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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
今夜(10月27日夜)から28日にかけて、急速に発達する低気圧が北海道付近を通過します。札幌管区気象台は27日15時58分の「北海道地方気象解説情報 第3号」で、日本海側と太平洋側西部に暴風を予想し(陸上の最大瞬間風速は日本海側南部と太平洋側西部で35メートル)、日本海側南部と太平洋側西部に6メートルの大しけを予想して、警戒を呼びかけています。28日は上空約1500メートルに12月上旬並みの寒気が入り、北海道では湿った雪も降る見込みです。
こうした低気圧はニュースやSNSで「爆弾低気圧」と呼ばれます。では、どのくらい急に発達すると「爆弾」なのか。今回の低気圧は当てはまるのか。この記事では、気象庁の天気図から今回の発達の速さを計算し、アメダスの気圧が24時間でどれだけ下がったかを全国約150地点で自動で集計するツールを作りました。今夜から明日にかけて、ページを開くたびに最新の値に更新されます。
【すぐわかる答え】爆弾低気圧は「24時間で中心気圧が24hPa×(sin緯度÷sin60°)以上下がる低気圧」で、北緯40度なら約18hPa。今回、日本の東の低気圧は27日9時の1004hPaから28日9時に984hPa(予想)へ、24時間で約20hPa下がる見込みで、目安の基準を上回ります。27日17時20分には札幌の気圧が24時間で15.9hPa下がっていました。
- 爆弾低気圧=急速に発達する低気圧。気象庁は「爆弾低気圧」という言葉を使わず、「急速に発達する低気圧」と呼ぶ
- 目安は24時間で24hPa×(sin緯度÷sin60°)以上の気圧低下。北緯40度なら約18hPa、北緯45度なら約20hPa
- 今回は日本の東の低気圧が27日9時1004hPa→28日9時984hPa(予想)と約20hPaの発達。さらに北海道の東で新たな低気圧が発生し、28日9時には千島近海で976hPaの予想(気象庁の予想天気図)
- 北海道は27日夜遅く〜28日昼過ぎに暴風。予想最大瞬間風速は陸上35メートル、波は最大6メートル。28日は12月上旬並みの寒気で着雪・落雷・突風にも注意
- 27日17時20分時点で、浦河16.7hPa・札幌15.9hPaなど北海道や東北北部で24時間に15hPa以上気圧が下がった
- 過去には2012年4月に24時間で42hPa、2007年1月に1日で44hPa下がった低気圧も(気象庁)
- 気圧急降下ランキングで、いまどこで気圧が下がっているか、あなたの街の気圧と風を確認できます
▶ いま気圧が急に下がっているのはどこ? リアルタイム判定ツールへ
爆弾低気圧チェッカー:気圧が24時間でどれだけ下がったか(全国約150地点・開くたびに最新値)
気象庁のアメダスで気圧を観測している全国約150地点について、最新の海面気圧と、3時間前・24時間前からの変化を自動で計算します。上段は「24時間で気圧が大きく下がった地点」のランキング、中段は地点を選ぶと過去24時間の気圧と風の変化をグラフで表示します。下段では、緯度と気圧の下がり方を入れて「爆弾低気圧の基準を超えるか」を判定できます。
※アメダスの地点の気圧は「低気圧の中心気圧」ではありません。中心から離れた地点では下がり方が小さくなります。目安としてご覧ください。
例:
データ:気象庁アメダス(速報値)。海面気圧は観測地点の気圧を海面の高さに換算した値です。「24時間変化」は、最新の観測時刻とその24時間前の値の差。最大瞬間風速は、その日0時からの最大値です。
爆弾低気圧とは?「急速に発達する低気圧」のしくみを図で
「爆弾低気圧」は、1980年にアメリカの気象学者サンダースとギャクムが論文で定義した“bomb”という呼び名が由来です。中心気圧が24時間で24hPa×(sin緯度÷sin60°)以上下がる温帯低気圧を指します。この基準ちょうどの発達の速さを「1ベルジェロン」と呼び、爆弾低気圧は1ベルジェロン以上の発達です。緯度で基準が変わるのは、同じ気圧の差でも、緯度が低いほど風が強く吹くため(コリオリの力が小さいため)です。
気象庁の予報用語でも「爆弾低気圧」は「中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)」と定義されています。ただし、気象庁はこの言葉を使用を控える用語としていて、代わりに「急速に発達する低気圧」と言います。今回の北海道地方気象解説情報でも「低気圧が急速に発達しながら通過」と書かれています。言葉は違っても、指しているものは同じです。
台風が暖かい海の水蒸気だけをエネルギーにしているのに対して、爆弾低気圧は北の冷たい空気と南の暖かい空気の温度差をエネルギーにしています。秋から冬にかけては、大陸の寒気が強まる一方で日本近海の海面水温はまだ高く、この温度差が大きくなるため、急速に発達する低気圧が出やすい季節です。上空の寒気については上空の寒気とは?や高層天気図の読み方もどうぞ。
何hPa下がれば「爆弾」?緯度別の基準を計算
| 緯度 | おおよその場所 | 24時間の低下量の基準 |
|---|---|---|
| 北緯30度 | 屋久島・種子島付近 | 13.9hPa |
| 北緯35度 | 東京・名古屋・大阪付近 | 15.9hPa |
| 北緯40度 | 秋田・盛岡付近 | 17.8hPa |
| 北緯43度 | 札幌付近 | 18.9hPa |
| 北緯45度 | 稚内・千島近海付近 | 19.6hPa |
| 北緯50度 | サハリン中部付近 | 21.2hPa |
| 北緯60度 | 基準の基本(60度) | 24.0hPa |
日本付近では、おおむね16〜20hPaが目安です。今回の低気圧は、27日9時に関東の南東にあり、28日9時には北海道の東の海上へ進む予想なので、間をとって北緯40度とすると基準は約17.8hPa。予想の約20hPaは基準の約1.1倍で、「爆弾低気圧」の目安を上回ります。
今回の低気圧:気象庁の天気図で発達の速さを確認
| 日時 | 低気圧の位置 | 中心気圧 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 27日9時(実況) | 関東の南東の海上 | 1004hPa | 前線を伴って東北東へ時速35キロ |
| 27日15時(実況) | 関東の東の海上 | 1000hPa | 6時間で4hPa低下 |
| 28日9時(予想) | 北海道の東の海上 | 984hPa | 24時間で約20hPa低下 |
| 28日9時(予想) | 千島近海 | 976hPa | 27日夜に北海道の東で新たに発生し、発達しながら進む |
※中心気圧は、気象庁の天気図(実況・24時間予想図)を当ブログが読み取った値です。今回は低気圧が2つ(日本の東から進む低気圧と、北海道の東で新たに発生する低気圧)あり、どちらも発達しながら北海道の東から千島方面へ進むのが特徴です。
気象庁の短期予報解説資料(27日15時40分発表)によると、日本の東の低気圧は上空の気圧の谷に対応して急速に発達しながら北東へ進み、28日夜には千島の東へ。さらに、別の気圧の谷に対応して27日夜に北海道の東の海上で低気圧が発生し、発達しながら千島近海へ進みます。28日の日中には千島近海で寒冷渦(上空の寒気の渦)がはっきりし、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になる見込みです。
北海道の上空には500hPa(約5500m)で-36℃以下、850hPa(約1500m)で-9℃以下の、この時期としては強い寒気が流れ込みます。上空1500mで-6℃以下は平地で雪になる目安なので、北海道では札幌の初雪の可能性も出てきました。冬型については冬型の気圧配置はいつから?で詳しく書いています。
北海道の風と波の予想(27日〜28日)
| 地域 | 最大風速(陸上) | 最大瞬間風速(陸上) | 海上の最大風速(最大瞬間) | 28日の波の高さ |
|---|---|---|---|---|
| 日本海側北部 | 18m | 30m | 23m(35m) | 5m |
| 日本海側南部 | 20m | 35m | 23m(35m) | 6m |
| 太平洋側西部 | 20m | 35m | 23m(35m) | 6m |
| 太平洋側東部 | 18m | 30m | 23m(35m) | 5m |
| オホーツク海側北部 | 18m | 30m | 20m(30m) | 4m |
| オホーツク海側南部 | 18m | 30m | 20m(30m) | 4m |
札幌管区気象台は、日本海側と太平洋側西部で27日夜遅くから28日昼過ぎにかけて暴風に、日本海側南部と太平洋側西部で28日明け方から昼前にかけて高波に警戒を呼びかけています。日本海側とオホーツク海側北部では28日夕方にかけて竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうのおそれもあります。また、湿った雪による電線などへの着雪にも注意が必要です。
最大瞬間風速35メートルは、平均風速でいえば20〜25メートル程度の「非常に強い風」に相当し、風速の目安でいうと「何かにつかまっていないと立っていられない」「看板が落下・飛散する」レベルです。瞬間風速が40メートル近くになると、走行中のトラックが横転するおそれもあります。台風で停電するのは風速何mから?で調べたように、瞬間風速30メートルを超えると停電が増え始めます。飛行機や鉄道への影響の目安は飛行機・電車が止まる風速にまとめています。
いま北海道の気圧はどれだけ下がった?(27日17時20分の実測)
記事を書いている27日17時20分の時点で、アメダスの海面気圧を24時間前と比べると、北海道の各地と岩手県宮古で15〜17hPa下がっていました。低気圧の中心はまだ遠い海上にあるので、今夜から28日にかけて、北海道の東部を中心にさらに下がっていく見込みです。最新の値はチェッカーで確認できます。
| 順位 | 地点 | 海面気圧 | 24時間変化 | 3時間変化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 浦河(北海道) | 1001.9hPa | -16.7 | -3.1 |
| 2 | 岩見沢(北海道) | 1002.9hPa | -16.0 | -2.4 |
| 2 | 寿都(北海道) | 1002.8hPa | -16.0 | -1.9 |
| 4 | 札幌(北海道) | 1002.7hPa | -15.9 | -2.4 |
| 5 | 広尾(北海道) | 1002.2hPa | -15.8 | -3.0 |
| 6 | 小樽(北海道) | 1003.1hPa | -15.7 | -1.5 |
| 6 | 倶知安(北海道) | 1003.3hPa | -15.7 | -1.7 |
| 8 | 室蘭(北海道) | 1003.0hPa | -15.6 | -2.0 |
| 9 | 苫小牧(北海道) | 1003.3hPa | -15.5 | -2.3 |
| 9 | 宮古(岩手県) | 1002.5hPa | -15.5 | -1.9 |
一方、九州南部では高気圧が張り出して、鹿児島で24時間に7.4hPa上昇していました。北で下がり、西で上がる――この南北・東西の気圧差が大きくなるほど風が強まるのが、冬型の気圧配置の特徴です。
28日の予報(気象庁、27日17時発表)
| 地域 | 28日の天気 | 風 | 朝の最低→日中の最高 |
|---|---|---|---|
| 石狩地方(札幌) | くもり時々雨か雪、夕方まで雷を伴う所あり | 西の風やや強く、海上は非常に強く | 3℃→7℃ |
| 上川地方(旭川) | くもり時々雪か雨、夕方まで雷を伴う所あり | 西の風やや強く | 2℃→5℃ |
| 釧路地方(釧路) | くもり、所により夕方まで雪か雨で雷 | 西の風やや強く後強く、海上は非常に強く | 4℃→9℃ |
| 東京地方(東京) | 晴れ夜くもり | 北の風後やや強く(23区西部は強く) | 14℃→20℃ |
札幌の日中の最高気温は7℃の予想で、平年(10月下旬は13℃前後)を大きく下回ります。上空には12月上旬並みの寒気が流れ込みます。東京も27日(予想最高23℃)より3℃低い20℃で、北風が冷たく感じられます。服装の目安は最低気温別の服装を、寒い場所は今日の最低気温日本一で確認できます。
最新の警報・注意報は気象庁「警報・注意報」、28日の列車の運行はJR北海道「運行情報」で確認してください。
関東や本州への影響は?
28日は西高東低の気圧配置となり、北日本だけでなく全国的に北よりの風が強まり、気温が下がります。気象庁は北日本と北陸地方で28日にかけて暴風に警戒、全国的に強風や高波に注意を呼びかけています。東京では、北寄りの強い風が条件を満たせば木枯らし1号になる可能性もあります。寒暖差が大きくなるので、寒暖差チェッカーで前日との差を確認しておくと安心です。
北海道の風のデータと、札幌の10月28日の天気
当ブログの都道府県ツールで、北海道の10月の風のデータを地点別に見られます。暴風になりやすい場所(岬や海沿い)がひと目でわかります。
札幌の10月28日前後の過去の天気です。年によって、雨の年もあれば雪の年もあることがわかります。
いま全国でいちばん風が強い場所は今日の風速日本一、気圧の変化は今日の気圧でも毎日更新しています。
過去の「急速に発達した低気圧」:気象庁の災害事例から
気象庁の「災害をもたらした気象事例」には、急速に発達した低気圧による災害がいくつも記録されています。発達の速さがわかる事例を中心に整理しました。
| 時期 | 発達の速さ | 主な被害・記録 |
|---|---|---|
| 1970年1月30日〜2月2日 | 1日に32hPa | 「昭和45年1月低気圧」。暴風・高波・大雨で全国に被害 |
| 2006年10月4日〜9日 | 本州南岸→三陸沖→北海道の東へ急発達 | 宮城県女川町江ノ島で最大風速30m/s。海難などで全国の死者・行方不明者50名 |
| 2007年1月6日〜9日 | 1日に44hPa | 浦河で最大瞬間風速48.0m/s、八丈島で48.5m/s、函館で40.1m/s。留辺蘂で日降雪量76cm |
| 2012年4月3日〜5日 | 24時間で42hPa(1006→964hPa) | 記録的な春の嵐。佐渡市両津で最大瞬間風速43.5m/s、75地点で観測史上1位 |
| 2014年2月14日〜19日 | 本州南岸→三陸沖→千島近海へ発達し停滞 | 関東甲信・東北で記録的な大雪(甲府で最深積雪114cm)。北日本でも大雪・暴風雪 |
| 2026年10月27日〜28日(今回) | 24時間で約20hPa(予想) | 北海道で最大瞬間風速35m(予想)、波6m |
「1日に32hPa」「1日に44hPa」は、北緯40度の基準(約17.8hPa)に換算するとそれぞれ約1.8倍・約2.5倍。2012年4月の42hPaは約2.4倍で、今回(約1.1倍)よりはるかに急激な発達でした。
とくに2006年10月は、今回と同じ10月に、急速に発達した低気圧が本州の南岸から北海道の東へ進んだ事例です。漁船の遭難など海の事故が相次ぎ、低気圧の後ろに流れ込んだ寒気で山岳遭難も起きました。「低気圧が通り過ぎた後の寒気と強い北西風」も危ない、という教訓です。過去の災害は災害履歴データベースでも調べられます。
爆弾低気圧と台風の違い
| 爆弾低気圧 | 台風 | |
|---|---|---|
| エネルギー源 | 寒気と暖気の温度差(+水蒸気の凝結熱) | 暖かい海から蒸発した水蒸気の凝結熱 |
| 前線 | ある(寒冷前線・温暖前線) | ない |
| 強い風の範囲 | 中心から離れた広い範囲で強い。通過後も冬型で強風が続く | 強い風は中心付近に集中しやすい |
| 季節 | 秋〜春(とくに冬・春先) | 夏〜秋 |
| 気象庁の呼び方 | 「急速に発達する低気圧」 | 「台風」 |
台風が温帯低気圧に変わったあとに再発達することもあります。詳しくは台風が温帯低気圧に変わったら安心?で解説しています。「中心気圧が何hPaならどのくらい強いか」は台風の中心気圧ランキングも参考になります(台風と温帯低気圧では、同じ気圧でも風の吹き方が違う点に注意)。
気圧の急降下で頭痛・体調不良が出やすい人へ
「爆弾低気圧 頭痛」と検索する人が多いように、短時間に気圧が大きく下がると、頭痛やだるさを感じる人がいます。上のツールで3時間変化や24時間変化が大きくマイナスになっていたら、早めに休む・水分をとるなどの準備をしておきましょう。しくみと目安は気圧で頭痛が起きるのはなぜ?何hPaで?にまとめています。体調に不安がある人は、医療機関に相談してください。
今夜〜28日の備え(北海道・北日本)
- 飛ばされやすい物を片付ける:植木鉢、物干しざお、ゴミ箱、自転車。最大瞬間風速30メートル以上では屋外の物が凶器になります
- 交通機関の計画運休・欠航を確認:28日の飛行機・JR・フェリーは前日夜のうちに運行情報をチェック
- 車はスタッドレスタイヤか:28日は峠や内陸で雪の可能性。冬タイヤに替える時期の目安も参考に
- 海岸や港に近づかない:6メートルの大しけ。波を見に行くのは厳禁
- 停電への備え:湿った雪の着雪と暴風で電線が切れることがあります。スマホの充電、懐中電灯、モバイルバッテリーを
- 積乱雲の兆しがあれば建物の中へ:真っ黒な雲、雷の音、急に冷たい風が吹いたら竜巻・突風・ひょうに注意。竜巻注意情報の的中率も参考に
よくある質問(FAQ)
Q. 爆弾低気圧とは何ですか?
中心気圧が24時間で「24hPa×sin(緯度)÷sin(60°)」以上下がる、急速に発達する温帯低気圧のことです。1980年にサンダースとギャクムが定義した“bomb”が由来で、日本付近では24時間におおむね16〜20hPa以上下がると当てはまります。
Q. 気象庁は「爆弾低気圧」と言わないのですか?
気象庁は「爆弾低気圧」を使わず、「急速に発達する低気圧」と表現します。今回の北海道地方気象解説情報でも「低気圧が急速に発達しながら通過」と書かれています。
Q. 今回(2026年10月27日〜28日)の低気圧は爆弾低気圧ですか?
気象庁の天気図では、日本の東の低気圧が27日9時の1004hPaから28日9時に984hPa(予想)へ、24時間で約20hPa下がる見込みです。北緯40度の基準(約17.8hPa)を上回るので、目安の上では爆弾低気圧に当てはまります。
Q. 北海道ではいつ、どのくらいの風が吹きますか?
札幌管区気象台によると、日本海側と太平洋側西部で27日夜遅くから28日昼過ぎにかけて暴風に警戒が必要で、陸上の最大瞬間風速は35メートル(日本海側南部・太平洋側西部)の予想です。28日の波は最大6メートルの大しけの見込みです。
Q. 爆弾低気圧と台風はどちらが強いですか?
エネルギー源や風の吹き方が違うので一概には比べられません。台風は中心付近が特に強く、爆弾低気圧は中心から離れた広い範囲で強い風が吹き、通過後も冬型の強風が続くのが特徴です。過去には最大瞬間風速40メートルを超えた例もあります。
Q. どうして秋や冬に爆弾低気圧が多いのですか?
大陸からの寒気が強まる一方で、日本近海の海面水温はまだ高く、南北の温度差が大きくなるためです。温度差と水蒸気の凝結熱が、低気圧の急発達のエネルギーになります。
Q. 気圧が下がると頭痛がするのはなぜですか?
気圧の変化を耳の奥(内耳)が感じ取り、自律神経が影響を受けるためと考えられています。この記事のツールで3時間や24時間の気圧変化を確認し、急に下がるときは早めに休むなどの準備をしましょう。症状が強い場合は医療機関に相談してください。
Q. 過去にはどのくらい発達した例がありますか?
気象庁の資料では、2007年1月に1日で44hPa、2012年4月に24時間で42hPa(1006hPa→964hPa)下がった低気圧があります。2012年4月は75地点で風の観測史上1位を更新しました。
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- 爆弾低気圧=24時間で24hPa×(sin緯度÷sin60°)以上気圧が下がる低気圧。日本付近では16〜20hPaが目安。気象庁は「急速に発達する低気圧」と呼ぶ
- 今回は日本の東の低気圧が24時間で約20hPa発達する予想。28日9時には千島近海に976hPaの低気圧
- 北海道は27日夜遅く〜28日昼過ぎに暴風(最大瞬間風速35メートル予想)、波は6メートル。28日は12月上旬並みの寒気で雪・着雪・突風にも注意
- 通過後は冬型の気圧配置で全国的に北風が強まり、気温が下がる
- 爆弾低気圧チェッカーで、いま気圧が急に下がっている場所と、あなたの街の気圧・風を確認できます
出典:札幌管区気象台「北海道地方気象解説情報(暴風・高波・落雷)第3号」(2026年10月27日15時58分)、気象庁「短期予報解説資料」(2026年10月27日15時40分)、気象庁「天気図」(実況・24時間予想)、気象庁「アメダス」、気象庁「災害をもたらした気象事例」、気象庁「予報用語(気圧・高気圧・低気圧に関する用語)」。Sanders, F. and J. R. Gyakum (1980): Synoptic-dynamic climatology of the “bomb”. Monthly Weather Review, 108. 緯度別の基準・発達量は当ブログの計算です。


