2026年の夏(6〜8月)は、全国の平均気温が平年より+1.02℃で、1898年の統計開始以来5番目に暑い夏になりました。1位だった2025年(+2.36℃)ほどではありませんが、中身は「これまでで最も40℃が多い夏」。40℃以上の酷暑日はのべ36地点(22地点)で、統計を比較できる2010年以降で最多、猛暑日(35℃以上)はのべ7,528地点で2010年以降3番目、7月21〜25日には国内初の5日連続酷暑日、7月27日には九州で初めての40℃(日田)、8月26日には福岡市(博多)で観測史上初の40.4℃が出ました。
この記事では、気象庁の「夏の天候」と本サイトが毎晩自動集計している日別データをもとに、今年の夏がどれくらい暑かったのかを、記録・地点数の推移・地域差・過去との比較・原因の順にまとめます。毎年更新する「夏の総括」の2026年版です。

私は気象庁で働いていた気象予報士です。今年の夏の特徴を一言で言うと「平均は5位、極端は1位」。西日本の7月中旬〜下旬と8月下旬は1946年の統計開始以来もっとも暑く、関東は雨が多くて平年並みという、東西で顔の違う夏でした。
- 全国平均気温:平年差+1.02℃、1898年以降で5位(1位は2025年の+2.36℃、2位は2023・2024年の+1.76℃)
- 40℃以上の酷暑日:のべ36地点(22地点・10日)で2010年以降最多(2025年30地点、2024年9地点)。7月21〜25日に国内初の5日連続、7月27日に九州初(日田40.0℃)、8月26日に博多40.4℃
- 猛暑日(35℃以上):のべ7,528地点で2010年以降3番目(2025年9,385、2024年8,821)。都市別では熊本42日・佐賀40日・福岡38日、東京12日
- 2026年の全国最高気温:41.1℃(静岡県浜松市佐久間、7月23日)。日本記録は2025年の41.8℃(伊勢崎)
- 地域差:西日本は7月中下旬・8月下旬とも1946年以来1位の高温、北日本の7月中旬は1955年と並ぶ1位タイ。東日本太平洋側は台風6号・15号と千葉豪雨で雨がかなり多い
- 本サイト集計の日別ピーク:8月25日の猛暑日270地点、8月26日の熱帯夜304地点
今日の暑さは平年どおり? 58年の記録で確かめる
夏の総括を読む前に、今日・今週の気温が例年と比べてどうなのかを確かめられるツールです。地点と日付を選ぶと、1968年以降のその日の猛暑日・熱帯夜・真夏日の割合と、直近の実際の記録が出ます。
今年の猛暑日・熱帯夜の「日数カウンター」(全国ランキング、毎日更新)はこちら、今日の全国のアメダスランキングはこちら。
2026年夏の記録一覧|40℃が「珍しくない夏」になった
2026年の夏を象徴するのは40℃です。気象庁が2026年から正式名称にした「酷暑日(日最高気温40℃以上)」が、名称決定後初めて観測されたのが7月21日。そこから5日連続で毎日どこかが40℃を超え、7月末には西日本、8月上旬には九州、8月下旬には福岡市と、高温の中心が西へ移りながら記録を塗り替えていきました。
| 日付 | できごと | 数値 |
|---|---|---|
| 7月20日 | 東京都心で今年初の猛暑日 | 35℃超 |
| 7月21日 | 「酷暑日」名称決定後、初の酷暑日。多治見・郡上八幡など3地点 | 40.0℃前後 |
| 7月22日 | 4地点で40℃以上。猛暑日は午後4時までに297地点で今年最多(当時) | 桑名40.6℃・佐久間40.1℃・美濃40.1℃・多治見40.0℃ |
| 7月23日 | 2026年の全国最高気温。この日は7地点で40℃以上(2026年の単日最多タイ):豊田40.8・美濃40.8・桑名40.7・金山40.4・浜松40.2・多治見40.2 | 浜松市佐久間 41.1℃ |
| 7月24日 | 美濃40.2℃・桑名40.8℃。桑名は22日から4日連続の40℃へ | 2地点 |
| 7月21〜25日 | 国内初の5日連続酷暑日。桑名・美濃は同一地点で4日連続40℃(江川崎の記録に並ぶ) | 25日は6地点:美濃40.8・多治見40.7・桑名40.6・浜松40.3・甲府40.0・豊田40.0 |
| 7月中旬〜下旬 | 西日本の平均気温が1946年以降で1位。名古屋は5日連続39℃台、岡崎39.8℃・身延39.7℃で観測史上1位 | 西日本 統計開始以来1位 |
| 7月27日 | 九州で観測史上初の酷暑日 | 大分県日田 40.0℃ |
| 7月28日 | 高知県黒潮町佐賀で40.7℃ | 四国で今年初の40℃ |
| 8月2日 | 高知・和歌山で40℃ | 江川崎40.8・栗栖川40.6・中村40.1 |
| 7月 | 月平均気温は平年差+1.7℃前後で過去4番目の高さ。猛暑日・酷暑日の延べ日数は過去2番目 | 7月末までの猛暑日のべ1,000日超は2022年以降毎年 |
| 8月3日 | 九州北部と香川で7地点が40℃以上(7月23日と並ぶ単日最多) | 久留米40.4・熊本40.3・太宰府40.2・佐賀40.2・菊池40.2・白石40.0・財田40.0 |
| 8月23〜25日 | 本サイト集計の猛暑日地点数がピーク | 25日 270地点 |
| 8月26日 | 福岡市(博多)で観測史上初の40℃、太宰府40.3℃、伊万里・八代など観測史上1位を9件更新。熱帯夜は304地点 | 博多 40.4℃ |
| 8月下旬 | 西日本の平均気温が1946年以降で1位(7月中下旬に続き2回目) | 西日本 統計開始以来1位 |
| 6〜8月 | 全国平均気温 平年差+1.02℃で歴代5位、酷暑日のべ36地点で過去最多、猛暑日のべ7,528地点 | 気象庁「夏の天候」 |
気象庁の「酷暑日を観測した地点」一覧(914地点中22地点、のべ36地点)で数えると、美濃・多治見・桑名が各4回、豊田3回、浜松・佐久間・太宰府が各2回、そして八幡・金山(岐阜)、甲府、栗栖川(和歌山)、財田(香川)、中村・江川崎・黒潮町佐賀(高知)、久留米・博多(福岡)、佐賀・白石(佐賀)、熊本・菊池(熊本)、日田(大分)が各1回。岐阜・三重・愛知の「東海内陸」と九州北部の2つの核があったことが分かります。40℃を観測した日は10日(7月21〜25・27・28日、8月2・3・26日)で、2025年の9日を上回りました。一方、1日の最多は7地点(7月23日・8月3日)で、2025年8月5日の14地点(伊勢崎41.8℃の日)には届いていません。「日数は多く、1日の広がりは小さい」のも今年の特徴です。詳しい地点別の記録は歴代最高気温ランキングと日本一暑い街はどこ?で。
| 年 | 酷暑日を観測した地点数 | のべ地点数 | 40℃の日数 | 1日の最多 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 22地点 | 36 | 10日 | 7地点(7/23・8/3) |
| 2025年 | 25地点 | 30 | 9日 | 14地点(8/5) |
| 2024年 | 9地点 | 9 | 4日 | 6地点(7/29) |
猛暑日・熱帯夜の地点数はどう推移したか(8月11日〜9月12日)
本サイトでは8月11日から毎晩、気象庁の速報値で全国約900地点の最高・最低気温を集計しています。下のグラフと表はその日別の推移です。8月中旬にいったん落ち着いた暑さが、8月19日から再び立ち上がって25〜26日にピークを迎え、9月3日を境に猛暑日がほぼ消えた様子が分かります。
| 日付 | 全国1位の最高気温 | 猛暑日地点 | 酷暑日地点 | 熱帯夜地点 | 真夏日地点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8/11 | 高知(高知)37.2℃ | 8 | 0 | 65 | 378 |
| 8/12 | 熊本(熊本)35.5℃ | 5 | 0 | 36 | 409 |
| 8/13 | 久留米(福岡)36.1℃ 平年差+2.7℃ | 15 | 0 | 56 | 516 |
| 8/14 | 友ケ島(和歌山)36.3℃ 平年差+4.8℃ | 15 | 0 | 73 | 613 |
| 8/15 | 加計(広島)36.7℃ 平年差+4.3℃ | 16 | 0 | 89 | 571 |
| 8/16 | 本渡(熊本)37.0℃ 平年差+4.4℃ | 15 | 0 | 125 | 478 |
| 8/17 | 豊後高田(大分)37.2℃ 平年差+5.1℃ | 16 | 0 | 134 | 519 |
| 8/18 | 大分(大分)37.3℃ 平年差+5.1℃ | 58 | 0 | 132 | 614 |
| 8/19 | 熊本(熊本)38.7℃ 平年差+5.5℃ | 103 | 0 | 148 | 701 |
| 8/20 | 久留米(福岡)38.2℃ 平年差+5.4℃ | 122 | 0 | 183 | 709 |
| 8/21 | 白石(佐賀)39.2℃ 平年差+6.8℃ | 126 | 0 | 211 | 573 |
| 8/22 | 水俣(熊本)38.6℃ 平年差+6.5℃ | 150 | 0 | 186 | 653 |
| 8/23 | 大津(滋賀)39.2℃ 平年差+7.1℃ | 180 | 0 | 196 | 628 |
| 8/24 | 大津(滋賀)39.5℃ 平年差+7.6℃ | 211 | 0 | 208 | 713 |
| 8/25 | 久留米(福岡)39.1℃ 平年差+6.8℃ | 270 | 0 | 221 | 703 |
| 8/26 | 博多(福岡)40.4℃ 平年差+8.8℃ | 246 | 2 | 304 | 609 |
| 8/27 | 水俣(熊本)37.5℃ 平年差+5.9℃ | 73 | 0 | 268 | 401 |
| 8/28 | 甲佐(熊本)38.3℃ 平年差+6.3℃ | 46 | 0 | 227 | 414 |
| 8/29 | 犬飼(大分)38.1℃ 平年差+6.9℃ | 74 | 0 | 229 | 350 |
| 8/30 | 友ケ島(和歌山)38.2℃ 平年差+7.8℃ | 133 | 0 | 224 | 414 |
| 8/31 | 朝倉(福岡)38.3℃ 平年差+6.6℃ | 111 | 0 | 193 | 471 |
| 9/1 | 府中(広島)38.1℃ 平年差+6.8℃ | 82 | 0 | 179 | 454 |
| 9/2 | 加計(広島)37.9℃ 平年差+7.6℃ | 78 | 0 | 163 | 555 |
| 9/3 | 前原(福岡)34.8℃ 平年差+4.9℃ | 0 | 0 | 90 | 152 |
| 9/4 | 西表島(沖縄)32.2℃ 平年差+1.3℃ | 0 | 0 | 37 | 33 |
| 9/5 | 口之津(長崎)33.5℃ 平年差+2.8℃ | 0 | 0 | 34 | 121 |
| 9/6 | 高知(高知)34.2℃ 平年差+3.4℃ | 0 | 0 | 52 | 89 |
| 9/7 | 高知(高知)33.2℃ 平年差+2.5℃ | 0 | 0 | 62 | 121 |
| 9/8 | 牛深(熊本)35.1℃ 平年差+4.5℃ | 1 | 0 | 76 | 130 |
| 9/9 | 東市来(鹿児島)34.6℃ 平年差+4.4℃ | 0 | 0 | 54 | 152 |
| 9/10 | さつま柏原(鹿児島)32.0℃ 平年差+1.0℃ | 0 | 0 | 33 | 48 |
| 9/11 | 指宿(鹿児島)33.3℃ 平年差+2.4℃ | 0 | 0 | 37 | 85 |
| 9/12 | 牛深(熊本)33.1℃ 平年差+2.9℃ | 0 | 0 | 49 | 189 |
8月26日は猛暑日の地点数(246)より熱帯夜の地点数(304)のほうが多い珍しい日でした。前日までの熱が海と都市に蓄えられ、夜になっても下がらなかったためで、この日は福岡・佐賀・熊本を中心に観測史上1位の更新が9件ありました。
猛暑日の外出に
30℃を超える日が続く時期は、日陰と水分に加えて「首を冷やす」「風を作る」道具があるだけで体感が2〜3℃変わります。
地域別に見る2026年の夏|西日本は1位、関東は雨
| 地域 | 平均気温 | 降水量 | 日照時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 北日本 | かなり高い | 日本海側 少ない/太平洋側 平年並 | 日本海側 かなり多い/太平洋側 多い | 7月中旬は1955年と並び1位タイの高温 |
| 東日本 | 高い | 太平洋側 かなり多い/日本海側 少ない | 日本海側 多い/太平洋側 平年並 | 台風6号・15号(茨城上陸)と千葉豪雨で記録的な大雨。関東の暑さは西日本ほどではない |
| 西日本 | かなり高い | 日本海側 少ない/太平洋側 平年並 | 日本海側 かなり多い/太平洋側 多い | 7月中旬・下旬と8月下旬が1946年以来1位。九州初の40℃、博多40.4℃ |
| 沖縄・奄美 | 平年並 | 多い | 平年並 | 台風13号・18号・20号の影響で雨が多く、暑さは平年並 |
この東西差は、太平洋高気圧の張り出しが西日本に偏り、東日本の太平洋側には台風と前線の湿った空気が入りやすかったためです。「今年の夏は暑かった」という実感は、住んでいる地域でかなり違ったはずです。都道府県ごとの8月の気温・猛暑日の順位は8月の天気ランキングで、47都道府県の平年の猛暑日日数は猛暑日・酷暑日が多い県ランキングで確認できます。
都市別の猛暑日日数|熊本42日・佐賀40日・福岡38日、東京は12日
「今年は猛暑日が何日あったか」は毎年ニュースになる数字です。気象庁の気象台の集計(6〜8月)では、猛暑日が最も多かったのは熊本の42日で、佐賀40日、福岡・山口38日、京都37日、高松36日と続きます。福岡の38日は平年(7.8日)の約5倍、平年差+30.2日は全国の気象台で最大です。アメダスを含めると大分県日田の50日(平年差+29.6日)が全国最多でした。一方、東京は12日(平年差+7.5日)、横浜7日、千葉6日、仙台3日、新潟と札幌は0日。同じ夏でも猛暑日の数は西と東で3倍以上違ったことになります。
| 地点 | 猛暑日(6〜8月) | 平年差 | うち8月 | 熱帯夜(6〜8月) |
|---|---|---|---|---|
| 熊本 | 42 | +27.9 | 25 | 50 |
| 佐賀 | 40 | +27.2 | 23 | 54 |
| 福岡 | 38 | +30.2 | 19 | 55 |
| 山口 | 38 | +27.6 | 23 | 39 |
| 京都 | 37 | +18.5 | 19 | 44 |
| 高松 | 36 | +23.9 | 18 | 45 |
| 岡山 | 34 | +19.5 | 18 | 41 |
| 大阪 | 33 | +19.3 | 18 | 47 |
| 広島 | 33 | +25.3 | 20 | 52 |
| 奈良 | 33 | +18.0 | 19 | 35 |
| 岐阜 | 30 | +14.1 | 15 | 43 |
| 名古屋 | 29 | +14.7 | 14 | 40 |
| 大分 | 29 | +23.4 | 18 | 46 |
| 鳥取 | 29 | +17.3 | 19 | 30 |
| 松山 | 24 | +19.2 | 16 | 41 |
| 甲府 | 26 | +9.9 | 12 | 13 |
| 熊谷 | 22 | +5.0 | 9 | 21 |
| 前橋 | 18 | +5.1 | 8 | 15 |
| 鹿児島 | 15 | +9.1 | 5 | 59 |
| 浜松 | 15 | +10.5 | 4 | 37 |
| 長崎 | 13 | +10.3 | 12 | 51 |
| 東京 | 12 | +7.5 | 3 | 16 |
| 横浜 | 7 | +5.1 | 2 | 25 |
| 千葉 | 6 | +3.9 | 1 | 27 |
| 金沢 | 4 | +0.9 | 3 | 36 |
| 静岡 | 3 | −0.8 | 2 | 30 |
| 仙台 | 3 | +2.2 | 1 | 3 |
| 新潟 | 0 | −3.2 | 0 | 20 |
| 那覇 | 0 | −0.2 | 0 | 78 |
| 札幌 | 0 | −0.1 | 0 | 0 |
熱帯夜も西日本で目立ち、那覇78日・鹿児島59日・福岡55日・佐賀54日・広島52日・長崎51日・熊本50日。東京は16日で平年並みでした。「昼の猛暑日は西日本、夜の寝苦しさは九州・沖縄」という分布です。都道府県別の平年の猛暑日・熱帯夜の日数と順位は猛暑日が多い県ランキングと熱帯夜が多い県ランキングで確認できます。
主要都市の8月はどうだったか
下のツールで「気温」を選び、月を8月にすると、47都道府県の8月の平均気温の平年値と順位が見られます。今年の実測値と平年値の差を比べると、自分の県がどれだけ暑かったかの目安になります。
過去の夏と比べると|「平均5位、極端1位」
| 年 | 夏の平均気温 平年差 | 順位 | 猛暑日のべ地点数 | 酷暑日のべ地点数 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | +2.36℃ | 1位 | 9,385 | 30 |
| 2023年 | +1.76℃ | 2位タイ | — | — |
| 2024年 | +1.76℃ | 2位タイ | 8,821 | 9 |
| 2010年 | +1.08℃ | 4位 | — | — |
| 2026年 | +1.02℃ | 5位 | 7,528(3位) | 36(1位) |
平均気温では2023〜2025年の3年間に届かなかったのに、40℃の回数だけは過去最多。これは「暑い時期が短く、そのかわり山が高かった」夏だったということです。6月と8月前半は平年並みに近く、7月中旬〜下旬と8月下旬の2つの山に高温が集中しました。猛暑日の延べ地点数が2025年より2割少ないのに酷暑日が多いのは、その山の頂上が高かったからです。
「去年より涼しかった」と感じた人が多いのは正しい感覚です。2025年は6月から暑さが始まり夏じゅう続きましたが、2026年は暑さが来る時期が遅く、来たときの強さが記録的でした。体にとっては、平均的に暑い夏より、急に40℃になる夏のほうが危険です。熱中症の搬送が多い県のデータはこちら。
なぜここまで暑くなったのか|気象庁の分析
気象庁は8月3日に、7月中旬〜下旬の顕著な高温についての分析を公表しました。要因は次の4つです。
- 偏西風が平年より北を流れ、蛇行が大きかった:日本付近が暖かい空気の側に入り続けた
- チベット高気圧が強まり、太平洋高気圧と重なって「背の高い高気圧」に覆われた:下降気流による断熱圧縮で気温が上がり、上空1,500m付近の気温が過去と比べてかなり高い状態が続いた
- 太平洋高気圧が西日本方面に張り出し、暖気が流れ込んだ:西日本が1946年以来1位になった直接の理由
- 台風9号・12号からの上層の気流が、日本付近で下降気流を強めた:台風が遠くにあっても暑さを助長した
さらに気象庁の分析では、地球温暖化がなければ7月の高温は「起こりえなかった」と判定され、温暖化の寄与は7月全体で+0.7℃。ウェザーニュースの分析でも、5日連続酷暑日のような現象は、温暖化前の気候なら約74年に1度、現在の気候では約37年に1度と、発生確率が2倍になっています。エルニーニョの影響下(本来は冷夏になりやすい)でこれだけの高温になったことが、底上げの大きさを示しています。
太平洋高気圧・チベット高気圧・フェーンなど「なぜ日本の夏は暑いのか」の仕組みは日本一暑い街はどこ?で、気温と湿度で決まる蒸し暑さは不快指数ランキングで解説しています。
残暑と秋の見通し|猛暑日は9月3日でほぼ終了
本サイトの集計では、猛暑日の地点数は9月2日の78地点を最後に、9月3日以降はほぼゼロになりました。ただし熱帯夜は9月中旬でも九州・沖縄で30〜70地点残っており、「昼は秋、夜は夏」の状態が続いています。9月の各県の気温・雨の順位は9月の天気ランキング、秋の行楽は過去の天気検索で日付ごとの晴れやすさを確認してください。
9〜10月は台風の季節でもあります。今年は台風15号が茨城に上陸するなど東日本に影響が出ました。台風の最新情報は台風データベースで。
停電・断水に備えるなら
台風や地震で最初に困るのは電気と水です。気象庁の警報が出てから買いに走っても店頭にはありません。平時にそろえておくものを3つだけ挙げると、ポータブル電源・水と非常食・非常持ち出しセットです。
2026年の夏の暑さ よくある質問
2026年の夏は何位の暑さだった?
6〜8月の全国平均気温は平年差+1.02℃で、1898年の統計開始以来5位です。1位は2025年(+2.36℃)、2位タイが2023年と2024年(+1.76℃)、4位が2010年(+1.08℃)。
2026年の最高気温は何度でどこ?
7月23日の静岡県浜松市佐久間の41.1℃が2026年の全国最高気温です。日本の歴代記録は2025年8月5日の伊勢崎41.8℃で、2026年は更新していません。
40℃を超えた日はどれくらいあった?
40℃以上の酷暑日は22地点・のべ36地点で、2025年の25地点・のべ30地点を上回り、統計を比較できる2010年以降で最多でした。40℃を観測した日は10日です。7月21〜25日は国内で初めて5日連続で酷暑日が観測され、7月27日には九州で初めて(日田40.0℃)、8月26日には福岡市博多で40.4℃を観測しました。
猛暑日はどれくらい多かった?
猛暑日(35℃以上)はのべ7,528地点で2010年以降3番目。2025年の9,385、2024年の8,821より少なく、暑さのピークが7月中下旬と8月下旬に集中した夏でした。本サイトの日別集計では8月25日の270地点が最多です。
猛暑日が一番多かった都市はどこ?東京は何日?
気象台の集計(6〜8月)では熊本の42日が最多で、佐賀40日、福岡・山口38日、京都37日、高松36日、大阪33日と西日本が上位を占めました。アメダスを含めると大分県日田の50日が全国最多です。東京は12日(平年差+7.5日)、横浜7日、仙台3日、札幌・新潟は0日でした。
今年の夏はなぜ暑かった?
偏西風の北偏、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なった背の高い高気圧、西日本への高気圧の張り出し、台風からの上層気流による下降流の4つが気象庁の分析です。温暖化の寄与は7月で+0.7℃で、温暖化がなければ起こりえなかった高温と判定されています。
去年(2025年)より涼しく感じたのはなぜ?
2025年は6月から8月まで一貫して暑かったのに対し、2026年は6月と8月前半が平年並みに近く、7月中下旬と8月下旬に極端な高温が集中したためです。平均は低くても、40℃の回数は過去最多でした。
- 平均気温は歴代5位(+1.02℃)、40℃の酷暑日は2010年以降最多のべ36地点(22地点・10日)
- 2026年の最高は佐久間41.1℃(7月23日)。5日連続酷暑日・九州初の40℃・博多40.4℃
- 西日本は7月中下旬と8月下旬が1946年以来1位。関東は台風と豪雨で雨の夏
- 猛暑日のべ7,528地点は2010年以降3番目。都市別は熊本42日・福岡38日・東京12日で「西高東低」
- この記事は毎年更新します。日々の記録は日別天気まとめと日数カウンターで
※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。紹介している商品・サービスは、記事の内容に関係するものを選んでいます。
出典:気象庁「2026年夏(6〜8月)の天候」「2026年7月中旬〜下旬の顕著な高温と今後の見通しについて」、日本気象協会 tenki.jp、ウェザーニュース、nippon.com、静岡新聞、FBS福岡放送の各報道、本サイトの日別天気まとめ(気象庁速報値の自動集計、2026年8月11日〜)。平年値は1991〜2020年。

