大阪府の夏の気温は昔と比べて何度上がった?10〜50年前と今を比較

大阪府の夏の気温は、昔と比べてどれだけ上がったのか。気象庁が公開している月別平均気温をもとに、県内の観測地点について10年前から50年前までの夏の平均気温を、現在と並べました。

大阪府の夏の平均気温 ― 何年前は何度だったか

いまから西暦大阪府現在との差全国平均
50年前1970年代24.7℃+1.4℃23.0℃
40年前1980年代24.1℃+2.0℃22.4℃
30年前1990年代24.9℃+1.2℃23.0℃
20年前2000年代25.3℃+0.8℃23.2℃
現在2020年代26.1℃24.4℃

50年前からの上がり幅は +1.4℃。全国47都道府県のなかで 27番目に大きい上がり方です。

大阪府内の観測地点別データ

同じ県のなかでも、地点によって上がり方は大きく違います。市街地の中心にある観測所と、郊外や山あいの観測所を見比べてみてください。

地点50年前40年前30年前20年前現在50年で
枚方25.2℃24.5℃25.7℃26.3℃27.1℃+1.9℃
大阪26.0℃26.0℃26.6℃26.9℃27.6℃+1.6℃
能勢23.3℃23.0℃23.5℃23.9℃24.8℃+1.5℃
25.7℃25.0℃25.9℃26.3℃27.2℃+1.5℃
熊取25.0℃24.3℃25.2℃25.6℃26.4℃+1.4℃
豊中26.1℃25.3℃26.1℃26.6℃27.3℃+1.2℃
生駒山21.3℃20.9℃21.3℃21.5℃22.5℃+1.2℃

大阪府のなかでもっとも上がったのは枚方+1.9℃、もっとも上がり方が小さかったのは生駒山+1.2℃でした。その差は0.7℃。同じ県、同じ50年でこれだけ違うということは、気温上昇のかなりの部分が「その土地で何が起きたか」に左右されていることを意味します。

なぜ夏の気温は上がったのか

日本の夏の気温上昇には、性質の違う2つの原因が重なっています。この2つを分けて考えないと、データの読み方を誤ります。

地球温暖化

地球全体の平均気温が上がっている影響です。これは日本だけでなく世界中の観測所で共通して現れ、都市も田舎も、山も海上も、同じ方向に動きます。

ヒートアイランド現象

都市そのものが熱を溜め込むことで起きる、局地的な昇温です。アスファルトとコンクリートは日中に熱を蓄え、夜間に放出します。緑地や水面が減れば、蒸発によって熱を逃がす働きも弱まります。加えて、エアコンの室外機や自動車が出す人工の排熱が直接加わります。

この2つは、データの見え方で区別できます。大都市の観測所では両方が乗るため上昇幅が大きく出ますが、周囲に市街地がほとんどない観測所ではヒートアイランドの寄与が小さく、上昇幅は控えめになります。上の表で県ごとに上がり方が違うのは、この寄与の差を反映しています。

夜の気温を見ると、区別はもっとはっきりします。ヒートアイランドは日中よりも夜間の気温を強く押し上げる性質があるためです。昼間に蓄えた熱がゆっくり放出されるので、都市部では朝になっても気温が下がりきりません。熱帯夜の増え方が大都市で突出しているのは、そのためです。

数字を読むときの3つの注意

① 観測所は動いていることがある

観測所は、周囲の環境が変わったり施設が移転したりすると場所が移されることがあります。移転の前後では観測条件が変わるため、長期の変化を論じるときは注意が必要です。このページでは、1970年代から現在まで観測が続いている地点だけを使っています。

② 「平均気温」と「最高気温」は別の話をしている

平均気温は1日を通した平均で、夜間の値も含みます。最高気温はその日のピークです。ヒートアイランドの影響は平均気温のほうに強く出ます(夜が下がらないため)。一方、猛暑日の増減を見るなら最高気温を見る必要があります。このページの数値は6月・7月・8月の月平均気温を平均したものです。

③ 1年だけを比べても意味がない

夏の気温は年ごとの振れ幅が大きく、暑い年と涼しい年が数年おきに来ます。「30年前の夏」を1996年の1年だけで代表させると、たまたま暑い年・涼しい年に当たったときに結論がひっくり返ります。このページでは年代ごと(10年間)の平均を使い、年ごとのばらつきをならしています。

ほかの年代・地域で見る

→ 全年代をまとめて見る(都道府県別ツールつき)
→ 1990年代・1980年代・1970年代という西暦の年代で調べる

データ出典:気象庁「過去の気象データ検索」の月別平均気温。1970年代から現在まで観測が続いている全国677地点を集計しています。

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