秋の黄砂は珍しい?10月31日〜11月1日は西日本に薄い黄砂|57年で10〜11月に観測された年は12年だけ、月別の黄砂カレンダー

秋の黄砂(月別の黄砂観測のべ日数) 気象

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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

【すぐわかる答え】秋の黄砂は珍しい現象です。気象庁が11地点で続けた観測(1967〜2023年の57年間)では、10〜11月に黄砂が観測された年は12年だけ(約5年に1回)で、のべ日数は1年分の合計の3.6%しかありません。気象庁の黄砂解析予測図(10月29日夕方時点)では、10月31日(土)に九州〜中国・四国・近畿の一部に薄い黄砂がかかる予想です。濃い黄砂ではありませんが、31日は洗濯物の外干しや車の汚れに少し注意してください。11月1日(日)は九州南部以外、ふだんどおり外干しできる見込みです。

「秋なのに黄砂?」——10月29日、気象庁の黄砂解析予測図で、30日の雨のあと31日(土)から11月1日(日)にかけて黄砂が西日本に飛来する予想が出て、TBSなどのニュースでも報じられています。黄砂といえば春(3〜5月)のイメージが強く、「秋にも来るの?」「洗濯物は大丈夫?」と気になった方も多いと思います。

この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁の黄砂観測のべ日数表・黄砂観測日数表(1967〜2023年)を集計し、秋の黄砂がどのくらい珍しいのか、過去に秋の黄砂が来た年、なぜ秋は少ないのか、そして今回の予想を整理しました。月を選ぶと「その月に黄砂が来る確率」がわかる黄砂カレンダーと、地域を選ぶと31日〜1日の黄砂の目安と洗濯物の干し方がわかるチェッカーつきです。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 気象庁の黄砂解析予測図(10月29日夕方時点)では、10月31日(土)の朝〜夕方に九州北部・中国・四国から近畿の一部に薄い黄砂。11月1日(日)朝は九州南部などに薄く残る程度の予想
  • 気象庁11地点の観測(1967〜2023年)で、10〜11月に黄砂が観測された年は57年中12年(21%)。のべ日数は10月が14日、11月が68日で、年間の3.6%だけ
  • 一方、3〜5月が全体の85%(4月だけで40%)。7〜9月は57年間で一度もない
  • 秋の黄砂が多かったのは2010年11月(のべ24日)、2002年11月(17日)、2005年11月(16日)。最近では2019年10〜11月、2023年11月にも観測
  • 秋の黄砂は2000年以降は24年中7年(29%)と、1967〜1999年(33年中5年、15%)より多い
  • 今回は「薄い」予想。31日の外干しは短時間にして取り込むときにはたく、車や窓の汚れ・のどの違和感に注意。最新の予測は気象庁の黄砂情報で確認を

▶ あなたの地域の31日〜1日の黄砂の目安をチェック ▶ 月別の黄砂カレンダー

10月31日〜11月1日の黄砂の予想:西日本に薄い黄砂

気象庁の黄砂解析予測図(地表付近の黄砂の濃度)は、数値モデルで計算した黄砂の分布を、約50km四方のマスごとに3日先まで表示するものです。10月29日夕方の時点の予測図を読み取ると、黄砂の動きは次のとおりです。

日時黄砂の予想(地表付近)ポイント
10月31日(土)3時朝鮮半島にやや濃い黄砂、九州北部の西の海上に迫る30日の雨のあと、大陸から流れ込む
10月31日(土)9時九州北部・中国地方・四国から近畿の一部に薄い〜やや薄い黄砂九州北部〜中国で最も濃い時間帯
10月31日(土)15時九州〜近畿に薄い黄砂東へ広がるが薄い。東海より東はほぼかからない
11月1日(日)9時九州南部と東シナ海に薄く残る程度西日本の大部分は抜ける
11月1日(日)21時中国北部〜渤海付近で再び濃い黄砂日本へ来るかは今後の予測で確認
表1 気象庁の黄砂解析予測図(10月29日夕方時点)の読み取り。濃さは図の色からの目安です

ポイントは、「雨のあとに黄砂」という順番です。30日は西日本で雨の予報です(気象庁の府県天気予報、29日17時発表:福岡・大阪・広島など)。前線や低気圧が通過して雨が降ったあと、その後ろ側(西側)から大陸の乾いた空気が北西の風に乗って流れ込み、大陸で巻き上げられた砂ぼこりが一緒に運ばれてきます。雨上がりで空気が入れ替わったように見えても、31日は空が白っぽくかすむことがあります。冷たい空気も一緒に入るので、今季一番の冷え込みの更新や、冬型の気圧配置にも注意が必要な時期です。雨の止む時間は雨はいつ止む?チェッカーで確認できます。

なお、31日はハロウィン、11月1日は天皇賞(秋)です。お出かけの天気はハロウィン2026の天気、天皇賞(秋)2026の天気もあわせてどうぞ。

31日〜1日の黄砂チェッカー:あなたの地域と洗濯物の目安

地域と時間帯を選ぶと、気象庁の黄砂解析予測図(10月29日夕方時点)から読み取った黄砂の目安と、洗濯物・布団・車・体調の注意点を表示します。予測は日々更新されるので、当日は気象庁の黄砂情報で最新の図を確認してください。

黄砂チェッカー(10月31日〜11月1日)
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目安は気象庁「黄砂解析予測図(地表付近の黄砂の濃度)」10月29日発表分を当ブログが読み取ったもので、地域内でも場所により差があります。黄砂の予測は日々更新されます。

31日朝に「やや薄い」の目安になるのは九州北部と中国地方で、近畿・四国は薄く、東海から東はほぼかからない予想です。11月1日(日)は九州南部以外は黄砂の予想域から外れ、ふだんどおり外干しできる見込みです。黄砂の濃い日・薄い日は、空の見え方(遠くの山がかすむか)でもわかります。今の空の様子はライブカメラモニターで各地の景色を見比べるのもおすすめです。当日の実測は、気象庁の黄砂情報と、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめくん」(PM2.5・浮遊粒子状物質の測定値)で確認できます。

黄砂カレンダー:月ごとに「黄砂が来る確率」を調べる

気象庁は1967年から2024年3月まで、全国の気象台で目視による黄砂の観測を行い、そのうち同じ条件で続けてきた11地点(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇)について、その統計を「黄砂観測のべ日数表」「黄砂観測日数表」として公開しています。月を選ぶと、57年間(1967〜2023年)の統計から、その月に黄砂が観測された年の割合・のべ日数・多かった年を表示します。

黄砂カレンダー(気象庁11地点・1967〜2023年)
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のべ日数=11地点それぞれで黄砂を観測した日数の合計(同じ日に3地点なら3日)。観測日数=11地点のどこかで観測した日数。気象庁の目視観測は2024年3月26日で統計を終了しています。

最初は「秋(10〜11月)」を選んだ状態です(本文の「57年中12年」と同じ集計です。12月を含めると18年になります)。3月・4月を選ぶと、57年中46〜50年で黄砂が観測されているのに対し、10月は5年、11月は8年しかありません。秋の黄砂がいかに珍しいかがわかります。

なぜ秋の黄砂は少ない?春との違いを図解

黄砂が日本に届くまで(3つの条件) ① 発生源が乾いている ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠 黄土高原 春:雪どけ後で草もなく乾燥 秋:夏の雨で草・湿り気が残る ② 強い風で巻き上がる 低気圧・寒冷前線の通過 砂ぼこりが上空へ 春:発達した低気圧が多い 秋:強い低気圧はまだ少ない ③ 風が日本へ運ぶ 偏西風・北西の季節風 数日で日本の上空へ 春:偏西風が日本付近を通る 秋:南下しはじめたところ 今回(10月31日)のパターン:雨のあとに黄砂 30日:低気圧・前線が通過して雨 → その後ろ側で大陸から乾いた北西の風が吹き出す → 大陸で巻き上がった砂ぼこりが風に乗って九州〜近畿へ(31日) → 季節が進んで条件がそろうと、秋でも「たまに」届く(57年で12年)
図1 黄砂が日本に届く3つの条件と、春・秋の違い(気象庁の解説をもとに作成)

黄砂は、①発生源(ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠・黄土高原など)の地面が乾いていて、②低気圧や寒冷前線の強い風で砂ぼこりが上空に巻き上げられ、③偏西風などの風で日本まで運ばれる——という3つがそろったときに飛んできます。

春に多いのは、この3つがいちばんそろいやすいからです。冬の雪がとけたあとの発生源は、植物がまだ育っておらず、地面がむき出しで乾いています。そこへ発達した低気圧が次々に通り、偏西風(ジェット気流)もちょうど日本付近を流れています(くわしくは黄砂が春に多いのはなぜ?)。

一方、秋は夏の雨で発生源に草が生え、地面に湿り気が残っていることが多く、砂ぼこりが舞い上がりにくい季節です。偏西風も夏の北の位置から南へ下りてくる途中です。それでも、晩秋になって大陸で強い風が吹き、北西の風が日本に向かう日がそろうと、今回のように黄砂が届くことがあります。11月が10月より多いのは、季節が進んで寒気の吹き出しが強まるためと考えられます。

データ検証:秋の黄砂は57年で12年だけ

月のべ日数年間に占める割合観測があった年(57年中)確率
1月401.8%13年23%
2月1587.0%19年33%
3月62627.7%46年81%
4月91140.3%50年88%
5月39717.5%33年58%
6月160.7%5年9%
7〜9月00%0年0%
10月140.6%5年9%
11月683.0%8年14%
12月331.5%9年16%
合計2263100%——
表2 月別の黄砂観測のべ日数と、観測があった年の割合(気象庁11地点、1967〜2023年の57年間。2024年は1〜3月に観測なし)

のべ日数で見ると、3〜5月で1,934日、全体の85.5%。4月だけで40%を占めます。7〜9月は57年間で一度も観測されていません。10月は14日、11月は68日で、10〜11月をあわせても82日(3.6%)です。

「10月または11月に黄砂が1日でも観測された年」は、57年間で12年。おおよそ5年に1回の頻度です。秋に黄砂が観測された年をまとめると次のとおりです。

年10月(観測日数/のべ)11月(観測日数/のべ)12月(観測日数/のべ)
2023年—3日/3日2日/2日
2019年2日/5日2日/2日—
2013年2日/5日——
2010年—4日/24日4日/11日
2009年2日/2日—1日/5日
2005年—3日/16日—
2002年—3日/17日—
1996年—1日/1日—
1992年1日/1日——
1977年1日/1日——
1974年—1日/1日—
1973年—2日/4日—
表3 10〜11月に黄砂が観測された年(気象庁11地点。観測日数=どこか1地点以上で観測した日数、のべ=地点ごとの日数の合計。12月だけ観測された年は含まない)

最も多かったのは2010年11月で、4日間にのべ24日。11地点のうち多くの地点で同じ日に黄砂を観測した、秋としては異例の広がりでした。2002年・2005年の11月もそれぞれのべ16〜17日と、春の少ない年並みの規模でした。

期間年数10〜11月に黄砂があった年割合
1967〜1999年33年5年15%
2000〜2023年24年7年29%
全期間57年12年21%
表4 秋の黄砂の頻度の変化(気象庁11地点)

2000年以降は秋の黄砂の頻度が約2倍になっています。ただし年ごとの変動が大きく、観測年数も限られるため、はっきりした傾向とまでは言えません。2000年以降の7年は2002〜2023年に散らばっており、特定の時期に集中しているわけではありません。

なお、気象庁は2024年3月26日で目視による黄砂観測の統計を終了し、現在はライダー(レーザー光で上空のちりを測る装置)による観測と、数値モデルの予測(黄砂解析予測図)、気象衛星ひまわりの画像で黄砂を監視しています。2024年以降の秋の黄砂は、同じ統計では比べられません。

ブログ内のツールで、週末の天気と空気をチェック

黄砂がかかる31日〜11月1日の天気を、過去の同じ日の傾向と比べられます。福岡の直近2週間の天気を去年・平年と比べるツールと、10月31日前後の天気の出現率を表示します。

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11月の都道府県別の晴れやすさは、次のツールで確認できます(洗濯物・布団干しの計画に)。

世界の大気の汚れ(PM2.5)をリアルタイムで見たいときは世界の大気汚染ランキング、日本各地の気候は福岡の気候・広島の気候・大阪の気候、過去の天気は過去の天気検索や10月31日の天気の傾向・11月1日の天気の傾向が便利です。

黄砂とPM2.5の違い、体への影響

黄砂は、大陸の砂漠などから舞い上がった土の粒子(数μm程度が中心)で、自然に起こる現象です。一方、PM2.5は直径2.5μm以下の小さな粒子の総称で、工場や車の排ガスなどから出るものも含みます。黄砂が飛んでくると、途中で汚染物質がくっつくこともあり、PM2.5の数値が上がる日もあります(くわしくは黄砂とPM2.5の違い)。

環境省の黄砂に関する情報では、黄砂でせき・くしゃみ・目のかゆみなどが出たり、ぜんそくなど呼吸器の持病がある人は症状が悪化したりすることがあるとして、黄砂が多い日は外出を控える・マスクをする・窓を閉めるなどの対策を挙げています。今回は「薄い」予想ですが、気になる症状がある人は無理をしないでください。

黄砂解析予測図の見方:3ステップで自分の街を確認

今回のような「黄砂が来るかも」というときは、気象庁の黄砂情報のページで、だれでも予測図を見られます。見方はかんたんです。

  • ステップ1 種類を選ぶ:「黄砂解析予測図(地表付近の黄砂の濃度)」を選ぶ。洗濯物や体調への影響を知りたいときはこちら。「大気中の黄砂の総量」は上空を含めた量で、空のかすみ具合の目安になる
  • ステップ2 日時を進める:表示日時を3〜6時間ごとに進めると、黄砂の帯がどこから来てどこへ抜けるかがわかる。3日先まで表示できる
  • ステップ3 色の濃さを見る:黄色が薄い黄砂、オレンジ〜赤になるほど濃い。自分の地域に色がかかる時間帯を確認する

予測図は一辺0.5度(約50km)のマスで計算しているため、同じ県の中でも場所によって差があります。また、数値モデルの予測なので、発生源での砂の巻き上がり方しだいで濃さや範囲が変わります。前日の夕方と当日の朝に、もう一度確認するのがおすすめです。黄砂の濃い日は、気象衛星ひまわりの「黄砂監視画像」でも黄砂の帯が見えることがあります(気象衛星画像の見方)。

空が白くかすむのは黄砂?煙霧・もやとの見分け方

黄砂の日は、晴れていても空が白っぽく(または黄色っぽく)かすみ、遠くの山やビルがぼやけて見えます。ただし、空がかすむ原因は黄砂だけではありません。気象庁の観測では、次のように区別しています。

現象原因見え方の特徴秋に多い?
黄砂大陸から飛んできた土の粒子空が黄色〜白っぽくかすむ。車や窓に黄土色の粉がつく少ない(57年で12年)
煙霧ちり・煙・排ガスなどの乾いた細かい粒子湿度が低いのにかすむ。空が灰色〜茶色っぽい冬に多い
もや空気中の小さな水滴湿度が高く、白っぽくかすむ(霧より薄い)秋〜冬の朝に多い
霧空気中の小さな水滴見通しが1km未満。朝に多く、日が昇ると消える秋に多い(放射霧)
表5 空がかすむ現象の見分け方(気象庁の観測の定義をもとに作成)

見分けるポイントは湿度と時間帯です。朝だけかすんで昼には消えるなら、霧やもやの可能性が高く、湿度が低い昼間もずっとかすんでいて、車に粉がつくなら黄砂の可能性が高くなります。秋晴れの日は本来、空気が澄んで遠くまで見えるのが特徴です(秋晴れとは)。その秋晴れの空がかすむのが、秋の黄砂の日の特徴です。

これからの季節、黄砂はどうなる?

統計では、黄砂が観測された年の割合は10月9%→11月14%→12月16%→1月23%→2月33%と少しずつ上がり、3月(81%)に急増して4月(88%)がピークです。今回の黄砂が抜けたあとも、11月は14%、12月は16%の年で黄砂が観測されており、冬型の気圧配置で北西の風が強まる日には、たまに黄砂が届くことがあります。

本格的な黄砂のシーズンは2月下旬〜5月です。春は花粉の時期とも重なり、洗濯物や体調への影響が大きくなります。花粉の少ない地域は花粉が少ない県ランキングで紹介しています。11月の天気の見通しは11月の天気2026(1か月予報)をどうぞ。

黄砂の日の対策:洗濯物・車・体調

  • 洗濯物:薄い黄砂なら、外干しは短時間にして取り込むときにはたく。やや濃いなら部屋干しに。乾き具合は洗濯物が乾く条件と時間の目安を参考に
  • 布団:黄砂の日は避けるか、午前の早い時間に短く。干す条件は布団を干す条件で
  • 車:黄砂の粒は硬いので、乾いたまま布で拭くと塗装に細かい傷がつくことがある。水で流してから洗う
  • 窓・網戸:雨上がりの翌日に黄砂がつくと、次の雨で筋状に汚れやすい
  • 体調:のど・目の違和感やせきが出やすい人はマスクとうがい、帰宅後に上着を玄関ではらう
  • 寒さ:黄砂と一緒に冷たい空気が入る。朝晩の冷え込みはエルニーニョなのに寒いのはなぜ?でも解説
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よくある質問

Q. 秋に黄砂が来るのは珍しいのですか?

珍しい現象です。気象庁が11地点で観測した1967〜2023年の57年間で、10〜11月に黄砂が観測された年は12年(約5年に1回)でした。10〜11月ののべ日数は82日で、年間合計の3.6%にとどまります。

Q. 2026年10月31日〜11月1日の黄砂はどこに来ますか?

気象庁の黄砂解析予測図(10月29日夕方時点)では、10月31日の朝〜夕方に九州北部・中国地方・四国から近畿の一部に薄い黄砂がかかる予想です。11月1日朝は九州南部などに薄く残る程度で、東海より東はほぼかからない見込みです。最新の予測は気象庁の黄砂情報で確認してください。

Q. なぜ黄砂は春に多いのですか?

発生源のゴビ砂漠や黄土高原が雪どけ後で植物がなく乾燥していること、発達した低気圧が多く砂ぼこりを巻き上げること、偏西風が日本付近を流れていることの3つが春にそろいやすいからです。1967〜2023年では3〜5月がのべ日数の85%を占めます。

Q. 黄砂が7〜9月に来ることはありますか?

気象庁11地点の統計では、1967〜2023年の57年間で7〜9月の黄砂観測は一度もありません。夏は発生源に雨が降って草が茂り、偏西風も日本の北を流れるためです。

Q. 秋の黄砂が多かった年はいつですか?

のべ日数が多かったのは2010年11月(のべ24日)、2002年11月(17日)、2005年11月(16日)です。最近では2019年10〜11月、2023年11月にも観測されました。

Q. 黄砂の日に洗濯物は外に干してもいいですか?

薄い黄砂なら、外干しは短時間にして取り込むときにはたけば大きな問題は少ないです。やや濃い黄砂が予想される日は部屋干しがおすすめです。白っぽくかすんでいる日は、取り込んだ後に表面のざらつきを確認しましょう。

Q. 黄砂がついた洗濯物は洗い直すべきですか?

薄い黄砂なら、取り込むときによくはたけば十分なことが多いです。白い衣類や肌着、タオルなどで表面のざらつきが気になるときは、すすぎ直すと安心です。車は乾いた布で拭かず、水で流してから洗いましょう。洗車は黄砂が抜ける11月1日以降がおすすめです。

Q. 気象庁は今も黄砂を観測していますか?

目視による黄砂観測の統計は2024年3月26日で終了しました。現在は環境省のライダー観測、気象庁の数値モデルによる黄砂解析予測図、気象衛星ひまわりの画像などで黄砂を監視・予測しています。

まとめ
  • 10月31日(土)は九州北部・中国・四国から近畿の一部に薄い黄砂の予想(気象庁、29日発表)。11月1日は九州南部に薄く残る程度
  • 秋の黄砂は57年で12年(約5年に1回)。10〜11月ののべ日数は年間の3.6%
  • 黄砂の85%は3〜5月。7〜9月は57年間でゼロ
  • 秋に多かったのは2010年11月、2002年・2005年11月。2000年以降は秋の黄砂の年がやや多い(偶然の範囲の可能性もある)
  • 31日は外干しを短めに、車や窓の汚れ・のどの違和感に注意。当日は気象庁の黄砂情報で最新の予測を

出典:気象庁「黄砂観測のべ日数表」・「黄砂観測日数表」(11地点、1967年〜2024年3月26日)、気象庁「黄砂情報(黄砂解析予測図)」(2026年10月29日発表)、環境省・気象庁「黄砂情報提供ホームページ」。集計・図表・ツールは当ブログによるものです。

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