富士山(登山)に行く日を決めるための、天気のデータをまとめました。いちばん晴れやすいのは12月(晴れ78.8%)、いちばん晴れにくいのは6月(26.6%)です。
標高3776m、日本一高い場所。山頂の8月の平均気温は約6℃——真夏に真冬の装備が要る、日本でいちばん「気温を間違えると危ない」山です。このページは麓の河口湖の観測値です。
気象庁が河口湖で観測した1968〜2025年の58年分・21,185日を独自に集計しています。月をクリックすると、その月の日付別データ(1日〜31日それぞれの晴れる確率)まで開きます。
出発直前は「今の予報」を確認(気象予報士のおすすめ)
このページは過去データの統計です。旅行が近づいたら、気象庁の山梨県の天気予報(今日・明日・週間)→ 2週間気温予報 → 当日は雨雲の動き(雨雲レーダー)の順に見るのが確実です。統計で日程を決めて、直前は予報で微調整——これがいちばん失敗しない使い方です。
富士山(登山)のベストシーズンはいつ?|月別データ総まとめ
晴れやすさ・雨や雪の少なさ・気温の快適さだけで機械的に選ぶと、富士登山のベストシーズンは12月(晴れ78.8%・平年最高8.5℃)です。次点は11月・1月。ただし桜や紅葉、海、イベントなど「見たいもの」がある場合はその時期が正解です——下の表で天気の条件を確かめて、行きたい月のページで日付まで絞り込んでください。
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 74.9% | 20.5% | 5.5℃ | -6.3℃ | — |
| 2月 | 67.5% | 28.0% | 6.2℃ | -5.4℃ | — |
| 3月 | 57.7% | 35.1% | 9.9℃ | -1.7℃ | — |
| 4月 | 57.2% | 30.0% | 15.8℃ | 3.5℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 5月 | 49.4% | 30.3% | 20.1℃ | 8.4℃ | 気温は快適 |
| 6月 | 26.6% | 38.4% | 22.7℃ | 13.3℃ | 気温は快適 |
| 7月 | 37.6% | 37.3% | 26.7℃ | 17.5℃ | 気温は快適 |
| 8月 | 44.5% | 33.9% | 27.7℃ | 18.2℃ | — |
| 9月 | 39.2% | 38.6% | 23.4℃ | 14.6℃ | 気温は快適 |
| 10月 | 50.3% | 31.3% | 17.9℃ | 8.0℃ | 快適で晴れやすい◎ |
| 11月 | 68.1% | 21.8% | 13.6℃ | 1.7℃ | — |
| 12月 ★ | 78.8% | 15.7% | 8.5℃ | -3.6℃ | — |
富士山(登山)の月別の天気と服装|12か月まとめ
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | 降水量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 74.9% | 20.5% | 5.5℃ | -6.3℃ | 51.5mm |
| 2月 | 67.5% | 28.0% | 6.2℃ | -5.4℃ | 58.9mm |
| 3月 | 57.7% | 35.1% | 9.9℃ | -1.7℃ | 100.5mm |
| 4月 | 57.2% | 30.0% | 15.8℃ | 3.5℃ | 108.0mm |
| 5月 | 49.4% | 30.3% | 20.1℃ | 8.4℃ | 120.4mm |
| 6月 | 26.6% | 38.4% | 22.7℃ | 13.3℃ | 167.1mm |
| 7月 | 37.6% | 37.3% | 26.7℃ | 17.5℃ | 172.9mm |
| 8月 | 44.5% | 33.9% | 27.7℃ | 18.2℃ | 222.0mm |
| 9月 | 39.2% | 38.6% | 23.4℃ | 14.6℃ | 234.7mm |
| 10月 | 50.3% | 31.3% | 17.9℃ | 8.0℃ | 185.3mm |
| 11月 | 68.1% | 21.8% | 13.6℃ | 1.7℃ | 75.0mm |
| 12月 | 78.8% | 15.7% | 8.5℃ | -3.6℃ | 44.9mm |
数値は河口湖の58年平均です。「晴れ」「雨」は気象庁の天気出現率と同じ定義(雪>雨>くもり>晴れ)で1日ずつ判定しました。
富士山(登山)はいつ行くのがいい?58年データで見るベストシーズン
晴れやすさだけで選ぶなら12月(78.8%)、1月(74.9%)、11月(68.1%)の順です。ただし、晴れる=過ごしやすいではありません。8月は最高27.7℃、1月は最低-6.3℃。真冬は日中でも氷点下の日が月1.0日あります。晴れやすさと気温の両方で選んでください。
富士登山の天気を左右するもの
富士山は独立峰で、風を遮るものが何もありません。気温は標高100mにつき約0.6℃下がるので、河口湖(標高860m)から山頂(3776m)までの2916m差で、単純計算17〜18℃低いことになります。
そして天気が変わるのが速い。麓が晴れていても、日中の上昇気流で午後には山頂付近に雲が湧き、雷雨になることがあります。登山道に逃げ場はありません。
登山期間は例年7月上旬〜9月上旬。それ以外の時期は山小屋も救護所も閉まり、完全な冬山になります。
山頂の気温は「河口湖マイナス17℃」|富士登山の体感を数字にする
富士登山の遭難で最も多い原因のひとつが低体温症です。「夏だから」という感覚のまま登ると、体温を奪われます。
数字で見てみましょう。気温減率は標高100mあたり約0.6℃。このページの河口湖(標高860m)の平年値から引き算すると、
五合目(2305m)=河口湖マイナス約8.7℃
山頂(3776m)=河口湖マイナス約17.5℃
8月の河口湖の平年最高気温は26℃前後ですから、山頂の日中は8℃前後、明け方は0℃近く。これに風が加わります。風速1m/sごとに体感温度は約1℃下がるので、山頂で風速10m/sなら体感は氷点下です。
さらに濡れ。雨やガスで衣類が濡れると、気化熱で体温が急激に奪われます。綿のシャツは絶対に避ける——乾かないからです。
装備の結論はシンプルです。①化繊かウールのベースレイヤー、②フリースなどの中間着、③上下セパレートのレインウェア(防風着を兼ねる)、④手袋とニット帽。これが真夏の富士山の標準装備です。
もうひとつ、紫外線。標高3776mでは空気の層が薄く、平地より4割近く強くなります。このページの紫外線データは山頂の標高で補正してあります。日焼け止め・サングラス・帽子は装備の一部だと考えてください。
そして雷。夏の午後は上昇気流で積乱雲が発達します。稜線と山頂は逃げ場がありません。「弾丸登山」を避け、山小屋に泊まって早朝に山頂へ——これが天気の面からも最も安全な登り方です。
悪天候の富士登山|「引き返す」を決めておく
- 雨+風+低温は低体温症の三点セット。この3つが揃ったら、標高を上げないのが原則です
- 雷が鳴ったら即下山。稜線・山頂は落雷の危険が最も高い場所です
- 五合目まではバスで行けます。天候不良の日は五合目観光(富士山世界遺産センターなどは麓・屋内)に切り替える判断を
- 山小屋は完全予約制が基本。天候で日程を動かすなら早めに連絡を
- 登山道の閉鎖・規制情報(各県の公式サイト)を出発前に必ず確認してください
- 下山後のふじやま温泉・紅富士の湯などは、濡れて冷えた体を戻すのに最適です
晴れ・くもり・雨の数字はどうやって出しているか
気象庁の各管区気象台が公表する「天気の出現率」と同じ順番で、1日ずつ天気を1つに決めています。①雪(雪の現象があった日)→②雨(日降水量1.0mm以上)→③くもり(日平均雲量8.5以上)→④晴れ。上から順にあてはめ、最初に該当したところで確定します。雲量は公開データにないため日照時間÷可照時間で代用しており、実際に雲量を観測している気象台の公表値との誤差は1ポイント前後です。
気象庁の平年値は直近30年ですが、このページは1968〜2025年の58年分を使っています。期間が長いほど、たまたま雨が多かった年の影響がならされます。集計方法は「全国837地点の天気出現率」に詳しく書きました。
富士山(登山)の天気 よくある質問
富士山(登山)はいつ行くのがおすすめですか?
富士山(登山)で雨が多いのは何月ですか?
富士山(登山)の一番暑い月と寒い月は?
このデータはどこのものですか?
富士登山 各月の詳細ページ
- 富士登山1月の服装|真冬日1.0日の寒さを58年データで(最低-6.3℃)
- 富士登山2月の服装|真冬日1.3日の寒さを58年データで(最低-5.4℃)
- 富士登山3月の服装と天気|冬日21.8日を58年データで(最低-1.7℃)
- 富士登山4月の服装と天気|58年データで(晴れ57.2%・最高15.8℃)
- 富士登山5月の服装と天気|58年データで(晴れ49.4%・最高20.1℃)
- 富士登山6月は雨が多い?天気を58年データで(雨38.4%・晴れ26.6%)
- 富士登山7月の服装と天気|58年データで(晴れ37.6%・最高26.7℃)
- 富士登山8月の服装と天気|58年データで(晴れ44.5%・最高27.7℃)
- 富士登山9月は雨が多い?天気を58年データで(雨38.6%・晴れ39.2%)
- 富士登山10月の服装と天気|58年データで(晴れ50.3%・最高17.9℃)
- 富士登山11月の服装と天気|冬日10.7日を58年データで(最低1.7℃)
- 富士登山12月の服装と天気|冬日26.8日を58年データで(最低-3.6℃)
富士登山の紫外線対策|屋外で過ごすなら月別ページの時間別UVを
富士山(登山)は屋外で過ごす時間が長いスポットです。日焼けだけでなく、目の疲れや体力の消耗にもつながるので、行く月の紫外線の強さを知っておくと対策が変わります。
紫外線は「季節・時刻・標高・地表の反射」の4つで大きく変わります。
- 季節:ピークは7〜8月。ただし4〜5月にはすでに真夏の8割前後まで上がります。「まだ春だから」がいちばん油断しやすいところです。
- 時刻:正午前後が最大。午前10時〜午後2時に一日の約6割が集中します。
- 標高:標高1000mにつき約10%増。ここは標高3776m級なので、平地より明確に強くなります。
- 反射:新雪は約80%、砂浜は10〜25%、水面は10〜20%を照り返します。水辺や開けた場所では反射も加わります。
各月のページに、富士登山の「6時〜18時の時間別UVインデックス」を載せています。行く月のページで、出発前に確認してみてください。
紫外線そのものの仕組みや全国の比較は、こちらで詳しく解説しています。
