台風の目とは?目の中は安全?なぜできる・入るとどうなる|目の通過シミュレーターと「真上を通った回数」【台風30号・与那国島】

気象

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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

猛烈な台風第30号(チャンパー)は、気象庁の21日15時45分の予報で23日15時に与那国島の南約120km(950hPa)へ進み、予報円の中心どおりに進むと与那国島の上空付近を23日夜遅くに通過する計算になります。このくらい発達した台風では、気象衛星の画像にくっきりとした「台風の目」が見えることが多くなります。

「台風の目に入るとどうなるの?」「目の中は安全?」「目の大きさは?」。この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、台風の目のしくみを図で解説し、台風の目が通過するときの気圧・風速・風向の変化を計算するシミュレーターを作りました。さらに気象庁のベストトラック(1951〜2025年)から、24地点ごとに「台風の中心が真上(20km以内)を通った回数」を数えました。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 台風の目は、台風の中心にある風が弱く、雲が少ない部分。中心へ吹き込む風が速くなりすぎて、中心まで入り込めなくなることでできる
  • 目のまわりの「目の壁雲」で風雨が最も強い。目に入ると急に静かになり青空が見えることもあるが、目を抜けると反対向きの暴風(吹き返し)がすぐに来る。目の中で外に出るのは危険
  • 75年間で台風の中心が20km以内を通った回数は、宮古島18回(24地点で最多)、与那国島・鹿児島14回。東京は12回、那覇は7回、大阪5回、札幌1回
  • 陸上の観測史上で最も低い気圧は、目が通過した沖永良部島の907.3hPa(1977年)。宮古島でも2003年に912.0hPaを観測した
  • 台風30号は予報円の中心どおりなら23日23時ごろに与那国島の約9kmを通る計算。ただし予報円は半径100km以上あり、目に入るかどうかはまだわからない

▶ あなたの地点で、目が通ったらどうなる?シミュレーターで確かめる ▶ 台風の目のしくみ(図解)へ

※「台風の目」は、慣用句として「激しく動いている物事の中心にいる人や物」という意味でも使われますが、この記事では気象の台風の目について解説します。

台風の目の通過シミュレーター(台風30号の予報を自動入力)

地点を選ぶと、気象庁の最新の台風情報から、その地点に最も近づく時刻・距離・中心気圧・進む速さを計算し、シミュレーターに自動で入れます。中心気圧・距離・速さ・目の大きさを自分で変えると、目が通過する前後12時間の気圧と風速、風向の変化がグラフと表で出ます。下には、その地点の20km以内を通った過去の台風の一覧も表示します。

気象庁の最新の台風情報を読み込み中…
① 台風の目の通過シミュレーター
② この地点の真上(20km以内)を通った台風(1951〜2025年)
※①は台風の気圧と風の分布を表す簡単なモデル(Holland 1980の式。周辺気圧1010hPa、最大風速半径=目の半径×1.3、B=1.6、地上の10分間平均風速=傾度風×0.8、最大風速半径より外側は距離の0.5乗(大型は0.35乗)に反比例して弱まる、進む速さの半分を右側に加算)で計算した目安で、予報ではありません。実際の台風は形がゆがみ、雨雲の帯(スパイラルバンド)で突風が吹きます。②は気象庁ベストトラック(6時間ごとの中心位置を1時間ごとに直線で補間)で、台風の強さのときに中心が地点から20km以内を通ったもの。中心位置には数十kmの誤差があります。

たとえば初期設定(与那国島・台風30号の予報)では、中心が近づくにつれて気圧が下がって北東寄りの風が強まり、目の中では風が急に弱まり、目を抜けると南西寄りの暴風に変わる様子がわかります。距離を30kmや50kmに変えると、目には入らず風向が少しずつ回っていくだけになることも確かめられます。台風の右側と左側で風の強さが違う理由は台風の右側はなぜ風が強い?でくわしく解説しています。

図解:台風の目はなぜできる?

台風の断面(模式図) 目風が弱い晴れ間も 下降気流 目の壁雲目の壁雲 中心へ吹き込む風中心へ吹き込む風 強い上昇気流強い上昇気流 風雨が強まる急に静かに反対向きの暴風(吹き返し)
台風の目の断面(模式図)。中心に向かって反時計回りに吹き込む風は、中心に近づくほど速くなり、外向きの力(遠心力)が強くなって中心まで入り込めなくなります。その内側が目で、外側の「目の壁雲」で最も強い風と雨になります。

台風の中では、地表付近の空気が反時計回りに回りながら中心へ吹き込んでいます。回転している物は中心に近づくほど速く回る(フィギュアスケートのスピンで腕を縮めると速くなるのと同じ)ので、中心に近づくほど風は強くなり、外向きの力(遠心力)も強くなります。ある半径で、内向きに引っぱる気圧の力と外向きの力がつり合い、風はそれより内側に入り込めなくなります。行き場を失った空気は「目の壁雲」に沿って一気に上昇し、ここで最も激しい雨と風になります。

一方、目の中では上空から空気がゆっくり下りてくる(下降気流)ため、雲ができにくく、風が弱くて晴れ間がのぞくことがあります。下降する空気は暖まるので、目の中は(主に上空で)周りより気温が高くなるのも特徴です。一般に、目が小さくはっきりしている台風ほど勢力が強いとされ、気象衛星の画像で目の形や雲の温度を見て強さを推定する方法(ドボラック法)にも使われています(強さの目安は中心気圧900hPaはどのくらい強い?、猛烈な台風とは?)。

シミュレーターでわかること:距離と目の大きさで、こんなに変わる

シミュレーターのモデルは、中心気圧と最大風速の関係が気象庁の予報(900hPaで最大風速60m/s、950hPaで45m/s、975hPaで35m/s)とほぼ合うように設定しています。台風30号に近い条件(中心気圧950hPa、時速15km、目の半径15km、大型)で、中心からの距離だけを変えると次のようになります。

中心からの距離地点の最低気圧最大風速の目安目に入る時間
0km950hPa45m/s約1.9時間
10km953hPa45m/s約1.5時間
20km973hPa45m/s入らない
30km986hPa40m/s入らない
50km998hPa34m/s入らない
100km1006hPa27m/s入らない
当サイトのシミュレーター(Holland 1980の式による簡易モデル)で計算。中心気圧950hPa、時速15km、目の半径15km、大きさ「大型」、地点は進む向きの右側。中心から離れた地点の風は台風の大きさで大きく変わります

中心から20〜30kmの地点は、目には入らないのに、風は真上を通る場合と同じくらい強い計算です。目のすぐ外側の「目の壁雲」の下にあたるからです。一方、100km離れると最大風速は6割ほどに下がりますが、大型の台風ではなお25m/s以上の暴風が吹く計算です。「目に入るかどうか」より、中心からどれだけ離れているかが風の強さを決めることがわかります。

目の半径目に入る時間(真上を通る場合)最大風速の目安
8km約1.1時間45m/s
15km約1.9時間45m/s
25km約3.3時間44m/s
40km約5.3時間44m/s
同じモデルで中心気圧950hPa・時速15km・距離0kmとして、目の大きさだけを変えた場合

目が大きいほど、目の中にいる時間は長くなります。目の半径15kmの台風が時速15kmで真上を通ると約2時間、半径40kmなら5時間以上も静かな時間が続く計算で、「もう過ぎた」と勘違いしやすくなります。台風の動きが遅いほど目の時間も、その前後の暴風の時間も長くなります。

台風の目の大きさは?

台風の目の直径は一般に20〜200kmほどです。発達のピークには直径数kmまで小さくなることがあり、逆に勢力が衰え始めると目は大きくなりやすく、1954年の台風12号では九州に上陸したとき直径200kmに達したとされます。発達途中の台風や、勢力が弱まった台風、温帯低気圧に変わりつつある台風では、目がはっきりしないことも多くなります。なお、ハリケーンやサイクロンも台風と同じしくみの熱帯低気圧なので、同じように目があります。

目が二重になることも(二重眼)

とても強い台風では、目の壁雲の外側にもう1つ壁雲の輪ができ、外側の輪が内側の輪と入れ替わることがあります(目の壁雲の入れ替わり)。入れ替わりの間は勢力がいったん弱まり、終わると目が大きくなって再び強まることがあります。

台風の目は自分で見られる:衛星画像とレーダーの見方

台風の目は、気象庁の「気象衛星」のページで誰でも見られます。可視画像(昼間だけ)では目の中の海面が暗く見え、赤外画像(夜も見られる)では、目のまわりの壁雲が最も白く(雲頂の温度が低く)写ります。目がまるく小さく、まわりが白く厚い雲で囲まれているほど、発達した台風です。見方の基本は気象衛星画像の見方で解説しています。

台風が沖縄・先島に近づくと、気象レーダーでも目の壁雲が輪のように写ります。輪の切れ目や、輪の外側の帯状の雨雲(スパイラルバンド)の動きを見ると、強い雨や突風がいつ来るかの目安になります。レーダーの使い方はWindyの雨雲レーダーの見方も参考にしてください。地上の観測はアメダスとは?で、どの地点で何を測っているかがわかります。

データで検証:台風の中心が真上を通るのは何年に1回?

地点中心が20km以内を通った回数頻度うち中心気圧950hPa以下
宮古島18回約4年に1回7回
与那国島14回約5年に1回6回
鹿児島14回約5年に1回2回
宮崎13回約6年に1回3回
名瀬(奄美)12回約6年に1回3回
長崎12回約6年に1回2回
潮岬12回約6年に1回0回
東京12回約6年に1回0回
父島12回約6年に1回1回
南大東島11回約7年に1回3回
福岡11回約7年に1回3回
石垣島9回約8年に1回2回
静岡8回約9年に1回0回
那覇7回約11年に1回2回
広島7回約11年に1回0回
名古屋7回約11年に1回1回
高知6回約13年に1回0回
松山6回約13年に1回0回
大阪5回約15年に1回0回
仙台5回約15年に1回0回
八丈島3回約25年に1回0回
新潟3回約25年に1回0回
金沢2回約38年に1回0回
札幌1回約75年に1回0回
1951〜2025年の75年。気象庁ベストトラックの中心位置(6時間ごと、一部3時間ごと)を1時間ごとに直線で補間し、台風の強さのときに地点から20km以内を通ったものを当サイトで集計。中心位置には数十kmの誤差があるため目安

台風の中心が地点の20km以内を通ると、目の大きさによっては目に入る可能性がある距離です。75年間で最も多いのは宮古島の18回(約4年に1回)で、与那国島・鹿児島が14回、宮崎13回と続きます。意外なのは東京の12回が那覇の7回より多いことで、那覇は台風の接近そのものは多いものの、中心が真上を通る例は少なめです。ただし東京を通った台風は中心気圧が965hPa以上と、勢力が弱まってからのものばかりです。950hPa以下の強い台風が真上を通ったのは、宮古島7回、与那国島6回と、先島諸島に集中しています。

宮古島の真上を通った強い台風

年台風最も近づいた日時中心との距離中心気圧
200314号(Maemi)9月11日4時ごろ約12km910hPa
196618号(Cora)9月5日9時ごろ約13km918hPa
20188号(Maria)7月10日16時ごろ約5km940hPa
20025号(Rammasun)7月3日22時ごろ約7km945hPa
201913号(Lingling)9月5日14時ごろ約3km945hPa
19733号(Billie)7月16日15時ごろ約10km950hPa
19923号(Bobbie)6月28日19時ごろ約16km950hPa
宮古島の20km以内を通った台風のうち中心気圧が低かった7個(ベストトラックから当サイト計算)

1966年の台風18号(コラ、第2宮古島台風)は918hPaで宮古島のすぐ近くを通り、宮古島の観測史上1位(全国でも富士山の91.0m/sに次ぐ2位)の最大瞬間風速85.3m/sを記録しました。2003年の台風14号(マエミー)では宮古島で最低気圧912.0hPa(全国の観測史上4位)・最大瞬間風速74.1m/sを観測し、宮古島では電柱の倒壊などで大規模な停電も起きました(停電の話は台風で停電するのは風速何mから?)。

陸上で観測された最も低い気圧は「目」の通過

日本の陸上の観測所で記録された最も低い気圧は、1977年9月9日に沖永良部台風(台風9号)が通過した沖永良部島の907.3hPaで、最大瞬間風速60.4m/sも観測しました。台風の中心気圧に近い値が地上で観測されるのは、中心がほぼ真上を通ったときだけです。シミュレーターで距離を0kmにすると、観測される最低気圧が中心気圧とほぼ同じになり、距離を離すほど高くなることが確かめられます。

台風30号:与那国島は台風の目に入る?

気象庁の21日15時45分の予報では、台風30号は23日15時に与那国島の南約120km(950hPa・最大風速45m/s)、24日15時に東シナ海(975hPa)へ進みます。この2つの予報点を直線で結ぶと、23日23時ごろに与那国島の約9kmを通る計算です。目の大きさにもよりますが、予報どおりなら目に入る可能性がある距離です。

ただし、23日15時の予報円の半径は155kmで、台風の中心が予報円のどこに来るかで、与那国島が目に入るか、暴風域の端になるかが大きく変わります。実際の進路は予報から数十km以上ずれることがふつうです。「目に入るかもしれない」こと自体より、23日の昼過ぎから24日未明にかけての暴風に警戒してください。先島諸島の各地への最接近の時刻は台風30号は先島諸島にいつ最接近?にまとめています。

台風の目に入ったときの注意点

  • 「台風が過ぎた」と勘違いしない:急に風雨がやんで青空が見えても、目に入ってから数十分〜数時間で反対向きの暴風が来ます
  • 外に出ない・片付けに出ない:吹き返しの風は向きが逆なので、それまで風下で守られていた窓や物が急に風を受けます
  • 風向きの急な変化に注意:雨戸や窓の補強は、両側から風を受ける前提で
  • 海は目の中でも荒れたまま:風が弱まっても波やうねりはすぐには収まりません。海岸や船の様子を見に行かないでください
  • 高潮・高波:気圧が1hPa下がると海面は約1cm上がります(吸い上げ効果)。950hPaなら平常時より約60cm高くなる計算で、満潮と重なると危険です
  • 情報を確認:気圧の変化は今日の気圧の変化、風の強さは今日、日本一風が強かった場所でリアルタイムに確認できます

目に入ったと気づくサイン

  • それまでの暴風が数十分のうちに急に弱まる(だんだん弱まるのではなく、急に)
  • 雨がやみ、空が明るくなる・青空や星が見えることがある
  • 気圧計(スマホの気圧アプリでも可)の値がいちばん低くなって止まる

このサインに気づいたら、まだ台風の後半が残っている合図です。気圧が上がり始めたら、反対向きの暴風が近づいています。

目が近づくまでの数時間で気圧が大きく下がるので、耳がつまったように感じたり、気圧の変化で頭痛を感じたりする人もいます(気圧と頭痛)。

サイト内のツールで、地域の台風と風を調べる

観測史上の最大瞬間風速のランキングです。上位には、台風の目の壁雲が通過した先島諸島や沖縄の地点が並びます。

歴代最大瞬間風速ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録風向観測日偏差値
1位富士山(静岡県)91.0m/s南南西1966年9月25日101.4
2位宮古島(沖縄県・宮古島市)85.3m/s北東1966年9月5日96.1
3位室戸岬(高知県・室戸市)84.5m/s西南西1961年9月16日95.4
4位与那国島(沖縄県・与那国町)81.1m/s南東2015年9月28日92.3
5位名瀬(鹿児島県・奄美市)78.9m/s東南東1970年8月13日90.3
6位那覇(沖縄県・那覇市)73.6m/s南1956年9月8日85.4
7位宇和島(愛媛県・宇和島市)72.3m/s西1964年9月25日84.2
8位石垣島(沖縄県・石垣市)71.0m/s南南西2015年8月23日83.0
9位西表島(沖縄県・竹富町)69.9m/s北東2006年9月16日82.0
10位剣山(徳島県)69.0m/s南南東1970年8月21日81.1

都道府県ごとに、台風の接近数を比べられるツールです。

台風の進路予想の見方は台風の進路予想はどれが当たる?、発生前の動きは台風のたまご 最新、台風シーズンがいつまで続くかは台風はいつまで来る?で確認できます。

よくある質問

Q. 台風の目とは何ですか?

台風の中心にある、風が弱く雲が少ない部分です。中心へ反時計回りに吹き込む風が中心に近づくほど速くなり、外向きの力(遠心力)が強くなって中心まで入り込めなくなることでできます。目の中は下降気流のため雲ができにくく、晴れ間が見えることもあります。

Q. 台風の目の中は安全ですか?

安全ではありません。目の中では一時的に風雨が弱まりますが、目を抜けると反対向きの暴風(吹き返し)がすぐに来ます。目のまわりの「目の壁雲」は台風の中で最も風雨が強い部分で、目の前後にこの壁雲を2回通ることになります。目の中で外に出るのは危険です。

Q. 台風の目に入るとどうなりますか?

急に風が弱まり雨がやみ、空が明るくなったり青空が見えたりすることがあります。気圧は最も低くなります。当サイトのシミュレーターでは、目の半径を15kmと仮定して、950hPaの台風が時速15kmで中心から10kmのところを通ると、目の中にいる時間は約1.5時間の計算です。

Q. 台風の目が小さいと強いのですか?

一般に、目が小さくはっきりしている台風ほど勢力が強いとされます。気象衛星の画像で目の形や周囲の雲の温度を見て台風の強さを推定する方法(ドボラック法)でも、目の様子が重要な手がかりになります。

Q. 台風の中心が真上を通るのは何年に1回くらいですか?

1951〜2025年の75年で、台風の中心が20km以内を通った回数は宮古島18回(約4年に1回)、与那国島・鹿児島14回、東京12回、那覇7回、大阪5回、札幌1回でした(気象庁ベストトラックから当サイト計算)。

Q. 陸上で観測された最も低い気圧は?

1977年9月9日に沖永良部島で観測された907.3hPaが観測史上1位です。台風の中心がほぼ真上を通ったためで、2003年9月11日には宮古島でも912.0hPa(歴代4位)を観測しました。

Q. 台風30号で与那国島は目に入りますか?

気象庁の21日15時45分の予報を直線で結ぶと、23日23時ごろに与那国島の約9kmを通る計算で、目に入る可能性がある距離です。ただし23日15時の予報円の半径は155kmあり、実際の進路は数十km以上ずれることがふつうなので、目に入るかどうかはまだわかりません。

Q. 目が通過すると風向きはどう変わりますか?

台風の進む向きの右側では風向が時計回りに、左側では反時計回りに変わり、中心が真上を通ると目の前後でほぼ反対向きになります。たとえば北西へ進む台風が真上を通ると、目に入る前は北東寄り、目を抜けると南寄りの暴風になります。

まとめ
  • 台風の目は、中心へ吹き込む風が遠心力で中心まで入り込めないことでできる、風の弱い部分
  • 目のまわりの目の壁雲で風雨が最も強い。目を抜けると反対向きの暴風(吹き返し)。目の中で外に出ない
  • 中心が20km以内を通ったのは75年で宮古島18回が最多、東京12回、那覇7回
  • 陸上の最低気圧は沖永良部島の907.3hPa(1977年)
  • 台風30号は23日23時ごろに与那国島の約9kmを通る計算。目に入るかは不確実で、23日昼過ぎ〜24日未明の暴風に警戒を

出典:気象庁「台風情報」(2026年10月21日15時45分発表)、気象庁「台風の目はどうしてできるのですか?」、気象庁 災害をもたらした気象事例(1977年 沖永良部台風)、同(2003年 台風第14号)、気象庁 RSMC Tokyo ベストトラック(1951〜2025年)。シミュレーターは Holland (1980) の気圧分布の式による簡易モデル。20km以内の回数・距離は当サイトの計算。

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