台風32号「チャンパカ」の意味は?マレーシアのハーブの名前|前回は2021年7号、5年4か月ぶり2回目 次の33号は「ニパルタック」【誕生日の台風チェッカー】

気象

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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

11月7日、マリアナ諸島で台風第32号が発生しました。名前は「チャンパカ(Cempaka)」です。気象庁の発表では、7日15時の中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/sで、北西へ25km/hで進んでいます。「チャンパカってどういう意味?」「聞いたことのない名前」と気になった方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、元気象庁職員の気象予報士が、「チャンパカ」の意味と、前回この名前が付いた台風、そして台風の名前140個がどんな順番で回ってくるのかを、気象庁の台風位置表(2001〜2025年の608個)を全部数えて確かめました。記事の中には、生まれた日や記念日を入れると「その日に海の上にいた台風の名前」がわかるチェッカーも用意しています。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • チャンパカはマレーシアが出した名前。気象庁の名前表での意味は「ハーブの名前」(モクレン科のキンコウボク、香りのよい花で香水や精油にも使われます)
  • 台風の名前は14か国・地域が10個ずつ出した140個を順番に使う決まり。チャンパカはNo.92
  • チャンパカが使われたのは2021年台風7号に続いて2回目。5年4か月ぶりです
  • 同じ名前が回ってくる間隔は、2001〜2025年の404例で5.0〜6.9年、中央値は5.97年
  • 次の名前は33号「ニパルタック」(ミクロネシア・有名な戦士の名前)、34号「ルピート」、35号「ミリネ」
  • 日本が出した名前はすべて星座。新しく加わった「トケイ(とけい座)」はまだ一度も使われておらず、チャンパカから数えて11番目
  • 台風32号は、12日15時までの予報では日本への上陸予報はなし。10〜11日に小笠原近海へ進む見込みなので、小笠原諸島の方は最新情報を確認してください

いま発表中の台風の名前と意味(気象庁の最新発表を自動で表示)

このボックスは、ページを開くたびに気象庁の台風情報を読み込み、いま発表されている台風の名前・意味・勢力を表示します。32号が消えたあとも、次の台風が発生すれば自動で切り替わります。

いま発表中の台風
気象庁のデータを読み込んでいます…
出典:気象庁 台風情報(bosai)。名前の意味は気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」の表から表示しています。

「チャンパカ」の意味は?マレーシアの「ハーブの名前」

気象庁がまとめている台風の名前表では、チャンパカ(Cempaka)はNo.92、マレーシアが提案した名前で、意味は「ハーブの名前」となっています。

マレー語の「cempaka(チャンパカ)」は、東南アジアで親しまれているモクレン科の花木を指す言葉で、代表的なのは日本でキンコウボク(金香木)と呼ばれる木です。黄色〜オレンジ色の花に強い香りがあり、香水や精油(アロマオイル)の原料としても知られています。検索すると「チャンパカ 香水」「チャンパカ 精油」が出てくるのはこのためです。台風の名前に花や植物が多いのは、マレーシアのほかラオス(チャンパー=赤いジャスミン)、マカオ(インファ=花火)なども同じで、今年の30号・31号・32号は「花と花火と花」が続いたことになります。

誕生日の台風チェッカー:その日、海の上にいた台風の名前は?

日付を選ぶと、その日(日本時間)に台風として存在していた台風の番号・名前・意味・最低気圧を表示します。あわせて、同じ月日に台風がいた年が25年のうち何年あったかも数えます。誕生日や結婚記念日、お子さんの誕生日などで試してみてください。データは気象庁の台風位置表(2001〜2025年、608個)です。

誕生日の台風チェッカー(2001〜2025年)
※台風(最大風速34ノット以上)だった期間で判定。時刻は日本時間に換算。風速はノット×0.514で換算した目安で、気象庁の発表値と1〜2m/s違うことがあります。名前が英語のままのものは、現在の名前表にない(引退した、または日付変更線の東で付いた)名前です。

台風の名前はどう決まる?140個が「順番に」回る仕組み

台風の名前(アジア名)は、北西太平洋や南シナ海の台風について、台風委員会に加わる14か国・地域が10個ずつ出した計140個を、発生した順番に1番から使っていく決まりです(2000年から)。140番まで使い切ると1番に戻ります。どの年の何号かに関係なく「前の台風の次の名前」が付くので、年が変わっても名前の順番はリセットされません。

No.1 ダムレイ No.92 チャンパカ(32号) 次の10個 No.103 トケイ 2026年に使用 140個を順番に使う 14か国・地域 × 10個 1周 = 約6年 (2001〜2025年の404例の中央値5.97年) 時計回りに進む。No.140の次はNo.1に戻る 32号のチャンパカは、前回(2021年7号)から5年4か月ぶり
図:台風の名前140個の並び。赤が今回の32号チャンパカ(No.92)、オレンジが次の10個、緑が日本の新しい名前「トケイ」(No.103、未使用)、青は2026年にすでに使われた名前

今年(2026年)の1号は名前表のNo.62「ノケーン」から始まりました。順番どおりなら32号はNo.93になるはずですが、No.92と1つ少ないのは、28号が日付変更線の東から移ってきた台風で、向こうで付いた名前をそのまま使ったためです。このように、名前表の外の名前が混ざると、表の順番は1つずつ後ろへずれていきます。

データで検証:チャンパカは2回目、前の名前「メーロー」の台風は日本に上陸していた

気象庁の台風位置表で、名前表のNo.92の位置(インファの次、ニパルタックの前)に入った名前を古い順に並べると、次のようになりました。2015年までは同じマレーシアの「Melor(メーロー)」が入っていて、2021年から「チャンパカ」に替わっています。

台風名前台風になった日(日本時間)最低気圧最大風速日本への上陸
2003年19号Melor10月30日980hPa50ノットなし
2009年18号Melor9月30日910hPa110ノット上陸(10月8日・愛知県)
2015年27号Melor12月11日935hPa95ノットなし
2021年7号Cempaka(チャンパカ)7月19日980hPa70ノットなし(中国南部へ)
2026年32号Cempaka(チャンパカ)11月7日1002hPa(7日15時)35ノット(18m/s)予報では上陸なし
表1:名前表No.92の位置に入った台風(気象庁 台風位置表をもとに集計。2026年32号は7日15時の実況)

2009年18号(Melor)は、最低気圧910hPaまで発達し、10月8日に愛知県の知多半島付近に上陸した台風です。大きな災害をもたらした台風の名前は、台風委員会の決定で以後使われなくなることがあります。Melorは2015年27号(フィリピンに大きな被害)のあと名前表から外れ、同じマレーシアが新たに出した「チャンパカ」に入れ替わりました。

では、同じ名前はどのくらいの間隔で回ってくるのでしょうか。2001〜2025年に2回以上使われた名前について、台風になった日どうしの間隔を404組すべて計算しました。

項目値
集計した台風2001〜2025年の608個
同じ名前の「次の登場」までの間隔(404組)最短5.01年/中央値5.97年/最長6.86年
チャンパカ(2021年7号→2026年32号)約5.3年(5年4か月)
1年に使われる名前の数(年間の発生数の平年値)25.1個(1991〜2020年)
表2:同じ名前が回ってくる間隔(気象庁 台風位置表・台風の平年値をもとに計算)

140個を年25個ほどのペースで使うので、140÷25=約5.6年。実際の間隔も5〜7年に収まっていました。台風が多い年が続くと間隔は短く、少ない年が続くと長くなります。2024〜2025年が26〜27個、今年も11月7日で32個と発生数が多い年ため、チャンパカは約5年4か月と短めでした。

2026年の台風の名前一覧(1号〜32号)と、今年初めて使われた6つの名前

今年発生した32個の台風に付いた名前を、気象庁の名前表と照らし合わせて一覧にしました。赤字の「初登場」は、2001〜2025年の台風位置表に一度も出てこない名前で、引退した名前の代わりに新しく加わったものです。今年は1号ノケーン、2号ペンニャ、16号ペイロー、19号ナーラ、20号ケナリ、23号バンランの6つの名前がデビューしました。

号名前提案意味
1号ノケーン(Nokaen) 初登場ラオスツバメ
2号ペンニャ(Penha) 初登場マカオマカオの名所
3号ヌーリ(Nuri)マレーシアオウム
4号シンラコウ(Sinlaku)ミクロネシア伝説上の女神
5号ハグピート(Hagupit)フィリピンむち打つこと
6号チャンミー(Jangmi)韓国ばら
7号メーカラー(Mekkhala)タイ雷の天使
8号ヒーゴス(Higos)米国いちじく
9号バービー(Bavi)ベトナムベトナム北部の山の名前
10号メイサーク(Maysak)カンボジア木の名前
11号ハイシェン(Haishen)中国海神
12号ノウル(Noul)北朝鮮夕焼け
13号ドルフィン(Dolphin)香港白いるか
14号クジラ(Kujira)日本くじら座、鯨
15号チャンホン(Chan-hom)ラオス木の名前
16号ペイロー(Peilou) 初登場マカオ鳥の名前
17号ナンカー(Nangka)マレーシア果物の名前
18号ソウデル(Saudel)ミクロネシア伝説上の首長の護衛兵
19号ナーラ(Narra) 初登場フィリピン木の名前
20号ケナリ(Gaenari) 初登場韓国花の名前
21号アッサニー(Atsani)タイ雷
22号アータウ(Etau)米国嵐雲
23号バンラン(Bang-Lang) 初登場ベトナム花の名前
24号クロヴァン(Krovanh)カンボジア木の名前
25号ドゥージェン(Dujuan)中国つつじ
26号スリゲ(Surigae)北朝鮮鷲の名前
27号チョーイワン(Choi-wan)香港彩雲
28号Nolo-日付変更線の東で付いた名前をそのまま使用
29号コグマ(Koguma)日本こぐま座、小熊
30号チャンパー(Champi)ラオス赤いジャスミン
31号インファ(In-fa)マカオ花火
32号チャンパカ(Cempaka)マレーシアハーブの名前
表3:2026年の台風の名前(気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」の表の順番をもとに作成。初登場の判定は2001〜2025年の台風位置表による)

意味を見ていくと、ツバメ、オウム、ばら、いちじく、つつじ、赤いジャスミン、そして今回のハーブと、動物や植物の名前が多いことがわかります。各国が、身近な動植物や地名、伝説などから名前を選んでいるためです。いっぽうでフィリピンの「ハグピート(むち打つこと)」や34号に付く予定の「ルピート(冷酷な)」のように、台風らしい名前もあります。

ちなみに、アジア名が使われる前の日本では台風を番号で呼ぶのが基本でしたが、戦後しばらくは米軍が付けた英語の女性名(キティ台風、ジェーン台風など)も使われていました。いまでも日本の天気予報は「台風32号」と番号で呼ぶのがふつうで、名前はニュースでそえられる程度です。

名前さがしツール:次の台風の名前・日本の名前・あの台風の名前の意味

名前(カタカナでも英語でも、一部でもOK)を入れると、番号・提案した国や地域・意味・2001〜2025年に使われた台風を表示します。何も入れずに「次の10個」を押すと、33号以降に付く予定の名前を順番に表示します。

ツールで「日本の名前」を押すとわかるとおり、日本が出した10個はすべて星座の名前です(コイヌ、トモ、ヘビ、カジキ、コト、クジラ、コグマ、トケイ、トカゲ、ヤマネコ)。このうちトモ・ヘビ・トケイは、2001〜2025年の位置表に一度も出てこない新しい名前です。トケイ(No.103)は、2021年18号などに使われた「コンパス」の枠に入った名前で、チャンパカから数えて11番目。今年の残りで11個も発生することは考えにくいため、デビューは2027年以降になりそうです(年内に43号まで発生すれば2026年中の可能性もあります)。

台風の名前140個の全一覧を開く(気象庁の名前表)
No.名前提案意味
1ダムレイ(Damrey)カンボジア象
2ティエンマ(Tianma)中国天馬
3キロギー(Kirogi)北朝鮮がん(雁)
4インニョン(Yun-yeung)香港カモの一種(オシドリ)。香港で人気のある飲み物の名前
5コイヌ(Koinu)日本こいぬ座、小犬
6ボラヴェン(Bolaven)ラオス高原の名前
7サンバ(Sanba)マカオマカオの名所
8ジェラワット(Jelawat)マレーシア淡水魚の名前
9ティロウ(Tirou)ミクロネシア挨拶の方法
10マリクシ(Maliksi)フィリピン速い
11ケーミー(Gaemi)韓国あり(蟻)
12プラピルーン(Prapiroon)タイ雨の神
13マリア(Maria)米国女性の名前
14ソンティン(Son-Tinh)ベトナムベトナム神話の山の神
15アンピル(Ampil)カンボジアタマリンド
16ウーコン(Wukong)中国(孫)悟空
17ジョンダリ(Jongdari)北朝鮮ひばり
18サンサン(Shanshan)香港少女の名前
19トモ(Tomo)日本とも座、艫
20リーピ(Leepi)ラオスラオス南部の滝の名前
21バビンカ(Bebinca)マカオプリン
22プラサン(Pulasan)マレーシア果物の名前
23ソーリック(Soulik)ミクロネシア伝統的な部族長の称号
24シマロン(Cimaron)フィリピン野生の牛
25ナレ(Narae)韓国羽
26ブラパ(Burapha)タイ東
27バリジャット(Barijat)米国風や波の影響を受けた沿岸地域
28ホアバン(Hoaban)ベトナム花の名前
29コキ(Koki)カンボジア木の名前
30インシン(Yinxing)中国木の名前
31ケグリ(Gaeguri)北朝鮮蛙
32ディムサム(Dim-sum)香港点心
33ヘビ(Hebi)日本へび座、蛇
34パブーク(Pabuk)ラオス淡水魚の名前
35ウーティップ(Wutip)マカオちょう(蝶)
36セーパット(Sepat)マレーシア淡水魚の名前
37ムーン(Mun)ミクロネシア6月
38ダナス(Danas)フィリピン経験すること
39ナーリー(Nari)韓国百合
40ウィパー(Wipha)タイ女性の名前
41フランシスコ(Francisco)米国男性の名前
42コメイ(Co-May)ベトナム草の名前
43クローサ(Krosa)カンボジア鶴
44バイルー(Bailu)中国白鹿
45ポードル(Podul)北朝鮮やなぎ
46レンレン(Lingling)香港少女の名前
47カジキ(Kajiki)日本かじき座、旗魚
48ノンファ(Nongfa)ラオス池の名前
49ペイパー(Peipah)マカオ魚の名前
50ターファー(Tapah)マレーシアなまず
51ミートク(Mitag)ミクロネシア女性の名前
52ラガサ(Ragasa)フィリピン動きを速めること
53ノグリー(Neoguri)韓国たぬき
54ブアローイ(Bualoi)タイお菓子の名前
55マットゥモ(Matmo)米国大雨
56ハーロン(Halong)ベトナム湾の名前
57ナクリー(Nakri)カンボジア花の名前
58フンシェン(Fengshen)中国風神
59カルマエギ(Kalmaegi)北朝鮮かもめ
60フォンウォン(Fung-wong)香港山の名前(フェニックス)
61コト(Koto)日本こと座、琴
62ノケーン(Nokaen)ラオスツバメ
63ペンニャ(Penha)マカオマカオの名所
64ヌーリ(Nuri)マレーシアオウム
65シンラコウ(Sinlaku)ミクロネシア伝説上の女神
66ハグピート(Hagupit)フィリピンむち打つこと
67チャンミー(Jangmi)韓国ばら
68メーカラー(Mekkhala)タイ雷の天使
69ヒーゴス(Higos)米国いちじく
70バービー(Bavi)ベトナムベトナム北部の山の名前
71メイサーク(Maysak)カンボジア木の名前
72ハイシェン(Haishen)中国海神
73ノウル(Noul)北朝鮮夕焼け
74ドルフィン(Dolphin)香港白いるか。香港を代表する動物の一つ
75クジラ(Kujira)日本くじら座、鯨
76チャンホン(Chan-hom)ラオス木の名前
77ペイロー(Peilou)マカオ鳥の名前
78ナンカー(Nangka)マレーシア果物の名前
79ソウデル(Saudel)ミクロネシア伝説上の首長の護衛兵
80ナーラ(Narra)フィリピン木の名前
81ケナリ(Gaenari)韓国花の名前
82アッサニー(Atsani)タイ雷
83アータウ(Etau)米国嵐雲
84バンラン(Bang-Lang)ベトナム花の名前
85クロヴァン(Krovanh)カンボジア木の名前
86ドゥージェン(Dujuan)中国つつじ
87スリゲ(Surigae)北朝鮮鷲の名前
88チョーイワン(Choi-wan)香港彩雲
89コグマ(Koguma)日本こぐま座、小熊
90チャンパー(Champi)ラオス赤いジャスミン
91インファ(In-fa)マカオ花火
92チャンパカ(Cempaka)マレーシアハーブの名前
93ニパルタック(Nepartak)ミクロネシア有名な戦士の名前
94ルピート(Lupit)フィリピン冷酷な
95ミリネ(Mirinae)韓国天の川
96ニーダ(Nida)タイ女性の名前
97オーマイス(Omais)米国徘徊
98ルックビン(Luc-Binh)ベトナム紫色の花が咲く水草
99チャンスー(Chanthu)カンボジア花の名前
100ディアンムー(Dianmu)中国雷の母
101ミンドゥル(Mindulle)北朝鮮たんぽぽ
102ライオンロック(Lionrock)香港山の名前
103トケイ(Tokei)日本とけい座、時計
104ナムセーウン(Namtheun)ラオス川の名前
105マーロウ(Malou)マカオめのう(瑪瑙)
106ニヤトー(Nyatoh)マレーシア木の名前
107ソロブル(Sarbul)ミクロネシア雨季
108アムヤオ(Amuyao)フィリピン山の名前
109コザリ(Gosari)韓国ワラビ
110チャバ(Chaba)タイハイビスカス
111アイレー(Aere)米国嵐
112ソングダー(Songda)ベトナム北西ベトナムにある川の名前
113トローセス(Trases)カンボジアキツツキ
114ムーラン(Mulan)中国花の名前
115メアリー(Meari)北朝鮮やまびこ
116チンマー(Tsing-ma)香港橋の名前
117トカゲ(Tokage)日本とかげ座、蜥蜴
118オーンマン(Ong-mang)ラオス鹿の名前
119ムイファー(Muifa)マカオ梅の花
120マールボック(Merbok)マレーシア鳥の名前
121ナンマドル(Nanmadol)ミクロネシア有名な遺跡の名前
122タラス(Talas)フィリピン鋭さ
123ホードゥー(Hodu)韓国クルミ
124クラー(Kulap)タイばら
125ロウキー(Roke)米国男性の名前
126ソンカー(Sonca)ベトナムさえずる鳥
127ネサット(Nesat)カンボジア漁師
128ハイタン(Haitang)中国海棠
129ツァンザリー(Jamjari)北朝鮮トンボ
130バンヤン(Banyan)香港木の名前
131ヤマネコ(Yamaneko)日本やまねこ座、山野にすむ猫
132パカー(Pakhar)ラオス淡水魚の名前
133サンヴー(Sanvu)マカオさんご(珊瑚)
134マーワー(Mawar)マレーシアばら
135グチョル(Guchol)ミクロネシアうこん
136タリム(Talim)フィリピン鋭い刃先
137ポリ(Bori)韓国大麦
138カーヌン(Khanun)タイ果物の名前、パラミツ
139ラン(Lan)米国嵐
140サオビエン(Saobien)ベトナムヒトデ
表:台風の名前140個(気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」より。赤はNo.92チャンパカ)

次の台風33号の名前は「ニパルタック」

次に発生したら名前提案意味
33号ニパルタック(Nepartak)ミクロネシア有名な戦士の名前
34号ルピート(Lupit)フィリピン冷酷な
35号ミリネ(Mirinae)韓国天の川
36号ニーダ(Nida)タイ女性の名前
37号オーマイス(Omais)米国徘徊
表4:33号以降に付く予定の名前(気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」。日付変更線の東から台風が移ってきた場合は順番がずれます)

33号まで発生すると、32号の進路の記事でも紹介したとおり、2026年は1951年以降でも発生数の多い年です。台風のたまごの状況は台風のたまご(最新)のページで毎日確認できます。

台風32号チャンパカの今後:10〜11日に小笠原近海へ

気象庁の7日15時45分の発表では、32号は西北西へ進みながら発達し、9日15時には最大風速35m/sの「強い」勢力となり、10日15時には中心気圧970hPa・最大風速40m/sまで発達する見込みです。その後は東北東へ向きを変え、11日15時には小笠原近海(975hPa)、12日15時には日本のはるか東で温帯低気圧に変わる予報です。

日時場所(予報円の中心)中心気圧最大風速父島から
7日15時(実況)マリアナ諸島1002hPa18m/s約830km
8日15時日本の南992hPa25m/s約740km
9日15時日本の南980hPa35m/s約870km(南大東島から約420km)
10日15時日本の南970hPa40m/s約460km
11日15時小笠原近海975hPa35m/s約430km(東側)
12日15時日本のはるか東(温帯低気圧)992hPa30m/s約1550km
表5:台風32号の予報(気象庁 7日15時45分発表。距離は予報円の中心と父島の間を球面上で計算した目安)

10日15時と11日15時の予報円の中心を直線で結ぶと、10日夜〜11日朝ごろに父島の南130km前後を通る計算になります。予報円には幅があり、実際の進路はこれより北にも南にもずれる可能性があるため、小笠原諸島では10〜11日の暴風・高波について、気象庁の最新の発表を確認してください。本州など4島への上陸や沖縄本島の通過は、12日15時までの予報には含まれていません。最新の進路と各地までの距離は台風32号の進路予想(自動計算)で確認できます。

11月の台風は日本に来る?地域ごとの接近数

11月に台風が日本に近づくのは多くありません。下のツールでは、気象庁の統計から地域ごとの11月の接近数を確認できます。1951〜2025年の75年間で、11月に小笠原諸島(伊豆諸島を含む)へ接近した台風は25個、沖縄地方は31個でした。伊豆諸島・小笠原諸島への11月の接近は2015年を最後に起きておらず、32号が接近すれば11年ぶりになります。くわしくは台風はいつまで来る?11月・12月の接近の記事にまとめています。

順位地方合計(1951〜2025年)年平均平年値
1沖縄553個7.4個7.7個
2伊豆・小笠原401個5.3個5.4個
3奄美300個4.0個4.3個
4九州南部279個3.7個3.9個
5九州北部257個3.4個3.8個
6東海248個3.3個3.5個
7四国244個3.3個3.3個
8関東甲信238個3.2個3.3個
9近畿235個3.1個3.4個
10中国213個2.8個3個
11東北192個2.6個2.7個
12北陸186個2.5個2.8個
13北海道119個1.6個1.9個
地方別の台風接近数(気象庁・75年間)

父島の11月10日前後の過去の天気は、次のツールで年ごとに見られます。

読み込み中…

名前を見るときの注意点

  • 読み方は国によって違う:日本の気象庁は「チャンパカ」と表記しますが、英語の「Cempaka」はニュースによって別の読み方で紹介されることがあります。検索するときは英語名も合わせて使うと確実です。
  • 番号と名前は別物:日本では「台風32号」のように年ごとの番号で呼びますが、名前は年をまたいで140個を順番に使います。同じ「7号」でも年によって名前は違います。
  • 日付変更線の東から来た台風は元の名前のまま:今年の28号のように、ハリケーンなどとして名前が付いた台風が移ってくると、アジア名は付きません。
  • 名前が引退することもある:大きな被害を出した台風の名前は、表から外されて新しい名前に替わることがあります。チャンパカも、もとはMelorの枠でした。
  • チェッカーの「その日」は日本時間:台風位置表は世界時なので、9時間を足して日本時間に直して判定しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. チャンパカとはどういう意味ですか?
A. マレーシアが提案した名前で、気象庁の名前表では「ハーブの名前」とされています。マレー語ではモクレン科のキンコウボク(金香木)などの花木を指す言葉で、香りのよい花は香水や精油にも使われます。

Q2. 台風の名前は誰が決めているのですか?
A. 台風委員会に加わる14か国・地域が10個ずつ出した140個を、発生した順番に使います。名前を選ぶのは「その台風の時に誰か」ではなく、順番で自動的に決まります。

Q3. 次の台風33号の名前は?
A. 名前表の順番どおりなら「ニパルタック」(ミクロネシア、有名な戦士の名前)です。34号は「ルピート」、35号は「ミリネ」です。

Q4. チャンパカという台風は前にもありましたか?
A. 2021年の台風7号が最初で、今回が2回目です。2021年7号は中国南部へ進み、最低気圧は980hPaでした。

Q5. 同じ名前は何年ごとに回ってきますか?
A. 2001〜2025年の404例では5.0〜6.9年、中央値は約6年でした。台風が多い年が続くと短くなります。

Q6. 日本が付けた台風の名前は?
A. コイヌ、トモ、ヘビ、カジキ、コト、クジラ、コグマ、トケイ、トカゲ、ヤマネコの10個で、すべて星座の名前です。

Q7. 台風32号は日本に来ますか?
A. 7日15時45分の気象庁の予報では、12日15時までの予報期間に日本へ上陸する予報はありません。ただし10〜11日に小笠原近海へ進む見込みのため、小笠原諸島では暴風や高波に注意し、最新の情報を確認してください。

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まとめ

  • 台風32号の名前「チャンパカ」は、マレーシアが提案した「ハーブの名前」(キンコウボクなどの花木)
  • 名前は140個を順番に使い、同じ名前は約6年ごとに回ってくる。チャンパカは2021年7号以来、5年4か月ぶり2回目
  • チャンパカの枠は、もとは2009年に愛知県に上陸した台風などの「Melor」だった
  • 次は33号「ニパルタック」、34号「ルピート」。日本の新しい名前「トケイ」は順番どおりなら43号で、2027年以降のデビューになりそう
  • 32号は10〜11日に小笠原近海へ。小笠原諸島の方は最新の情報を確認してください

出典:気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」、気象庁「上陸した台風」(2009年)、気象庁「台風位置表」(2001〜2025年)、気象庁「台風の統計資料(発生数・接近数・平年値)」、気象庁 台風情報(2026年11月7日15時45分発表)。間隔・距離・件数は、これらのデータをもとに筆者が計算しました。

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