天気予報はどれが一番当たる?ウェザーニュース・tenki.jp・Yahoo天気・気象庁の精度比較と使い分け【気象予報士が解説】

世界地図の点描の上に、4つの天気予報の的中率を比べる棒グラフを重ねたイメージ 気象

結論から言うと、「翌日に雨が降るか」の的中率は、気象庁・ウェザーニュース・tenki.jp(日本気象協会)のいずれも85〜90%前後で、大きな差はありません。ウェザーニュースは2025年の自社検証で適中率88%、日本気象協会は2025年10〜12月に88〜92%を公表し、いずれも「気象庁を上回った」としていますが、その差は数ポイントです。アプリ選びで本当に差がつくのは精度ではなく、1時間ごとの細かさ・雨雲の通知・防災情報・海外対応といった「何を見たいか」です。

この記事では、4つの主要な天気予報(気象庁、ウェザーニュース、tenki.jp、Yahoo天気)について、予報を作っているのは誰か、公表されている精度、得意なこと、気象予報士としての使い分けを整理します。記事の後半には、気象庁の今日・明日の予報を自動で読み込み、他社の値と見比べられる比較ツールを置きました。

のぶやん
のぶやん

気象予報士の立場で言うと、日本の民間予報はどこも気象庁の数値予報(計算結果)を土台にしていて、そこに独自の観測や補正を加えています。だから「当たる・当たらない」の差は小さい。むしろ「予報が割れている日」を見つけることのほうが、当たる予報を選ぶより役に立ちます。

【ツール】その日の過去58年の天気を調べる(予報の「平年」の感覚をつかむ)

予報を見る前に「その日は平年どれくらい雨が降るのか」を知っておくと、降水確率30%や70%の意味が実感としてわかります。地点と日付を選ぶと、過去58年のその日の雨・晴れの割合と直近の記録が表示されます。初期表示は今日の日付です。

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4社の予報は誰が作っている?

サービス予報を作る主体土台のデータ特徴
気象庁気象庁(国)自前の数値予報(GSM・MSM・LFM)+予報官の判断府県予報は5・11・17時、週間は11・17時。警報・注意報・キキクルなど防災情報の発信元
ウェザーニュースウェザーニューズ社(予報業務許可)気象庁・海外モデル+自社の観測網(約13,000地点)とユーザー報告5時発表の1時間ごと予報、独自の雨雲レーダー、雷・花粉・熱中症など生活予報が豊富
tenki.jp日本気象協会(予報業務許可)JWA統合気象予測(複数モデルの統合)1時間ごと・10日間予報、市区町村単位、指数情報。テレビ局への配信も多い
Yahoo!天気ウェザーマップ社(ピンポイント予報を提供)+気象庁気象庁データを中心に、ウェザーマップの予報を配信雨雲レーダーと通知の使いやすさ、防災情報の集約。予報自体は他社と似た土台
各社の公表情報をもとに整理。民間3社はいずれも気象庁の数値予報を土台に独自の補正を加えている

ポイントは、民間各社は独自に「予報」を出しているが、天気の計算の土台は気象庁や海外の数値予報モデルだということです。だから予報が大きく食い違う日は少なく、食い違う日は「大気の状態が決めにくい日」です。

公表されている精度

サービス指標公表値備考
気象庁翌日の降水の有無の適中率年平均で80%台半ば〜後半(年・地域で変動)気象庁が「予報精度検証結果」として毎年公表
ウェザーニュース降水の有無の適中率(2025年)88%(月別80%台〜90%超)、降水捕捉率87%自社検証。約13,000地点の観測で判定
日本気象協会(tenki.jp)当日の降水の有無の適中率(2025年10〜12月)88〜92%自社検証。翌日の1時間ごとの天気の適中率は70%前後
Yahoo!天気公表なし予報提供元(ウェザーマップ・気象庁)の精度に準じる
各社の公表資料より。検証の方法(対象地点・判定基準)が各社で異なるため、数字の単純比較はできない

注意したいのは、各社の検証方法が違うことです。「1mm以上の雨が降ったか」を何地点で、何時発表の予報で判定するかが異なるため、88%と90%の差に意味はありません。共通して言えるのは、翌日の雨の有無は9割近く当たり、1時間単位の天気になると7割程度に落ちるということです。

気象予報士の使い分け

やりたいことおすすめ理由
警報・避難の判断気象庁(+自治体)警報・注意報・キキクル・特別警報は気象庁だけが出す。民間アプリの通知も元は気象庁
明日の外出・洗濯の判断どれでもよい(2社見比べる)翌日の雨の有無は各社9割近く当たる。割れていたら「決めにくい日」
1時間ごとの天気・10日先tenki.jp、ウェザーニュース1時間刻みと10日間予報が見やすい。ただし7日先以降は目安
雨雲の接近を通知で知りたいYahoo天気、ウェザーニュース雨雲レーダーの通知機能が使いやすい
台風の進路気象庁(予報円)+Windy(モデル比較)公式の予報円が基本。Windyで各国モデルのばらつきを見る
海外の天気Windy、各国気象機関日本の4社は海外の詳細予報が弱い
過去の天気を調べる気象庁の過去データ、当サイトの過去の天気検索予報アプリは過去の実績を残さない
用途別の使い分け。1つのアプリに絞るより、目的ごとに2つ持つのが現実的

「当たらない」と感じる本当の理由

予報が外れたと感じる場面の多くは、①降水確率の読み違い、②局地的な雨、③予報の更新を見ていないのどれかです。

  • 降水確率30%は「3割の確率で1mm以上の雨」:降らないほうが多い。逆に70%は「降らない日も3割ある」
  • 夕立や雪は数kmで違う:市区町村単位の予報では、自分の家だけ降る・降らないは当たり前に起こる
  • 予報は5・11・17時に更新される:朝の予報を夕方まで信じていると外れやすい。天気予報がコロコロ変わる理由で解説
  • 1週間先の予報は目安:週間予報の信頼度は「A・B・C」で表示され、Cは半分程度しか当たらない

今日・明日の予報を3社で見比べるツール

下のツールは、地域を選ぶと気象庁の最新予報を自動で読み込み、ウェザーニュース・tenki.jpの公式ページへのリンクを生成します。各社の値を手入力して並べると、「今日は各社の予報が割れているか」が一目でわかります(各社の利用規約に配慮し、他社の予報は自動取得していません)。

気象庁・ウェザーニュース・tenki.jpの3社で、今日明日の天気・気温・降水確率を市区町村単位で見比べるためのページです。下のドロップダウンから地域を選ぶと、気象庁の最新予報が自動で読み込まれます。ウェザーニュース・tenki.jpは利用規約に配慮し、公式ページへのリンクを自動生成しますので、表示された値をご自身で入力してご利用ください。

地域を選ぶ

※気象庁の公開データを利用しています。読み込みに数秒かかる場合があります。

このページの使い方

上部のドロップダウンで「都道府県 → 予報区 → 市区町村」の順に選ぶと、気象庁の今日明日の天気・気温・降水確率が自動で表示されます。ウェザーニュースとtenki.jpは公式APIが公開されていないため、生成されたリンクから各社サイトを開き、表示された値を手入力欄にコピーしてご利用ください。3社の発表を一覧で見比べることで、特に降水確率の差や、天気区分の表現の違いに気づきやすくなります。

※気象庁の予報データはJMA公開JSONをそのまま利用しています。読み込みに数秒かかる場合があります。最低気温は早朝の予報、最高気温は日中の予報を表示しています。発表時刻直後はデータが更新中の場合があります。

予報の更新時刻を知っておく

気象庁の府県天気予報は5時・11時・17時、週間天気予報は11時・17時、降水短時間予報は10分ごと、降水ナウキャストは5分ごとに更新されます。民間各社もおおむねこのタイミングで予報を更新するため、「出かける直前の最新の発表」を見るのが、どのアプリを使うにしても最も精度を上げる方法です。

各社の予報精度は各社の公表資料(2025〜2026年)によるもので、検証方法が異なるため単純比較はできません。予報の提供元・機能はサービスの改定で変わることがあります。画面のメニュー名や配置はアプリの更新で変わることがあります。本記事は2026年9月時点の一般的な構成をもとに書いています。

予報が「割れやすい」場所を知る|関連する全国ランキング

予報の的中率は場所によっても変わります。雨の日が多い県・雷が多い県・台風が多い地方ほど「局地的な雨」「急な雷雨」で予報が外れやすくなります。自分の県がどの位置にいるかを見ておくと、アプリの「当たらない」を天気のせいか自分の使い方のせいか切り分けられます。

年間の雨の日の割合

順位都道府県雨の日の割合偏差値
1位富山県36.3%74.0
2位石川県36.2%73.7
3位福井県35.4%71.7
4位新潟県33.7%67.7
5位鳥取県32.9%65.6
6位島根県32.1%63.6
7位沖縄県31.4%62.0
8位千葉県30.7%60.2
9位鹿児島県30.4%59.6
10位宮崎県30.2%59.1
年間の雨の日の割合ランキング(昼の天気概況)

1位は富山県(36.3%)、47位は北海道(18.7%)、全国平均は26.5%です。詳しくは雨の日の割合の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間の雷日数(急な雷雨の多さ)

順位都道府県雷日数偏差値
1位石川県45.1日82.9
2位福井県37.4日72.7
3位新潟県34.7日69.2
4位秋田県34.3日68.7
5位富山県33.6日67.7
6位鳥取県28.0日60.4
7位鹿児島県27.4日59.6
8位島根県26.6日58.5
9位熊本県26.6日58.5
10位栃木県26.5日58.4
年間の雷日数(急な雷雨の多さ)ランキング(平年値)

1位は石川県(45.1日)、47位は北海道(9.2日)、全国平均は20.1日です。詳しくは雷日数の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

台風の接近数(年平均)

順位都道府県台風の接近数偏差値
1位沖縄県7.7回107.3
2位宮崎県3.9回57.4
3位鹿児島県3.9回57.4
4位山口県3.8回56.1
5位福岡県3.8回56.1
6位佐賀県3.8回56.1
7位長崎県3.8回56.1
8位熊本県3.8回56.1
9位大分県3.8回56.1
10位岐阜県3.5回52.1
台風の接近数(年平均)ランキング(地方別平年値)

1位は沖縄県(7.7回)、47位は北海道(1.9回)、全国平均は3.3回です。詳しくは台風の接近数の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間の晴れの日の割合

順位都道府県晴れの日の割合偏差値
1位山梨県52.2%64.6
2位高知県51.6%63.6
3位群馬県50.0%61.3
4位埼玉県49.8%61.0
5位徳島県49.5%60.5
6位宮崎県49.3%60.2
7位香川県48.9%59.6
8位三重県48.6%59.2
9位愛知県48.5%58.9
10位岡山県48.3%58.7
年間の晴れの日の割合ランキング(昼の天気概況)

1位は山梨県(52.2%)、47位は秋田県(27.9%)、全国平均は42.5%です。詳しくは晴れの日の割合の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

都道府県別のデータを指標で切り替える

47都道府県の気温・雨・雪・晴れ・風・台風などを指標と月で切り替えて比較できます。

「予報が割れる日」の見つけ方と使い方

同じ日の予報を2つのサービスで見比べると、たいていの日は一致しています。一致しない日、つまり「A社は曇り、B社は雨」という日は、大気の状態が決めにくい日で、どちらが当たるかは五分五分と考えてください。この日に判断を求められたら、「雨でも困らない準備をする」のが正解で、どちらかの予報を信じるのは賭けです。

予報が割れやすいのは、①前線が近くに停滞している日、②夏の午後(夕立の有無)、③冬の南岸低気圧(雨か雪か)、④台風が3日以上先にある日、の4パターンです。逆に、移動性高気圧に覆われる日や強い冬型の日は各社ほぼ一致し、外れることもまれです。

予報の「更新時刻」を味方にする

気象庁の府県天気予報は5時・11時・17時、週間予報は11時・17時に更新され、民間各社もこのタイミングで予報を更新します。朝7時に見た予報と、11時の更新後の予報では、同じ日の午後の天気が変わっていることがよくあります。

出かける直前、特に11時と17時の直後に見直す習慣をつけるだけで、「当たらない」と感じる場面はかなり減ります。次の更新までの時間を確認できるチェッカーは天気予報がコロコロ変わる理由に置いています。

よくある質問

天気予報アプリで一番当たるのは?

翌日の雨の有無の的中率は気象庁・ウェザーニュース・tenki.jpとも85〜90%前後で大きな差はありません。各社の検証方法が異なるため数ポイントの差に意味はなく、用途で使い分けるのが現実的です。

Yahoo天気の予報は誰が作っている?

ピンポイント天気予報などはウェザーマップ社が提供し、気象庁のデータも組み合わせて表示しています。予報の土台は他社と同様に気象庁の数値予報です。

ウェザーニュースと気象庁の予報が違うのはなぜ?

ウェザーニュースは気象庁や海外のモデルに自社の観測網とユーザー報告を加えて独自に予報を作っているためです。違う日は大気の状態が決めにくい日で、2つを見比べる価値があります。

警報や避難情報はどのアプリで見ればいい?

警報・注意報・キキクル・特別警報は気象庁だけが発表します。民間アプリの通知も元は気象庁なので、防災の判断は気象庁と自治体の情報を基本にしてください。

降水確率30%は雨が降る?

1mm以上の雨が降る確率が30%という意味で、降らない日のほうが多いです。70%でも降らない日が3割あります。

2つのアプリの予報が違うときはどちらを信じる?

どちらも五分五分です。予報が割れる日は大気の状態が決めにくい日なので、「雨でも困らない準備」をするのが正解で、片方を信じるのは賭けになります。

予報が割れやすいのはどんな日?

前線が近くに停滞している日、夏の午後(夕立)、冬の南岸低気圧(雨か雪か)、台風が3日以上先にある日の4パターンです。

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まとめ
  • 翌日の雨の有無の的中率は気象庁・ウェザーニュース・tenki.jpとも85〜90%前後で大差なし。各社の検証方法が違うため数ポイントの差に意味はない
  • 民間3社の土台は気象庁や海外の数値予報。Yahoo天気の予報はウェザーマップ+気象庁
  • 使い分け:防災は気象庁、1時間ごと・10日先はtenki.jp/ウェザーニュース、雨雲の通知はYahoo、台風・海外はWindy
  • 「当たらない」の多くは降水確率の読み違い・局地的な雨・更新を見ていないこと。出かける直前の最新発表を見る

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