京都の紅葉に行く日を決めるための、天気のデータをまとめました。いちばん晴れやすいのは11月(晴れ68.2%)、いちばん晴れにくいのは6月(32.5%)です。
東福寺・永観堂・嵐山・清水寺。見頃は11月中旬〜12月上旬。盆地特有の放射冷却が、京都の紅葉を鮮やかにしています——その仕組みと、その年の見頃を先読みする方法をまとめます。
気象庁が京都で観測した1968〜2025年の58年分・21,185日を独自に集計しています。月をクリックすると、その月の日付別データ(1日〜31日それぞれの晴れる確率)まで開きます。
出発直前は「今の予報」を確認(気象予報士のおすすめ)
このページは過去データの統計です。旅行が近づいたら、気象庁の京都府の天気予報(今日・明日・週間)→ 2週間気温予報 → 当日は雨雲の動き(雨雲レーダー)の順に見るのが確実です。統計で日程を決めて、直前は予報で微調整——これがいちばん失敗しない使い方です。
京都の紅葉のベストシーズンはいつ?|月別データ総まとめ
晴れやすさ・雨や雪の少なさ・気温の快適さだけで機械的に選ぶと、京都紅葉のベストシーズンは11月(晴れ68.2%・平年最高17.2℃)です。次点は12月・10月。ただし桜や紅葉、海、イベントなど「見たいもの」がある場合はその時期が正解です——下の表で天気の条件を確かめて、行きたい月のページで日付まで絞り込んでください。
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 46.6% | 41.6% | 8.9℃ | 1.2℃ | 雨・雪が多め |
| 2月 | 42.0% | 47.9% | 9.8℃ | 1.4℃ | 雪シーズン |
| 3月 | 53.6% | 37.7% | 13.7℃ | 4.0℃ | — |
| 4月 | 56.3% | 32.9% | 20.0℃ | 9.2℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 5月 | 51.0% | 31.8% | 24.8℃ | 14.1℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 6月 | 32.5% | 39.0% | 27.9℃ | 18.9℃ | — |
| 7月 | 38.1% | 37.9% | 31.9℃ | 23.4℃ | 真夏日が多い |
| 8月 | 50.2% | 28.7% | 33.4℃ | 24.4℃ | 猛暑に注意 |
| 9月 | 46.7% | 34.0% | 29.0℃ | 20.5℃ | 真夏日が多い |
| 10月 | 59.0% | 26.4% | 23.0℃ | 13.9℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 11月 ★ | 68.2% | 21.0% | 17.2℃ | 8.0℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 12月 | 62.7% | 27.0% | 11.5℃ | 3.2℃ | — |
京都の紅葉の月別の天気と服装|12か月まとめ
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | 降水量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 46.6% | 41.6% | 8.9℃ | 1.2℃ | 49.8mm |
| 2月 | 42.0% | 47.9% | 9.8℃ | 1.4℃ | 66.4mm |
| 3月 | 53.6% | 37.7% | 13.7℃ | 4.0℃ | 109.6mm |
| 4月 | 56.3% | 32.9% | 20.0℃ | 9.2℃ | 131.3mm |
| 5月 | 51.0% | 31.8% | 24.8℃ | 14.1℃ | 151.8mm |
| 6月 | 32.5% | 39.0% | 27.9℃ | 18.9℃ | 215.9mm |
| 7月 | 38.1% | 37.9% | 31.9℃ | 23.4℃ | 223.1mm |
| 8月 | 50.2% | 28.7% | 33.4℃ | 24.4℃ | 164.2mm |
| 9月 | 46.7% | 34.0% | 29.0℃ | 20.5℃ | 187.7mm |
| 10月 | 59.0% | 26.4% | 23.0℃ | 13.9℃ | 124.7mm |
| 11月 | 68.2% | 21.0% | 17.2℃ | 8.0℃ | 72.8mm |
| 12月 | 62.7% | 27.0% | 11.5℃ | 3.2℃ | 49.4mm |
数値は京都の58年平均です。「晴れ」「雨」は気象庁の天気出現率と同じ定義(雪>雨>くもり>晴れ)で1日ずつ判定しました。
京都の紅葉はいつ行くのがいい?58年データで見るベストシーズン
晴れやすさだけで選ぶなら11月(68.2%)、12月(62.7%)、10月(59.0%)の順です。ただし、晴れる=過ごしやすいではありません。8月は最高33.4℃、1月は最低1.2℃。真夏は猛暑日が月9.9日あります。晴れやすさと気温の両方で選んでください。
京都紅葉の天気を左右するもの
京都の紅葉が別格なのは、三方を山に囲まれた盆地地形のおかげです。
秋の晴れた夜、盆地は放射冷却で強く冷え込みます。一方で日中は日射で暖まる。この大きな日較差が、紅葉に必要な条件そのものです。
紅葉のしくみは、葉の中でクロロフィル(緑)が分解され、アントシアニン(赤)が合成されること。アントシアニンの合成には日中の十分な日射と夜の低温が両方必要です。暖かい夜が続く年は、赤が出ずにくすんだ茶色になります。
このページの10月下旬〜11月の最低気温が、その年の京都の紅葉の質を占う最重要データです。
紅葉の見頃を予測する|「最低気温8℃」と「5℃」の2つのスイッチ
■ 2つの温度スイッチ
カエデの紅葉には、経験的によく使われる目安があります。
最低気温が8℃を下回ると「色づき始め」
最低気温が5〜6℃を下回ると「一気に進む」
このページの10月下旬〜11月の旬別最低気温を見てください。京都で最低気温が8℃を切り始めるのが例年11月上旬、5℃前後に届くのが11月中旬〜下旬。これが見頃=11月下旬という定説の根拠です。
■ その年の見頃を先読みする
10月が暖かかった年は、見頃が数日〜1週間遅れます。近年は11月下旬〜12月上旬にずれ込む年が増えています。
逆に11月上旬に強い寒気が入った年は、一気に色づいて見頃が前倒しになります。
■ 「くすむ年」の条件
①夜が暖かい(最低気温が下がらない)→ アントシアニンが作られず茶色に
②日照不足(曇天続き)→ 糖が作られず発色が弱い
③台風の塩害・強風→ 色づく前に葉が傷む
■ 場所で見頃をずらす
標高が高いほど早い。大原・高雄・貴船(11月中旬)→ 嵐山・東山(11月下旬)→ 市街地の寺社(11月末〜12月上旬)。「京都は遅かった」と思っても、市街地はまだ間に合うことが多いです。
■ 朝いち
東福寺・永観堂は午前中に人が集中します。開門直後が唯一の静かな時間帯。加えて盆地の秋は朝に霧が出る日があり、これに当たると別格の絵になります。
雨の京都紅葉|濡れた苔と、散り紅葉
濡れた紅葉は色が濃く写る。乾いた葉は光を散乱させて白っぽくなりますが、水膜がかかると彩度が上がります。苔庭のある寺(祇王寺・三千院など)は雨で本領を発揮します。
そして散り紅葉(ちりもみじ)。地面が赤く敷き詰められる状態は、見頃のピークを数日過ぎた後、雨や風で葉が落ちてから生まれます。「遅れて行った」ときの正解です。
実務面では、11月の京都の降水量はさほど多くありません。このページの11月の天気出現率を見ると、晴れを引ける確率が高い月であることが分かります。
ただし11月下旬の京都は底冷えします。盆地の放射冷却で朝は5℃前後。拝観は屋外の待ち時間が長いため、体感は数字より低くなります。
晴れ・くもり・雨の数字はどうやって出しているか
気象庁の各管区気象台が公表する「天気の出現率」と同じ順番で、1日ずつ天気を1つに決めています。①雪(雪の現象があった日)→②雨(日降水量1.0mm以上)→③くもり(日平均雲量8.5以上)→④晴れ。上から順にあてはめ、最初に該当したところで確定します。雲量は公開データにないため日照時間÷可照時間で代用しており、実際に雲量を観測している気象台の公表値との誤差は1ポイント前後です。
気象庁の平年値は直近30年ですが、このページは1968〜2025年の58年分を使っています。期間が長いほど、たまたま雨が多かった年の影響がならされます。集計方法は「全国837地点の天気出現率」に詳しく書きました。
京都の紅葉の天気 よくある質問
京都の紅葉はいつ行くのがおすすめですか?
京都の紅葉で雨が多いのは何月ですか?
京都の紅葉の一番暑い月と寒い月は?
このデータはどこのものですか?
京都紅葉 各月の詳細ページ
- 京都紅葉1月の服装と天気|冬日9.9日を58年データで(最低1.2℃)
- 京都紅葉2月の服装と天気|冬日8.5日を58年データで(最低1.4℃)
- 京都紅葉3月の服装と天気|58年データで(晴れ53.6%・最高13.7℃)
- 京都紅葉4月の服装と天気|58年データで(晴れ56.3%・最高20.0℃)
- 京都紅葉5月の服装と天気|58年データで(晴れ51.0%・最高24.8℃)
- 京都紅葉6月は雨が多い?天気を58年データで(雨39.0%・晴れ32.5%)
- 京都紅葉7月の暑さ対策|猛暑日6.4日・熱帯夜8.1日を58年データで
- 京都紅葉8月の暑さ対策|猛暑日9.9日・熱帯夜13.0日を58年データで
- 京都紅葉9月の暑さ対策|猛暑日1.1日・熱帯夜1.9日を58年データで
- 京都紅葉10月の服装と天気|58年データで(晴れ59.0%・最高23.0℃)
- 京都紅葉11月の服装と天気|58年データで(晴れ68.2%・最高17.2℃)
- 京都紅葉12月の服装と天気|58年データで(晴れ62.7%・最高11.5℃)
京都紅葉の紫外線対策|屋外で過ごすなら月別ページの時間別UVを
京都の紅葉は屋外で過ごす時間が長いスポットです。日焼けだけでなく、目の疲れや体力の消耗にもつながるので、行く月の紫外線の強さを知っておくと対策が変わります。
紫外線は「季節・時刻・標高・地表の反射」の4つで大きく変わります。
- 季節:ピークは7〜8月。ただし4〜5月にはすでに真夏の8割前後まで上がります。「まだ春だから」がいちばん油断しやすいところです。
- 時刻:正午前後が最大。午前10時〜午後2時に一日の約6割が集中します。
- 標高:標高1000mにつき約10%増。低地でも夏場は十分に強くなります。
- 反射:新雪は約80%、砂浜は10〜25%、水面は10〜20%を照り返します。水辺や開けた場所では反射も加わります。
各月のページに、京都紅葉の「6時〜18時の時間別UVインデックス」を載せています。行く月のページで、出発前に確認してみてください。
紫外線そのものの仕組みや全国の比較は、こちらで詳しく解説しています。
