三重県南東沖の深発地震M6.1、なぜ三重で揺れず福島で震度3?異常震域を震度データで検証|南海トラフとの関係・距離と震度のチェッカー

三重県南東沖の深発地震 震央からの距離と震度のグラフ 気象

※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

【すぐわかる答え】2026年11月1日7時15分ごろの三重県南東沖の地震(M6.1、深さ約350km)は、震源がとても深い「深発地震」でした。震央にいちばん近い三重県(県庁まで約130km)では震度1以上の揺れが観測されず、約540km離れた福島県浜通りで最大震度3、約1,160km離れた北海道の十勝地方でも震度2を観測しました。これが「異常震域」です。深い地震の揺れは、沈み込んだ太平洋プレートの中を減りにくく伝わり、東北・関東の太平洋側に届くためです。津波の心配はなく、南海トラフ地震の臨時情報の対象にもなっていません。

「三重県沖の地震なのに、なぜ福島が揺れたの?」「異常震域って何?南海トラフと関係ある?」——11月1日の朝、こんな声が一気に広がり、Googleトレンドでは「異常震域」が検索数10万件以上の急上昇ワードになりました。気象庁の発表では、震度1以上を観測したのは23都道府県の396市区町村。そのうち震度2以上の142市区町村(震度3が3、震度2が139)は、ほとんどが東北・関東と北海道の太平洋側でした。

しかも、深い地震で遠くが揺れたのはこの1週間で2回目です。10月25日には小笠原諸島西方沖(深さ約470km、M7.0)の地震で、遠く離れた東北・関東が揺れました。この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁の震度データと、1973年以降の深い地震のカタログを集計し、なぜこんな揺れ方になるのかを図とデータで説明します。都道府県を選ぶと、今回の震度と震央からの距離がわかるチェッカーは、気象庁の最新の深い地震も自動で表示します。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 11月1日7時15分ごろ、三重県南東沖の深さ約350kmでM6.1の地震。最大震度3は福島県の大熊町・双葉町・浪江町(震央から約540km)
  • 震央に近い三重県・愛知県・奈良県・京都府などは震度1以上の観測なし。一方、北海道の浦幌町(約1,160km)は震度2
  • これが異常震域。深い地震の揺れが、沈み込んだ太平洋プレートの中を減りにくく伝わるために起こる
  • 震度1以上は23都道府県・396市区町村。10月25日の小笠原諸島西方沖(M7.0)の259市区町村より広い範囲で揺れた
  • 紀伊半島〜東海沖の深さ250km以上では、1973年以降M5以上が76回、M6以上が12回(USGS)。数年に1度は起きる地震
  • 南海トラフ地震とは震源の深さも仕組みも別。臨時情報の対象(M6.8以上など)でもない

あなたの地域は? 今回の震度と距離のチェッカー

都道府県を選ぶと、今回の地震の震央からの距離と観測された震度、震度を観測した市区町村がわかります。下の「近い順チャート」を見ると、近いのに揺れない・遠いのに揺れる、という異常震域の特徴がひと目でわかります。いちばん下には、気象庁の最新の地震情報から深さ200km以上の地震を自動で表示しています。

11月1日 三重県南東沖の深発地震 震度・距離チェッカー
近い順チャート(震央から県庁までの距離)
棒の長さ=距離、色=今回の最大震度(灰色は震度1以上の観測なし)
最近の深い地震(深さ200km以上・気象庁の最新情報から自動表示)
読み込み中…
距離は震央(北緯33.7度・東経137.1度)から各都道府県庁までの直線距離(当ブログの計算)。震度は気象庁「震源・震度情報」(11月1日7時22分発表)による。市区町村の一覧は気象庁のデータを読み込んで表示します。

11月1日の三重県南東沖の地震:何が起きた?

気象庁の発表をまとめると、次のとおりです。

発生時刻2026年11月1日 7時15分ごろ
震源三重県南東沖(北緯33.7度、東経137.1度)
深さ約350km
マグニチュード6.1
最大震度3(福島県大熊町・双葉町・浪江町)
震度2北海道、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の139市区町村
震度1以上の範囲23都道府県・396市区町村
津波この地震による津波の心配はありません
表1 11月1日7時15分ごろの三重県南東沖の地震(気象庁「震源・震度情報」7時22分発表より)

ポイントは「震央に近い東海・近畿がほとんど揺れていない」ことです。震度1以上を観測した近畿・東海の都府県は、大阪府・和歌山県・岐阜県・静岡県の各1〜4市町だけ。震央から約130kmの三重県、約165kmの愛知県(名古屋)、約160kmの奈良県では、震度1以上の揺れは観測されませんでした。

反対に、震度2以上は北海道から神奈川県までの10都道県に集中しました。震度3の大熊町は震央から約540km、震度2の北海道浦幌町は約1,160kmも離れています。ふつうの地震は、震源から離れるほど揺れが小さくなります。今回はそれが逆転しているのです。

なぜ三重で揺れず、福島で震度3?「異常震域」の仕組み

答えは、震源のある場所が「沈み込んだ太平洋プレートの中」だからです。太平洋プレートは日本海溝や伊豆・小笠原海溝から西へ沈み込み、日本列島の下を斜めに潜っていきます。紀伊半島の沖では、その一部が深さ300〜400kmのところを通っています。今回の地震は、このプレートの中で起きました。

深い地震の揺れは「プレートの中」を通って遠くへ届く (日本列島を南西〜北東に切った断面のイメージ。縦は深さを強調) 三重県(震度1以上なし) 関東(震度2) 福島・宮城(震度3〜2) 太平洋プレート(冷たく硬い=揺れが減りにくい) フィリピン海プレート(浅い) 南海トラフ地震はここ(深さ約10〜40km) 熱いマントル (揺れが吸収される) 震源 深さ約350km(M6.1) 真上へは弱まる プレートの中を伝わる
図1 異常震域の仕組み(当ブログ作成の模式図)。深い地震の揺れは、冷たく硬い太平洋プレートの中を弱まりにくく進み、プレートが地表に近づく東北・関東の太平洋側で大きくなる。

地震の揺れ(地震波)は、通る場所によって弱まり方が大きく違います。

  • 沈み込んだプレートの中:冷たく硬い岩石で、揺れが減りにくい。高い周波数の揺れも遠くまで残る
  • プレートの上のマントル:温度が高くやわらかい部分があり、揺れが吸収されやすい

震源から上へ、近くの三重県や愛知県へ向かう揺れは、熱いマントルを通るあいだに弱まってしまいます。いっぽう、太平洋プレートに沿って北東へ進んだ揺れは、あまり弱まらないまま、プレートが地表に近づく東北・関東の太平洋側に届きます。今回、福島県浜通りや宮城県、茨城県、そして北海道の十勝・根室地方といった太平洋側で震度が出たのは、この通り道の違いによるものです。

気象庁はこうした揺れ方を、震源から離れた場所で大きく揺れる「異常震域」と呼んでいます。「異常」という言葉がついていますが、珍しい故障や前兆ではなく、深い地震ではよく起きる、仕組みのわかった現象です。

北海道の十勝・根室まで揺れたのはなぜ?

今回は、震央から1,100km以上離れた北海道の浦幌町(十勝地方)で震度2、池田町・標茶町・標津町・別海町でも震度1を観測しました。太平洋プレートは日本海溝から千島海溝へと続き、北海道の太平洋側の下にも沈み込んでいます。プレートの中を進んだ揺れが、ここまで届いたと考えられます。いっぽう、同じ北海道でも札幌市など道央では震度の観測はなく、日本海側の留萌地方では増毛町の震度1だけでした。「プレートが浅いところにある太平洋側ほど揺れる」という傾向は、東北と同じです。

深発地震とは? 深さで変わる地震の性質

地震は、震源の深さによって一般に次のように分けられます。今回の地震(約350km)は「深発地震」にあたります。

分類深さの目安おもな特徴例
浅発地震約70kmより浅い震源の近くが強く揺れる。被害が出やすい。浅い海底で起きると津波も内陸の活断層の地震、南海トラフ地震
やや深発地震約70〜300km揺れが広い範囲に伝わる沈み込むプレートの中の地震
深発地震約300km以上震源の真上は揺れにくく、異常震域が起きやすい。津波は起きにくい今回(約350km)、10月25日の小笠原諸島西方沖(約470km)
表2 震源の深さによる地震の分け方(地震学で一般的な区分。境界の深さは資料によって多少異なる)

深さ300kmを超えるような地震は、地球上でも沈み込んだプレートがある場所でしか起きません。日本の周りでは、太平洋プレートが沈み込む伊豆・小笠原の下、そして今回の紀伊半島〜東海沖の下がその代表です。震源が深いぶん、揺れが地表に届くまでに広がるため、強い揺れにはなりにくいかわりに、広い範囲でゆるやかに揺れるのが特徴です。

データで検証:震央からの距離と震度(近い順30都道府県)

震央から各都道府県庁までの距離を計算し、今回の最大震度と並べました。近い順に14番目(約300km以内)までのうち、半分の7府県は震度1以上の観測がありません。一方、500km以上離れた16道県のうち6道県で震度を観測し、震度3(福島県)は約540km、震度2の北海道は道庁まで約1,100km(震度2の浦幌町までは約1,160km)離れています。

都道府県震央から県庁まで今回の最大震度
三重県約127km観測なし
奈良県約160km観測なし
愛知県約166km観測なし
大阪府約182km震度1
静岡県約184km震度1
滋賀県約184km観測なし
和歌山県約188km震度1
岐阜県約191km震度1
京都府約192km観測なし
兵庫県約208km観測なし
徳島県約238km震度1
山梨県約256km震度1
福井県約275km観測なし
香川県約291km震度1
神奈川県約303km震度2
岡山県約310km震度1
東京都約324km震度2
石川県約325km観測なし
鳥取県約330km観測なし
高知県約331km観測なし
富山県約333km観測なし
埼玉県約334km震度2
長野県約343km震度1
群馬県約348km震度2
千葉県約348km震度2
愛媛県約401km観測なし
栃木県約407km震度2
島根県約420km観測なし
茨城県約423km震度2
広島県約434km観測なし
表3 震央からの距離と最大震度(近い順に30都道府県)。距離は当ブログの計算、震度は気象庁。「観測なし」は震度1以上の観測がなかったことを示す。31番目以降は新潟県(約500km・震度1)、福島県(約540km・震度3)、山形県(約580km・震度1)、宮城県(約610km・震度2)、岩手県(約760km・震度1)、青森県(約860km・震度1)、北海道(約1,100km・震度2)など。

同じ300km台でも、東京都・埼玉県・千葉県・群馬県・神奈川県は震度2なのに、日本海側の石川県・富山県・鳥取県や四国の高知県は観測なし。東北でも、太平洋側の福島県・宮城県は震度3〜2、日本海側の秋田県は観測なしでした。距離より「東日本の太平洋側(沈み込んだ太平洋プレートの通り道の上)かどうか」で揺れ方が大きく変わったことがわかります。

1週間で2回目の異常震域:10月25日・2022年の地震と比べる

10月25日の小笠原諸島西方沖の地震(M7.0)でも、震央から遠い東北・関東で震度2を観測する異常震域が起きました。また、ほぼ4年前の2022年11月14日にも、今回とほぼ同じ三重県南東沖で深い地震があり、福島県と茨城県で震度4を観測しています。

2026年11月1日(今回)2026年10月25日2022年11月14日
震源三重県南東沖小笠原諸島西方沖三重県南東沖
M(気象庁)6.17.06.4
深さ(気象庁)約350km約470km約350km(速報値・報道)
最大震度3(福島県)3(東京都)4(福島県・茨城県)
震度1以上の市区町村396259—
震度1以上の都道府県2316—
表4 最近の深発地震の比較(気象庁の震源・震度情報、2022年は気象庁「令和4年11月の主な地震活動」)。2022年の市区町村数は未集計。

今回はマグニチュードが10月25日より0.9小さい(エネルギーは約20分の1。マグニチュードの計算ツールで確かめられます)のに、震度1以上の市区町村は約1.5倍でした。震源が約120km浅く、日本列島の中心に近かったことが効いていると考えられます。なお、どちらも沈み込んだ太平洋プレートの深い部分で起きた地震ですが、震央は約690km離れていて、別の場所です。2つが続いたのは偶然と考えるのが自然です。

紀伊半島〜東海沖の深い地震は、どのくらい起きている?(54年分のデータ)

アメリカ地質調査所(USGS)の地震カタログで、紀伊半島〜東海沖(北緯32〜35.5度・東経135〜139.5度)の深さ250km以上・M5.0以上の地震を数えると、1973年から今回までに76回(年平均約1.4回)。M6.0以上に限ると12回で、およそ4〜5年に1回です。

発生日M(USGS)深さ(USGS)
1974年2月22日6.0385km
1978年3月7日6.9439km
1984年1月1日7.2368km
1990年4月12日6.1362km
1992年8月30日6.3289km
1993年10月12日6.9351km
1995年7月8日6.0333km
2003年11月12日6.4385km
2009年8月9日7.1292km
2019年7月28日6.3367km
2022年11月14日6.1346km
2026年11月1日(今回)6.0352km
表5 紀伊半島〜東海沖の深さ250km以上で起きたM6.0以上の地震(USGS Earthquake Catalog より当ブログ集計、日付は日本時間)。USGSのMは気象庁の値と異なる(今回は気象庁M6.1、USGS M6.0)。

M6以上の12回は、深さがすべて約290〜440kmに収まっています。これは、沈み込んだ太平洋プレートがこの深さを通っているためです。深い地震は同じ場所で何度もくり返されていることがわかります。2019年以降だけでもM6以上が3回(2019年・2022年・2026年)起きています。

南海トラフ地震の前触れ? 関係はある?

「三重県沖」と聞くと南海トラフ地震を思い浮かべますが、今回の地震と南海トラフ地震は別の仕組みです。

今回の地震南海トラフ地震
起きる場所沈み込んだ太平洋プレートの中フィリピン海プレートと陸のプレートの境界
深さ約350kmおおむね10〜40km
津波ほぼ起きない(深すぎて海底がほとんど動かない)大きな津波が起きる
臨時情報対象外想定震源域でM6.8以上などで「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」
表6 今回の地震と南海トラフ地震の違い(気象庁の資料をもとに当ブログ作成)

今回の震源は、南海トラフ地震が起きるプレート境界より300km以上深い場所です。気象庁が南海トラフ地震臨時情報を出すのは、想定震源域やその周辺でM6.8以上の地震が起きたときなどで、今回はM6.1のため対象になっていません。ただし、南海トラフ地震は今回の地震と関係なく、いつ起きてもおかしくないとされています。「前触れかどうか」より、ふだんの備えの確認をおすすめします。

いまの日本の地震活動をサイト内ツールで確かめる

下は気象庁の最新の地震情報です。深い地震のあとに、ほかの場所で地震が続いていないか確認できます。

都道府県ごとの地震の多さ(震度1以上の年間回数など)は、下のツールで全国と比べられます。今回揺れなかった三重県を初期表示にしています。福島県や東京都に切り替えて比べてみてください。

住んでいる市区町村の地震の傾向は、市区町村別の地震データで調べられます。今回のおもな地域は、三重県、福島県(震度3の大熊町)、宮城県、茨城県、東京都、北海道、愛知県です。自宅の揺れやすさは地震リスク診断、全国の地震の基礎データは地震のデータまとめでも確認できます。

震度の情報の読み方:「観測なし」と「震度1」

気象庁の震度の発表には、震度1以上を観測した地点だけが載ります。三重県や愛知県が一覧にないのは、県内の震度計がどれも震度1に届かなかった(震度0)という意味です。「人がまったく揺れを感じなかった」とは限らず、高い階にいた人や、じっとしていた人が、ごく小さな揺れを感じた可能性はあります。

また、気象庁の情報は段階的に出ます。今回は7時18分に震度速報、7時19分に震源に関する情報(津波の心配なし)、7時22分に震源・震度情報(市区町村ごとの震度)が発表されました。この記事とチェッカーの震度は、7時22分の震源・震度情報にもとづいています。のちに精査された値で変わることがあります。

深い地震で揺れたときに確認したいこと

  • 津波の情報:深発地震は津波を起こしにくいですが、まずは気象庁の発表で「津波の心配はありません」を確認する(今回は発表済み)
  • 緊急地震速報が出ないことがある:深い地震は、震央近くの観測点では揺れが小さく、遠くで揺れるため、速報の予想とずれることがあります
  • 震源から遠いのに小刻みな揺れを感じることがある:プレートの中を伝わった揺れは高い周波数が残りやすく、ガタガタとした揺れになることがあります
  • 家具の固定と備蓄:今回の震度は2〜3でしたが、2015年の小笠原諸島西方沖の深い地震(M8.1)では、神奈川県で震度5強を観測しています

最近は千葉県北東部で震度5弱の地震もあり、防災庁からは1週間分の備蓄の呼びかけも出ています。この機会に、水・食料・モバイルバッテリーなどを確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 11月1日朝の三重県南東沖の地震はどんな地震でしたか?

2026年11月1日7時15分ごろ、三重県南東沖の深さ約350kmで発生したM6.1の地震です。最大震度3を福島県の大熊町・双葉町・浪江町で観測し、震度1以上は23都道府県の396市区町村に及びました。気象庁はこの地震による津波の心配はないと発表しています。

Q. 異常震域とは何ですか?

震源から離れた場所のほうが、震源に近い場所より大きく揺れる現象です。深い地震で起きやすく、揺れが沈み込んだ太平洋プレートの中を弱まりにくく伝わり、東北や関東の太平洋側で大きく揺れます。仕組みがわかっている現象で、故障や前兆を意味するものではありません。

Q. なぜ三重県では揺れなかったのですか?

震源が約350kmと非常に深く、震源から近くの三重県へ向かう揺れは、温度の高いマントルを通るあいだに吸収されて弱まったためです。震央から県庁まで約130kmの三重県では、震度1以上の揺れは観測されませんでした。

Q. 今回の地震は南海トラフ地震と関係がありますか?

今回の地震は、沈み込んだ太平洋プレートの中の深さ約350kmで起きた地震で、フィリピン海プレートの境界の深さ10〜40km程度で起きる南海トラフ地震とは仕組みが別です。M6.1のため、南海トラフ地震臨時情報の対象にもなっていません。ただし、南海トラフ地震への備えは今回の地震と関係なく大切です。

Q. 深い地震で津波は起きますか?

深さ数百kmの地震では、海底の地形がほとんど動かないため、津波は起きにくいとされています。今回も気象庁は津波の心配はないと発表しました。揺れたときは、まず気象庁の津波の情報を確認してください。

Q. 三重県南東沖の深い地震はよく起きますか?

USGSのカタログで、紀伊半島〜東海沖の深さ250km以上で起きたM5.0以上の地震は、1973年以降76回(年平均約1.4回)、M6.0以上は12回です。2022年11月14日にも三重県南東沖の深い地震(気象庁M6.4)で、福島県と茨城県で震度4を観測しました。

Q. 10月25日の小笠原の地震と今回の地震は関係がありますか?

どちらも沈み込んだ太平洋プレートの深い部分で起きた地震ですが、震央は約690km離れています。深い地震はそれぞれの場所でくり返し起きており、1週間で2回続いたのは偶然と考えるのが自然です。

あわせて読みたい:地震のしくみとデータ
時事・地震シリーズ
まとめ
  • 11月1日7時15分ごろ、三重県南東沖の深さ約350kmでM6.1。最大震度3は約540km離れた福島県
  • 震央に近い三重・愛知・奈良・京都は震度1以上の観測なし。震度は太平洋側の東北・関東・北海道に集中
  • 揺れが太平洋プレートの中を弱まりにくく伝わる「異常震域」
  • 紀伊半島〜東海沖の深い地震(M6以上)は1973年以降12回。2022年11月にも福島・茨城で震度4
  • 南海トラフ地震とは別の地震。それでも備えの確認はいつでも大切

出典:気象庁「地震情報」(2026年11月1日7時15分ごろの三重県南東沖の地震の震源・震度情報、10月25日の小笠原諸島西方沖の地震の震源・震度情報)、気象庁「令和4年11月の主な地震活動」、気象庁「南海トラフ地震について」、USGS Earthquake Catalog(1973年1月〜2026年11月1日)。震央からの距離、回数の集計、図、チェッカーは当ブログの計算・作成によるものです。最新の地震情報は気象庁の発表をご確認ください。

※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます

タイトルとURLをコピーしました