虹が出る時間と方角は?太陽の高さ「42°」で決まる計算ツール|10月13日 関東のダブルレインボーと、虹のチャンスが多い街・月(51地点30年)

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

2026年10月13日(火)の夕方、東京など関東の空に大きな虹がかかり、「ダブルレインボー(二重の虹)が見えた」という写真がSNSにたくさん投稿されました。では、虹はなぜ夕方に出やすく、お昼には見えにくいのでしょうか。どの方角を見れば見つかるのでしょうか。

この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、太陽の高さから「虹が出られる時間」と「見る方角」を計算するツールと、全国51地点の気象庁の天気概況(1991〜2020年の30年分)から数えた「晴れと雨が混じる日」(虹のチャンスがある日)の地点別・月別ランキングをまとめました。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 虹は太陽を背にして、太陽と正反対の方向を中心に半径約42°の円にできる。だから太陽の高さが42°以上のときは、地上からは虹が見えない
  • 10月13日の東京で虹が出られるのは日の出〜10時ごろと、13時ごろ〜日の入り。10時〜12時53分は太陽が高すぎて虹は出ない。16時の太陽の高さは約13°なので、虹のてっぺんは約29°と高く大きな半円になる
  • 見る方角は朝は西、夕方は東。夕方の虹は「西の空が晴れて、東に雨雲がある」ときに出る
  • 東京では10月26日〜2月16日は太陽が一日中42°に届かないので、雨と日差しがそろえばお昼でも虹が出られる
  • 51地点・30年の天気概況で「晴れと雨が混じる日」が多いのは、宮古島・石垣島・那覇・名瀬(年53〜57日)、本州などでは福島44日・松江43日・福井39日・仙台38日・新潟37日。全国46地点平均では11月(10.3%)と12月(10.1%)が最多で、梅雨の6月(5.4%)が最少。10月は札幌(22.3%)・青森(20.0%)がトップ。東京は年約25日で、多いのは3月

▶ あなたの街で今日、虹が出られる時間と方角を調べる(ツールへ)

10月13日、関東に大きな虹が出た理由

この日の関東は、日中は雲が多く、ところどころで弱いにわか雨がありました。アメダスの10分ごとの値で、虹が話題になった時間帯の東京23区の西部を見てみます。

地点にわか雨日差し(日照)16時の太陽
練馬15時50分〜16時に0.5mm16時〜16時50分に日照あり高さ約13°・西南西
(虹は東北東、てっぺん約29°)
世田谷15時40分〜50分に0.5mm(日照計なし)
東京(北の丸公園)降水なし16時30分〜50分に日照あり
気象庁アメダスの10分値(速報値)。太陽の高さ・方位は東京(北の丸公園)の位置で当ブログが計算

にわか雨を降らせた雲が残っているところへ、西の空から日が差すと、太陽を背にした東の空の雨粒に日光が当たって虹ができます。16時の東京の太陽の高さは約13°。虹(主虹)は太陽と正反対の点から42°離れた円なので、てっぺんの高さは42−13=約29°。太陽が低いほど虹は高く大きな半円になります。日の入り(17時8分ごろ)が近づくほど虹は大きくなり、赤みも強くなります。この日の虹が「大きな虹」として話題になったのは、夕方の低い太陽が作った大きなアーチだったためと考えられます。

「ダブルレインボー」の外側の虹は副虹(ふくにじ)で、主虹の外側、太陽と反対の点から約51°の円にできます。色の並びが主虹と逆(内側が赤)で、光が雨粒の中で2回反射するぶん暗く、うっすらとしか見えません。主虹と副虹のあいだが暗く見えるのは「アレキサンダーの暗帯」と呼ばれる現象です。虹のしくみの基本は「虹ってどうやってできてるの?」で詳しく解説しています。

ツール:今日、虹が出られる時間と見る方角(51地点)

地点と日付・時刻を選ぶと、太陽の高さから虹が出られる時間帯・出ない時間帯、その時刻に虹を探す方角と虹のてっぺんの高さ、1時間ごとの一覧、そしてその街で「晴れと雨が混じる日」が多い月がわかります。最初は今日の今の時刻を表示します。

太陽の高さの一日の変化(緑の帯の中なら虹が出られる)
1時間ごとの太陽の高さと虹の方角・高さ
※太陽の位置は米国海洋大気庁(NOAA)の計算式で求めた近似値です(日の出・日の入りは数分ずれることがあります)。主虹の半径は42°、副虹は51°として計算しました。実際の虹の半径は色によって約40〜42°(主虹)、約50〜53°(副虹)の幅があります。「晴れと雨が混じる日」は気象庁の天気概況(6〜18時)に「晴」と「雨」の両方が入る日の割合で、虹の観測数ではありません。地点の位置は各地の気象台(アメダス)です。

ツールの使い方のコツ:雨上がりや、遠くでにわか雨が降っているときにツールを開き、「虹を見る方角」の空を見てください。太陽が自分の背中側に出ていることと、見る方角に雨(雨雲や雨のすじ)があることの2つがそろえば、虹が出ている可能性があります。雨雲の位置は雨雲レーダーの見方、空のようすは全国ライブカメラ実況モニターでも確かめられます。

図解:虹が「42°」で決まるしくみ

虹のてっぺんの高さ = 42° − 太陽の高さあなた太陽半径42°h●対日点(太陽と正反対の点)は地平線の下 h°。虹はここが中心の円h=13°(10/13 16時の東京)→ てっぺんは約29°対日点から42°の方向の雨粒が光る(主虹)。2回反射の副虹は51°で色が逆h が42°以上 → 円がすべて地平線の下になり、地上からは見えない
太陽の光は雨粒の中で屈折・反射し、太陽と正反対の点(対日点)から約42°の方向に強く返ってくる。そのため虹は対日点を中心にした半径42°の円になり、地平線より上に出ている部分だけが見える(当ブログ作成の模式図)

太陽の光が丸い雨粒に入ると、入るときと出るときに屈折し、雨粒の奥で1回反射して戻ってきます。このとき、光は入ってきた向きから約42°の角度に集中して返ってきます。色(波長)によって曲がり方が少しずつ違うため、赤は約42°、紫は約40°の位置に分かれ、外側が赤・内側が紫の帯になります。

雨粒からの光が目に届くのは、太陽と正反対の点(対日点)から42°離れた方向の雨粒だけです。対日点は、自分の影の頭の先の延長にあり、太陽がのぼっているときは必ず地平線より下にあります。太陽の高さが h°なら、対日点は地平線の下 h°。だから虹のてっぺんは「42−h」°の高さになり、hが42°を超えると虹の円は丸ごと地平線の下に沈んで、地上からは見えなくなります(飛行機や高い山の上からなら、円い虹が見えることがあります)。

なお、「太陽の高さが50°以下なら虹が見える」と説明されることもあります。これは外側の副虹(約51°)まで含めた目安です。ふつうに見える主虹の基準は42°で、太陽が42〜51°のあいだは、地平線ぎりぎりに副虹の上の端がのぞく可能性があるだけです。

ダブルレインボーは珍しい?意味は?

ダブルレインボーは「幸運のしるし」「願いがかなう」などと言われますが、科学的な根拠はなく、言い伝えとして楽しむものです。気象の目で見ると、副虹は光が雨粒の中で2回反射するぶん暗く、主虹の明るさの半分以下になるため、雨粒が大きく、日差しが強く、背景の空が暗い(雨雲が濃い)ときにしか見えません。主虹がくっきり見えたら、外側にこぶし1つ分ほど離れたところを探してみてください。10月13日の関東のように、夕方の低い太陽で虹が大きく高く出たときは、副虹も見つけやすくなります。

データ:太陽が高すぎて「虹が出ない時間」は季節でこんなに違う

太陽の高さは季節と時刻で変わるので、虹が出られる時間帯も一年で大きく変わります。東京(北の丸公園)で計算しました。

日付(東京)太陽が一番高い時虹が出ない時間帯(太陽42°以上)
3月20日(春分ごろ)約54°9時32分〜14時05分
5月15日約73°8時13分〜15時02分
6月21日(夏至ごろ)77.7°8時07分〜15時19分
8月15日約68°8時34分〜14時57分
9月23日(秋分ごろ)約54°9時16分〜13時51分
10月13日(記事公開日)46.6°10時01分〜12時53分
10月26日〜2月16日42°未満なし(一日中、虹が出られる)
12月22日(冬至ごろ)30.9°なし
NOAAの太陽位置の計算式で当ブログが計算(2026年、東京 北緯35.69°・東経139.75°)。5月15日・8月15日・3月20日・9月23日の最高高度は概数

夏はお昼をはさんで約7時間も「虹が出ない時間」が続きます。夏の虹が夕立のあとの夕方によく見られるのはこのためです。一方、秋が深まるほど「虹の出ない時間」は短くなり、東京では10月26日から2月16日まで、太陽は一日中42°に届きません。雨と日差しさえそろえば、お昼でも虹が出られる季節に入ります。緯度の高い札幌では10月6日〜3月7日ごろ、福岡では11月2日〜2月9日ごろ、那覇では12月2日〜1月11日ごろが「一日中OK」の期間です(計算値)。ただし、太陽が40°近くあるお昼は、虹のてっぺんが地平線から数度しかなく、建物や山に隠れてほとんど見えません。お昼の虹は低く、夕方の虹ほど大きく高くなります。

データ:虹のチャンスがある日が多い街・月ランキング(51地点)

虹ができるには「雨」と「日差し」が同じ時間帯に近くにあることが必要です。全国の虹の出現を数えた統計はないため、ここでは各地の気象台の天気概況(昼6〜18時)に「晴」と「雨」の両方が入っている日(たとえば「晴一時雨」「曇時々雨後晴」「雨後晴」など)を「虹のチャンスがある日」として、1991〜2020年の30年分を数えました。

順位地点年間の日数いちばん多い月
1宮古島(沖縄県)57日8月(25.7%)
2石垣島(沖縄県)56日9月(20.8%)
3那覇(沖縄県)54日8月(26.1%)
4名瀬(鹿児島県)53日8月(24.3%)
5福島(福島県)44日11月(22.0%)
6松江(島根県)43日11月(18.4%)
7福井(福井県)39日11月(19.4%)
8仙台(宮城県)38日11月(18.8%)
9新潟(新潟県)37日11月(18.2%)
10金沢(石川県)37日11月(14.4%)
11京都(京都府)36日12月(15.3%)
12青森(青森県)36日10月(20.0%)
13彦根(滋賀県)35日12月(14.1%)
14富山(富山県)35日3月(12.9%)
15山形(山形県)35日11月(18.3%)
16下関(山口県)34日12月(14.4%)
17宮崎(宮崎県)34日8月(19.4%)
18盛岡(岩手県)34日11月(18.0%)
19長野(長野県)34日11月(16.0%)
20高松(香川県)34日12月(14.5%)
「晴れと雨が混じる日」の年間日数(1991〜2020年の平均、上位20地点)。気象庁「過去の気象データ」の天気概況から当ブログが集計

トップ4は宮古島(約57日)・石垣島(約56日)・那覇(約54日)・名瀬(約53日)の南の島々。夏から秋にかけて、晴れていても積乱雲から急に「スコール」のようなにわか雨が降るため、日差しと雨が同じ日に何度も入れ替わります。本州などでは福島(44日)・松江(43日)・福井(39日)・仙台(38日)・新潟(37日)・金沢(37日)・京都(36日)・青森(36日)と、日本海側や東北が上位に並びました。

一方、少ないのは千葉(15日)・名古屋(21日)・静岡(21日)・熊谷(22日)・松山(23日)・岡山(23日)でした。東京は約25日で51地点中40位(いちばん多いのは3月の9.9%)。太平洋側の大都市は「晴れの日はずっと晴れ」「雨の日はずっと雨」になりやすく、晴れと雨が入れ替わる日が少なめです。同じ沖縄県でも与那国島は約24日(44位)と少なく、天気概況の書き方には気象台ごとのくせもあるので、順位はおおまかな目安として見てください。

月123456789101112
46地点平均7.67.49.89.06.55.47.09.68.58.110.310.1
東京4.44.69.98.97.86.26.39.08.87.15.74.9
札幌0.30.64.412.79.77.36.38.715.022.316.04.2
那覇15.813.011.77.19.79.217.726.120.318.314.313.1
月別の「晴れと雨が混じる日」の割合(%、1991〜2020年)。46地点平均は沖縄・奄美・先島の5地点を除く

月別に見ると、沖縄・奄美・先島を除く46地点の平均は11月(10.3%)と12月(10.1%)がいちばん多く、次いで3月(9.8%)、8月(9.6%)。いちばん少ないのは梅雨の6月(5.4%)です。梅雨どきは雨の日は多いものの、一日じゅう雲に覆われて日差しが出にくいため、虹のチャンスはむしろ少なくなります。

晩秋から冬に多いのは、日本海側や東北の「時雨(しぐれ)」のおかげです。冬型の気圧配置になると、日本海で発生した雲が次々に流れ込み、晴れ間とにわか雨が数十分おきに入れ替わります。10月は札幌(22.3%)と青森(20.0%)、11月は沖縄を除くと福島(22.0%)・青森(19.6%)・福井(19.4%)・仙台(18.8%)・松江(18.4%)が高く、およそ5日に1日は「晴れと雨が混じる日」です。北陸や山陰、東北で晩秋から冬に虹がよく見られるのはこのためです。しかも冬は太陽が低いので、昼間でも大きな虹が出られます。時雨についてはしぐれ(時雨)とはで解説しています。

51地点で「いちばん多い月」を数えると、8月が14地点、11月が11地点、12月が10地点でした。北関東の内陸(宇都宮・前橋・熊谷)や甲府、南九州・沖縄は夏の夕立の8月、日本海側と東北は晩秋の時雨の10〜11月、京都・彦根や瀬戸内・四国の多くは冬の12月がピークです。一方、東京・千葉・大阪・岡山・富山の5地点は3月がいちばん多く、春先の「晴れたり、にわか雨が降ったり」の不安定な天気を反映しています。

虹のチャンスがあった日(晴れと雨の日)を過去の天気で調べる

当ブログの「過去の天気」ツールでは、日付を選ぶと全国の天気と気温を1968年までさかのぼって見られます。天気概況に「晴」と「雨」が並んでいる日が、虹のチャンスがあった日です。今日10月13日の前後の天気の傾向は、次のツールで確認できます。

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去年の同じ時期の東京の天気と比べると、今年の秋の空模様の特徴が見えてきます。

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都道府県ごとの10月の雨の日数は、次のツールで比べられます。雨の日が多いだけでは虹は増えず、晴れ間とセットになることが大切です。

虹を見つける・撮るための5つのコツ

  • 太陽を背にする:虹は必ず太陽と反対側に出ます。自分の影の頭の先が虹の中心です
  • 朝は西、夕方は東:夕立や時雨が東へ抜けたあと、西から日が差したら東の空を見ましょう。朝に西の空に虹が出るのは、西から雨雲が近づいているサイン(「朝虹は雨、夕虹は晴れ」)
  • 太陽の高さ42°未満の時間をねらう:記事上のツールで、今日虹が出られる時間を確認できます
  • 副虹は主虹の外側をよく見る:主虹から外側へにぎりこぶし1つ分(約9°)のところに、色の並びが逆のうすい虹がないか探してください
  • ホースの水しぶきで練習:晴れた日に太陽を背にして、ホースや霧吹きで細かい水をまくと、自分の影の頭から42°のところに小さな虹ができます。子どもの自由研究にもぴったりです
  • 撮影は広角で:主虹は直径84°もあるので、全体を入れるにはスマホの0.5倍(超広角)が便利。夕方は露出を少し下げると色がはっきりします

なお、雷をともなうにわか雨のあとは、虹が出ていても近くで雷が鳴っていることがあります。雷の距離の計算ツールで、光ってから音までの秒数から距離を確かめ、雷鳴が聞こえるうちは建物の中から見るようにしてください。

いろいろな虹:過剰虹・霧虹(白虹)・月虹・冬の虹

虹にはいくつかの仲間があります。どれも「太陽(光源)と反対側の約42°」という基本は同じですが、雨粒の大きさや光の強さで見え方が変わります。

  • 過剰虹(かじょうこう):主虹の内側に、ピンクや緑のうすい帯が何本か重なって見えるもの。雨粒の大きさがそろっているときに、光の干渉で現れます
  • 霧虹(きりにじ)・白虹(はっこう):霧のような小さな水滴でできる白っぽい虹。水滴が小さいと色が混ざり合い、幅の広い白い弧になります。朝霧の中で太陽を背にすると見えることがあります
  • 月虹(げっこう):月の光でできる虹。光が弱いので肉眼では白っぽく見え、満月前後の明るい夜に、月と反対側でにわか雨が降るとまれに見られます
  • 冬の虹:冬は太陽が低いので、昼間でも大きな虹が出られます。日本海側の時雨や、雪まじりの雨のあとに見られることがあり、俳句では「冬の虹」は冬の季語です
  • 環水平アーク・ハロ:虹に似た色の帯ですが、雨粒ではなく上空の氷の粒(巻雲)でできる別の現象です。太陽と同じ側の空に出るのが見分けるポイントです
  • 逆さ虹(環天頂アーク):頭の真上近くに、上下が逆の虹のような色の弧が出る現象。これも氷の粒によるもので、太陽の高さが約32°より低いときに、太陽と同じ側の高い空に現れます。雨が降っていなくても見られるのが本物の虹との違いです

雨粒が大きいほど色はあざやかになり、赤から紫まではっきり分かれます。夕立のような大粒のにわか雨のあとの虹が特にきれいなのはこのためです。反対に、霧雨のような細かい雨では色がうすくなります。

虹を「予想」する:雨雲の動きと太陽の位置を組み合わせる

虹は短いと数分で消えてしまいますが、条件を組み立てると、ある程度は「出そうなタイミング」を予想できます。気象予報士の目線で、チェックの順番をまとめます。

  • 1. 太陽の高さを確認:記事上のツールで、今が「虹が出られる時間帯」かどうかを確認します(42°未満)
  • 2. にわか雨の雲がどちらにあるか:雨雲レーダーで、太陽と反対側(夕方なら東、朝なら西)に雨があるかを見ます。雨雲が自分の上を通り過ぎた直後がいちばんのチャンス
  • 3. 太陽側の空が晴れているか:太陽の方向に厚い雲があると日が差しません。西の空(夕方の場合)が明るくなってきたら合図です
  • 4. 天気予報の「所により雨」「にわか雨」「大気の状態が不安定」に注目:一日じゅう雨より、晴れ間とにわか雨が入れ替わる日のほうが虹に向いています
  • 5. 冬型の日の日本海側・山沿い:時雨の季節は、晴れ間と雨が数十分おきに来るので、一日に何度も虹が出ることがあります

朝の虹と夕方の虹、天気はどうなる?

「朝虹は雨、夕虹は晴れ」は、偏西風で天気が西から東へ移る日本ではよく当たることわざです。朝に虹が見えるのは西の空(太陽の反対側)に雨があるとき。その雨はこれから自分のほうへやってきます。夕方の虹は東の空の雨で、雨雲はすでに通り過ぎたあとです。10月13日の関東の虹も夕方の東の空でした。なお、14日の東京地方の予報(13日17時、気象庁発表)は「くもり時々晴れ、所により朝から夕方 雨で雷を伴う」。晴れ間とにわか雨が入れ替わる空なので、14日も虹のチャンスがあります(雷には注意してください)。こうした空から天気を読む知恵は観天望気カードや当たる天気のことわざランキングにまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. 虹が見える時間帯はいつですか?

太陽の高さが42°より低い時間です。10月13日の東京なら日の出〜10時ごろと13時ごろ〜日の入り。夏はお昼をはさんで約7時間、太陽が高すぎて虹は出ません。東京では10月26日〜2月16日は一日中、太陽が42°に届かないので、雨と日差しがそろえばいつでも虹が出られます。

Q. 虹はどの方角に出ますか?

太陽と正反対の方角です。朝は西、夕方は東の空に出ます。自分の影の頭の先が虹の円の中心です。

Q. ダブルレインボー(二重の虹)はなぜできるのですか?

外側の虹は副虹で、雨粒の中で光が2回反射してできます。主虹(約42°)の外側の約51°の位置に、色の並びが逆(内側が赤)のうすい虹として見えます。

Q. お昼に虹が見えないのはなぜですか?

虹は太陽と反対の点を中心とした半径42°の円にできます。太陽が42°より高いと、円がすべて地平線の下になってしまうため、地上からは見えません。

Q. 虹が出やすい季節はいつですか?

51地点の30年分の天気概況で「晴れと雨が混じる日」を数えると、沖縄・奄美・先島を除く46地点の平均では11月(10.3%)と12月(10.1%)が最も多く、梅雨の6月(5.4%)が最も少ない結果でした。日本海側や東北の時雨の季節に多くなります。

Q. 虹が出やすい場所はどこですか?

年間の「晴れと雨が混じる日」は宮古島・石垣島・那覇・名瀬が年53〜57日で最多。本州などでは福島44日、松江43日、福井39日、仙台38日、新潟37日が上位で、東京は約25日(ピークは3月)でした。

Q. 朝の虹は雨、夕方の虹は晴れって本当ですか?

天気が西から東へ移る日本では、よく当たる言い伝えです。朝の虹は西の空に雨があり、これから近づいてくるサイン。夕方の虹は東の空の雨で、雨雲がすでに通り過ぎたあとです。

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空の現象と観天望気シリーズ
まとめ
  • 10月13日の関東の大きな虹は、15時台後半のにわか雨のあと、16時台に西から低い太陽が差したことで生まれた
  • 虹は太陽と正反対の点を中心とした半径42°の円。太陽の高さが42°以上だと見えず、てっぺんの高さは「42°−太陽の高さ」
  • 見る方角は朝は西、夕方は東。東京では10月26日〜2月16日は一日中、虹が出られる高さの太陽になる
  • 「晴れと雨が混じる日」は南の島々と、日本海側・東北で多く、全国的には11〜12月が最多、6月が最少
  • 今日、あなたの街で虹が出られる時間と方角は、記事上のツールでいつでも確認できます

出典・データについて

  • 気象庁「過去の気象データ検索」(全国51地点の天気概況〈昼6〜18時〉、1991〜2020年)を当ブログで集計。「晴れと雨が混じる日」は天気概況に「晴」と「雨」の両方を含む日
  • 気象庁 アメダス10分値(2026年10月13日、練馬・世田谷・東京。速報値)
  • 太陽の高度・方位:米国海洋大気庁(NOAA)の太陽位置計算式による当ブログの計算
  • 虹の角度(主虹約42°・副虹約51°)は一般的な光学の値

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