こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
先に答えを書くと、南大東島(沖縄県南大東村)には、中心から300km以内まで近づく台風が年平均3.5個あり、8月(0.95個)と9月(0.85個)がピークです。数は沖縄本島(那覇3.7個)とほぼ同じで、石垣島(4.1個)より少し少なめ。一方で、10〜11月の秋の台風が多いのが大東島の特徴で、年間の約2割をこの2か月が占めます(那覇は16%、石垣島は12%)。
2026年9月28日8時、台風第26号(スリゲ)は中心気圧945hPaの「非常に強い」勢力で南大東島の北北西約90kmを進みました。それでも南大東島のアメダスの気圧は最も下がって1001.4hPa、最大瞬間風速は28.7m/s(8時)でした。台風の暴風域が半径85kmとコンパクトで、島がぎりぎり暴風域の外だったからです。今回の台風の強さについては台風の945hPaはどれくらい強い?で詳しく書いています。
台風のニュースで「大東島地方」の名前をよく聞くのに、どんな場所で、どのくらい台風が来るのかは意外と知られていません。この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁のベストトラック(台風の確定データ)75年分から南大東島に近づいた台風を数え、観測史上の記録と合わせてまとめました。ほかの島や東京と比べられるツールも用意しています。
- 南大東島に300km以内まで近づく台風は年平均3.5個(1951〜2025年)。沖縄本島(3.7個)とほぼ同じ
- ピークは8月(0.95個)・9月(0.85個)。10〜11月にも年0.75個来るのが大東島らしさ
- 100km以内まで来る台風は年1個ほど。75年間で1個も来なかった年は3回だけ
- 観測史上の最低気圧は936.8hPa(2005年9月4日)、最大瞬間風速は65.4m/s(1961年10月2日)
- 台風第26号は945hPaで約90kmまで近づいたが、島の最低気圧は1001.4hPa・最大瞬間28.7m/s。中心からの距離で風は大きく変わる
【ツール】島ごとの台風の来やすさを比べる
2つの場所と月を選ぶと、その月に台風が近づく数と、1個以上来る確率の目安、直近10年の推移を並べて表示します。上の欄には、アメダス南大東・北大東のいまの風と雨を気象庁から読み込んで表示します。
「1個以上来る確率」は、「その月に1個も来ない確率」(eの−平均個数乗)を1から引いて求めた目安です(台風の来方がランダムだと仮定)。南大東島の9月なら平均0.85個なので、約57%の年に少なくとも1個は近づく計算になります。
南大東島はどこにある?台風の「通り道」の真ん中
南大東島は、沖縄本島の東約360kmの太平洋に浮かぶ島で、北大東島・沖大東島と合わせて「大東諸島」と呼ばれます。気象庁は天気予報や警報で、この地域を沖縄本島地方とは別の「大東島地方」として扱っています。島には気象庁の南大東島地方気象台があり、1942年から観測を続けています。
フィリピンの東で発生した台風は、太平洋高気圧のへりに沿って北西へ進み、沖縄の近くで北〜北東へ向きを変えることがよくあります(転向)。大東島は、この「曲がり角」のすぐ東にあるため、沖縄本島へ向かう台風にも、日本の南の海上を北東へ抜ける台風にも近づかれやすい場所です。特に秋は太平洋高気圧が南へ下がり、台風が早めに向きを変えるので、沖縄本島よりも東を通るコースが増えます。大東島で10〜11月の台風が多いのは、このためと考えられます。
南大東島の台風シーズンはいつ?近づく台風は年3.5個
気象庁のベストトラックで、台風(熱帯低気圧を除く)の中心が各地点から300km以内に入った回数を数えました。中心の位置は6時間ごとの記録を1時間ごとに補間しています。
| 地点 | 300km以内(年平均) | 1991〜2020年 | 100km以内(年平均) | 10〜11月の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 南大東島 | 3.52個 | 3.27個 | 1.05個 | 21% |
| 那覇(沖縄本島) | 3.73個 | 3.83個 | 1.28個 | 16% |
| 宮古島 | 3.84個 | 4.17個 | 1.47個 | 14% |
| 石垣島 | 4.07個 | 4.30個 | 1.24個 | 12% |
| 奄美大島(名瀬) | 3.35個 | 3.63個 | 0.97個 | 16% |
| 鹿児島 | 2.73個 | 2.83個 | 0.99個 | 10% |
| 父島(小笠原) | 2.71個 | 2.77個 | 1.09個 | 24% |
| 東京 | 2.17個 | 2.27個 | 0.69個 | 20% |
南大東島は年3.52個で、那覇(3.73個)や奄美大島(3.35個)とほぼ同じです。石垣島・宮古島のほうがやや多く、鹿児島・父島は2.7個、東京は2.2個でした。ただし10〜11月の割合は南大東島が21%で、那覇(16%)・石垣島(12%)を上回り、沖縄・奄美・九州の地点では最も高くなっています。さらに東の父島(24%)と同じく「秋も台風が来る島」と言えます。
月別の比較表(8地点)
| 地点 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 南大東島 | 0.19 | 0.27 | 0.48 | 0.95 | 0.85 | 0.51 | 0.24 | 0.00 |
| 那覇(沖縄本島) | 0.15 | 0.35 | 0.67 | 1.05 | 0.87 | 0.47 | 0.13 | 0.00 |
| 宮古島 | 0.17 | 0.37 | 0.72 | 1.08 | 0.92 | 0.37 | 0.17 | 0.00 |
| 石垣島 | 0.19 | 0.40 | 0.84 | 1.15 | 0.96 | 0.33 | 0.17 | 0.00 |
| 奄美大島(名瀬) | 0.09 | 0.28 | 0.56 | 0.93 | 0.93 | 0.43 | 0.09 | 0.00 |
| 鹿児島 | 0.04 | 0.23 | 0.59 | 0.87 | 0.73 | 0.27 | 0.00 | 0.00 |
| 父島(小笠原) | 0.13 | 0.11 | 0.40 | 0.68 | 0.57 | 0.45 | 0.20 | 0.07 |
| 東京 | 0.04 | 0.09 | 0.31 | 0.71 | 0.60 | 0.43 | 0.00 | 0.00 |
南大東島の11月(0.24個)は那覇(0.13個)の約2倍で、父島(0.20個)を上回って8地点の中で最も多くなっています。一方、7月は那覇・宮古島・石垣島の方が多く、夏の前半は「西の島」、秋は「東の島」に台風が来やすいことがわかります。夏は太平洋高気圧が張り出して台風が西寄りに進み、秋は高気圧が弱まって早めに北東へ向きを変えるためです。
年ごとの変動も大きく、最も多かったのは1985年の8個、逆に1個も近づかなかった年は75年で3回だけでした。直近10年では2018年の6個が最多で、2024年は5個、2025年は3個です。年代別の平均は1970年代の4.1個が最多、2000年代の2.9個が最少で、はっきりした増減の傾向はありません。
データ検証②:南大東島の近くを通った強い台風
南大東島から100km以内を通過した台風のうち、そのときの中心気圧が945hPa以下だったものを低い順に並べました。75年間で18個、4年に1個ほどのペースです。
| 台風 | 最接近の日(日本時間) | 島から見た中心の位置 | 中心気圧 |
|---|---|---|---|
| 2020年台風第10号(ハイシェン) | 2020年9月6日 | 西 約33km | 920hPa |
| 2022年台風第11号(ヒンナムノー) | 2022年8月31日 | 西 約33km | 920hPa |
| 1981年台風第22号 | 1981年9月30日 | 東 約85km | 925hPa |
| 1961年台風第23号 | 1961年10月2日 | 西 約68km | 928hPa |
| 1964年台風第20号 | 1964年9月23日 | 東 約40km | 930hPa |
| 2000年台風第14号(サオマイ) | 2000年9月11日 | 西 約64km | 930hPa |
| 2005年台風第14号(ナービー) | 2005年9月4日 | 東 約46km | 935hPa |
| 1966年台風第16号 | 1966年9月1日 | 東 約39km | 938hPa |
| 1976年台風第22号 | 1976年11月6日 | 東 約12km | 939hPa |
| 1958年台風第11号 | 1958年7月20日 | 東 約32km | 940hPa |
| 2009年台風第18号(メーロー) | 2009年10月7日 | 西 約65km | 940hPa |
| 2010年台風第14号(チャバ) | 2010年10月29日 | 西 約62km | 940hPa |
| 1976年台風第7号 | 1976年7月2日 | 東 約7km | 942hPa |
| 1962年台風第28号 | 1962年11月16日 | 西 約50km | 944hPa |
| 1958年台風第21号 | 1958年9月15日 | 西 約59km | 945hPa |
| 1965年台風第24号 | 1965年9月16日 | 西 約49km | 945hPa |
| 1982年台風第13号 | 1982年8月25日 | 東 約11km | 945hPa |
| 2014年台風第11号(ハーロン) | 2014年8月7日 | 東 約44km | 945hPa |
最近では2020年の台風第10号(ハイシェン)と2022年の台風第11号(ヒンナムノー)が、どちらも中心気圧920hPaで島の西約33kmを通りました。ハイシェンのときの南大東島の最低気圧は941.8hPaで、観測史上2位の記録です。
南大東島の観測史上の記録(気象庁)
南大東島地方気象台で観測された、気圧と風の上位記録です。上位はほぼすべて台風によるものです。
| 順位 | 最低海面気圧 | 観測日 | 順位 | 最大瞬間風速(風向) | 観測日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 936.8hPa | 2005年9月4日 | 1位 | 65.4(北東)m/s | 1961年10月2日 |
| 2位 | 941.8hPa | 2020年9月6日 | 2位 | 61.5(南)m/s | 2000年8月6日 |
| 3位 | 943.6hPa | 2020年9月5日 | 3位 | 58.9(南東)m/s | 2009年10月6日 |
| 4位 | 945.4hPa | 1982年8月25日 | 4位 | 58.0(東南東)m/s | 1961年7月29日 |
| 4位 | 945.4hPa | 1976年7月2日 | 5位 | 57.6(南南東)m/s | 2009年10月7日 |
| 6位 | 946.4hPa | 1976年11月6日 | 6位 | 56.6(東)m/s | 1976年7月2日 |
| 7位 | 947.2hPa | 1949年10月27日 | 7位 | 55.8(北北東)m/s | 1958年11月1日 |
| 8位 | 950.5hPa | 1965年9月16日 | 8位 | 55.6(西南西)m/s | 2005年9月4日 |
最低気圧1位の936.8hPa(2005年9月4日)は、台風第14号(ナービー)が島の東約46kmを935hPaで通ったときの記録で、同じ日に最大瞬間風速55.6m/sも観測しています。最大瞬間風速1位の65.4m/s(1961年10月2日)は、928hPaの台風が島の西約68kmを通ったときでした。台風の中心が島の真上を通らなくても、発達した台風では60m/s級の風が吹くことがわかります。全国の記録との比較は最大瞬間風速ランキングで見られます。
雨の記録では、1時間降水量112.5mm(2021年8月6日)、日降水量388.2mm(1957年6月14日)が1位です。2025年7月27日にも日降水量312.5mmを観測しています。南大東島の平年の気候や月ごとの天気は南大東(南大東島)の気候と天気出現率、過去の日ごとの天気は南大東の過去の天気で調べられます。
台風第26号:945hPaでも南大東島で暴風にならなかった理由
今回の台風第26号は、9月28日8時に中心気圧945hPa、最大風速50m/sでしたが、暴風域(25m/s以上)は中心から半径85kmと小さめでした。中心が島の北北西約90kmを通ったため、南大東島は暴風域のすぐ外側にあたり、アメダスの最大瞬間風速は28.7m/s、最低気圧は1001.4hPaにとどまりました(9月27日12時〜28日8時50分の速報値)。中心により近い北大東島では最大風速25.2m/s(暴風の基準)、最大瞬間風速32.4m/sを観測しています。
中心の945hPaと島の1001hPaの差は50hPa以上。台風の気圧は中心に近づくほど急に下がるので、同じ台風でも「中心から何km離れているか」で体感はまったく違います。2005年のナービーは島の東46km、2020年のハイシェンは西33kmを通り、どちらも島で940hPa前後まで下がりました。今回、東北東へ進む台風の南側にあった南大東島は、進行方向の「右側」にあたる風の強まりやすい側でした。それでも暴風にならなかったのは、暴風域が半径85kmと小さく、中心から約90km離れていたためです。進行方向の右側で風が強まる仕組みは台風の右側が危険なのはなぜ?で解説しています。
台風第26号は、9月28日8時45分発表の気象庁の予報では、東北東へ進んで次第に勢力を落とし、10月1日3時には八丈島の南南西の海上で985hPaになる予報です。関東への影響は台風26号 関東への影響はいつ?、沖縄・奄美の地点別の最接近は台風26号(スリゲ)の進路 最新にまとめています。
台風情報の「大東島地方」の読み方
気象庁の台風情報や警報では、南大東島・北大東島は「大東島地方」としてまとめて発表されます。台風が近づいたときは、次の3つを順に確認すると、島での影響をつかみやすくなります。
- 予報円と暴風警戒域:暴風警戒域(赤い線)に大東島が入っているかどうか。予報円の中心だけを見て「外れる」と判断しない(進路予想の精度)
- 暴風域に入る確率:気象庁の「暴風域に入る確率」で、島が何時ごろ暴風域に入りそうかがわかる
- アメダスの実況:南大東・北大東のアメダスで、いまの風速・気圧・雨を10分ごとに確認できる(アメダスとは?)。上のツールでも最新値を表示しています
今回のように、中心気圧が低くても暴風域が小さい台風では、中心が数十km違うだけで島の風が大きく変わります。「接近」「通過」「上陸」といった言葉の定義は台風の「上陸」「通過」「接近」の違いで整理しています。
沖縄県と地方別の台風の数(自動更新)
大東島地方は、気象庁の地方別の統計では「沖縄地方」に含まれます。地方別の接近数は次のとおりです。
| 順位 | 地方 | 合計(1951〜2025年) | 年平均 | 平年値 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄 | 553個 | 7.4個 | 7.7個 |
| 2 | 伊豆・小笠原 | 401個 | 5.3個 | 5.4個 |
| 3 | 奄美 | 300個 | 4.0個 | 4.3個 |
| 4 | 九州南部 | 279個 | 3.7個 | 3.9個 |
| 5 | 九州北部 | 257個 | 3.4個 | 3.8個 |
| 6 | 東海 | 248個 | 3.3個 | 3.5個 |
| 7 | 四国 | 244個 | 3.3個 | 3.3個 |
| 8 | 関東甲信 | 238個 | 3.2個 | 3.3個 |
| 9 | 近畿 | 235個 | 3.1個 | 3.4個 |
| 10 | 中国 | 213個 | 2.8個 | 3個 |
| 11 | 東北 | 192個 | 2.6個 | 2.7個 |
| 12 | 北陸 | 186個 | 2.5個 | 2.8個 |
| 13 | 北海道 | 119個 | 1.6個 | 1.9個 |
都道府県別に見ると、沖縄県は台風の接近数が全国で最も多い県です。指標を切り替えて、風・雨・晴れなども比べてみてください。
全国の最大瞬間風速の記録トップ10です(気象庁「観測史上1〜10位の値」から自動更新)。
| 順位 | 地点(都道府県・市町村) | 記録 | 風向 | 観測日 | 偏差値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 富士山(静岡県) | 91.0m/s | 南南西 | 1966年9月25日 | 101.4 |
| 2位 | 宮古島(沖縄県・宮古島市) | 85.3m/s | 北東 | 1966年9月5日 | 96.1 |
| 3位 | 室戸岬(高知県・室戸市) | 84.5m/s | 西南西 | 1961年9月16日 | 95.4 |
| 4位 | 与那国島(沖縄県・与那国町) | 81.1m/s | 南東 | 2015年9月28日 | 92.3 |
| 5位 | 名瀬(鹿児島県・奄美市) | 78.9m/s | 東南東 | 1970年8月13日 | 90.3 |
| 6位 | 那覇(沖縄県・那覇市) | 73.6m/s | 南 | 1956年9月8日 | 85.4 |
| 7位 | 宇和島(愛媛県・宇和島市) | 72.3m/s | 西 | 1964年9月25日 | 84.2 |
| 8位 | 石垣島(沖縄県・石垣市) | 71.0m/s | 南南西 | 2015年8月23日 | 83.0 |
| 9位 | 西表島(沖縄県・竹富町) | 69.9m/s | 北東 | 2006年9月16日 | 82.0 |
| 10位 | 剣山(徳島県) | 69.0m/s | 南南東 | 1970年8月21日 | 81.1 |
南大東島へ行くとき・住んでいる人の台風の備え
- 飛行機と船:那覇との間は飛行機(約1時間)と定期船。島の周りは断崖で大きな港がなく、定期船の乗り降りはクレーンで吊り上げるかごで行うことで知られる。波が高いと欠航や接岸できないことが多く、台風の前後は数日単位で止まることもある。飛行機の欠航の目安は飛行機が欠航する天気の基準、風速何mで止まるかを参照
- 物資:南大東島は人口約1,200人の島で、日用品の多くは那覇からの定期船で運ばれる。船が止まると食料・日用品の入荷が遅れるので、台風シーズン(7〜10月)は数日分の備蓄を
- 時期選び:旅行なら台風の少ない12〜4月が安心。ただし冬は北東の季節風で船が揺れやすい
- 最新情報:進路は台風情報(最新の進路)、発生前のたまごは台風のたまご 最新、今日いちばん風が強かった場所は今日の日本一風が強い場所で確認
南大東村の地震のリスクは南大東村の地震リスク、沖縄旅行全体のベストシーズンは沖縄旅行のベストシーズンで紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 南大東島には台風がどのくらい来る?
気象庁のベストトラック(1951〜2025年)で数えると、南大東島から300km以内に近づく台風は年平均3.5個です。100km以内まで来るのは年1個ほどです。300km以内の数は沖縄本島(那覇)とほぼ同じです。
Q. 南大東島の台風シーズンはいつ?
8月(年平均0.95個)と9月(0.85個)がピークで、7月・10月も多く、11月にも来ることがあります。10〜11月が年間の約2割を占め、沖縄本島や石垣島より秋の台風が多いのが特徴です。
Q. なぜ台風のニュースで南大東島がよく出てくる?
南大東島は沖縄本島の東約360kmにあり、北西へ進んできた台風が北東へ向きを変える「曲がり角」のすぐ近くにあります。沖縄へ向かう台風にも日本の南を抜ける台風にも近づかれやすく、気象庁も「大東島地方」として別に警報や予報を出しているためです。
Q. 南大東島で観測された最も強い風は?
気象庁の記録では、最大瞬間風速の1位は1961年10月2日の65.4m/s(北東)、最大風速の1位は1958年9月15日の43.5m/s(南南東)です。最低海面気圧の1位は2005年9月4日の936.8hPaです。
Q. 台風第26号(2026年)で南大東島はどうだった?
9月28日8時に中心気圧945hPaで島の北北西約90kmを通りましたが、暴風域が半径85kmと小さかったため、アメダス南大東の最大瞬間風速は28.7m/s、最低気圧は1001.4hPa(いずれも速報値)でした。
Q. 南大東島は沖縄県?
はい。南大東島は沖縄県島尻郡南大東村に属します。天気予報では沖縄本島地方とは別の「大東島地方」に区分されています。
Q. 台風で南大東島への飛行機や船は止まる?
強い風や高い波で飛行機や定期船は欠航することがあり、船は台風の前後に数日止まることもあります。旅行の際は航空会社・船会社の運航情報と台風の進路を早めに確認してください。
- 八丈島の台風シーズンはいつ?近づく台風は年2.8個
- 台風の945hPaはどれくらい強い?中心気圧と風速の早見表
- 台風26号(スリゲ)の進路 最新|沖縄への最接近
- 台風26号 関東への影響はいつ?
- 沖縄に台風が多いのはなぜ?月別の接近数
- 石垣島・宮古島の台風シーズンはいつ?
- 台風の「上陸」「通過」「接近」の違い
- 10月に台風は来る?地方別の確率
- 台風はなぜ9月に多い?
- 今年は台風が多い?少ない?2026年
- 上陸時の中心気圧が低い台風ランキングTOP100
- 最大瞬間風速ランキング 日本一は?
- 台風の右側が危険なのはなぜ?
- 台風の進路予想はどれが当たる?
- 台風が温帯低気圧に変わったら安心?
- 南大東(南大東島)の気候と天気出現率
- 北大東の気候
- 南大東の過去の天気
- アメダスとは?
- 南大東島に近づく台風は年平均3.5個(300km以内)、100km以内は年1個ほど
- ピークは8〜9月。10〜11月にも年間の2割が来るのが大東島の特徴
- 観測史上の最低気圧は936.8hPa、最大瞬間風速は65.4m/s。どちらも台風によるもの
- 台風第26号は945hPaで約90km先を通ったが、暴風域が小さく島は最大瞬間28.7m/s。中心からの距離が大事
- 島の暮らし・旅行では、飛行機より船の欠航と物資の遅れに備える
出典:気象庁「RSMC Best Track Data」(1951〜2025年)、気象庁「観測史上1〜10位の値(南大東)」、気象庁「アメダス」(南大東・北大東、2026年9月27〜28日の速報値)、気象庁「台風情報」(2026年9月28日8時45分発表)、気象庁「台風の統計資料」。
※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます


