10月なのに暑いのはなぜ?2026年|真夏日が続く3つの理由と、10月の真夏日が「1970年代の約7倍」になった51地点のデータ

日本地図を10月の気温で色分けし、暑い地域ほど赤く光らせ、太陽の光を重ねたイメージ 気象

「もう10月なのに、まだ30℃」。2024年は東京で10月19日、福岡で10月18日まで真夏日が続き、2025年の10月は51地点の真夏日の合計が222日と1968年以降で最多になりました。今年(2026年)も、気象庁の3か月予報(9月18日発表)は10月の気温が「高い」50%と、3年続けて暑い10月を見込んでいます。この記事では、10月に暑さが続く理由を3つに整理し、51地点の「10月の夏日・真夏日」の58年分のデータと、今年の実況(毎日自動更新)で確かめられるようにしました。

結論:10月なのに暑い理由と、今年の見通し
  • 理由① 偏西風(上空の強い西風)が平年より北寄りを流れ、弱いため、北からの寒気が南下しにくい。気象庁は「上空の偏西風は日本付近でやや南を流れ、弱い」(3か月予報)としつつ、寒気の影響が小さいと見ている
  • 理由② 太平洋高気圧が10月になっても本州付近に居座り、南から暖かい空気と強い日差しが続く。西日本は「高気圧に覆われやすく晴れの日が多い」(1か月予報)
  • 理由③ 日本周辺の海面水温が記録的に高く、海が「湯たんぽ」になって夜も冷えない。加えて温暖化とエルニーニョ現象が全体を底上げしている
  • データ:51地点平均の10月の夏日は1991〜2020年の9.5日 → 直近10年11.6日、真夏日は0.8日 → 2.3日(1970年代の0.3日の約7倍)。10月の最高気温の平均は1970年代の21.8℃から直近10年23.4℃へ+1.6℃
  • 2026年10月の見通し:気象庁3か月予報(9/18)は北・東・西日本で気温「高い」50%%、1か月予報(9/17)は10月上旬〜中旬も「高い」50〜60%%。10月前半は夏日が続き、本格的な秋の空気は10月後半以降と見ておくのが無難です

まず、あなたの地点の「10月の暑さ」が平年・直近10年・去年と比べてどうなのかをツールで確かめてください。今年の分は10月1日から毎日自動で加算されます。

10月の夏日・真夏日カウンター(51地点・1968年〜今年)地点を選ぶと、10月の暑さの推移と今年の実況が出ます

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データで見る「10月の夏日」はここまで増えた

51地点(各都道府県の気象台+離島4地点)の10月の夏日(最高気温25℃以上)と真夏日(30℃以上)を、年代ごとに平均したのが次の表です。10月の真夏日は1970年代の平均0.3日から直近10年の2.3日へ、約7倍になりました。夏日も9.5日から11.6日へ増え、「10月前半は夏」がデータ上も定着しつつあります。

地点夏日 平年直近10年2025年真夏日 平年直近10年2025年10月の最高気温 1970年代直近10年上昇幅
札幌0.1日0.6日2日0.0日0.0日0日15.6℃16.9℃+1.3℃
仙台1.8日3.6日6日0.0日0.1日0日19.0℃20.3℃+1.4℃
東京6.3日9.0日10日0.4日1.0日0日21.4℃22.5℃+1.1℃
名古屋9.9日11.8日11日0.3日1.3日4日21.9℃23.9℃+2.0℃
大阪10.8日12.7日17日0.6日1.9日2日22.7℃24.2℃+1.5℃
広島11.2日12.7日17日0.4日1.9日6日21.7℃24.2℃+2.5℃
福岡10.0日12.4日20日0.3日2.0日3日22.7℃24.5℃+1.8℃
鹿児島20.3日21.1日23日1.7日5.7日16日25.0℃26.7℃+1.7℃
那覇28.9日29.8日31日5.5日12.6日22日27.2℃29.0℃+1.8℃
10月の夏日・真夏日の日数と最高気温の平均(平年=1991〜2020年、直近10年=2016〜2025年)。気象庁の日別値から当ブログが集計

2025年10月は51地点合計の真夏日が222日で1968年以降の最多(2024年は156日)、夏日の合計は740日でした。真夏日の日数がその地点の記録になったのは広島・高知・大分・宮崎・鹿児島・那覇・与那国島・名瀬 の9地点。福岡は10月の夏日が20日と、月の3分の2が「夏」でした。前年との比較や「最後の真夏日」の推移は残暑はいつまで?、「秋らしい日」の減り方は秋が短いのはなぜ?で詳しく扱っています。

10月なのに暑い3つの理由(模式図)

① 偏西風が北寄り・弱い(寒気が南下しにくい) ② 太平洋高気圧が居座る 南から暖かく湿った空気・強い日差し 日本 ③ 海面水温が高い(記録的) 海が「湯たんぽ」になり 夜も冷えず、暖気の供給が続く + 温暖化とエルニーニョ現象による「底上げ」(気象庁 3か月予報 2026年9月18日)

理由① 偏西風が北寄りで弱く、寒気が下りてこない

秋が進む仕組みは単純で、上空の偏西風が南へ下がってくるにつれ、北の寒気が日本に届くようになります。ところが今年は、エルニーニョ現象と熱帯域の高温で大気全体が暖まり、気象庁の3か月予報も「偏西風は日本付近でやや南を流れ、弱い」「期間の後半は寒気の影響が小さい」と分析しています。偏西風が弱いと、寒気が南下しても長続きせず、暖かい空気がすぐ戻ってきます。北日本の10月が「高い」50%と予想されているのはこのためです。

理由② 太平洋高気圧が居座り、南から暖気と日差し

平年なら10月に入ると太平洋高気圧は南東へ退き、代わりに移動性高気圧と低気圧が交互に通る「秋の空」になります。2024年・2025年は太平洋高気圧の勢力が10月前半まで衰えず、西日本を中心に晴れて気温が上がる日が続きました。1か月予報(9/17)でも「西日本と沖縄・奄美は高気圧に覆われやすく、平年に比べ晴れの日が多い」「降水量は少なく、日照時間は多い」とされています。晴れれば日中は25℃を超え、10月の「夏日」が積み上がります。

理由③ 海面水温が記録的に高く、夜も冷えない

日本周辺の海面水温は2023年以降、記録的な高さが続いています。海は空気より冷めにくいので、10月になっても海からの暖気と水蒸気の供給が続き、朝の最低気温が下がりません。最低気温が下がらないと日中の気温も高いところから上がり始めるため、同じ日差しでも夏日になりやすくなります。海沿いの那覇・鹿児島・高知で10月の夏日が特に増えているのは、この影響が大きいと考えられます。

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猛暑日の外出に

30℃を超える日が続く時期は、日陰と水分に加えて「首を冷やす」「風を作る」道具があるだけで体感が2〜3℃変わります。

2026年10月の見通し:気象庁の予報を読む

予報発表気温天気・降水
1か月予報(9/19〜10/18)9月17日北・東・西日本で高い(60〜70%)、沖縄・奄美は平年並か高い西日本と沖縄は晴れの日が多く降水量少ない。東日本太平洋側は期間のはじめ秋雨前線で雨多い
週別(10/3〜10/16)9月17日北・東・西日本で高い(50〜60%)西日本は高気圧に覆われやすく晴れの日が多い
3か月予報 10月9月18日北・東・西日本で高い(50%)、沖縄・奄美は平年並か高い西日本と沖縄は晴れの日が多い
3か月予報 11月・12月9月18日全国で高い(50%)11・12月は低気圧の影響で太平洋側の晴れが少ない
気象庁の季節予報(2026年9月17・18日発表)の要点

予報を素直に読むと、10月前半は「夏日が続く」、10月後半に気温が下がり始めるが平年よりは高め、11月も暖かいという流れです。ただし、10月は台風と秋雨前線の季節でもあり、東日本太平洋側は9月から続く雨がしばらく残る見込み。「暑いが晴れない」東日本と「暑くて晴れる」西日本で、体感は分かれそうです。予報は毎週木曜の1か月予報で更新されるので、上のツールと合わせて確認してください。

10月が暑いと何が起きる?暮らしへの影響

  • 衣替えが決まらない:最高気温25℃を超える日は半袖、朝晩は15℃前後まで下がる日もあるので、脱ぎ着できる羽織りを1枚。秋が短い年は「秋服の出番」が2〜3週間しかありません
  • 紅葉が遅れる:色づきのスイッチは最低気温8℃。10月が1℃暖かいと8℃到達が数日遅れます。詳しくは2026年の紅葉はいつ?暑さで遅れる?
  • 熱中症は10月も:運動会・行楽シーズンと重なり、暑さに慣れた体でも油断が出ます。真夏日の予報が出た日は夏と同じ対策を
  • 農作物・生き物:米の高温障害、野菜の生育前倒し、蚊やハチの活動が長引く。セミの声が10月に聞こえる年も珍しくなくなりました
  • 電気代:10月前半まで冷房、後半から暖房と、切り替えの空白が短くなります

過去の「暑い10月」との比較

東京の10月の真夏日は平年0.4日で、3日を記録した2024年が最多。大阪は2021年の6日、福岡は2021年の7日、那覇は2025年の22日、鹿児島は2025年の16日が最多です。10月の最高気温の平均が1970年代より2℃以上高くなった地点は5地点あり、上昇幅が最も大きいのは広島・高松・松山でした。ツールの「10月の気温上昇幅」タブで全地点を並べられます。

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上のツールは「去年の今頃と比べる」ツールです。10月に入ったら基準日を進めて、直近2週間の最高気温・夏日の日数を2025年・平年と並べてみてください。「去年より暑いのか」が一目で分かります。

よくある質問

10月なのに暑いのはなぜですか?

偏西風が北寄りで弱く寒気が南下しにくいこと、太平洋高気圧が10月まで居座ること、日本周辺の海面水温が記録的に高く夜も冷えないことの3つが重なるためです。温暖化とエルニーニョ現象が全体を底上げしています。

2026年の10月は暑いですか?

気象庁の3か月予報(9月18日発表)は10月の気温を北・東・西日本で「高い」50%、1か月予報(9月17日)は10月中旬までも「高い」50〜60%としています。10月前半は夏日が続き、本格的な秋は後半以降と見込まれます。

10月の真夏日はいつから増えたのですか?

51地点平均で1970年代は10月の真夏日が年0.3日でしたが、直近10年(2016〜2025年)は2.3日と約7倍です。2025年は51地点の合計が222日で1968年以降の最多でした。

10月に暑いと紅葉は遅れますか?

遅れます。紅葉の色づきは最低気温が8℃を下回ると始まるため、10月の平均気温が1℃高いと8℃到達が数日遅れます。平年・直近10年・今年の見通しは「2026年の紅葉はいつ?」の記事で地点別に確認できます。

10月の服装はどうすればいいですか?

最高気温25℃以上の日は半袖、20〜25℃は長袖1枚、朝晩15℃前後まで下がる日は薄手の羽織りが目安です。10月前半は夏日が多いので、衣替えは「最後の夏日」を過ぎてからでも遅くありません。

去年の10月と比べることはできますか?

記事内の「去年の今頃と比べる」ツールで、地点と基準日を選ぶと直近の最高気温・夏日の日数を2025年・平年と並べられます。2025年の10月の全体像は地点×年の天気まとめ(東京・大阪・福岡・那覇)にもあります。

「最近○○なのはなぜ?」時事シリーズ(データで検証)

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まとめ
  • 10月の暑さは「偏西風が弱い」「太平洋高気圧が居座る」「海が冷えない」の3つが原因
  • 51地点平均の10月の真夏日は1970年代の約7倍、2025年は51地点合計222日で最多
  • 2026年10月は気象庁が「高い」50%と予想。前半は夏日が続き、秋は後半から
  • 衣替えは「最後の夏日」のあとで十分。紅葉は数日〜1週間遅れる見込み
  • ツールで自分の地点の10月の暑さと今年の実況を確認できます

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出典:気象庁「過去の気象データ」(51地点の日別値、1968〜2025年)、気象庁 1か月予報(2026年9月17日発表)・3か月予報(同9月18日発表)。今年の実況は気象庁の日別値を毎日自動取得。

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