十三夜は晴れる?「十三夜に曇りなし」を37年分で検証|2026年は10月23日、晴れた割合は十五夜より高い53.0%【地点別ランキングと当日の予報】

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

9月の中秋の名月(十五夜)に続く、もうひとつのお月見が十三夜です。旧暦9月13日の月で、「後(のち)の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。2026年の十三夜は10月23日(金)。昔から「十三夜に曇りなし」と言われ、十五夜より晴れやすいとされてきました。

本当にそうなのか、気象庁の晴れ・曇りを区別した「夜の天気」の記録がある1989〜2025年の37回の十三夜を全国51地点で数えてみました。結果、十三夜の夜に晴れて月が見えた割合は全国平均53.0%で、十五夜(42.4%)より約11ポイント高い。51地点中44地点で十三夜のほうが晴れていました。ことわざは「半分当たり」。ただし「曇りなし」とまではいかず、東京は46%でした。

この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 2026年の十三夜は10月23日(金)。月の出は東京で15時ごろ。日没後は東の空、20〜21時ごろに南の空高くのぼります。満月は3日後の10月26日です。
  2. 十三夜に晴れた割合は全国平均53.0%、十五夜は42.4%。51地点中44地点で十三夜のほうが晴れていて、「十三夜に曇りなし」は傾向としては正しい。
  3. 理由は「季節」。十三夜のころ(10月1日〜11月5日)のふつうの夜も48.3%が晴れ。秋雨前線が去って移動性高気圧が来る時期なので、十三夜そのものが特別というより、9月より晴れやすい季節に当たる。
  4. 西日本ほど見やすい。1位は下関70%、広島・福岡・佐賀・熊本68%。東京46%、沖縄・奄美は十五夜のほうが晴れていた。
  5. 雲の切れ間も含めれば72.6%、十二夜〜十四夜の3晩のどこかで晴れる確率は84.8%。下のツールで地点を選ぶと、過去37回の記録と、10月16日ごろからは当日の予報も表示されます。

十三夜チェッカー:あなたの街で後の月は見える?

地点を選ぶと、過去37回の十三夜で晴れた割合・全国順位・年ごとの記録と、同じ年の十五夜の記録が並びます。10月22〜24日が気象庁の予報の期間に入ると(10月16日ごろから週間予報、21日ごろから府県予報)、夜の空の見通しも自動で表示されます。

あなたの街で十三夜は見える? 過去37回の記録と2026年10月22〜24日の予報
過去の判定は気象庁の「天気概況(夜:18時〜翌6時)」から。先頭が「晴・快晴」を「晴れて見えた」、先頭が薄曇または途中に「晴」を含むものを「雲の切れ間」、それ以外を「見えにくい」としています(1989〜2025年)。予報は気象庁の府県天気予報・週間予報をその場で読み込みます。月の出は筆者が天文計算(大気差込み、海抜0m)したもので、国立天文台の値と数分ずれることがあります。

予報の天気は1日全体の天気なので、ツールでは「昼過ぎから晴れ」「夕方からくもり」といった時間の言葉から夜の空を読み取り、「夜の空が晴れで降水確率20%以下なら見えそう」「くもり時々晴れで30%以下なら雲の切れ間に期待」と判定しています(中秋の名月の記事と同じ方法)。

データ検証①:十三夜と十五夜、晴れやすいのはどっち?

十三夜に晴れた割合
53.0%
51地点平均(1989〜2025年の37回)
十五夜に晴れた割合
42.4%
同じ37年・同じ方法
10/1〜11/5のふつうの夜
48.3%
約1,330夜×51地点

十三夜のほうが晴れた地点は51地点中44地点、同じだったのが1地点、十五夜のほうが晴れていたのは6地点でした。十五夜のころ(9月中旬〜10月上旬)は秋雨前線や台風の影響を受けやすく、十三夜のころ(10月上旬〜11月上旬)は大陸から移動性高気圧がやってきて「秋晴れ」の日が増えます。高気圧と天気の関係は高気圧が時計回りになる理由も参考にしてください。

ただし、十三夜のふつうの夜との差は小さく(53.0%と48.3%)、十三夜という日そのものが特に晴れやすいわけではありません。「十三夜に曇りなし」は、十五夜より晴れやすい季節にあることを言い当てたことわざと考えるのがよさそうです。晴れやすい日として知られる10月10日や11月3日の検証は晴れの特異日の記事にまとめています。

十三夜の前後の夜と、十五夜の前後の夜を並べると、違いがよりはっきりします。十二夜〜十四夜はどれも5割前後が晴れているのに、十五夜〜十七夜は4割前後です。「その日だけ」ではなく、時期ごと晴れやすさが違うことがわかります。

夜晴れた割合(51地点平均)
十二夜50.3%
十三夜53.0%
十四夜53.8%
十五夜(中秋の名月)42.4%
十六夜35.8%
十七夜40.1%
旧暦9月12〜14日と旧暦8月15〜17日の夜に「晴・快晴」だった割合(1989〜2025年)

ただし年ごとのばらつきは大きく、全国で見て十三夜のほうが晴れた年は37年中21年でした。十三夜は「必ず晴れる」わけではなく、「十五夜よりは晴れやすい」くらいに考えておくのがよさそうです。

データ検証②:地方別の十三夜の見やすさ

地方十三夜に晴れ十五夜に晴れ10/1〜11/5のふつうの夜
北日本45%36%43%
関東甲信45%31%39%
北陸47%34%40%
東海55%45%49%
近畿61%44%51%
中国64%46%53%
四国56%41%54%
九州64%55%59%
沖縄・奄美43%54%51%
地方別の平均(各地方の気象台など51地点を単純平均、1989〜2025年)

十三夜がいちばん見やすいのは九州・中国・近畿などの西日本です。一方、沖縄・奄美は十三夜のほうが十五夜より晴れにくいという逆の結果になりました。10月の南西諸島は北東の季節風が吹き始め、海から雲が流れ込みやすくなるためと考えられます。ただし十五夜との差(約11ポイント)のうち季節の違いで説明できそうなのは数ポイントで、残りは年ごとの偶然の影響も大きいと考えられます。北陸や東北の日本海側も、10月後半になると時雨(しぐれ)の雲がかかりやすくなります。

十三夜が見やすい街ランキング(51地点)

順位・地点十三夜に晴れ十五夜に晴れふつうの夜十二〜十四夜のどこかで晴れ
1位 下関70%54%58%92%
2位 広島68%38%59%97%
2位 福岡68%51%59%89%
2位 佐賀68%51%61%95%
2位 熊本68%57%59%95%
6位 津65%46%51%92%
6位 大阪65%49%53%92%
6位 和歌山65%49%50%92%
6位 松江65%41%47%95%
6位 岡山65%49%56%97%
6位 長崎65%62%62%92%
6位 大分65%54%58%92%
6位 鹿児島65%59%61%86%
14位 奈良62%38%50%89%
14位 松山62%41%56%95%
16位 京都59%41%51%89%
16位 神戸59%46%53%95%
16位 那覇59%57%58%81%
19位 岐阜57%51%50%92%
19位 彦根57%43%47%89%
19位 高知57%35%55%95%
22位 札幌54%41%48%92%
22位 福井54%38%43%86%
22位 名古屋54%46%53%95%
22位 高松54%41%52%95%
26位 千葉52%27%42%81%
27位 富山51%30%38%76%
27位 鳥取51%46%43%86%
29位 仙台49%24%47%86%
29位 水戸49%27%41%73%
29位 横浜49%32%38%73%
29位 徳島49%46%52%89%
29位 宮崎49%49%56%84%
34位 盛岡46%30%42%86%
34位 山形46%35%41%78%
34位 宇都宮46%27%36%65%
34位 東京46%43%41%73%
34位 金沢46%35%42%81%
39位 福島43%32%43%78%
39位 前橋43%27%38%70%
39位 熊谷43%35%36%70%
39位 長野43%30%42%78%
39位 静岡43%38%42%84%
44位 秋田41%46%40%81%
44位 宮古島41%57%53%81%
44位 石垣島41%62%51%70%
47位 青森38%46%43%86%
47位 新潟38%35%38%70%
47位 甲府38%30%36%81%
47位 名瀬38%46%50%73%
51位 与那国島37%50%43%74%
十三夜の夜(18時〜翌6時)の天気概況が「晴・快晴」で始まった割合。千葉・与那国島は途中から夜の概況の記録がないため参考値

東京の十三夜:最近12年の記録

年十三夜夜の天気十五夜夜の天気
2014年10月6日見えにくい9月8日見えにくい
2015年10月25日晴れて見えた9月27日雲の切れ間
2016年10月13日見えにくい9月15日雲の切れ間
2017年11月1日晴れて見えた10月4日雲の切れ間
2018年10月21日晴れて見えた9月24日雲の切れ間
2019年10月11日見えにくい9月13日雲の切れ間
2020年10月29日見えにくい10月1日晴れて見えた
2021年10月18日雲の切れ間9月21日晴れて見えた
2022年10月8日雲の切れ間9月10日晴れて見えた
2023年10月27日晴れて見えた9月29日雲の切れ間
2024年10月15日晴れて見えた9月17日晴れて見えた
2025年11月2日晴れて見えた10月6日見えにくい
東京の十三夜と十五夜の夜の天気(気象庁の天気概況から判定)

東京の十三夜は37回中46%が晴れ、十五夜(43%)とほぼ同じくらいでした。関東は10月も秋雨前線や低気圧の影響を受けやすく、「曇りなし」とまではいきません。10月23日前後の東京の天気の傾向は10月23日の天気の傾向でも確かめられます。

データ検証③:十三夜が10月前半か後半かで違う?

旧暦の十三夜は、年によって10月上旬から11月上旬まで動きます。37回を、十三夜が10月20日以前だった19回と、10月21日以降だった18回に分けて比べると、晴れた割合は38%と69%でした。2026年の10月23日は、晴れやすい後半のグループに入ります。

後半のほうが晴れやすいのは、10月後半になると秋雨前線が南へ去り、大陸からの移動性高気圧が次々とやってくるためと考えられます。ただし回数が19回と18回と少なく、年ごとのばらつきも大きいので、傾向の目安として見てください。

十三夜とは:日本で生まれたお月見

十五夜のお月見は中国から伝わった風習ですが、十三夜は日本で生まれたお月見とされ、平安時代には宮中で月見の宴が開かれていたと伝えられています。収穫の時期に合わせて、栗や豆を供えて秋の実りに感謝する行事として広まりました。旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」を加えて「三月見(さんつきみ)」とすることもあり、2026年の十日夜は11月18日です(筆者の天文計算)。

お供えは、十五夜と同じく月見団子とすすき。十三夜にちなんで団子を13個にする地域もあります。この季節にとれる栗や枝豆(豆)を供えることから「栗名月」「豆名月」の名前がつきました。

十五夜が満月かその近くの丸い月なのに対して、十三夜は満月の2〜3日前の、少し欠けた月を愛でます。完全ではないものに美しさを見いだす、日本らしいお月見と言われます。

雲があっても月は見える?空を見るときのコツ

  • 「くもり」でも見えることがある:天気予報の「くもり」は空の9割以上が雲に覆われた状態ですが、雲が薄かったり、切れ間が流れてきたりすれば月は見えます。この記事の「雲の切れ間」の夜まで含めると、十三夜の全国平均は72.6%でした。
  • 薄い雲なら「おぼろ月」や「かさ」:高い空に薄く広がる巻層雲がかかると、月がぼんやりしたり、月の周りに光の輪(かさ)ができたりします。天気が下り坂に向かうサインのこともあります。
  • 時雨の雲は通り過ぎる:10月後半の日本海側では、にわか雨を降らせる雲が次々と通り過ぎます。雲が切れたタイミングを待つと見えることがあります。
  • 晴れる時間をねらう:移動性高気圧が近づく日は、夕方から夜にかけて雲が取れていくことがよくあります。雲の動きは気象衛星画像でリアルタイムに確かめられます。

2026年の十三夜の月:月の出と見ごろ

2026年10月23日の月は月齢約12.5で、満月(10月26日13時ごろ)の3日前です。十五夜の丸い月と違って、左側(東側)が少し欠けた形が「十三夜」らしさです。月の出は東京で15時ごろ、札幌で15時ごろ、那覇で16時ごろ(筆者の天文計算)。日が沈むころ(東京16時56分ごろ)は東の低い空(高度約20°)にあり、19時ごろには南東の空、20〜21時ごろには南の空の高いところ(高度50°台)にのぼります。夕方から夜の早い時間が見ごろです。

  • 十五夜とセットで:十五夜だけ見て十三夜を見ないのは「片見月」と言って縁起が悪いとされてきました。今年の十五夜の空は中秋の名月の記事で振り返れます。
  • 雲の予報の見方:雲の広がりは気象衛星画像やSCW、ライブカメラで確かめられます。
  • 冷え込み:10月下旬の夜は気温がぐっと下がります。服装の目安は秋の衣替えの記事を参考に。

サイト内のツールで「過去の10月23日」も確かめる

日付と地点を変えて、1968年以降の同じ日の天気や晴れる確率を調べられます。

読み込み中…

10月の都道府県別の晴れやすさは、都道府県ツールで比べられます。

よくある質問(FAQ)

Q. 2026年の十三夜はいつですか?

A. 2026年の十三夜は10月23日(金)です。旧暦の9月13日にあたり、「後の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。満月は3日後の10月26日です。

Q. 「十三夜に曇りなし」は本当ですか?

A. 傾向としては正しいです。1989〜2025年の37回を全国51地点で調べると、十三夜の夜に晴れた割合は全国平均53.0%で、十五夜(42.4%)より高く、51地点中44地点で十三夜のほうが晴れていました。ただし「曇りなし」とまではいかず、半分ほどの夜は雲が多くなっています。

Q. なぜ十三夜は十五夜より晴れやすいのですか?

A. 十三夜のころ(10月上旬〜11月上旬)は秋雨前線や台風の影響が減り、移動性高気圧に覆われる「秋晴れ」の日が増えるためです。10月1日〜11月5日のふつうの夜も48.3%が晴れていて、十三夜という日が特別というより、季節の違いと考えられます。

Q. 十三夜がいちばん見やすい地域はどこですか?

A. 西日本です。晴れた割合は下関70%、広島・福岡・佐賀・熊本68%が上位でした。沖縄・奄美は十五夜のほうが晴れていて、十三夜のころは北東の季節風で雲が出やすくなるためと考えられます(ただし差の一部は年ごとの偶然の影響)。

Q. 東京で十三夜が見える確率は?

A. 東京は37回中46%の夜が晴れました(十五夜は43%)。雲の切れ間から見えた夜も含めると62%、十二夜〜十四夜の3晩のどこかで晴れた年は73%です。

Q. 十三夜の月は何時ごろ見られますか?

A. 2026年10月23日の月の出は東京で15時ごろです。日没のころは東の低い空にあり、20〜21時ごろには南の空の高いところにのぼります。夕方から夜の早い時間が見ごろです。

Q. 十三夜の天気予報はいつ出ますか?

A. 気象庁の週間天気予報に入るのは1週間前の10月16日ごろ、府県天気予報(翌々日まで)に入るのは10月21日ごろです。記事内のツールは予報が出ると自動で表示します。

まとめ
  • 2026年の十三夜は10月23日(金)。夕方から夜の早い時間が見ごろ。
  • 十三夜に晴れた割合は全国平均53.0%で、十五夜(42.4%)より高い。「十三夜に曇りなし」は傾向として正しい。
  • 理由は季節。秋雨・台風の影響が減り、移動性高気圧で秋晴れが増える時期に当たる。
  • 西日本ほど見やすく、沖縄・奄美は十五夜のほうが晴れていた。ツールで自分の街の記録と当日の予報を確かめてください。

出典:気象庁「過去の気象データ」(全国51地点の天気概況(夜:18時〜翌6時)、1989〜2025年)、気象庁「府県天気予報・週間天気予報」(ツール内で読み込み)。十三夜・十五夜の日付は天文計算による朔(新月)と中気(秋分・霜降)から旧暦を求めたもの(2022〜2026年は国立天文台・各種暦と一致を確認)。月の出・月齢・満月の時刻は筆者の天文計算。集計・計算は筆者。

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