こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
「千葉、また大雨?」——2026年8月13〜14日の令和8年8月千葉豪雨(千葉市で12時間348mm、県内22市町に大雨特別警報)から1か月あまり。9月21日には台風25号が関東に最接近し、船橋で24時間345.5mm、佐倉で322.0mmと再び観測史上1位の雨が降り、高崎川・小糸川の氾濫や土砂崩れで死者・行方不明者が出ました。同じ県で、わずか5週間のあいだに2回の「記録的な大雨」です。
この記事では、気象庁の観測データで千葉県内18観測地点の2026年の雨を平年と比べて検証したうえで、2つの豪雨の仕組みの違いと共通点、そして「なぜ千葉ばかり」なのかを地形と気圧配置から解説します。結論を先に言うと、千葉市の1月〜9月21日の降水量は2,038mm。1966年の観測開始以来、年間で最も多かった1991年の1,910.5mmを、9月の時点ですでに超えました。139年の記録がある銚子でも9月の降水量が過去最多です。
- 2026年の千葉県は「観測史上最も雨の多い年」。千葉市の1〜9月(21日まで)の降水量2,038mmは同期間の平年の189%で、年間の最多記録(1991年1,910.5mm)をすでに更新。8月467mm・9月704mm(21日まで)はいずれも月の記録を大幅に更新。館山(963.5mm)・勝浦(901.5mm)・銚子(593.0mm)の9月も観測史上1位。
- 大雨が2回起きた直接の理由は別。8月の千葉豪雨は「上空の寒気+北東からの湿った風+千葉付近で風がぶつかるシアーライン」による線状降水帯(動かない積乱雲)。9月の台風25号は「速度の遅い大型台風の東側で、南東からの湿った空気が長時間流れ込んだ」こと。
- 共通する背景は、千葉の地形と2026年の海。房総半島は三方が海で、東風でも南風でも海から直接湿った空気が入る。2026年は関東沖の海面水温が記録的に高く(エルニーニョ+温暖化)、空気中の水蒸気が多いため「降るときの量」が跳ね上がった。
- 「関東の東側だけ雨」は2026年の一貫した傾向。6月(台風6号)・8月・9月上旬の長雨・9月下旬(台風25号)と、偏西風の北偏で高気圧の縁にあたる東日本、なかでも太平洋に突き出た千葉に雨が集中した。
- 10月は千葉で1年で最も雨が多い月(平年225.7mm)。台風シーズンは終わっておらず、地盤がゆるんだ状態での次の大雨に警戒。ハザードマップとキキクルの確認を。
【検証ツール】千葉県内18地点の2026年の雨は平年の何倍?
地点を選ぶと、2026年の月別降水量と平年値の比較、8〜9月の日別の雨、千葉豪雨(8月13〜14日)・9月上旬の長雨・台風25号(9月20〜21日)それぞれの雨量を表示します。18地点のランキングも切り替えられます。千葉市を選ぶと1966年以降の年降水量のグラフも出ます。
千葉県の雨 検証ツール|2026年は平年の何倍?(県内18観測地点)
数字で見る2026年の千葉の雨:どれくらい異常なのか
千葉市:9月までで「年間の最多記録」を更新
| 期間 | 2026年 | 平年(1991〜2020年) | 平年比 | これまでの記録 |
|---|---|---|---|---|
| 1月〜9月21日 累計 | 2,038.0mm | 1,078.4mm | 189% | 年間最多 1,910.5mm(1991年)→ すでに超過 |
| 8月 | 467.0mm | 115.7mm | 404% | 8月最多 323.0mm(1988年)→ 更新 |
| 9月(1〜21日) | 704.0mm | 204.7mm(1か月) | 344% | 9月最多 403.5mm(2015年)→ 更新 |
| 8月+9月 | 1,171.0mm | 320.4mm | 365% | 8〜9月最多 552.5mm(1988年)の2倍以上 |
| 8月13〜14日(千葉豪雨) | 386.0mm | - | 8月1か月の3.3倍 | 日降水量351.0mm(8/13)は観測史上1位 |
| 9月20〜21日(台風25号) | 419.0mm | - | 9月1か月の2倍 | 日降水量309.5mm(9/21)は8月13日に次ぐ大雨 |
千葉市の観測は1966年からですが、60年間で年間1,900mmを超えた年は1991年の1回だけ。それを9月21日の時点で超え、残り3か月(平年で約377mm)を加えると2,400mm前後、平年の1.65倍という年になりそうです。10月は千葉で1年のうち最も雨が多い月(平年225.7mm)なので、記録はさらに伸びる見込みです。
銚子・館山・勝浦:100年超の記録でも9月は過去最多
| 地点(観測開始) | 9月(1〜21日) | 9月のこれまでの最多 | 1〜9月累計 | 年間のこれまでの最多 |
|---|---|---|---|---|
| 銚子(1887年) | 593.0mm | 535.8mm(1925年) | 2,045.0mm | 2,352.0mm(1989年) |
| 館山(1968年) | 963.5mm | 509.5mm(1982年) | 2,420.5mm | 2,528.0mm(2019年) |
| 勝浦(1906年) | 901.5mm | 638.2mm(1929年) | 2,443.5mm | 2,859.3mm(1916年) |
| 千葉(1966年) | 704.0mm | 403.5mm(2015年) | 2,038.0mm | 1,910.5mm(1991年) |
139年の記録がある銚子で9月の降水量が過去最多、館山では9月だけで963.5mmと、これまでの9月の記録の約1.9倍。館山の1〜9月の累計は2,420.5mmで、房総半島台風(2019年台風15号)と10月の大雨があった2019年の年間2,528.0mmに、3か月を残して迫っています。
県内18地点すべてで平年を上回る:内房・外房・北総の違い
| 地点 | 1〜9月累計 | 平年比 | 8月 | 9月(〜21日) | 千葉豪雨 8/13〜14 | 台風25号 9/20〜21 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉 | 2,038.0mm | 189% | 467.0mm | 704.0mm | 386.0mm | 419.0mm |
| 茂原 | 2,335.5mm | 189% | 356.0mm | 839.0mm | 252.0mm | 465.0mm |
| 牛久 | 2,263.0mm | 184% | 308.5mm | 843.5mm | 240.5mm | 487.0mm |
| 佐倉 | 1,966.0mm | 182% | 366.5mm | 681.0mm | 309.0mm | 377.5mm |
| 船橋 | 1,885.5mm | 180% | 294.0mm | 686.0mm | 226.5mm | 393.5mm |
| 館山 | 2,420.5mm | 179% | 270.5mm | 963.5mm | 222.0mm | 433.0mm |
| 東庄 | 1,900.0mm | 175% | 228.0mm | 639.5mm | 40.0mm | 289.0mm |
| 横芝光 | 1,905.5mm | 173% | 237.0mm | 643.5mm | 96.0mm | 305.0mm |
| 坂畑 | 2,546.0mm | 170% | 424.5mm | 901.0mm | 191.5mm | 447.5mm |
| 銚子 | 2,045.0mm | 168% | 236.0mm | 593.0mm | 49.0mm | 265.5mm |
| 勝浦 | 2,443.5mm | 168% | 173.5mm | 901.5mm | 119.5mm | 386.0mm |
| 我孫子 | 1,704.5mm | 167% | 259.5mm | 596.0mm | 217.0mm | 327.5mm |
| 大多喜 | 2,724.0mm | 167% | 380.0mm | 958.0mm | 267.5mm | 485.0mm |
| 鴨川 | 2,229.0mm | 164% | 203.0mm | 789.5mm | 77.5mm | 367.5mm |
| 成田 | 1,733.0mm | 162% | 141.5mm | 632.0mm | 67.0mm | 327.0mm |
| 木更津 | 1,935.0mm | 161% | 256.5mm | 721.0mm | 125.5mm | 400.5mm |
| 鋸南 | 2,029.0mm | 160% | 237.5mm | 783.5mm | 133.5mm | 417.0mm |
| 香取 | 1,766.0mm | 157% | 149.0mm | 623.5mm | 31.5mm | 310.0mm |
累計の平年比は千葉市・茂原の189%を筆頭に、牛久(市原市)184%・佐倉182%・船橋180%・館山179%と、東京湾岸〜内陸の北西部と房総半島南部で特に多く、県内で最も少ない香取でも157%。千葉豪雨(8月13〜14日)は千葉市・佐倉・大多喜・茂原など県央〜北西部に集中し、台風25号(9月20〜21日)は牛久487mm・大多喜485mm・茂原465mmと県中央の丘陵地帯から館山まで県全域が300〜490mmという違いがあります。
雨の強さの目安は降水量1mm・5mm・10mm・30mm・50mmはどれくらいの雨?、1時間100mmを超える雨の珍しさは歴代ランキングでわかります(自動更新)。
| 順位 | 地点(都道府県・市町村) | 記録 | 観測日 | 偏差値 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 香取(千葉県・香取市) | 153.0mm | 1999年10月27日 | 83.9 |
| 1位 | 長浦岳(長崎県) | 153.0mm | 1982年7月23日 | 83.9 |
| 3位 | 多良間(沖縄県) | 152.0mm | 1988年4月28日 | 83.5 |
| 4位 | 甲佐(熊本県・甲佐町) | 150.0mm | 2016年6月21日 | 82.7 |
| 4位 | 清水(高知県・土佐清水市) | 150.0mm | 1944年10月17日 | 82.7 |
| 6位 | 下関(新潟県・関川村) | 149.0mm | 2022年8月4日 | 82.2 |
| 6位 | 室戸岬(高知県・室戸市) | 149.0mm | 2006年11月26日 | 82.2 |
| 8位 | 前原(福岡県・糸島市) | 147.0mm | 1991年9月14日 | 81.4 |
| 9位 | 上市(富山県・上市) | 146.5mm | 2024年8月25日 | 81.2 |
| 9位 | 岡崎(愛知県・岡崎市) | 146.5mm | 2008年8月29日 | 81.2 |
2つの豪雨の仕組み:千葉豪雨(8月)と台風25号(9月)は何が違うのか
| 令和8年8月千葉豪雨 | 台風25号の大雨 | |
|---|---|---|
| 日時 | 8月13日夕方〜14日未明(約8時間) | 9月20日〜21日夜(約36時間) |
| 主な雨量 | 千葉市 1時間115mm・12時間348mm(観測史上1位)、佐倉市254.5mm、館山市211.0mm | 船橋 24時間345.5mm、佐倉 322.0mm、伊豆大島 686.5mm(いずれも観測史上1位)、香取 1時間61.0mm |
| 雨の型 | 線状降水帯(動かない積乱雲の列)。バックアンドサイド型と呼ばれる構造で同じ場所に降り続けた | 台風本体の雨雲+台風の東側の湿った空気。速度が遅く、雨の時間が長かった |
| 気圧配置 | 近畿〜中部を寒気を伴う低気圧が東進。北海道東方の高気圧の縁を回る北東〜東風で大量の水蒸気が関東へ。千葉付近で風向の違う風がぶつかるシアーライン | 大型で強い台風25号(970hPa)が千葉県の南を北東進。台風の東側(危険半円)にあたる千葉に南東からの湿った風が長時間流入 |
| 警報 | 大雨特別警報(22市町)・土砂災害特別警報(6市) | 大雨特別警報級の警報、緊急安全確保(佐倉市・君津市など) |
| 被害 | 浸水多数、成田空港・蘇我駅で帰宅困難者1万人、死者 | 高崎川・小糸川の氾濫、土砂崩れ、死者・行方不明者、成田空港の運用制限 |
ウェザーニューズ社は8月の千葉豪雨を「1万年に1度」の雨と分析しています。仕組みはまったく別ですが、どちらも「海からの湿った風が千葉県で収束し、同じ場所に降り続けた」点は同じです。線状降水帯の仕組みは線状降水帯はなぜ増えた?、発生しやすい場所(関東でも発生する?)で、台風の東側が危険な理由は台風の右側が危険なのはなぜ?で解説しています。
なぜ千葉に大雨が集中するのか|地形と2026年の気圧配置
理由1:房総半島は三方が海。東風でも南風でも「海からの湿った空気」が直撃する
関東平野の中で、千葉県は東・南・西を太平洋と東京湾に囲まれた半島です。北東風のときは鹿島灘から、南東〜南風のときは太平洋から、陸地を通らずに海の湿った空気がそのまま入ってきます。埼玉や東京西部に湿った空気が届くころには千葉で先に雨を降らせている、という位置関係です。さらに房総丘陵(標高200〜400m)が湿った空気を持ち上げ、鴨川・勝浦・大多喜など外房〜県中央で雨量が増えます。千葉県の年降水量は都道府県ランキングでは中位ですが、「東風・南東風の大雨」に限ると関東で最も雨が多い県です。
理由2:台風・低気圧の「東側」に入りやすい
台風や低気圧は関東の南岸を東〜北東へ進むことが多く、このとき千葉県は進路の東側(右側)=湿った南風が最も強く吹き込む側に入ります。2019年の房総半島台風(台風15号、千葉市付近に上陸)や、同年10月25日の大雨(台風21号周辺の湿った空気と低気圧で佐倉・茂原などで記録的大雨)も同じ構図でした。2026年の台風25号も千葉県の南を北東進し、県全域が東側に入りました。上陸数ランキングでは千葉県は1951年以降の上陸9回・再上陸10回で全国8位です。
理由3:2026年は「東日本だけ雨」の年。偏西風の北偏と高気圧の縁
2026年は夏から偏西風が日本付近で北へ蛇行し、背の高い高気圧が西日本を覆う一方、東日本は高気圧の縁にあたって湿った空気や上空の寒気の影響を受けやすい配置が続いています(気象庁 異常気象分析検討会、9月1日)。最近雨が多いのはなぜ?で検証したとおり、9月上旬も関東〜東海に秋雨前線が停滞して東京で9日連続の雨。その「東日本」の中で最も太平洋に突き出しているのが千葉県で、6月の台風6号(千葉で観測史上級の雨)から数えると、2026年は4回目の大雨になります。
理由4:海面水温が記録的に高く、空気中の水蒸気が多い
関東の東の海面水温は2026年夏に平年より2〜3℃高い状態が続き、8月のエルニーニョ監視海域の海面水温は平年差+3.4℃と1997年を超える強さ(気象庁エルニーニョ監視速報)。海面水温が1℃上がると空気中の水蒸気は約7%増えるため、同じ気圧配置でも「降る量」が増えます。8月の千葉豪雨の1時間115mmは、千葉市のそれまでの記録を大きく上回りました。大雨が夜に多い理由や歴代降水量ランキングもあわせてどうぞ。
千葉県の過去の大雨・台風災害
| 年月日 | 出来事 | 主な記録 |
|---|---|---|
| 1958年9月18日 | 狩野川台風(台風22号)が船橋付近に再上陸 | 962hPa。関東で大水害 |
| 1961年10月10日 | 台風24号が房総半島南部に上陸 | 945hPa・最大風速80ノット。10月の上陸台風として歴代最強クラス |
| 1989年8月6日 | 台風13号が銚子付近に上陸 | 970hPa |
| 2013年10月16日 | 台風26号が房総半島の東を通過 | 伊豆大島で24時間824mm、土砂災害。千葉でも大雨 |
| 2019年9月9日 | 房総半島台風(台風15号)が千葉市付近に上陸 | 960hPa。千葉市で最大瞬間風速57.5m/s、約93万戸が停電 |
| 2019年10月25日 | 低気圧と台風21号周辺の湿った空気による大雨 | 佐倉・茂原・市原などで記録的大雨、死者。半日で10月1か月分に迫る雨 |
| 2026年6月3〜4日 | 台風6号(和歌山上陸)と前線 | 千葉で観測史上級の6月の雨 |
| 2026年8月13〜14日 | 令和8年8月千葉豪雨 | 千葉市 12時間348mm、大雨特別警報22市町 |
| 2026年9月20〜21日 | 台風25号 | 船橋 24時間345.5mm、佐倉322.0mm、高崎川氾濫 |
千葉県への台風の上陸・接近の統計は接近数ランキング、市町村別の地震・水害リスクは千葉県の地震リスクDB・千葉県の水害リスクDBで調べられます。
これから:10月は千葉で最も雨が多い月
千葉市の月別平年降水量は9月204.7mm、10月225.7mmと、秋雨前線と台風が重なる10月が1年で最も多い月です。2026年は台風の発生数が史上2位ペースで、10月の台風(10月に台風は来る?)も油断できません。地盤に水が残った状態で次の大雨が来ると、少ない雨でも土砂災害や河川の増水が起きやすくなります。
| 備え | やること |
|---|---|
| ハザードマップ | 浸水深・浸水継続時間・土砂災害警戒区域を住所で確認。ハザードマップの見方 |
| キキクル | 雨が強まったら「土砂」「浸水」「洪水」の色を確認。紫・黒は危険。キキクルの見方 |
| 雨がやんだ後 | 川の水位は晴れてから上がる。小康状態の天気のときに川に近づかない |
| 交通 | 鉄道・高速道路の運休基準は飛行機・新幹線の風速基準、保育園は登園判断の基準 |
| 停電 | 2019年の房総半島台風では最長2週間以上。ポータブル電源・モバイルバッテリーの準備 |
台風や大雨のあとに多いのが停電です。スマホの充電・冷蔵庫・扇風機を数日動かせる大容量タイプが防災の定番になっています。
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千葉の大雨についてよくある質問
Q. 千葉で大雨が続くのはなぜですか?(2026年)
A. 直接の原因は8月の千葉豪雨が「上空の寒気と北東からの湿った風、千葉付近で風がぶつかるシアーラインによる線状降水帯」、9月の台風25号が「速度の遅い大型台風の東側で南東からの湿った空気が長時間流れ込んだこと」と別々ですが、共通する背景は、三方が海の房総半島に海からの湿った空気が直接入る地形と、2026年の記録的に高い海面水温(水蒸気が多い)です。
Q. 2026年の千葉の雨はどれくらい多いのですか?
A. 千葉市の1月〜9月21日の降水量は2,038.0mmで同期間の平年の189%。1966年の観測開始以来、年間で最も多かった1991年の1,910.5mmを9月の時点で超えました。8月467.0mm、9月(21日まで)704.0mmはいずれも月の記録を更新しています。
Q. 千葉豪雨(2026年8月)と台風25号の雨は何が違いますか?
A. 千葉豪雨は8月13日夕方から約8時間、線状降水帯が千葉市付近に停滞して1時間115mm・12時間348mmを観測した「短時間・局地的」な豪雨。台風25号は9月20〜21日の約36時間、台風の東側の湿った空気で県全域に300〜490mm降った「長時間・広域」の大雨です。
Q. 千葉県は雨が多い県ですか?
A. 年降水量(千葉市1,455mm)は全国では中位ですが、東〜南東の風で海から湿った空気が直接入るため、台風や低気圧が関東の南を通るときの大雨は関東で最も多くなりやすい県です。房総半島南部の館山(1,846mm)や勝浦(2,003mm)は関東でも雨の多い地点です。
Q. 千葉で特に雨が多い地域はどこですか?
A. 2026年1〜9月の平年比では千葉市・茂原(189%)、牛久=市原市(184%)、佐倉(182%)、船橋(180%)、館山(179%)の順。台風25号の2日間では牛久487mm・大多喜485mm・茂原465mmと県中央の丘陵地帯が多く、千葉豪雨では千葉市386mm・佐倉309mmと県北西部に集中しました。
Q. 千葉の雨はいつまで続きますか?
A. 千葉市は10月が1年で最も雨の多い月(平年225.7mm)で、秋雨前線と台風の季節はまだ続きます。11月以降は平年94.1mmと急に減り、冬は晴れの日が多くなります。10月中は次の台風や前線の大雨に警戒が必要です。
Q. 千葉に台風は多いですか?
A. 1951年以降の上陸9回・再上陸10回で全国8位。2019年の房総半島台風(台風15号)は千葉市付近に上陸し最大瞬間風速57.5m/sを観測しました。関東の南を通る台風の「東側(右側)」に入りやすいため、上陸しなくても大雨・暴風になりやすい県です。
Q. 千葉の雨の記録はどこで調べられますか?
A. 気象庁「過去の気象データ検索」で県内18地点の日別・月別値を見られます。当ブログの記事内ツールで2026年の平年比を、各地点の気候ページ(/climate/地点名/)で平年値を確認できます。過去の天気の調べ方はこちらの記事で解説しています。
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まとめ
- 2026年の千葉は観測史上最も雨の多い年。千葉市は9月21日までに2,038mm(平年の189%)で年間記録を更新、8月467mm・9月704mmも月の記録更新。銚子は139年で9月最多。
- 8月の千葉豪雨=寒気+北東風+シアーラインの線状降水帯(12時間348mm)。9月の台風25号=遅い大型台風の東側で湿った空気が36時間流入(船橋345.5mm)。
- 共通の背景は三方が海の房総半島の地形(東風でも南風でも海から直接湿った空気)と記録的に高い海面水温。
- 2026年は偏西風の北偏で「東日本だけ雨」の年。太平洋に突き出た千葉は6月・8月・9月上旬・9月下旬と4回の大雨。
- 10月は千葉で最も雨が多い月。地盤がゆるんだ状態で次の台風・前線に備え、ハザードマップとキキクルを確認。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」(千葉県内18地点の月別値・日別値、2026年9月21日までの速報値)、気象庁「令和8年8月千葉豪雨」関連情報、「令和8年夏を対象とした異常気象分析検討会の結果について」(9月1日)、「エルニーニョ監視速報」(9月9日)、ウェザーニュース(2026年8月14日・9月21〜22日)、日本気象協会 tenki.jp(8月14日・9月20〜21日)、レスキューナウ、NHK。集計・判定は筆者。
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