初雪はいつ?2026年|東京は平年1月3日・大阪12月26日・札幌10月28日、51地点の初雪カレンダーと「暖かい秋は初雪が2週間遅い」データ

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

北海道では10月に入って「雪虫を見た」という声が増え、ニュースでも取り上げられるようになりました。雪虫は「初雪が近い合図」と言われる冬の使者です。では、実際に初雪はいつごろ降るのでしょうか。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、旭川と稚内が10月19日、札幌が10月28日、仙台が11月17日、新潟が11月23日、福岡が12月16日、名古屋が12月18日、大阪が12月26日、そして東京は年が明けた1月3日です。

一方で、今年は秋の暖かさが続きそうです。気象庁が10月8日に発表した1か月予報では、向こう1か月(10月10日〜11月9日)の気温は全国的に「高い」見込みで、特に前半はかなり高くなる予想です(早期天候情報「かなりの高温」の記事、10月なのに暑いのはなぜ?)。10月8日までの天気概況を見ると、札幌・旭川・稚内・函館・帯広・釧路・青森のいずれもまだ雪やみぞれの記録はありません。

この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁の平年値に加えて全国51地点・31冬分(1995-96〜2025-26年)の毎日の天気概況から「雪・みぞれが初めて記録された日」を集計し、都市ごとの初雪の早い年・遅い年、去年の初雪、そして「秋が暖かい年は初雪が遅いのか」を確かめました。地点を選ぶと、平年日まであと何日か、今日までに初雪が降っていた冬の割合、今季の初雪(毎日自動更新)がわかる「初雪カレンダー」も置いています。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 初雪の平年日(気象庁、1991〜2020年)は、旭川・稚内10月19日、札幌10月28日、仙台11月17日、新潟11月23日、広島12月8日、福岡12月16日、名古屋12月18日、大阪12月26日、東京1月3日。51地点で最も遅いのは宮崎の1月13日。那覇は平年値なし(30年間で初雪の記録がない)
  • 2026年10月8日までの天気概況では、北海道・青森の主要7地点でもまだ雪・みぞれの記録なし。札幌で31冬のうち10月9日までに初雪が降っていたのは1冬だけ。10月中に降ったのは13冬(42%)
  • 10月の平均気温が高かった年(上位3分の1)は、低かった年より札幌の初雪が中央値で約2週間(13.5日)遅い。東京・名古屋・大阪でも、11〜12月が暖かい年は初雪が15日前後遅かった
  • 1か月予報(10月8日発表)は全国的に高温、寒候期予報(9月18日発表)でも冬の気温は東・西日本で「高い」。今年の初雪は平年より遅れる可能性がやや高いと考えられる。北海道は10月下旬の平年日を過ぎてから、太平洋側の都市も平年日より遅めになりやすい(ただし寒気の南下ひとつで早まることもある)
  • 初雪は「雪・みぞれ・霧雪・細氷」を初めて観測した日で、積もらなくても記録される。気象台の雪の観測は自動化が進み、平年値(目視の時代)とは比べ方に注意が必要

初雪カレンダー:地点を選ぶと「あと何日」と「今季の初雪」がわかる

地点を選ぶと、気象庁の平年日までの日数、過去31冬の初雪の中央値・最も早い年・遅い年・昨冬、今季の初雪(天気概況を毎日自動で確認)が表示されます。日付を選ぶと「その日までに初雪が降っていた冬の割合」もわかるので、旅行や帰省の日に雪が見られそうかの目安にしてください。

初雪カレンダー(全国51地点)
地点
よく見る地点
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今季の初雪を確認中…
青線:過去31冬(1995-96〜2025-26年)で、その日までに初雪が降っていた冬の割合。下の点は各冬の初雪日(橙は昨冬)。赤の破線は気象庁の平年日、緑線は今日。
日付を選ぶ
※平年日は気象庁の平年値(1991〜2020年、気象台の観測)。中央値・最早・最遅・昨冬・今季は、気象庁の天気概況(昼・夜)に「雪」「みぞれ」が初めて記録された日を当ブログで集計したもので、気象台が発表する初雪日とは数日ずれることがあります(51地点の中央値で平年値より5日ほど遅め)。千葉は2010年以降の天気概況がないため1995〜2009年の15冬で集計。

初雪はどうやって決まる?雪になる条件を図で解説

気象台の「初雪」は、その冬(寒候年=8月〜翌年7月)に初めて雪・みぞれ・霧雪・細氷を観測した日です。積もる必要はなく、雨にまじったみぞれでも、ちらっと舞っただけでも初雪になります。ですから「初雪=雪景色」ではない点に注意してください(観測の方法は初雪について解説の記事でも紹介しています)。

では、平地で雪が降るのはどんなときでしょうか。予報の現場でよく使われる目安が、上空約1500mの気温が−6℃以下です。また地上では、気温が低いほど、そして空気が乾いているほど雪になりやすくなります。乾いた空気の中では落ちてくる雪の表面から水分が蒸発し、そのとき熱を奪うので雪が融けにくくなるためです。同じ3℃でも、湿度が高ければ雨、低ければ雪ということが起こります。

平地で初雪が降るまでの流れ(目安) ① 寒気が南下 上空約1500mで −6℃以下が目安 (冬型の気圧配置) ② 雪のまま落ちる 地上の気温が低い 空気が乾いている (蒸発で雪が冷える) ③ 気象台が観測 雪・みぞれ・霧雪・細氷 積もらなくてもOK =その冬の「初雪」 地上で雨か雪かを分けるイメージ 雪・みぞれ 雨 地上気温が低い 地上気温が高い 乾燥 湿潤
図:初雪の流れと、雨か雪かを分ける条件のイメージ。空気が乾いているほど、高めの気温でも雪になりやすい(境目の位置は目安で、上空の気温の構造によっても変わります)。

沿岸の都市は海の熱で気温が下がりにくいため、同じ緯度でも内陸より初雪が遅くなりがちです。関東では熊谷(12月20日)や宇都宮(12月16日)、前橋(12月9日)より東京(1月3日、東京の気候データ)が遅いのはこのためで、晴れて乾いた日が多い関東南部では、雪雲そのものが届きにくいことも影響しています。

全国51地点の初雪カレンダー(平年日・最早・最遅・昨冬)

気象庁の平年値(1991〜2020年)と、当ブログで集計した過去31冬(1995-96〜2025-26年)の値を、平年日が早い順に並べました。「昨冬」は2025-26年の冬の初雪(天気概況ベース)、「積雪初日」は初めて雪が積もった(積雪0cm以上)日の平年です。

地点初雪の平年終雪の平年積雪初日の平年降った冬の中央値最も早い最も遅い昨冬(2025-26)
旭川10月19日5月1日11月3日10月25日10月8日(1997-98)11月18日(2012-13)10月20日
稚内10月19日5月10日11月5日10月25日10月6日(2016-17)11月14日(2018-19)10月20日
札幌10月28日4月21日11月9日11月3日10月8日(1997-98)11月19日(2018-19ほか)10月23日
函館11月1日4月16日11月14日11月6日10月17日(1999-00)11月23日(2015-16)10月28日
帯広11月1日4月26日11月20日11月9日10月16日(2013-14)11月19日(2018-19)10月27日
釧路11月7日5月1日11月28日11月15日10月16日(2013-14)12月1日(1997-98ほか)11月11日
青森11月8日4月15日11月16日11月10日10月26日(1996-97ほか)11月30日(2022-23)11月11日
盛岡11月9日4月21日11月25日11月13日10月26日(1996-97)11月23日(2015-16ほか)11月7日
秋田11月15日4月10日11月22日11月16日11月1日(2002-03)12月1日(1997-98)11月18日
山形11月16日4月11日12月1日11月19日11月3日(2009-10)12月16日(2004-05)11月18日
仙台11月17日4月9日12月11日11月27日11月8日(1995-96)12月16日(2004-05)11月18日
長野11月18日4月8日12月2日11月18日11月2日(2009-10)12月9日(2010-11)11月18日
福島11月19日4月5日12月9日11月29日11月8日(1995-96)12月14日(2009-10)11月18日
新潟11月23日4月6日12月9日12月1日11月4日(2002-03)12月27日(2015-16)12月3日
金沢11月24日4月7日12月8日12月7日11月5日(2002-03)12月30日(1998-99)12月3日
富山12月3日4月5日12月13日12月8日11月4日(2002-03)12月30日(1998-99)12月3日
福井12月3日3月31日12月15日12月10日11月4日(2002-03)12月31日(1998-99)12月3日
鳥取12月5日3月27日12月12日12月9日11月18日(2007-08ほか)12月31日(1998-99)12月3日
松江12月7日3月28日12月17日12月7日11月18日(1998-99ほか)12月30日(2007-08)12月3日
広島12月8日3月24日1月5日12月13日11月18日(2008-09)2月6日(2019-20)12月3日
前橋12月9日3月30日1月12日12月15日11月9日(2002-03)1月12日(1999-00)12月13日
下関12月10日3月14日1月16日12月15日11月19日(2008-09)2月6日(2019-20)12月4日
千葉※12月10日3月23日1月21日1月8日12月8日(2002-03)2月1日(2009-10)—
大分12月10日3月4日1月25日12月20日12月1日(1996-97)2月16日(2019-20)12月26日
岡山12月10日3月19日1月22日12月22日11月25日(2023-24)3月8日(2009-10)12月3日
彦根12月10日3月28日12月23日12月15日12月1日(1996-97)1月1日(2007-08)12月3日
京都12月11日3月23日1月2日12月16日12月1日(1996-97ほか)1月31日(2019-20)12月3日
佐賀12月11日3月13日1月15日12月17日11月30日(1996-97)2月5日(2019-20)12月25日
甲府12月11日3月23日1月9日12月22日11月23日(2016-17)1月22日(2017-18)12月3日
長崎12月11日3月1日1月21日12月19日11月30日(1996-97)2月17日(2019-20)12月25日
奈良12月13日3月22日1月14日12月23日12月1日(1996-97)2月8日(2019-20)12月12日
岐阜12月13日3月24日12月29日12月17日11月19日(2008-09)2月10日(2019-20)12月3日
神戸12月13日3月27日1月23日12月25日11月30日(1996-97)2月5日(2019-20)12月26日
横浜12月15日3月19日1月21日1月9日11月24日(2016-17)2月1日(2009-10)1月1日
宇都宮12月16日4月1日1月14日12月19日11月24日(2016-17)1月16日(2015-16)12月4日
熊本12月16日3月6日1月15日12月19日(30冬)11月30日(1996-97)2月17日(2019-20)12月25日
福岡12月16日3月7日1月9日12月16日11月18日(2023-24)2月17日(2019-20)12月25日
名古屋12月18日3月12日1月5日12月19日12月1日(1996-97)2月18日(2019-20)12月3日
和歌山12月18日3月12日1月21日12月20日11月27日(2015-16)2月5日(2019-20)12月4日
徳島12月18日3月5日1月19日12月20日12月1日(1996-97)2月5日(2019-20)1月1日
松山12月19日3月5日1月20日12月24日11月28日(2013-14)1月31日(2019-20)12月3日
水戸12月19日3月21日1月18日12月26日11月19日(2025-26)3月7日(2006-07)11月19日
高松12月19日3月6日1月29日12月25日12月1日(1996-97)2月5日(2019-20)1月2日
熊谷12月20日3月15日1月18日1月5日11月9日(2002-03)2月3日(1998-99)12月13日
高知12月21日2月21日1月24日12月31日(30冬)12月1日(1996-97)2月11日(2023-24)1月2日
津12月24日3月19日1月18日12月25日12月1日(1996-97)2月5日(2019-20)12月4日
大阪12月26日3月8日1月31日12月26日11月28日(2013-14)2月3日(1998-99)1月25日
東京1月3日3月9日1月22日1月2日11月24日(2016-17)3月16日(2006-07)1月2日
鹿児島1月5日2月17日1月26日1月2日(29冬)12月12日(2005-06)2月20日(2021-22)1月2日
静岡1月6日2月12日—1月10日ごろ(24冬)12月3日(2025-26)2月10日(2019-20)12月3日
宮崎1月13日2月5日—1月13日(19冬)12月17日(2014-15)2月17日(2019-20)なし
表:全国51地点の初雪。平年(初雪・終雪・積雪初日)は気象庁(1991〜2020年)。中央値・最早・最遅・昨冬は気象庁の天気概況に「雪」「みぞれ」が初めて記録された日(当ブログ集計、1995-96〜2025-26年の31冬)。「降った冬の中央値」「最も遅い」は初雪が降った冬の中での値(括弧の冬数は降った冬の数)。「ほか」は同じ日の冬がほかにもあること。31冬中に初雪のなかった冬が静岡7冬・宮崎12冬・鹿児島2冬・高知1冬・熊本1冬ある。※千葉は1995〜2009年の15冬。千葉の平年値は資料年数9年。

最も早い記録は北海道で10月上旬(稚内2016年10月6日、旭川・札幌1997年10月8日)、本州の内陸や日本海側で11月初め、太平洋側の都市では11月下旬〜12月初めです。一方、遅い年は西日本で2月にずれ込むことがあり、記録的な暖冬だった2019-20年の冬は福岡・長崎・熊本・宮崎の初雪が2月17日でした。

主要都市の初雪:東京・大阪・名古屋・福岡・札幌

札幌の初雪は平年10月28日

平年は10月28日、初めて積もる日(積雪初日)の平年は11月9日。31冬で最も早いのは1997年10月8日、最も遅いのは11月19日(2018年・2021年)。昨冬は10月23日でした。10月が暖かい年は2週間ほど遅れやすく、今年は高温予想のため11月にずれ込む可能性もあります。

東京の初雪は平年1月3日

平年は1月3日、積雪初日の平年は1月22日。最も早いのは2016年11月24日、最も遅いのは2007年3月16日と、年による差が非常に大きい都市です。昨冬は1月2日でした(天気概況ベース)。11〜12月が暖かい年の初雪の中央値は1月4日で、年明け以降になりやすくなります。

大阪の初雪は平年12月26日

平年は12月26日、積雪初日の平年は1月31日。最も早いのは2013年11月28日、最も遅いのは1999年2月3日。昨冬は2026年1月25日でした(天気概況ベース)。

名古屋の初雪は平年12月18日

平年は12月18日、積雪初日の平年は1月5日。最も早いのは1996年12月1日、最も遅いのは2020年2月18日。昨冬は12月3日と早めでした(天気概況ベース)。

福岡の初雪は平年12月16日

平年は12月16日、積雪初日の平年は1月9日。最も早いのは2023年11月18日、最も遅いのは2020年2月17日。昨冬は12月25日で、福岡管区気象台の記録と同じ日です。

ほかの地点は、上の表かカレンダーツールで確認してください。仙台は平年11月17日、新潟は11月23日、広島は12月8日です。

雪虫が飛ぶと初雪は近い?

北海道で「雪虫」と呼ばれるのは、白い綿のようなろう物質をまとったアブラムシの仲間(トドノネオオワタムシなど)です。北海道や東北では昔から「雪虫が飛ぶと1〜2週間で初雪」と言われてきました。2026年も10月上旬から北海道で目撃の報告が増えていると報道されています。

気象台が初雪の予想に雪虫を使うことはなく、あくまで季節の言い伝えです。ただ、札幌の初雪の平年日は10月28日、31冬の天気概況では10月20日までに初雪が降った冬が5冬、10月中に降った冬が13冬(42%)なので、雪虫の便りが届く10月中旬〜下旬から2週間ほどというのは、平年の季節の進み方とおおむね重なります。今年は高温予想なので、雪虫を見かけてから初雪までは、いつもより間が空くかもしれません。

検証①:天気概況の集計は気象台の初雪と合っている?

この記事の「最早・最遅・昨冬」は、気象庁の天気概況(6時〜18時と18時〜翌6時の天気)に雪・みぞれが初めて出てきた日です。気象台の正式な初雪日と合っているかを、過去の初雪日を公開している福岡管区気象台の記録で照合しました。

比較(福岡、1995-96〜2025-26年の31冬)結果
同じ日だった冬22冬(71%)
1日ずれ7冬
3日ずれ2冬
4日以上ずれ0冬
表:福岡の初雪(気象台の記録)と天気概況からの集計の比較。当ブログ集計。

福岡では31冬すべてで3日以内に収まり、7割は同じ日でした。ただし地点によっては、短時間ちらついただけの雪が天気概況に書かれないこともあり、51地点の中央値で比べると天気概況の集計は気象庁の平年日より5日ほど遅めに出ます(横浜・熊谷・金沢などは差が大きめ)。そのためカレンダーでは、平年日は気象庁の平年値をそのまま使い、集計値は「年ごとの早い・遅い」を比べるための参考として表示しています。

検証②:秋が暖かい年は初雪が遅い?10地点で確かめた

今年は1か月予報で高温傾向が続く見込みです。そこで、初雪が早い北の地点は10月の平均気温、新潟・長野は10〜11月、太平洋側と西日本の都市は11〜12月の平均気温で31冬を3つに分け、暖かかった年と寒かった年で初雪の中央値を比べました。

地点(比べた月)寒かった年の初雪暖かかった年の初雪差相関係数
札幌(10月)10月25日11月7〜8日13.5日遅い0.47
旭川(10月)10月16〜17日11月3日17.5日遅い0.44
青森(10月)11月12〜13日11月10日ほぼ差なし−0.02
仙台(10月)11月29〜30日11月19日10.5日早い−0.35
新潟(10〜11月)11月23日12月1〜2日8.5日遅い0.42
長野(10〜11月)11月16〜17日11月26〜27日10日遅い0.35
東京(11〜12月)12月20日1月4日15日遅い0.38
名古屋(11〜12月)12月9〜10日12月25〜26日16日遅い0.48
大阪(11〜12月)12月22〜23日1月6日14.5日遅い0.41
福岡(11〜12月)12月8〜9日12月19〜20日11日遅い0.42
表:秋〜初冬の平均気温と初雪(天気概況ベース)の関係。31冬(1995-96〜2025-26年)を平均気温で3等分し、上位3分の1(暖かかった年)と下位3分の1(寒かった年)の初雪日の中央値を比較。相関係数は平均気温と初雪日の関係(プラスは暖かいほど遅い)。当ブログ集計。

10地点のうち8地点で、暖かい秋・初冬の年は初雪が1〜2週間ほど遅くなっていました。札幌では10月の平均気温が1℃高いと、初雪はおよそ6日遅れる関係です。一方で青森はほとんど差がなく、仙台は逆に暖かい年のほうが早い傾向でした。初雪は「平均的な寒さ」よりも「強い寒気が一度でも来るか」で決まるため、月の平均気温だけでは説明しきれない地点もあります。なお、比べた月と初雪の時期が重なっているため、これは「寒い日がある月は平均気温も下がり、初雪も起きやすい」という同時期の関係で、10月の気温から初雪の日付をぴたりと予想できるという意味ではありません。

今年の10月は、1〜8日の平均気温が札幌で15.3℃(1995〜2025年の同じ期間の平均14.8℃)、旭川で11.5℃(同12.1℃)と、ここまでは平年並みに近い経過です(札幌の過去の気候は札幌の気候データ、平年の初雪日ごろの天気は10月28日の天気で見られます)。ただ、この先1か月は高温の予想が出ているため、北海道の初雪は平年より遅れる可能性がやや高いと見ています。

今年(2026-27年)の初雪の見通し

  • 1か月予報(10月8日発表):10月10日〜11月9日の平均気温は、北日本で「高い」確率60%、東日本・西日本・沖縄奄美で70%。1週目(10月10〜16日)は北日本・西日本で80%と、かなり高い見込み
  • 寒候期予報(9月18日発表):12〜2月の気温は東日本・西日本で「高い」確率60%、北日本は「平年並か高い」。冬の降雪量は東・西日本の日本海側で「少ない」見込み(今年の冬は暖冬?)
  • 読み方:秋〜初冬が暖かい年は初雪が遅れやすい(検証②)。ただし初雪は寒気が1回南下すれば記録されるので、暖冬予想でも平年より早く降る年は珍しくありません

たとえば2023-24年の冬は全国的な暖冬でしたが、福岡の初雪は11月18日で、平年より4週間(28日)早いものでした。「暖冬=初雪が遅い」と決めつけず、週間予報で上空の強い寒気(上空約1500mで−6℃以下)が予想されたら、初雪が近いサインと考えてください。最新の気温や気圧の様子は今日の気圧と天気や今日いちばん寒かった場所でも確認できます。

気象台の雪の観測は自動化へ:平年値と比べるときの注意

初雪の観測方法も変わりつつあります。たとえば福岡管区気象台は、2024年3月26日から雪の観測を目視から自動観測に変更し、目視による初雪の統計を終了して自動観測による統計を始めたと説明しています。今の平年値(1991〜2020年)は職員が目で見て記録していた時代の値なので、これからの初雪と平年を比べるときは、観測方法の違いも頭に入れておく必要があります。

また、霜と氷については2026寒候年から目視による初霜・初氷の観測と通報が終わり、山の初冠雪も今シーズンから「解析積雪深」による判定に切り替わりました(富士山の初冠雪2026の記事で詳しく書いています)。季節の便りの多くが、人の目から機械の観測へと移っている途中です。

雪の多い地域のデータを道府県ごとに見る

初雪のあとに気になるのは「どれくらい降るか」です。下のツールで、都道府県ごとの降雪の量を月別に確認できます(北海道の11月を表示しています)。

札幌の平年の初雪日(10月28日)前後の天気を、過去の記録から日付を選んで見ることもできます。

読み込み中…

去年の今ごろの札幌の天気と比べたいときは、こちらが便利です。

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初雪の時期にしておきたい準備

  • 車:初雪の日は路面が凍ることも。北海道・東北・北陸や内陸の地域は、平年の初雪の1〜2週間前を目安に冬タイヤへ(冬タイヤへの交換はいつ?)
  • 暖房・加湿:初雪のころは暖房を使う日が増え、室内が乾燥しやすくなります(暖房はいつから?・加湿器はいつから?)
  • 朝の冷え込み:初雪より先に初霜・初氷がやってきます。植物や水道の凍結対策は初霜・初氷はいつ?の地点別データが目安
  • 旅行・帰省:雪を見に行くなら、カレンダーの「日付を選ぶ」で、その日までに初雪が降っていた冬の割合をチェック。行き先の天気はおでかけ天気やライブカメラで直前に確認を

よくある質問

初雪とは何ですか?積もらなくても初雪ですか?

初雪は、その冬(寒候年=8月〜翌年7月)に初めて雪・みぞれ・霧雪・細氷を観測した日です。積もる必要はなく、雨にまじったみぞれや、短時間ちらついた雪でも初雪になります。

東京の初雪は平年いつですか?

気象庁の平年値(1991〜2020年)では1月3日です。過去31冬(1995-96〜2025-26年)の天気概況では、早い年は11月24日(2016年)、遅い年は3月中旬までずれ込んだ冬もあります。

大阪・名古屋・福岡・札幌の初雪の平年日は?

気象庁の平年値で、札幌10月28日、名古屋12月18日、福岡12月16日、大阪12月26日です。仙台は11月17日、新潟は11月23日、広島は12月8日です。

2026年の初雪は早いですか、遅いですか?

10月8日発表の1か月予報では全国的に気温が高く、寒候期予報でも冬の気温は東・西日本で高い見込みです。31冬のデータでは秋〜初冬が暖かい年は初雪が1〜2週間遅れる地点が多く、今年は平年より遅れる可能性がやや高いと考えられます。ただし強い寒気が一度南下すれば初雪になるため、早まる年もあります。

雪虫が飛ぶと初雪が近いというのは本当ですか?

北海道や東北では、雪虫が飛ぶと1〜2週間ほどで初雪が降ると言い伝えられています。気象台が初雪の予想に使う指標ではありませんが、北海道で雪虫の目撃が増える10月中旬〜下旬は、札幌の初雪の平年日(10月28日)の1〜2週間前にあたります。

沖縄では雪が降りますか?

那覇には初雪の平年値がありません(1991〜2020年の30年間で記録がない)。奄美の名瀬でも30年間で記録は1回だけです。

初雪と初冠雪の違いは?

初雪はその地点で雪が初めて降った日、初冠雪は山の頂上付近が雪で白くなった日です。初冠雪は今シーズンから目視ではなく解析積雪深で判定されています。

このページの「今季の初雪」は気象台の発表と同じですか?

今季の初雪は、気象庁の天気概況に雪・みぞれが初めて記録された日を自動で表示しています。福岡では過去31冬のうち22冬で気象台の初雪日と一致しましたが、数日ずれることがあるため、正式な初雪日は各地の気象台の発表で確認してください。

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まとめ
  • 初雪の平年日は旭川・稚内10月19日、札幌10月28日、仙台11月17日、新潟11月23日、福岡12月16日、名古屋12月18日、大阪12月26日、東京1月3日
  • 10月8日までの天気概況では北海道・青森でもまだ雪・みぞれの記録なし。札幌で10月9日までに初雪があった冬は31冬で1冬だけ
  • 秋〜初冬が暖かい年は、10地点中8地点で初雪が1〜2週間遅い。今年は高温予想で、初雪は遅れる可能性がやや高い
  • 初雪は積もらなくても、みぞれでも記録される。雪の観測は自動化が進み、平年値との比較には注意
  • 初雪カレンダーで、地元の平年日までの日数と今季の初雪(毎日自動更新)をチェック

出典・データについて

  • 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日):初雪・終雪・初霜・積雪初日の平年値(1991〜2020年)
  • 気象庁の地点ごとの日別値と天気概況(昼・夜):全国51地点、1995年9月〜2026年10月8日。雪・みぞれの初出日、月平均気温は当ブログのデータベースで集計
  • 福岡管区気象台「季節現象観測表(福岡)」:福岡の初雪の記録、2024年3月26日からの雪の自動観測への変更、初霜・初氷の目視観測の終了
  • 気象庁「1か月予報」(2026年10月8日発表)、「寒候期予報」(2026年9月18日発表)
  • 気象庁「初冠雪の記録等」(今シーズンからの解析積雪深による判定)
  • 雪虫の目撃情報の増加は「日テレNEWS NNN」(2026年10月)などの報道による
  • 中央値・最早・最遅・相関などは当ブログで計算した値です

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