尾瀬に行く日を決めるための、天気のデータをまとめました。いちばん晴れやすいのは5月(晴れ38.7%)、いちばん晴れにくいのは2月(6.4%)です。
水芭蕉・木道・燧ヶ岳と至仏山。標高1400mの高層湿原は、平地より季節が1か月半遅れて動きます。このページは福島県側の入口・桧枝岐の観測値です。
気象庁が桧枝岐で観測した1979〜2025年の47年分・17,159日を独自に集計しています。月をクリックすると、その月の日付別データ(1日〜31日それぞれの晴れる確率)まで開きます。
出発直前は「今の予報」を確認(気象予報士のおすすめ)
このページは過去データの統計です。旅行が近づいたら、気象庁の福島県の天気予報(今日・明日・週間)→ 2週間気温予報 → 当日は雨雲の動き(雨雲レーダー)の順に見るのが確実です。統計で日程を決めて、直前は予報で微調整——これがいちばん失敗しない使い方です。
尾瀬のベストシーズンはいつ?|月別データ総まとめ
晴れやすさ・雨や雪の少なさ・気温の快適さだけで機械的に選ぶと、尾瀬のベストシーズンは5月(晴れ38.7%・平年最高18.1℃)です。次点は10月・8月。ただし桜や紅葉、海、イベントなど「見たいもの」がある場合はその時期が正解です——下の表で天気の条件を確かめて、行きたい月のページで日付まで絞り込んでください。
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 6.9% | 90.4% | -0.2℃ | -7.6℃ | 真冬日多め・雪装備 |
| 2月 | 6.4% | 92.3% | 0.5℃ | -7.7℃ | 真冬日多め・雪装備 |
| 3月 | 8.1% | 90.2% | 4.5℃ | -4.4℃ | 真冬日多め・雪装備 |
| 4月 | 25.2% | 67.7% | 11.5℃ | 0.7℃ | 雪シーズン |
| 5月 ★ | 38.7% | 39.3% | 18.1℃ | 5.7℃ | 気温は快適 |
| 6月 | 22.9% | 46.0% | 21.5℃ | 10.8℃ | 雨・雪が多め |
| 7月 | 24.7% | 50.8% | 24.9℃ | 15.3℃ | 雨・雪が多め |
| 8月 | 31.3% | 42.7% | 26.1℃ | 16.0℃ | 雨・雪が多め |
| 9月 | 31.3% | 44.3% | 21.5℃ | 12.2℃ | 雨・雪が多め |
| 10月 | 37.2% | 41.7% | 15.4℃ | 5.5℃ | 雨・雪が多め |
| 11月 | 34.8% | 52.5% | 9.5℃ | 0.2℃ | 雨・雪が多め |
| 12月 | 13.2% | 81.3% | 3.0℃ | -4.7℃ | 真冬日多め・雪装備 |
尾瀬の月別の天気と服装|12か月まとめ
| 月 | 晴れ | 雨・雪 | 最高 | 最低 | 降水量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 6.9% | 90.4% | -0.2℃ | -7.6℃ | 117.2mm |
| 2月 | 6.4% | 92.3% | 0.5℃ | -7.7℃ | 104.5mm |
| 3月 | 8.1% | 90.2% | 4.5℃ | -4.4℃ | 85.9mm |
| 4月 | 25.2% | 67.7% | 11.5℃ | 0.7℃ | 78.1mm |
| 5月 | 38.7% | 39.3% | 18.1℃ | 5.7℃ | 93.7mm |
| 6月 | 22.9% | 46.0% | 21.5℃ | 10.8℃ | 122.4mm |
| 7月 | 24.7% | 50.8% | 24.9℃ | 15.3℃ | 196.8mm |
| 8月 | 31.3% | 42.7% | 26.1℃ | 16.0℃ | 165.9mm |
| 9月 | 31.3% | 44.3% | 21.5℃ | 12.2℃ | 156.6mm |
| 10月 | 37.2% | 41.7% | 15.4℃ | 5.5℃ | 143.2mm |
| 11月 | 34.8% | 52.5% | 9.5℃ | 0.2℃ | 102.3mm |
| 12月 | 13.2% | 81.3% | 3.0℃ | -4.7℃ | 127.4mm |
数値は桧枝岐の47年平均です。「晴れ」「雨」は気象庁の天気出現率と同じ定義(雪>雨>くもり>晴れ)で1日ずつ判定しました。
尾瀬はいつ行くのがいい?47年データで見るベストシーズン
晴れやすさだけで選ぶなら5月(38.7%)、10月(37.2%)、11月(34.8%)の順です。ただし、晴れる=過ごしやすいではありません。8月は最高26.1℃、2月は最低-7.7℃。真冬は日中でも氷点下の日が月13.4日あります。晴れやすさと気温の両方で選んでください。
尾瀬の天気を左右するもの
尾瀬ヶ原は標高約1400mの盆地状の湿原です。周囲を2000m級の山に囲まれ、豪雪地帯のただ中にあります。
冬の積雪は数メートル。だから春が遅い——平地で桜が散る4月末になっても、尾瀬はまだ雪の下です。
そして夏でも涼しい。標高1400mでは平地よりおよそ8℃低く、真夏日はまず出ません。朝は8月でも10℃を切ることがあり、これが湿原に朝霧を生みます。
水芭蕉の見頃は「雪解け」で決まる|尾瀬の季節が動く順番
尾瀬の水芭蕉は暦ではなく雪解けで咲きます。だから「毎年5月20日ごろ」と決め打ちできません。
順番はこうです。①雪が消える→②地温が上がる→③芽が動く→④開花。つまりその年の積雪量と春の気温が見頃を決めます。
平年の目安は尾瀬ヶ原で5月下旬〜6月上旬、標高の高い尾瀬沼で6月上旬〜中旬。雪の多い年は1週間ほど遅れ、少雪・暖春の年は早まります。この記事の12〜3月の降雪データと、3〜5月の気温を見れば、その年が早いか遅いかの見当がつきます。
そして尾瀬の季節はリレーで進みます。5月下旬〜6月:水芭蕉/7月中旬〜8月上旬:ニッコウキスゲ/9月下旬〜10月上旬:草紅葉(くさもみじ)。湿原全体が黄金色になる草紅葉は、実は水芭蕉と並ぶ尾瀬の名物です。
もうひとつ、尾瀬ならではの現象が朝霧です。晴れて風のない朝、放射冷却で冷えた湿原に霧が広がります。山小屋に泊まった人だけが見られる景色で、日帰りでは間に合いません。
装備の注意。木道は濡れると非常に滑ります。とくに霜が降りた朝と雨の日。グリップのある靴が必須です。そして山小屋泊なら夏でも防寒着——8月の朝でも10℃を切ります。
なお尾瀬は環境保護のため入山期間が限られます(例年5月下旬〜10月下旬、山小屋の営業期間に準じる)。冬季は入れません。
雨の日の尾瀬|木道と増水に注意
- 尾瀬に屋根はありません。山小屋とビジターセンター以外は完全に屋外です
- 木道は雨と霜で驚くほど滑ります。転倒事故が最も多い原因です
- 雨の湿原は霧が出て幻想的。晴天とは別の魅力があります
- 大雨のあとは木道が冠水することがあります。増水した沢は渡らないでください
- 鳩待峠・沼山峠へのアクセス道は悪天候で通行止めになることがあります
- 入山口の尾瀬御池ロッジ・尾瀬沼ビジターセンターで最新の状況を確認してから入ってください
晴れ・くもり・雨の数字はどうやって出しているか
気象庁の各管区気象台が公表する「天気の出現率」と同じ順番で、1日ずつ天気を1つに決めています。①雪(雪の現象があった日)→②雨(日降水量1.0mm以上)→③くもり(日平均雲量8.5以上)→④晴れ。上から順にあてはめ、最初に該当したところで確定します。雲量は公開データにないため日照時間÷可照時間で代用しており、実際に雲量を観測している気象台の公表値との誤差は1ポイント前後です。
気象庁の平年値は直近30年ですが、このページは1979〜2025年の47年分を使っています。期間が長いほど、たまたま雨が多かった年の影響がならされます。集計方法は「全国837地点の天気出現率」に詳しく書きました。
尾瀬の天気 よくある質問
尾瀬はいつ行くのがおすすめですか?
尾瀬で雨が多いのは何月ですか?
尾瀬の一番暑い月と寒い月は?
このデータはどこのものですか?
尾瀬 各月の詳細ページ
- 尾瀬1月の服装|真冬日16.0日の寒さを47年データで(最低-7.6℃)
- 尾瀬2月の服装|真冬日13.4日の寒さを47年データで(最低-7.7℃)
- 尾瀬3月の服装|真冬日5.4日の寒さを47年データで(最低-4.4℃)
- 尾瀬4月の服装と天気|冬日12.1日を47年データで(最低0.7℃)
- 尾瀬5月は雨が多い?天気を47年データで(雨39.3%・晴れ38.7%)
- 尾瀬6月は雨が多い?天気を47年データで(雨46.0%・晴れ22.9%)
- 尾瀬7月は雨が多い?天気を47年データで(雨50.8%・晴れ24.7%)
- 尾瀬8月は雨が多い?天気を47年データで(雨42.7%・晴れ31.3%)
- 尾瀬9月は雨が多い?天気を47年データで(雨44.3%・晴れ31.3%)
- 尾瀬10月は雨が多い?天気を47年データで(雨41.7%・晴れ37.2%)
- 尾瀬11月の服装と天気|冬日15.6日を47年データで(最低0.2℃)
- 尾瀬12月の服装|真冬日7.5日の寒さを47年データで(最低-4.7℃)
尾瀬の紫外線対策|屋外で過ごすなら月別ページの時間別UVを
尾瀬は屋外で過ごす時間が長いスポットです。日焼けだけでなく、目の疲れや体力の消耗にもつながるので、行く月の紫外線の強さを知っておくと対策が変わります。
紫外線は「季節・時刻・標高・地表の反射」の4つで大きく変わります。
- 季節:ピークは7〜8月。ただし4〜5月にはすでに真夏の8割前後まで上がります。「まだ春だから」がいちばん油断しやすいところです。
- 時刻:正午前後が最大。午前10時〜午後2時に一日の約6割が集中します。
- 標高:標高1000mにつき約10%増。ここは標高1400m級なので、平地より明確に強くなります。
- 反射:新雪は約80%、砂浜は10〜25%、水面は10〜20%を照り返します。雪の残る時期は、上と下の両方から浴びることになります。
各月のページに、尾瀬の「6時〜18時の時間別UVインデックス」を載せています。行く月のページで、出発前に確認してみてください。
紫外線そのものの仕組みや全国の比較は、こちらで詳しく解説しています。
