雨雲レーダーはどれが正確?気象庁ナウキャスト・Yahoo・ウェザーニュース・tenki.jp・Windyの更新間隔・予測時間・元データを比較【気象予報士が解説】

レーダーの同心円と雨の線を重ねた世界地図の点描の上に、更新間隔と予測時間を比べる棒グラフを重ねたイメージ 気象

結論から言うと、日本の雨雲レーダーの「1時間先の予測」は、どのアプリも気象庁の降水ナウキャスト・降水短時間予報が土台なので、精度に大きな差はありません。違いは①更新の速さ(気象庁は5分)、②予測できる時間(1時間先か15時間先か)、③解像度(250m〜1km)、④通知の使いやすさ、⑤独自観測の有無(ウェザーニュース)にあります。

この記事では、5つの主要サービス(気象庁ナウキャスト、Yahoo!天気、ウェザーニュース、tenki.jp、Windy)の雨雲レーダーを、元データ・更新間隔・予測時間・解像度・強みで比較し、「今から30分の雨」「今日の午後の雨」「明日の雨」のどれを見るかで最適なものを整理します。雨雲レーダーの予測の仕組みも気象予報士の視点で解説します。

のぶやん
のぶやん

雨雲レーダーの予測は「今の雨雲を風で流す」計算が基本で、1時間先までは驚くほど当たります。ただし「新しく発生する雨雲」は苦手。夕立の日に「レーダーは何もないのに急に降った」のはこれです。そして各社とも元は気象庁のレーダーなので、選ぶ基準は精度より使い勝手です。

【ツール】その日の過去58年の雨の割合を調べる

レーダーで「今日は降るか」を見る前に、その日の平年の雨の頻度を知っておくと判断の基準になります。地点と日付を選ぶと、雨・本降りの割合と直近の記録が表示されます。初期表示は今日の日付です。

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5サービスの比較表

サービス元データ更新間隔予測時間解像度強み弱み
気象庁 降水ナウキャスト気象庁レーダー+アメダス5分1時間先(5分刻み)1km最も速い。公式。無料通知なし。画面が地味
気象庁 高解像度降水ナウキャスト同上+Xバンドレーダー等5分30分先(250m)〜60分先250m最も細かい。都市部の局地的な雨予測時間が短い
気象庁 降水短時間予報レーダー+数値予報10分(6時間先まで)15時間先1km(6時間先まで)・5km(7〜15時間先)半日先の雨量の見通し遠い時間ほど粗い
Yahoo!天気 雨雲レーダー気象庁データ中心5分15時間先1km相当通知(雨雲接近)が使いやすい。操作が軽い独自観測なし
ウェザーニュース 雨雲レーダー気象庁レーダー+自社の小型レーダー網5分15時間先1km相当(自社観測は局所的に細かい)独自観測で局地的な雨に強いとされる。ゲリラ雷雨の通知アプリの機能が多く重い
tenki.jp 雨雲レーダー気象庁データ(日本気象協会)5分15時間先1km相当1時間ごとの予報・10日間予報と連動通知は控えめ
Windy レーダー各国レーダーの合成(日本は気象庁)10分前後(遅れあり)なし(実況のみ)粗め世界を1画面で。海外・海上国内の短時間予測には不向き
各社の公表情報をもとに整理(2026年9月時点)。民間の予測は気象庁の降水ナウキャスト・短時間予報を土台にしている
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雨の日が多い時期に

雨日が3割を超える月は、折りたたみ傘より「レインウェアと防水靴」のほうが行動範囲が広がります。台風時期は風に強い耐風傘が便利です。

雨雲レーダーの予測はどう作られている?

気象庁の降水ナウキャストは、レーダーで観測した雨雲を「直前の動き(移動ベクトル)」で外挿し、1時間先まで5分刻みで予測します。これは「今ある雨雲がどこへ行くか」の予測で、1時間以内なら非常によく当たります。

降水短時間予報は、この外挿に数値予報モデルの計算を組み合わせ、6時間先までは10分ごと・1km、7〜15時間先は1時間ごと・5kmで予測します。時間が先になるほど「新しく発生する雨雲」の予測が入ってきますが、その精度は落ちます。

民間各社の「15時間先まで見られる雨雲レーダー」は、基本的にこの降水短時間予報を表示したものです。だから15時間先の雨雲の位置は各社ほぼ同じで、違いは表示の色と操作感です。ウェザーニュースは自社の小型レーダー網とユーザー報告を加えて直近の予測を補正しているとされ、局地的な雨で差が出ることがあります。

「当たらない」と感じる3つの場面

  • 夕立・ゲリラ雷雨:レーダーに映る前に発生する。予測は「今ある雨雲を流す」ものなので、発生は捉えにくい。対策は「雷注意報」と「CAPE」(大気の不安定さ)を朝に見ておく
  • 山沿い・海沿い:地形で雨雲が急に発達・消滅する。レーダーの電波が山に遮られる場所もある
  • 15時間先の予測をそのまま信じる:7時間先以降は5km格子の粗い予測。「降りそうな時間帯」として読む

目的別|どれを見るべきか

知りたいことおすすめ理由
今から30分〜1時間で降るか気象庁ナウキャスト(高解像度)、Yahoo、ウェザーニュース5分更新・1時間先。どれも土台は同じ。通知が欲しいならYahooかウェザーニュース
今日の午後は降るか気象庁 降水短時間予報、tenki.jp、Yahoo15時間先まで。7時間先以降は目安
明日以降の雨天気予報(1時間ごと)、Windyの「雨・雷」レーダーの範囲外。数値予報の出番
雷が来るかウェザーニュース(雷レーダー)、Windy(CAPE)、気象庁の雷ナウキャスト雨雲より先に「不安定さ」を見る
雨雲の接近を通知でYahoo!天気、ウェザーニュース登録地点への雨雲接近通知
海外・海上Windy国内サービスは日本周辺のみ
雨雲と危険度を同時に当サイトの実況モニター雨雲・衛星・気温・風・キキクルを1画面で
1つに絞る必要はない。通知用と確認用で2つ持つのが現実的

雨雲レーダーの正しい読み方(気象予報士の視点)

  1. 雨雲の「動く方向」を見る:過去1時間のアニメーションで移動方向を確認。自分の地点の風上に雨雲があるか
  2. 色は「1時間に何mm」:青は弱い雨(1mm未満〜)、黄は本降り(5〜10mm)、赤は激しい雨(30mm〜)、紫は猛烈な雨(80mm〜)。色の閾値はサービスで異なる
  3. 雨雲の「発達・衰弱」を見る:移動しながら色が濃くなっていれば発達中。予測より強い雨になる
  4. 予測は1時間先までを信じる:それ以降は「傾向」
  5. 雷注意報の日は雨雲の有無より雲の発生を疑う:発生前のレーダーは空でも安心しない

降水量の色が実際にどれくらいの雨かは降水量1mm・5mm・10mm・30mm・50mmはどれくらいの雨?で、雨雲の切れ目の読み方は小康状態の天気とは?で解説しています。

各サービスの仕様(元データ・更新間隔・予測時間・解像度)は公表情報と筆者の確認による2026年9月時点の内容で、改定されることがあります。画面のメニュー名や配置はアプリの更新で変わることがあります。本記事は2026年9月時点の一般的な構成をもとに書いています。

雨雲レーダーの出番が多い県|関連する全国ランキング

雨・雷が多い県ほど、雨雲レーダーを見る場面が増えます。自分の県の位置を確認して、通知の設定を考える材料にしてください。

年間の雨の日の割合

順位都道府県雨の日の割合偏差値
1位富山県36.3%74.0
2位石川県36.2%73.7
3位福井県35.4%71.7
4位新潟県33.7%67.7
5位鳥取県32.9%65.6
6位島根県32.1%63.6
7位沖縄県31.4%62.0
8位千葉県30.7%60.2
9位鹿児島県30.4%59.6
10位宮崎県30.2%59.1
年間の雨の日の割合ランキング(昼の天気概況)

1位は富山県(36.3%)、47位は北海道(18.7%)、全国平均は26.5%です。詳しくは雨の日の割合の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

年間の雷日数

順位都道府県雷日数偏差値
1位石川県45.1日82.9
2位福井県37.4日72.7
3位新潟県34.7日69.2
4位秋田県34.3日68.7
5位富山県33.6日67.7
6位鳥取県28.0日60.4
7位鹿児島県27.4日59.6
8位島根県26.6日58.5
9位熊本県26.6日58.5
10位栃木県26.5日58.4
年間の雷日数ランキング(平年値)

1位は石川県(45.1日)、47位は北海道(9.2日)、全国平均は20.1日です。詳しくは雷日数の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

7月の降水量

順位都道府県年降水量(7月)偏差値
1位熊本県387mm74.5
2位佐賀県367mm71.5
3位鹿児島県365mm71.3
4位高知県357mm70.1
5位宮崎県339mm67.5
6位山口県309mm63.2
7位福岡県299mm61.7
8位静岡県297mm61.3
9位長崎県293mm60.7
10位広島県280mm58.8
7月の降水量ランキング(平年値)

1位は熊本県(387mm)、47位は北海道(91mm)、全国平均は219mmです。詳しくは年降水量の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

9月の雨の日の割合

順位都道府県雨の日の割合(9月)偏差値
1位栃木県39.5%66.4
2位富山県39.1%65.4
3位宮崎県39.0%65.1
4位千葉県38.8%64.6
5位秋田県38.4%63.5
6位石川県38.3%63.3
7位高知県38.2%63.0
8位群馬県37.7%61.7
9位鳥取県37.7%61.7
10位埼玉県36.9%59.6
9月の雨の日の割合ランキング(昼の天気概況)

1位は栃木県(39.5%)、47位は岡山県(26.2%)、全国平均は33.2%です。詳しくは雨の日の割合の都道府県ランキングで全47都道府県と市町村の順位を確認できます。

都道府県別のデータを指標で切り替える

47都道府県の気温・雨・雪・晴れ・風・台風などを指標と月で切り替えて比較できます。

雨雲レーダーの「色」を数字で読む

各社の雨雲レーダーの色は1時間あたりの降水量に対応していますが、色の境目はサービスごとに少しずつ違います。おおむね、青系は1〜5mm(弱い雨)、黄〜橙は10〜30mm(本降り〜強い雨)、赤は30〜50mm(激しい雨)、紫は50〜80mm以上(非常に激しい〜猛烈な雨)です。

「傘が必要か」の境目は1時間1mm、「外出をやめるか」の境目は10mm、「災害の危険」は30mm以上と覚えておくと、色を見た瞬間に判断できます。雨量ごとの体感と影響は降水量1mm・5mm・10mm・30mm・50mmはどれくらいの雨?にまとめています。

通知を「鳴らしすぎない」設定のコツ

雨雲接近の通知は便利ですが、夏の夕立の季節は1日に何度も鳴り、結局見なくなる人が多いです。おすすめは、通知の対象を「自宅」と「職場」の2地点に絞り、閾値を「1時間5mm以上」など本降りだけにすること。弱い雨の通知は切り、本降りと雷だけ受け取る設定にすると、通知の価値が保てます。

雷の通知は別枠で残してください。雷は雨より危険度が高く、屋外にいるときの避難判断に直結します。ウェザーニュースの雷レーダー通知や、気象庁の雷ナウキャストを見る習慣と組み合わせるのが現実的です。

よくある質問

雨雲レーダーで一番正確なのは?

1時間先の予測は各社とも気象庁の降水ナウキャストが土台で、精度に大きな差はありません。最も速く細かいのは気象庁の高解像度降水ナウキャスト(5分更新・250m)です。通知が欲しいならYahoo!天気かウェザーニュースです。

雨雲レーダーは何時間先まで当たる?

「今ある雨雲を流す」予測なので1時間先までは非常によく当たります。6時間先までは1kmで10分ごとの予測、7〜15時間先は5kmの粗い予測で目安です。

ゲリラ雷雨がレーダーに映らないのはなぜ?

予測は既存の雨雲の移動を計算するもので、新しく発生する積乱雲は捉えにくいためです。雷注意報や大気の不安定さ(CAPE)を朝に確認してください。

Windyの雨雲レーダーは国内で使える?

実況(過去〜現在)の確認には使えますが、10分前後の遅れがあり予測がありません。国内の短時間予測は気象庁やYahoo・ウェザーニュースが向いています。

雨雲レーダーの色は何を表す?

1時間あたりの降水量の強さで、青が弱い雨、黄が本降り、赤が激しい雨、紫が猛烈な雨です。色の閾値はサービスごとに異なります。

雨雲レーダーの色は何mm?

おおむね青系が1〜5mm、黄〜橙が10〜30mm、赤が30〜50mm、紫が50mm以上(1時間あたり)です。傘は1mm、外出中止は10mm、災害の危険は30mm以上が目安です。

通知が多すぎて見なくなるときは?

対象地点を自宅と職場に絞り、閾値を1時間5mm以上など本降りだけにします。雷の通知は危険度が高いので別枠で残してください。

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まとめ
  • 国内の雨雲レーダーの1時間先予測はどれも気象庁の降水ナウキャストが土台。精度差より使い勝手で選ぶ
  • 最速・最細は気象庁の高解像度ナウキャスト(5分・250m)。15時間先の予測は降水短時間予報を各社が表示
  • 通知はYahoo・ウェザーニュース、独自観測はウェザーニュース、海外はWindy
  • 予測は1時間先までを信じ、7時間先以降は目安。ゲリラ雷雨は発生が捉えにくい

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