気象庁「過去の気象データ検索」の使い方|地点・日付の選び方、表の記号の意味、CSVで一括ダウンロードする方法と、もっと簡単な調べ方

世界地図の点描の上に、過去の観測データを思わせる折れ線グラフを重ねたイメージ 気象

「○年○月○日の天気を調べたい」ときの公式の情報源が、気象庁の「過去の気象データ検索」です。全国約1,300の観測地点について、年ごと・月ごと・日ごと・1時間ごと・10分ごとの気温・降水量・風・日照・湿度・気圧、そして気象台の天気概況を、明治時代の観測開始から今日の分まで無料で見られます。

ただし画面は表が中心で、初めて使う人には「どこを押せばいいか」「記号の意味」がわかりにくいのも事実です。この記事では、地点と日付の選び方、「主な要素」と「詳細」の違い、表に出る記号(] や ) や ×)の意味、CSVでまとめて取り出す方法、天気概況の見方を手順で解説し、最後に「もっと簡単に調べたい人」向けの当サイトの過去の天気検索を紹介します。

のぶやん
のぶやん

気象庁のこのページは、私が気象庁にいたころから基本的に同じ作りで、慣れると最強の資料です。コツは「地点→年→月→日」の順に絞ること。そして日ごとの値の右端にある「天気概況」の列。ここに「晴一時雨」のような文章があるのは気象台の地点だけで、アメダスにはありません。

【ツール】その日の過去58年の天気を調べる(当サイト版)

気象庁の「過去の気象データ検索」で1日ずつ調べる前に、まずこのツールで概要をつかんでください。地点と日付を選ぶと、1968年以降のその日の天気の割合と直近の記録が表示されます。初期表示は今日の日付です。

読み込み中…

手順①:地点を選ぶ

  1. 気象庁のサイトで「各種データ・資料」→「過去の気象データ検索」を開く
  2. 日本地図から都道府県(地方)をクリック
  3. 表示された地図の観測地点をクリック。気象台(○の中に●のマーク)とアメダス(●)で観測項目が違う
  4. 地点名の一覧から選ぶこともできる。同じ名前の地点が複数県にある場合は県を確認

気象台(全国約150か所)は気温・降水量・風・日照・湿度・気圧・天気概況・雪をすべて観測しますが、アメダス(約1,300か所)は降水量のみ、または降水量・気温・風・日照の4要素が基本で、湿度・気圧・天気概況はありません。「その日の天気(晴れ・雨)」を文章で知りたいときは、最寄りの気象台を選んでください。

手順②:期間と項目を選ぶ

表示の単位見られる期間使いどころ
年ごとの値観測開始〜現在年平均気温・年降水量の長期変化
月ごとの値観測開始〜現在月平均気温・月降水量。「今年の8月は暑かったか」
日ごとの値1か月分を一覧○月○日の天気・最高気温・降水量。最もよく使う
1時間ごとの値1日分何時に雨が降ったか、気温の推移
10分ごとの値1日分アメダスの詳細。短時間の強い雨
平年値1991〜2020年の統計「平年より暑いか」の基準
観測史上1〜10位の値全期間その地点の記録
地点を選んだあと、左のメニューから単位を選ぶ。年→月→日の順に絞るとリンクでたどれる

日ごとの値では、画面上部で「主な要素」と「詳細(気温・蒸気圧・湿度)」「詳細(風・日照・雪・天気)」を切り替えられます。「主な要素」に気温・降水量・風・日照・天気概況がまとまっているので、まずはこれで十分です。

手順③:表の記号を読む

記号意味扱い
現象なし(雨が降っていない、雪がない)0として扱ってよい
0.0観測はあるが0.5mm未満などごく弱い雨
]準正常値(欠測が少しあるが統計に使える値)参考にしてよい
)資料不足値(欠測が多く統計としては不十分)参考程度
×欠測データなし
#疑問値使わない
空欄観測項目がないその地点では観測していない
気象庁の表の脚注に対応。「]」と「)」の違いは欠測の多さ

手順④:天気概況の見方(気象台の地点のみ)

日ごとの値の右端にある「天気概況」は、昼(6〜18時)と夜(18〜翌6時)に分かれた文章です。「晴」「曇」「雨」を基本に、「一時」(連続してその現象が現れる時間が1/4未満)、「時々」(断続的に現れて合計が1/2未満)、「後」(前半と後半で天気が変わる)といった修飾語で構成されます。当サイトの「○月○日に晴れた確率」の集計も、この天気概況を判定に使っています。

  • 「晴一時雨」=晴れが主で、雨が短時間
  • 「曇時々晴」=曇りが主で、晴れ間が断続的
  • 「雨後曇」=前半雨、後半曇り
  • 「快晴」=雲量1以下、「晴」=雲量2〜8、「曇」=雲量9以上

注意点として、一部の気象台では天気概況の公開が途中で終わっている(例:千葉は2010年まで)ことがあります。空欄の場合は近隣の気象台で代用してください。

手順⑤:CSVでまとめて取り出す

表を1か月ずつ見るのが面倒なら、気象庁の「過去の気象データ・ダウンロード」ページを使います。地点・項目・期間を選んでCSV(Excelで開ける形式)を一括で取得でき、複数地点・複数年を一度に指定できます。

  1. 「過去の気象データ・ダウンロード」を開く
  2. 「地点を選ぶ」で都道府県→地点(複数可)
  3. 「項目を選ぶ」で「日別値」「時別値」などの単位と、気温・降水量などの要素
  4. 「期間を選ぶ」で開始・終了
  5. 「表示オプション」で記号の扱い(欠測を空欄にするなど)を指定し、「CSVファイルをダウンロード」

1回にダウンロードできる量に上限(データ量の目安がゲージで表示)があるため、長期間なら地点や項目を絞るか、何回かに分けます。

よくあるつまずき

  • 地点が見つからない:地点名は気象庁の観測所名で、市名と違うことがある(例:東京は「東京」、大阪は「大阪」、横浜は「横浜」だが、さいたま市は「さいたま」、北九州市は「八幡」)
  • 気温が空欄:降水量だけのアメダスを選んでいる。近くの4要素アメダスか気象台を選ぶ
  • 天気概況がない:アメダスには天気概況がない。気象台を選ぶ
  • 昔の日付が出ない:その地点の観測開始が新しい。年ごとの値で観測開始年を確認
  • スマホで見にくい:表が横に長い。横向きにするか、PCで見る

もっと簡単に調べるなら|当サイトの過去の天気検索

当サイトの過去の天気検索は、気象庁のこのデータを地点と日付を選ぶだけで「その日の天気・最高/最低気温・降水量」を表示する形にしたものです。地点ごとのアーカイブページ(例:東京の過去の天気)では1875年からの記録をたどれ、地点別の気候ページ(936地点)では平年値と天気出現率、観測史上の記録をまとめて見られます。

「○月○日は晴れやすいか」を知りたいなら、日付ごとの過去の天気を集計した季節イベントの記事群(ホワイトクリスマスの確率ゴールデンウィークの天気の傾向など)もどうぞ。気象庁の元データを当サイトが集計し、毎年自動更新しています。

気象庁「過去の気象データ検索」「過去の気象データ・ダウンロード」の画面構成は2026年9月時点のものです。記号の意味は気象庁の凡例に基づきます。

過去のデータで調べがいのある県|関連する全国ランキング

「あの日は暑かった」「あの冬は雪が多かった」を数字で確かめるのが過去の気象データの醍醐味です。記録の多い県のランキングを入口に、気象庁のデータへ進んでください。

年平均気温

順位都道府県年平均気温偏差値
1位沖縄県23.3℃83.5
2位鹿児島県18.8℃64.1
3位宮崎県17.7℃59.4
4位長崎県17.4℃58.1
5位高知県17.3℃57.6
6位福岡県17.3℃57.6
7位熊本県17.2℃57.2
8位大阪府17.1℃56.8
9位兵庫県17.0℃56.3
10位山口県17.0℃56.3
年平均気温ランキング(平年値)

1位は沖縄県(23.3℃)、47位は北海道(9.2℃)、全国平均は15.5℃です。詳しくは年平均気温の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間降水量

順位都道府県年降水量偏差値
1位高知県2,666mm73.8
2位宮崎県2,626mm72.9
3位鹿児島県2,435mm68.4
4位石川県2,402mm67.6
5位富山県2,374mm66.9
6位静岡県2,327mm65.8
7位福井県2,300mm65.2
8位沖縄県2,161mm61.9
9位熊本県2,007mm58.3
10位佐賀県1,951mm56.9
年間降水量ランキング(平年値)

1位は高知県(2,666mm)、47位は長野県(965mm)、全国平均は1,657mmです。詳しくは年降水量の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間の降雪量

順位都道府県年降雪量偏差値
1位青森県567cm89.8
2位北海道479cm82.7
3位山形県285cm67.1
4位秋田県273cm66.1
5位富山県253cm64.5
6位岩手県209cm61.0
7位福井県186cm59.1
8位長野県163cm57.3
9位石川県157cm56.8
10位鳥取県140cm55.4
年間の降雪量ランキング(平年値)

1位は青森県(567cm)、47位は沖縄県(0cm)、全国平均は72cmです。詳しくは年降雪量の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間日照時間

順位都道府県年間日照時間偏差値
1位山梨県2,226時間66.9
2位高知県2,160時間63.3
3位群馬県2,154時間62.9
4位静岡県2,152時間62.8
5位愛知県2,141時間62.2
6位宮崎県2,122時間61.2
7位岐阜県2,109時間60.5
8位三重県2,109時間60.5
9位埼玉県2,107時間60.4
10位徳島県2,107時間60.4
年間日照時間ランキング(平年値)

1位は山梨県(2,226時間)、47位は秋田県(1,527時間)、全国平均は1,917時間です。詳しくは年間日照時間の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

都道府県別のデータを指標で切り替える

47都道府県の気温・雨・雪・晴れ・風・台風などを指標と月で切り替えて比較できます。

「平年値」の正しい理解|1991〜2020年の平均

気象庁の平年値は、現在は1991〜2020年の30年間の平均で、10年ごとに更新されます(次回は2031年に2001〜2030年の平均へ)。「平年より2℃高い」という表現は、この30年平均との比較です。

注意したいのは、温暖化で気温が上がり続けているため、平年値も更新のたびに上がっていることです。1981〜2010年の旧平年値と比べると、東京の年平均気温は0.4℃ほど高くなりました。「昔より暑い」を確かめるなら、平年値ではなく年ごとの値を並べて見るのが正確です。年代別の気温の比較は20年前・30年前・40年前の夏の気温で扱っています。

データの「欠測」と「観測方法の変更」に注意

長期のデータを扱うときに落とし穴になるのが、観測方法の変更です。たとえば天気概況は自動化に伴い一部の気象台で公開が終わっており、日照時間は2021年ごろから多くのアメダスで測器が変わりました。積雪の観測も地点によって開始・終了の時期が違います。

年ごとの値を並べて急に数字が変わっている年があれば、気候の変化ではなく観測の変更の可能性を疑ってください。気象庁のページでは表の脚注に変更の注記があり、当サイトの地点別の気候ページでも観測期間を明記しています。

よくある質問

○年○月○日の天気を調べるには?

気象庁の「過去の気象データ検索」で地点→年→月を選び、「日ごとの値」を表示します。天気の文章(天気概況)は気象台の地点にのみあります。当サイトの過去の天気検索なら地点と日付を選ぶだけで表示できます。

気象庁の表の「]」や「)」は何?

「]」は準正常値(欠測が少しある)、「)」は資料不足値(欠測が多い)、「×」は欠測、「–」は現象なしです。

アメダスの地点で天気がわからないのはなぜ?

アメダスは降水量・気温・風・日照の自動観測で、天気概況(晴・曇・雨の文章)はありません。最寄りの気象台を選んでください。

過去の気象データをまとめてダウンロードするには?

気象庁の「過去の気象データ・ダウンロード」で地点・項目・期間を選ぶとCSVで一括取得できます。1回の量に上限があるので、長期間は分けて取得します。

天気概況の「一時」と「時々」の違いは?

「一時」は連続してその現象が現れる時間が1/4未満、「時々」は断続的に現れて合計が1/2未満です。「後」は前半と後半で天気が変わることを表します。

平年値とは何年の平均?

1991〜2020年の30年平均です。10年ごとに更新され、次回は2031年に2001〜2030年の平均に変わります。温暖化で平年値自体が上がっているため、昔との比較は年ごとの値で見るのが正確です。

長期データで急に数字が変わる年があるのはなぜ?

観測方法の変更のことがあります。天気概況の公開終了、日照時間の測器変更、積雪観測の開始・終了などで、気象庁の表の脚注に注記があります。

あわせて読みたい

まとめ
  • 気象庁「過去の気象データ検索」は地点→年→月→日の順に絞る。天気の文章(天気概況)は気象台の地点だけ
  • 記号は「–」現象なし、「]」準正常値、「)」資料不足値、「×」欠測
  • まとめて取るなら「過去の気象データ・ダウンロード」でCSV。1回の量に上限
  • 簡単に調べるなら当サイトの過去の天気検索・地点別アーカイブ・気候ページ

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。紹介している商品・サービスは、記事の内容に関係するものを選んでいます。

タイトルとURLをコピーしました