金沢・兼六園の紅葉 見頃2026はいつ?兼六園は11月20日ごろ〜12月上旬、紅葉日は11月28日ごろ|いちょうは10月26日に記録3番目の早さ、医王山・那谷寺・鶴仙渓の標高別チェッカー

気象

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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

【すぐわかる答え】金沢の「かえでの紅葉日」(金沢地方気象台の標本木)は平年11月24日、昨年2025年は11月25日でした。2026年は、10月が平年より1.4℃高く、11月も気象庁の1か月予報で東日本は「高い確率50%」のため、11月28日ごろの見込みです(11月が平年並みでも11月27日ごろ)。兼六園・金沢城公園など市街地の見頃は11月20日ごろ〜12月上旬のはじめ、医王山は標高によって10月末〜11月中旬が目安です。一方、金沢のいちょうは今年すでに10月26日に黄葉日を迎えました。平年より15日早く、1953年からの記録で3番目の早さです。

「兼六園の紅葉はいつが見頃?」「今年は暑かったから遅いの?」——2026年の金沢は、7月の平均気温が27.8℃(平年より2.0℃高い)、8月が28.4℃(同1.1℃高い)と暑い夏で、10月も速報値で19.0℃と平年(17.6℃)より1.4℃高くなりました。ところが、金沢地方気象台のいちょうは10月26日に「黄葉日」となり、例年より半月も早く黄色くなっています。いちょうは早いのに、かえではどうなるのでしょうか。

この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、金沢地方気象台が1953年から観測している「かえでの紅葉日」「いちょうの黄葉日」と月平均気温を集計し、今年の見頃を予想しました。兼六園・金沢城公園・那谷寺・鶴仙渓・医王山・白山白川郷ホワイトロードから行き先を選び、11月の気温を選ぶと見頃がわかるチェッカーは、今季の金沢の冷え込みも自動で読み込みます。時雨(しぐれ)や鰤起こし(ぶりおこし)の雷で晴れ間が少ない、金沢の11月ならではの「紅葉狩りの日の選び方」もあわせて紹介します。観光情報サイトの「例年の見頃」とは違い、気象台の70年分の記録と今年の気温から、今年の時期を日付で計算しているのがこの記事の特徴です。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 金沢のかえでの紅葉日は平年11月24日(2025年は11月25日、2024年は観測史上最も遅い12月3日)
  • 2026年は11月28日ごろの見込み(11月が平年並みなら11月27日ごろ、平年より2℃高ければ12月1日ごろ)
  • 見頃の目安:兼六園・金沢城公園は11月20日ごろ〜12月上旬のはじめ、那谷寺・鶴仙渓もほぼ同じ時期、医王山(約500〜900m)は10月末〜11月中旬。標高100mごとに約3日早い
  • 金沢の紅葉日は、10月と11月の平均気温(2か月平均)との関係が最も強い(相関係数0.50。11月だけでは0.37)。10月・11月のどちらも、1℃高いと約2日遅れる
  • いちょうは今年10月26日に黄葉(平年11月10日より15日早い、1953年以降で3番目の早さ)。ただし、いちょうが早い年にかえでも早いとは限らない(相関係数0.03)
  • 金沢の紅葉日は1960〜70年代より約3週間遅くなり、いちょうは逆に早まった。昔はかえでが先、今はいちょうが3週間先
  • 11月の金沢は雨の日が多く、時雨や雷も増える時期。冬型の気圧配置がゆるんだ日・高気圧に覆われる日をねらうのがコツ

▶ 金沢の紅葉 見頃チェッカー ▶ 紅葉日の記録 ▶ いちょうが早い理由 ▶ よくある質問

金沢・兼六園の紅葉 見頃チェッカー:行き先と11月の気温で予想

行き先と、11月の金沢の気温(平年より低い〜かなり高い)を選ぶと、紅葉日と見頃の目安を計算します。10月の気温は、今年の速報値(19.0℃)を入れてあります。初期設定の「平年より高い」は、気象庁の1か月予報(10月29日発表)で、北陸を含む東日本の気温が「高い確率50%」となっていることにもとづいています(10月中旬の時点の11月の見通しは11月の天気2026で解説)。下の欄には、今季の金沢の最低気温の観測値を自動で読み込み、選んだ場所の標高での冷え込みを推定します。

金沢・兼六園の紅葉 見頃チェッカー(行き先と11月の気温で予想)
今季の金沢の冷え込みを読み込み中…
※金沢地方気象台の「かえでの紅葉日」(1991〜2025年の33年分)と、10月・11月の平均気温の関係から当ブログが計算した目安です。標高による差は、気温が100mで約0.6℃下がり、秋の金沢の気温が1日に約0.19℃ずつ下がることから「100mごとに約3日早い」としています。小松市・加賀市の名所も金沢と同じ気温とみなしています。見頃は紅葉日の前後1週間を目安にしています。各名所の実際の見頃は、木の種類や日当たりによって変わります。

初期設定(兼六園・11月が平年より高い)では、紅葉日の目安は11月27日ごろ、見頃は11月20日ごろ〜12月4日ごろです。兼六園は市街地の中でも小立野台地の上にあり、標高は約50m。気象台の標本木より1〜2日早い計算になります。ただし、兼六園は木の種類や日当たりが場所によってさまざまで、早い木と遅い木で1〜2週間の差があります。チェッカーの日付は「園全体がいちばん色づく時期の中心」と考えてください。

金沢の紅葉日の記録:平年11月24日、2024年は過去最も遅い12月3日

気象庁は全国の気象台で、標本木のいろはかえでの葉の大部分が紅色に変わった日を「かえでの紅葉日」、いちょうの葉の大部分が黄色に変わった日を「いちょうの黄葉日」として観測しています。金沢地方気象台の記録は1953年からあり、平年値(1991〜2020年)はかえでが11月24日、いちょうが11月10日です(当ブログで1991〜2020年の観測値を平均しても、同じ日付になります)。

金沢のかえでといちょう:70年で順番が入れかわった 点=各年の観測日、線=10年ごとの平均(2020年代は2020〜2025年)。◎=2026年のいちょう(10月26日) 10/15 10/25 11/1 11/10 11/20 12/1 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2026年 いちょう 10/26 かえで(紅葉日)いちょう(黄葉日) 1960〜70年代:かえでが先(11月上旬) 2020年代:かえで11/27・いちょう11/1
図1 金沢地方気象台のかえでの紅葉日といちょうの黄葉日(気象庁「生物季節観測」から当ブログ作成。かえでは1999年・2008年の記録なし)

図1を見ると、金沢の秋の色づきは、この70年で大きく変わったことがわかります。1960〜70年代のかえでの紅葉日は平均11月6〜7日で、いちょう(11月10日ごろ)より先に色づいていました。最も早かったのは1967年の10月25日です。それが1980年代から遅くなり始め、2020〜2025年の平均は11月27日。半世紀で約3週間遅くなりました。1953〜2025年の傾向を直線で表すと、10年あたり約3.3日のペースです。

期間かえでの紅葉日(平均)いちょうの黄葉日(平均)
1953〜1959年11月14日ごろ11月20日ごろ
1960〜1969年11月7日ごろ11月14日ごろ
1970〜1979年11月6日ごろ11月10日ごろ
1980〜1989年11月15日ごろ11月13日ごろ
1990〜1999年11月23日ごろ11月12日ごろ
2000〜2009年11月24日ごろ11月12日ごろ
2010〜2019年11月26日ごろ11月7日ごろ
2020〜2025年11月27日ごろ11月1日ごろ
表1 金沢のかえでの紅葉日といちょうの黄葉日の年代別平均(気象庁「生物季節観測」から当ブログ計算。かえでは1999年・2008年の記録なし)

同じように全国で紅葉日は遅くなっていて、福岡では60年で約1か月(福岡の紅葉 見頃2026)、京都では70年で約20日(京都の紅葉 見頃2026)遅くなりました。金沢もほぼ同じ流れです。全国の傾向と理由は紅葉が遅いのはなぜ?で詳しく解説しています。

最近10年の記録は表2のとおりです。2023年は12月1日、2024年は12月3日と観測史上最も遅い紅葉日でした。2025年は11月25日で、ほぼ平年並みに戻りました。

年かえで紅葉日いちょう黄葉日9月の平均気温10月の平均気温11月の平均気温
2016年11月22日11月2日23.8℃18.0℃11.4℃
2017年11月29日11月3日22.4℃17.1℃10.9℃
2018年11月28日11月5日22.6℃17.8℃12.9℃
2019年11月26日10月29日24.6℃18.7℃12.1℃
2020年11月24日11月8日24.8℃17.5℃13.0℃
2021年11月24日10月20日23.4℃18.3℃12.3℃
2022年11月28日10月14日24.5℃17.2℃13.6℃
2023年12月1日11月9日26.6℃17.8℃13.2℃
2024年12月3日11月10日26.8℃19.5℃12.5℃
2025年11月25日11月4日26.1℃18.8℃12.3℃
2026年(まだ)10月26日23.9℃19.0℃(速報)—
平年11月24日11月10日23.2℃17.6℃11.9℃
表2 最近10年の金沢の紅葉日・黄葉日と月平均気温(気象庁のデータ。平年の気温は1991〜2020年の平均を当ブログが計算。2026年10月は月の途中までの速報値)

金沢の2025年の天気のふり返りは金沢の2025年の天気まとめ、金沢の気温や降水量の平年値は金沢市の気候と天気出現率にまとめています。

金沢の紅葉日は「10月と11月の気温」で決まる

1991〜2025年の33年分(かえでの記録がない1999年・2008年を除く)で、紅葉日と月平均気温の関係を調べました。11月の平均気温との相関係数は0.37、10月は0.30、9月は0.35で、どれか1か月だけでは、はっきりした関係とはいえません。ところが、10月と11月の平均気温を合わせた「2か月平均」では、相関係数が0.50まで上がります。金沢では、10月に暑さが残るか、11月に冷え込むか、その両方で色づきのペースが決まっているようです。

比べた気温紅葉日との相関係数1℃高いと紅葉日は
9月の平均気温0.35約1.2日遅い
10月の平均気温0.30約1.8日遅い
11月の平均気温0.37約1.8日遅い
10月と11月の平均0.502か月とも1℃高いと約4日遅い(どちらか1か月なら約2日)
表3 金沢のかえでの紅葉日と月平均気温の関係(1991〜2025年の33年分、気象庁のデータから当ブログ計算)

11月の平均気温だけで見ると、11月が1℃高いと紅葉日は約1.8日遅れる計算です。10月と11月の2か月平均を使うと、10月・11月のどちらも1℃高いごとに約2日(1.98日)遅れる関係になりました。この式で1991〜2025年を計算し直すと、実際の紅葉日との差は33年中25年で±5日以内、29年で±7日以内に収まります。

もちろん、気温だけでは説明できない年もあります。2017年は11月が10.9℃と寒かったのに紅葉日は11月29日と遅く、2020年は11月が13.0℃と暖かかったのに11月24日でした。また、9月が平年より1℃以上暑かった年(1991〜2025年で11回)は、紅葉日が平均で約3日遅れています。2023〜2025年は3年続けて9月が26℃を超える残暑でした。夏から初秋の暑さで葉が弱ると、色づきが遅れたり、くすんだりします。このため、チェッカーの予想は「中心の目安」とし、前後1週間を見頃の幅にしています。

2026年の予想:11月28日ごろ(計算の根拠)

2026年の予想は、次の手順で計算しました。

  1. 10月の気温:2026年10月の金沢の平均気温は速報値で19.0℃。平年(17.6℃)より1.4℃高い(正確には+1.45℃)。
  2. 11月の気温:1か月予報(10月29日発表)は、北陸を含む東日本で気温が「高い確率50%」。「高い」の範囲を平年差+0.5〜+1℃程度とみて、平年(11.9℃)より0.5〜1℃高いと仮定。
  3. 2か月平均の平年差:(1.45+0.5〜1.0)÷2=約1.0〜1.2℃。
  4. 紅葉日:平年の紅葉日(11月24日)に、2か月平均の平年差1℃あたり約4.0日(3.96日)を足すと、11月28日〜29日。中心(11月が+0.75℃)は11月28日ごろ。

10月がすでに平年より高かったため、11月が平年並みでも紅葉日は11月27日ごろと、平年より3日ほど遅い計算です。11月が平年より1℃低い「寒い11月」になっても11月25日ごろで、今年は平年より早くなる可能性は小さいとみています。

11月の金沢の平均気温紅葉日の予想(10月は19.0℃で計算)
10.9℃(平年より1℃低い)11月25日ごろ
11.9℃(平年並み)11月27日ごろ
12.4〜12.9℃(平年より0.5〜1℃高い)11月28日〜29日ごろ
13.9℃(平年より2℃高い)12月1日ごろ
表4 11月の気温と金沢の紅葉日の予想(1991〜2025年の関係から当ブログ計算)

なお、10月の19.0℃は月の途中までの速報値です。月末の数日が平年並みの気温なら、確定値はこれより0.1℃ほど下がる可能性がありますが、予想への影響は1日未満です。次の1か月予報は11月5日(木)に発表されます。

名所別の見頃の目安:兼六園・金沢城・那谷寺・鶴仙渓・医王山・ホワイトロード

標高が100m上がるごとに、紅葉は約3日早い 兼六園・金沢城(約50m):11月27日ごろ 那谷寺(約50m)・鶴仙渓(約100m):11月25〜27日ごろ 医王山 約500m:11月12日ごろ 医王山 約900m:10月30日ごろ ホワイトロード1,000〜1,400m:10月中旬〜下旬 2026年の予想(10月19.0℃、11月が平年より約0.75℃高い場合)の紅葉日の目安。見頃はその前後1週間(当ブログ計算)
図2 金沢周辺の標高と紅葉日の目安(当ブログ作成)

気温は標高100mで約0.6℃下がります。金沢の平均気温は、平年値で10月から11月にかけて1日あたり約0.19℃ずつ下がるので、標高が100m高い場所は、市街地より約3日(3.2日)早く同じ寒さになります。チェッカーと表5は、この関係を使って場所ごとの目安を計算したものです。名所の「例年の見頃」として公表されている時期とは異なる場合があります。

名所標高紅葉日の目安(2026年)見頃の目安
兼六園(金沢市)約50m11月27日ごろ11月20日ごろ〜12月4日ごろ
金沢城公園(金沢市)約50m11月27日ごろ11月20日ごろ〜12月4日ごろ
那谷寺(小松市)約50m11月27日ごろ11月20日ごろ〜12月4日ごろ
鶴仙渓(加賀市山中温泉)約100m11月25日ごろ11月18日ごろ〜12月2日ごろ
医王山(金沢市)約500〜900m10月30日〜11月12日ごろ10月下旬〜11月中旬
白山白川郷ホワイトロード約1,000〜1,400m10月14日〜27日ごろ10月上旬〜11月上旬(標高の高い区間から終わる)
表5 金沢周辺の名所別の紅葉の目安(11月が平年より約0.75℃高い場合の当ブログ計算。実際の見頃は木の種類や日当たりで変わります)

兼六園・金沢城公園は市街地の中心にあり、気象台の標本木とほぼ同じペースで色づきます。那谷寺(小松市)と鶴仙渓(加賀市山中温泉)は金沢から南西へ離れていますが、加賀地方の平野部や山すそで、11月の気温は金沢と大きくは変わりません。鶴仙渓は川沿いの渓谷で、朝晩に冷気がたまりやすいぶん、数日早めに進むこともあります。小松市と加賀市の気候は小松市の気候・加賀中津原(加賀市)の気候で確認できます。

医王山は金沢市の東の県境にある山で、標高約500mの中腹では11月上旬〜中旬、山頂付近(約900m)では10月末〜11月上旬が目安です。白山白川郷ホワイトロードは標高約1,000〜1,400mの山岳道路で、計算上は10月中旬〜下旬が紅葉日の中心です。計算上は、10月31日現在で標高の高い区間は見頃を過ぎ、約1,000mの低い区間も見頃の終わりに近づいています。ホワイトロードは冬期は通行止めになるため、出かける前に最新の通行情報を確認してください。白山のふもとの気候は白山河内(白山市)の気候、山の上の気温と服装は11月の山頂は何℃?山頂気温チェッカーもどうぞ。

金沢のいちょうは10月26日に黄葉:平年より15日早く、記録で3番目

今年の金沢でいちばんのニュースは、いちょうです。金沢地方気象台は2026年10月26日にいちょうの黄葉日を観測しました。平年(11月10日)より15日早く、昨年(11月4日)より9日早い観測です。1953〜2025年の73年分の記録と比べると、2022年の10月14日、2021年の10月20日に次ぐ3番目の早さにあたります。

順位年いちょうの黄葉日
12022年10月14日
22021年10月20日
(参考)2026年10月26日
32019年10月29日
42009年10月31日
51974年・1976年・2016年11月2日
表6 金沢のいちょうの黄葉日の早い記録(1953〜2025年。気象庁「生物季節観測」から当ブログ集計)

早い記録の上位は、ほとんどが2009年以降です。表1のとおり、金沢のいちょうの黄葉日は2000年代の平均11月12日ごろから、2010年代は11月7日ごろ、2020〜2025年は11月1日ごろと、かえでとは反対に早まってきました。近隣の富山・福井・新潟・彦根などでは、いちょうの黄葉日は長い目で見ると遅くなる傾向なので、金沢の変化は目立ちます。

なぜ早い? 気温では説明しにくい

1991〜2025年のいちょうの黄葉日と月平均気温の相関係数を計算すると、9月が-0.01、10月が-0.11、11月が-0.08と、ほとんど関係がありません。かえでのように「暖かい秋は遅い」という傾向は、金沢のいちょうでは見られないのです。

気温以外に考えられるのは、夏の高温や乾燥、強い日差しによる葉の傷みです。葉が弱ると、紅葉・黄葉の仕組みが十分に働く前に、黄色っぽく変色して早く「黄葉」の状態になることがあります。2026年の夏は7月が平年より2.0℃、8月が1.1℃高く、暑さの影響を受けた可能性はあります。また、標本木そのものの樹齢や周りの環境の変化が影響することもあり、はっきりした理由はわかっていません。いずれにしても、今年の金沢のいちょうは「早めに楽しむ」が正解です。市街地のいちょう並木は、11月上旬ごろまでが見頃の中心と考えられます。

いちょうが早いと、かえでも早い? → 関係なし

「いちょうが早いなら、兼六園のもみじも早いのでは?」と思うかもしれません。ところが、1991〜2025年の33年分で、いちょうの黄葉日とかえでの紅葉日の相関係数は0.03で、関係はほぼゼロでした。いちょうが平年より1週間以上早かった6回(2009・2016・2017・2019・2021・2022年)でも、かえでの紅葉日は平均で平年より約2日遅くなっています。

年いちょうの黄葉日かえでの紅葉日かえでの平年差
2009年10月31日11月27日3日遅い
2016年11月2日11月22日2日早い
2017年11月3日11月29日5日遅い
2019年10月29日11月26日2日遅い
2021年10月20日11月24日平年並み
2022年10月14日11月28日4日遅い
表7 いちょうの黄葉日が平年より7日以上早かった年の、かえでの紅葉日(金沢、気象庁「生物季節観測」から当ブログ集計)

かえでといちょうの差は、1953〜1969年には平均で「かえでが6日先」でしたが、1990〜2009年は「いちょうが11日先」、2010〜2025年は「いちょうが約22日先」になりました。今年もいちょう(10月26日)とかえで(予想11月28日ごろ)の差は1か月近くになりそうです。11月上旬はいちょう、11月下旬はもみじと、2回に分けて秋の金沢を楽しめます。東京のいちょうと比べたい方は東京の紅葉・いちょう 見頃2026もどうぞ。

きれいに色づく年・くすむ年の違い

紅葉が鮮やかになる条件は、①昼は晴れて日差しが強い、②朝晩はしっかり冷え込む(寒暖差が大きい)、③適度な湿り気があり、夏に葉が傷んでいないことです。葉の中で赤い色素(アントシアニン)がつくられるには、日中の光合成でできる糖分が必要で、晴れた日が多いほど赤がさえます。そして夜の冷え込みで、糖分が葉にとどまりやすくなります。

この点で、金沢の11月は少し不利です。当ブログの集計(金沢11月は雨が多い?天気を58年データで)では、11月の金沢は雨の日の割合が56.3%、晴れの日が37.4%と、晴れより雨の日が多い月です。冬型の気圧配置の日は、日本海を渡ってきた冷たい風で雲ができ、「時雨(しぐれ)」と呼ばれる通り雨がくり返します。今年の1か月予報でも、北陸を含む東日本の日本海側は「平年と同様に曇りや雨の日が多い」見込みです。日照が少ないと、赤の発色はやや控えめになりがちです。一方で、時雨のあとに雲が切れて日が差す瞬間は、ぬれた葉が光って、北陸らしい美しい景色になります。

晴れて暖かい「小春日和」と、放射冷却で冷え込む朝がくり返すと、色づきが一気に進みます。小春日和の出やすさは小春日和はいつ?で、紅葉と最低気温8℃・5℃の関係は紅葉の見頃はいつ?全国12名所の比較で紹介しています。

北陸・近隣の気象台の紅葉日:平年と昨年

地点かえで 平年かえで 2025年いちょう 平年いちょう 2025年
長野11月12日11月19日(7日遅い)11月10日11月12日
新潟11月15日11月18日(3日遅い)11月13日11月14日
金沢11月24日11月25日(1日遅い)11月10日11月4日(2026年は10月26日)
富山11月24日11月25日(1日遅い)11月19日11月21日
岐阜11月26日11月26日(平年並み)12月1日—
福井11月28日12月1日(3日遅い)11月21日11月27日
彦根11月28日12月1日(3日遅い)11月20日11月26日
表8 北陸と近隣の気象台のかえでの紅葉日・いちょうの黄葉日(気象庁「生物季節観測」。平年は1991〜2020年の観測値の平均を当ブログ計算。岐阜の2025年のいちょうはデータなし)

北陸の3県では、金沢と富山がどちらも平年11月24日、福井が11月28日です。内陸で冷え込みの強い長野は11月12日、新潟は11月15日と早めです。いちょうを見ると、金沢の平年11月10日は富山(11月19日)や福井(11月21日)より10日ほど早く、近隣の中でも金沢のいちょうの早さが目立ちます。また、福井のかえでは1953年からの傾向で10年あたり約5.4日遅くなっており、北陸の中でも遅れが大きい地点です。

富山の気候は富山市の気候と天気出現率、石川県全体の気候データは石川県の気候データでまとめています。山陰の名所なら大山の紅葉 見頃2026、東海なら香嵐渓・名古屋の紅葉 見頃2026もあわせてどうぞ。

紅葉狩りに向く日の選び方:時雨と鰤起こしの季節

金沢の紅葉の見頃(11月下旬)は、ちょうど北陸の天気が冬に切りかわる時期と重なります。寒気が入ると、雷を伴う強い雨やあられが降り、北陸ではこの時期の雷を「鰤起こし(ぶりおこし)」と呼びます。金沢は全国でも雷の多い地点で、当ブログの集計では年間の雷日数の58%が冬に集中しています(出典:鰤起こしとは?2026年はいつ鳴る?)。晴れ間の少ない11月の金沢で、紅葉狩りの日を選ぶコツは次の4つです。

  1. 冬型がゆるんだ日・高気圧に覆われる日:天気予報で「西高東低の冬型の気圧配置が弱まる」「移動性高気圧に覆われる」日は、北陸でも晴れ間が広がります。週間予報で晴れマークが続く日は貴重です。
  2. 寒冷前線が通ったあと、冬型が強まる日は避ける:「上空に寒気」「大気の状態が不安定」という予報の日は、時雨や雷、あられの可能性があります。雷が聞こえたら、すぐに建物の中へ。
  3. 午前中〜昼すぎ:11月下旬の金沢の日の入りは16時40分ごろ。曇りがちな日はさらに暗くなるのが早く、写真は昼までがおすすめです。
  4. 風の弱い日:見頃の終わりは、冬型の北西の強い風で一気に散ります。12月に入って冬型が強まる予報が出たら、早めに出かけましょう。

時雨は、晴れていても急に降ってすぐやむ雨です。曇りや雨の予報でも、一日中降り続くとは限りません。しぐれ(時雨)とは?で仕組みを解説しています。「弁当忘れても傘忘れるな」といわれる金沢の天気の特徴は金沢旅行のベストシーズン、冬型の気圧配置が始まる時期は冬型の気圧配置はいつから?で紹介しています。石川県に雷が多い理由は雷が多い県はなぜ石川と栃木なのかをどうぞ。

11月下旬になると、兼六園では冬に備えた雪吊りの作業も進み、紅葉と雪吊りを一緒に見られるのも晩秋の金沢ならではの景色です(作業の日程や公開の情報は、兼六園の公式の発表を確認してください)。

紅葉狩りの日の天気と服装

出かける日が決まったら、過去の同じ時期の天気の傾向を確かめておきましょう。次のツールは、金沢の11月23日(勤労感謝の日)前後の過去の天気(晴れ・雨の割合や気温)を集計しています。日付は変更できます。

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11月下旬の金沢は、平年の平均気温が10℃前後まで下がり、朝は5℃前後まで冷える日もあります。時雨の雨と北西の風で、体感温度は気温より低く感じます。昼は薄手のセーターやジャケット、朝晩はコート、そして折りたたみ傘か防水の上着を忘れずに。服装の目安は紅葉狩りの服装とセーター・コート・ダウンはいつから?で気温別にまとめています。12月に入ると雨の日はさらに増えます(金沢12月の天気)。石川県内の11月の気温は、次の県別ツールでも確認できます。

よくある質問

Q. 金沢・兼六園の紅葉の見頃はいつですか?

兼六園や金沢城公園の見頃は、2026年は11月20日ごろ〜12月上旬のはじめが目安です。金沢地方気象台のかえでの紅葉日は平年11月24日で、2026年は11月28日ごろの見込みです。兼六園は木の種類や日当たりで色づきに差があり、早い木と遅い木で1〜2週間ずれることがあります。

Q. 2026年の金沢の紅葉は遅いですか?

平年よりやや遅い見込みです。金沢の紅葉日は10月と11月の気温との関係が強く、2026年10月は平年より1.4℃高く、11月も1か月予報で東日本は「高い確率50%」です。11月が平年より0.5〜1℃高いと紅葉日は11月28〜29日ごろで、平年(11月24日)より4〜5日遅い計算です。

Q. 金沢のいちょうが10月26日に黄葉したのは早いですか?

早いです。金沢地方気象台のいちょうの黄葉日は平年11月10日で、2026年の10月26日は平年より15日、昨年より9日早い観測でした。1953年からの記録では、2022年(10月14日)、2021年(10月20日)に次ぐ3番目の早さです。

Q. いちょうが早いと、かえでの紅葉も早くなりますか?

金沢では、ほとんど関係がありません。1991〜2025年のいちょうの黄葉日とかえでの紅葉日の相関係数は0.03でした。いちょうが平年より1週間以上早かった6回でも、かえでの紅葉日は平均で平年より約2日遅くなっています。

Q. 医王山や白山白川郷ホワイトロードの紅葉はいつですか?

標高100mごとに約3日早いとして計算すると、2026年は医王山の中腹(約500m)が11月12日ごろ、山頂付近(約900m)が10月30日ごろ、白山白川郷ホワイトロード(約1,000〜1,400m)は10月中旬〜下旬が紅葉日の目安で、見頃はその前後1週間です。ホワイトロードは冬期は通行止めになるため、最新の通行情報を確認してください。

Q. 那谷寺や鶴仙渓の紅葉の見頃はいつですか?

那谷寺(小松市、標高約50m)は11月20日ごろ〜12月4日ごろ、鶴仙渓(加賀市山中温泉、約100m)は11月18日ごろ〜12月2日ごろが、2026年の計算による目安です。金沢と同じ気温とみなした計算なので、現地の発表もあわせて確認してください。

Q. 11月の金沢は雨が多いですか?紅葉狩りの日はどう選べばいいですか?

11月の金沢は雨の日の割合が56.3%で、晴れの日(37.4%)より多い月です(当ブログ「金沢11月は雨が多い?天気を58年データで」の集計)。冬型の気圧配置の日は時雨や雷(鰤起こし)が起こりやすいので、冬型がゆるむ日や高気圧に覆われる日をねらうのがおすすめです。晴れの予報でも折りたたみ傘を持って出かけましょう。

Q. 紅葉日と見頃は違いますか?

紅葉日は、気象台の標本木の葉の大部分が色づいた日です。見頃は名所全体がきれいに色づいている期間で、当ブログでは紅葉日の前後1週間を目安にしています。名所ごとの最新情報は、自治体や観光協会の発表を確認してください。

あわせて読みたい:紅葉と11月の金沢・北陸
まとめ
  • 金沢のかえでの紅葉日は平年11月24日、2026年は11月28日ごろの見込み(10月が1.4℃高く、11月も高温予想)
  • 兼六園・金沢城公園の見頃は11月20日ごろ〜12月上旬のはじめ。標高100mごとに約3日早い
  • 紅葉日は10月と11月の気温との関係が強い。どちらも1℃高いと約2日遅れる
  • 金沢のいちょうは10月26日に黄葉(平年より15日早く、記録で3番目)。ただし、かえでの早さとは関係しない
  • 11月の金沢は時雨や鰤起こしの季節。冬型がゆるむ日をねらい、傘を忘れずに
  • チェッカーは今季の金沢の冷え込みを毎日自動で反映

出典:気象庁「生物季節観測の情報」(かえでの紅葉日・いちょうの黄葉日 累年値、2026年の観測状況)、気象庁「過去の気象データ検索」(金沢の月平均気温・日最低気温、2026年10月は速報値)、気象庁「季節予報(1か月予報、2026年10月29日発表)」。11月の金沢の雨の日・晴れの日の割合(56.3%・37.4%)は当ブログ「金沢11月は雨が多い?天気を58年データで」、冬の雷の割合(58%)は「鰤起こし(ぶりおこし)とは?2026年はいつ鳴る?」の集計によるものです。年代平均・相関・予想・標高別の目安・ツールは当ブログの計算によるものです。各名所の見頃や道路の通行の最新情報は、自治体や観光協会、道路管理者の発表をご確認ください。

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