紅葉が遅いのはなぜ?2026年はいつ?気象庁データで約2週間遅れ|45都市の紅葉日予想ツール

紅葉日の遅れを示すグラフのアイキャッチ 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

「最近、紅葉が遅くなった気がする」「11月に京都へ行ったのにまだ青かった」——そう感じている人は多いと思います。実はこれ、気のせいではありません。気象庁が全国の気象台で70年以上観測しているカエデの「紅葉日」を集計すると、1961〜1990年の平均に比べて最近10年(2016〜2025年)は、全国43地点の中央値で約13日(ほぼ2週間)遅くなっていました。43地点のうち41地点で遅くなり、27地点は10日以上の遅れです。

原因ははっきりしていて、秋の冷え込みが遅くなったことです。全国46都市の毎日の最低気温(1968〜2025年)を調べると、「最低気温が初めて8℃以下になる日」は約12日、「5℃以下になる日」は約14日遅くなっていました。そして2026年の10〜12月も、気象庁の3か月予報は全国的に「高い見込み」。この記事では、紅葉と最低気温の関係をデータで確かめたうえで、自分の街の紅葉がいつになりそうかを計算できるツールを用意しました。

最終更新:2026年9月25日(気象庁 生物季節観測累年値〔2026年3月19日時点〕、3か月予報〔9月18日発表〕、1か月予報〔9月24日発表〕に基づく)

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 紅葉は本当に遅くなっている。気象庁のカエデ紅葉日は、1961〜1990年平均→2016〜2025年平均で43地点中41地点が遅くなり、中央値で約13日遅れ。10年あたり約3日のペース。
  2. 理由は秋の冷え込みが遅くなったから。最低気温が初めて8℃以下になる日は約12日、5℃以下になる日は約14日遅くなった(46都市、1968〜1977年と2016〜2025年の比較)。
  3. 街の紅葉日は「最低気温5℃以下の初日」の約11日後、「8℃以下の初日」の約27日後。よく言われる「8℃で色づき始め、5℃で一気に進む」は、気象台のカエデでもおおむね当てはまる。
  4. 2026年は遅めの見込み。気象庁の3か月予報(10〜12月)は全国で気温が「高い見込み」。仮に最低気温が1℃高ければ、街なかの紅葉は平年より5日前後遅れる計算。
  5. 山の名所は街より早い。標高が100m上がるごとに約3日早く進むのが目安。名所ごとの見頃は全国12名所の見頃早見表で。

紅葉日予想ツール:あなたの街の紅葉は何日遅くなった?

まずは自分の街で確かめてみてください。地点を選ぶと、気象庁が観測しているカエデの紅葉日(平年値・最近10年の平均・2024年と2025年の実際の日)と、秋の最低気温が初めて8℃・5℃以下になった日の58年分の推移がグラフで出ます。一番下の欄に、この秋に「最低気温が初めて5℃以下になった日」を入れると、その地点の平年の関係から紅葉日の目安を計算します。

街の紅葉いつ? 45都市「紅葉日」予想ツール
地点を選ぶと、気象庁のカエデ紅葉日(平年・最近10年・2024/2025年)と、最低気温が初めて8℃・5℃以下になる日の変化、2026年の目安が出ます。
最低気温が初めて8℃・5℃以下になった日(1968〜2025年)
点は各年、線は10年移動平均。点線はこの地点のカエデ紅葉日の平年値。下に行くほど遅い。
今年の実況で計算:この秋、最低気温が初めて5℃以下になった日(または予報の日)を入れると、その地点の平年の差から紅葉日の目安を出します。

ツールの「2026年の目安」は、紅葉日の平年値と最近10年の平均のうち遅いほうを中心に、年ごとのばらつき(最低気温5℃以下の初日の標準偏差、多くの地点で±7〜10日)を幅として付けたものです。紅葉日は1本の標本木の観測で、その年の冷え込み方で1〜2週間は前後するため、幅はあえて広めにしています。予報ではなく「最近の傾向から見た幅」なので、10月下旬以降は過去の天気(日別の最低気温)で実際の冷え込みを確かめながら、下の欄で計算し直すのがおすすめです。

「紅葉日」とは?気象庁が70年以上続ける観測

気象庁の「紅葉日」は、各地の気象台の構内などにある決まった木(標本木)を観測して、木全体を眺めたときに大部分の葉が紅色に変わった最初の日を記録したものです。色づき始めではなく、ほぼ「見頃」に当たる日だと考えてください。イチョウは同じように大部分の葉が黄色くなった日を「黄葉日」として記録しています。

生物季節観測は2021年から大きく縮小されましたが、カエデの紅葉・落葉とイチョウの黄葉・落葉は今も続いている数少ない種目です。1953年から続く地点もあり、同じ木(または同じ種類の後継木)を同じ基準で見ているので、長期の変化を見るにはこれ以上ない資料です。ただし、気象台は街の中心部にあることが多く、山の名所より遅く、ヒートアイランドの影響も受けやすい点は頭に入れておきましょう。

仕組み:最低気温8℃で色づき、5℃で見頃へ

葉が赤くなるのは、秋に気温が下がると葉の付け根に「離層」ができ、葉で作られた糖が枝へ戻れなくなって、その糖から赤い色素(アントシアニン)が作られるからです。同時に緑のクロロフィルが分解されていきます。この反応を進めるスイッチが夜の冷え込みで、昔から「最低気温が8℃を下回ると色づき始め、5〜6℃を下回ると一気に進む」と言われてきました。

これを気象台のデータで確かめました。1991〜2020年の平年値どうしで比べると、カエデの紅葉日は「最低気温が初めて8℃以下になる日」の約27日後、「5℃以下になる日」の約11日後(45地点の中央値)でした。半数の地点は5℃以下の初日の6〜17日後に収まります。ただし東京のように5℃になる前に紅葉する地点から、盛岡のように1か月後の地点まで差が大きいので、ツールでは地点ごとの平年の差を使って計算しています。

秋の最低気温(平年)の下がり方と紅葉日の関係(全国45都市の中央値) 11℃8℃5℃3℃ 8℃以下の初日色づきのスイッチ 5℃以下の初日約15日後 紅葉日(見頃)5℃の約11日後 8℃の約27日後 → 日付(秋が深まる)
図:最低気温は秋に1日あたり約0.2℃ずつ下がる。8℃以下の初日から約27日、5℃以下の初日から約11日で、街のカエデが「紅葉日」を迎える(気象庁の平年値と1991〜2020年の気温から筆者計算)

秋の最低気温は、8℃以下の初日から5℃以下の初日までに約15日(46都市の中央値)かかっていて、1日あたりにすると約0.2℃ずつ下がっている計算です。つまり秋の最低気温が平年より1℃高いと、紅葉は約5日遅れることになります。この「0.2℃/日」は標高の見積もりにも使えます。気温は100m高くなると約0.6℃下がるので、標高が100m上がるごとに紅葉は約3日早く進むという目安になります。

データ検証①:紅葉日は45年で約2週間遅くなった

気象庁の生物季節観測累年値から、カエデの紅葉日を1961〜1990年の平均と2016〜2025年の平均で比べました。両方の期間にデータがある43地点のうち、遅くなったのは41地点、早くなったのは2地点だけで、中央値は12.7日の遅れです。1953年ごろから観測がある地点で長期の傾向(回帰直線の傾き)をとると、中央値は10年あたり約2.9日の遅れでした。

地点1961〜1990年の平均2016〜2025年の平均遅れ平年値(1991〜2020)
福井11月11日12月4日+23日11月28日
福岡11月11日12月4日+23日12月1日
長崎11月19日12月12日+23日12月7日
盛岡10月28日11月19日+22日11月13日
前橋11月13日12月4日+21日12月8日
宇都宮11月9日11月29日+20日11月20日
札幌10月18日11月7日+20日10月28日
山形11月12日12月1日+19日11月25日
熊谷11月18日12月6日+18日12月1日
長野11月2日11月20日+18日11月12日
表1:カエデの紅葉日が大きく遅くなった地点(上位10地点)。出典:気象庁 生物季節観測累年値から筆者集計

逆に、ほとんど変わっていない地点もあります。神戸(-2日)、東京(+0日)、静岡(+3日)、広島(+3日)、大分(+4日)などです。東京や神戸・大阪のような大都市は、1960年代にはすでに都市化で夜の冷え込みが弱くなっていたため、その後の変化が小さく見えると考えられます。一方で福岡・長崎・佐賀など九州の地点や、盛岡・宇都宮・福井のように、昔は冷え込みがしっかりあった地点ほど遅れが目立ちます。

イチョウの黄葉日も同じ傾向で、長期の傾きの中央値は10年あたり約2.4日の遅れでした。「紅葉が遅くなった」「年末まで紅葉が残っている」という実感は、観測データでも裏付けられています。

データ検証②:秋の冷え込みは約2週間遅くなった

では、なぜ遅くなったのか。気象庁の46都市(県庁所在地クラス、沖縄県を除く)の毎日の最低気温から、9月15日以降で初めて8℃以下・5℃以下になった日を1968〜2025年の毎年について調べ、1968〜1977年の平均と2016〜2025年の平均を比べました。

地点8℃以下の初日
1968〜77年
8℃以下の初日
2016〜25年
差5℃以下の初日
1968〜77年
5℃以下の初日
2016〜25年
差
札幌9月24日10月8日+14日10月5日10月18日+13日
盛岡9月26日10月4日+8日10月4日10月14日+10日
仙台10月11日10月21日+10日10月24日11月8日+15日
長野10月7日10月17日+10日10月16日10月26日+10日
金沢10月25日11月2日+8日11月8日11月23日+15日
東京11月4日11月11日+7日11月20日12月1日+11日
名古屋10月26日11月8日+13日11月8日11月25日+17日
京都10月25日11月5日+11日11月9日11月26日+17日
大阪11月4日11月16日+12日11月19日12月4日+15日
広島10月24日11月10日+17日11月11日11月24日+13日
福岡10月31日11月20日+20日11月19日12月6日+17日
鹿児島10月29日11月24日+26日11月15日12月5日+20日
表2:最低気温が初めて8℃・5℃以下になった日の変化(各期間10年の平均)。出典:気象庁 過去の気象データから筆者集計

46都市の中央値では、8℃以下の初日が約12日、5℃以下の初日が約14日遅くなっていました。紅葉日の遅れ(約13日)とほぼ同じ大きさです。冷え込みのスイッチが入る日が2週間近く後ろにずれたので、紅葉もそのまま後ろにずれた、というのが素直な読み方です。秋の暑さがいつまで続くかは残暑はいつまで続く?2026年は10月も暑い?でも詳しく検証しています。

全国45都市のカエデ紅葉日・イチョウ黄葉日一覧

気象庁がカエデの紅葉日を観測している主な都市の一覧です(北から順)。「最近10年」は2016〜2025年に観測された年の平均、「5℃以下の初日」は1991〜2020年の平均(12月末までに5℃以下にならなかった年は除く)、「2026年の目安」はツールと同じ計算です。自分の街がない場合は、近い都市の値を目安にしてください。

地点カエデ紅葉日
平年
最近10年
平均
2025年イチョウ黄葉日
平年
最低5℃以下の
初日(平年)
2026年の
目安
札幌10月28日11月7日11月6日11月4日10月18日10月31日〜11月14日
青森11月13日11月10日11月10日11月2日10月23日11月6日〜11月20日
盛岡11月13日11月19日11月12日10月30日10月11日11月12日〜11月26日
仙台11月21日11月23日11月20日11月23日11月5日11月16日〜11月30日
秋田11月12日11月16日11月14日11月5日10月29日11月8日〜11月24日
山形11月25日12月1日12月1日11月10日10月24日11月25日〜12月7日
福島11月17日11月17日11月19日10月31日11月1日11月11日〜11月23日
水戸11月20日11月27日11月27日11月21日11月4日11月20日〜12月4日
宇都宮11月20日11月29日11月28日11月29日11月2日11月21日〜12月7日
前橋12月8日12月4日12月4日11月27日11月10日11月30日〜12月16日
熊谷12月1日12月6日12月8日11月28日11月11日11月28日〜12月14日
東京11月28日11月28日11月23日11月23日12月3日11月19日〜12月7日
横浜12月14日12月18日12月15日11月30日12月2日12月9日〜12月27日
新潟11月15日11月21日11月18日11月13日11月13日11月13日〜11月29日
富山11月24日11月25日11月25日11月19日11月11日11月17日〜12月3日
金沢11月24日11月27日11月25日11月10日11月18日11月19日〜12月5日
福井11月28日12月4日12月1日11月21日11月10日11月26日〜12月12日
甲府11月29日12月1日12月5日11月17日11月5日11月24日〜12月8日
長野11月12日11月20日11月19日11月10日10月24日11月12日〜11月28日
岐阜11月26日11月27日11月26日12月1日11月16日11月19日〜12月5日
静岡12月5日12月6日12月5日11月25日11月25日11月25日〜12月17日
名古屋11月28日12月1日11月25日11月18日11月18日11月24日〜12月8日
津11月25日11月22日11月25日11月20日11月23日11月17日〜12月3日
彦根11月28日12月2日12月1日11月20日11月16日11月24日〜12月10日
京都12月5日12月10日12月10日11月24日11月17日12月2日〜12月18日
大阪12月1日12月1日12月4日11月22日12月2日11月22日〜12月10日
神戸12月1日11月28日11月26日11月13日12月3日11月21日〜12月11日
奈良11月21日11月18日11月14日11月18日11月9日11月13日〜11月29日
和歌山12月6日12月11日12月9日11月23日11月27日12月3日〜12月19日
鳥取11月30日12月4日12月1日11月27日11月13日11月25日〜12月13日
松江11月24日11月21日12月3日11月21日11月14日11月15日〜12月3日
岡山11月29日11月26日11月27日11月22日11月17日11月22日〜12月6日
広島11月22日11月24日11月27日11月15日11月20日11月16日〜12月2日
下関12月6日12月7日12月3日11月24日12月9日11月27日〜12月17日
徳島11月28日11月27日11月28日12月8日11月29日11月19日〜12月7日
高松11月23日11月29日12月3日11月26日11月21日11月22日〜12月6日
松山12月5日12月8日12月8日11月22日11月24日11月30日〜12月16日
高知12月2日12月8日12月10日11月15日11月22日11月28日〜12月18日
福岡12月1日12月4日12月1日11月20日12月1日11月24日〜12月14日
佐賀11月30日12月3日12月3日11月21日11月17日11月24日〜12月12日
長崎12月7日12月12日12月2日12月5日12月1日12月3日〜12月21日
熊本12月2日12月6日12月15日11月27日11月14日11月28日〜12月14日
大分11月28日11月26日11月25日12月5日11月20日11月19日〜12月7日
宮崎12月4日11月30日11月26日11月29日11月23日11月25日〜12月13日
鹿児島12月15日12月8日12月2日11月25日12月4日12月4日〜12月26日
表3:全国のカエデ紅葉日・イチョウ黄葉日と2026年の目安。出典:気象庁 生物季節観測累年値・過去の気象データから筆者集計

一覧を見ると、札幌は10月下旬、盛岡・秋田・長野・新潟などは11月中旬、北陸や関東〜九州の平野部は11月下旬〜12月上旬、横浜・鹿児島は12月中旬と、「紅葉前線」はおよそ1か月半かけて南下します。桜の開花前線と逆向きに、北と内陸から先に進むのが特徴です。

紅葉がきれいな年・くすむ年の条件

紅葉の「時期」を決めるのは冷え込みですが、「色の良さ」は別の条件にも左右されます。よく言われるのは、(1) 昼と夜の寒暖差が大きいこと、(2) 日中によく晴れて日差しが強いこと、(3) 空気が適度に乾いていて、葉が台風や強風で傷んでいないこと、の3つです。赤い色素は葉に残った糖から作られるので、昼に光合成で糖をたくさん作り、夜に冷えて糖が葉にとどまる、という組み合わせが一番よく色づきます。

逆に、秋に曇りや雨の日が続いたり、夜も暖かくて寒暖差が小さかったりすると、赤くなりきらずに茶色っぽく枯れてしまうことがあります。夏の猛暑や少雨で葉先が傷んだ年も、色づく前に落ちる葉が増えます。2026年は1か月予報で西日本は10月下旬にかけて晴れの日が多い見込みなので、冷え込みさえ来れば色づきは期待できそうです。晴れやすい日を選ぶなら晴れの特異日の考え方も参考になります。

2024年・2025年の紅葉はどうだった?

記録的な暑さだった2024年は、紅葉日が観測された44地点のうち41地点が平年より遅く、中央値で7日の遅れでした。最も遅れたのは長野(平年11月12日→12月2日、20日遅れ)です。2025年は45地点中26地点が平年より遅く、中央値は+1日と、ほぼ平年並みに戻りました。

地点平年値2024年平年差2025年平年差
札幌10月28日11月11日+14日11月6日+9日
仙台11月21日11月22日+1日11月20日-1日
長野11月12日12月2日+20日11月19日+7日
東京11月28日12月3日+5日11月23日-5日
横浜12月14日12月20日+6日12月15日+1日
名古屋11月28日12月5日+7日11月25日-3日
京都12月5日12月20日+15日12月10日+5日
大阪12月1日12月10日+9日12月4日+3日
広島11月22日12月2日+10日11月27日+5日
福岡12月1日12月6日+5日12月1日+0日
表4:主な都市のカエデ紅葉日(2024・2025年)。出典:気象庁 生物季節観測

ここで注意したいのは、平年値(1991〜2020年)そのものがすでに昔より遅いということです。「平年並み」でも、親の世代が覚えている紅葉の時期よりは1〜2週間遅い、というのが今の感覚です。

2026年の紅葉は遅い?気象庁の予報から考える

気象庁が9月18日に発表した3か月予報では、10〜12月の平均気温は全国的に「高い見込み」(高い確率50%)です。全国的に暖かい空気に覆われやすく、期間の後半は寒気の影響が小さいためとされ、エルニーニョ現象は冬にかけて続く見込みです。9月24日発表の1か月予報(9月26日〜10月25日)も、全国的に気温が高い見込みです。

予報は「高い」確率を示すもので何℃高いかまではわかりませんが、上の関係を使うと、仮に10〜11月の最低気温が平年より1℃高ければ、街の紅葉は平年より5日前後遅れる計算になります。ツールの「2026年の目安」で平年より早い側を採っていないのはこのためで、2024年ほどではないにしても、平年よりは遅めを想定して予定を立てるのが無難です。反対に、11月に強い寒気が入る週があれば一気に進むので、今日、日本一寒かった場所や週間予報で冷え込みのニュースが出たら、その1〜2週間後が狙い目です。

紅葉の「色の良さ」は冷え込みだけでなく、日中の日差しと乾燥にも左右されます。1か月予報では西日本で晴れの日が多い見込みで、日照は赤く色づくのにはプラスの材料です。台風や強風で葉が傷む年は色がくすみやすいので、10月の台風の動きにも注意しておきましょう。

サイト内のツールで紅葉旅行の天気を調べる

紅葉狩りの日の天気や寒さは、サイト内の既存ツールでも調べられます。まず、紅葉の名所が多い京都の11月下旬の天気を、過去58年の同じ時期で見てみましょう。

読み込み中…

都道府県ごとの11月の平均気温は、次の比較ツールで地域の差が一目でわかります。

去年の同じ時期はどんな天気だったか、を確かめたい人は次のツールが便利です(地点を変えて使えます)。

読み込み中…

名所ごとの月別の天気と服装は、京都の紅葉の天気と服装(11月)、日光いろは坂の紅葉、香嵐渓の紅葉、高尾山11月の服装と天気にまとめています。全国160スポットはおでかけ・服装の天気 総合案内から探せます。

実例:盛岡・京都・東京で見る昔と今の紅葉日

盛岡は変化が大きい地点のひとつです。カエデの紅葉日は1961〜1990年の平均が10月28日でしたが、2016〜2025年の平均は11月19日で、約3週間遅くなりました。最低気温が初めて5℃以下になる日も、1968〜1977年の平均10月4日から、最近10年は10月14日に後ろへずれています。盛岡の気候と天気出現率もあわせてどうぞ。

京都では、気象台のカエデの紅葉日の平年値が12月5日、最近10年の平均は12月10日です。1961〜1990年の平均(11月30日)と比べると10日ほど遅くなりました。嵐山や東福寺などの名所は気象台より早く色づくことが多いものの、「11月の3連休はまだ早い」と感じる年が増えているのはこのためです。京都11月の服装と天気と京都旅行のベストシーズンも参考にしてください。

東京は例外で、紅葉日の平年値(11月28日)が「5℃以下の初日」の平年(12月3日)より前に来ます。都心は夜の冷え込みが弱く、5℃まで下がる前に紅葉が進むためで、1961〜1990年と最近10年の差もほぼありません。ツールで東京を選ぶと「5℃以下の初日の5日前」と出るのはこのためです。なお、東京の気温の観測地点は2014年12月に大手町から北の丸公園へ移っていて、移転後は最低気温がやや低く出やすくなっています。昔と今の気温の比較では、この点も差し引いて見てください。東京の気候や11月28日の天気(過去の記録)も見てみてください。

注意点と使い方:街の紅葉日と名所の見頃は違う

この記事の数字は、気象台の標本木(街なか)の紅葉日です。山や渓谷の名所は標高が高く、夜の冷え込みも強いので、ほとんどの場合もっと早く見頃になります。目安は標高100mごとに約3日早いです。たとえば気象台より500m高い名所なら、2週間ほど早いと考えてください。名所ごとの計算は紅葉の見頃はいつ?全国12名所を「最低気温8℃・5℃」で比較にまとめています。

使い方のおすすめは3ステップです。(1) ツールで自分の街の「2026年の目安」をつかむ、(2) 10月下旬から天気予報の最低気温を見て、5℃以下の予想が出たらツールの下の欄に日付を入れて計算し直す、(3) 名所へ行くなら標高差の分だけ前倒しする。最低気温の実況は過去の天気、今日の全国の冷え込みは今日、日本一寒かった場所で確認できます。

また、紅葉日は1本の木の観測なので、木の植え替えや周りの建物の変化で数日ずれることがあります。年ごとの数字より、10年平均のような長い目で見た変化を重視してください。

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紅葉の見頃は「最低気温5℃前後」のころ。朝夕や山の上は街より3〜5℃寒いので、たためる薄手のダウンが1枚あると安心です。各ショップの検索結果に飛びます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 紅葉は本当に遅くなっているのですか?

はい。気象庁のカエデの紅葉日を1961〜1990年の平均と2016〜2025年の平均で比べると、43地点中41地点で遅くなり、中央値は約13日の遅れでした。長期の傾きは10年あたり約3日です。

Q2. 紅葉が遅くなった理由は何ですか?

秋の冷え込みが遅くなったためです。46都市の毎日の最低気温を調べると、最低気温が初めて8℃以下になる日は約12日、5℃以下になる日は約14日、1968〜1977年より2016〜2025年のほうが遅くなっていました。地球温暖化に加えて、都市では夜の気温が下がりにくいヒートアイランドの影響もあります。

Q3. 紅葉は最低気温が何度になると始まりますか?

目安は「最低気温8℃以下で色づき始め、5℃以下で一気に進む」です。気象台のデータでは、カエデの紅葉日(ほぼ見頃)は、最低気温が初めて8℃以下になる日の約27日後、5℃以下になる日の約11日後でした(全国45地点の中央値)。

Q4. 2026年の紅葉は遅いですか?

気象庁の3か月予報(9月18日発表)では、10〜12月の気温は全国的に高い見込みです。最低気温が1℃高いと紅葉は約5日遅れる計算なので、街なかの紅葉は平年より数日〜1週間ほど遅めを想定しておくのが無難です。

Q5. 気象庁は紅葉の見頃予想を出していますか?

気象庁は紅葉の見頃予想は出していません。観測しているのは気象台の標本木の「紅葉日」「落葉日」などの実績です。見頃予想は民間の気象会社が出しているので、この記事のツールは「気象庁の実績データから自分で見積もる」ためのものとして使ってください。

Q6. 山の紅葉名所はいつ見頃になりますか?

標高が100m上がるごとに約3日早く進むのが目安です。気象台より500m高い名所なら約2週間早くなります。名所ごとの計算は「全国12名所の見頃早見表」の記事にまとめています。

Q7. イチョウの黄葉も遅くなっていますか?

はい。気象庁のイチョウの黄葉日も、長期の傾きの中央値は10年あたり約2.4日の遅れでした。ただしイチョウは「隠れていた黄色が出る」仕組みなので、カエデのように色がくすむ年は少ないとされています。

まとめ
  • 気象庁のカエデ紅葉日は、1961〜1990年→2016〜2025年で中央値約13日遅れ。43地点中41地点が遅くなった。
  • 原因は冷え込みの遅れ。最低気温8℃以下の初日は約12日、5℃以下の初日は約14日遅くなった。
  • 紅葉日は「5℃以下の初日」の約11日後。最低気温が1℃高いと紅葉は約5日遅れ、標高100mで約3日早まる。
  • 2026年は10〜12月の気温が高い予想で、遅めの見込み。ツールで自分の街の目安を出し、5℃以下の予報が出たら計算し直す。

出典:気象庁「生物季節観測累年値(かえでの紅葉・いちょうの黄葉)」(2026年3月19日時点)、気象庁「生物季節観測の情報」(観測方法)、気象庁「過去の気象データ」(46地点の日最低気温、1968〜2025年)、気象庁「3か月予報」(2026年9月18日発表)、気象庁「1か月予報」(2026年9月24日発表)。集計・計算は筆者。

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