スタッドレスタイヤはいつから?交換時期を51地点の30冬データで逆算|札幌10月26日・東京12月18日・名古屋12月9日

全国の都市ごとのスタッドレスタイヤ交換目安日の分布 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

10月に入り、北海道の旭岳では初冠雪が観測されました(旭岳で初冠雪、次はどの山?)。カー用品店の店頭にもスタッドレスタイヤが並びはじめ、「スタッドレスタイヤにはいつ替えればいい?」と考えはじめる時期です。よく聞くのは「初雪の1か月前」「11月中に」といった目安ですが、札幌と東京では冬の来かたがまったく違います。

そこで、気象庁の全国51地点の毎日の記録(1995〜2025年の30冬)から、その冬はじめて「最低気温0℃未満(冬日)」になった日とはじめて1cm以上の雪が降った日を地点ごとに調べ、早いほうを「路面が凍ったり雪が積もったりしはじめる日」として、交換の目安日を逆算しました。結果、30冬のうち28冬以上で間に合った「慎重派の目安日」は、札幌10月26日、盛岡10月28日、長野11月7日、仙台・水戸11月20日、新潟11月29日、名古屋12月9日、東京12月18日、大阪12月23日、福岡12月25日。札幌・盛岡は、10月上旬の時点であと3週間あまりです。

この記事では、地点と「慎重さ」を選ぶと交換の目安日・あと何日か・過去30冬の記録・いま出ている気象庁の週間予報の最低気温がまとめて表示されるツールを用意しました。元気象庁職員の気象予報士として、データの読み方と、市街地の気象台の記録だけでは足りない「峠・橋・日陰」の注意点もあわせて解説します。

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 交換の目安は「その冬はじめての冬日(最低気温0℃未満)か、1cm以上の雪」の前。51地点の30冬の記録から、地点ごとに逆算しました。
  2. 30冬のうち28冬以上で間に合う「慎重派の目安日」は、札幌10月26日、盛岡10月28日、長野11月7日、青森11月9日、仙台・水戸11月20日、新潟11月29日、名古屋12月9日、東京12月18日、大阪12月23日、福岡12月25日。
  3. 半分の冬で間に合う日(中央値)は、札幌11月11日、仙台12月6日、名古屋12月21日、東京1月9日、大阪1月15日、福岡1月24日。関東南部〜西日本の平野部は「年明け」が本番です。
  4. 東京・大阪・福岡の平野部は、冬日も積雪もない冬がある。30冬のうち1cm以上の雪がなかった冬は東京10冬、大阪23冬、福岡12冬。ふだん使いだけなら必須ではない一方、スキー・帰省で山を越えるなら、行き先の基準で早めに。
  5. 気象台は市街地にあります。標高が100m上がると気温はおよそ0.6℃下がり、橋の上や日陰は先に凍ります。峠道を使う人は、この記事の目安日より1〜2週間早めがおすすめ。ツールでは気象庁の週間予報の最低気温も確認できます。

スタッドレス交換日チェッカー:あなたの街はいつまでに替える?

地点(全国51地点)と、どのくらい慎重に備えたいかを選ぶと、交換の目安日・目安日まであと何日か・過去30冬の「最初の冬日または1cm以上の雪」の日・集計の最新の冬(2024-25年)の記録が表示されます。ページを開くたびに気象庁の週間予報を読み込み、この1週間に最低気温0℃以下(冬日になるおそれ)や3℃以下の冷え込みが予想されているかも自動で表示します。

スタッドレス交換日チェッカー(全国51地点・1995〜2025年の30冬+気象庁の週間予報)
読み込み中…
「最初の冬日・積雪」は、その冬(10月1日〜3月31日)に日最低気温が0℃未満になった最初の日と、日降雪量が1cm以上だった最初の日の早いほう。「雪・みぞれの降り始め」は天気概況(昼・夜)に「雪」または「みぞれ」が入った最初の日です。データは気象庁の各地の気象台・測候所の観測(市街地)で、山間部・峠はもっと早くなります。

ツールの「慎重派」は、30冬のうち早いほうから3番目の冬の日付です。この日の前日までに交換しておけば、過去30冬のうち28冬以上で「最初の冬日か1cm以上の雪」に間に合っていました。「ふつう」は早いほうから6番目、「ギリギリ派」は中央値(半分の冬で間に合う日)です。

主な都市の「交換の目安日」と「最初の冬日・積雪」10/111/112/11/12/1札幌盛岡長野青森仙台新潟名古屋東京大阪福岡交換の目安(慎重派:30冬中28冬以上で間に合う日)最初の冬日・積雪の中央値
主な10都市の交換の目安日(赤)と、その冬はじめて冬日または1cm以上の雪になった日の中央値(青)。気象庁の観測(1995-96〜2024-25年の30冬)から当ブログで集計

なぜ「冬日」と「1cmの雪」で決めるのか

スタッドレスタイヤが必要になるのは、路面が凍るときと雪が積もるときです。気象庁は日最低気温が0℃未満の日を「冬日」と呼びます。冬日の朝は、とくに橋の上や日陰、トンネルの出入り口で路面が凍りやすくなります。晴れて風の弱い夜は、地面から熱が逃げる放射冷却で、路面の温度が気温(地上1.5mで観測)より低くなることもあります(放射冷却のしくみ、路面凍結が起きる条件)。

雪については、ちらつく程度ではなく路面に影響が出はじめる目安として「日降雪量1cm以上」を使いました。天気概況に「雪」「みぞれ」が出る日(雪の降り始め)は、関東以西では冬日より早いことも多いのですが、多くは積もらない雪です。そのため交換の目安は「冬日」と「1cm以上の雪」の早いほうで決め、雪の降り始めは参考としてツールに表示しています。

同じ朝でも「凍る場所」は先にやってくる 市街地の気象台 最低気温 +2℃ 気象台より600m高い峠:約−1.6℃ (100mごとに約0.6℃低い) 橋の上:下からも冷える 日陰 晴れて風の弱い夜は 路面が気温より冷えることも
市街地で最低気温+2℃の朝でも、気象台より600m高い峠では計算上およそ−1.6℃(気温は高さ100mごとに約0.6℃下がる平均的な目安)。橋の上や日陰は先に凍りやすい(模式図)

気象庁の気象台や測候所の多くは市街地にあります。高さが100m上がると気温はおよそ0.6℃下がるので、市街地で最低気温が+2℃の朝でも、そこより600m高い峠道では計算上0℃を下回ります。ただし放射冷却の強い朝は、逆に盆地や谷底が山腹より冷えることもあり、0.6℃はあくまで平均的な目安です。通勤や帰省で峠やインターチェンジ付近の高い場所を通る人は、目安日より1〜2週間早めに考えておくと安心です。山あいの地点の冬の気温は、軽井沢の気候、河口湖の気候、高山の気候などのページでも確かめられます。

51地点の交換目安日一覧(30冬のデータ)

沖縄・奄美の5地点(那覇・名瀬・宮古島・石垣島・与那国島)は30冬とも冬日も1cm以上の雪もなかったため、残る46地点を北から並べました。「慎重派の目安」は30冬のうち28冬以上で間に合った日、「中央値」は半分の冬でそれより後だった日です。

地点交換の目安
(慎重派)
最初の冬日・積雪
(中央値)
冬日の初日
(中央値)
雪・みぞれの
降り始め(中央値)
1cm以上の雪の
初日(中央値)
札幌10月26日11月11日11月13日11月3日11月16日
青森11月9日11月18日11月20日11月10日11月20日
盛岡10月28日11月9日11月9日11月14日11月29日
仙台11月20日12月6日12月6日11月27日12月18日
秋田11月13日11月29日12月1日11月16日12月3日
山形11月11日11月20日11月20日11月20日12月7日
福島11月17日11月26日11月28日11月30日12月11日
水戸11月20日11月29日11月29日12月26日1月27日
6冬はなし
宇都宮11月14日11月29日11月29日12月20日1月27日
3冬はなし
前橋12月2日12月14日12月14日12月16日1月27日
4冬はなし
熊谷12月2日12月10日12月10日1月6日2月5日
6冬はなし
千葉12月25日1月13日
2冬はなし
1月16日
3冬はなし
—※2月12日
13冬はなし
東京12月18日1月9日
3冬はなし
1月14日
3冬はなし
1月2日2月7日
10冬はなし
横浜12月27日1月16日
2冬はなし
1月19日
4冬はなし
1月9日2月22日
13冬はなし
新潟11月29日12月11日12月26日11月30日12月12日
富山12月1日12月15日12月19日12月8日12月15日
金沢12月2日12月17日12月29日12月8日12月17日
福井12月3日12月15日12月20日12月11日12月16日
甲府11月19日11月30日11月30日12月24日1月23日
3冬はなし
長野11月7日11月18日11月18日11月19日12月12日
岐阜12月5日12月19日12月19日12月17日12月29日
静岡12月11日12月23日
1冬はなし
12月23日
1冬はなし
1月16日なし(28冬)
名古屋12月9日12月21日12月21日12月21日1月8日
3冬はなし
津12月18日1月9日1月9日12月26日2月6日
10冬はなし
彦根12月6日12月20日12月27日12月16日12月27日
京都12月7日12月22日12月23日12月17日1月21日
2冬はなし
大阪12月23日1月15日
3冬はなし
1月15日
3冬はなし
12月26日なし(23冬)
神戸12月18日1月14日
4冬はなし
1月14日
4冬はなし
12月25日なし(21冬)
奈良12月3日12月11日12月11日12月24日1月27日
9冬はなし
和歌山12月28日1月20日
2冬はなし
1月20日
2冬はなし
12月21日なし(22冬)
鳥取12月4日12月17日12月23日12月9日12月17日
松江12月6日12月20日12月23日12月8日12月21日
岡山12月7日12月21日12月21日12月23日なし(22冬)
広島12月7日12月29日
1冬はなし
12月29日
1冬はなし
12月14日1月15日
2冬はなし
下関12月25日1月24日
4冬はなし
1月24日
7冬はなし
12月16日2月2日
10冬はなし
徳島12月17日1月14日
3冬はなし
1月15日
3冬はなし
12月20日2月17日
14冬はなし
高松12月7日1月2日1月2日12月25日なし(20冬)
松山12月23日1月12日
2冬はなし
1月12日
2冬はなし
12月24日なし(22冬)
高知12月7日12月20日12月20日12月31日なし(21冬)
福岡12月25日1月24日
6冬はなし
1月24日
6冬はなし
12月16日1月29日
12冬はなし
佐賀12月6日12月17日12月17日12月17日1月22日
7冬はなし
長崎12月19日1月14日
4冬はなし
1月22日
5冬はなし
12月19日1月24日
10冬はなし
熊本12月4日12月14日12月14日12月19日なし(17冬)
大分12月7日12月29日12月29日12月20日なし(23冬)
宮崎12月7日12月20日
1冬はなし
12月20日
1冬はなし
2月5日なし(29冬)
鹿児島12月31日2月2日
10冬はなし
2月6日
12冬はなし
1月3日なし(17冬)
全国46地点のスタッドレスタイヤ交換の目安日。気象庁の日別観測値(1995-96〜2024-25年の30冬、10月1日〜3月31日)から当ブログで集計。「○冬はなし」はその現象が一度もなかった冬の数。中央値は、なかった冬を「いちばん遅い」として数えています。※千葉は2011年以降、天気概況に雪・みぞれの記録がないため空欄にしました

北から南へ、目安日はきれいに遅くなります。北海道・東北北部・長野は10月下旬〜11月上旬、東北南部・北関東・甲府は11月中旬〜下旬、北陸・東海・近畿・中国・四国・九州の内陸寄りの地点は12月上旬が目安です。一方、千葉・東京・横浜・大阪・神戸・福岡・長崎・鹿児島など海沿いの大きな街は12月中旬以降で、30冬のうち冬日も積雪もなかった冬が2〜10冬ありました。

意外なのは、となり合う府県の中心都市でも、内陸ほど早いことです。たとえば名古屋(12月9日)より岐阜(12月5日)、大阪(12月23日)より京都(12月7日)や奈良(12月3日)が早く、関東では宇都宮(11月14日)・水戸(11月20日)が東京(12月18日)より約1か月早くなります。冬日は「晴れて風の弱い夜の冷え込み」で決まるため、海から離れた盆地や内陸の街ほど早く来ます。

関東(東京・横浜・千葉・埼玉)・名古屋・大阪・福岡はいつまでに?そもそも必要?

関東の慎重派の目安日は、東京12月18日、横浜12月27日、千葉12月25日、埼玉県の気象台がある熊谷12月2日、宇都宮11月14日、水戸11月20日、前橋12月2日です。同じ関東でも、北部・内陸と東京湾岸では1か月ほど違います。関東南部から西日本の平野部では、「そもそも必要?」という声も多いと思います。30冬の記録では、1cm以上の雪が降らなかった冬が東京で10冬、横浜13冬、名古屋3冬、大阪23冬、福岡12冬ありました。冬日がなかった冬も東京・大阪で3冬、福岡で6冬あります。

一方で、東京では2014年2月に2週続けて大雪(8日・14日)となり、都心で27cmの積雪を記録しました(気象庁)。2022年1月6日にも都心で10cmの積雪がありました。平野部の雪は「回数は少ないが、来ると備えのない車が一斉に立ち往生する」タイプです。ふだんは街中だけ・雪の日は車に乗らないと決められるならノーマルタイヤ+チェーンの用意、通勤や仕事で雪の日も運転する・冬に山へ出かけるなら、ツールの「慎重派」の日付までにスタッドレスに替えておく、というのが現実的な線引きです。

高速道路では、雪の降る区間に「冬用タイヤ規制」(冬用タイヤかチェーンが必要)が出ることがあります。さらに大雪のときは、国土交通省が指定した区間で「チェーン規制」が行われ、スタッドレスタイヤでもチェーンを着けないと通行できません。帰省やスキーで県境を越える予定がある人は、出発地ではなく通る場所・行き先の地点でツールを確かめてください。

最近は冬の来るのが遅くなっている?

冬日の初日(中央値)を、30冬の最初の10冬(1995-96〜2004-05年)と最近の10冬(2015-16〜2024-25年)で比べると、比べられる46地点のうち33地点で最近のほうが遅く、平均で3.6日遅くなっていました。札幌は11月12日→11月17日、盛岡は11月5日→11月14日、福岡は1月23日→1月28日です。ただし9地点では逆に早くなっていて、東京は1月12日→1月2日でした。東京は2014年12月に観測地点が大手町から北の丸公園(緑の多い公園内)へ移り、最低気温が低めに出るようになったため、早くなったのは主に移転の影響と考えられます。

つまり「温暖化で冬の始まりは少しずつ遅くなっている」傾向はあるものの、その差は数日で、年ごとの振れ幅(東京では最初の冬日・積雪が早い冬は12月上旬、遅い冬は2月)のほうがずっと大きいのです。「最近は暖冬だから遅くていい」と考えず、毎年、目安日の前後で予報を確かめるのが確実です。秋そのものが短くなっているのかは秋が短いのはなぜ?、今冬の見通しは今年の冬は暖冬?2026-27年でまとめています。

集計の最新の冬(2024-25年)はどうだった?

この記事の集計に入っている最新の冬(2024-25年)に、最初の冬日か1cm以上の雪が来た日は、札幌11月6日、青森11月18日、盛岡11月14日、仙台12月12日、新潟12月19日、長野11月20日、名古屋12月20日、東京1月5日、大阪1月10日、福岡1月10日でした。札幌は中央値(11月11日)より5日早く、仙台・新潟は中央値より1週間ほど遅め、名古屋はほぼ中央値どおり、東京・大阪は4〜5日早め、福岡は2週間早かった冬です。千葉では冬日も1cm以上の雪もありませんでした(2025-26年の冬は、元データの整備が済んでいないため集計に含めていません)。

ツールでは地点ごとに、30冬すべての日付を色分けで表示しています。赤(11月まで)や橙(12月)が多い地点は、早めの交換が安心な地点です。

日付を選んで、その日の過去の天気を調べる

「12月の連休に帰省する」「年末年始にスキーへ行く」など、予定が決まっている日は、その日の過去の天気(最低気温・雪の有無)を調べておくと判断しやすくなります。下のツールは、地点と日付を選ぶと1968年以降の同じ日の天気が並びます。

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都道府県ごとの雪の多さは、下の都道府県ツールで比べられます。冬の都道府県別の傾向は12月の天気ランキングや雪が降らない県ランキングもあわせてどうぞ。

「気温7℃」「初雪の1か月前」はどう考える?

タイヤ販売店などの解説では、「気温が7℃を下回ると夏タイヤのゴムが硬くなり始めるので、そのころが交換の目安」「初雪の1か月前に」といった目安がよく紹介されます。今回のデータと並べると、それぞれの意味がはっきりします。

「7℃」は、凍結より前の”性能”の話です。最低気温が7℃を下回る日は、東京でも11月中に来ることが多く、冬日(0℃未満)よりずっと早く訪れます。乾いた路面を走るだけなら夏タイヤでも走れますが、雪や凍結に備えるという意味では、この記事の「冬日・1cm以上の雪」の目安日が実際の締め切りです。朝の冷え込みが何度になるころかは、暖房はいつから?の記事でも地点ごとに調べられます。

「1か月前」は、慣らし走行と予約の余裕を見込んだ目安と考えると納得できます。新品のスタッドレスタイヤは、表面の皮むきのために100〜200kmほど慣らし走行をするのがよいとされています。週末しか乗らない人なら数週間かかる距離です。ツールの目安日から2〜3週間前に予約・交換すれば、慣らしも含めて間に合う計算になります。

交換の前には、手持ちのスタッドレスの溝の深さ(プラットホームと呼ばれる目印が出ていないか)、製造からの年数とゴムの硬さ、空気圧も確認しておきましょう。溝が残っていても、古くなってゴムが硬いタイヤは氷の上で効きにくくなります。

タイヤ交換で失敗しないためのポイント

  • 交換は「目安日の1〜2週間前」に予約:初雪の予報が出るとカー用品店やガソリンスタンドは混み合います。ツールの目安日から逆算して、余裕をもって予約を。
  • 週間予報で「最低気温3℃以下」が見えたら合図:市街地で3℃でも、橋の上・峠・日陰は凍ることがあります。ツールの週間予報欄で確認できます。
  • 峠・山道を通るなら、行き先の地点で判断:標高が高いほど早く冬が来ます。今日、日本一寒かった場所で、全国の冷え込みの進み具合も毎日チェックできます。
  • 路面の様子はライブカメラで:出かける前に全国のライブカメラで道路や街の様子を見ておくと安心です。
  • 春の戻し時期も「最後の冬日」で考える:関東以西の平野部は3月に入ると冬日はまれですが、内陸や山間部は4月にも冷え込みます。

よくある質問

Q. スタッドレスタイヤはいつ替えればいいですか?

その冬はじめての冬日(最低気温0℃未満)か1cm以上の雪が来る前が目安です。気象庁の30冬の記録から逆算すると、30冬中28冬以上で間に合う日は札幌10月26日、仙台11月20日、新潟11月29日、名古屋12月9日、東京12月18日、大阪12月23日、福岡12月25日です。

Q. 東京でスタッドレスタイヤは必要ですか?

東京(大手町・北の丸公園)では1995〜2025年の30冬のうち10冬は1cm以上の雪が降らず、冬日がなかった冬も3冬ありました。街中だけで雪の日は運転しないならチェーンの用意でも対応できますが、雪の日も運転する人や冬に山へ出かける人は、12月中旬までにスタッドレスに替えておくと安心です。

Q. 「初雪の1か月前」という目安は正しいですか?

北日本では、雪の降り始め(中央値)の数日〜2週間あまり前が今回の慎重派の目安にあたり(札幌は11月3日に対し10月26日)、「1か月前」はかなり余裕をもった目安です。関東以西の平野部では「雪がちらつく日」(天気概況に雪・みぞれ)は積もらないことが多く、路面への影響は冬日の朝の凍結のほうが先に来ることがあります。この記事では冬日と1cm以上の雪の早いほうで目安を決めています。

Q. 気温何度から路面は凍りますか?

気温(地上1.5mで観測)が0℃を下回る冬日の朝は路面凍結に注意が必要です。晴れて風の弱い夜は放射冷却で路面が気温より冷えることがあり、気温が3℃前後でも橋の上や日陰では凍ることがあります。

Q. 雪の少ない地域でも冬用タイヤ規制はありますか?

高速道路では、雪が降る区間に冬用タイヤ規制が出ることがあります。また大雪のときは国土交通省が指定した区間で「チェーン規制」が行われ、スタッドレスタイヤでもチェーンが必要です。出発地ではなく通る場所の天気で判断しましょう。

Q. 最近は冬の始まりが遅くなっていますか?

冬日の初日(中央値)を1995-2005年ごろの10冬と最近10冬で比べると、46地点中33地点で最近のほうが遅く、平均3.6日の遅れでした。ただし年ごとの振れ幅のほうが大きく、早い冬は今でも来ます。

Q. ツールのデータはどこのものですか?

気象庁の全国51地点(気象台・測候所など)の日別観測値(日最低気温・日降雪量・天気概況、1995年10月〜2025年3月)を当ブログで集計したものです。週間予報は気象庁の週間天気予報をページを開いたときに読み込んでいます。

時事・季節の天気シリーズ(秋から冬へ)
まとめ
  • 交換の目安は「その冬はじめての冬日か1cm以上の雪」の前。51地点・30冬の気象庁の記録から逆算。
  • 慎重派の目安日:札幌10月26日、盛岡10月28日、長野11月7日、仙台・水戸11月20日、新潟11月29日、名古屋12月9日、東京12月18日、大阪12月23日、福岡12月25日。
  • 内陸・盆地ほど早く、海沿いの大都市ほど遅い。東京・大阪・福岡は冬日も積雪もない冬もあるが、大雪は数年おきに来る。
  • 峠・橋・日陰は先に凍る。山を越える人は1〜2週間早めに。ツールで週間予報の最低気温も確認を。

出典:気象庁「過去の気象データ」(全国51地点の日最低気温・日降雪量・天気概況(昼・夜)、1995年10月1日〜2025年3月31日。集計は当ブログ)、気象庁「予報用語」(冬日)、気象庁「週間天気予報」(ツール内で読み込み)。東京の大雪の記録は気象庁の観測による。気温の高さによる変化(100mあたり約0.6℃)は標準的な目安で、実際の気温差は天気や地形で変わります。

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