台風26号 関東への影響はいつ?上陸しなくても東京で3日間50mm以上は2回に1回|似たコース33例の雨と最新予報で計算するツール

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

台風26号(スリゲ)は、沖縄・大東島の近くを通ったあと、9月30日〜10月1日に日本の南の海上を北東へ進み、関東の南を通る予報です(気象庁 9月27日16時45分発表)。予報円の中心を結ぶと、東京に最も近づくのは10月1日の夕方ごろで、距離は約320km。予報円の中心は関東の南東の海上を通りますが、予報円の北の端は関東の沿岸にかかっていて、北へずれる可能性もあります。さらに関東の南岸には秋雨前線が停滞していて、「台風が来なくても雨は大丈夫?」と気になっている方も多いと思います。

そこでこの記事では、1968〜2025年に台風26号とよく似たコース(上陸せず関東の南〜南東150〜500kmを北東へ)を通った台風33例を気象庁のベストトラックから探し出し、そのとき関東・静岡の9地点でどれだけ雨が降ったかを調べました。結果は、東京で3日間に50mm以上の雨になったのは55%(ふだんの9〜10月の3日間は12.7%)。上陸しない台風でも、雨の降りやすさは約4.3倍に上がっていました。

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 台風26号が関東に最も近づくのは10月1日の夕方ごろ、東京の南東約320kmの見込み。勢力は弱まりながら通過し、伊豆諸島(八丈島)には10月1日昼ごろ約90kmまで近づく計算です(9月27日16時45分発表の予報円の中心で計算)。
  2. タイムライン:28日 前線が北上して関東は曇り時々雨 → 29日〜10月1日 雨のピーク → 30日〜 伊豆諸島は暴風警戒域に入るおそれ → 10月1日夕方 関東に最接近 → 2日 遠ざかる。
  3. 関東の雨のピークは29日〜10月1日ごろ。秋雨前線に台風からの湿った空気が流れ込むため、台風が遠くても雨が強まるおそれがあります。気象庁の東京の週間予報も29日〜10月1日は降水確率60〜70%です。
  4. 似たコースの過去33例では、東京で3日間50mm以上が55%、100mm以上が18%。ふだん(12.7%・4.1%)の約4倍。東京・横浜・千葉は2回に1回、前橋・宇都宮・甲府など内陸は4〜5回に1回と、海に近い地点ほど降りやすい結果でした。
  5. 「強い台風かどうか」より「距離と季節」。中心気圧970hPa以下の強い台風とそれより弱い台風で50mm以上の割合はほぼ同じ(53%と56%)。10月の例は9月より50mm以上になる割合が高く(63%と46%)、前線との組み合わせが効いています。
  6. 下のツールで地点を選ぶと、気象庁の最新予報から最接近の日時と距離を計算し、同じくらいの距離を通った過去例の雨量を表示します。

台風26号 関東の雨チェッカー:あなたの地点は何mm降りやすい?

地点を選ぶと、気象庁の最新の台風予報(開くたびに読み込み)から、その地点に最も近づく日時と距離を計算します。そのうえで、過去33例のうち「今回と同じくらいの距離を通った台風」だけを取り出して、最接近の前日〜翌日の3日間にどれだけ雨が降ったかを表示します。スライダーで比べる距離の幅を変えられます。

台風26号 関東の雨チェッカー(気象庁の最新予報×過去33例)
気象庁の台風情報を読み込み中です…
過去例=1968〜2025年の8月下旬〜10月に、本州に上陸せず関東の南〜南東の海上(東京から150〜500km)を台風の勢力のまま北東へ進んだ33例(気象庁ベストトラック)。雨量は気象庁の地上気象観測(日降水量)。「ふだん」は1968〜2025年の9月1日〜10月31日のすべての連続3日間。台風の予報は気象庁「台風情報」を開くたびに読み込みます。

たとえば東京を選ぶと、今回(約320km)と同じくらいの220〜420kmを通った22例のうち、3日間で50mm以上になったのは55%、100mm以上は18%でした。グラフの棒1本が過去の台風1個分で、濃い青が今回と近い距離を通った例です。地図の青い線は、その地点で雨が多かった上位5例のコースです。

ツールの台風の位置は「予報円の中心」を結んだものです。予報は先になるほど予報円が大きくなり(予報円が大きくなる理由)、10月1日15時の予報円の半径は370kmあります。コースが北へずれれば雨も風も強まり、南へずれれば弱まります。予報の幅の考え方は台風の進路予想はどれが当たる?で解説しています。

台風26号の進路予報(9月27日16時45分発表)

気象庁の予報では、台風26号は27日16時現在、那覇市の南東約100kmにあって、中心気圧960hPa・最大風速45m/sの「非常に強い」勢力です。28日にかけて大東島地方に近づいたあと、東北東へ進みながら勢力を落とし、10月1日15時には日本の南(北緯32.8度・東経140.8度付近)で中心気圧990hPaになる見込みです。

日時強さ中心気圧最大風速(最大瞬間)予報円の半径暴風警戒域
27日16時非常に強い960hPa45 m/s(60 m/s)実況(暴風域85km)
27日21時非常に強い960hPa45 m/s(60 m/s)35km130km
28日3時非常に強い960hPa45 m/s(60 m/s)45km140km
28日9時非常に強い960hPa45 m/s(60 m/s)55km150km
28日15時強い960hPa40 m/s(60 m/s)65km155km
29日15時強い975hPa35 m/s(50 m/s)155km250km
30日15時(強さの表現なし)985hPa30 m/s(45 m/s)300km390km
1日15時(強さの表現なし)990hPa25 m/s(35 m/s)370kmなし
2日15時(強さの表現なし)992hPa25 m/s(35 m/s)460kmなし
台風26号の予報(気象庁 9月27日16時45分発表、日本時間)

10月1日には「暴風警戒域」がなくなり、台風としての風のピークは越えていく見込みです。一方で、東京地方の天気予報(27日17時発表)は「28日は伊豆諸島付近の前線が次第に北上し、曇り時々雨」。週間予報では29日〜10月1日の降水確率が60〜70%です。関東では「台風の風」より「前線の雨」が先にやってくると考えて準備するのがよさそうです。沖縄・奄美への影響は台風26号 沖縄への最接近の記事にまとめています。

風については、30日15時の暴風警戒域(半径390km)に伊豆諸島の八丈島が入る計算で、伊豆諸島は30日から10月1日にかけて暴風に警戒が必要です。関東の本土では、台風が南の海上にある間は北東の風が強まりやすく、東京湾・相模湾の船、アクアライン、羽田発着の便、伊豆諸島への船や飛行機は、台風が遠くても欠航・遅れが出ることがあります。予定がある方は飛行機が欠航する天気の基準もあわせて確認してください。

図解:台風が上陸しなくても関東で雨が降る3つの仕組み

関東 東京 ①秋雨前線(本州の南岸に停滞) 台風 関東の南300km前後を北東へ ②暖かく湿った空気 台風の東側から前線へ ③北東の風が関東の 沿岸に雨雲を寄せる 前線の上で雨雲が発達(台風から離れた所でも大雨に)
台風が上陸しなくても関東で雨が降る3つの仕組み(模式図)

台風が関東の南の海上を通るとき、関東の雨には次の3つが重なります。

  • ①秋雨前線:9月下旬〜10月上旬は本州の南岸に秋雨前線がとどまりやすい時期です。2026年は前線が長く居座り、東京・千葉の9月の雨は平年の3〜4倍になっています(秋雨前線はいつまで?)。
  • ②台風が運ぶ暖かく湿った空気:台風の東側では南からの湿った風が吹き、前線に向かって大量の水蒸気が送り込まれます。前線の上で雨雲が発達し、台風の中心から300km以上離れた所でも大雨になることがあります。
  • ③北東の風:台風が南の海上にあると関東では北東〜東の風が強まり、海からの湿った空気が房総半島や東京湾沿いにぶつかって雨雲ができます。千葉・東京・横浜で雨が多くなりやすいのはこのためです。

台風の「右側」「左側」の違いについては台風の右側が危険なのはなぜ?、前線と台風の組み合わせで記録的な雨になった9月の例は最近雨が多いのはなぜ?2026年9月で詳しく解説しています。

データ検証①:似たコースの台風33例、関東9地点の雨

ここからは、過去の台風で確かめます。気象庁のベストトラック(1951〜2025年)から、次の条件をすべて満たす台風を探しました。

  • 8月下旬〜10月に、台風(最大風速17.2m/s以上)の勢力のまま東京から150〜500kmまで近づいた
  • 最も近づいた位置が北緯35度より南で、東経136〜146度の範囲(関東の南〜南東の海上)
  • それより前に北緯31度より南・東経140度より西を通って北上してきた(台風26号と同じ「南西から来る」コース)
  • 本州(東経132.5〜140.5度・北緯34.2〜37度)に中心が入らなかった
  • 雨量データがそろう1968〜2025年

見つかったのは34個で、1993年の台風19号と20号は同じ時期に相次いで接近したため1例にまとめ、33例としました。雨量は「東京に最も近づいた日(日本時間)の前日・当日・翌日」の3日間の合計です。比較のため、1968〜2025年の9月1日〜10月31日のすべての連続3日間(3,422通り)で同じ計算をしたものを「ふだん」としています。

東京で3日間50mm以上
55%
似たコースの台風33例(ふだんは12.7%)
東京の3日間雨量(平均)
56mm
ふだんの3日間の平均は20.4mm
東京で3日間100mm以上
18%
33例中6例(ふだんは4.1%)
地点3日間雨量の中央値50mm以上100mm以上ふだん50mm以上ふだん100mm以上最も多かった例
東京53.5mm55%18%12.7%4.1%148mm(1995年 台風12号(Oscar))
千葉49.5mm48%21%11.7%3.5%222.5mm(2023年 台風13号(Yun-Yeung))
横浜50mm52%21%13.2%4.5%173mm(1991年 台風15号(Ivy))
水戸29.5mm36%12%9.7%2.5%159.5mm(1995年 台風12号(Oscar))
宇都宮33.5mm24%3%9.6%2.8%105.5mm(2007年 台風20号(Faxai))
前橋19mm18%0%8.5%2%95.5mm(1995年 台風12号(Oscar))
熊谷32mm45%6%9.1%2.8%147.5mm(1995年 台風12号(Oscar))
甲府22.5mm27%3%8.2%2.1%124mm(1995年 台風12号(Oscar))
静岡37.5mm33%6%14.7%5.8%165mm(2017年 台風22号(Saola))
似たコースの台風33例での3日間雨量(関東・山梨・静岡の9地点、気象庁データから集計)

地点ごとの差ははっきりしています。東京・横浜・千葉の沿岸の3地点は「2回に1回」50mmを超えたのに対し、前橋(18%)・宇都宮(24%)・甲府(27%)の内陸はずっと少なめです。北東の風が海から湿った空気を運ぶので、雨雲が海側でできやすく、山に囲まれた内陸までは届きにくいためです。静岡は台風との距離は東京と同じくらいですが、中央値は37.5mm、50mm以上は33%にとどまりました。静岡の雨は北東の風よりも南寄りの風で強まりやすく、関東の南を北東へ抜けるコースでは雨雲がかかりにくいためと考えられます。

データ検証②:雨を左右するのは「距離」と「季節」、勢力による差は小さかった

分け方例数東京の3日間雨量(中央値)50mm以上100mm以上
東京から300km未満を通過10例71.5mm70%30%
300〜400km13例60.5mm54%15%
400km以上10例33.25mm40%10%
9月の台風13例42.5mm46%23%
10月の台風19例59.5mm63%16%
最接近時970hPa以下(強い)15例53.5mm53%20%
最接近時970hPaより高い(弱め)18例54.75mm56%17%
東京の3日間雨量を条件別に比較(33例。8月の1例は月別の行に含めていません)

距離が近いほど雨は増えますが、400km以上離れていても50mm以上が40%あり、「遠いから安心」とは言えません。また、10月の台風は9月より50mm以上になる割合が高い傾向がありました(63%と46%。ただし100mm以上の大雨は9月のほうが多め。例数が13例と19例なので参考程度に見てください)。10月は北からの冷たい空気と台風の暖かく湿った空気の境目、つまり前線がはっきりしやすく、台風が前線を活発にする形になりやすいためと考えられます。

意外なのは、中心気圧が低い「強い台風」と弱めの台風で、雨の多さにほとんど差がなかったことです(50mm以上の割合は53%と56%)。関東の雨は台風そのものの雨雲より、前線と湿った空気の組み合わせで決まることが多いためです。「勢力が弱まったから大丈夫」と油断しないようにしましょう。台風が温帯低気圧に変わる場合の注意点は台風が温帯低気圧に変わったら安心?にまとめています。

実例:台風26号に似たコースの台風5つ

2021年 台風16号(10月1日):日付も距離もそっくり

いちばん似ているのが2021年の台風16号です。10月1日に東京の南東約298kmを北東へ進み、最接近時の中心気圧は960hPa。秋雨前線が本州の南岸にかかっていたため、東京は3日間で119.5mm、横浜は149.5mmの雨になりました。雨のほとんどは10月1日の1日に集中しています。

1995年 台風12号(9月17日):33例で東京が最多

1995年の台風12号は東京の南東約175kmまで近づき、東京148mm・千葉160mm・水戸159.5mm・熊谷147.5mmと、内陸も含めて広く大雨になりました。33例のうち東京の雨がいちばん多かった例です。

2023年 台風13号(9月8日):弱い台風でも千葉で222.5mm

2023年の台風13号は中心気圧1000hPaの弱い台風で、東京からの最接近距離も約406kmありました。それでも台風の北側で湿った空気が集中して線状降水帯が発生し、千葉で3日間222.5mm、水戸で150.5mmの大雨になりました。台風は8日夜に東海沖で熱帯低気圧に変わりましたが、雨はそれまでに降っていました。「弱い・遠い」でも大雨になる典型例です。線状降水帯については線状降水帯は関東でも発生する?も参考にしてください。

2017年 台風22号(10月29日):静岡で165mm

2017年の台風22号は、1週間前の台風21号に続いて関東の南を通りました。前線が本州の南岸にあったため、静岡165mm・横浜129mm・東京113mmと、東海〜関東の太平洋側で広く100mmを超えました。

2025年 台風22号(10月9日):東京は雨ゼロ、でも八丈島は大雨特別警報

反対の例もあります。2025年の台風22号は中心気圧950hPaの強い勢力で八丈島のすぐ近くを通り、八丈町に大雨特別警報が発表されるなど、大きな被害が出ました。ところが東京の3日間雨量は0mm。本州付近には雨雲がかからなかったためです。関東本土の雨は「前線があるかどうか」で大きく変わり、伊豆諸島は台風そのものの暴風・大雨に警戒が必要、ということがよくわかります。今回の台風26号も、八丈島には約90kmまで近づく計算です。

33例の一覧(東京に近づいた日時・距離と各地の雨量)

台風東京に最接近(日本時間)東京からの距離中心気圧東京千葉横浜水戸熊谷
1977年 台風8号8月22日21時415km988hPa6mm14.5mm6.5mm7.5mm9.5mm
1980年 台風19号(Wynne)10月14日21時236km965hPa68mm70mm85mm37.5mm58mm
1981年 台風22号(Elsie)10月2日3時444km940hPa53.5mm38.5mm36.5mm50.5mm23.5mm
1982年 台風21号(Mac)10月9日3時357km960hPa65.5mm75.5mm64mm63mm60.5mm
1983年 台風13号(Ida)10月11日9時251km980hPa33mm41mm47mm15.5mm10.5mm
1986年 台風15号(最接近後に熱帯低気圧として関東を通過)9月3日3時302km992hPa85.5mm68mm121.5mm26.5mm111mm
1987年 台風13号(Freda)9月17日3時432km970hPa29mm73.5mm65.5mm21mm26.5mm
1988年 台風24号(Nelson)10月8日21時370km965hPa17.5mm22.5mm20.5mm16.5mm11mm
1991年 台風15号(Ivy)9月9日12時306km955hPa114mm122.5mm173mm121.5mm58.5mm
1991年 台風21号(Orchid)10月13日3時330km970hPa86mm146.5mm112mm81mm56.5mm
1993年 台風19号・20号(2個が相次いで接近)10月8日0時224km975hPa75mm65mm77mm59.5mm59.5mm
1994年 台風21号(Kinna)9月11日15時306km970hPa13mm5.5mm0mm26.5mm12.5mm
1995年 台風12号(Oscar)9月17日12時175km940hPa148mm160mm140mm159.5mm147.5mm
1997年 台風18号(Bing)9月3日15時435km955hPa23mm2mm20.5mm1mm17mm
2001年 台風17号(Vipa)9月20日12時254km980hPa14.5mm20mm16.5mm13mm30mm
2001年 台風21号(Haiyan)10月18日18時302km996hPa29.5mm38.5mm36.5mm29.5mm32mm
2003年 台風15号(Choi-Wan)9月22日3時290km960hPa83.5mm99mm91mm63.5mm58.5mm
2005年 台風17号(Saola)9月25日12時265km955hPa42.5mm25mm46mm14mm16.5mm
2005年 台風20号(Kirogi)10月19日0時467km990hPa31.5mm32mm28.5mm12mm12.5mm
2007年 台風20号(Faxai)10月27日18時177km980hPa103.5mm115.5mm124.5mm141mm86.5mm
2009年 台風20号(Lupit)10月27日3時336km980hPa60.5mm64.5mm55.5mm90mm50.5mm
2010年 台風14号(Chaba)10月30日18時184km985hPa59.5mm36.5mm69mm45.5mm54.5mm
2012年 台風18号(Ewiniar)9月27日21時486km985hPa0mm3mm0mm3mm0mm
2012年 台風21号(Prapiroon)10月19日9時436km994hPa35mm39mm43.5mm25mm30.5mm
2013年 台風27号(Francisco)10月26日12時424km980hPa50mm80mm50mm45.5mm87.5mm
2014年 台風14号(Fengshen)9月9日3時459km975hPa84.5mm5.5mm3mm0mm0mm
2017年 台風22号(Saola)10月29日18時311km975hPa113mm120mm129mm87.5mm76mm
2020年 台風12号(Dolphin)9月23日21時325km985hPa21mm49.5mm25mm19.5mm6.5mm
2020年 台風14号(Chan-Hom)10月11日6時367km990hPa74mm63mm80mm46.5mm48mm
2021年 台風16号(Mindulle)10月1日18時298km960hPa119.5mm101mm149.5mm82mm56mm
2023年 台風13号(Yun-Yeung)9月8日15時406km1000hPa109mm222.5mm95mm150.5mm51mm
2025年 台風22号(Halong)10月9日9時324km950hPa0mm0mm0mm0mm0mm
2025年 台風23号(Nakri)10月13日12時301km970hPa0mm1.5mm0.5mm8mm0mm
似たコースの台風33例と3日間雨量(最接近日の前日〜翌日)。気象庁ベストトラック・地上気象観測から集計

サイト内のツールで「今」と「過去の同じ日」を確かめる

いま全国でどこが雨が強いかは、気象庁のアメダスから自動で作る1時間降水量のランキングで確かめられます。台風が近づいているときは、今日の日本一雨が多い場所や今日の日本一風が強い場所もあわせてどうぞ。

歴代1時間降水量ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録観測日偏差値
1位香取(千葉県・香取市)153.0mm1999年10月27日83.9
1位長浦岳(長崎県)153.0mm1982年7月23日83.9
3位多良間(沖縄県)152.0mm1988年4月28日83.5
4位甲佐(熊本県・甲佐町)150.0mm2016年6月21日82.7
4位清水(高知県・土佐清水市)150.0mm1944年10月17日82.7
6位下関(新潟県・関川村)149.0mm2022年8月4日82.2
6位室戸岬(高知県・室戸市)149.0mm2006年11月26日82.2
8位前原(福岡県・糸島市)147.0mm1991年9月14日81.4
9位上市(富山県・上市)146.5mm2024年8月25日81.2
9位岡崎(愛知県・岡崎市)146.5mm2008年8月29日81.2

10月1日前後の東京は、過去にどんな天気だったでしょうか。日付と地点を変えて、1968年以降の同じ日の天気・雨の確率を調べられます。

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東京都に台風が接近・上陸した回数や、10月の天気の特徴は都道府県ツールで確認できます。

このほか、今日の気圧の変化(気圧が急に下がる地域の地図)、ライブカメラで今の天気を見る方法、過去の天気を日付で調べるも台風の前後に役立ちます。

注意点と、雨が強まる前にやっておきたいこと

この記事の数字は「過去に似たコースを通った台風で、平均的にどうだったか」を示すものです。実際の雨量は前線の位置や台風のコースのわずかなずれで大きく変わります。気象庁の最新の台風情報、大雨・洪水の警報やレベル4大雨危険警報、線状降水帯の直前予測を必ず確認してください。

  • 雨のピークは台風の最接近より早いことがある:前線の雨は台風が近づく1〜2日前から強まります。2021年16号も2023年13号も、雨は最接近の当日までに降っていました。
  • 排水溝・側溝の掃除、ベランダの物の片付け:9月の長雨で地盤が緩んでいる所もあります。崖や川の近くの方は、ハザードマップで避難先を確認しておきましょう。
  • 通勤・通学・イベント:10月1日前後は交通の乱れに注意。休校の基準は台風で休校になる基準、保育園の登園判断は保育園の登園判断、テーマパークはディズニーの休園基準が参考になります。
  • 飛行機・船の予定:伊豆諸島への船や羽田発着の便は、台風が離れていても風で欠航することがあります(飛行機が欠航する天気の基準・新幹線は風速何mで止まる?)。
  • 気圧の変化による体調:頭痛が出やすい方は気圧と頭痛を参考に早めの対策を。
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よくある質問(FAQ)

Q. 台風26号は関東にいつ最も近づきますか?

A. 気象庁の9月27日16時45分発表の予報では、予報円の中心を結ぶと、東京に最も近づくのは10月1日の夕方ごろで、距離は約320kmです。伊豆諸島の八丈島には10月1日の昼ごろ約90kmまで近づく計算です。予報は変わるので、記事内のツールで最新の発表をもとに確認してください。

Q. 台風26号は関東に上陸しますか?

A. 27日16時45分発表の予報では、予報円の中心は日本の南の海上を東北東〜北東へ進み、関東の南東の海上を通ります。ただし10月1日15時の予報円の半径は370kmと大きく、東京付近も予報円の中に入っているため、北へずれて関東に近づく可能性もあります。最新の台風情報を確認してください。

Q. 上陸しないなら関東の雨は大丈夫ですか?

A. 油断はできません。1968〜2025年に似たコースを通った台風33例では、東京で3日間50mm以上の雨になったのが55%、100mm以上が18%ありました。ふだんの9〜10月の3日間(50mm以上12.7%)の約4倍です。秋雨前線に台風からの湿った空気が流れ込むためです。

Q. 関東で雨が強いのはいつですか?

A. 東京地方の週間予報(27日17時発表)では、29日〜10月1日の降水確率が60〜70%です。前線の雨は台風の最接近より早く強まることが多く、過去の似た例でも雨は最接近の当日までに降っていました。

Q. 関東のどこで雨が多くなりやすいですか?

A. 過去33例では、東京(50mm以上55%)・横浜(52%)・千葉(48%)など海に近い地点で多く、前橋(18%)・甲府(27%)など内陸は少なめでした。北東の風が海から湿った空気を運ぶためです。

Q. 台風が弱まれば雨も少なくなりますか?

A. 関東の雨については、過去の例では差が小さいという結果でした。最接近時の中心気圧が970hPa以下の強い台風と、それより弱い台風で、東京の3日間50mm以上の割合は53%と56%でほぼ同じでした。2023年の台風13号は1000hPaの弱い台風でしたが、千葉で3日間222.5mmの大雨になりました。

Q. いちばん似ている過去の台風はどれですか?

A. 2021年の台風16号です。10月1日に東京の南東約298kmを北東へ進み、秋雨前線が本州の南岸にかかっていたため、東京で3日間119.5mm、横浜で149.5mmの雨になりました。

まとめ
  • 台風26号は10月1日の夕方ごろに関東の南(東京から約320km)を通る見込み。予報円の中心は海上だが、予報円の北の端は関東の沿岸にかかる(9月27日16時45分発表)。
  • 似たコースの過去33例では、東京で3日間50mm以上が55%(ふだん12.7%)。海に近い東京・横浜・千葉ほど降りやすい。
  • 雨を左右するのは距離と前線。10月の台風、300km未満を通る台風で降りやすく、台風の強さによる差は小さかった。
  • 雨は最接近より前に強まりやすい。29日〜10月1日の雨に備え、伊豆諸島は暴風・大雨に警戒を。ツールは開くたびに最新の予報で再計算します。

出典:気象庁「台風情報」(台風第26号、2026年9月27日16時45分発表)、気象庁「府県天気予報・週間天気予報(東京都)」(9月27日17時発表)、気象庁「ベストトラックデータ」(RSMC Tokyo - Typhoon Center、1951〜2025年)、気象庁「過去の気象データ」(東京・千葉・横浜・水戸・宇都宮・前橋・熊谷・甲府・静岡の日降水量、1968〜2025年)、日本気象協会 tenki.jp・ウェザーニュース(2025年台風22号の八丈町の大雨特別警報)。集計・計算は筆者。

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