【全国872地点・偏差値つき】平均風速ランキング|都道府県&市町村を年間・月別で比較(日本一風が強い場所は?)

青空と緑の丘に立つ風車のイラスト(平均風速ランキングのイメージ) 気象

「日本でいちばん風が強いのはどこ?」――台風のときの瞬間風速ではなく、一年を通して吹く“ふだんの風”の強さを、気象庁の平均風速の平年値(1991〜2020年)でランキングにしました。

全国のアメダスと気象台あわせて872地点(気象官署152+アメダス720)を独自集計。下のツールは年間と1月〜12月の各月を切り替えでき、比較しやすいように偏差値もつけました。まずは都道府県ランキング、続いて市町村単位(全観測地点)ランキングです。

のぶやん
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【ツール①】都道府県別 平均風速ランキング(年間・月別/偏差値つき)

各県の代表地点(県庁所在地の気象台)の平年値です。ボタンで「年間」と「1月〜12月」を切り替えてください。偏差値は47都道府県の中での相対的な強さを表します(50が平均、60で上位約16%、40で下位約16%)。

都道府県別 平均風速ランキング(偏差値つき)
各県の代表地点(県庁所在地の気象台。埼玉=熊谷、滋賀=彦根)|気象庁 平年値1991〜2020年
期間で切り替え:
弱い強い(平均風速)

都道府県別ランキングの考察

順位都道府県(代表地点)年間平均風速偏差値
1位沖縄県(那覇)5.3m/s83.3
2位秋田県(秋田)4.3m/s69.3
3位石川県(金沢)4.0m/s65.1
4位千葉県(千葉)3.9m/s63.7
5位和歌山県(和歌山)3.8m/s62.3
6位青森県(青森)3.7m/s60.9
7位北海道(札幌)3.6m/s59.5
7位三重県(津)3.6m/s59.5
7位兵庫県(神戸)3.6m/s59.5
7位広島県(広島)3.6m/s59.5
都道府県別・年間平均風速トップ10(偏差値つき/平年値1991〜2020年)

年間1位は沖縄県(那覇)の5.3m/s・偏差値83.3。2位の秋田県(秋田)4.3m/sに1m/s以上の差をつける独走で、偏差値でも群を抜いています。海に囲まれ、季節を問わず海からの風が吹き抜け、夏〜秋は台風の通り道。月別に切り替えても那覇はどの月も5m/s前後でほぼ一定という“年中強風型”です。

2位以下は秋田・石川・千葉・青森・和歌山など、冬の季節風を受ける日本海側と、海に開けた太平洋側が並びます。1月に切り替えると秋田や金沢が沖縄に迫り、逆に夏はぐっと落ち着く“冬型”の県が多いのがわかります。最も弱いのは山形県(山形)1.7m/s・偏差値39前後で、山に囲まれた盆地という地形がそのまま数字に出ています。

【ツール②】市町村(全観測地点)平均風速ランキング(年間・月別/偏差値つき)

こちらは市町村単位に近い、全872地点のランキングです。検索ボックスにお住まいの地域や気になる地点名を入れてみてください。年間・月別の切り替えと偏差値つきで、あなたの街の“風の順位”がひと目でわかります。

市町村(全観測地点)平均風速ランキング(偏差値つき)
全国872地点(気象官署152+アメダス720)|気象庁 平年値1991〜2020年
期間で切り替え:
弱い強い(平均風速)

市町村別ランキングの考察|日本一は「風極の地」えりも岬

順位地点(都道府県・種別)年間平均風速偏差値
1位えりも岬(北海道・気象官署)8.1m/s98.7
2位宗谷岬(北海道・アメダス)7.6m/s94.5
3位下地島(沖縄県・アメダス)6.9m/s88.5
4位室戸岬(高知県・気象官署)6.8m/s87.7
5位与那国島(沖縄県・気象官署)6.7m/s86.8
6位本泊(北海道・アメダス)6.4m/s84.3
6位奥尻(北海道・アメダス)6.4m/s84.3
8位北原(沖縄県・アメダス)6.2m/s82.5
9位三宅坪田(東京都・アメダス)6.1m/s81.7
10位声問(北海道・アメダス)6.0m/s80.8
全観測地点・年間平均風速トップ10(偏差値つき/平年値1991〜2020年)

地点別の日本一は北海道のえりも岬で年間8.1m/s・偏差値98.7。12月は10.8m/s、1月も9.9m/sと、冬は台風並みの風が“平年値”として吹き続けます。日高山脈が海に落ち込む先端で風が集まる「風の通り道」で、「風極(ふうきょく)の地」の異名を持つ日本屈指の強風地帯です。

2位は日本最北端の宗谷岬7.6m/s、3位は宮古島の隣の下地島6.9m/s、4位は台風銀座の室戸岬6.8m/s、5位は日本最西端の与那国島6.7m/s。岬と離島がトップ5を独占します。海の上は陸より摩擦が小さく、風がスピードを保ったまま吹き付けるためです。逆に最も弱いのは岐阜県の八幡・黒川で0.4m/s。山あいの盆地は“風の空白地帯”になります。

【重要】ランキングは「県の代表地点」の数字です|市町村でみると順位は大きく変わる

ツール①の都道府県ランキングは、各県の県庁所在地の気象台など「代表1地点」の数字です。ここが今回いちばんお伝えしたいポイントなのですが、同じ県でも場所(市町村)によって風の強さはまったく違います。ツール②で県名を検索すると、その差が実感できます。

都道府県代表地点(県庁所在地など)県内で最も強い地点
高知県高知 1.8m/s室戸岬 6.8m/s+5.0m/s
北海道札幌 3.6m/sえりも岬 8.1m/s+4.5m/s
東京都東京 2.9m/s三宅坪田 6.1m/s+3.2m/s
静岡県静岡 2.2m/s石廊崎 5.3m/s+3.1m/s
山形県山形 1.7m/s浜中 4.8m/s+3.1m/s
長崎県長崎 2.3m/s野母崎 5.0m/s+2.7m/s
愛知県名古屋 3.0m/sセントレア 5.6m/s+2.6m/s
鹿児島県鹿児島 3.3m/s種子島 5.7m/s+2.4m/s
「県代表地点」と「県内で最も風が強い地点」の差が大きい都道府県トップ8(年間・平年値)

いちばん極端なのが高知県。代表の高知市は1.8m/s(偏差値でみると全国でも下位)ですが、同じ高知県の室戸岬は6.8m/sで全国4位。その差はじつに5.0m/sで、「高知県は風が弱い」と「高知県は風が強い」が両方成り立ってしまいます。高知市が山地の南側の平野にあるのに対し、室戸岬は太平洋に突き出た岬だからです。

北海道も、代表の札幌は3.6m/sですが、えりも岬は8.1m/sで全国1位(差4.5m/s)。東京都も代表の東京(大手町)は2.9m/sですが、伊豆諸島の三宅島・坪田は6.1m/sもあります。静岡(代表2.2 → 石廊崎5.3)、山形(代表1.7 → 浜中4.8)、長崎(代表2.3 → 野母崎5.0)なども同様です。

つまり「県のランキング=その県のどこでも当てはまる」わけではありません。県の代表値は内陸の県庁所在地に置かれることが多く、海沿いの岬や離島の“本当の強風”は平均に埋もれてしまいます。お住まいの街の風を知りたいときは、都道府県ランキングだけでなく、ツール②で市町村(地点)名を直接調べるのが正確です。

なぜ場所でこんなに違う?風の強さを決める3つの要因

第一に海との近さ。海上は地表の摩擦が小さいため、海を渡ってきた風はスピードを保ったまま岬や離島・沿岸に吹き付けます。上位が岬・離島だらけなのはこのためです。第二に地形。えりも岬や室戸岬のように山地が海に落ち込む地形では、山を越えられない風が先端に集まって加速します。逆に盆地は周囲の山が風をさえぎり、風の弱い“吹きだまりの逆”=空白地帯になります。第三に季節風と台風。冬は日本海側で北西季節風、秋は南西諸島で台風が風速を押し上げ、月別ランキングの順位を大きく入れ替えます。

月別にみる風の勢力図

都道府県1位全観測地点1位
1月沖縄県(那覇)5.3m/sえりも岬(北海道)9.9m/s
2月沖縄県(那覇)5.2m/sえりも岬(北海道)9.2m/s
3月沖縄県(那覇)5.2m/sえりも岬(北海道)8.7m/s
4月沖縄県(那覇)5.1m/sえりも岬(北海道)7.5m/s
5月沖縄県(那覇)4.8m/sえりも岬(北海道)7.2m/s
6月沖縄県(那覇)5.5m/sえりも岬(北海道)6.7m/s
7月沖縄県(那覇)5.3m/s室戸岬(高知県)6.5m/s
8月沖縄県(那覇)5.2m/sえりも岬(北海道)6.5m/s
9月沖縄県(那覇)5.3m/sえりも岬(北海道)7.1m/s
10月沖縄県(那覇)5.5m/s下地島(沖縄県)8.2m/s
11月沖縄県(那覇)5.3m/sえりも岬(北海道)9.8m/s
12月沖縄県(那覇)5.3m/sえりも岬(北海道)10.8m/s
月別の平均風速1位(平年値1991〜2020年)

全観測地点ではほぼ一年中えりも岬が1位ですが、10月は南西諸島の地点が首位を奪うことがあります。台風の常襲期だからです。冬(12〜2月)は日本海側と北海道の沿岸が季節風で強まり、佐渡の相川は1月に8m/sを超えて全国2位クラスまで跳ね上がります。全国的に最も風が落ち着くのは夏です。

平均風速の体感の目安

平均風速体感の目安
1〜2m/s前後静穏。煙がややなびく程度(例:八幡0.4、山形1.7)
3m/s前後顔に風を感じ木の葉が揺れる。都市部はおおむねこの水準(例:東京2.9、福岡3.0)
5m/s前後砂ぼこりが立ち、傘がさしにくくなる(例:那覇5.3、銚子5.7)
7m/s以上常時、樹木全体が揺れる。歩行にも影響する強風地帯(例:宗谷岬7.6、えりも岬8.1)
年間平均風速の体感イメージ(ビューフォート風力階級を参考)

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本一風が強い場所はどこ?

A. 平均風速の平年値(1991〜2020年)では北海道のえりも岬(襟裳岬)が年間8.1m/sで日本一です。2位は宗谷岬7.6m/s、3位は沖縄県の下地島6.9m/s。ツール②の年間表示で確認できます。

Q2. 平均風速が最も強い都道府県は?

A. 都道府県の代表地点では沖縄県(那覇)の5.3m/s(偏差値83.3)が1位です。ただしこれは代表地点の値で、県内の市町村では地点により大きく異なります。

Q3. 自分の市町村の風の強さを知るには?

A. ツール②の検索ボックスに市町村名や近くの観測地点名(アメダス地点)を入力してください。同じ県でも代表地点と数m/s違うことは珍しくありません(例:高知市1.8 → 室戸岬6.8)。

Q4. 偏差値は何を表していますか?

A. そのランキング内での相対的な強さです。50が平均、60でおよそ上位16%、40で下位16%にあたります。ツール①は47都道府県内、ツール②は全観測地点内で計算しています。

まとめ

まとめ
  • 都道府県別1位は沖縄県(那覇)5.3m/s・偏差値83.3。年中ほぼ一定の“常時強風型”
  • 市町村(地点)別の日本一はえりも岬8.1m/s・偏差値87.9。トップ5は岬と離島が独占
  • 最も弱いのは岐阜県の八幡・黒川で0.4m/s。内陸の盆地は風の空白地帯
  • 都道府県ランキングは“県の代表1地点”の値。市町村でみると順位は大きく変わる(高知市1.8 → 室戸岬6.8など)
  • 年間・月別の切替と偏差値で、あなたの街の“風の順位”がひと目でわかる

お住まいの街は何位でしたか。

都道府県ランキングでざっくり、市町村ランキングでピンポイントに――2つのツールを使い分けて、風の強さを確かめてみてください。

データ出典・参考資料

本記事のランキングは、以下の公的データをもとに独自集計しています。

※本記事は気象庁公表の平年値をもとに全国872地点を独自集計したものです。偏差値は各ランキング内で算出した相対値です。風速は観測地点の高さ・周囲の環境の影響を受けるため、同一市町村内でも場所により値は異なります。数値は記事作成時点で気象庁ホームページに公表されている値です。

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