猛烈な台風とは?最大風速54m/s以上の定義と過去の一覧|1年に2.3個、上陸は?気圧は?【台風30号が猛烈に】

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

この記事の台風第30号の数字は気象庁 2026年10月20日15時45分発表の台風情報にもとづきます。下の「いまの台風」の表は、ページを開くたびに気象庁の最新の発表に自動で更新されます。

台風第30号(チャンパー)が「猛烈な」勢力になる見込みです。気象庁の20日15時45分の発表では、台風はフィリピンの東(北緯16.4度・東経134.5度)にあって、中心気圧945hPa・最大風速50m/s・最大瞬間風速70m/sの「非常に強い」台風。このあとも発達して、21日3時には中心気圧935hPa・最大風速55m/s・最大瞬間風速75m/sの「猛烈な」台風になり、21日15時までその強さを保つ予報です。22日以降は「非常に強い」勢力で沖縄の南を北西へ進み、23日15時の予報位置は石垣島の南およそ130kmです。

ニュースで「猛烈な台風」と聞くと、「猛烈ってどれくらい?」「過去にもあったの?」「日本に来たことはある?」と気になりますよね。そこでこの記事では、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁のベストトラック(台風の確定位置・強さの記録)1977〜2025年の49年分から、最大風速が54m/s(105ノット)以上になった台風を1つずつ数えました。猛烈な台風の定義、1年に何個あるのか、どこで猛烈になるのか、沖縄・奄美や本土に猛烈な強さで近づいた例を、ツールで自分で調べられるようにしています。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 猛烈な台風=最大風速(10分間平均)54m/s(105ノット)以上。気象庁の強さの階級でいちばん上。その下が「非常に強い」44〜54m/s、「強い」33〜44m/s
  • 1977〜2025年の49年で113個、平均すると1年に2.3個。発生した台風1,244個のおよそ11個に1個(9.1%)。最多は2018年の7個、0個の年も6回あった
  • 猛烈になるのは9月・10月(各26個)がいちばん多く、9〜11月で全体の63%。秋の台風ほど海の上で発達しきる時間がある
  • 113個すべてが北緯28度より南でしか猛烈になっていない。猛烈な強さのまま沖縄・奄美の観測地点の300km以内に近づいたのは20個(石垣島・宮古島・与那国島が各11個)。九州・四国・本州の300km以内に猛烈な強さで近づいた例はゼロ
  • ただし猛烈でなくなってから本土に来ても、伊勢湾台風(上陸時929hPa)のように大災害になる。台風第30号は21日に猛烈な勢力、23日ごろ先島諸島にかなり近づく予報なので、強さの数字より「近づく時刻」に注目を

いまの台風は猛烈?強さ判定ツール(気象庁の最新発表を自動表示)

まずは、いま発表中の台風の強さと、最大風速・中心気圧から「どの階級か」「過去の猛烈な台風と比べてどうか」を判定するツールです。上の表は気象庁の台風情報を自動で読み込みます。下の入力欄に数字を入れると、気象庁の階級と、1977〜2025年の猛烈な台風113個の中での位置がわかります。

いま発表中の台風(気象庁)
読み込み中…
強さ判定

※ノットからm/sへの換算は1ノット=0.5144m/s。気象庁の台風情報ではm/sを5m/sきざみで発表するため、105ノットは「55m/s」と表示されます。猛烈の基準54m/sは105ノットに当たります。風速の体感は風速の目安(5m〜30m/s)、交通への影響は飛行機・新幹線は風速何mで止まる?にまとめています。

猛烈な台風とは?強さの階級と「54m/s」の意味

気象庁は台風の強さを、最大風速(10分間平均の風速の最大値)で3つの階級に分けて呼んでいます。最大風速が33m/s未満の台風には強さの言葉を付けず、33m/s以上で「強い」、44m/s以上で「非常に強い」、54m/s以上で「猛烈な」です。台風の大きさ(風速15m/s以上の範囲)による「大型」「超大型」とは別の物差しなので、「大型で猛烈な台風」のように組み合わせて使います。

台風の強さの階級(気象庁):最大風速=10分間平均 17.2〜33m/s表現なし 33〜44m/s強い 44〜54m/s非常に強い 54m/s以上(105ノット以上)猛烈な 334454 64kt85kt105kt
気象庁「台風の大きさと強さ」をもとに作成。数字は最大風速(m/s)、下段はノット

54m/sは時速にすると約194km。しかもこれは10分間の平均です。瞬間的な風(最大瞬間風速)はさらに強く、台風第30号の予報でも最大風速55m/sに対して最大瞬間風速75m/s(約1.4倍)となっています。気象庁の「風の強さと吹き方」では、平均風速40m/s以上でも「住家で倒壊するものがある」とされる強さで、猛烈な台風の中心付近は、それを大きく上回る風が吹く世界です。

なお、中心気圧(hPa)は強さの階級の基準ではありません。気圧が低いほど風は強くなりやすいものの、台風の大きさや緯度で関係が変わるためです。945hPaの台風がどれくらいの強さかは台風の945hPaはどれくらい強い?中心気圧と風速の早見表で詳しく比べています。

猛烈な台風は1年に何個?1977〜2025年の年別グラフ

気象庁のベストトラックに最大風速が記録されているのは1977年以降です。そこで1977〜2025年の49年分について、一生のうちに一度でも最大風速が105ノット(54m/s)以上になった台風を数えると113個でした。同じ49年に発生した台風は1,244個なので、猛烈な台風になるのはおよそ11個に1個(9.1%)。平均すると1年に2.3個です。

年別:猛烈な台風の数(棒をタップすると、その年の台風の一覧)
棒をタップ(クリック)してください。
期間猛烈な台風1年あたり
1977〜1986年29個2.9個
1987〜1996年14個1.4個
1997〜2006年14個1.4個
2007〜2016年30個3.0個
2017〜2025年(9年)26個2.9個
1977〜2025年113個2.3個
猛烈な台風の数(10年ごとの平均)。気象庁ベストトラックから当サイト集計

年ごとの差は大きく、最多は2018年の7個(第21号チェービーなど)、次いで1983年の6個、2006年・2013年・2014年・2016年が5個。逆に0個の年が1988・1989・1996・1999・2002・2017年の6回ありました。10年平均で見ると、1980年代後半〜2000年代前半は少なく、2007年以降は年3個前後に戻っています。ただ、49年分では「温暖化で猛烈な台風が増え続けている」と言えるほどのはっきりした傾向はなく、年ごとの変動が大きいのが実態です。台風全体の数については台風は何号まで発生する?、今年の多さは今年は台風が多い?少ない?2026年で解説しています。

猛烈になるのはいつ、どこ?9〜11月・北緯28度より南

月個数割合
2〜6月11個10%
7月8個7%
8月17個15%
9月26個23%
10月26個23%
11月19個17%
12月6個5%
猛烈な台風113個が最も発達した(最低気圧になった)月

猛烈な台風が最も発達した月は9月と10月が26個ずつで最多、11月の19個を合わせると9〜11月で71個(63%)になります。台風の発生数そのものは8月が最多ですが、秋は台風が日本の南の暖かい海を長い距離西へ進むことが多く、発達しきる時間があるためです。台風第30号のような「10月下旬にフィリピンの東で猛烈になる」パターンは、まさに典型です。月ごとの台風の性格の違いは台風はなぜ9月に多い?、10月の台風は10月に台風は来る?地方別の確率で詳しく見られます。

猛烈な強さだったいちばん北の緯度(113個) 2 11 13 18 22 17 13 11 6 028度〜 10〜1212〜1414〜1616〜1818〜2020〜2222〜2424〜2626〜28 北緯(度) ※石垣島24.3度・那覇26.2度・奄美28.4度・鹿児島31.6度
気象庁ベストトラック(1977〜2025年)から当サイト集計。台風ごとに、最大風速105ノット以上だった位置のうち最も北の緯度で分類

猛烈な強さだった位置を台風ごとに調べると、113個すべてが北緯28度より南でした。最も北で猛烈だったのは1990年第19号(フロー)の北緯27.6度、次いで2022年第14号(ナンマドル)の27.5度で、どちらも奄美・南大東島の近くです。北緯28度より北は海面水温が下がり、上空の強い西風(偏西風)も台風の渦を崩すため、猛烈な強さを保ちにくくなります。猛烈になる場所の中心は北緯16〜22度、ちょうどフィリピンの東〜沖縄の南の海です。

猛烈な台風の一覧と、沖縄・奄美に近づいた20個(検索ツール)

113個の一覧を、近づいた島や月、並べ方で絞り込めるツールです。「近づいた」は、猛烈な強さだった時刻の中心位置が、その観測地点から300km以内に入ったものです(気象庁の「接近」と同じ300kmの基準を、猛烈な強さの間だけに当てはめて当サイトで計算)。

年・号英語名最低気圧最大風速最盛期猛烈だった北限300km以内に近づいた地点(km)
地点近づいた数おもな例
石垣島11個2006年第13号(サンサン)18km、1977年第5号 47km
宮古島11個2003年第14号(メーミー)12km、2019年第9号 50km
与那国島11個2007年第15号 14km、2015年第21号(ドゥージェン)43km
那覇6個2016年第18号(チャバ)100km、1990年第19号 131km
南大東島6個2022年第11号(ヒンナムノー)33km
奄美(名瀬)3個1990年第19号 89km
鹿児島・高知・東京0個—
猛烈な強さのまま観測地点の300km以内に近づいた台風の数(1977〜2025年、当サイト計算)

沖縄・奄美のどこかの300km以内に猛烈な強さで近づいた台風は20個(113個の18%)。とくに先島諸島(石垣島・宮古島・与那国島)が多く、どれも11個ずつです。猛烈な台風が近づいたときの風は記録にも残っていて、与那国島の観測史上最大の瞬間風速81.1m/s(2015年9月28日)は、猛烈な強さの2015年第21号(ドゥージェン)が島の43km以内を通ったとき、西表島の69.9m/s(2006年9月16日)は猛烈な2006年第13号(サンサン)が石垣島の18kmを通ったときの記録です。全国の記録は最大瞬間風速ランキング(歴代)、島ごとの台風の季節は石垣島・宮古島の台風シーズン・南大東島の台風シーズンで確認できます。

最も強かった猛烈な台風は?気圧が低い順トップ9(890hPa以下)

順位台風最低気圧最大風速最盛期
11979年第20号(ティップ)870hPa約72m/s(140kt)10月12日
21978年第26号(リタ)880hPa約62m/s(120kt)10月25日
21984年第22号(バネッサ)880hPa約62m/s(120kt)10月26日
41983年第10号(フォレスト)885hPa約57m/s(110kt)9月23日
42010年第13号(メーギー)885hPa約64m/s(125kt)10月17日
61980年第19号(ウィン)890hPa約62m/s(120kt)10月9日
61987年第9号(ベティ)890hPa約57m/s(110kt)8月11日
61990年第19号(フロー)890hPa約62m/s(120kt)9月17日
62016年第14号(ムーランティ)890hPa約62m/s(120kt)9月13日
猛烈な台風113個のうち最低気圧が低い順(1977〜2025年、気象庁ベストトラック)

最も気圧が低かったのは1979年第20号(ティップ)の870hPaで、これは観測された世界の熱帯低気圧の中でも最も低い中心気圧として知られています。トップ9のうち8個が9〜10月で、秋に猛烈な台風が多いことがここにも表れています。一方、2000年代以降は880hPa台まで下がった台風は2010年第13号(メーギー)だけで、最近の猛烈な台風は900〜920hPa程度が中心です。

台風がここまで発達するのは、海面水温がおよそ28℃以上の海を長く進み、上空の風の向きや強さが高さによってあまり変わらない(鉛直シアが小さい)ときです。暖かい海から蒸発した水蒸気が雲になるときに出す熱が台風のエンジンで、フィリピンの東の海は秋でも水温が高く、深いところまで暖かい海水が続くため、発達が止まりにくい「猛烈な台風の生まれる海」になっています。台風の発達や構造の基本は気象予報士試験 学科一般⑦「中小規模の現象と台風」でも図解しています。

猛烈な台風は日本に上陸したことがある?

「猛烈な台風 上陸」と調べる方が多いのですが、上のとおり、1977年以降、猛烈な強さのまま九州・四国・本州の300km以内に近づいた台風はありません。日本の「上陸」は北海道・本州・四国・九州の海岸に中心が達することで、沖縄の島を通っても「上陸」とは呼びません(「上陸」「通過」「接近」の違い)。

ただ、それは「本土の台風は弱い」という意味ではありません。気象庁の統計で上陸したときの中心気圧が最も低い台風は次のとおりで、第2室戸台風・伊勢湾台風など大災害になった台風が並びます(1977年より前は最大風速の記録がないため、上陸時の強さの階級は比べられません)。

順位台風上陸時の気圧上陸場所
11961年第18号(第2室戸台風)925hPa高知県室戸岬の西
21959年第15号(伊勢湾台風)929hPa和歌山県潮岬の西
31993年第13号930hPa鹿児島県薩摩半島南部
41951年第15号(ルース台風)935hPa鹿児島県串木野市付近
52022年第14号(ナンマドル)など6個940hPa鹿児島県鹿児島市付近ほか
上陸時の中心気圧が低い台風(気象庁、1951年以降)

2022年第14号(ナンマドル)は、9月16〜17日に南大東島の近くで猛烈な強さ(最低910hPa)になり、勢力を落としながらも940hPaで鹿児島市付近に上陸しました。猛烈な台風は北上すると弱まるのがふつうですが、猛烈でなくなってから上陸しても十分に危険だということがわかります。上陸時の気圧ランキングの全体は上陸時の中心気圧が低い台風ランキングTOP100、昭和の大台風は昭和の三大台風とは?で詳しく紹介しています。

ちなみに、台風で大雨・暴風などの特別警報が出る目安は「伊勢湾台風級」=中心気圧930hPa以下または最大風速50m/s以上の台風が来襲する場合です(沖縄・奄美・小笠原は910hPa以下または60m/s以上)。また、一生のうちに猛烈になった台風が、弱まってから本土に上陸した例も少なくありません。2018年第21号(チェービー)は猛烈な強さのあと「非常に強い」勢力で徳島県南部に上陸し、関西空港の浸水などの被害を出しました。2019年第19号(ハギビス、令和元年東日本台風)も猛烈な強さを経験したあとに上陸し、東日本の広い範囲で記録的な大雨になりました。

順位地方合計(1951〜2025年)年平均平年値
1沖縄553個7.4個7.7個
2伊豆・小笠原401個5.3個5.4個
3奄美300個4.0個4.3個
4九州南部279個3.7個3.9個
5九州北部257個3.4個3.8個
6東海248個3.3個3.5個
7四国244個3.3個3.3個
8関東甲信238個3.2個3.3個
9近畿235個3.1個3.4個
10中国213個2.8個3個
11東北192個2.6個2.7個
12北陸186個2.5個2.8個
13北海道119個1.6個1.9個
地方別の台風接近数(気象庁・75年間)

台風第30号(チャンパー)は何が猛烈?予報のポイント

日時場所中心気圧最大風速強さ石垣島まで那覇まで
20日15時(実況)フィリピンの東945hPa50m/s非常に強い約1,390km約1,300km
21日3時フィリピンの東935hPa55m/s猛烈な約1,100km約1,060km
21日15時フィリピンの東935hPa55m/s猛烈な約800km約830km
22日15時沖縄の南935hPa50m/s非常に強い約420km約620km
23日15時沖縄の南940hPa45m/s非常に強い約130km約520km
24日15時東シナ海965hPa40m/s強い約280km約540km
台風第30号の予報(気象庁 10月20日15時45分発表)と各地までの距離(予報円の中心から当サイト計算)

台風第30号が猛烈な強さになるのは、21日のフィリピンの東、石垣島から約800〜1,100km離れた海の上です。過去の猛烈な台風と同じく、北上して22日以降は「非常に強い」に下がる予報ですが、23日15時の予報円の中心は石垣島の南およそ130kmで、先島諸島は暴風に警戒が必要な距離です。また、予報の最低気圧935hPaは、1977〜2025年の猛烈な台風113個の最低気圧(すべて930hPa以下)と比べると高めです。今後の発表で気圧がさらに下がる可能性もあるので、上のツールで最新の数字を確認してください。

沖縄への最接近の時刻や地点ごとの距離は台風30号は沖縄にいつ最接近?、日本全体への進路は台風30号の進路予想2026、台湾旅行への影響は台風30号は台湾に来る?で、気象庁の最新の予報を自動で表示しています。

猛烈な台風が近づくときの注意点

① 強さより「距離」と「時刻」:被害の大きさは、台風の強さ×中心からの距離×続く時間で決まります。猛烈な台風でも遠ければ影響は小さく、「非常に強い」でも中心が島を通れば猛烈な風が吹きます。暴風域に入る時刻を台風情報まとめで確認し、その前に準備を終えましょう。

② 瞬間風速はさらに強い:最大風速55m/sの予報なら最大瞬間風速は75m/s。ガラスの飛散防止、植木鉢や物干しざおの片付け、停電への備え(スマホの充電・水の確保)は、暴風域に入る前日のうちに。

③ 飛行機・船は早めに止まる:先島諸島では、暴風域に入る前から航空便・船便の欠航が出ます。旅行中の方は帰りの便を前倒しする判断も。基準は飛行機・新幹線は風速何mで止まる?を参考に。

④ 高潮・高波:気圧が1hPa下がると海面はおよそ1cm吸い上げられ、強風の吹き寄せも加わります。満潮の時刻と重なる海岸には近づかないでください(高潮とは?)。遠くの台風からのうねりにも注意が必要です。

⑤ 温帯低気圧になっても油断しない:北上した台風が温帯低気圧に変わっても、風の範囲が広がって強い風が続くことがあります(台風が温帯低気圧に変わったら安心?)。

よくある質問(FAQ)

Q. 猛烈な台風とは何ですか?

気象庁が台風の強さを表す階級のいちばん上で、最大風速(10分間平均)が54m/s(105ノット)以上の台風です。44〜54m/sは「非常に強い」、33〜44m/sは「強い」と呼びます。

Q. 猛烈な台風は1年に何個ありますか?

気象庁のベストトラックで1977〜2025年の49年分を数えると113個、平均で1年に2.3個です。発生した台風1,244個の約9.1%にあたります。最多は2018年の7個で、0個の年も6回ありました。

Q. 猛烈な台風の気圧は何hPaくらいですか?

1977〜2025年の猛烈な台風113個の最低気圧は870〜930hPaで、中央値は910hPaでした。最も低かったのは1979年第20号(ティップ)の870hPaです。ただし強さの階級は気圧ではなく最大風速で決まります。

Q. 猛烈な台風が日本に上陸したことはありますか?

1977年以降、猛烈な強さのまま九州・四国・本州の300km以内に近づいた台風はありません。猛烈な強さだったのはすべて北緯28度より南です。ただし上陸時の気圧が最も低い第2室戸台風(925hPa)や伊勢湾台風(929hPa)のように、上陸して大災害になった台風があります。

Q. 沖縄に猛烈な台風が来たことはありますか?

あります。猛烈な強さのまま沖縄・奄美の観測地点の300km以内に近づいた台風は1977〜2025年に20個で、石垣島・宮古島・与那国島がそれぞれ11個、那覇と南大東島が6個でした。与那国島の観測史上最大の瞬間風速81.1m/s(2015年)は猛烈な台風によるものです。

Q. 猛烈な台風はいつ多いですか?

最も発達した月で見ると、9月と10月が26個ずつで最多、11月が19個で、9〜11月で全体の63%を占めます。秋の台風は日本の南の暖かい海を長く進み、発達しきる時間があるためです。

Q. 台風第30号はいつ猛烈になりますか?

気象庁の10月20日15時45分の発表では、21日3時にフィリピンの東で中心気圧935hPa・最大風速55m/sの猛烈な台風になり、21日15時まで猛烈な強さを保つ予報です。22日以降は非常に強い勢力で沖縄の南を北西へ進み、23日15時には石垣島の南およそ130kmに達する予報です。

Q. 最大風速と最大瞬間風速の違いは?

最大風速は10分間の平均風速の最大値、最大瞬間風速は3秒間の平均の最大値です。気象庁は瞬間風速が平均風速の1.5倍〜3倍以上になることがあるとしていて、台風第30号の予報でも最大風速55m/sに対して最大瞬間風速75m/sです。

あわせて読みたい:台風・強風の記事とツール
まとめ
  • 猛烈な台風=最大風速54m/s(105ノット)以上。気象庁の強さの階級のいちばん上
  • 1977〜2025年に113個、1年に平均2.3個(台風のおよそ11個に1個)。最多は2018年の7個、0個の年も6回
  • 9〜11月が63%。猛烈だったのはすべて北緯28度より南で、沖縄・奄美に猛烈な強さで近づいたのは20個(先島諸島が中心)、本土はゼロ
  • 本土に猛烈でない勢力で上陸しても大災害になる(第2室戸台風925hPa、伊勢湾台風929hPa)
  • 台風第30号は21日に猛烈な勢力になり、23日ごろ先島諸島にかなり近づく予報。最新の発表と暴風域に入る時刻を確認して、早めの備えを

出典:気象庁「RSMC Best Track Data」(1977〜2025年)、気象庁「台風情報」(2026年10月20日15時45分発表)、気象庁「台風の大きさと強さ」、気象庁「上陸時の気圧が低い台風」、気象庁「歴代全国ランキング」、気象庁「風の強さと吹き方」。猛烈な台風の数・月・緯度・地点からの距離はベストトラックから当サイトが集計(台風番号は国際番号=日本の台風番号)。

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