千葉県北東部で地震が多いのはなぜ?2026年はすでに24回、6月から活発|震源の深さ・回数を30年分のデータで検証するツール

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

10月1日21時27分ごろ、千葉県北東部を震源とする地震があり、千葉県の旭市・匝瑳市・香取市・東金市・山武市・成田市・佐倉市・八街市・多古町・芝山町・横芝光町・九十九里町・神崎町と、茨城県の潮来市・神栖市で震度3を観測しました。気象庁によると震源の深さは約50km、地震の規模はマグニチュード(M)5.1。東京23区や埼玉県南部、神奈川県東部などでも震度2で、この地震による津波の心配はありません。同じ日の朝6時17分にも千葉県北東部でM3.5・最大震度2の地震があり、21時台にはさらに2回、震度1の地震が続きました。

「最近、千葉の地震が多くない?」と感じている方も多いと思います。気象庁の震度データベースで数えると、千葉県北東部を震源とする震度1以上の地震は、2026年は10月2日までに24回。1996〜2025年の平均(年18.4回)をすでに超え、1996年以降では4位タイの多さです。とくに6月26日のM5.8(最大震度4)以降の約3か月で21回と、活動が目立っています。

この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、震度データベースから千葉県とその沖合を震源とする地震(1996年〜2026年9月、5つの震央地域)を集計し、千葉県北東部の地震は本当に多いのか、なぜ多いのか、今年は何が起きているのか、強い揺れのあとはどうなりやすいのかを確かめました。震央地域・期間・震度を選ぶと回数・震源の地図・深さが切り替わるツールも置いています。

【追記】10月8日4時13分ごろ 千葉県北東部で震度4
10月8日4時13分ごろ、千葉県北東部を震源とするM4.8(深さ約50km)の地震があり、旭市で震度4、匝瑳市・香取市・山武市・多古町・芝山町・成田市と茨城県潮来市・稲敷市で震度3を観測しました。この地震による津波の心配はありません。千葉県北東部が震源の地震で震度4以上を観測したのは、2026年は6月26日(M5.8)以来2回目です。2026年の千葉県北東部の震度1以上の地震はこれで25回になりました(10月8日朝まで)。下のツールは最新の地震を自動で読み込みます。同じ朝7時14分には茨城県北部でも常陸大宮市で震度3の地震がありました(茨城県北部で地震が多いのはなぜ?)。
この記事の結論(30秒で読める版)
  • 10月1日21時27分、千葉県北東部でM5.1・深さ約50kmの地震。旭市・匝瑳市・香取市・成田市など千葉・茨城の15市町で震度3。津波の心配はなし
  • 千葉県北東部が震源で震度1以上の地震は、1996〜2025年の平均で年18.4回、震度4以上は年0.9回。東日本大震災の後(2012〜2025年)は年20.9回と、それ以前(年10.9回)の約2倍
  • 2026年は10月2日までに24回で、すでに平年1年分を超え1996年以降で4位タイ。6月26日のM5.8(震度4)以降に21回と、夏から活動が活発。震源の多くは旭市・多古町付近の深さ約50km
  • なぜ多い?千葉県の地下では陸のプレートの下にフィリピン海プレート、さらにその下に太平洋プレートが沈み込み、その境界付近で地震が起きやすい。房総半島沖では数年おきに「スロースリップ」が起き、2007年以降の5回は、そのたびに千葉県東方沖・北東部の地震が平常時の2〜5倍に増えた
  • 震度4以上のあと7日以内に再び震度4以上が起きたのは25回中2回(8%)。予知はできないが、強い揺れのあと1週間程度は備えを確認しておくと安心

千葉県の地震がわかるツール

震央地域(千葉県北東部・北西部・南部・東方沖・南東沖)、期間(1996年以降・2016年以降・2026年)、震度(1以上〜5弱以上)を選ぶと、回数、1年あたりの回数、いちばん最近の地震、最大の地震、年ごとの回数、震源の地図と深さの分布が切り替わります。ページを開いたときに気象庁の最新の地震情報も読み込むので、これから起きた地震も自動で加わります。

千葉県の地震チェッカー(気象庁 震度データベース+最新の地震情報)
震央地域
期間
震度
読み込み中…
データ:気象庁「震度データベース検索」(各震央地域、1996年1月〜2026年9月30日)と、気象庁の地震情報による10月1日の千葉県北東部の4回を収録。それ以降に気象庁が発表した地震は、ページを開いたときに自動取得して加えます。震度は各地震で観測された最大震度です。
※「1年あたり」は2026年の経過分も含めて割り算するため、本文の「1996〜2025年の平均」とは少し違う値になります。

※1996年に震度の観測が計測震度計に切り替わり、その後は自治体の震度計も加わって観測点が大きく増えたため、ツールは1996年以降に絞っています。それより前の年と回数を単純に比べることはできません。お住まいの地域の揺れやすさや過去の揺れは、千葉県の市区町村別 地震リスクデータベースで確認できます。

10月1日の地震:どこでどれくらい揺れた?

震度主な市区町村・地域
3千葉県:東金市、旭市、匝瑳市、香取市、山武市、神崎町、多古町、九十九里町、芝山町、横芝光町、成田市、佐倉市、八街市/茨城県:潮来市、神栖市
2千葉県南部、茨城県北部、東京23区、東京都多摩東部、埼玉県南部、神奈川県東部、栃木県南部、群馬県南部、福島県中通り
1宮城県南部、新潟県中越、山梨県、長野県中部、静岡県伊豆・東部など
2026年10月1日21時27分ごろの千葉県北東部の地震(M5.1、深さ約50km)の主な震度。気象庁の震源・震度情報より(震度2・1は地域名)

震源の深さが約50kmとやや深いので、震源の真上だけでなく、千葉県北西部の成田市・佐倉市や、利根川をはさんだ茨城県の潮来市・神栖市まで震度3の揺れになりました。東京23区・埼玉・神奈川でも震度2です。お住まいの市町村で過去にどれくらい揺れたかは、旭市・匝瑳市・香取市・東金市・山武市・成田市・多古町・横芝光町・銚子市の地震リスクページや、神栖市のページで確認できます。

2026年は多い?6月から活発な千葉県北東部

千葉県北東部を震源とする震度1以上の地震を、2026年の月ごとに数えると次のとおりです。

月12345678910
回数0110155254
2026年に千葉県北東部を震源として震度1以上を観測した地震の月別回数(9月までは気象庁 震度データベース、10月は2日までの気象庁の地震情報)

1〜5月は合わせて3回と静かでしたが、6月26日12時46分のM5.8(最大震度4)をきっかけに回数が増えました。この日は45分ほどの間に5回の地震が続き、その後も7月に5回、9月に5回、10月は1日だけで4回です。6月26日のM5.8は、千葉県北東部では2005年4月11日のM6.1(最大震度5強)以来の大きさで、2012年4月29日(M5.8、最大震度5弱)と並びます。

年震度1以上震度3以上震度4以上震度5弱以上
1996〜2010年の平均10.9回1.9回0.5回0.1回
2011年98回10回2回0回
2012〜2025年の平均20.9回3.3回1.2回0.1回
1996〜2025年の平均18.4回2.8回0.9回0.1回
2026年(10月2日まで)24回3回1回0回
千葉県北東部を震源とする地震の回数(最大震度別)。気象庁 震度データベースから集計(2026年10月分は気象庁の地震情報)

2026年の24回は、まだ3か月近く残っているのに1996〜2025年の平均(18.4回)を上回り、2011年(98回)・2012年(57回)・2017年(27回)に次ぐ4位タイ(2005年・2015年と同数)です。あと4回で2017年を上回ります。一方で、震度3以上は3回(5月30日・6月26日・10月1日)、震度4以上は1回(6月26日)と、強い揺れの回数は平年並みです。「揺れを感じる小さな地震が多い年」というのが正確なところです。また、東日本大震災の後は千葉県北東部の地震が増えた状態が続いていて、2012〜2025年の平均は年20.9回と、1996〜2010年(年10.9回)のおよそ2倍です。全国の地震が今年なぜ多いのかは最近地震が多いのはなぜ?2026年で検証しています。

なぜ千葉県北東部は地震が多いのか

理由は地下の構造にあります。千葉県の下では、陸のプレート(北米プレート)の下にフィリピン海プレートが南から、さらにその下に太平洋プレートが東から沈み込んでいます。千葉県北東部はフィリピン海プレートの東の端に近く、その下に太平洋プレートがもぐり込む場所にあたります。プレートどうしが接する境界付近では、ひずみがたまって地震が起きやすくなります。

0km20km40km60km80km100km千葉県の地下(左=東・太平洋側、右=西・内陸側の模式断面)陸のプレート(北米プレート)フィリピン海プレート太平洋プレート千葉県北東部(旭市・多古町付近)の地表深さ40〜55km:2026年の地震の多くはここフィリピン海プレートと太平洋プレートが接する付近深さ20〜35km:九十九里・茂原寄り陸のプレートとの境界付近房総半島沖:スロースリップが起きる場所(プレート境界)太平洋プレートの沈み込み※位置・形は説明用の模式図です
千葉県北東部の地下の模式断面。プレートの境界付近で地震が起きやすい

震度データベースの1996年以降の573回(2026年9月まで)を場所と深さで分けると、千葉県北東部の地震は大きく2つのグループに分かれます。

  • 北のグループ(旭市・匝瑳市・多古町付近):396回。震源の深さの中央値は46kmで、半数あまり(55%)が深さ40〜55km。東日本大震災の後の2011〜2012年に132回と大きく増えました。2026年の地震(9月までの20回)も13回が深さ49〜53kmで、ほとんどがこのグループです
  • 南のグループ(東金市・茂原市付近):177回。深さの中央値は30kmと浅めで、陸のプレートとフィリピン海プレートの境界に近いと考えられる場所です
深さ回数割合
30km未満162回28%
30〜40km169回29%
40〜50km121回21%
50〜60km113回20%
60km以上8回1%
千葉県北東部を震源とする震度1以上の地震の深さ(1996年〜2026年9月、573回)。割合は四捨五入

深い場所の地震なので、震源の真上でも揺れが極端に強くなりにくい一方、揺れは広い範囲に伝わります。1996年以降、千葉県北東部で震度5弱以上を観測したのは4回(2005年4月11日M6.1・震度5強、2010年7月23日M5.0、2012年4月29日M5.8、2019年5月25日M5.1)で、震度6弱以上はありません。震源はプレートの境界やプレートの内部なので、地表の活断層とは直接関係がありません。

房総半島沖の「スロースリップ」と地震の増え方

千葉県の地震を語るうえで欠かせないのが「スロースリップ(ゆっくりすべり)」です。房総半島の東の沖では、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界が、数日〜数週間かけてゆっくりずれ動く現象が数年おきに起きています。揺れを感じるような急なずれではありませんが、その周りでは小さな地震が増えることが知られています。

国の地震調査委員会などが報告してきた房総半島沖のスロースリップの時期について、千葉県北東部と千葉県東方沖を震源とする震度1以上の地震を、始まった月とその翌月の2か月で数えました。

スロースリップの時期北東部+東方沖の地震(2か月)うち北東部平常時との比
1996年5月3回1回0.4倍
2002年10月11回0回1.4倍
2007年8月24回6回3.0倍
2011年10月31回8回3.9倍
2014年1月19回3回2.4倍
2018年6月26回6回3.2倍
2024年2月39回7回4.8倍
房総半島沖のスロースリップが始まった月と翌月に、千葉県北東部・千葉県東方沖を震源として震度1以上を観測した地震の回数。平常時は1996〜2025年(2011年を除く)の2か月あたり平均8.05回。2011年10月は東日本大震災の余震の影響も含みます。気象庁 震度データベースから当ブログで集計

2007年以降の5回は、どれも平常時の2〜5倍に地震が増えていました。2024年2〜3月には千葉県東方沖で震度4が3回観測されています。今回の千葉県北東部の地震は、深さ約50kmと、スロースリップが起きるプレート境界(房総半島沖)とは場所も深さも少し違うため、同じ現象と決めつけることはできません。スロースリップが起きているかどうかは、国土地理院のGNSS(衛星測位)による地殻変動の観測をもとに、地震調査委員会が評価・公表します。気になる方は、毎月の地震調査委員会の評価をチェックしてください。

千葉県のほかの震源と比べると

「千葉の地震」と一口にいっても、気象庁は千葉県とその沖合を5つの震央地域に分けています。1996〜2025年の平均と2026年の回数を並べました。

震央地域震度1以上(年平均)震度4以上(30年間)2026年(10月2日まで)震源の深さ(中央値)
千葉県北東部18.4回26回24回36km
千葉県北西部16.6回11回11回67km
千葉県南部7.9回8回11回25km
千葉県東方沖46.6回32回12回25km
千葉県南東沖5.7回7回3回63km
千葉県とその沖合の震央地域別の地震回数(震度1以上、1996〜2025年の平均と合計)。千葉県東方沖は2011年(453回)を含む。気象庁 震度データベースから集計

回数がいちばん多いのは千葉県東方沖ですが、これは東日本大震災の2011年に453回と突出したためで、2026年は12回と平年より少なめです。今年、平年より明らかに多いのは千葉県北東部と、千葉県南部(平年7.9回に対して11回)です。千葉県北西部は震源が深さ60〜70kmと深く、東京湾岸や千葉市・船橋市付近の揺れに関係します。千葉市の区ごとの揺れやすさは千葉市6区の地震リスクランキングでまとめています。

全国の震央地域と比べると、2016〜2025年の10年間に震度4以上を観測した回数で、千葉県北東部は12回で全国13位タイ(岩手県沖・日向灘と同数)でした。上位は熊本県熊本地方(116回)、トカラ列島近海(84回)、石川県能登地方(61回)など大きな地震の余震や群発地震が中心で、隣の茨城県南部は28回で6位です。千葉県北東部も、ふだんから震度4程度の地震が起きる場所のひとつといえます。茨城県南部の「地震の巣」については茨城県南部で地震が多いのはなぜ?で詳しく解説しています。

下のツールは、都道府県ごとに「県内のどこかで震度1以上を観測した回数」(震源は県外も含む)を比べたものです。千葉県北東部が震源の地震だけを数えた「年18.4回」とは数え方が違う点に注意してください。

過去に強く揺れた千葉県北東部の地震

発生日M深さ最大震度
2005年4月11日6.152km5強
2005年6月20日5.651km4
2010年7月23日5.035km5弱
2011年5月22日5.548km4
2012年4月25日5.543km4
2012年4月29日5.848km5弱
2017年2月19日5.452km4
2019年5月25日5.138km5弱
2020年5月4日5.648km4
2023年6月16日4.949km4
2026年6月26日5.853km4
千葉県北東部を震源として震度5弱以上を観測した地震(1996年以降の4回)と、M5.4以上または最近の震度4の主な地震。気象庁 震度データベース

1996年以降に千葉県北東部で震度4以上を観測した地震は27回(2026年6月26日まで)で、M4.1〜6.1、深さ22〜53km。数年に1回、M5台後半の地震が起きるのがこの地域の姿です。もっと前には、1987年12月17日の千葉県東方沖地震(M6.7、深さ58km)で、千葉県を中心に死者2人などの被害が出ています(震央地名は千葉県東方沖)。震度7や6強を観測した全国の地震は震度7を観測した地震の一覧にまとめています。

震度4のあと、また揺れる?(その後1週間の地震)

千葉県北東部で震度4以上を観測した地震(1996年以降、東日本大震災の影響が大きい2011年を除く25回)について、その後7日間に千葉県北東部を震源として起きた地震を数えました。

  • 7日以内に震度1以上の地震があったのは25回中20回(80%)。回数は平均2.0回で、多くは震度1〜2
  • 7日以内に震度3以上があったのは25回中6回(24%)
  • 7日以内に再び震度4以上があったのは25回中2回(8%)

2012年4月には、25日のM5.5(震度4)の4日後、29日にM5.8(震度5弱)が起きた例があります。「大きめの地震のあとに、もう少し大きな地震」はまれでもゼロではありません。強い揺れのあと1週間程度は、倒れかけた家具や落ちかけた物をそのままにせず、寝室の安全を確認しておきましょう。浅い内陸の地震の余震の続き方は熊本の地震(2026年)の余震はいつまで?で比べています。

季節・時間帯・天気と関係ある?

千葉県北東部の573回を月別に数えると、3〜7月がやや多く(各61〜76回)、12月が少なめ(26回)ですが、これは2011年3〜5月と2012年4月の地震が多かったためで、季節による決まった傾向はありません。気象予報士として付け加えると、地震は地下数十kmで起きる現象で、天気や気圧とは直接関係しません。「地震雲」についても、気象庁は地震との関係は科学的に説明されていないとしています。気圧の変化で体調が変わる方は今日の気圧の変化を、千葉県の気候は銚子の気候を参考にしてください。

大きな地震につながる?

まず、いまの科学では、日時と場所を特定した地震の予知はできません。千葉県北東部の深さ50km前後の地震は、長年くり返し起きているもので、それ自体が大地震の前ぶれとはいえません。

一方で、千葉県は首都直下地震や相模トラフ沿いの地震、日本海溝沿いの地震の影響を受ける場所です。地震調査研究推進本部は、南関東でM7程度の地震が今後30年以内に起きる確率を70%程度と評価しています。「いつ起きるかはわからないが、起きうる前提で備える地域」と考えるのが正確です。確率の数字の読み方は「30年以内に70〜80%」はどれくらい高い?、市区町村ごとの確率は今後30年以内に震度6弱以上の地震が起きる確率ランキングで見られます。海に近い地域では、遠い場所の地震による津波にも注意が必要です(遠地津波は日本に何時間で届く?)。

千葉県北東部の地震に備える

最近、全国で起きた地震の一覧は次のとおりです(気象庁の発表をもとに自動更新)。

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よくある質問

Q. 千葉県北東部の地震はなぜ多いのですか?

千葉県の地下では、陸のプレートの下にフィリピン海プレートが、さらにその下に太平洋プレートが沈み込んでいます。千葉県北東部はその境界付近にあたり、旭市・多古町付近の深さ40〜55kmと、東金市・茂原市付近の深さ30km前後で地震が起きやすくなっています。

Q. 千葉県北東部では1年に何回くらい地震がありますか?

千葉県北東部を震源とする震度1以上の地震は、1996〜2025年の平均で年18.4回、震度4以上は年0.9回です。東日本大震災の後(2012〜2025年)は年20.9回と、それ以前(1996〜2010年、年10.9回)の約2倍になっています。

Q. 2026年は千葉県北東部の地震が増えていますか?

2026年は10月2日までに24回で、1996〜2025年の平均(18.4回)をすでに上回り、1996年以降では4位タイの多さです。6月26日のM5.8(最大震度4)以降に21回と活動が目立ちます。ただし震度4以上は1回で、強い揺れの回数は平年並みです。

Q. 10月1日の千葉県北東部の地震の震度はいくつでしたか?

10月1日21時27分ごろの地震はM5.1、深さ約50kmで、千葉県の旭市・匝瑳市・香取市・東金市・山武市・成田市・佐倉市・八街市など13市町と茨城県の潮来市・神栖市で震度3、東京23区などで震度2でした。津波の心配はありませんでした。

Q. スロースリップとは何ですか?千葉の地震と関係ありますか?

プレートの境界が数日〜数週間かけてゆっくりずれ動く現象で、房総半島沖では数年おきに起きています。2007年・2011年・2014年・2018年・2024年の時期には、千葉県北東部・東方沖の地震が平常時の2〜5倍に増えました。今回の地震との関係は、地震調査委員会の評価を確認する必要があります。

Q. 千葉県北東部の地震は大地震の前ぶれですか?

現在の科学では地震の予知はできず、千葉県北東部の深さ50km前後の地震は長年くり返し起きているため、それ自体が前ぶれとはいえません。1996年以降、震度4以上のあと7日以内に再び震度4以上が起きたのは25回中2回(8%)です。日ごろの備えを確認しておきましょう。

Q. 自分の住む市町村の地震の回数はどこで調べられますか?

当ブログの市区町村別の地震リスクデータベース(千葉県のページ)で、震度別の回数や30年確率、地盤の揺れやすさを確認できます。気象庁の震度データベース検索でも、観測点ごとの記録を調べられます。

あわせて読みたい

まとめ
  • 10月1日21時27分、千葉県北東部でM5.1・深さ約50kmの地震。千葉・茨城の15市町で震度3、東京23区などで震度2
  • 千葉県北東部が震源の地震は年18.4回(震度1以上)・震度4以上は年0.9回(1996〜2025年平均)。東日本大震災の後はおよそ2倍のペース
  • 2026年は10月2日までに24回で、1996年以降4位タイ。6月26日のM5.8以降に21回と活発だが、強い揺れ(震度4以上)は1回で平年並み
  • プレートが重なる場所で、旭市・多古町付近の深さ40〜55kmと、東金・茂原付近の深さ30km前後の2グループ。2007年以降の房総半島沖のスロースリップの時期には地震が2〜5倍に
  • 予知はできないが、震度4のあと1週間以内の震度4以上は8%。ツールや市町村データで地域の揺れやすさを確認し、備えを

出典・データについて

  • 気象庁「震度データベース検索」(震央地名:千葉県北東部・千葉県北西部・千葉県南部・千葉県東方沖・千葉県南東沖ほか全国、1996年1月1日〜2026年9月30日。回数は当ブログで集計)
  • 気象庁「震源・震度情報」(2026年10月1日6時17分ごろ・21時27分ごろほかの千葉県北東部の地震)
  • 地震調査研究推進本部 地震調査委員会「地震活動の評価」(房総半島沖のスロースリップに関する各回の評価)、「関東地方の地震活動の特徴(千葉県)」
  • 地震調査研究推進本部「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第二版)」(2014年)
  • 気象庁「震度階級関連解説表」
  • 震度は各地震の最大震度。1996年以前は観測方法と観測点の数が異なるため、回数の比較は1996年以降で行っています

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