寒暖差が大きいのはいつ?2026年秋|前日比7℃以上の日は春と秋に多く、東・北日本と内陸で多い理由と51地点の寒暖差カレンダー

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

「きのうは半袖だったのに、きょうは上着がほしい」――そんな寒暖差が気になる季節になりました。東京は9月30日の予想最高気温が21℃、10月1日は25℃(気象庁、30日5時発表)と、日ごとの気温の上下が続いています。寒暖差が大きい日は服装に迷うだけでなく、「寒暖差疲労」「寒暖差アレルギー」という言葉を聞くように、体調を崩しやすいと感じる方も多いようです。

では、寒暖差が大きい日は1年のうちいつ、どこで多いのでしょうか。元気象庁職員の気象予報士として、気象台など51地点の日別の気温(1968〜2025年)から、主に最近30年(1996〜2025年)の平均で、「最高気温が前日より7℃以上上下した日」と「1日の気温差(最高−最低)が10℃以上の日」を月ごとに数えました。あなたの街の最近2週間の寒暖差がわかるツールも置いています。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 最高気温が前日より7℃以上上下する日は、東京で年に平均14.5日。いちばん多いのは4月(2.1日)で、秋は10月(1.6日)が多い(1996〜2025年)
  • 地域差が大きく、長野は年24.6日、仙台20.7日、札幌16.8日に対し、大阪5.5日・福岡5.3日・鹿児島4.3日。東日本・北日本と内陸で多く、西日本は少ない
  • 10月に多いのは熊谷・甲府(2.7日)、前橋(2.1日)、宇都宮(1.9日)、東京(1.6日)と関東内陸と甲府盆地。北日本・北陸は11月のほうが多い。秋は暖かい空気と寒気が交互に来る「周期変化」で、前日との差が大きくなる
  • 1日の気温差(最高−最低)が10℃以上の日は、10月に熊本・奈良・盛岡で月16日以上。晴れて乾いた内陸・盆地ほど朝晩と日中の差が大きい
  • 寒暖差は服装と寝具・暖房の早めの準備で和らげられる。あなたの街の目安と最近2週間の実況は下のツールで

寒暖差カレンダー(51地点・最近2週間の実況つき)

地点を選ぶと、月ごとの「前日比7℃以上」の日数と「1日の気温差10℃以上」の日数(1996〜2025年の平均)、1年でいちばん寒暖差が大きい月がわかります。ツールの上部には、前日までの最近2週間の最高・最低気温と前日との差が表で出ます(気象庁の日別値で毎日自動更新)。

寒暖差カレンダー(51地点・月別+最近2週間の実況)
読み込み中…
51地点ランキング(1996〜2025年の平均)
データ:気象庁「過去の気象データ」日別値(気象台など51地点)を当ブログで集計。「前日比」は最高気温の前日との差、「1日の気温差」は最高気温−最低気温。最近2週間は前日までの日別値で自動更新します。地点名をタップするとその地点に切り替わります。

この記事の「寒暖差」の数え方

寒暖差には、大きく2つの意味があります。

  • 日ごとの寒暖差(前日比):きのうときょうの最高気温の差。この記事では±7℃以上を「寒暖差が大きい日」としました。7℃は、服装なら上着の厚さを1段階替えるくらいの差です。いわゆる「寒暖差アレルギー」(医学的には血管運動性鼻炎と呼ばれ、アレルギーとは仕組みが違います)のきっかけとして7℃前後の温度差がよく紹介されますが、医学的に決まった基準ではなく、室内と屋外の温度差を指す場合もあります
  • 1日の中の寒暖差(日較差):同じ日の最高気温と最低気温の差。この記事では10℃以上を「朝晩と日中の差が大きい日」としました

「前日比」は天気の変わり目(前線や低気圧の通過、寒気の流れ込み)で大きくなり、「1日の差」は晴れて乾いた日に大きくなります。原因が違うので、多い地域や季節も少し違います。

図解:前日比7℃以上の日は「東と北」「内陸」で多い

0日5日10日15日20日25日長野24.6日仙台20.7日札幌16.8日東京14.5日新潟13.7日名古屋10.9日広島5.8日大阪5.5日福岡5.3日鹿児島4.3日那覇0.7日年14日以上5〜14日5日未満
最高気温が前日より7℃以上上下した日の年間日数(1996〜2025年の平均)。気象庁の日別値から当ブログで集計

前日比7℃以上の日は、長野で年24.6日、仙台20.7日、札幌16.8日、東京14.5日、新潟13.7日。一方、大阪5.5日、福岡5.3日、鹿児島4.3日と、大阪・福岡は東京の3分の1強、仙台の4分の1ほどしかありません。那覇はほぼゼロです。

理由のひとつは、寒気の入りやすさです。北日本や東日本は北からの冷たい空気と南からの暖かい空気がぶつかりやすく、低気圧や前線が通るたびに気温が大きく入れ替わります。関東では、北東から冷たく湿った風が入ると、前日より一気に10℃近く下がることもあります。もうひとつは内陸かどうかで、海から離れた長野や関東内陸は、晴れれば大きく上がり、曇れば上がらないため、日ごとの差が大きくなります。海沿いの仙台が多いのは、春から初夏に海からの冷たく湿った北東風(やませ)が入ると、前日より最高気温が大きく下がるためで、仙台のピークが5月なのもこのためと考えられます。

東京の寒暖差カレンダー:春がピーク、秋は10月

月前日比7℃以上の日1日の差10℃以上の日1日の差(平均)
1月1.1日6.7日7.8℃
2月1.3日7.1日8.2℃
3月1.7日10.2日8.6℃
4月2.1日10.3日8.6℃
5月1.6日7.9日8.0℃
6月1.1日3.7日7.0℃
7月0.7日2.5日7.0℃
8月0.4日1.8日7.1℃
9月0.8日1.6日6.7℃
10月1.6日3.0日6.8℃
11月1.0日4.5日7.3℃
12月1.1日5.8日7.6℃
表1:東京の月別の寒暖差(1996〜2025年の平均)。気象庁の日別値から当ブログで集計

東京で前日比7℃以上の日がいちばん多いのは4月(2.1日)、次いで3月(1.7日)、5月・10月(1.6日)。春と秋の季節の変わり目に集中し、夏(8月0.4日)はほとんどありません。今年も東京は9月22日の最高31.6℃から23日は24.6℃へと、1日で7.0℃下がりました。1日の気温差が10℃以上の日も3〜4月が月10日ほどで最多です。

秋の中では10月が寒暖差の大きい月です。10月は、夏の空気と秋の空気が交互にやってくる時期で、移動性の高気圧と低気圧が数日おきに通ります。暖かい南風の日と、北からの冷たい空気が入る日が入れ替わるため、前日との差が大きくなるのです(秋が短いのはなぜ?)。

10月・11月に寒暖差が大きい街

地点10月
前日比7℃以上
10月
1日の差10℃以上
11月
前日比7℃以上
11月
1日の差10℃以上
年間
前日比7℃以上
札幌1.0日9.1日2.7日4.8日16.8日
仙台1.2日8.6日1.6日8.9日20.7日
新潟0.6日6.5日0.8日6.3日13.7日
長野1.0日14.5日1.3日14.5日24.6日
東京1.6日3.0日1.0日4.5日14.5日
名古屋0.7日11.0日0.4日10.6日10.9日
大阪0.5日5.7日0.2日5.2日5.5日
広島0.5日12.1日0.3日10.9日5.8日
福岡0.1日6.1日0.2日5.9日5.3日
鹿児島0.0日6.5日0.2日8.8日4.3日
表2:主な都市の10・11月の寒暖差(1996〜2025年の平均)。気象庁の日別値から当ブログで集計

10月に前日比7℃以上の日が多いのは、熊谷・甲府(2.7日)、前橋(2.1日)、宇都宮(1.9日)、東京(1.6日)と関東の内陸・甲信。11月になると札幌(2.7日)・青森(2.6日)・富山(2.2日)など北日本・北陸が上位に加わります(前橋・熊谷も2.1日で上位)。

一方、「1日の気温差10℃以上」の日は、10月に熊本(16.5日)、奈良(16.4日)、盛岡(16.3日)、甲府(15.4日)、山形(14.8日)と、内陸や盆地の街で月の半分前後(15〜16日台)になります。秋晴れの夜に放射冷却で冷え込み、日中は日差しで気温が上がるためです。東京(3.0日)や大阪(5.7日)のように海に近い大都市では、夜の気温が下がりにくく、1日の差は小さめです。

昔と比べて寒暖差は大きくなった?

46地点(沖縄・奄美を除く)の平均で比べると、前日比7℃以上の日は1968〜1990年の年12.6日に対し、1996〜2025年は年13.0日とほぼ同じでした。「最近は寒暖差が激しくなった」と感じる方は多いものの、日ごとの上下の回数は大きくは変わっていません。

一方、1日の気温差10℃以上の日は年118.9日から108.5日へと約10日減りました。最低気温が上がり、夜が冷えにくくなったためと考えられます。秋が暑いまま長引き、短い期間に一気に寒くなることが、「寒暖差がきつい」という実感につながっているのかもしれません(10月なのに暑いのはなぜ?)。

寒暖差が大きくなる3つの天気のパターン

  • 寒冷前線が通ったあと:前線の前は南風で暖かく、通過後は北寄りの風に変わって気温が下がります。秋はこのパターンで、前日より最高気温が5〜10℃下がることがあります
  • 北東からの冷たい風(北東気流・やませ):関東や東北の太平洋側では、オホーツク海側の高気圧から冷たく湿った風が入ると、曇りや雨で日中も気温が上がらず、前日との差が大きくなります
  • 移動性高気圧に覆われた晴れの日:風が弱く晴れた夜は放射冷却で朝が冷え、日中は日差しで気温が上がるため、1日の中の寒暖差が大きくなります。内陸や盆地で特に顕著です

ニュースで「寒冷前線が通過」「北東の風が吹き込む」と聞いたら、翌日の最高気温が大きく変わる合図です。気圧の変化は、今日の気圧の変化でも確認できます。

前日との気温差で決める服装の早見表

最高気温の前日差体感の変化服装の目安
±3℃以内ほとんど変わらないきのうと同じでOK
±3〜5℃少し暑い・少し寒い羽織りもの1枚で調整
±5〜7℃はっきり違う半袖⇔長袖を替える、薄手の上着を持つ
±7℃以上季節が変わったくらい違う上着の厚さを1段階替える。寝具・暖房の準備も
表3:前日との最高気温の差と服装の目安(当ブログの目安)

1日の中の差(最高−最低)が10℃以上の日は、朝と昼で服装が合わなくなります。朝の気温に合わせて上着を着て、日中は脱いで持ち歩ける服装にしましょう。秋の服装の段階は衣替えの記事で、気温ごとに詳しく紹介しています。

なお、東京の観測場所は2014年12月に大手町から北の丸公園へ移っており、1996〜2025年の平均には両方の場所の値が含まれます。昔(1968〜1990年)との比較には、この影響も少し含まれる点にご注意ください。

2026年の秋の寒暖差の見通し

気象庁の1か月予報(9月24日発表、9月26日〜10月25日)では、気温が平年より「高い」確率が東日本で50%、北日本・西日本で60%です。1か月予報は平均気温の見通しで、日ごとの上下の大きさまでは予報していませんが、暖かい日が続いたあとに寒気が入ると、差を大きく感じやすくなります。東京は9月30日の最高21℃から、10月1日は25℃の予想です。ツールの「最近2週間の実況」で、前日差が赤くなる日が続くときは、服装や寝具の調整を早めにしておきましょう。

日ごとの天気・気温をもっと調べる

過去の同じ時期の天気と比べると、寒暖差のパターンがわかります(地点・日付は変更できます)。

読み込み中…

都道府県ごとの10月の「1日の気温差(日較差)」は、次のツールで比べられます。

去年の同じ時期の天気は、こちらで確認できます。

読み込み中…

気圧の変化も体調に影響すると感じる方は、今日の気圧の変化(全国)や気圧と頭痛の記事もあわせてどうぞ。各地の月別の平年値は東京の気候・仙台の気候・名古屋の気候・大阪の気候・福岡の気候で見られます。

寒暖差が大きい日の備え

  • 前の日の最高気温と比べて予報を見る:「きょうは何℃」だけでなく「きのうより何℃違うか」を見ると、服装を決めやすくなります。7℃以上違う日は、1枚足す・減らすの目安です(秋の衣替えの目安)
  • 重ね着で調整:1日の差が10℃以上の日は、朝は上着、日中は脱げる服装に。体感温度は風や湿度でも変わります(体感温度の計算ツール)
  • 寝具と暖房は早めに準備:夜だけ冷える日が増えたら、毛布や暖房をすぐ使えるようにしておくと安心です(羽毛布団はいつから?、暖房はいつから?)
  • 体調の変化が続くときは医療機関へ:寒暖差で鼻水・くしゃみが出る、だるさが続くなどの症状は、ほかの病気の可能性もあります。気になるときは早めに医師に相談してください

よくある質問(FAQ)

寒暖差は何度から大きいといえますか?

目安として、最高気温が前日より7℃以上上下する日や、1日の最高気温と最低気温の差が10℃以上の日は、寒暖差が大きい日といえます。この記事ではこの2つを数えています。

寒暖差が大きいのは何月ですか?

東京で最高気温が前日より7℃以上上下する日は4月が平均2.1日で最も多く、3月1.7日、5月と10月が1.6日と続きます(1996〜2025年)。春と秋の季節の変わり目に多く、夏は少なくなります。

寒暖差が大きい地域はどこですか?

前日比7℃以上の日は、長野が年24.6日、仙台20.7日、札幌16.8日、東京14.5日と東日本・北日本や内陸で多く、大阪5.5日、福岡5.3日、鹿児島4.3日と西日本では少なめです。

10月に寒暖差が大きい街は?

10月に前日比7℃以上の日が多いのは熊谷・甲府(2.7日)、前橋(2.1日)、宇都宮(1.9日)、東京(1.6日)です。1日の気温差10℃以上の日は熊本・奈良・盛岡で月16日を超えます。

最近は寒暖差が大きくなっていますか?

46地点の平均で、前日比7℃以上の日は1968〜1990年の年12.6日に対し、1996〜2025年は年13.0日とほぼ同じです。1日の気温差10℃以上の日は年118.9日から108.5日に減りました。最低気温が上がり、夜が冷えにくくなったことが主な理由と考えられます。

寒暖差アレルギーはどれくらいの気温差で起きますか?

一般に7℃以上の温度差がきっかけになりやすいと紹介されることが多いですが、医学的に決まった基準ではなく、感じ方には個人差があります。症状が続くときは医療機関に相談してください。この記事のツールで、最近の前日差が7℃以上の日を確認できます。

あしたの寒暖差はどうやって調べればいいですか?

気象庁の天気予報で、あしたの予想最高気温をきょうの最高気温と比べます。差が7℃以上なら服装の調整を。過去の同じ時期の傾向は、記事内の寒暖差カレンダーで確認できます。

あわせて読みたい

まとめ
  • 最高気温が前日より7℃以上上下する日は、東京で年14.5日。ピークは4月、秋は10月に多い
  • 長野24.6日・仙台20.7日・札幌16.8日に対し、大阪5.5日・福岡5.3日。東日本・北日本と内陸で多い
  • 10月は関東内陸と甲府盆地(熊谷・甲府・前橋)で前日比の寒暖差が大きく、内陸・盆地(熊本・奈良・盛岡)で1日の差が大きい
  • 前日比7℃以上の日の数は昔とほぼ同じ。1日の差10℃以上の日は夜が冷えにくくなり約10日減った
  • ツールで最近2週間の前日差を確認し、服装・寝具・暖房を早めに準備しよう

出典・データについて

  • 気象庁「過去の気象データ検索」日別値(気象台など51地点、1968〜2025年、2026年は前日まで)。日数・平均は当ブログで集計(1996〜2025年の平均、比較は1968〜1990年)
  • 気象庁「1か月予報」(2026年9月24日発表)、東京地方の天気予報(9月30日5時発表)
  • 東京の観測場所は2014年12月に大手町から北の丸公園へ移転しています
  • 寒暖差と体調の関係は一般的な情報です。症状があるときは医療機関に相談してください

※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます

タイトルとURLをコピーしました