こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
「もう9月下旬なのに真夏日で、いつ衣替えすればいいの?」——2026年9月22日、台風25号の台風一過で東京は31.2℃、熊谷32.3℃。カレンダーでは10月1日が衣替えの日ですが、体感はまだ夏です。じつは「半袖から長袖へ」の目安になる「最高気温25℃を下回る日」は、東京で1971〜2000年の9月19日から直近10年は10月1日へ、12日も遅くなっています。2025年に至っては10月11日でした。
この記事では、全国51地点・58年分の気象庁データから「長袖」「上着」「コート」「暖房」の目安になる気温を初めて下回る日を集計し、あなたの街の衣替えの平年日と、今年の実況(前日までの気温から自動判定)をチェックできるツールを用意しました。気温で決める衣替えの目安表、2026年の見通し(10月も暑い?)、収納・洗濯に向く天気まで、気象予報士の視点でまとめます。
- 秋の衣替えは「日付」でなく「最高気温25℃・20℃・15℃」で決めるのが正解。25℃を切ったら長袖、20℃を切ったら薄手の上着、15℃を切ったらコート・ニット。最低気温15℃で朝晩の羽織りもの、10℃で暖房・冬物。
- 東京の平年(1991〜2020年)は、長袖 9月22日・上着 10月25日・コート 11月22日。直近10年はそれぞれ10月1日・10月22日・11月24日。札幌は長袖が8月下旬、那覇は11月中旬と、地点差は約3か月。
- 長袖の日は全国で昔より遅くなっている。51地点すべてで1971〜2000年より遅く、中央値で12日の遅れ。2025年は51地点で平年より遅く、東京10月11日・大阪10月21日・福岡10月22日と10月中旬以降だった。
- 2026年は「10月も暑い」見込みで、衣替えは遅め。気象庁の3か月予報(10〜12月)は全国的に気温が高い確率50〜60%。9月下旬の真夏日のあとも残暑がぶり返す可能性があり、「夏物をしまい切らず、長袖を出し始める」2段階の衣替えがおすすめ。
- 収納の日は「湿度60%以下の晴れの日、10〜15時」。台風一過や秋晴れの乾いた日に洗濯・乾燥してからしまうとカビ・黄ばみを防げる。
衣替えは「気温」で決める|半袖・長袖・上着・コートの目安
学校や会社の衣替えは6月1日・10月1日と決まっていますが、気温は年によって2〜3週間ずれます。服装を決めるなら日付より気温です。目安は次のとおり(日中の最高気温を基準に、朝晩は最低気温で補正)。
| 最高気温 | 服装の目安 | 気象データでの判定(この記事の基準) |
|---|---|---|
| 30℃以上 | 真夏日。半袖・ノースリーブ、日傘 | - |
| 25〜29℃ | 夏日。半袖(朝晩は薄手の長袖があると安心) | - |
| 25℃未満 | 長袖シャツ・薄手のカットソーの出番。秋の衣替え第1段階 | 5日平均の最高気温が初めて25℃未満 |
| 20℃未満 | 薄手のジャケット・カーディガン・パーカー。衣替え第2段階 | 5日平均の最高気温が初めて20℃未満 |
| 15℃未満 | コート・ニット・トレンチ。冬物へ | 5日平均の最高気温が初めて15℃未満 |
| 10℃未満 | 厚手のコート・ダウン・マフラー | - |
| 最低気温15℃未満 | 朝晩は羽織りものが必要(昼との寒暖差に注意) | 5日平均の最低気温が初めて15℃未満 |
| 最低気温10℃未満 | 暖房を使い始める目安。冬の寝具へ | 5日平均の最低気温が初めて10℃未満 |
「5日平均」で判定するのは、台風や寒気で1日だけ気温が下がる日を衣替えの合図にしないためです。実際の服選びでは体感温度(湿度・風)や朝晩の寒暖差も影響します。日中25℃でも朝が15℃なら、脱ぎ着できる重ね着が正解です。
【ツール】あなたの街の衣替え日|平年・昔・直近10年・今年の実況
地点を選ぶと、長袖・上着・コート・暖房それぞれの目安を初めて下回る「平年日」(1991〜2020年)、「昔」(1971〜2000年)、「直近10年」、2025年・2024年の実績、最も早い年・遅い年を表示し、今年の実況(前日までの気温)から「もう到達したか」を自動判定します。年別グラフとランキングも見られます。
衣替え日チェッカー|あなたの街の「長袖・上着・コートの平年日」と今年の実況
主要都市の衣替え平年日:札幌8月下旬から那覇11月中旬まで
| 都市 | 長袖(最高25℃未満) | 上着(20℃未満) | コート(15℃未満) | 暖房(最低10℃未満) | 2025年の長袖の日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 8月18日 | 9月29日 | 10月21日 | 10月7日 | 9月20日 |
| 仙台 | 8月28日 | 10月10日 | 11月12日 | 10月23日 | 9月22日 |
| 東京 | 9月22日 | 10月25日 | 11月22日 | 11月16日 | 10月11日 |
| 新潟 | 9月22日 | 10月21日 | 11月16日 | 11月3日 | 10月14日 |
| 名古屋 | 10月5日 | 11月1日 | 11月21日 | 11月5日 | 10月18日 |
| 大阪 | 10月5日 | 11月4日 | 11月23日 | 11月16日 | 10月21日 |
| 広島 | 10月7日 | 11月2日 | 11月22日 | 11月4日 | 10月22日 |
| 福岡 | 10月6日 | 11月4日 | 11月24日 | 11月17日 | 10月22日 |
| 鹿児島 | 10月19日 | 11月18日 | - | 11月19日 | 10月24日 |
| 那覇 | 11月12日 | - | - | - | 11月20日 |
同じ「10月1日」でも、札幌はすでに上着の季節、那覇はまだ真夏日が続きます。全国を見ると、長袖の目安(25℃未満)の平年日は札幌8月18日・仙台8月28日・東京9月22日・大阪10月5日・福岡10月6日・鹿児島10月19日・那覇11月12日。関東は「秋雨」で9月下旬に一度涼しくなるため、大阪・福岡より2週間ほど早いのが特徴です。月ごとの全国の気候は10月の天気ランキングや11月の天気ランキングで確認できます。
衣替えは昔より遅くなった|51地点すべてで「長袖の日」が遅れている
1971〜2000年と直近10年(2016〜2025年)で「長袖の日」(最高気温25℃未満)の中央値を比べると、51地点すべてで遅くなり、遅れは中央値で12日。特に遅れが大きいのは次の地点です。
| 地点 | 1971〜2000年 | 直近10年 | 遅れ |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 8月10日 | 9月1日 | +23日 |
| 仙台 | 8月25日 | 9月15日 | +22日 |
| 盛岡 | 8月26日 | 9月15日 | +20日 |
| 宇都宮 | 9月9日 | 9月29日 | +20日 |
| 熊谷 | 9月17日 | 10月6日 | +20日 |
| 青森 | 8月27日 | 9月13日 | +18日 |
| 水戸 | 9月8日 | 9月25日 | +17日 |
| 横浜 | 9月17日 | 10月4日 | +17日 |
| 秋田 | 9月5日 | 9月21日 | +16日 |
| 福島 | 9月6日 | 9月23日 | +16日 |
| 那覇 | 11月2日 | 11月18日 | +16日 |
| 長崎 | 10月1日 | 10月15日 | +15日 |
札幌は8月中旬だった長袖の目安が9月1日へ23日も遅れ、那覇は11月18日と冬の入り口まで半袖です。原因は残暑が長くなっていること。51地点平均の「最後の真夏日」は1960年代の9月13日から2020年代は10月1日へ18日遅くなっており、衣替えの遅れとほぼ一致します。「秋が短くなった」という感覚は秋らしい日の日数でも裏づけられます。
2025年は特に遅かった:東京10月11日・大阪10月21日
| 地点 | 平年の長袖の日 | 2025年 | 遅れ |
|---|---|---|---|
| 水戸 | 9月5日 | 10月11日 | +36日 |
| 札幌 | 8月18日 | 9月20日 | +33日 |
| 盛岡 | 8月25日 | 9月21日 | +27日 |
| 松江 | 9月22日 | 10月19日 | +27日 |
| 青森 | 8月27日 | 9月22日 | +26日 |
| 宇都宮 | 9月15日 | 10月11日 | +26日 |
| 仙台 | 8月28日 | 9月22日 | +25日 |
| 前橋 | 9月16日 | 10月11日 | +25日 |
| 鳥取 | 9月26日 | 10月20日 | +24日 |
| 福島 | 9月1日 | 9月24日 | +23日 |
| 福井 | 9月27日 | 10月20日 | +23日 |
| 金沢 | 9月22日 | 10月14日 | +22日 |
2025年は51地点で平年より遅く、水戸・宇都宮・前橋は平年の9月上〜中旬に対して10月11日と1か月近い遅れでした。2025年10月は各地で真夏日が続き(10月の真夏日は51地点合計222日で最多)、衣替えを2回やり直した人も多かったはずです。
2026年の秋の衣替えはいつ?|「10月も暑い」見込みで遅め
2026年は9月22日時点で東京の直近5日の最高気温はまだ25℃を上回っています(ツールの「今年の実況」で毎日更新)。気象庁が9月25日に発表する3か月予報(10〜12月)と、すでに発表されている見通しでは10月は全国的に気温が高い確率50〜60%で、今冬は暖冬の見込み。エルニーニョ現象が続く秋は太平洋高気圧の勢力が残りやすく、10月なのに暑い日が出やすくなります。
| 時期 | 2026年の見通し | 衣替えの動き方 |
|---|---|---|
| 9月下旬 | 台風一過の真夏日(9/22 東京31.2℃)のあと、秋雨前線で一時涼しく。再び残暑も | 半袖はしまわない。長袖・薄手の羽織りを「出す」だけ |
| 10月上旬 | 平年なら東京は長袖の目安を過ぎる時期。2026年は平年より高温の予想 | 最高25℃を切る日が5日続いたら長袖を主役に。朝晩15℃未満なら羽織りもの |
| 10月中旬〜下旬 | 東京の平年は上着の目安(20℃未満)が10月25日。2026年は10月末ごろまで遅れる可能性 | 半袖を洗って収納。ジャケット・カーディガンを出す |
| 11月 | 平年はコートの目安が11月下旬。暖冬予想なら12月にずれ込むことも | ニット・コートを出す。初霜・初雪の記事も参考に |
毎日の判断には、地点と日付を選ぶと過去58年の「その日が25℃以上だった割合」が出るツールも便利です。
学校・会社の衣替え(6月1日・10月1日)と気温のズレ
制服の衣替えは明治の官庁の規則(6月1日・10月1日)に由来し、多くの学校・企業が「10月1日から冬服、移行期間2週間」としています。ところが東京で10月1日の最高気温の平年値は約24℃、直近10年は25℃前後で、10月1日はまだ「長袖の目安ぎりぎり」。10月中旬まで夏日が続く年も珍しくありません。最近は移行期間を10月末まで延ばしたり、「衣替えの日を廃止して気温で判断」に切り替える学校・企業も増えています。保育園・幼稚園の子どもの服装は、登園判断の記事でも触れたように、日中と朝晩の差に合わせた重ね着が基本です。
衣替えの作業に向く天気|洗って・乾かして・しまう
| 作業 | 向く天気 | 理由 |
|---|---|---|
| 夏物の洗濯・乾燥 | 晴れて湿度60%以下、風のある日の10〜15時 | 汗の黄ばみ・皮脂を落として完全に乾かす。洗濯物が乾く時間の記事参照 |
| 収納 | 雨の翌日ではなく、晴れが2日続いた乾いた日 | 衣類が湿気を含んだまましまうとカビ。台風一過や秋晴れの日が最適 |
| 布団・毛布の入れ替え | 布団を干す条件を満たす日 | ダニ・湿気対策。冬布団は使う前に一度干す |
| 防虫剤・除湿剤 | 収納と同時に | クローゼットの湿度は冬の乾燥・加湿の記事も参考に |
衣替えのタイミングで買い替える人が多い定番アイテムです。各ショップの検索結果に飛びます。
衣替えについてよくある質問
Q. 秋の衣替えはいつすればいいですか?(2026年)
A. 日付ではなく気温で決めるのがおすすめです。最高気温25℃を下回る日が続いたら長袖、20℃で薄手の上着、15℃でコートが目安。東京の平年は長袖9月22日・上着10月25日・コート11月22日ですが、2026年は10月も気温が高い予想のため、いずれも平年より遅れる見込みです。半袖をしまい切らず、長袖を出し始める2段階の衣替えが安全です。
Q. 衣替えの目安になる気温は何℃ですか?
A. 最高気温25℃未満で長袖、20℃未満で薄手の上着、15℃未満でコート・ニット、10℃未満で厚手のコート。朝晩は最低気温15℃未満で羽織りもの、10℃未満で暖房・冬物が目安です。
Q. 東京の衣替えの時期はいつですか?
A. 気象庁データ(1991〜2020年)では、最高気温25℃未満が5日続く「長袖の日」は9月22日、20℃未満の「上着の日」は10月25日、15℃未満の「コートの日」は11月22日が平年です。直近10年はそれぞれ10月1日・10月22日・11月24日で、2025年は長袖の日が10月11日でした。
Q. 大阪・福岡の衣替えはいつですか?
A. 長袖の目安(最高25℃未満)の平年日は大阪10月5日・福岡10月6日、上着の目安(20℃未満)は大阪11月4日・福岡11月4日、コートの目安(15℃未満)は大阪11月23日・福岡11月24日です。東京より2週間ほど遅く、2025年は大阪10月21日・福岡10月22日と特に遅い年でした。
Q. 衣替えの時期は昔と比べて変わりましたか?
A. 遅くなっています。1971〜2000年と2016〜2025年を比べると、全国51地点すべてで「長袖の日」が遅くなり、遅れは中央値で12日。札幌は23日、那覇は16日遅くなりました。残暑が長引いていることが原因です。
Q. 学校の衣替えは10月1日ですが、まだ暑い場合は?
A. 東京の10月1日の最高気温は平年で約24℃、最近は25℃前後で「長袖の目安ぎりぎり」です。多くの学校は移行期間(2週間〜1か月)を設けているので、最高気温25℃を目安に夏服・冬服を選ぶとよいでしょう。移行期間を延長したり気温で判断する学校も増えています。
Q. 衣替えの収納に向く天気は?
A. 晴れて湿度60%以下、2日以上晴れが続いた乾いた日の10〜15時が最適です。雨の翌日は衣類が湿気を含みやすく、カビや黄ばみの原因になります。台風一過や秋晴れの日に洗濯・乾燥してからしまいましょう。
Q. 春の衣替えはいつですか?
A. 春は最高気温20℃を超える日が続いたら薄手の上着へ、25℃を超えたら半袖が目安です。東京では4月中旬〜下旬に20℃、5月下旬〜6月上旬に25℃を安定して超えます。ただし春は寒の戻りが多いので、5月の連休までは上着を残しておくのが無難です。
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まとめ
- 衣替えは日付でなく気温で。最高25℃未満=長袖、20℃未満=上着、15℃未満=コート。最低15℃・10℃で朝晩と暖房の目安。
- 東京の平年は長袖9月22日・上着10月25日・コート11月22日。札幌は8月下旬、那覇は11月中旬と地点差3か月。
- 長袖の日は51地点すべてで昔より遅く、中央値12日の遅れ。2025年は東京10月11日・大阪10月21日。
- 2026年は10月も高温の見込みで衣替えは遅め。半袖をしまい切らず、長袖を出す2段階で。
- 収納は湿度60%以下の晴れの日、10〜15時。台風一過・秋晴れの乾いた日に。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」(51地点の日別最高・最低気温、1968〜2025年)、気象庁「3か月予報」「早期天候情報」「エルニーニョ監視速報」(2026年9月)。「衣替え日」の集計方法・判定は筆者。
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