世界の歴代降水量ランキング【実測・公式記録】24時間・1時間にいちばん雨が降った国はどこ?WMO世界記録と日本記録を比較

世界地図に降水量の世界記録の地点を円で示し、雨すじと記録の棒グラフを重ねたイメージ 気象

「世界でいちばん激しい雨が降った場所はどこ?」——世界ランキングシリーズの今回は、実際に雨量計で測った「歴代の降水量記録」を取り上げます。以前公開した世界の年間降水量ランキングが「その国では1年に平均どれくらい雨が降るか」という気候の平均値の比較だったのに対し、この記事は「1日(24時間)や1時間に最大でどれだけ降ったか」という観測史上の極値の比較です。

データは、WMO(世界気象機関)が公認する世界記録の公式アーカイブ(2025年7月31日版)と、各国の気象機関が公表している国内記録を1か国ずつ確認して集めました。日本の記録は気象庁「観測史上1〜10位の値」から自動取得しています(歴代降水量ランキング【日本】と同じデータ)。日本の24時間降水量の最高記録は繁藤(高知県)の979.0mm(1998年9月25日)、暦日1日の記録は箱根(神奈川県)の922.5mm(2019年10月12日)。世界記録の約半分で、国・地域別に見ると9位前後に位置します。

世界の24時間・1時間降水量ランキング【国・地域別・実測の最大記録】

「指標」ボタンで24時間降水量(37か国・地域)と1時間降水量(20か国・地域)を切り替え、「地域」「記録が観測された年代」「出典の区分」で絞り込めます。値は各国・地域で観測史上最大の記録。偏差値は掲載国・地域の中での位置づけです。日本の値は気象庁データから自動更新されます。

国土平均の降水量ランキングと極値の違い|インド・日本の位置

この記事の記録(極値)に対し、国土平均の年降水量(気候値)で見ると順位は大きく変わります。193か国ランキングでインドと日本の位置を確認します。

年間降水量の多さ(国土平均):インドは86位

順位年間降水量偏差値
1位コロンビア3,240mm75.9
2位サントメ・プリンシペ3,200mm75.4
3位パプアニューギニア3,142mm74.7
4位ソロモン諸島3,028mm73.2
5位パナマ2,928mm72.0
6位コスタリカ2,926mm71.9
7位サモア2,880mm71.4
8位マレーシア2,875mm71.3
9位ブルネイ2,722mm69.4
10位インドネシア2,702mm69.1
86位インド1,083mm48.8
47位日本1,668mm56.2
年間降水量の多さ(国土平均)ランキング(179か国、FAO AQUASTAT)

インドは86位(1,083mm、偏差値48.8)。日本は47位(1,668mm)。1位はコロンビア(3,240mm)、最下位はエジプト(18mm)、179か国の平均は1,175mmです。極値の世界一インドは国平均では86位、24時間記録2位のレユニオンを持つフランスも上位ではありません。「極値」と「平均」は別の指標です。詳しくは世界の年間降水量ランキングいちばん雨が多い国・少ない国はどこ?をご覧ください。

平均湿度の高さ(首都):インドは147位

順位平均湿度偏差値
1位サモア87.8%63.9
2位ブルネイ87.6%63.7
3位コートジボワール86.6%62.9
4位リベリア86.4%62.8
5位サントメ・プリンシペ86.1%62.5
6位パラオ86.1%62.5
7位コモロ86.0%62.5
8位ガボン85.9%62.4
9位フィジー84.7%61.4
10位ミクロネシア連邦84.7%61.4
147位インド62.9%44.0
107位日本72.5%51.7
平均湿度の高さ(首都)ランキング(193か国、平年値)

インドは147位(62.9%、偏差値44.0)。日本は107位(72.5%)。1位はサモア(87.8%)、最下位はサウジアラビア(27.1%)、193か国の平均は70.4%です。詳しくは世界の湿度ランキングいちばん湿度が高い国はどこ?月別・年間で比をご覧ください。

平均雲量の多さ:インドは173位

順位平均雲量偏差値
1位マレーシア90.7%69.8
2位ブルネイ90.4%69.7
3位パラオ87.4%67.9
4位シンガポール86.8%67.5
5位ガボン86.7%67.5
6位ミクロネシア連邦86.6%67.4
7位コロンビア85.5%66.8
8位カメルーン85.3%66.6
9位サントメ・プリンシペ84.6%66.2
10位エクアドル82.7%65.1
173位インド32.4%35.3
92位日本60.3%51.8
平均雲量の多さランキング(193か国、平年値)

インドは173位(32.4%、偏差値35.3)。日本は92位(60.3%)。1位はマレーシア(90.7%)、最下位はエジプト(18.4%)、193か国の平均は57.2%です。詳しくは世界の曇りが多い国ランキングいちばん曇る国はどこ?平均雲量で月をご覧ください。

年間降水量の少なさ(国土平均):インドは94位

順位年間降水量偏差値
1位エジプト18mm35.5
2位リビア56mm36.0
3位サウジアラビア59mm36.0
4位カタール74mm36.2
5位アラブ首長国連邦78mm36.2
6位バーレーン83mm36.3
7位アルジェリア89mm36.4
8位モーリタニア92mm36.4
9位ヨルダン111mm36.7
10位クウェート121mm36.8
94位インド1,083mm48.8
133位日本1,668mm56.2
年間降水量の少なさ(国土平均)ランキング(179か国、少ない順)

インドは94位(1,083mm、偏差値48.8)。日本は133位(1,668mm)。1位はエジプト(18mm)、最下位はコロンビア(3,240mm)、179か国の平均は1,175mmです。詳しくは世界の乾燥している国ランキングいちばん乾燥している国はどこ?月をご覧ください。

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よくある質問

Q. WMOの世界記録と各国記録の違いは?

WMOは観測機器・環境を審査して認定した記録のみを「世界記録」として公表します。各国の記録は気象機関の公式値ですが、審査の水準は国によって違います。この記事では両方を区別して掲載しています。

Q. 日本の記録は世界で何番目?

24時間降水量の日本記録979.0mm(繁藤)は各国記録の中で上位グループ、1時間153.0mm(香取・長浦岳)も世界の公式記録の中で高い水準です。

Q. 記録は今後更新される?

温暖化で大気中の水蒸気が増え、短時間豪雨は世界的に増加傾向です。日本でも1時間50mm以上の雨の回数は1980年代の約1.5倍になっています。

Q. 地点で世界一雨が多いのは?

年平均ではインドのマウシンラム・チェラプンジ(約11,800mm)。世界一雨が多い場所はどこ?で仕組みを解説しています。

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指標
地域
年代(記録が観測された年代で絞り込み)
出典の区分
24時間降水量の最大記録:37か国・地域

出典:WMO World Weather and Climate Extremes Archive(2025年7月31日版)および各国気象機関の公表値。「公式」=WMO公認または各国気象機関が国内記録として公表した値、「準公式」=気象機関の観測値だが国内記録としての公表ページを確認できず二次資料で確認した値。単位の「24h」は任意の連続24時間、「暦日」は観測日(1日)、「60分」は任意の連続60分間、「正時」は毎正時区切りの1時間の値です。

【ツール】世界193か国の気候指標を切り替えて順位を確認

下のツールでは、年平均気温・年較差・最高/最低気温の記録・降水量・降雪量・雲量・日照時間・湿度・風速・紫外線を年間・月別に切り替えて、国連加盟193か国の順位と偏差値を確認できます(インドを黄色で強調表示)。

世界の24時間降水量 TOP10を考察|上位はすべて「海に囲まれた山」

順位国・地域記録地点観測日要因
1位レユニオン(仏)1,825mm(24h)フォクフォク1966年1月7〜8日サイクロン・デニーズ
2位台湾1,748.5mm(24h)阿里山1996年7月31日〜8月1日台風8号(ハーブ)
3位ベトナム1,739.6mm(24h)バクマー(フエ市)2025年10月26〜27日寒気と東風擾乱による豪雨
4位メキシコ1,633.98mm(24h)イスラ・ムヘーレス2005年10月21〜22日ハリケーン・ウィルマ
5位インド1,563.3mm(暦日)チェラプンジ1995年6月16日モンスーン
6位アメリカ1,262.1mm(24h)ワイパー・ガーデン(ハワイ・カウアイ島)2018年4月14〜15日コナ・ロウによる豪雨
7位フィリピン1,168mm(24h)バギオ1911年7月14〜15日台風
8位中国1,060.3mm(暦日)林荘(河南省駐馬店)1975年8月7日台風ニーナの残骸「75・8」豪雨
9位日本979.0mm(24h)繁藤(高知県)1998年9月25日1998年高知豪雨
10位イタリア948.4mm(24h)ジェノヴァ・ボルツァネート1970年10月8日ジェノヴァ大洪水
国・地域別 24時間降水量の最大記録 TOP10(実測)

1位はインド洋のレユニオン島(フランス海外県)フォクフォクの1,825mm。1966年1月、サイクロン・デニーズの通過中に24時間で降った量で、WMOが公認する24時間降水量の世界記録です。同じ観測で12時間1,144mmも世界記録になりました。フォクフォクは標高2,290mの火山(ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ)の斜面にあり、サイクロンの湿った気流が山に強制的に持ち上げられる「地形性降雨」の典型的な場所です。

2位は台湾・阿里山の1,748.5mm(1996年・台風8号ハーブ)、3位はベトナム中部フエ市バクマーの1,739.6mm(2025年10月)。ベトナムの記録は2025年10月に寒気と東からの湿った気流が中部山地にぶつかって生まれたもので、WMOが「新たな国内記録」として極値審査を進めている最新の記録です。4位のメキシコ・イスラムヘーレス1,633.98mm(2005年・ハリケーン・ウィルマ)はWMO公認の北半球記録、5位のインド・チェラプンジ1,563.3mm(1995年)は翌日と合わせた2日間2,493mmが48時間の世界記録です。

上位に並ぶのは、レユニオン・台湾・ベトナム中部・ユカタン半島沖の島・インド北東部の山地・ハワイ・ルソン島の山地——いずれも暖かい海からの湿った空気が急な山にぶつかる場所です。熱帯低気圧(サイクロン・台風・ハリケーン)かモンスーンが「大量の水蒸気」を運び、山が「持ち上げ」を担当する。この2つがそろうと、24時間で1,000mmを超える雨になります。

日本の記録は世界で何位?

日本記録は24時間降水量で繁藤(高知県)の979.0mm(1998年9月25日)、暦日1日では箱根(神奈川県)の922.5mm(2019年10月12日)。他国と同じ「連続24時間」の値で比べると、掲載37か国・地域の中では9位です。世界記録の約半分ですが、ヨーロッパ最大のイタリア(948.4mm)・オーストラリア(907mm)・韓国(870.5mm)・ニュージーランド(869mm)・フランス本土(840mm)を上回ります。日本より上位にあるのは、いずれも熱帯・亜熱帯の島や半島か、モンスーンの直撃を受ける地域。温帯の先進国でこの水準の雨が「毎年どこかで」降る国は、世界でも日本くらいです。

ヨーロッパの記録は「地中海の秋」に集中

ヨーロッパの上位は、イタリア・ジェノヴァ(948.4mm・1970年10月)、フランス本土ピレネー東部(840mm・1940年10月)、スペイン・オリバ(817mm・1987年11月)、ギリシャ・ザゴラ(754mm・2023年9月)と、秋の地中海沿岸に集中しています。夏に温まった地中海から大量の水蒸気が供給され、上空に寒気が入る秋に、海岸のすぐ背後にそびえる山地で豪雨になります。一方、イギリス(341.4mm)・ドイツ(312mm)・北欧(170〜230mm)は日本の感覚では「大雨警報級」程度で、日本の梅雨末期や台風の雨がいかに桁違いかがわかります。

2020年代に入って記録更新が相次いでいる

掲載した記録のうち、2020年以降に更新された国内記録は6か国あります。ベトナム(2025年)、ネパール(2024年)、チェコ(2024年)、アラブ首長国連邦(2024年)、ブラジル・ギリシャ(2023年)。いずれも「観測開始以来」または「100年以上ぶり」の更新で、温暖化で大気が含める水蒸気量が増えていること(気温1℃上昇で約7%増)と整合的です。ランキングツールの「年代」ボタンで20年代を選ぶと、この新しい記録だけを並べられます。

世界の1時間降水量ランキング【国・地域別・実測の最大記録】

「短時間の激しさ」の指標が1時間降水量です。24時間の記録は熱帯低気圧やモンスーンが山にぶつかる場所が独占していましたが、1時間の記録は局地的な積乱雲(雷雨)でも生まれるため、内陸や温帯の国が上位に入ってきます。ランキングツールの「指標」ボタンで1時間降水量に切り替えると、20か国・地域を並べられます。

順位国・地域記録地点観測日要因
1位アメリカ305mm(60分)ホルト(ミズーリ州)1947年6月22日雷雨
2位カナダ250mm(60分)バッファローギャップ(サスカチュワン州)1961年5月30日激しい雷雨
3位オーストラリア230mm(60分)フローレンス(クイーンズランド州)1920年12月4日
4位台湾214.8mm(60分)澎湖(馬公)1974年7月6日南西気流
5位中国201.9mm(正時)鄭州(河南省)2021年7月20日「7・20」河南豪雨
6位スペイン184.6mm(正時)トゥリス(バレンシア州)2024年10月29日DANA(バレンシア大洪水)
7位イタリア181mm(60分)ヴィコモラッソ(ジェノヴァ)2011年11月4日ジェノヴァ洪水
8位香港158.1mm(正時)香港天文台(尖沙咀)2023年9月7日2023年9月の黒色暴雨
9位日本153.0mm(60分)香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県)1999年10月27日
10位シンガポール147mm(60分)チャンギ気象観測所1995年11月2日
国・地域別 1時間降水量の最大記録 TOP10(実測)

1位はアメリカ・ミズーリ州ホルトの305mm(1947年6月22日)。WMO公認の60分間の世界記録で、実際には42分間で降ったとされる雷雨の雨です。2位のカナダ・バッファローギャップ250mm(1961年)も内陸の雷雨で、事後調査による推定値。3位のオーストラリア・フローレンス230mm(1920年)は気象局の記録降雨表に載っている歴史値です。この3つは「確からしさ」に幅があるため、出典の区分を「公式のみ」にするとアメリカだけが残ります。

観測網が整った時代の公式記録として確度が高いのは、台湾・澎湖の214.8mm(1974年)、中国・鄭州の201.9mm(2021年7月20日)、スペイン・トゥリスの184.6mm(2024年10月29日)。鄭州は正時1時間の値で、この豪雨は地下鉄の浸水で多くの犠牲者を出しました。トゥリスは2024年のバレンシア大洪水(DANA)のもので、14時間で771.8mmを記録しています。香港天文台の158.1mm(2023年9月7日)は1884年の観測開始以来の最大で、2020年代に入って中国・スペイン・香港・韓国・トルコ・ノルウェーが相次いで1時間の国内記録を更新しているのは、24時間記録と同じ傾向です。

日本の1時間記録は世界で何位?

日本の1時間降水量の記録は香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県)の153.0mm(1999年10月27日)。掲載20か国・地域の中では9位で、シンガポール(147mm)・ニュージーランド(134mm)・トルコ(133.8mm)・韓国(131.7mm)より上、香港(158.1mm)のすぐ下です。ヨーロッパの記録はイタリア(181mm)・スペイン(184.6mm)を除くと100mm未満で、イギリス92mm・スイス91.2mm・スウェーデン86.3mm・オランダ79mm。日本では「1時間80mm以上=猛烈な雨」で、近年は毎年数十回観測されるレベルです。日本の雨の激しさが、24時間だけでなく1時間で見ても世界上位にあることがわかります。

WMO公認 降水量の世界記録【期間別】と日本記録の比較

WMOの「世界の気象・気候極値アーカイブ」には、1分から12か月までの降水量の世界記録が登録されています。日本の記録(気象庁「観測史上1〜10位の値」・自動更新)と並べてみましょう。

期間世界記録地点観測日日本記録(気象庁・自動更新)
1分間31.2mmユニオンビル(米・メリーランド州)1956年7月4日(10分間)55.0mm 木古内(北海道・木古内町)
60分間305mmホルト(米・ミズーリ州)1947年6月22日(1時間)153.0mm 香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県)
12時間1,144mmフォクフォク(レユニオン)1966年1月7〜8日(12時間)729.5mm 箱根(神奈川県)
24時間1,825mmフォクフォク(レユニオン)1966年1月7〜8日(24時間)979.0mm 繁藤(高知県)
(日降水量)922.5mm 箱根(神奈川県)
48時間2,493mmチェラプンジ(インド)1995年6月15〜16日(48時間)1347.5mm 宮川(三重県)
72時間3,930mmクラテール・コメルソン(レユニオン)2007年2月24〜26日(72時間)1652.5mm 上北山(奈良県・上北山村)
96時間4,936mmクラテール・コメルソン(レユニオン)2007年2月24〜27日
12か月26,470mmチェラプンジ(インド)1860年8月〜1861年7月
降水量の世界記録(WMO公認・2025年7月31日版)と日本記録

12時間から96時間までの記録はすべてレユニオン島とチェラプンジ。72時間で3,930mm、96時間で4,936mm(2007年・サイクロン・ガメード)は、日本の年間降水量の2〜3年分がわずか4日で降った計算です。12か月の記録26,470mmはチェラプンジで1860年8月から1861年7月にかけて観測されたもので、日本の年降水量の平均(約1,700mm)の15倍以上にあたります。

ちなみに、1分間31.2mm・60分間305mmという短時間の世界記録はどちらもアメリカ本土の内陸部。短時間の記録は熱帯低気圧よりも、局地的な積乱雲(雷雨)によるものが多く、日本の1時間記録(153.0mm・香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県))も同じタイプです。3時間以下の短時間記録は10分ごとの観測値が必要で、日本の統計はおおむね1976年以降です。

半球別・地域別の記録(WMO公認)

半球記録地点観測日
北半球1,633.98mmイスラ・ムヘーレス(メキシコ)2005年10月21〜22日(ハリケーン・ウィルマ)
南半球1,825mmフォクフォク(レユニオン)1966年1月7〜8日(サイクロン・デニーズ)
東半球1,825mmフォクフォク(レユニオン)1966年1月7〜8日
西半球1,633.98mmイスラ・ムヘーレス(メキシコ)2005年10月21〜22日
24時間降水量の半球別記録
WMO地域最多(年平均)最少(年平均)
アジア11,872mm マウシンラム(インド)45.7mm アデン(イエメン)
アフリカ10,287mm デブンジャ(カメルーン)2.54mm未満 ワディハルファ(スーダン)
南西太平洋11,640mm ワイアレアレ山(米ハワイ・カウアイ島)
8,034mm ベレンデン・カー(豪クイーンズランド州)
102.9mm トルーダニナ(豪南オーストラリア州)
南米8,990mm キブド(コロンビア)0.76mm アリカ(チリ)
北中米7,000mm ヘンダーソン湖(カナダBC州)30.5mm バタゲス(メキシコ)
ヨーロッパ4,593mm ツルクヴィツェ(モンテネグロ)162.6mm アストラハン(ロシア)
年平均降水量が最も多い地点・少ない地点(WMO地域別)

「雨の聖地」として知られるインド・メガラヤ州のマウシンラムとチェラプンジは、年平均で11,000mm前後。日本で最も雨が多い屋久島や尾鷲でも年4,000mm前後なので、その3倍近い雨が毎年降っています。一方、最も乾いたチリのアリカは年平均0.76mmで、1903年10月から1918年1月まで172か月(14年以上)まったく雨が降らなかった記録も持っています。

国・地域別の24時間降水量記録 一覧(出典つき)

ランキングツールに収録した全37か国・地域の記録と出典です。地点名は日本語表記の慣例がないものはカタカナに直しています。

順位国・地域記録単位地点観測日区分出典・備考
1位レユニオン(仏)1,825mm24hフォクフォク
Foc-Foc
1966年1月7〜8日公式WMO / Météo-France
WMO公認の世界記録
2位台湾1,748.5mm24h阿里山
Alishan
1996年7月31日〜8月1日準公式中央気象署 観測値(二次資料)
暦日(7月31日)では1,094.5mmが気象署の公式記録
3位ベトナム1,739.6mm24hバクマー(フエ市)
Bach Ma
2025年10月26〜27日公式WMO / ベトナム気象水文局
WMOが極値審査中の新記録
4位メキシコ1,633.98mm24hイスラ・ムヘーレス
Isla Mujeres
2005年10月21〜22日公式WMO(北半球・西半球記録)
WMO公認の北半球記録
5位インド1,563.3mm暦日チェラプンジ
Cherrapunji
1995年6月16日準公式インド気象局(IMD)値・報道
15〜16日の2日間2,493mmはWMO公認の48時間世界記録
6位アメリカ1,262.1mm24hワイパー・ガーデン(ハワイ・カウアイ島)
Waipā Garden, Kauai
2018年4月14〜15日公式NOAA NCEI 国家気候極値委員会
49.69インチ。従来記録はテキサス州アルビン1,092mm(1979年)
7位フィリピン1,168mm24hバギオ
Baguio
1911年7月14〜15日準公式フィリピン気象局データ(AMS用語集)
3日15時間で2,210mm
8位中国1,060.3mm暦日林荘(河南省駐馬店)
Linzhuang
1975年8月7日準公式中国気象局 観測値(気象学報)
1時間189.5mm・3日間1,605mmも中国記録
9位日本979.0mm24h繁藤(高知県)1998年9月25日公式気象庁
日降水量(暦日)の記録は箱根922.5mm(2019年10月12日)。当ブログの歴代降水量ランキング参照
10位イタリア948.4mm24hジェノヴァ・ボルツァネート
Genova Bolzaneto
1970年10月8日準公式二次資料(統一された公式極値表なし)
2021年ロッシリオーネ883.8mm(12時間740.6mmは欧州記録・ARPAL)
11位オーストラリア907mm暦日クロハムハースト(クイーンズランド州)
Crohamhurst
1893年2月3日公式豪州気象局(BoM)
09時までの24時間。2位フィンチ・ハットン878.3mm(1958年)
12位韓国870.5mm暦日江陵(カンヌン)
Gangneung
2002年8月31日公式韓国気象庁(KMA)
同日の大関嶺712.5mmが2位
13位ニュージーランド869mm24hクロップ川(ホキティカ流域)
Cropp at Waterfall
2013年1月1〜2日公式NIWA
48時間1,086mm(2019年)も同地点
14位フランス(本土)840mm24hラ・リャウ(サン=ローラン=ド=セルダン)
La Llau
1940年10月17日公式Météo-France
雨量計があふれたため過小評価とされる
15位スペイン817mm暦日オリバ(バレンシア州)
Oliva
1987年11月3日公式AEMET
大半が約6時間で降った
16位ギリシャ754mm暦日ザゴラ(ピリオ山)
Zagora
2023年9月5日準公式アテネ国立天文台(meteo.gr)
観測網は2006年開始
17位香港697.1mm24h香港天文台(尖沙咀)
Hong Kong Observatory
1889年5月29〜30日公式香港天文台(HKO)
暦日では534.1mm(1926年7月19日)
18位ブラジル683mm24hベルチオガ(サンパウロ州)
Bertioga
2023年2月18〜19日公式Cemaden / INMET
国の防災監視網の雨量計による
19位ネパール624mm24hドダラ(カンチャンプル郡)
Dodhara
2024年7月8日公式ネパール水文気象局(DHM)
従来記録はヘタウダ516.2mm(2017年)
20位パキスタン620mm24hイスラマバード
Islamabad
2001年7月23日準公式パキスタン気象局(PMD)報告・二次資料
約10時間で620mm
21位プエルトリコ(米)603.3mm24hトロ・ネグロ州有林
Toro Negro Forest
1985年10月7日公式NOAA NWSサンフアン
23.75インチ
22位南アフリカ597mm24hセントルシア(クワズール・ナタール州)
St Lucia
1984年1月31日公式南アフリカ気象局(SAWS)
23位トルコ490.8mm24hオヴァジュク(アンタルヤ県ケメル)
Ovacık
2018年12月17日公式トルコ気象総局(MGM)
従来記録はマルマリス466mm(1992年)
24位カナダ489.2mm24hユクルーレット・ブリンナー鉱山(BC州)
Ucluelet Brynnor Mines
1967年10月6日公式カナダ環境・気候変動省(ECCC)
25位スイス455mm暦日カメード(ティチーノ州)
Camedo
1935年8月26日公式MeteoSwiss
26位ベネズエラ410.4mm暦日マイケティア(バルガス州)
Maiquetía
1999年12月16日準公式空軍観測所データ(学術資料)
3日間で911.1mm
27位チェコ386mm暦日ロウチュナー・ナト・デスノウ(シュヴィーツァールナ)
Loučná nad Desnou
2024年9月14日公式チェコ水文気象研究所(ČHMÚ)
従来記録はノヴァー・ロウカ345.1mm(1897年)
28位イギリス341.4mm24hホニスター峠(カンブリア)
Honister Pass
2015年12月4〜5日公式英国気象庁(Met Office)
暦日(09〜09時)では279mm マーティンズタウン(1955年)
29位ドイツ312mm暦日ツィンヴァルト=ゲオルゲンフェルト(ザクセン州)
Zinnwald-Georgenfeld
2002年8月12日公式ドイツ気象局(DWD)
任意の24時間では352.7mm
30位ポーランド300mm暦日ハラ・ゴンシェニツォヴァ(タトラ山地)
Hala Gąsienicowa
1973年6月30日準公式IMGW観測所(気候学文献)
31位アラブ首長国連邦254.8mm24hハトム・アル・シャクラ(アル・アイン)
Khatm Al Shakla
2024年4月16日公式UAE国立気象センター(NCM)
1949年の観測開始以来最大
32位アイルランド243.5mm暦日クルーン湖(ケリー県)
Cloone Lake
1993年9月18日公式Met Éireann
33位ベルギー242mm暦日ヘルベスタール(リエージュ州)
Herbestal
1953年6月24日公式ベルギー王立気象研究所(RMI)
12時間未満で降った
34位ノルウェー229.6mm暦日インドレ・マトレ(ヴェストラン県)
Indre Matre
1940年11月26日公式ノルウェー気象研究所(MET Norway)
35位フィンランド198.4mm暦日エスポー(ラフヌス)
Lahnus, Espoo
1944年7月21日公式フィンランド気象研究所(FMI)
36位スウェーデン198mm暦日ファーゲルヘーデン(ノールボッテン県)
Fagerheden
1997年7月28日公式SMHI
37位デンマーク168.9mm24hマーシュタル(エアロ島)
Marstal
1931年7月8〜9日公式デンマーク気象研究所(DMI)
国・地域別 24時間/日降水量の最大記録と出典(37か国・地域)

国・地域別の1時間降水量記録 一覧(出典つき)

順位国・地域記録単位地点観測日区分出典・備考
1位アメリカ305mm60分ホルト(ミズーリ州)
Holt
1947年6月22日公式WMO / NOAA
WMO公認の世界記録。実際は42分間で降った
2位カナダ250mm60分バッファローギャップ(サスカチュワン州)
Buffalo Gap
1961年5月30日準公式カナダ環境・気候変動省(ECCC)資料
事後調査による推定値(正規観測所ではない)
3位オーストラリア230mm60分フローレンス(クイーンズランド州)
Florence
1920年12月4日準公式豪州気象局(BoM)記録降雨表
BoMの表に掲載されているが新聞等に由来する歴史値。BoM観測による最大はブルーム125mm(1974年)
4位台湾214.8mm60分澎湖(馬公)
Penghu
1974年7月6日公式中央気象署「臺灣氣象觀測要素排序集」
正時1時間では澎湖189.8mm(同日)。2位は蘇澳200.0mm(2010年・台風メーギー)
5位中国201.9mm正時鄭州(河南省)
Zhengzhou
2021年7月20日公式中国気象局(CMA)
16〜17時の1時間。従来記録は林荘198.5mm(1975年)
6位スペイン184.6mm正時トゥリス(バレンシア州)
Turís
2024年10月29日公式AEMET
14時間で771.8mm。従来記録はビナロス159.2mm(2018年)
7位イタリア181mm60分ヴィコモラッソ(ジェノヴァ)
Vicomorasso
2011年11月4日準公式ARPALリグーリア州(地域機関)
国の統一極値表はなく州機関の記録
8位香港158.1mm正時香港天文台(尖沙咀)
Hong Kong Observatory
2023年9月7日公式香港天文台(HKO)
23〜24時の1時間。1884年の観測開始以来最大
9位日本153.0mm60分香取(千葉県・香取市)と長浦岳(長崎県)1999年10月27日公式気象庁
2地点が同値で1位
10位シンガポール147mm60分チャンギ気象観測所
Changi
1995年11月2日公式シンガポール気象局(MSS)
30分96mmも同日の記録
11位ニュージーランド134mm正時クロップ川(ホキティカ流域)
Cropp at Waterfall
2004年1月8日公式NIWA
23時からの1時間
12位トルコ133.8mm60分バルトゥン(ウルス)
Bartın-Ulus
2021年8月10日公式トルコ気象総局(MGM)
2時間で210.0mm
13位韓国131.7mm60分群山(クンサン)
Gunsan
2024年7月10日公式韓国気象庁(KMA)
正規観測所97地点の記録。自動観測所では於青島146.0mm(同日)など
14位イギリス92mm60分メイデンヘッド(バークシャー)
Maidenhead
1901年7月12日公式英国気象庁(Met Office)
15位スイス91.2mm60分ロカルノ・モンティ(ティチーノ州)
Locarno-Monti
1997年8月28日公式MeteoSwiss
自動観測網(1981年〜)の記録
16位スウェーデン86.3mm正時ウプサラ
Uppsala
1997年8月17日公式SMHI
16〜17時の1時間
17位オランダ79mm正時ヘルワイネン(ヘルダーラント州)
Herwijnen
2011年6月28日公式KNMI
18位ノルウェー78.5mm60分ショーメ(ヴェストフォル県)
Tjøme
2021年7月29日公式ノルウェー気象研究所(MET Norway)
10分・15分・30分・45分・90分の記録も同時に更新
19位フィンランド59.2mm60分オウル(ペッロンパー)
Oulu Pellonpää
2014年7月20日準公式フィンランド気象研究所(FMI)発表・報道
1時間観測は約10年分のみ
20位アイルランド52.2mm60分クロンロッシュ(ウェックスフォード県)
Clonroche
1986年6月27日公式Met Éireann
国・地域別 1時間降水量の最大記録と出典(20か国・地域)

調査方法と注意点

  • 世界記録・半球別・地域別の値はWMO「World Weather and Climate Extremes Archive」の記録表(2025年7月31日版)から転記しました。WMOが正式に審査・認定した記録と、他の公的資料に基づく既存記録の両方が含まれます。
  • 国・地域別の記録は、各国の気象機関(気象庁・Met Office・DWD・AEMET・BoM・NIWA・KMA・HKO・NOAAなど)の公表値を優先し、気象機関のデータでも国内記録として公表したページを確認できなかった値は「準公式」として二次資料(学術誌・報道・専門サイト)で確認しています。公式データで国内記録を確認できなかった国(東南アジア・中南米・アフリカの多く)は掲載していません。
  • 記録の集計単位は国によって異なります。「24h」は任意の連続24時間の最大値、「暦日」は観測日1日(日本は0〜24時、イギリスやオーストラリアは09時〜翌09時など)の値です。暦日の記録は同じ雨でも24時間集計より小さく出る傾向があります(例:ドイツは暦日312mm、連続24時間では352.7mm)。
  • 記録は観測網の密度に左右されます。雨量計のない山地ではさらに大きな雨が降っている可能性があり、各国の値は「その国の観測史上の最大」であって、「その国で降った最大の雨」とは限りません。
  • 日本の値は気象庁「観測史上1〜10位の値」から毎月自動取得しています。他国の記録は固定値で、更新が確認でき次第この記事を改訂します。

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