熊本で地震が続くのはなぜ?令和8年熊本地震から2か月、余震はいつまで|回数を2016年と比べる【余震カウンターつき】

令和8年熊本地震の震央分布と、1週間ごとの地震回数を2016年と比べた棒グラフ 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

先に答えを書くと、熊本で地震が続いているのは、2026年7月28日の「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)の地震活動がまだ続いているからです。震度1以上の地震は9月24日9時までに802回(気象庁)。回数は発生直後の約100分の1まで減りましたが、この1か月ほどは1日2〜3回のペースで「下げ止まり気味」です。気象庁は「平常時より地震発生数の多い状態は当分続きます」としています。2016年の熊本地震と同じ物差しで比べると、今回の回数は同じ日数の約4.5分の1。ただし2016年は、1日1回を下回るまでに約8か月かかりました。

きょう9月26日の10時31分ごろには、熊本県熊本地方を震源とするM4.5の地震があり、熊本市東区・南区、西原村、嘉島町、益城町で震度4を観測しました(気象庁)。震源の深さは約10km、津波の心配はありません。そのあとも10時43分に震度2、11時21分に震度3(いずれも熊本地方)、12時17分に震度2・17時05分に震度1(いずれも天草・芦北地方)の地震が続いています。

「また熊本?」「いつまで続くの?」「2016年みたいに、あとから大きいのが来ない?」——ニュースを見て、そう感じた人も多いと思います。この記事では、気象庁の震度データベースから令和8年熊本地震の震度1以上の地震796回と、2016年熊本地震の3,703回(発生から約79日間)、さらに2006年以降20年分の熊本の地震回数を集計して、「本当に減っているのか」「2016年と比べてどうか」「平常時に戻るのはいつごろか」をデータで確かめます。最新の地震は気象庁の地震情報から自動で追加されるので、きょう以降も使える余震カウンターになっています。

最終更新:2026年9月26日17時(気象庁の地震情報・震度データベース・報道発表資料に基づく)

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. きょう(9/26 10:31)のM4.5・震度4は、熊本県熊本地方の地震。震度4は熊本市東区・南区、西原村、嘉島町、益城町。令和8年熊本地震の活動域の北東の端付近で、2016年熊本地震の震源域の近くです。
  2. 令和8年熊本地震の震度1以上は802回(9/24 9時、気象庁)。初日(16時以降)194回→翌日144回→9月は1日0〜6回。震度5弱以上は8月1日を最後に起きていません。
  3. 2016年熊本地震と比べると約4.5分の1。本震から57日間で796回(2026年)に対し、2016年は3,582回(筆者集計)。
  4. ただし「平常時」よりはまだずっと多い。地震前(2006〜2015年)は熊本地方・天草芦北地方の震度1以上が年28回ほど=1日0.08回。いまは1日2〜3回で、その約25〜40倍です。
  5. いつまで?2016年(最初の震度7から数えて)は1日1回を下回るまで約8か月、1日0.3回を下回るまで約1年8か月かかりました。今回は2016年の経過日数でいうと90〜110日目ごろの水準で、同じペースなら1日1回を下回るのは2027年2月前後が目安(あくまで参考)。

余震カウンター:令和8年熊本地震の回数を数える(最新の地震を自動で追加)

まずはツールで「いま」を確かめてください。気象庁の震度データベースで集計した7月28日〜9月23日の地震に、気象庁の地震情報(最新)からそれ以降の地震を自動で足しています。震度のしきい値と表示(日別・2016年との比較・3年間の長い目)を切り替えられます。

令和8年熊本地震 余震カウンター(2016年熊本地震と比較)
震度:
表示:
震央の分布(震度のしきい値に連動)
最近の地震(新しい順・最大12件)

※集計の対象は、震央地名が「熊本県熊本地方」「熊本県天草・芦北地方」で震度1以上を観測した地震です(2026年7月28日16時27分の本震から)。気象庁の震度データベースには、解析が終わっていない地震がまだ反映されていないことがあり、気象庁の公式の回数(9/24 9時までに802回)とは数回ずれます。最新分は気象庁の地震情報(速報値)です。

きょうの震度4はどんな地震?(9月26日10時31分)

気象庁の発表では、9月26日10時31分ごろの地震の震央は熊本県熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度)、深さ約10km、規模はM4.5です。震度4を観測したのは熊本市東区・熊本市南区・西原村・嘉島町・益城町の5市町村で、熊本市中央区・西区・北区、玉名市、菊池市、宇土市、宇城市、合志市、美里町、和水町、大津町、菊陽町、御船町では震度3でした。

この速報の震央(0.1度単位のため±5km程度の誤差があります)は、7月28日の本震の震央(北緯32度37.5分・東経130度40.7分)から北東へ20km余り。今回の地震活動の震央はおもに宇城市〜氷川町〜芦北町にかけての南西側に分布していて(ツールの地図を参照)、きょうの地震は活動域の北東の端付近にあたります。本震から57日間の796回のうち、北緯32.75度より北で起きたのは8回だけでした。

一方、この場所は2016年熊本地震の震源域のすぐそばです。2016年4月16日1時25分のM7.3の震央(益城町〜熊本市東区の付近)からは、速報値で約5〜10kmです(精密な震源は、震度データベースに反映されたあとに確かめて更新します)。2016年の地震から10年たった今も、この付近では小さな地震が起き続けていて、2016年の最初の震度7(4月14日)から約79日間でみると、きょうの速報震央から10km以内で震度1以上の地震が982回起きていました。

「今回の地震の余震なのか、2016年の地震の続きなのか」は、気象庁が今後の解析で判断することで、この記事では断定しません。ただ、熊本県熊本地方は、2016年と2026年の2つの大地震の活動域が北東〜南西に連なっている場所だということは、データからはっきり言えます。

令和8年熊本地震の地震回数(気象庁の公式集計)

気象庁の「最大震度別地震回数表」(7月28日16時〜9月24日9時)によると、震度1以上の地震は802回。震度別では、震度7が1回、震度5弱が5回、震度4が24回、震度1〜3が772回です。きょうの震度4で、震度4以上は計31回になりました。

日付震度1以上の回数累計メモ
7月28日(16時以降)194回194回16:27 本震 M7.1・震度7
7月29日144回338回22:19 天草・芦北地方 M5.8・震度5弱
7月30日62回400回
8月1日30回464回21:47 熊本地方 M4.7・震度5弱(最後の5弱以上)
8月11日18回617回
8月下旬(21〜31日)1日2〜8回735回(8/31)
9月(1〜23日)1日0〜6回801回(9/23)9/16 に震度4
9月24日(9時まで)1回802回気象庁の最新の公式集計
表1 令和8年熊本地震の震度1以上の地震回数(出典:気象庁「最大震度別地震回数表」9月24日9時現在。メモは気象庁ポータルサイトの震度5弱以上の一覧から)

震度5弱以上を観測した6回の地震

発生時刻震央地名M最大震度
7月28日16時27分熊本県熊本地方7.17
7月28日16時29分熊本県熊本地方4.85弱
7月28日17時08分熊本県天草・芦北地方6.15弱
7月28日19時03分熊本県熊本地方4.25弱
7月29日22時19分熊本県天草・芦北地方5.85弱
8月1日21時47分熊本県熊本地方4.75弱
表2 最大震度5弱以上の地震(出典:気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」)

本震で震度7を観測したのは宇城市豊野町と氷川町島地の2地点。震度6強は八代市千丁町・鏡町、宇土市浦田町、嘉島町上島、益城町宮園、美里町馬場、宇城市松橋町・不知火町・小川町、氷川町宮原、熊本市南区城南町の11地点でした(気象庁 震度データベース)。お住まいの市町村の過去の揺れは、熊本県の市区町村別 地震リスクデータベースから、宇城市・氷川町・八代市・益城町などの各ページで確かめられます。

本当に減っている? 1日あたりの回数を週ごとに見る

大きな地震のあとの地震(余震)は、本震直後にいちばん多く、時間とともに減っていくのが基本です。地震学では、回数がおおむね「経過時間に反比例して減る」ことが知られていて、大森・宇津の法則と呼ばれます。実際の数字で見てみましょう。震度データベースで数えた、本震からの1週間ごとの「1日あたりの回数」です。

131030100300361.674.71週目56.712.12週目32.69.63週目20.15.04週目12.93.45週目10.12.76週目8.02.37週目8.93.48週目2016年熊本地震(熊本地方・阿蘇・大分県中部)令和8年熊本地震(熊本地方・天草芦北)1日あたりの震度1以上の回数(縦軸は対数)
図1 本震からの1週間ごとの「1日あたりの回数」。気象庁 震度データベースから筆者集計(2026年は9月23日まで)

1週目は1日あたり約75回。それが2週目に約12回、4週目に約5回と、最初の1か月で15分の1まで減りました。ところが5週目以降は、1日あたり3.4回→2.7回→2.3回→3.4回と、ほぼ横ばいです。8週目(9月15〜22日ごろ)にやや増えたのは、9月16日の震度4や9月21日の5回など、日によってまとまって起きた日があったためです。

これは珍しいことではありません。余震は「時間に反比例して減る」ので、はじめは急に、あとになるほどゆっくり減ります。1日75回→12回は大きな変化でも、3回→2回は小さな変化で、そこに日ごとのばらつきが重なると「減っていないように見える」のです。2016年も5〜8週目は1日13回→10回→8回→9回と、同じように減り方がゆるやかになっていました。

2016年の熊本地震と比べると? 同じ日数で約4.5分の1

次に、2016年の熊本地震と「経過日数」をそろえて比べます。2016年は、最初の震度7となった4月14日21時26分のM6.5(気象庁はのちにこれを「前震」、4月16日のM7.3を「本震」としています)を起点に、熊本県熊本地方・阿蘇地方・大分県中部を震源とする震度1以上の地震を数えました(熊本から阿蘇・大分県中部へ広がった2016年の活動範囲です)。

経過日数令和8年熊本地震(2026年)2016年熊本地震2016年÷2026年
1日(24時間)302回335回1.1倍
2日387回1,487回3.8倍
7日523回2,531回4.8倍
14日608回2,928回4.8倍
30日722回3,332回4.6倍
57日796回3,582回4.5倍
表3 経過日数ごとの震度1以上の累計(気象庁 震度データベースから筆者集計。起点は2026年が7/28 16:27の本震、2016年が4/14 21:26の前震。2026年は熊本県熊本地方・天草芦北地方、2016年は熊本県熊本地方・阿蘇地方・大分県中部)

最初の24時間はほぼ同じ(302回と335回)でした。差がついたのは2日目です。2016年は最初の震度7(前震)の約28時間後、4月16日1時25分にM7.3の本震が起き、本震から24〜48時間の1日だけで1,152回の地震がありました。今回は、7月28日のM7.1より大きな地震は起きておらず、2日目からは減る一方でした。

揺れの強い地震でも差ははっきりしています。57日間の震度4以上は、2016年が126回(震度7が2回、6強2回、6弱3回、5強5回、5弱10回、震度4が104回)、今回は29回(震度7が1回、5弱5回、震度4が23回。震度データベースの集計)。M3.5以上の地震(震度1以上を観測したもの)は、2016年の356回に対して今回は133回でした。

つまり今回の地震活動は、回数でいえば2016年の4〜5分の1の規模です。ただし、それは「安心してよい」という意味ではありません。震度7を観測した大地震であることに変わりはなく、次に見るように、平常時と比べればまだ桁違いに多い状態です。

130.4°E130.6°E130.8°E131.0°E131.2°E131.4°E32.2°N32.4°N32.6°N32.8°N33.0°N33.2°N★★★2026/7/28 M7.12016/4/14 M6.5・4/16 M7.3きょう9/26 10:31 M4.5(震度4)2016年の活動域(阿蘇・大分へ延びる)2026年の活動域(天草・芦北地方まで)熊本市八代市阿蘇市
図2 2016年と2026年の地震活動のおおよその範囲(震度データベースの震央分布を筆者が囲んだ模式図。★は本震、青丸はきょうの震度4の速報震央)

2つの地震活動を地図に重ねると、位置関係がよくわかります。2016年の活動は熊本市の東(益城町付近)から北東へ、阿蘇地方・大分県中部まで延びました。今回の活動は、熊本市の南の宇城市付近から南西へ、八代海沿いに天草・芦北地方まで延びています。本震から57日間の796回のうち、熊本地方が518回、天草・芦北地方が278回でした。

つまり、2016年の活動域の「南西の続き」で今回の地震が起きた形です。きょうの震度4は、ちょうど2つの活動域の境目あたりで起きました。なお、今回の地震活動の評価は、政府の地震調査委員会が「令和8年熊本地震の評価」(7月29日・8月12日)として公表しています(気象庁の令和8年熊本地震 ポータルサイトからリンクがあります)。

熊本はもともと地震が多い? 20年分の回数で「平常時」を確かめる

「熊本って地震が多い県なの?」という疑問もよく見かけます。熊本地方と天草・芦北地方を震源とする震度1以上の地震を、2006年から1年ごとに数えました。

年震度1以上の回数できごと
2006年15回
2007年23回
2008年27回
2009年30回
2010年18回
2011年60回
2012年28回
2013年26回
2014年21回
2015年36回
2016年2,959回熊本地震(4月14日・16日)
2017年208回熊本地震の余震が続く
2018年91回
2019年104回
2020年54回
2021年50回
2022年35回
2023年31回
2024年37回
2025年46回
2026年(1月1日〜7月27日)67回うち51回は3月15〜30日の天草・芦北地方の活動(最大震度4)
2026年(7月28日〜9月24日9時)802回令和8年熊本地震(気象庁の公式集計)
表4 熊本県熊本地方・天草・芦北地方を震源とする震度1以上の地震の回数(2006〜2026年、気象庁 震度データベースから筆者集計。2016年は熊本地方の地震を含むため、表3の2016年の範囲とは異なります)

2016年の熊本地震より前、2006〜2015年の平均は年28.4回。1か月に2〜3回、1日あたりにすると0.08回です。これが熊本の「平常時」でした。いまの1日2〜3回は、その約25〜40倍にあたります。

また、2016年の熊本地震のあとは、2017年が208回、2018・2019年も年100回前後、2020〜2025年も年31〜54回と、地震前の平均(年28回)より多い年が続いていました。大地震のあとの地震活動は、年単位で長く尾を引くのがふつうです。

2026年3月15〜30日には、天草・芦北地方(芦北町付近の同じ場所)で震度1以上の地震が51回まとまって起き、3月15日と21日に震度4を観測しています。この活動と7月28日の地震の関係は、この記事のデータだけでは判断できません。

熊本で地震が起きやすい背景には地形のしくみもあります。地震調査研究推進本部の「熊本県の地震活動の特徴」によると、熊本県の陸域の被害地震は主に「別府−島原地溝帯」に沿った地域とその周辺で発生していて、県内には布田川断層帯・日奈久断層帯、出水断層帯、人吉盆地南縁断層、緑川断層帯などの主要な活断層帯があります。1889年のM6.3、1916年・1931年の日奈久断層帯周辺の地震、そして2016年の熊本地震と、くり返し被害地震が起きてきた地域です。

熊本県の地震の多さを全国の中で比べたいときは、次のツールが便利です。都道府県ごとの地震回数(震度1以上)や、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を切り替えて比べられます。

県の中の市区町村ごとの回数・最大震度・30年確率は熊本県の市区町村別 地震リスクデータベースで、全国のランキングは地震が多い都道府県・市町村ランキングと30年以内に震度6弱以上の確率ランキングで確かめられます。

いつまで続く? 2016年の「減り方」を当てはめてみる

いちばん知りたいのは「いつまで続くのか」だと思います。先に大事なことを書くと、地震がいつ終わるか、次の大きな地震がいつ起きるかを予知することはできません。ここでは、2016年の熊本地震の回数がどう減っていったかを、今回に「目安」として当てはめてみます。

2016年の最初の震度7(4/14)からの日数期間中の回数1日あたり
1〜10日目2,342回234回
11〜20日目344回34回
31〜40日目108回10.8回
51〜60日目87回8.7回
81〜90日目38回3.8回
101〜110日目23回2.3回
181〜190日目(約半年)21回2.1回
241〜270日目(約8か月)29回(30日間)0.97回
361〜400日目(約1年)38回(40日間)0.95回
701〜730日目(約2年)6回(30日間)0.2回
1001〜1100日目(約3年)29回(100日間)0.29回
表5 2016年熊本地震の震度1以上の回数の減り方(熊本県熊本地方・阿蘇地方の地震。大分県中部を含めないため表3より少なくなります。気象庁 震度データベースから筆者集計。81日目以降は熊本県内で震度1以上を観測した地震)

2016年は、1日あたりの回数が約8か月後(2016年12月)にようやく1回を下回り、その後もしばらく1日1回前後が続きました。30日平均で1日0.3回を下回ったのは約1年8か月後(2017年12月)。3年たっても1日0.3回ほどで、地震前(2006〜2015年)の熊本地方だけの平均(1日0.07回ほど)の数倍でした。

今回の最近の回数(1日2〜3回)は、2016年でいえば90〜110日目ごろの水準です(2016年は熊本地方・阿蘇地方、2026年は熊本地方・天草芦北地方の回数で、範囲は少し違います)。今回は本震から約60日なので、2016年より30〜50日ほど「先に進んでいる」計算になります。2016年と同じペースで減るとすれば、1日1回を下回るのは2027年2月前後、1日0.3回を下回るのは2028年に入ってからが目安です。

ただし、これは2016年の減り方をそのまま当てはめた単純な計算です。地震の起き方は1回ごとに違い、途中で大きめの地震が起きれば、そこからまた回数が増えます。気象庁も9月24日の発表で、次のように呼びかけています。

気象庁「防災上の留意事項と今後の見通し」(2026年9月24日報道発表より)
  • 平常時より地震発生数の多い状態は当分続きます。
  • 最大震度5弱程度以上の地震が発生する可能性は低くなっており、その発生頻度は1ヶ月に1回程度の発生に相当する状況を下回っています。
  • 揺れが強かった地域を含め、日本国内では、いつどこで規模の大きな地震が発生してもおかしくないので、日頃からの地震・津波への備えをしてください。

7月28日は、明治の熊本地震と同じ日だった

話題になっているのが、今回の本震が起きた7月28日という日付です。137年前の1889年(明治22年)7月28日にも、熊本で大きな地震が起きています。国立科学博物館の資料によると、震源は熊本市の西、マグニチュードは6.3と推定され、死者20名、建物の全潰239棟の被害がありました。

同じ日付になったのは偶然で、地震が「同じ日に起きやすい」わけではありません。ただ、熊本では明治、平成(2016年)、令和(2026年)と、くり返し大きな被害地震が起きてきたことは事実です。

あわせて使いたい:サイト内の地震・防災ツール

熊本にお住まいの方、これから住む・帰省する方に役立つツールをまとめました。

地震で地盤がゆるんだ地域では、気象庁が警報などの基準を引き下げる「暫定基準」で運用しています(令和8年熊本地震では、土砂災害に関する警報等は7月28日から、大雨に関する警報等は8月4日から)。雨の日はキキクル(危険度分布)の見方もあわせて確認してください。秋雨前線の雨については秋雨前線はいつまで?2026年でまとめています。

揺れたときに確かめたいこと・備えておきたいこと

  • 揺れがおさまってから、まず身の安全。棚や窓ガラスから離れ、靴をはいて移動しましょう。震度4でも、固定していない家具や高い所の物は落ちることがあります。
  • 震度と震源は気象庁の地震情報で。SNSの「〇時に大地震が来る」といった予言やうわさには根拠がありません。
  • 大雨のときは早めの避難を。地震で傷んだ斜面や堤防は、ふだんより少ない雨で崩れることがあります(気象庁の暫定基準)。
  • 家具の固定・非常用の水と食料・モバイルバッテリー。「余震が続くあいだ」だけでなく、2016年のように年単位で地震が多い状態が続くことを前提に、ふだんの備えにしておきましょう。
  • 保育園・学校の対応。地震のときの登園・登校の判断は、台風・大雪・地震のとき保育園は休み?登園判断の基準も参考にしてください。
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地震が続くときに見直したい備え

停電・断水に備えるポータブル電源や非常食、家具の転倒防止器具は、地震が多い時期に品薄になりがちです。早めの確認をおすすめします。

よくある質問

Q. 熊本で最近地震が多いのはなぜですか?
A. 2026年7月28日の「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)の地震活動が続いているためです。震度1以上の地震は9月24日9時までに802回(気象庁)。気象庁は「平常時より地震発生数の多い状態は当分続きます」としています。
Q. 9月26日の震度4の地震は、令和8年熊本地震の余震ですか?
A. 震央は熊本県熊本地方(北緯32.8度・東経130.8度、深さ約10km、M4.5)で、今回の地震活動の北東の端付近、2016年熊本地震の震源域のすぐそばです。どちらの活動に属するかは気象庁の解析を待つ必要があり、この記事では断定しません。
Q. 熊本の余震はいつまで続きますか?
A. 予知はできませんが、2016年の熊本地震では、震度1以上の回数が1日1回を下回るまで約8か月、1日0.3回を下回るまで約1年8か月かかりました。今回の回数(1日2〜3回)は2016年の90〜110日目ごろの水準で、同じペースなら1日1回を下回るのは2027年2月前後が目安です。
Q. 2016年の熊本地震と比べて、今回の地震は多いですか?
A. 本震から57日間の震度1以上は、今回が796回、2016年が3,582回で、今回は約4.5分の1です(気象庁 震度データベースから筆者集計)。2016年は最初の震度7(前震、M6.5)の約28時間後にM7.3の本震が起きたため、2日目以降に大きな差がつきました。
Q. また震度5弱以上の地震は起きますか?
A. 気象庁は9月24日時点で「最大震度5弱程度以上の地震が発生する可能性は低くなっており、その発生頻度は1ヶ月に1回程度の発生に相当する状況を下回っている」としています。一方で「日本国内では、いつどこで規模の大きな地震が発生してもおかしくない」とも呼びかけています。
Q. 2016年のように、あとからもっと大きな地震が来ることはありますか?
A. 2016年は4月14日のM6.5(前震)の約28時間後にM7.3の本震が起きました。今回は7月28日のM7.1より大きな地震は現時点で起きておらず、気象庁は最大震度5弱程度以上の地震の可能性は低くなっているとしています。ただし地震の予知はできず、日本ではどこでも大きな地震が起きうるので、備えは続けてください。なお、南海トラフ地震はプレート境界の地震で、今回のような陸の浅い地震とはしくみが異なります。
Q. 熊本はもともと地震が多い県ですか?
A. 2016年より前(2006〜2015年)は、熊本地方と天草・芦北地方を震源とする震度1以上の地震は年平均28.4回でした。2016年の熊本地震と2026年の地震のあとは、それぞれ大幅に増えています。全国との比較は記事内の都道府県ツールで確かめられます。
Q. 7月28日は明治の熊本地震と同じ日と聞きました。本当ですか?
A. 本当です。1889年(明治22年)7月28日に熊本市の西を震源とするM6.3(推定)の地震があり、死者20名、全潰239棟の被害がありました(国立科学博物館)。同じ日付になったのは偶然です。
まとめ
  • 熊本で地震が続くのは、令和8年熊本地震(7/28、M7.1・震度7)の活動が続いているから。震度1以上は802回(9/24 9時、気象庁)。
  • きょう9/26 10:31のM4.5で熊本市東区・南区、西原村、嘉島町、益城町が震度4。活動域の北東の端付近、2016年の震源域のそば。
  • 回数は最初の1か月で15分の1に減ったが、最近は1日2〜3回で下げ止まり気味。平常時(1日0.08回)の約25〜40倍。
  • 2016年熊本地震と比べると同じ57日間で約4.5分の1。2016年は1日1回を下回るまで約8か月かかった。
  • いつまで?単純に当てはめると1日1回を下回るのは2027年2月前後が目安。予知はできないので、ふだんの備えを。

出典:気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」「最大震度別地震回数表(令和8年7月28日16時〜)」(9月24日9時現在)、気象庁報道発表「『令和8年熊本地震』について(第12報)」(2026年9月24日)、気象庁 地震情報(2026年9月26日10時31分ごろの熊本県熊本地方の地震ほか)、気象庁 震度データベース(2006年1月〜2026年9月23日。回数の集計・比較・減り方の当てはめは筆者)、国立科学博物館「熊本地震」(1889年)、地震調査研究推進本部「熊本県の地震活動の特徴」「令和8年熊本地震の評価」。

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