こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
加湿器を出す目安は、「暖房した部屋の湿度」が40%を下回り始める日です。東京では平年で11月18日ごろ、札幌は10月19日ごろ、大阪は11月24日ごろ、福岡は11月29日ごろ。外の湿度は冬の東京でも50%前後あるのに、その空気を20℃まで暖めると、部屋の湿度は1月には約19%まで下がります。「外はそんなに乾いていないのに、部屋がカラカラ」になるのはこのためです。
10月に入り、朝晩の冷え込みとともに「加湿器はいつから使う?」と調べる方が増えています。そこで元気象庁職員の気象予報士として、全国51地点の気象庁の平年値(1991〜2020年の気温と蒸気圧)から、外の空気をそのまま暖房したときの部屋の湿度を1日ずつ計算し、加湿が必要になる時期を地点ごとに求めました。地点と暖房の温度を選ぶと、乾燥シーズンの始まりと終わり、月ごとの部屋の湿度、いまのアメダスの値から計算した「今日の部屋の湿度」がわかるツールも置いています。
- 加湿器の出番は、暖房(20℃)した部屋の湿度が40%を下回る時期。建物の衛生管理の基準でも、室内の湿度は40%以上が目安
- 平年で40%を下回り始めるのは、札幌10月19日・仙台11月9日・東京11月18日・名古屋11月20日・大阪11月24日・福岡11月29日・鹿児島12月13日ごろ。沖縄・奄美は一年中40%を下回らない
- 東京の乾燥シーズン(40%未満)は11月18日〜4月8日ごろの約141日。50%を保ちたいなら11月3日ごろから
- いちばん乾くのは1月。外の湿度は51%でも、20℃に暖めた部屋は約19%(東京)、札幌は約15%。暖房を22℃にすると、乾燥シーズンは東京で約3週間長くなる
- 実際の部屋は人の呼吸や料理・洗濯物で少し高めになる。湿度計で40〜60%を目安に、60%を超えて窓が結露するなら加湿のしすぎ
【ツール】あなたの街の「加湿器シーズン」と、今日の部屋の湿度
地点(全国51地点)、暖房の設定温度、目標の湿度を選ぶと、平年で部屋の湿度が目標を下回り始める日と、上回るようになる日、月ごとの部屋の湿度のグラフが切り替わります。上の欄では、気象庁のアメダスの最新の気温・湿度を読み込み、いまの外の空気を暖房したら部屋の湿度が何%になるかを計算します(ページを開くたびに最新になります)。
使い方の例:東京で暖房20℃・目標40%なら、加湿器を出す目安は11月18日ごろ、しまう目安は4月8日ごろです。暖房を22℃にすると始まりは11月10日ごろに早まり、目標を50%にすると11月3日ごろからになります。同じ地点でも、暖房の温度が高いほど、目標の湿度が高いほど、加湿器の出番は早く長くなります。
外は湿度50%なのに、部屋が19%になるしくみ
「湿度」(相対湿度)は、その温度の空気が含める水蒸気の最大量に対して、いま何%含んでいるかという割合です。空気が含める水蒸気の量(飽和水蒸気圧)は温度が高いほど大きく、5.4℃(東京の1月の平年気温)では9.0hPaですが、20℃では23.4hPaと約2.6倍になります。
東京の1月の平年値は、気温5.4℃、相対湿度51%、蒸気圧(空気中の水蒸気の量)4.5hPaです。換気やすきま風で入れ替わった外の空気を20℃まで暖めると、水蒸気の量は4.5hPaのままなので、湿度は4.5÷23.4=約19%になります。冬の部屋が乾くのは「外が乾いているから」だけではなく、冷たい空気を暖めるからなのです。
そのため、加湿器が必要かどうかは「外の湿度」ではなく、外の空気に含まれる水蒸気の量(蒸気圧・絶対湿度)で決まります。たとえば気温5℃前後の冷たい雨の日は、外の湿度が90%あっても、20℃に暖めた部屋は約34%まで下がります。逆に、沖縄は冬でも水蒸気の量が多く(那覇の1月は13.3hPa)、20℃の部屋でも約57%あるため、加湿器はほとんど必要ありません。気温と湿度から露点や体感温度を求めたいときは、体感温度・露点温度の計算ツールも使ってみてください。
東京の10月〜4月について、外の湿度と、その空気を20℃に暖めた部屋の湿度を並べると、差の大きさがよくわかります。
| 月 | 外の気温 | 外の湿度 | 水蒸気の量(蒸気圧) | 1m³あたりの水蒸気 | 20℃の部屋の湿度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 18.0℃ | 71% | 14.7hPa | 11.0g | 63% |
| 11月 | 12.5℃ | 64% | 9.6hPa | 7.3g | 41% |
| 12月 | 7.7℃ | 56% | 5.9hPa | 4.6g | 25% |
| 1月 | 5.4℃ | 51% | 4.5hPa | 3.5g | 19% |
| 2月 | 6.1℃ | 52% | 4.9hPa | 3.8g | 21% |
| 3月 | 9.4℃ | 57% | 6.8hPa | 5.2g | 29% |
| 4月 | 14.3℃ | 62% | 10.1hPa | 7.6g | 43% |
10月はまだ部屋の湿度が60%以上あり、加湿器は必要ありません。11月の平均で40%ほど、12月には25%まで下がり、1〜2月は20%前後と「砂漠並み」の乾燥になります。今年いまの時点でどうかは、ツール上部の「いまの部屋の湿度」で確かめられます。
全国51地点の「加湿器シーズン」一覧(暖房20℃・湿度40%未満)
51地点すべてについて、暖房20℃の部屋の湿度が40%を下回る期間を、長い順に並べました。北海道・東北・内陸ほど早く始まって長く続き、九州南部ほど短く、沖縄・奄美では40%を下回りません。全国(40%を下回る46地点)の真ん中は11月24日ごろの始まりです。
| 地点 | 40%を下回る | 40%にもどる | 日数 | 1月の部屋の湿度 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌(北海道) | 10/19ごろ | 5/13ごろ | 206日 | 15% |
| 盛岡(岩手県) | 11/1ごろ | 5/2ごろ | 182日 | 17% |
| 青森(青森県) | 11/2ごろ | 5/2ごろ | 181日 | 19% |
| 山形(山形県) | 11/7ごろ | 4/29ごろ | 173日 | 21% |
| 長野(長野県) | 11/7ごろ | 4/29ごろ | 173日 | 20% |
| 秋田(秋田県) | 11/6ごろ | 4/25ごろ | 170日 | 20% |
| 仙台(宮城県) | 11/9ごろ | 4/25ごろ | 167日 | 20% |
| 福島(福島県) | 11/10ごろ | 4/26ごろ | 167日 | 21% |
| 前橋(群馬県) | 11/9ごろ | 4/22ごろ | 164日 | 18% |
| 甲府(山梨県) | 11/12ごろ | 4/18ごろ | 157日 | 18% |
| 熊谷(埼玉県) | 11/13ごろ | 4/16ごろ | 154日 | 19% |
| 宇都宮(栃木県) | 11/15ごろ | 4/16ごろ | 152日 | 19% |
| 新潟(新潟県) | 11/17ごろ | 4/18ごろ | 152日 | 24% |
| 金沢(石川県) | 11/20ごろ | 4/16ごろ | 147日 | 26% |
| 岐阜(岐阜県) | 11/20ごろ | 4/11ごろ | 142日 | 24% |
| 京都(京都府) | 11/22ごろ | 4/13ごろ | 142日 | 25% |
| 東京(東京都) | 11/18ごろ | 4/8ごろ | 141日 | 19% |
| 名古屋(愛知県) | 11/20ごろ | 4/10ごろ | 141日 | 24% |
| 水戸(茨城県) | 11/20ごろ | 4/9ごろ | 140日 | 21% |
| 富山(富山県) | 11/25ごろ | 4/12ごろ | 138日 | 27% |
| 奈良(奈良県) | 11/25ごろ | 4/9ごろ | 135日 | 24% |
| 岡山(岡山県) | 11/24ごろ | 4/7ごろ | 134日 | 25% |
| 広島(広島県) | 11/23ごろ | 4/6ごろ | 134日 | 26% |
| 福井(福井県) | 11/27ごろ | 4/9ごろ | 133日 | 27% |
| 津(三重県) | 11/23ごろ | 4/5ごろ | 133日 | 24% |
| 大阪(大阪府) | 11/24ごろ | 4/6ごろ | 133日 | 25% |
| 横浜(神奈川県) | 11/22ごろ | 4/3ごろ | 132日 | 21% |
| 鳥取(鳥取県) | 11/27ごろ | 4/8ごろ | 132日 | 27% |
| 彦根(滋賀県) | 11/26ごろ | 4/6ごろ | 131日 | 26% |
| 高松(香川県) | 11/27ごろ | 4/5ごろ | 129日 | 25% |
| 千葉(千葉県) | 11/24ごろ | 4/1ごろ | 128日 | 22% |
| 神戸(兵庫県) | 11/25ごろ | 4/2ごろ | 128日 | 25% |
| 和歌山(和歌山県) | 11/26ごろ | 4/3ごろ | 128日 | 25% |
| 松江(島根県) | 11/29ごろ | 4/3ごろ | 125日 | 27% |
| 徳島(徳島県) | 11/27ごろ | 4/1ごろ | 125日 | 25% |
| 松山(愛媛県) | 11/28ごろ | 4/2ごろ | 125日 | 26% |
| 静岡(静岡県) | 11/29ごろ | 3/28ごろ | 119日 | 24% |
| 大分(大分県) | 11/30ごろ | 3/28ごろ | 118日 | 27% |
| 佐賀(佐賀県) | 11/29ごろ | 3/26ごろ | 117日 | 28% |
| 福岡(福岡県) | 11/29ごろ | 3/25ごろ | 116日 | 27% |
| 下関(山口県) | 12/1ごろ | 3/26ごろ | 115日 | 28% |
| 高知(高知県) | 11/30ごろ | 3/25ごろ | 115日 | 26% |
| 熊本(熊本県) | 12/2ごろ | 3/22ごろ | 110日 | 28% |
| 長崎(長崎県) | 12/5ごろ | 3/20ごろ | 105日 | 30% |
| 宮崎(宮崎県) | 12/9ごろ | 3/9ごろ | 90日 | 30% |
| 鹿児島(鹿児島県) | 12/13ごろ | 3/4ごろ | 81日 | 33% |
| 那覇(沖縄県) | 40%を下回らない | 57% | ||
| 与那国島(沖縄県) | 40%を下回らない | 69% | ||
| 名瀬(鹿児島県) | 40%を下回らない | 50% | ||
| 宮古島(沖縄県) | 40%を下回らない | 66% | ||
| 石垣島(沖縄県) | 40%を下回らない | 68% | ||
乾燥シーズンがいちばん長いのは札幌の約206日(10月19日〜5月13日ごろ)で、盛岡・青森(約181〜182日)が続きます。関東は千葉・横浜が11月下旬からと遅めで、内陸の前橋(11月9日ごろ)や宇都宮(11月15日ごろ)は早め。東海・近畿・中国・四国の平野部はおおむね11月20日〜12月1日ごろ、九州は11月末〜12月中旬に始まります。
地方別の目安
- 北海道(札幌):10月19日ごろ〜5月13日ごろ。1月の部屋は約15%と全国で最も乾く。50%を保つなら10月5日ごろから
- 東北(仙台):11月9日ごろ〜4月25日ごろ。盛岡・青森・山形は11月上旬と早い
- 関東(東京):11月18日ごろ〜4月8日ごろ。内陸の前橋は10日ほど、熊谷・宇都宮は数日早め
- 北陸・甲信(新潟・金沢・長野):新潟11月17日ごろ、金沢11月20日ごろ、長野11月7日ごろから。雪や雨の多い日本海側でも、暖房すれば部屋は乾く
- 東海・近畿(名古屋・大阪):名古屋11月20日ごろ、大阪11月24日ごろから4月上旬まで
- 中国・四国(広島・高知):広島11月23日ごろ、高知11月30日ごろから
- 九州(福岡・鹿児島):福岡11月29日ごろ〜3月25日ごろ、鹿児島は12月13日ごろ〜3月4日ごろの約81日と短い
- 沖縄・奄美(那覇・名瀬):平年では40%を下回らない。1月でも那覇は約57%
都道府県ごとの湿度の平年値を月別に比べたいときは、次のツールが便利です。外の湿度だけで見ると、冬は太平洋側の東京・群馬・埼玉などが低く、日本海側は高めです(ただし前述のとおり、部屋の乾燥は外の湿度ではなく水蒸気の量で決まります)。
暖房の温度で、加湿器の期間はこれだけ変わる
同じ外の空気でも、暖房の温度を上げるほど「入れ物」が大きくなり、部屋は乾きます。東京で比べると次のとおりです。
| 暖房の温度 | 40%を下回る期間 | 日数 | 50%を下回る期間 | 1月の部屋の湿度 |
|---|---|---|---|---|
| 18℃ | 11/26〜3/29ごろ | 123日 | 11/11〜4/17ごろ | 22% |
| 20℃ | 11/18〜4/8ごろ | 141日 | 11/3〜4/27ごろ | 19% |
| 22℃ | 11/10〜4/19ごろ | 160日 | 10/25〜5/7ごろ | 17% |
| 24℃ | 11/1〜4/28ごろ | 178日 | 10/15〜5/19ごろ | 15% |
18℃と24℃では、40%を下回る期間が約2か月(55日)も違います。暖房の温度を1〜2℃下げると、部屋の湿度は数%上がり、電気代も下がります。暖房を始める時期の目安は暖房はいつから?2026年で地点別にまとめています。東京では暖房を使い始める目安(11月中旬)と、加湿器の出番(11月18日ごろ)がほぼ重なります。暖房を出したら、加湿器と湿度計も一緒に出すと覚えておくと便利です。
去年の同じ時期と比べてみる
空気中の水蒸気の量は気温が低いと少なくなりやすいため、冷え込みが早い年は部屋も早く乾きやすくなります。今年の秋の気温が去年や平年と比べてどうかは、次のツールで確認できます。その日の部屋の湿度の目安は、上のツールの「いま」の欄で確かめてください。
読み込み中…
また、平年で加湿器の出番となる11月18日前後に、東京がどんな天気になりやすいかは次のツールで見られます。晴れて北風が吹く日ほど、空気は乾きます。
加湿器を使うときの目安と注意点
目安は「40%以上」、快適なのは「40〜60%」
ビルなどの空気環境の基準(建築物環境衛生管理基準)では、室内の相対湿度は40%以上70%以下とされています。また厚生労働省は、インフルエンザ対策として、空気が乾燥する時期は加湿器などで適切な湿度(50〜60%)を保つことも効果的としています。この記事のツールの「40%」は最低ライン、「50%」はインフルエンザ対策も意識した目安と考えてください。
加湿しすぎは結露とカビのもと
20℃・湿度50%の空気は、約9℃以下のものにふれると結露します(露点温度)。湿度60%なら約12℃、40%なら約6℃です。冬の朝の窓ガラスや北側の壁は外気で冷やされるので、湿度を上げすぎると窓がびっしょり濡れ、カビの原因になります。窓の結露がひどいときは50%前後に下げるのがおすすめです。
実際の部屋は計算より少し湿っている
この記事の計算は「外の空気をそのまま暖めた場合」です。実際の部屋では、人の呼吸や汗、料理、お風呂、室内干しの洗濯物などから水蒸気が出るので、計算より湿度が高めになります。逆に、エアコンやファンヒーターで強く暖める部屋、気密性の高いマンションで換気が多い部屋、人が少ない部屋は計算に近くなります。迷ったら湿度計を1つ置くのがいちばん確実です。
加湿器を使わない加湿もある
室内に洗濯物を干す、ぬれタオルを掛ける、観葉植物を置く、やかんでお湯を沸かすなども、部屋に水蒸気を足す方法です。6畳間(約25m³)の湿度を20℃で20%から50%に上げるには、空気だけなら約130gの水が必要な計算です(換気で入れ替わる分や壁・家具が吸う分はさらに必要)。加湿器の能力表示(1時間あたり○mL)を選ぶときの参考にしてください。
シーズン前の準備と置き場所
去年しまった加湿器は、使い始める前にタンク・トレー・フィルターを洗って乾かし、試運転しておきましょう。タンクに残った水や汚れたフィルターでは雑菌(レジオネラ属菌など)が増えるおそれがあり、使っている間も水は毎日入れ替え、こまめに掃除するのが基本です。置き場所は、部屋の空気がよく回る中央寄りで、床から少し高い位置が目安。窓際や外壁に近い場所は結露しやすく、エアコンの真下は温度センサーが誤作動しやすいので避けます。のどや肌のかさつき、静電気が増えてきたら、部屋が乾いてきたサインです。
加湿器の種類と選び方のポイント
加湿器は大きく、水を沸かして蒸気を出すスチーム式、ぬれたフィルターに風を当てる気化式、振動で細かい水の粒を飛ばす超音波式、気化式に温風を組み合わせたハイブリッド式に分かれます。スチーム式は加湿力が強く雑菌に強い一方で電気代がかかり、吹き出し口が熱くなります。気化式は電気代が安い一方で、部屋が寒いと加湿力が落ちます。超音波式は静かで安価ですが、タンクの水をこまめに替えて掃除しないと雑菌をまき散らすおそれがあります。この記事のツールで「乾燥シーズンが長い(150日以上)」と出た地域は、毎日使う前提で手入れのしやすさと電気代を、「短い(100日未満)」地域は収納のしやすさを重視するとよいでしょう。
選ぶときは、部屋の広さに合った「適用床面積」と、1時間あたりの加湿量(mL/h)を確認します。木造和室とプレハブ洋室で適用畳数が分けて書かれているのは、木の壁や畳が水蒸気を吸うためです。寝室で使う場合は、運転音と、湿度センサーで自動運転できるかもチェックしましょう。
よくある質問
Q. 加湿器はいつから使えばいいですか?
暖房した部屋の湿度が40%を下回り始めるころが目安です。平年では東京11月18日ごろ、札幌10月19日ごろ、仙台11月9日ごろ、名古屋11月20日ごろ、大阪11月24日ごろ、福岡11月29日ごろです。湿度50%を保ちたい場合は、東京で11月3日ごろからになります。
Q. 加湿器はいつまで使いますか?
暖房20℃の部屋の湿度が40%以上にもどるのは、平年で東京4月8日ごろ、大阪4月6日ごろ、福岡3月25日ごろ、札幌5月13日ごろです。春は暖房を使う日が減るので、湿度計を見ながら止めましょう。
Q. 外の湿度が高いのに部屋が乾燥するのはなぜですか?
湿度(相対湿度)は温度によって変わるためです。東京の1月の平年値は外の湿度51%ですが、空気中の水蒸気の量(蒸気圧4.5hPa)のまま20℃に暖めると、空気が含める量が大きくなるので湿度は約19%に下がります。
Q. 部屋の湿度は何%がいいですか?
建築物環境衛生管理基準では相対湿度40%以上70%以下が基準です。厚生労働省はインフルエンザ対策として50〜60%を保つことも効果的としています。窓の結露が多いときは加湿しすぎなので、50%前後に下げましょう。
Q. 暖房の温度で乾燥のしかたは変わりますか?
変わります。東京で暖房18℃なら40%を下回るのは11月26日ごろ〜3月29日ごろ(約123日)ですが、24℃では11月1日ごろ〜4月28日ごろ(約178日)と、約2か月長くなります。
Q. 沖縄でも加湿器は必要ですか?
那覇は1月でも空気中の水蒸気が多く(蒸気圧13.3hPa)、20℃の部屋でも湿度は約57%と計算されます。平年では40%を下回る時期がなく、加湿器はほとんど必要ありません。
Q. 加湿しすぎるとどうなりますか?
結露やカビの原因になります。20℃・湿度50%の空気は約9℃以下、湿度60%では約12℃以下のものにふれると結露します。冬の朝の窓ガラスや外壁側の壁が濡れるようなら、湿度を下げるか換気をしましょう。
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出典・データについて
- 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(年・月ごとの値):全国51地点の平均気温・蒸気圧・相対湿度(統計期間1991〜2020年)。部屋の湿度と期間は当ブログで計算
- 気象庁「アメダス」(ツールの最新値。ページを開いたときに自動取得)
- 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」(相対湿度40%以上70%以下)
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」(適切な湿度50〜60%)
- 飽和水蒸気圧はTetensの式(6.1078×10^(7.5t/(t+237.3)) hPa)で計算
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