晴れの特異日 一覧|本当に晴れやすい日はいつ?365日を全国51地点・58年分で検証、10月10日は「雨が少ない日」【カレンダーツール】

晴れの特異日カレンダー(全国51地点の365日の晴れやすさ) 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

「10月10日は晴れの特異日」——運動会やスポーツの日の話題になると、毎年この言葉を耳にします。では、ほかにも「晴れやすい日」はあるのでしょうか。1年365日のうち、本当に前後の日より晴れやすい日はいつなのか。気象庁の1968〜2025年(58年分)の毎日の観測記録を全国51地点ぶん並べて、1日ずつ数えてみました。

結果はちょっと意外です。東京の10月10日は、58年のうち昼が晴れたのが21年(36%)で、前後15日の平均(39%)とほとんど変わりません。東京でいちばん目立って晴れやすい日は10月2日(53%、前後の平均は35%)でした。全国51地点の平均で見ると、10月10日は365日中28位と「やや晴れやすい」程度で、上位には11月4日・11月3日・10月2日が並びます。

もうひとつ大事な発見は、「特異日」は偶然でもかなりの数が出てしまうということ。365日もあると、まったく偏りのないサイコロでも1地点あたり約8日は「統計的に目立つ日」が現れます。そこで58年を前半と後半に分けて確かめたところ、「晴れの特異日」はそのほとんどが偶然と区別できず、はっきりしていたのはむしろ雨の特異日(3月1日・10月8日など)のほうでした。あなたの街の365日カレンダーを表示できるツールもつけています。

今年(2026年)の10月10日は土曜日、スポーツの日は12日(月)です。東京の58年分では、10日は晴れ36%・雨21%、12日は晴れ43%・雨28%(12日の前後15日の平均は晴れ40%・雨33%)。どちらも「雨はやや少なめ、晴れはふつう」の日です。当日の天気は1週間前から出る週間予報で確かめてください(天気予報はどれが一番当たる?)。

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 10月10日は「雨が少ない日」。全国51地点の平均で雨の割合が前後の日より7.1ポイント少なく、雨の少なさは365日中10番目。晴れやすさは+5.3ポイント(28位)と控えめで、東京では晴れ36%と前後の日と差がない。
  2. 全国でいちばん晴れやすいのは11月4日・10月2日・11月3日。前後15日より10〜11ポイント晴れやすい。ただし11月4日は最近29年で特に目立つ日。
  3. 東京で目立って晴れやすいのは10月2日。58年中31年が晴れ(53%)で、前後の平均35%を大きく上回る。
  4. 雨の特異日は晴れよりはっきりしている。3月1日・9月7日・9月30日・10月8日・11月17日は、前半29年・後半29年とも前後より7ポイント以上雨が多い。
  5. 「晴れの特異日」の多くは偶然と区別しにくい。1地点・365日で調べると、偏りがなくても約8日は目立つ日が出る。前半29年・後半29年の両方で晴れやすかった日も、偶然で出る数とほぼ同じだった。
のぶやん
のぶやん

特異日は「天気の都市伝説」と思われがちですが、数えてみると、たしかに目立つ日はあります。ただし同じくらい「たまたま目立つだけの日」も混ざっています。どこまでが偶然で説明できるのかも確かめてみました。

【ツール】あなたの街の「晴れの特異日カレンダー」

地点を選ぶと、1年365日の「前後の日と比べた晴れやすさ」が色で表示されます。オレンジが濃い日ほど前後の日より晴れやすく、青い日は晴れにくい日です。黒い枠の日は、偏りが統計的に目立つ日(特異日の候補)。「雨」に切り替えると雨の特異日カレンダーになります。マスを押すとその日の数字と、○月○日の天気の傾向ページへのリンクが出ます。下には「今日から2週間」の晴れ率も出るので、旅行や行事の日取りを考えるときにそのまま使えます。

【ツール】晴れの特異日カレンダー|365日の「前後の日より晴れやすい日」を地点別に表示
カレンダーのマスを押すと、その日の詳しい数字が出ます。
    集計:気象庁の日別値(1968〜2025年)。晴れ=昼(6〜18時)の天気概況が「快晴」「晴」で始まる日、雨=日降水量1mm以上。基準は前後15日(計30日)の平均。2月29日は年数が少ないため除外。

    たとえば東京を選ぶと、10月の列で黒枠がつくのは10月2日だけで、10月10日のマスはほぼ白(前後と同じ)です。大阪では8月5日や3月11日、名古屋では8月4日や11月21日、福岡では8月3日が目立ちます。「晴れの特異日」は地域によってかなり違うことが、カレンダーを切り替えるとよくわかります。

    そもそも「晴れの特異日」とは?

    特異日(とくいび)とは、前後の日と比べて、特定の天気が偶然とは思えないほど高い確率で現れる日のことです。「晴れの特異日」「雨の特異日」「台風の特異日」などと呼ばれ、日本では10月10日や11月3日(文化の日)が晴れの特異日の代表としてよく挙げられます。1964年の東京オリンピックの開会式が10月10日だったことから、「晴れの特異日だから選ばれた」という話も広く知られています。

    ただし、特異日は気象学の専門用語として厳密に定義されたものではなく、統計上の「くせ」です。なぜその日に晴れやすいのかという物理的な仕組みは、はっきりとは説明されていません。秋は移動性高気圧と低気圧が数日おきに交互にやってくるため、「高気圧が通りやすい時期」がたまたま特定の日付に重なって見える、という説明がよくされます。

    そこでこの記事では、言い伝えではなくデータで確かめることにしました。使ったのは気象庁が公開している全国51地点の日別の観測記録(1968〜2025年)で、昼(6〜18時)の天気概況が「快晴」または「晴」で始まる日を「晴れ」、日降水量1mm以上を「雨」として数えています。この定義は、当サイトの○月○日の天気の傾向(366日)ページと同じです。

    特異日の見分け方|「前後の日」と「偶然の幅」で比べる

    特異日かどうかは、その日の晴れ率の高さだけでは決まりません。11月は全体に晴れやすい月なので、11月のどの日も晴れ率は高めです。大事なのは「前後の日より晴れやすいか」です。この記事では次の4ステップで判定しました。

    「晴れの特異日」を統計で見分ける4ステップ①その日の割合10/2の東京は58年中31年が晴れ(53%)②前後15日と比べる前後30日の平均は35%→差は+18ポイント③偶然の幅を超える?偏りzが2以上なら候補ただし365日あれば偶然でも約8日出る④ほかの証拠と重ねる前半29年と後半29年の両方で多いか雨も少ないか
    特異日の判定の流れ。④まで確かめても偶然との区別は簡単ではないため、この記事では「雨の少なさ」もあわせて見ました

    ③の「偶然の幅」は、コインを58回投げたときの表の回数のばらつきと同じ考え方です。前後の日と本当は同じ確率でも、58年分だとたまたま多い日・少ない日が出ます。その偏りの大きさを「z(ゼット)」という数字にしていて、zが2以上なら「偶然では100回に2〜3回しか起きない偏り」という意味です。

    ところが、1年は365日あります。「100回に2〜3回」でも、365日調べれば1地点あたり約8日はzが2を超える日が偶然に出てしまいます。実際に51地点で数えると、zが2以上の日は1地点あたり平均9.0日(少ない地点で2日、多い地点で14日)。偶然で出る数(約8日)とほとんど変わりません。つまり、1つの地点だけを見て「この日は特異日だ」と言うのは危ういのです。

    のぶやん
    のぶやん

    ここがいちばん伝えたいところです。地点ごとの「特異日」の多くは、統計のいたずらで出たものと区別がつきません。だから④の「前半と後半の両方で晴れやすいか」「全国の多くの地点で同じ日が目立つか」、さらに「雨も少ないか」まで重ねて確かめましたが、晴れの側は偶然と区別しきれませんでした。

    【データ検証】東京の10月10日は晴れやすい?

    まずは一番有名な10月10日から。下のグラフは、東京の9月中旬〜11月中旬の「昼が晴れた割合」を1日ずつ並べたものです(点線が前後15日の平均)。

    東京の「昼が晴れた割合」(1968〜2025年、日別)20%30%40%50%60%70%9/2010/110/1010/2011/111/1010/2 晴れ53%(前後35%)10/10 36%(前後39%)11/3 60%(前後51%)その日の割合前後15日の平均
    東京の日別の晴れ率(1968〜2025年の58年分)。10月10日は前後の平均並み。10月2日が上に飛び出している。11月3日は11月上旬の高い日のひとつ

    東京の10月10日は58年中21年が晴れで36%。前後15日の平均(39%)より、むしろ少し低いくらいです。一方で、10月2日は58年中31年が晴れ(53%)で、前後の平均35%を18ポイントも上回ります。東京の365日の中で、偏りがいちばん大きい「晴れの日」が10月2日でした。11月3日も60%(前後の平均51%)と高めですが、偏りの大きさはz=1.4で、東京だけでは特異日の候補(z≥2)には届きません(全国平均では365日中3位の晴れやすさです)。

    では10月10日は何も特別でないのか、というとそうでもありません。10月10日の東京で1mm以上の雨が降ったのは58年中12年(21%)だけで、雨は少なめです。つまり10月10日は「晴れやすい日」ではなく「雨が降りにくい日(曇りは多い)」というのが東京の実態です。10月8〜12日の1日ずつの比較は、10月10日と11月3日は本当に「晴れの特異日」かでくわしく検証しています。

    【一覧】全国で本当に晴れやすい日|月別の晴れの特異日

    次に、全国51地点の晴れ率を平均して、365日のそれぞれが前後15日よりどれだけ晴れやすいかを計算しました。地点ごとの偶然のばらつきがある程度ならされるので、全国で共通する「くせ」が見えやすくなります(ただし近い地点どうしは天気が連動するため、偶然が完全に消えるわけではありません)。月ごとに上位2日を並べたのが下の表です。

    月日付51地点平均の晴れ率前後15日との差目立つ地点数(z≥2)前半 / 後半の差雨の差晴れ+雨少
    1月1月11日49.9%+3.62地点+5.8 / +1.5−5.2
    1月9日49.7%+3.53地点+2.3 / +4.6−2.3
    2月2月13日53.9%+8.210地点+11.3 / +5.0−3.9
    2月21日53.2%+7.610地点+0.1 / +15.2−5.2
    3月3月8日54.3%+7.69地点+8.9 / +6.7−8.4◎
    3月27日54.8%+7.67地点+10.8 / +4.2−1.2
    4月4月19日55.2%+7.68地点+8.0 / +7.1−1.0
    4月28日53.2%+5.93地点+3.0 / +8.8−3.8
    5月5月21日50.1%+5.87地点+0.3 / +11.6−4.2
    5月23日49.1%+4.74地点+10.1 / −0.7−5.2
    6月6月1日49.9%+8.710地点+5.5 / +11.8−9.3◎
    6月6日44.7%+6.15地点+12.8 / −0.4−3.9
    7月7月31日57.3%+5.36地点+3.6 / +6.7−4.8
    7月30日56.5%+4.83地点+4.3 / +5.3−2.0
    8月8月3日61.6%+8.611地点+1.2 / +16.2−6.2
    8月5日62.0%+8.513地点+5.8 / +11.4−2.5
    9月9月5日53.5%+6.46地点+13.2 / −0.2−3.0
    9月19日48.6%+3.72地点−0.9 / +8.4−1.0
    10月10月2日56.5%+10.613地点+13.4 / +7.8−5.6
    10月15日57.3%+6.62地点+9.7 / +3.2−3.2
    11月11月4日63.0%+10.920地点+4.5 / +17.2−9.2◎
    11月3日62.0%+10.010地点+12.9 / +6.6−7.6◎
    12月12月2日54.7%+5.63地点+4.4 / +6.8−0.5
    12月3日54.0%+4.62地点+7.5 / +1.7−2.3
    月ごとに「全国51地点の平均で、前後の日より晴れやすい日」上位2日。差の単位はポイント。前半=1968〜96年、後半=1997〜2025年。◎は晴れの差が前半・後半とも+4以上、かつ雨の差が前半・後半とも−4以下の日(候補。偶然でも同じくらいの数が出るため、本文の注意を参照)

    全国でいちばん晴れやすいのは11月4日(51地点平均63.0%、前後より+10.9ポイント)で、20地点でzが2を超えました。次いで10月2日(56.5%、+10.6)、11月3日(62.0%、+10.0)、6月1日(49.9%、+8.7)、8月3日・5日と続きます。10月10日は54.2%(+5.3)で、365日中28位でした。「晴れやすい側」には入りますが、トップクラスではありません。

    では、この上位の日は「本物」なのでしょうか。58年を前半(1968〜1996年)と後半(1997〜2025年)に分けて、それぞれで同じ計算をしてみました。前後の日より+4ポイント以上晴れやすかった日は前半85日・後半92日で、両方に入った日は23日。ところが、前半と後半がまったく無関係でも、この条件を満たす日は計算上21日ほど出ます。つまり「晴れやすい日」の一覧は、そのほとんどが偶然と区別できないのが正直なところです。

    そこで、もうひとつの証拠として「雨の少なさ」を重ねました。晴れが前半・後半とも+4ポイント以上多く、しかも雨が前半・後半とも−4ポイント以上少なかった日は、3月8日・6月1日・6月5日・10月10日・10月18日・11月3日・11月4日の7日です。ただし、同じ年の中では「晴れが多い」と「雨が少ない」は連動しているため、これも独立した証拠にはなりません。実際、前半と後半が無関係でもこの条件を満たす日は約7日出ます。

    正直な結論
    全国58年分のデータでは、「晴れの特異日」を偶然と見分けるのは難しい。候補として目立つのは11月3日・4日、10月2日、6月1日、10月10日など。
    一方、雨の特異日ははっきりしている(3月1日・9月7日・9月30日・10月8日・11月17日は前半・後半とも+7ポイント以上。偶然なら約2日しか出ない条件)。

    その中で10月10日は、晴れの差は小さいものの前半(+5.8)・後半(+4.8)ともにプラスで、雨は前半(−7.9)・後半(−6.3)とも少なめでした。雨が前半・後半とも6ポイント以上少ない日は365日中7日しかなく(偶然なら4日ほど)、「雨が少ない日」としては控えめながら裏付けがあります。一方で11月4日は晴れの差が前半+4.5・後半+17.2、8月3日は前半+1.2・後半+16.2と、最近の年に偏っている日もあります。こうした日は、今後も続くかどうか慎重に見たほうがよさそうです。

    【一覧】雨の特異日|全国で雨が多い日は3月1日と10月8日

    同じ方法で「前後の日より雨(1mm以上)が多い日」も数えました。こちらもトップ10を並べます。

    順位日付51地点平均の雨の割合前後15日との差目立つ地点数(z≥2)前半 / 後半の差再現性
    13月1日44.9%+11.330地点+8.2 / +14.3◎
    210月8日42.3%+11.228地点+15.3 / +7.1◎
    39月22日43.5%+8.212地点+5.6 / +10.8
    45月19日39.5%+8.115地点+3.6 / +12.6
    55月7日40.3%+8.18地点+6.8 / +9.4
    67月11日46.1%+8.010地点+11.6 / +4.3
    79月30日41.3%+7.916地点+8.1 / +7.6◎
    811月17日36.5%+7.711地点+7.4 / +8.0◎
    99月7日43.1%+7.613地点+7.8 / +7.4◎
    102月1日38.9%+7.48地点+11.3 / +3.5
    全国51地点の平均で「前後の日より雨(1mm以上)が多い日」トップ10。◎は前半・後半とも+7ポイント以上(偶然なら2日程度しか出ない条件)

    全国でいちばん雨が目立つのは3月1日(51地点平均44.9%、前後より+11.3ポイント、30地点でz≥2)、2位が10月8日(42.3%、+11.2、28地点)です。10月8日は、晴れの特異日といわれる10月10日の2日前。秋雨前線や台風の影響を受けやすい時期で、東京でも10月8日は58年中26年(45%)に雨が降っています。10月10日の雨の少なさ(全国平均で前後より7.1ポイント少ない)とは対照的です。

    雨の特異日は、晴れよりも「くせ」がはっきりしています。前半・後半とも前後の日より7ポイント以上雨が多かった日は3月1日・9月7日・9月30日・10月8日・11月17日の5日。前半と後半が無関係なら2日ほどしか出ない条件なので、偶然だけでは説明しにくい数です。条件を+4ポイントにゆるめると、7月11〜14日と17日もそろって入り、梅雨末期の大雨の時期とそのまま重なります。9月の2日は秋雨前線のピークの時期です。

    よく言われる特異日は当たっている?定説とデータを照合

    本やネットでよく「特異日」として挙げられる日を、今回の58年分のデータで確かめました。

    日付言われる天気51地点平均前後との差365日中前半 / 後半の差東京判定
    1月16日晴れ46.0%−0.1184位+2.0 / −2.166%(70%)△ 目立たない
    3月14日晴れ49.2%+1.8114位−1.8 / +5.564%(52%)△ 最近だけやや多い
    6月1日晴れ49.9%+8.74位+5.5 / +11.845%(37%)○ 当たっている
    10月10日晴れ54.2%+5.328位+5.8 / +4.836%(39%)○ 弱いが安定
    11月3日晴れ62.0%+10.03位+12.9 / +6.660%(51%)○ 当たっている
    3月30日雨40.0%+6.315位+16.3 / −3.841%(31%)△ 前半だけ
    6月28日雨46.3%+4.243位+4.1 / +4.241%(42%)○ 弱いが安定
    7月17日雨41.9%+7.312位+10.1 / +4.536%(32%)○ 当たっている
    9月12日雨35.5%−0.6204位−1.6 / +0.431%(38%)× 目立たない
    よく「特異日」として挙げられる日を、全国51地点・58年分で照合。順位は365日中の「前後より晴れやすい(雨が多い)」順。東京欄のかっこ内は前後15日の平均

    「晴れの特異日」としてよく挙がる日のうち、データでもはっきり晴れやすいのは6月1日と11月3日。10月10日は弱いながら安定しています。一方で1月16日は前後の日と差がなく、3月14日も最近29年でやや多い程度でした。雨では7月17日が365日中12位とよく当たっていて、6月28日も弱いながら前半・後半そろって雨が多め。9月12日は今回のデータでは目立ちませんでした。特異日は調べる地点や年代によって結果が変わるため、地域や時代が変わると当てはまらない日もあることがわかります。

    都市別|あなたの街の「いちばん晴れやすい日」

    主要8都市について、365日の中で偏りがいちばん大きかった晴れの日(1位・2位)と、10月10日・11月3日の晴れ率を並べました。

    都市1位2位10月10日11月3日z≥2の日数
    札幌12月19日 55%(34%)3月28日 66%(44%)47%(52%)48%(42%)9日
    仙台10月2日 59%(41%)11月22日 71%(54%)50%(46%)66%(55%)13日
    東京10月2日 53%(35%)5月21日 57%(42%)36%(39%)60%(51%)6日
    名古屋8月4日 74%(51%)11月21日 79%(62%)60%(49%)64%(59%)6日
    大阪7月26日 66%(50%)8月5日 71%(56%)55%(49%)69%(57%)7日
    広島3月8日 72%(51%)7月30日 74%(55%)64%(55%)74%(60%)8日
    福岡8月3日 79%(57%)1月1日 55%(36%)64%(55%)66%(54%)10日
    那覇11月7日 71%(49%)6月29日 76%(56%)59%(60%)59%(52%)8日
    主要8都市の「いちばん目立って晴れやすい日」と10月10日・11月3日。数字はその日の晴れ率(かっこ内は前後15日の平均)

    東京の1位は10月2日、札幌は12月19日、仙台は10月2日、名古屋は8月4日、大阪は7月26日、広島は3月8日、福岡は8月3日、那覇は11月7日。「全国共通の特異日」と「その街だけの特異日」は一致しないことがわかります。ただし、先に書いたとおり1地点だけで目立つ日は偶然の可能性も高いので、「全国の表でも上位に入っている日(10月2日・11月3日・8月5日・3月8日など)」のほうが信頼できます。自分の街は、上のカレンダーツールで確かめてください。

    ほかのツールで確かめる|○月○日の天気と月別の晴れ率

    気になる日付が見つかったら、その日を中心に前後の日と並べて確かめるのがおすすめです。下のツールでは、地点と日付を選ぶと過去58年の晴れ・雨・雪の割合と実際の天気を確認できます(初期表示は東京の10月2日。「前後3日」に広げると晴れ率が下がり、10月2日だけが高いことがわかります)。

    読み込み中…

    特異日の差は全国平均で+5〜11ポイント(地点単位では東京の10月2日の+18ポイントのような日も)ですが、季節による差はもっと大きく、東京の晴れ率は10月と11月で大きく変わります。下の表は各月の「昼が晴れた日」の割合です。

    項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
    東京70.1%61.3%51.2%47.6%43.3%26.7%34%45.9%35.4%42.6%55.1%67.1%
    名古屋64.8%62%58%51.8%47.4%32.1%38.2%50.7%42.6%53.7%60.9%64.8%
    大阪56.2%52.5%49.2%50.2%45.7%31.4%42%54.3%43.3%53.4%58.3%60.8%
    広島51.8%51.5%51.7%50.5%48%35.1%41.8%56.5%46.5%58.8%58.4%55.1%
    福岡34.8%40.3%47.3%49.4%46.4%32.1%42.4%55.8%47.2%57.4%50.3%40.4%
    仙台60%59.1%56.5%51.9%44.9%30.3%26.9%36.1%36.3%49.5%56.1%57.6%
    札幌34%38.1%43.9%45.1%45.5%42.9%39.6%41.8%49.5%50.8%37.2%35%
    那覇35%32.5%35.9%39%35.7%42.3%65.8%65.7%63.6%59.5%45.7%42.2%
    各月の「昼が晴れた日」の割合(1968〜2025年の平均、%)。特異日の差より、月による差のほうがずっと大きい

    都道府県別の晴れの日の割合は、下のツールで月を切り替えて比べられます(初期表示は11月)。

    実例|特異日に本当に晴れた?直近の年

    東京の10月10日の直近10年の昼の天気は、2016年から順に曇・晴・薄曇時々晴・晴後曇・大雨・曇一時雨後晴・曇後一時晴・晴時々曇一時雨・曇・曇時々晴でした。「晴」で始まったのは2017年・2019年・2023年の3回だけで、2020年は台風14号の影響で73.5mmの大雨でした(10月10日の天気の傾向より)。特異日でも、晴れる年は半分以下です。この10年で1mm以上の雨が降ったのも4年(2019・2020・2022・2023年)と、長期平均(21%)より多めでした。

    一方、1964年10月10日の東京オリンピック開会式の日は、前日の雨がやんで快晴になったことで知られています。「特異日だから晴れた」のではなく、晴れやすさが少し高い日に、その年はたまたまうまく晴れたと考えるのが、データに沿った見方です。

    特異日の上手な使い方と注意点

    • 「晴れる約束」ではない。全国でいちばん晴れやすい11月4日でも、51地点平均の晴れ率は63%。3回に1回は晴れません。
    • 季節の差のほうが大きい。特異日の効果は、全国平均で前後の日より+5〜11ポイント。一方で東京の晴れ率は10月43%→11月55%と、月が変わるだけで12ポイント上がります。まずは「その季節が晴れやすいか」で選びましょう(10月の天気ランキング・11月の天気ランキング)。
    • 1地点だけの特異日は偶然が多い。全国の多くの地点で同じ日が目立つか、前半・後半の両方で目立つかを確認するのが安全です。
    • 最後は天気予報。1週間前からは週間予報、前日〜当日は天気図と雨雲レーダーが頼りになります。予報の当たり方は天気予報アプリの比較で紹介しています。
    • 行事の日取りに使うなら「雨の少なさ」も見る。運動会や屋外イベントでは、晴れより「雨が降らないこと」が大事な場合があります。10月10日のように、晴れ率はふつうでも雨が少ない日もあります(運動会の日に雨が降る確率)。

    なぜ特異日ができるのか|考えられる3つの理由

    特異日の仕組みは完全にはわかっていませんが、データを見ると次の3つが重なっていると考えられます。

    ①季節の変わり目の「節目」に重なる。11月上旬は、秋雨の時期が終わって移動性高気圧に覆われる日が増える時期です(11月4日の天気の傾向)。10月上旬も秋雨前線が南に下がり始める頃で、晴れやすい日と雨の日の差が大きくなります。10月2日(晴れ)と10月8日(雨)が近くに並ぶのは、この「切り替わりの時期」だからこそと言えます。

    ②天気の周期と日付がたまたま重なる。秋の天気は4〜7日くらいの周期で晴れと雨をくり返します。年によって周期はずれますが、58年分を重ねると、ある日付だけ高気圧に当たった年が多くなることがあります。

    ③統計のいたずら。先に見たとおり、1地点・365日で調べると、偏りのない場合でも約8日は「目立つ日」が出ます。全国の平均で目立たない地点ごとの特異日の多くは、この偶然で説明がつきます。

    のぶやん
    のぶやん

    10月2日と10月8日と10月10日が、ほんの1週間のうちに「晴れ」「雨」「雨が少ない」と入れ替わるのはおもしろいところです。秋の天気は数日で入れ替わる、ということがよくわかります。

    よくある質問

    晴れの特異日はいつ?一覧は?

    全国51地点・58年分で、前後の日よりいちばん晴れやすいのは11月4日・10月2日・11月3日で、6月1日・8月5日・2月13日などが続きます。ただし58年を前半・後半に分けて確かめると、晴れやすい日の一覧は偶然で出る数とほぼ同じで、本物の特異日と言い切れる日はほとんどありません。はっきりしているのは3月1日・10月8日などの雨の特異日のほうです。

    10月10日は本当に晴れの特異日?

    晴れやすさは全国平均で前後の日より+5.3ポイント(365日中28位)と控えめで、東京では晴れ36%と前後の日と差がありません。一方で雨は全国平均で前後より7.1ポイント少なく、「雨が少ない日」という性格のほうが目立ちます。東京の1日ずつの比較は「10月10日と11月3日は本当に晴れの特異日か」の記事で詳しく検証しています。

    11月3日(文化の日)は晴れやすい?

    全国51地点の平均で晴れ率62.0%、前後の日より10.0ポイント高く、365日で3番目に晴れやすい日です。ただし東京だけで見ると60%(前後51%)で、11月上旬のほかの日も同じくらい晴れやすくなっています。

    雨の特異日はある?

    あります。全国で前後の日よりいちばん雨が多いのは3月1日(雨の割合44.9%)、次が10月8日(42.3%)です。3月1日・9月7日・9月30日・10月8日・11月17日は、前半29年・後半29年のどちらでも前後より7ポイント以上雨が多い日でした。

    特異日に気象学的な根拠はある?

    はっきりした仕組みは証明されていません。季節の変わり目に高気圧や前線の通り方が切り替わることや、数日周期の天気の変化が日付と重なることが理由として考えられます。1地点・365日で調べると偏りがなくても約8日は目立つ日が出るため、多くは偶然と区別できません。

    東京でいちばん晴れやすい日は?

    1968〜2025年の58年分で、前後の日と比べた偏りがいちばん大きいのは10月2日です。58年中31年が晴れ(53%)で、前後15日の平均35%を18ポイント上回りました。晴れ率そのものが高いのは冬で、1月は70%です。

    特異日を行事の日取りに使ってもいい?

    参考にはなりますが、特異日でも晴れる確率は5〜6割です。季節による晴れやすさの違いのほうが大きいので、まず晴れやすい季節を選び、1週間前からは週間予報で判断するのが確実です。屋外の行事では「雨が少ない日」を選ぶ考え方もあります。

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    時事・季節の天気シリーズ
    まとめ
    • 10月10日は「晴れやすい日」より「雨が少ない日」。全国平均で雨の少なさは365日中10番目、晴れやすさは28位。東京では晴れ36%で前後と差がない。
    • 全国で前後の日よりいちばん晴れやすいのは11月4日・10月2日・11月3日。東京では10月2日(53%、前後の平均35%)。
    • 雨の特異日は3月1日・10月8日などで、晴れよりはっきりしている。
    • 1地点・365日で見ると、偶然でも約8日は「特異日」が出る。前半・後半に分けて確かめると、晴れの特異日の多くは偶然と区別できない。
    • あなたの街の365日はカレンダーツールで確認できます。

    出典:気象庁「過去の気象データ」(全国51地点の日別値・天気概況、1968〜2025年)を本サイトが集計。晴れ=昼(6〜18時)の天気概況が「快晴」「晴」で始まる日、雨=日降水量1mm以上。基準は前後15日(計30日)の単純平均で、2月29日は除外。千葉は天気概況が2010年まで、与那国島は2008年までのため年数が少なめです。51地点のうち5地点(那覇・名瀬・宮古島・石垣島・与那国島)は南西諸島で、全国平均にはこれらも含みます。偏りの大きさzは二項分布の近似で計算しています。

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