Windyで海を見るなら、釣りは「風」「波」「海面水温」「気圧」、サーフィンは「うねり」「うねりの周期」「風」「潮汐」が基本の4つです。目安として、堤防釣りは風速7m/s以上・波高1m以上で危険、船釣りは風速8〜10m/s・波高1.5m以上で出船中止が増え、サーフィンは周期10秒以上のうねり+オフショア(陸から海への風)5m/s以下が良い条件です。
この記事では、Windyの海関連レイヤーの意味と見方を用途別に整理し、釣り・サーフィンそれぞれの「行くか行かないか」を決める数値の目安、うねりの周期と方向の読み方、潮汐の見方、Windyの海のデータの限界を気象予報士が解説します。波・うねり1・2・3・風浪の用語の違いはWindyの波・うねり・うねり2・うねり3・風浪の違いをどうぞ。

海で本当に危ないのは「風」ではなく「うねり」です。現地は晴れて風も弱いのに、遠くの台風や低気圧から周期の長いうねりが届いて、堤防を越える波になる。Windyのうねりレイヤーは、この「見えない波」を事前に見られる数少ない道具です。
【ツール】その日の過去58年の天気を海沿いの地点で調べる
地点と日付を選ぶと、その日に雨が降った割合・晴れた割合と直近の記録が表示されます。釣行・入水予定の日付を「前後±3日」で見ると、その時期の天気の平年感覚がわかります。初期表示は今日の日付です。
Windyの海関連レイヤー一覧
| レイヤー | 意味 | 釣り | サーフィン |
|---|---|---|---|
| 風 | 海面付近の風向・風速(10m高度) | ◎ 出船・釣行の可否 | ◎ オンショア/オフショアの判定 |
| 突風 | 瞬間的な強風 | ○ 堤防・磯で注意 | ○ |
| 波 | 有義波高(風浪とうねりを合成した波の高さ) | ◎ 波高の目安 | ○ 全体の波の大きさ |
| うねり(1・2・3) | 遠方から届く周期の長い波。方向・高さ・周期 | ◎ 磯・堤防の「見えない波」 | ◎ 波質を決める最重要項目 |
| 風浪 | 現地の風で立つ波(周期が短い) | ○ 船の揺れ | △ 面がざわつく原因 |
| 周期 | 波の周期(秒) | ○ | ◎ 10秒以上で良質なうねり |
| 海面水温 | 海面の水温 | ◎ 魚種・活性の目安 | ○ ウェットスーツの厚さ |
| 海流 | 表層の海流 | ○ 潮の流れの目安(黒潮など) | △ |
| 潮汐 | 地図上の港湾地点で潮位グラフ(地点をタップ) | ◎ 干満と釣れる時間 | ◎ 入水のタイミング |
| 気圧 | 海面気圧・等圧線 | ○ 気圧の変化と魚の活性 | ○ 低気圧の位置=うねりの発生源 |
強風の日の道具
風速10m/sを超える日は普通の傘が壊れます。耐風傘と、洗濯物・自転車を固定するグッズを。
釣りでの使い方と数値の目安
| 釣りの種類 | 風速の目安 | 波高の目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 堤防・漁港 | 7m/s以上で注意、10m/s以上は中止 | 1m以上で波をかぶる危険 | うねりが1m以上あると堤防先端は危険。周期の長いうねりは要注意 |
| 磯 | 5m/s以上で注意 | うねり0.5m以上で注意、1m以上は中止 | うねりの方向が磯に正対しているかを見る |
| 船(乗合・遊漁船) | 8〜10m/s以上で出船中止が増える | 1.5m以上で中止が多い | 船宿の判断が最終。前日夜のWindyで傾向を見る |
| サーフ(砂浜) | オンショア8m/s以上で釣りにくい | 波高1.5m以上で厳しい | うねりで遠投が難しくなる |
| カヤック・SUP | 5m/s以上で中止 | 0.5m以上で中止 | 風向が沖向きの日は最も危険 |
海面水温は魚種選びに使えます。たとえば黒潮が接岸して水温が上がった週は回遊魚、水温が急に下がった直後は活性が落ちる、といった読み方です。気圧は「下がり始めに活性が上がる」と言われますが、科学的な裏付けは限定的で、目安の1つ程度に考えてください。
サーフィンでの使い方と数値の目安
| 項目 | 良い条件 | 悪い条件 |
|---|---|---|
| うねりの周期 | 10秒以上(12秒以上は上級) | 6秒以下(風浪主体で面が乱れる) |
| うねりの高さ | 0.5〜1.5m(ポイントと技量による) | 2m以上は上級者以外は危険 |
| うねりの方向 | ポイントの向きに合う(太平洋側なら南〜東) | 斜めすぎる、または陸からの向き |
| 風 | オフショア(陸→海)0〜5m/s | オンショア(海→陸)5m/s以上 |
| 潮汐 | ポイントごとに異なる(上げ・下げ) | - |
サーフィンで最も重要なのはうねりの周期です。周期10秒以上のうねりは数百〜数千km先の低気圧や台風から届いたもので、現地の風とは無関係に入ってきます。Windyの「うねり1」(最も卓越するうねり)の高さ・周期・方向を見て、次に「風」でオフショアかどうかを確認する、という順序が基本です。
うねりの読み方(気象予報士の視点)
- うねりの発生源を探す:「気圧」レイヤーで、うねりの方向の先に低気圧や台風があるか。台風なら周期14〜18秒の巨大なうねりが2〜3日後に届く
- うねり1・2・3を分けて見る:複数のうねりが重なると波が乱れる。うねり1が卓越している日のほうが波がそろう
- 時間バーで到達時刻を見る:うねりは低気圧より遅れて届く。台風のうねりは本体より先に来る
- 風浪と分けて考える:「波」の高さが高くても風浪主体なら面が悪い。周期を見れば区別できる
- 台風のうねりは「晴れていても」危険:台風が1000km離れていても周期の長いうねりで堤防や磯は危険。海水浴・磯釣りは避ける
潮汐の見方
Windyでは、海岸付近の港湾の地点をタップすると潮位のグラフ(潮汐)が表示されることがあります。干潮・満潮の時刻と潮位差がわかり、釣りの「上げ潮・下げ潮」やサーフィンの入水タイミングの判断に使えます。ただし対応地点は限られ、日本の主要港以外では表示されないことがあるため、気象庁の潮位表や海上保安庁の潮汐情報と併用してください。
Windyの海のデータの限界
- 波・うねりはモデルの計算値:現地の観測ではない。湾内・岬の陰・浅瀬の効果は反映されない
- 有義波高は「平均的に高い波」:最大波はその1.5〜2倍。堤防・磯ではこれが命取り
- 沿岸の風は地形で変わる:モデルの格子より細かい風の変化(岬の風の集中、湾の風の弱まり)は出ない
- 警報・注意報は出ない:波浪注意報・強風注意報は気象庁で確認
- 実況は別途:現地の風・波の実況は気象庁の沿岸波浪観測やライブカメラで
海の天気の判断には、Windyの予想に加えて、気象庁の波浪注意報・警報と海上予報を必ず確認してください。全国の風の実況は全国実況モニター、風速の体感目安は風速の目安|風速5m・10m・15mはどれくらいの風?が参考になります。
数値の目安は一般的な安全基準と経験則をまとめたもので、実際の判断は現地の状況、船宿・管理者の指示、気象庁の注意報・警報を優先してください。画面のメニュー名や配置はアプリの更新で変わることがあります。本記事は2026年9月時点の一般的な構成をもとに書いています。
海の条件が厳しい県・穏やかな県|関連する全国ランキング
風の強さと台風の多さは、海のレジャーの「できる日数」を左右します。自分のホームの県の位置を確認してください。
年間の平均風速
| 順位 | 都道府県 | 平均風速 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 沖縄県 | 5.3m/s | 83.3 |
| 2位 | 秋田県 | 4.3m/s | 69.3 |
| 3位 | 石川県 | 4.0m/s | 65.1 |
| 4位 | 千葉県 | 3.9m/s | 63.7 |
| 5位 | 和歌山県 | 3.8m/s | 62.3 |
| 6位 | 青森県 | 3.7m/s | 60.9 |
| 7位 | 北海道 | 3.6m/s | 59.5 |
| 8位 | 三重県 | 3.6m/s | 59.5 |
| 9位 | 兵庫県 | 3.6m/s | 59.5 |
| 10位 | 広島県 | 3.6m/s | 59.5 |
1位は沖縄県(5.3m/s)、47位は山形県(1.7m/s)、全国平均は2.9m/sです。詳しくは平均風速の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。
1月の平均風速(冬の海)
| 順位 | 都道府県 | 平均風速(1月) | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 沖縄県 | 5.3m/s | 76.0 |
| 2位 | 秋田県 | 5.1m/s | 73.7 |
| 3位 | 石川県 | 4.7m/s | 69.1 |
| 4位 | 和歌山県 | 4.2m/s | 63.3 |
| 5位 | 青森県 | 4.1m/s | 62.1 |
| 6位 | 新潟県 | 3.9m/s | 59.8 |
| 7位 | 兵庫県 | 3.9m/s | 59.8 |
| 8位 | 三重県 | 3.8m/s | 58.7 |
| 9位 | 島根県 | 3.8m/s | 58.7 |
| 10位 | 千葉県 | 3.7m/s | 57.5 |
1位は沖縄県(5.3m/s)、47位は山形県(1.6m/s)、全国平均は3.1m/sです。詳しくは平均風速の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。
台風の接近数(年平均)
| 順位 | 都道府県 | 台風の接近数 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 沖縄県 | 7.7回 | 107.3 |
| 2位 | 宮崎県 | 3.9回 | 57.4 |
| 3位 | 鹿児島県 | 3.9回 | 57.4 |
| 4位 | 山口県 | 3.8回 | 56.1 |
| 5位 | 福岡県 | 3.8回 | 56.1 |
| 6位 | 佐賀県 | 3.8回 | 56.1 |
| 7位 | 長崎県 | 3.8回 | 56.1 |
| 8位 | 熊本県 | 3.8回 | 56.1 |
| 9位 | 大分県 | 3.8回 | 56.1 |
| 10位 | 岐阜県 | 3.5回 | 52.1 |
1位は沖縄県(7.7回)、47位は北海道(1.9回)、全国平均は3.3回です。詳しくは台風の接近数の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。
8月の晴れの日の割合
| 順位 | 都道府県 | 晴れの日の割合(8月) | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島県 | 56.1% | 65.0 |
| 2位 | 和歌山県 | 55.9% | 64.7 |
| 3位 | 香川県 | 55.7% | 64.3 |
| 4位 | 愛媛県 | 54.6% | 62.6 |
| 5位 | 広島県 | 54.1% | 61.8 |
| 6位 | 長崎県 | 53.9% | 61.5 |
| 7位 | 兵庫県 | 52.6% | 59.4 |
| 8位 | 山口県 | 52.3% | 58.9 |
| 9位 | 岡山県 | 52.2% | 58.8 |
| 10位 | 佐賀県 | 51.6% | 57.8 |
1位は徳島県(56.1%)、47位は栃木県(31.2%)、全国平均は46.7%です。詳しくは晴れの日の割合の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。
都道府県別のデータを指標で切り替える
47都道府県の気温・雨・雪・晴れ・風・台風などを指標と月で切り替えて比較できます。
季節ごとの海の条件|風・うねり・水温の年間パターン
冬(12〜2月):冬型の北西風で日本海側は大しけ、太平洋側は北風のオフショアでサーフィンには好条件の日が多い。水温は最低で、釣りは沖の深場が中心。春(3〜5月):低気圧の通過で風が最も強い季節。春一番・メイストームの日は全面中止。
夏(6〜8月):太平洋高気圧の下で風は弱く海は穏やか。台風のうねりが8月から入り始める。秋(9〜11月):台風のうねりで太平洋側のサーフィンが最盛期、一方で釣りは台風の後の濁りと荒れに注意。10月以降は北風が強まり始める。
Windyの「風」「うねり」「海面水温」を季節の型に当てはめて見ると、予報の数字の意味が読みやすくなります。風速の体感は風速5m・10m・15mはどれくらいの風?にまとめています。
注意報・警報とWindyの数値の対応
気象庁の波浪注意報は有義波高が概ね2.5m以上(地域で異なる)、強風注意報は平均風速が概ね10〜13m/s以上で発表されます。Windyの「波」で2.5m、「風」で10m/sを超える予想が出ていれば、注意報が出る可能性が高いと読めます。
注意報が出ている海で釣り・サーフィンをするのは、経験者でも危険です。Windyの数字はあくまで予報で、実際の海は予想より荒れることも凪ぐこともあります。最終判断は現地の海を見て、迷ったら入らない、が鉄則です。
よくある質問
Windyで釣りに行けるか判断するには?
「風」「波」「うねり」の3つを見ます。堤防は風速7m/s以上・波高1m以上で危険、船は風速8〜10m/s・波高1.5m以上で出船中止が増えます。うねりが1m以上あるときは堤防先端や磯は避けてください。
Windyでサーフィンの波は読める?
「うねり1」の高さ・周期・方向と「風」を見ます。周期10秒以上のうねりが良質で、オフショア(陸→海)5m/s以下が良い条件です。風浪主体の波は面が乱れます。
有義波高とは?
観測された波の高いほうから3分の1の平均で、Windyの「波」はこの値です。実際には有義波高の1.5〜2倍の波が来ることがあります。
台風が遠くにあっても海は危険?
はい。台風が1000km離れていても周期14〜18秒の長いうねりが届き、晴れて風が弱くても堤防や磯を越える波になります。Windyの「うねり」でこの「見えない波」を確認できます。
波浪注意報や強風注意報はWindyの数字でいうとどれくらい?
波浪注意報は有義波高が概ね2.5m以上、強風注意報は平均風速が概ね10〜13m/s以上(地域で異なる)で発表されます。Windyの「波」2.5m、「風」10m/sが目安です。
季節ごとに海の条件はどう違う?
冬は北西風で日本海側が大しけ、春は低気圧で風が最も強く、夏は穏やかだが台風のうねりが入り始め、秋は台風のうねりで太平洋側のサーフィンが最盛期になります。
あわせて読みたい
- Windyの波・うねり・うねり2・うねり3・風浪の違い
- Windyの使い方を完全解説
- 風速の目安|風速5m・10m・15mはどれくらいの風?
- 湘南・鎌倉の海の天気と服装
- 相模湾・東京湾の釣りの天気
- 台風データベース
- 釣りは風・波・海面水温・気圧、サーフィンはうねり・周期・風・潮汐を見る
- 堤防は風7m/s・波1m、船は風8〜10m/s・波1.5mが中止の目安。サーフィンは周期10秒以上+オフショア5m/s以下
- うねりは遠くの低気圧・台風から届く「見えない波」。晴れていても危険。有義波高の1.5〜2倍の波が来る
- Windyは計算値で湾内・浅瀬の効果は出ない。気象庁の注意報・警報と現地の判断を優先
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