気象予報士試験 実技パターン別③「台風」完全解説|移動速度・暴風域の到達時刻・高潮(吸い上げ1hPa=1cm・吹き寄せ)の計算、風向変化からの通過側判定、衛星画像での強さ、温帯低気圧化の3つの根拠、遠隔豪雨、記述の型|出題傾向とオリジナル問題15問(記述模範解答つき)+一問一答20問【元気象庁職員が解説】

9月の台風接近数で色分けした日本地図に、台風の渦と進路を思わせる光と雨風の線を重ねたイメージ 気象

台風は実技試験で3回に1回程度主題になります。設問の型は、台風の位置・強さ・大きさの読み取り、進路と移動速度の計算、暴風域・強風域の到達時刻、危険半円、高潮の計算(吸い上げ・吹き寄せ)、台風の構造(眼・壁雲・上層発散)、温帯低気圧化の判断、前線を活発化させる遠隔の大雨、そして「上陸後に衰弱する理由」などの記述です。理論は学科一般の台風で、情報は専門の台風情報で扱ったので、この記事は天気図・衛星画像・数値での解き方に集中します。出題傾向、3つの図解、計算の手順、記述の型、オリジナル問題15問(記述模範解答つき)+一問一答20問で構成しています。

のぶ
やん
台風の実技で差がつくのは「計算の速さ」です。移動速度、暴風域の到達時刻、高潮の吸い上げ量は、式を知っていれば1〜2分で終わる。ここで時間を稼いで、記述(温帯低気圧化の根拠・大雨の理由)にじっくり使うのが合格者の配分です。

出題傾向|第55〜65回の実技でどう出たか

直近11回・22題のうち、台風が主題の題は7題。夏〜秋の事例で、温帯低気圧化を伴うものが多いのが特徴です。

分野・論点出題頻度典型的な問われ方
進路・移動速度・到達時刻の計算◎ 出るときは必ず予報円の中心から速度、暴風域が地点に達する時刻、通過時刻
温帯低気圧化の判断◎ 出るときは必ず前線の解析、850hPaの寒気、雲域の非対称化、「温帯低気圧に変わったと判断できる根拠」
台風の構造の読み取り○ 2回に1回眼・壁雲、衛星画像の雲の形、200hPaの発散、暖気核
高潮・波浪○ 2回に1回吸い上げと吹き寄せの計算、危険な湾、うねりの到達
大雨(前線の活発化・地形)○ 2回に1回台風の東側の暖湿気が前線に流入、山地の風上側で降水強化
危険半円・風の分布○ 2回に1回進行方向の右側で風が強い理由、風向の時間変化から中心の通過側を判定
上陸後の衰弱・熱帯低気圧化△ 3回に1回水蒸気供給の遮断と摩擦
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このパターンの攻略ポイント
  • 計算3点セット:移動速度(距離÷時間)・到達時刻((距離−半径)÷速度)・吸い上げ(1hPa=1cm)
  • 温帯低気圧化の根拠は「前線を伴う・850hPaに寒気が入り等温線が中心を横切る・雲域と等圧線が非対称」の3点。「弱まった」は根拠にならない
  • 台風の右側が危険(風+移動速度)。地点の風向が時計回りに変われば右側、反時計回りなら左側を中心が通過
  • 大雨は「台風の東〜北東側の暖湿気が停滞前線に流れ込む」「山地の風上斜面」。記述はこの2要素

読み取り|天気図と台風情報から

資料読み取ること注意
地上天気図中心位置(北緯・東経)、中心気圧・最大風速(ノット)、進行方向・速度、暴風域・強風域の半径、警報(W:海上暴風警報など)風速はノット表記。1ノット≒0.5m/s。「T」は台風、「TD」は熱帯低気圧
台風情報(予報円)12・24・48・72・120時間後の予報円(中心が70%で入る)と暴風警戒域予報円が大きい=不確実。円の大きさは台風の大きさではない
衛星画像眼が明瞭で丸い=強い、眼が不明瞭・雲域が偏る=弱まっている・温低化。バンド状の雲、テーパリングクラウド(前線活発化)赤外で白い雲頂=圏界面付近の発達した雲
850hPa等温線が中心を同心円状に囲む(暖気核)。寒気が入り始めると等温線が横切る温低化の判断材料
300・200hPa中心付近から時計回りに吹き出す発散。強い台風ほど明瞭。上層のトラフが近づくと取り込まれて温低化
地点の時系列(アメダス)気圧の最低時が中心の最接近、風向の変化で通過側を判定、気温の変化で暖域・寒気アメダスの実況
台風の読み取り資料

風向の時間変化から中心の通過側を判定する問題は定番です。台風の風は反時計回りなので、地点の北側を中心が通過すると風向は東→南→西(時計回り)、南側を通過すると東→北→西(反時計回り)に変わります。「風向が時計回りに変化した→中心は地点の北側を通過→地点は進行方向の右側(危険半円)にあった」と一続きで答えられるようにしておきます。

計算|速度・到達時刻・高潮

台強風域 半径300km暴風域半径150km進行方向へ 40km/h(模式)地点A中心から550km暴風域の縁が地点Aに達するまでの距離=550−150=400km → 400÷40=10時間後強風域なら 550−300=250km → 約6時間後。「中心が到達する時刻」と「暴風域に入る時刻」を区別する
図1 暴風域の到達時刻。中心までの距離から暴風域の半径を引いて速度で割る
台風の計算
移動速度距離÷時間12時間で北緯28°→31°、東経130°→132°:南北333km、東西2×111×cos29.5°(0.87)=193km→距離385km→32km/h≒17ノット
暴風域の到達時刻(中心までの距離−暴風域の半径)÷移動速度550kmで半径150km・40km/hなら10時間後。「中心の到達」は550÷40=13.75時間後
通過時間(暴風域の直径)÷移動速度半径150km・40km/hなら300÷40=7.5時間暴風域に入る
吸い上げ(基準気圧−中心付近の気圧)×1cm/hPa1013−950=63hPa→約63cm
吹き寄せ風速の2乗に比例(湾の形と向きで係数が変わる)風速が1.5倍なら2.25倍。問題では係数や図が与えられる
危険半円の風速台風自身の風速±移動速度40m/sの台風が15m/sで進めば右側55・左側25m/s
平常の海面強い南風(吹き寄せ)湾の奥で水位上昇吸い上げ(気圧低下)吸い上げ:気圧が1hPa下がると海面は約1cm上昇 → 1013−953=60hPa低いので約60cm吹き寄せ:風速の2乗に比例。湾の奥(伊勢湾・東京湾・大阪湾・有明海)で大きい。V字型の湾で顕著危険なのは「進行方向の右側に湾が開いている」「満潮と重なる」とき。潮位=天文潮+高潮偏差
図2 高潮。吸い上げは1hPaにつき約1cm、吹き寄せは風速の2乗に比例し湾の奥で大きい

構造と衛星画像|強さの見分け方

論点正しい理解答案での言い方
眼・壁雲発達した台風は眼が明瞭で丸く、壁雲が眼を囲む。眼の直径20〜100km。眼の中は弱い下降流で雲が少ない「眼が明瞭で雲域がほぼ同心円状であることから、台風は強い勢力を保っている」
暖気核中心付近は潜熱で周囲より暖かい。850hPaで等温線が中心を囲み、中心ほど高温「850hPaの等温線が中心を同心円状に囲み暖気核の構造」
上層発散200〜300hPaで中心から時計回りに吹き出す。発散が強いほど発達「上層で時計回りの発散が明瞭」
弱まりの兆候眼が不明瞭・雲域が北東に偏る・中心付近の雲頂温度が上がる(赤外で暗くなる)
上陸後の衰弱海面からの水蒸気供給が絶たれ潜熱の放出が減る+地表の摩擦で下層の風が弱まり収束が乱れる「上陸により海面からの水蒸気の供給が絶たれ、地表面の摩擦も加わるため」
熱帯低気圧に変わる最大風速が17.2m/s(34ノット)未満になったとき温帯低気圧化とは別
台風の構造の読み取り。理論は学科一般の台風で

温帯低気圧化|3つの根拠で判断する

台風(熱帯低気圧の構造)台・同心円状の等圧線・暖気核・前線なし・眼と壁雲、雲域はほぼ対称・850hPa等温線は中心を囲む・上層は時計回りの発散温帯低気圧化した後低・等圧線が非対称(北側に広い)・前線を伴う(寒冷・温暖・閉塞)・雲域が北東に伸び中心は薄い・850hPaに寒気・等温線が横切る・暴風域がむしろ広がることも判断の根拠:前線の解析、850hPaの寒気の流入と非対称化、衛星画像の雲域の変化。「風が弱まる」とは限らない
図3 温帯低気圧化。等圧線・前線・850hPa気温・雲域の4つで判断する
根拠台風温帯低気圧化後
前線伴わない(気団が一様)前線を伴う(寒冷前線・温暖前線、閉塞前線)
850hPaの気温分布等温線が中心を囲む暖気核寒気が西〜北から入り、等温線が中心を横切る。中心の北西側に寒気、南東側に暖気で非対称
等圧線・雲域ほぼ同心円非対称(北〜北東側に広く、南西側は狭い)。雲域が北東に伸び、中心付近の雲が薄い
エネルギー源潜熱南北の温度差(傾圧性)。上層のトラフと結びつく
風の分布中心付近が最強、同心円状中心から離れた場所でも強く、暴風域が広がることがある。北側で北東〜北の強風
温帯低気圧化の判断。「勢力が弱まった」だけでは根拠にならない

記述では「前線を伴い、850hPaで中心付近に寒気が流入して等温線が中心を横切り、雲域と等圧線が非対称になっているため」が満点の型です。温帯低気圧に変わっても風雨が弱まるとは限らず、むしろ暴風域が北側に広がることがある点は、記述でも正誤でも問われます。

大雨・高潮|台風から離れた場所も危ない

現象しくみ記述の要素
前線の活発化(遠隔豪雨)台風の東〜北東側の暖かく湿った空気が南から本州付近の停滞前線(秋雨前線)に流れ込み、前線の活動が活発化。台風が沖縄付近でも関東・東北で大雨(2019年台風19号の前など)「台風の東側の暖湿気が前線に向かって流入し、前線の活動が活発になるため」
地形性降水湿った風が山地の風上斜面で強制上昇。紀伊半島南東斜面(南東風)、四国南東斜面、九州東部など「南東の湿った風が山地の斜面に沿って上昇するため」
台風本体の雨壁雲・スパイラルバンド。接近中は北〜東側で強い
高潮吸い上げ+吹き寄せ。進行方向の右側に湾が開き、満潮と重なると最大。伊勢湾台風・2018年台風21号「気圧低下による吸い上げと、南よりの強風による吹き寄せが重なり、満潮時刻と重なるため」
波浪・うねり台風の遠方からうねりが先に到達(周期が長い波は速い)。台風が離れていても高波「台風からのうねりが伝わるため」
竜巻台風の右前方(北東象限)の外側のバンドでスーパーセル型の竜巻
台風に伴う大雨・高潮・高波

記述の型|このパターンで使う定型文

設問模範解答の型(要素)
温帯低気圧に変わったと判断できる根拠「前線を伴い、850hPaで寒気が中心付近に流入して等温線が中心を横切り、雲域・等圧線が非対称になっているため」
上陸後に台風が衰弱する理由「海面からの水蒸気の供給が絶たれ潜熱の放出が減少し、地表面の摩擦により風が弱まるため」
進行方向の右側で風が強い理由「台風の反時計回りの風と台風の移動の向きが同じになり、風速が加算されるため」
台風から離れた地域で大雨になる理由「台風の東側の暖かく湿った空気が停滞前線に流入し、前線の活動が活発化するため」
高潮が発生しやすい理由「中心気圧の低下による吸い上げと、南よりの強風による吹き寄せが、湾の奥で満潮と重なるため」
眼が明瞭なことから言えること「眼が明瞭で壁雲が同心円状であることから、台風は発達した状態(勢力を維持)にある」
記述の型。記述の書き方も参照

オリジナル問題15問|記述は模範解答つき

計算は式→代入→単位の順に。過去問は気象業務支援センターで。

問1 【計算】 難易度:★★ 択一
台風の中心が12時間で北緯28°東経130°から北緯31°東経132°に進んだ。移動速度に最も近いものを選べ。緯度1°を111km、北緯29.5°でのcosを0.87、1ノットを1.852km/hとする。
  1. ① 約10ノット
  2. ② 約17ノット
  3. ③ 約25ノット
  4. ④ 約32ノット
  5. ⑤ 約45ノット
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正解:②
②。南北333km、東西2×111×0.87=193km、距離≒385km。385÷12=32km/h=17ノット。
問2 【計算】 難易度:★ 択一
暴風域の半径150kmの台風が地点Aの550km南西にあり、北東へ40km/hで進んでいる。地点Aが暴風域に入るのはおよそ何時間後か。
  1. ① 約4時間後
  2. ② 約7.5時間後
  3. ③ 約10時間後
  4. ④ 約13.75時間後
  5. ⑤ 約17.5時間後
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正解:③
③。(550−150)÷40=10時間。中心の到達は13.75時間後。
問3 【計算】 難易度:★★ 択一
前問で暴風域の半径が変わらないとき、地点Aが暴風域に入っている時間はおよそ何時間か。
  1. ① 約3.75時間
  2. ② 約7.5時間
  3. ③ 約10時間
  4. ④ 約13.75時間
  5. ⑤ 約20時間
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正解:②
②。直径300km÷40km/h=7.5時間(中心が地点を通る場合)。
問4 【計算】 難易度:★ 択一
中心気圧950hPaの台風が接近した。平常の気圧を1013hPaとするとき、気圧低下による海面の吸い上げ量に最も近いものを選べ。
  1. ① 約6cm
  2. ② 約63cm
  3. ③ 約1.3m
  4. ④ 約6.3m
  5. ⑤ 約63m
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正解:②
②。1hPaにつき約1cm。63hPa→約63cm。
問5 【高潮】 難易度:★ 択一
高潮の吹き寄せ効果について正しいものを選べ。
  1. ① 風速に比例する
  2. ② 風速の2乗に比例し、湾の奥で大きくなる
  3. ③ 気圧の低下量で決まる
  4. ④ 湾の入口で最も大きい
  5. ⑤ 風向によらない
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正解:②
②。進行方向の右側に湾が開いていると危険。
問6 【読み取り】 難易度:★★ 択一
ある地点で台風接近時に風向が東→南→西と時計回りに変化した。この地点と台風の中心の位置関係として正しいものを選べ。
  1. ① 中心は地点の南側を通過し、地点は可航半円にあった
  2. ② 中心は地点の北側を通過し、地点は危険半円(進行方向の右側)にあった
  3. ③ 中心は地点の真上を通過した
  4. ④ 中心は地点の東側を通過した
  5. ⑤ 判断できない
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正解:②
②。反時計回りの風なので、北側を通過すると時計回りに変化。南側なら東→北→西。
問7 【危険半円】 難易度:★ 択一
台風の進行方向の右側で風が強くなる理由として正しいものを選べ。
  1. ① 右側のほうが気圧が低いから
  2. ② 台風の反時計回りの風と移動の向きが同じになり風速が加算されるから
  3. ③ 右側のほうが海面水温が高いから
  4. ④ 右側で地形の影響が大きいから
  5. ⑤ コリオリ力が右側で強いから
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正解:②
②。左側は打ち消して弱い。
問8 【構造】 難易度:★ 択一
衛星画像から台風が強い勢力を維持していると判断できる特徴として最も適切なものを選べ。
  1. ① 雲域が北東に大きく偏っている
  2. ② 眼が明瞭で丸く、壁雲が同心円状に眼を囲んでいる
  3. ③ 中心付近の雲頂温度が高い
  4. ④ 雲がほとんどない
  5. ⑤ 前線状の雲が伸びている
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正解:②
②。眼の不明瞭化・雲域の偏りは衰弱・温低化の兆候。
問9 【記述】 難易度:★ 択一
台風が上陸後に衰弱する理由として正しいものを選べ。
  1. ① コリオリ力が弱まるから
  2. ② 海面からの水蒸気の供給が絶たれて潜熱の放出が減り、地表面の摩擦で風が弱まるから
  3. ③ 陸上では気温が高いから
  4. ④ 陸上では気圧が高いから
  5. ⑤ 上陸すると温帯低気圧になるから
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正解:②
②。温帯低気圧化は寒気との相互作用で、上陸とは別。
問10 【温低化】 難易度:★ 択一
台風が温帯低気圧に変わったと判断する根拠として最も適切なものを選べ。
  1. ① 中心気圧が上がった
  2. ② 最大風速が弱まった
  3. ③ 前線を伴い、850hPaで寒気が中心付近に流入して等温線が中心を横切り、雲域が非対称になった
  4. ④ 日本海に入った
  5. ⑤ 眼が小さくなった
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正解:③
③。弱まっただけでは根拠にならない。
問11 【温低化】 難易度:★ 択一
温帯低気圧化した後の風について正しいものを選べ。
  1. ① 必ず弱まる
  2. ② 暴風域が広がり、中心から離れた場所でも強い風が吹くことがある
  3. ③ 風は中心付近だけになる
  4. ④ 風向が時計回りになる
  5. ⑤ 風はなくなる
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正解:②
②。北側で北東〜北の強風、暴風域が北に広がる。
問12 【大雨】 難易度:★ 択一
台風が沖縄付近にあるとき、関東で大雨になる理由として最も適切なものを選べ。
  1. ① 台風の目が関東にかかるから
  2. ② 台風の東側の暖かく湿った空気が本州付近の停滞前線に流入し、前線の活動が活発になるから
  3. ③ 台風の吸い上げ効果で雨が増えるから
  4. ④ 関東は台風の可航半円にあるから
  5. ⑤ 上層の寒気が関東に流入するから
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正解:②
②。遠隔豪雨。秋雨前線の活発化。
問13 【大雨】 難易度:★ 択一
台風に伴う地形性の大雨が起こりやすい場所として正しいものを選べ。
  1. ① 山地の風下側
  2. ② 湿った風が吹きつける山地の風上斜面(紀伊半島南東斜面など)
  3. ③ 平野の中央
  4. ④ 海上
  5. ⑤ 風の弱い盆地
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正解:②
②。南東風で紀伊半島・四国の南東斜面。
問14 【記述】 難易度:★★ 記述
記述:台風が温帯低気圧に変わったと判断できる根拠を、前線と850hPa面の気温分布に着目して45字程度で述べよ。
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正解:(模範解答例)前線を伴い、850hPa面では寒気が中心付近に流入して等温線が中心を横切り、非対称な構造になっているため。(52字)
要素:①前線を伴う②寒気の流入③等温線が中心を横切る(暖気核の消失)④非対称。3つ以上で満点。
問15 【記述】 難易度:★ 記述
記述:台風が上陸すると勢力が急速に弱まる理由を35字程度で述べよ。
解答・解説を見る
正解:(模範解答例)海面からの水蒸気の供給が絶たれて潜熱の放出が減り、地表面の摩擦で風が弱まるため。(42字)
要素:①水蒸気供給の遮断②潜熱の減少③地表面の摩擦。

一問一答20問|分野別の成績が出ます

台風(実技) 一問一答20問

計算3点セットと温低化3根拠を確実に。

この分野でよくある質問

Q. 台風の実技で最も落としやすいのは?

A. 温帯低気圧化の根拠の記述です。「弱まった」「日本海に入った」は根拠になりません。前線・寒気の流入(等温線が中心を横切る)・非対称の3点を書きます。

Q. 到達時刻の計算で気をつけることは?

A. 「中心の到達」か「暴風域に入る時刻」かを問題文で確認し、後者なら距離から半径を引きます。単位(km/hとノット)の指定も見落としがちです。

Q. 高潮の問題で吹き寄せの量はどう求めますか?

A. 問題で係数や図が与えられます。「風速の2乗に比例」「湾の奥で大きい」「満潮と重なると危険」の理屈を答えられれば十分です。

Q. 温帯低気圧に変わったら警戒は終わりですか?

A. いいえ。暴風域が広がって離れた地域で強風が吹くことがあり、前線に伴う大雨も続きます。実技の記述でもこの点を問われます。

Q. この記事の内容は学科とどうつながりますか?

A. 学科一般の台風(G7)で構造・発生条件・危険半円・高潮の理屈を、学科専門(S7)で台風情報・予報円を扱いました。実技はそれを天気図と数値で確認する作業です。

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基礎知識

学科一般

学科専門

実技

ツール・実況

まとめ
  • 計算3点:速度=距離÷時間、到達=(距離−半径)÷速度、吸い上げ1hPa=1cm。吹き寄せは風速の2乗
  • 風向が時計回り→中心は北側を通過(地点は危険半円)、反時計回り→南側
  • 強さの読み取り:眼が明瞭・同心円・上層の時計回り発散・850hPaの暖気核
  • 温帯低気圧化の根拠は前線・寒気の流入で等温線が中心を横切る・非対称。風は弱まるとは限らない
  • 大雨は「東側の暖湿気が停滞前線に流入」「風上斜面」。上陸後の衰弱は「水蒸気供給の遮断と摩擦」

出典:気象庁「台風情報」「台風の統計資料」「予報用語」、気象業務支援センター「気象予報士試験 実技試験 過去の試験問題・解答例」。設問・数値・模範解答は当サイトのオリジナルです。

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