雪が降らない県ランキング|降雪0cmは沖縄・宮崎・静岡の3県、スタッドレスタイヤがいらない地域の目安【気象庁平年値で47都道府県を比較】

日本地図上に年間降雪量を寒色で示した点と、雪の粒、降雪量の棒グラフを重ねたイメージ 気象

「雪が降らない県はどこ?」「雪のない地域に引っ越したい」「スタッドレスタイヤはいらない?」——雪国から移住する人、転勤で初めて雪のない土地に行く人が必ず調べる疑問です。

この記事では、気象庁の平年値(降雪量・最深積雪)と約60年分の天気出現率(雪の日の割合)から、雪が降らない県・少ない県を47都道府県でランキングにしました。結論から言うと、年間降雪量の平年値が0cmなのは沖縄・宮崎・静岡の3県、雪の日が年1日未満なのは沖縄と宮崎だけです。

のぶやん
のぶやん

私は気象庁で働いていた気象予報士です。「雪が降らない」には、「積もらない」「ちらつきもしない」「山間部も含めて降らない」の3段階があって、それぞれ答えが違います。

雪が降らない県・少ない県ランキング ベスト15

順位都道府県(観測地点)年間降雪量最深積雪雪の日(年)雪の出現率
1位沖縄県(那覇)0cm0cm0日0%
2位宮崎県(宮崎)0cm0cm0.6日0.2%
3位静岡県(静岡)0cm0cm1.2日0.3%
4位高知県(高知)1cm1cm2.5日0.7%
5位大分県(大分)1cm1cm5.5日1.5%
6位愛媛県(松山)1cm0cm6.3日1.7%
7位岡山県(岡山)1cm1cm6.9日1.9%
8位大阪府(大阪)1cm1cm7.4日2%
9位熊本県(熊本)1cm1cm7.6日2.1%
10位香川県(高松)1cm1cm7.7日2.1%
11位和歌山県(和歌山)1cm1cm7.9日2.2%
12位兵庫県(神戸)1cm1cm9.5日2.6%
13位鹿児島県(鹿児島)2cm3cm3日0.8%
14位徳島県(徳島)2cm1cm7.2日2%
15位福岡県(福岡)2cm2cm11.9日3.2%
雪が少ない県ベスト15(県庁所在地の平年値1991〜2020年と、昼の天気概況に雪が含まれた日の割合)

1位は沖縄県。那覇では降雪の記録そのものがありません(1977年に久米島でみぞれ、2016年に名護と久米島でみぞれを観測したのが唯一の記録です)。2位の宮崎県と3位の静岡県は年間降雪量の平年値が0cm。宮崎市で雪がちらつくのは年に0.6日、静岡市で1.2日ほどで、積もることはまずありません。

4位以下の高知・大分・愛媛・岡山・大阪・熊本・香川・和歌山・兵庫は降雪量1cm、最深積雪も1cm前後。年に5〜10日は雪がちらつきますが、積もっても数センチで翌日には消える「雪のない生活」ができる県です。

「雪の日」の割合で見ると

約60年分の天気概況で「雪」が入った日の割合は、沖縄0%、宮崎0.2%、静岡0.3%、高知0.7%、鹿児島0.8%。鹿児島は降雪量2cm・最深積雪3cmと数字は出るのに雪の日は年3日と少なく、「たまにドカッと降る」南国型。都道府県別の雪の日ランキングは雪の日が多い都道府県ランキングをご覧ください。

【ツール】指標と月を切り替えて全国順位を確認

下のツールでは、気温・雨・雪・晴れ・湿度・風・雷・台風・地震などの指標を年間・月別に切り替えて、47都道府県の順位と偏差値を確認できます(沖縄県を黄色で強調表示)。並び順を変えると「少ない県」「低い県」のランキングになります。

意外な結果:東京・名古屋・福岡は「雪が少ない県」ではない

大都市はどうでしょうか。東京(千代田区)は年間降雪量8cm・最深積雪6cm・雪の日4.7日、福岡は2cm・2cm・11.9日。福岡は「雪のない街」というイメージに反して雪の日が年12日あります。日本海側の寒気が玄界灘から直接入るためで、九州の中では熊本・宮崎より明らかに雪が多い県です。

関東は「雪は少ないが、降ると積もる」タイプ。東京では2014年2月に27cm、2018年1月に23cmを記録し、交通が止まりました。雪の日の少なさと大雪リスクは別物です。

雪が多い県ワースト|降雪量の日本一は青森

順位都道府県(観測地点)年間降雪量最深積雪雪の日(年)
47位青森県(青森)567cm101cm85.3日
46位北海道(札幌)479cm97cm90.6日
45位山形県(山形)285cm51cm64.4日
44位秋田県(秋田)273cm37cm75.7日
43位富山県(富山)253cm51cm38.4日
42位岩手県(盛岡)209cm36cm64日
41位福井県(福井)186cm48cm37.7日
40位長野県(長野)163cm33cm49.3日
39位石川県(金沢)157cm32cm39.2日
38位鳥取県(鳥取)140cm37cm30.3日
雪が多い県ワースト10

県庁所在地で比べると青森市が年間降雪量567cm・最深積雪101cmで日本一。世界の人口30万人以上の都市では最多の積雪と言われます。北海道(札幌)479cm、山形285cm、秋田273cm、富山253cmと続きます。市町村・観測地点単位のランキングと三大豪雪地帯の話は降雪量ランキング日本三大豪雪地帯と特別豪雪地帯一覧をご覧ください。

47都道府県 雪の少なさ ランキング(全順位)

順位都道府県年間降雪量最深積雪雪の日(年)雪の出現率
1位沖縄県0cm0cm0日0%
2位宮崎県0cm0cm0.6日0.2%
3位静岡県0cm0cm1.2日0.3%
4位高知県1cm1cm2.5日0.7%
5位大分県1cm1cm5.5日1.5%
6位愛媛県1cm0cm6.3日1.7%
7位岡山県1cm1cm6.9日1.9%
8位大阪府1cm1cm7.4日2%
9位熊本県1cm1cm7.6日2.1%
10位香川県1cm1cm7.7日2.1%
11位和歌山県1cm1cm7.9日2.2%
12位兵庫県1cm1cm9.5日2.6%
13位鹿児島県2cm3cm3日0.8%
14位徳島県2cm1cm7.2日2%
15位福岡県2cm2cm11.9日3.2%
16位山口県2cm2cm13.9日3.8%
17位長崎県4cm3cm9.4日2.6%
18位佐賀県4cm3cm10.3日2.8%
19位奈良県5cm3cm10.9日3%
20位三重県6cm4cm10日2.7%
21位千葉県7cm5cm3.3日0.9%
22位東京都8cm6cm4.7日1.3%
23位広島県8cm5cm13.8日3.8%
24位神奈川県9cm7cm4.2日1.2%
25位茨城県12cm7cm5.5日1.5%
26位愛知県12cm8cm7.9日2.2%
27位京都府15cm7cm17日4.6%
28位埼玉県16cm9cm4.4日1.2%
29位栃木県18cm9cm7.6日2.1%
30位群馬県19cm11cm6.7日1.8%
31位山梨県23cm15cm5.5日1.5%
32位岐阜県34cm15cm12.8日3.5%
33位宮城県59cm16cm35.2日9.7%
34位島根県68cm20cm28.8日7.9%
35位滋賀県81cm26cm23.3日6.4%
36位福島県122cm26cm46.1日12.6%
37位新潟県139cm32cm49.7日13.6%
38位鳥取県140cm37cm30.3日8.3%
39位石川県157cm32cm39.2日10.7%
40位長野県163cm33cm49.3日13.5%
41位福井県186cm48cm37.7日10.3%
42位岩手県209cm36cm64日17.6%
43位富山県253cm51cm38.4日10.5%
44位秋田県273cm37cm75.7日20.7%
45位山形県285cm51cm64.4日17.6%
46位北海道479cm97cm90.6日24.8%
47位青森県567cm101cm85.3日23.3%
47都道府県の雪の平年値(県庁所在地)

スタッドレスタイヤはいらない?判断の目安

「県」で判断するのは危険です。同じ静岡県でも御殿場や富士山麓は雪が積もり、宮崎県でも県北の高千穂は冬タイヤが要ります。目安は次のとおりです。

  • 平地で最深積雪の平年値が0〜1cm、かつ山越えをしない生活圏(那覇・宮崎・静岡・高知・松山・岡山・大阪の市街地など):ノーマルタイヤ+チェーン携行で足りることが多い
  • 最深積雪5cm以上、または年に数回でも凍結する内陸・郊外(東京西部・名古屋郊外・福岡の内陸など):スタッドレスを推奨。「年に1回の雪」で事故が集中する
  • 雪国へ冬に出かける可能性がある:迷わずスタッドレス

積雪より怖いのは路面凍結です。雪が少ない県ほど凍結対策(融雪剤・凍結防止剤)が薄く、朝の橋の上や日陰は凍ります。冬日(最低気温0℃未満)の日数は冬日・真冬日が多い都道府県・市町村ランキングで確認できます。

雪のない県へ移住するなら

雪が少ない県の上位は、暖かい県ランキング暖かい県ランキング)の上位とほぼ重なります。ただし宮崎・鹿児島は台風と雨が多く、静岡・高知は地震の想定が大きい。「雪がない」だけで選ぶより、災害が少ない県ランキング(災害偏差値)住みやすい気候の県ランキングを合わせて見るのがおすすめです。

指標別に見る「雪の少なさ」|降雪量・雪の日数・冬の暖かさ

降雪量だけでなく、雪の日数・最深積雪・1月の気温でも「雪のない暮らし」ができる県を確かめます。

年降雪量の少なさ:沖縄は3位

順位都道府県年降雪量偏差値
1位静岡県0cm44.2
2位宮崎県0cm44.2
3位沖縄県0cm44.2
4位大阪府1cm44.3
5位兵庫県1cm44.3
6位和歌山県1cm44.3
7位岡山県1cm44.3
8位香川県1cm44.3
9位愛媛県1cm44.3
10位高知県1cm44.3
年降雪量の少なさランキング(平年値、少ない順)

沖縄県は3位(0cm、偏差値44.2)。1位は静岡県(0cm)、47位は青森県(567cm)、全国平均は72cmです。比較:宮崎2位・静岡1位・東京22位・福岡15位。詳しくは降雪量ランキングをご覧ください。

雪の日数の少なさ:沖縄は1位

順位都道府県雪の日数偏差値
1位沖縄県0.0日41.0
2位宮崎県0.6日41.2
3位静岡県1.2日41.5
4位高知県2.5日42.1
5位鹿児島県3.0日42.3
6位千葉県3.3日42.4
7位神奈川県4.2日42.8
8位埼玉県4.4日42.9
9位東京都4.7日43.0
10位茨城県5.5日43.3
雪の日数の少なさランキング(約60年の天気出現率、少ない順)

沖縄県は1位(0.0日、偏差値41.0)。1位は沖縄県(0.0日)、47位は北海道(90.6日)、全国平均は21.1日です。比較:宮崎2位・静岡3位・東京9位・福岡28位。降雪量が0cmでも「雪がちらつく日」は数日ある県が多く、雪の日数で見ると差が出ます。詳しくは雪の日数ランキングをご覧ください。

1月の平均気温の高さ:沖縄は1位

順位都道府県年平均気温(1月)偏差値
1位沖縄県17.3℃90.0
2位鹿児島県8.7℃62.9
3位宮崎県7.8℃60.1
4位山口県7.2℃58.2
5位長崎県7.2℃58.2
6位静岡県6.9℃57.2
7位福岡県6.9℃57.2
8位高知県6.7℃56.6
9位大分県6.5℃56.0
10位徳島県6.3℃55.3
1月の平均気温の高さランキング(平年値、高い順)

沖縄県は1位(17.3℃、偏差値90.0)。1位は沖縄県(17.3℃)、47位は北海道(-3.2℃)、全国平均は4.6℃です。比較:宮崎3位・静岡6位・東京21位・福岡7位。詳しくは暖かい県ランキングをご覧ください。

1月の晴れの日の多さ:沖縄は32位

順位都道府県晴れの日の割合(1月)偏差値
1位埼玉県76.7%66.5
2位群馬県74.9%65.6
3位山梨県73.5%65.0
4位栃木県73.2%64.8
5位茨城県69.4%63.0
6位東京都68.3%62.5
7位静岡県68.2%62.5
8位高知県66.2%61.5
9位神奈川県65.9%61.4
10位宮崎県64.8%60.8
32位沖縄県30.4%44.4
1月の晴れの日の多さランキング(約60年の天気出現率)

沖縄県は32位(30.4%、偏差値44.4)。1位は埼玉県(76.7%)、47位は秋田県(5.3%)、全国平均は42.1%です。比較:宮崎10位・静岡7位・東京6位・福岡33位。雪が少なく冬に晴れる県は、太平洋側と瀬戸内に集中します。詳しくは晴れの日が多い都道府県ランキング(年間・月別)をご覧ください。

よくある質問

Q. 東京や大阪は「雪が降らない県」に入る?

入りません。東京の年降雪量は平年で10cm前後、大阪は数cmで、数年に一度は交通が乱れる積雪があります。「ほぼ降らない」のは沖縄・宮崎・静岡・鹿児島・高知などの太平洋側南部です。

Q. スタッドレスタイヤは必要?

年降雪量が10cm未満で最深積雪が5cm未満の県なら、平地では基本的に不要ですが、山間部への移動や寒波の日に備えてチェーンを積んでおくと安心です。判断の目安は本文の表を参考にしてください。

Q. 雪が降らない県のデメリットは?

夏の暑さ・湿度・台風です。沖縄・宮崎・鹿児島は台風接近数が全国上位、静岡は夏の湿度が高めです。住みやすい気候の県ランキングで総合的に比較できます。

Q. 日本でいちばん雪が多いのは?

都道府県では青森県(青森市)、観測地点では酸ケ湯(青森県)で年間の降雪量は17mを超えます。日本三大豪雪地帯とは?降雪量ランキングをご覧ください。

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まとめ
  • 雪が降らない県1位は沖縄(記録なし)、2位宮崎、3位静岡。年間降雪量の平年値が0cmはこの3県だけ
  • 4〜12位の高知・大分・愛媛・岡山・大阪・熊本・香川・和歌山・兵庫は積もっても1cm程度
  • 福岡は雪の日が年12日と意外に多く、東京は「少ないが降ると積もる」
  • 降雪量の日本一は青森市(567cm)、次いで札幌・山形・秋田・富山
  • スタッドレスは県ではなく生活圏の最深積雪と凍結で判断を

出典:気象庁の平年値(1991〜2020年)および観測データ、気象庁 天気概況(雪の出現率)。偏差値は47都道府県の平均を50とした値です。都道府県の値は原則として県庁所在地の気象官署の平年値を用いています。

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