富士山の初冠雪2026はいつ?平年10月2日、今年から目視観測が終了|9月が暑い年は遅れる傾向を93年分で検証【全国44山ツール】

富士山の初冠雪日132年の推移のイメージ 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

9月も終わりに近づき、「富士山の初冠雪はいつ?」と気になる季節になりました。富士山の初冠雪の平年日は10月2日。ところが2026年9月29日16時の時点で、気象庁の表示は「積雪なし」のままです。

そして今年は、もう一つ大きな変化があります。気象庁は2026年秋(2027寒候年)から、気象台の職員が山を目で見て決めていた「初冠雪」の観測をやめ、「解析積雪深」を使った「山頂における積雪の状況」の提供に切り替えました。1894年から続いてきた富士山の目視の記録は、2025年10月23日が最後になりました。

そこでこの記事では、気象庁が公開している全国44の山の初冠雪の記録(富士山は1894〜2025年の132年分)と、富士山頂の9月の平均気温(1933年以降)を突き合わせて、「今年の初冠雪は遅れるのか」「初冠雪は本当に遅くなっているのか」を検証しました。元気象庁職員として、観測方法が変わったことの意味もあわせて解説します。

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 富士山の初冠雪の平年日は10月2日。2026年は9月29日16時時点でまだ「積雪なし」です。
  2. 今年から観測方法が変わった。気象台からの目視観測は2025年秋(2026寒候年)で終了。2026年秋からは解析積雪深による「山頂における積雪の状況」が毎時更新されます。過去の記録とは単純に比べられません。
  3. 初冠雪は遅くなっている。富士山の最近10年(2016〜2025年)の平均は10月13日で、1961〜1990年の平均(10月4日)より9日遅い。2024年の11月7日は132年で最も遅い記録でした。全国40山(比べられる山すべて)で最近10年のほうが遅く、平均7日の遅れです。
  4. 9月の山頂が暑い年は遅れやすい。富士山頂の9月の平均気温が4.5℃以上だった11年は、初冠雪の平均が10月15日で、9月中に初冠雪したのは2回だけ。
  5. 今年の9月の富士山頂は5.2℃(28日までの暫定値)。1933年以降で5番目の高さで、統計的な目安は10月12日ごろ。ただし相関は弱く(相関係数0.34)、寒気が一度入れば一気に白くなります。
  6. 下のツールで全国44山の平均日・最も早い日・最も遅い日・最近10年の変化がわかります。

全国44山の初冠雪ツール:あなたの近くの山はいつ白くなる?

山を選ぶと、気象庁の目視観測の記録から「平年並みの日(1991〜2020年の平均)」「いちばん早かった日・遅かった日」「最近10年でどれだけ遅くなったか」を計算し、年ごとの初冠雪日をグラフにします。下の表の山の名前を押しても切り替わります。

全国44山 初冠雪ツール(気象庁の目視観測の記録から)
全国44山ランキング
データ:気象庁「過去の初冠雪日の記録(2026寒候年まで)」全44山。年は初冠雪を観測した秋の年(寒候年の前年)で表示。「平年並みの日」は1991〜2020年の平均日(当ブログ計算、富士山は気象庁の平年値10月2日と一致)。「遅くなった日数」は2016〜2025年の平均と1961〜1990年の平均の差(1961〜1990年の記録が20年未満の山は計算しません)。冬の間に冠雪しなかった年(「–」)と欠測は平均から除いています。2026年秋からは観測方法が変わったため、グラフは2025年までです。

ツールの「平年並みの日」を見ると、全国で最も早く白くなるのは北海道の旭岳(9月25日ごろ)、次が富士山(10月2日ごろ)、利尻山(10月3日ごろ)です。本州では富士山に続いて立山(10月12日ごろ)が早く、九州・四国の山は多くが12月〜1月です(由布岳は11月29日ごろ)。

図解:初冠雪は「目で見る」から「解析で判定する」へ

「冠雪」とは、雪やあられなどが山頂付近に積もって白く見えることです。気象庁はこれまで、ふもとの気象台(富士山は甲府地方気象台)の職員が山を目で見て、寒候年(前年8月1日〜当年7月31日)で初めて白く見えた日を「初冠雪」として記録してきました。量の多い少ないは問いません。

〜2025年秋(目視観測) 2026年秋〜(解析積雪深) 気象台 職員が山頂付近を目で見て 「白く見えた」初めての日=初冠雪 富士山だけの特例: 山頂の日平均気温が その年の最高を記録した 日以降の冠雪を数える 山頂 観測値 (気温・降水・ 積雪計) +数値予報 を組み合わせ 格子ごとに積雪の深さを推定 =「解析積雪深」 山頂の値から「積雪あり/なし」を 毎時25分ごろ更新して表示 過去の初冠雪日とは単純比較できない
初冠雪の観測方法の変化(気象庁「初冠雪の記録等」「初冠雪の観測」をもとに筆者作図。解析積雪深の格子は模式図です)

富士山には特別なルールがありました。標高3,776mの富士山頂は真夏でも雪が降ることがあるため、「山頂(富士山特別地域気象観測所)の日平均気温がその年の最高を記録した日以降」に初めて冠雪した日を初冠雪としてきました。132年の記録の中に8月の初冠雪が4回(2008年8月9日、1914年8月12日、1935年8月17日、1994年8月21日)あるのはこのためです。

2026年秋からは、気象庁の観測値と数値予報を組み合わせて地域ごとの積雪の深さを推定する「解析積雪深」を使い、各山の山頂の積雪の状況を毎時25分ごろ更新する方式になりました。新しい表にも「初冠雪日」の欄があり、9月29日16時時点では44山すべて「--」(まだ)、最新の積雪状況は「積雪なし」と表示されています。今季、山頂に積雪ありと判定されれば、この欄に日付が入るとみられます。気象庁は「2026寒候年までの目視による初冠雪の観測日とは手法が異なっており、単純比較できません」と注意しています。

気象庁にいた立場から補足すると、目視観測には「雲がかかって見えない日は判断できない」「夜のうちに積もって昼に解けると記録されない」「観測する職員が減っている」といった弱点がありました。一方で、解析は雲に左右されず毎時わかる代わりに、「うっすら白い」程度の冠雪は、ふもとから見た印象と一致しない場合もありえます。「今年は平年より何日遅い」という比べ方は、今年からは参考程度と考えてください。

データ検証①:富士山の初冠雪132年|いちばん早い日・遅い日

まず、富士山の目視記録132年分(1894〜2025年)を年代別にまとめました。「9月中」は9月30日までに初冠雪した年、「10月10日以降」は10月10日を含めてそれより遅かった年の数です。

年代年数平均日いちばん早いいちばん遅い9月中10月10日以降
1894〜1899年69月22日9月10日10月3日50
1900年代109月26日9月19日10月5日90
1910年代109月24日8月12日10月10日71
1920年代109月25日9月11日10月8日60
1930年代109月24日8月17日10月21日61
1940年代1010月4日9月20日10月20日52
1950年代1010月5日9月20日10月26日33
1960年代1010月8日9月26日10月23日34
1970年代1010月2日9月7日10月14日32
1980年代1010月3日9月13日10月14日34
1990年代109月29日8月21日10月22日63
2000年代109月27日8月9日10月21日42
2010年代1010月8日9月12日10月26日46
2020〜2025年610月10日9月26日11月7日32
富士山の初冠雪日の年代別集計(気象庁「過去の初冠雪日の記録」富士山、1894〜2025年の132回から筆者集計)

一直線に遅くなっているわけではなく、1990〜2000年代には8月の初冠雪もあって平均が早まった時期もあります。ただ、2010年代以降は「10月10日以降」が増え、2020〜2025年の平均は10月10日と、年代別で最も遅くなりました。

遅い順遅かった年初冠雪日早い順早かった年初冠雪日
1位2024年11月7日1位2008年8月9日
2位1955年・2016年10月26日2位1914年8月12日
4位1961年・1969年・2017年・2025年10月23日3位1935年8月17日
8位2019年10月22日4位1994年8月21日
富士山の初冠雪が遅かった年・早かった年(同上。遅い順・早い順それぞれの順位)

遅かった上位8回のうち5回が2016年以降です。2024年の11月7日は1894年以降で最も遅く、2025年の10月23日も平年より21日遅い記録でした。1991〜2025年の35年で見ると、10月2日(平年日)までに初冠雪したのは16回、10月20日までが28回、10月31日までが34回です。

直近15年(2011〜2025年)の富士山の初冠雪日と、平年(10月2日)との差は次のとおりです。15年のうち9年が平年より遅く、20日以上遅れた年が5回ありました。

年初冠雪日平年との差年初冠雪日平年との差
2011年9月24日-8日2019年10月22日+20日
2012年9月12日-20日2020年9月28日-4日
2013年10月19日+17日2021年9月26日-6日
2014年10月16日+14日2022年9月30日-2日
2015年10月11日+9日2023年10月5日+3日
2016年10月26日+24日2024年11月7日+36日
2017年10月23日+21日2025年10月23日+21日
2018年9月26日-6日
富士山の初冠雪日(2011〜2025年、気象庁「過去の初冠雪日の記録」富士山。平年との差はプラスが遅い)

データ検証②:9月の富士山頂が暑い年は、初冠雪が遅れる

次に、富士山頂(富士山特別地域気象観測所)の9月の平均気温と、その秋の初冠雪日を1933〜2025年の93年分で比べました。9月の山頂気温の1991〜2020年の平均は3.5℃です。

9月の山頂の平均気温年数初冠雪の平均日9月中に初冠雪10月10日以降
2.5℃未満(寒い9月)279月29日17回(63%)6回(22%)
2.5〜3.4℃3410月1日14回(41%)9回(26%)
3.5〜4.4℃2110月4日5回(24%)6回(29%)
4.5℃以上(暑い9月)1110月15日2回(18%)7回(64%)
富士山頂の9月の平均気温と初冠雪日(気象庁の富士山の月別値と初冠雪の記録、1933〜2025年の93年から筆者集計)

9月の山頂が4.5℃以上だった11年は、初冠雪の平均が10月15日で、9月中に白くなったのは2回だけでした。逆に2.5℃未満の寒い9月では、6割以上の年が9月中に初冠雪しています。9月の山頂気温が1℃高いと、初冠雪は平均で約4日遅くなる計算です(回帰直線の傾き4.1日/℃)。

ただし、相関係数は0.34と弱い関係です。9月が暑くても、2022年(9月6.2℃)は9月30日に初冠雪しました。初冠雪は「寒気と雨雲が同時に来るか」で決まるため、1回の寒気の入り方で結果が大きく変わります。下のツールで9月の気温を動かして、似た年の結果を確かめてみてください。

富士山 初冠雪シミュレーター(9月の山頂気温 × 初冠雪日 93年分)
初期値は2026年9月1〜28日の平均(暫定値)。1991〜2020年の平均は3.5℃。
データ:気象庁 富士山特別地域気象観測所の月別値(9月の平均気温、1933〜2025年)と「過去の初冠雪日の記録」富士山。似た年は選んだ気温の±0.5℃の年。統計的な目安は93年分の回帰直線による値で、予報ではありません。

データ検証③:2026年はいつ?9月の山頂は1933年以降で5番目の暑さ

2026年9月1〜28日の富士山頂の平均気温は5.2℃(暫定値)で、平年(3.5℃)より1.7℃高く、1933年以降の9月では2024年(6.4℃)、2022年(6.2℃)、2023年(5.7℃)、2007年(5.4℃)に次ぐ5番目の高さです。上のシミュレーターの回帰直線では10月12日ごろが目安になります。

9月25日と26日には山頂の最低気温が−1.3℃、−2.0℃まで下がりましたが、9月29日16時時点の気象庁の表示は「積雪なし」です。気温が氷点下になっても、雨雲(降水)がなければ山は白くなりません。

9月の山頂気温が5.0℃以上の年9月の平均気温初冠雪日
2024年6.4℃11月7日(観測史上最も遅い)
2022年6.2℃9月30日
2023年5.7℃10月5日
2007年5.4℃10月6日
2019年5.1℃10月22日
2025年5.1℃10月23日
1999年5.0℃10月19日
2013年5.0℃10月19日
2026年5.2℃(28日まで)9月29日16時時点で積雪なし
9月の富士山頂が5.0℃以上だった年の初冠雪日(気象庁の富士山の月別値・日別値と初冠雪の記録から筆者集計。2026年は9月1〜28日の暫定値)

5.0℃以上の8年の平均は10月16日で、8年中7年が10月5日以降でした。もう一つの見方として、1991〜2025年のうち「9月29日までに初冠雪しなかった」21年を調べると、初冠雪日の中央値は10月14日。10月10日までに白くなったのは8年(38%)、10月20日までが14年(67%)、10月31日までが20年(95%)でした。

まとめると、今年は平年(10月2日)より遅れ、10月中旬ごろになる可能性がやや高いとみています。ただし、10月上旬に強い寒気と前線の雨が重なれば、一気に白くなることもあります。最新の状況は気象庁の「初冠雪の記録等」のページ(毎時更新)で確認してください。

なぜ初冠雪は遅くなっているのか:山頂の9月は2℃暖かくなった

初冠雪が起きるには、①山頂付近が0℃前後まで冷える寒気と、②雪を降らせる雨雲(前線や低気圧)の2つが同時にそろう必要があります。どちらか一方だけでは山は白くなりません。

このうち①の条件が、年々そろいにくくなっています。富士山頂の9月の平均気温は、1961〜1990年の平均が2.6℃だったのに対し、最近10年(2016〜2025年)の平均は4.7℃と、約2.1℃高くなりました。9月が4.5℃以上だった11年(1999〜2025年)のうち6年は2016年以降に集中しています。山頂の気温が高い分、同じ強さの寒気が来ても雪ではなく雨になったり、積もってもすぐ解けたりしやすくなります。

もう一つの理由は、秋の寒気の南下そのものが遅れていることです。今年は東京で8月27日から9月29日まで34日連続で降水を観測する一方、気温は高いままで、富士山頂でも9月の平均気温が平年を1.7℃上回りました。雨雲はあっても、雪にするだけの寒気が来なかったわけです。こうした「夏が長く、秋が短い」傾向は、秋が短いのはなぜ?で51地点58年分のデータから検証しています。紅葉が遅れるのも同じ理由で、紅葉が遅いのはなぜ?2026年はいつ?では最低気温と色づきの関係を調べました。

ただし、初冠雪の日付は年ごとの振れ幅がとても大きく、2022年のように9月が暑くても月末に白くなる年もあれば、2024年のように11月までずれ込む年もあります。「遅くなる傾向」はあっても、「今年は必ず遅い」とは言えないのが初冠雪の難しいところです。

山ごとの目安:北海道・東北・北アルプスはいつ白くなる?

ツールの「平年並みの日」で地域ごとに並べると、白くなる順番の目安は次のとおりです。登山や紅葉狩りの計画の参考にしてください。

  • 9月下旬〜10月上旬:旭岳(9月25日ごろ)、富士山(10月2日ごろ)、利尻山(10月3日ごろ)。紅葉と初冠雪が同時に見られることもあります。
  • 10月中旬:立山(10月12日ごろ)、岩手山(10月13日ごろ)、斜里岳(10月15日ごろ)、手稲山・雌阿寒岳(10月18日ごろ)、八甲田山・月山(10月20日ごろ)。立山は最近10年の平均が10月21日で、1961〜1990年の平均(10月8日)より13日遅くなりました。
  • 10月下旬:白山(10月21日ごろ)、蔵王山(10月28日ごろ)、甲斐駒ヶ岳(10月30日ごろ)など。
  • 11月:男体山(11月4日ごろ)、伊吹山(11月20日ごろ)、赤城山(11月22日ごろ)など関東・近畿の山と、九州の由布岳(11月29日ごろ)。
  • 12月〜1月:榛名山、天山、脊振山、桜島、国見山、金峰山など。暖かい冬には冠雪しないまま終わる年もあります。

全国44山で見ても、初冠雪は平均7日遅くなった

1961〜1990年に20年以上の記録がある40山すべてで、最近10年(2016〜2025年)の平均のほうが遅く、遅れの平均は7日でした。遅れが大きいのは次の山です。

順位山(観測)1961〜90年の平均最近10年の平均差平年並みの日
1桜島(鹿児島)12月15日1月4日+20日12月18日
2脊振山(福岡)12月2日12月17日+15日12月11日
3立山(富山)10月8日10月21日+13日10月12日
3白山(金沢)10月13日10月26日+13日10月21日
3極楽寺山(広島)12月6日12月19日+13日12月14日
6朝日岳(山形)10月18日10月30日+12日10月25日
6鷲峰山(鳥取)11月19日12月1日+12日11月30日
6天山(佐賀)12月5日12月17日+12日12月10日
9仙ノ倉山(前橋)10月23日11月3日+11日10月30日
―富士山(甲府)10月4日10月13日+9日10月2日
初冠雪が遅くなった山ランキング(気象庁「過去の初冠雪日の記録」全44山から筆者集計。差=最近10年(2016〜2025年)の平均−1961〜1990年の平均。平年並みの日は1991〜2020年の平均。1961〜1990年の記録が20年未満の岩木山・国見山・金峰山・鰐塚山は除外)

最後の目視観測となった2025〜26年のシーズンも、記録のある43山のうち28山で平年並みの日より遅く、富士山(2025年10月23日、21日遅い)、脊振山(2026年1月2日、22日遅い)、国見山(2026年2月9日、32日遅い)などが目立ちました。夏から秋の高温が長引いていることは、秋が短いのはなぜ?や10月なのに暑いのはなぜ?2026年でもデータで確かめています。

サイト内のツールで、甲府と山梨の秋の天気も確かめる

富士山の初冠雪を記録してきた甲府の、平年日(10月2日)ごろの過去の天気を日付で調べられます。前線や寒気で雨が降った日が、山の上では雪になっていることがあります。

読み込み中…

10月の山梨県の気温が全国でどのくらいの位置にあるかは、都道府県ツールで比べられます。甲府の気候(平年値・天気出現率)もあわせてどうぞ。

白い富士山を見に行くなら:確かめ方と注意点

  • 気象庁の「初冠雪の記録等」を見る。44山の「最新の積雪状況」が毎時25分ごろ更新されます。今年からはここが公式の情報源です。
  • ライブカメラで自分の目で見る。雲がかかっていなければ、ふもとのライブカメラで山頂の白さがわかります。当ブログのライブカメラモニターやライブカメラで今の天気を見る方法も参考にしてください。
  • 寒気の後の晴れた朝がチャンス。前線や寒気が通り過ぎた翌朝は空気が澄んで、東京からも富士山が見えやすくなります。見える確率は富士山が東京から見える確率で月別・時間帯別にまとめています。
  • 地元の「初雪化粧」は別の発表。山梨県富士吉田市は、気象庁の記録とは別に、独自に「初雪化粧」を発表しています(2025年は10月23日)。ニュースで日付が違って見えるときは、どちらの発表かを確かめてください。
  • 「平年より何日遅い」は参考程度に。2026年秋からは観測方法が違うため、過去の初冠雪日との差は目安として受け止めてください。
  • 10月の富士山周辺は冷える。河口湖周辺の10月の気温と服装は河口湖・富士山10月の天気と服装、登山の季節の天気は富士登山の天気と服装を確認してください。10月以降の富士山は登山シーズン外で、雪や凍結の危険があります。
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よくある質問(FAQ)

Q1. 富士山の初冠雪の平年日はいつですか?
A. 10月2日です(1991〜2020年の平均)。当ブログで1991〜2020年の記録から計算しても10月2日になりました(132年全体の平均は9月30日)。

Q2. 2026年の富士山の初冠雪はまだですか?
A. 2026年9月29日16時時点で、気象庁の表示は「積雪なし」です。9月の山頂気温が高かったことから、平年より遅れて10月中旬ごろになる可能性がやや高いとみています。

Q3. 初冠雪の観測は廃止されたのですか?
A. 気象台の職員による目視の初冠雪観測は2026寒候年(2025年秋)の記録で終わりました。2026年秋(2027寒候年)からは、解析積雪深を使った「山頂における積雪の状況」が毎時提供されています。

Q4. 過去の初冠雪日と今年の日付は比べられますか?
A. 手法が違うため、気象庁は単純比較できないとしています。「平年より何日遅い」という比べ方は参考程度にしてください。

Q5. 富士山の初冠雪が最も早かった年・遅かった年は?
A. 最も早かったのは2008年の8月9日、最も遅かったのは2024年の11月7日です(1894〜2025年の目視記録)。

Q6. 富士山で8月に初冠雪することがあるのはなぜですか?
A. 富士山は、山頂の日平均気温がその年の最高を記録した日以降に初めて冠雪した日を初冠雪としてきたためです。最高気温の日が早く来て、その後に雪が降れば8月でも初冠雪になります。

Q7. 全国でいちばん早く初冠雪する山はどこですか?
A. 1991〜2020年の平均では北海道の旭岳(9月25日ごろ)が最も早く、富士山(10月2日ごろ)、利尻山(10月3日ごろ)が続きます。

Q8. 初冠雪は本当に遅くなっていますか?
A. 1961〜1990年と2016〜2025年を比べられる40山すべてで最近のほうが遅く、平均で7日遅くなっています。富士山は9日遅くなりました。

まとめ
  • 富士山の初冠雪の平年日は10月2日。2026年は9月29日16時時点で「積雪なし」。
  • 2026年秋から、目視の初冠雪観測は解析積雪深による「山頂の積雪状況」に変わった。過去の記録とは単純比較できない。
  • 富士山の最近10年の平均は10月13日で、1961〜1990年より9日遅い。全国40山すべてで遅くなり、平均7日の遅れ。
  • 9月の山頂が暑い年は遅れやすい。今年の9月は5.2℃(28日まで)で1933年以降5番目の高さ。目安は10月中旬ごろ。ただし寒気1回で一気に白くなることもある。

出典:気象庁「初冠雪の記録等」(今季の山頂における積雪の状況、2026年9月29日16時時点/過去の初冠雪日の記録(2026寒候年まで)全44山)、気象庁「初冠雪の観測」(令和8年7月31日)、気象庁「過去の気象データ検索」富士山(特別地域気象観測所)の月別値・日別値(1933〜2026年)。集計・計算は筆者。

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