1時間50mm・80mmがどんな雨かは降水量の目安の記事で解説しています。

関連ランキング・ツール

観測史上の記録シリーズと、地点ごとの記録・今日の実況を調べられるツールです。

まとめ

まとめ
  • 歴代日降水量の日本一は箱根の922.5mm(2019年10月12日・台風19号)。偏差値104.7の異次元。
  • 1時間降水量は香取・長浦岳の153.0mmが同率1位。10分間は木古内の55.0mm(2021年11月)が1位。
  • 日降水量の記録は9月が最多(28.6%)、7〜10月で89%。台風・秋雨・梅雨末期が日本の雨の記録製造機。
  • 2010年以降に記録の43.3%が集中。豪雨の激甚化がデータにも表れている。
  • 都道府県別1位の最小でも281.5mm(大阪府)。豪雨と無縁の県は日本にない。

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