※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます
こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
【すぐわかる答え】2026年の11月は、北海道・東北(北日本)は「平年並か寒い」、関東から九州(東日本・西日本)と沖縄は「暖かい」見込みです。気象庁の1か月予報(10月29日発表、10月31日〜11月30日)では、北日本の気温は「低い40%・平年並40%・高い20%」、東日本は「高い50%」、西日本と沖縄・奄美は「高い60%」。とくに11月最初の1週間は、北日本で「低い70%」と寒気が強い一方、東日本・西日本は「高い」予想で、南北で対照的なスタートになります。
では「平年より高い」とは、具体的に何℃のこと?この記事では、全国10都市の11月の平均気温を1991〜2025年の35年分集計し、気象庁の予報の「低い・平年並・高い」が各都市で何℃にあたるのかを計算しました。都市を選ぶと、35年間の11月がグラフで出て、「今年が高ければ何℃くらい?」がひと目でわかるツールつきです。
この記事の結論(30秒で読める版)
- 北日本(札幌・仙台など):1か月の気温は「平年並か低い」。11月1週目は「低い70%」で、冬の寒さが早めにきそうです。
- 東日本(東京・名古屋・新潟など):「高い50%」。1週目・3〜4週目も「高い」の確率が最も大きい予想です。
- 西日本(大阪・福岡など)・沖縄:「高い60%」。暖かい11月になりそうです。
- 「高い」の目安(この記事の計算による都市別の目安):11月の平均気温が東京13.1℃以上、大阪14.5℃以上、福岡14.7℃以上、札幌5.9℃以上。
- 10月はすでに全国で暖かかった:10月1〜30日の平均気温は10都市すべてで平年値を上回り、名古屋+2.5℃、鹿児島+2.5℃、福岡+2.2℃、東京+2.0℃。10月下旬の寒気はあっても、月全体では暖かい秋です。
11月の気温チェッカー(都市を選ぶだけ)
都市を選ぶと、その都市の11月の平均気温35年分と、「低い・平年並・高い」の境目、気象庁の今年の予報確率が出ます。グラフの赤は「高い」、青は「低い」、灰色は「平年並」にあたる年です。
–の今年の予報(気象庁1か月予報、10月29日発表)
データ:気象庁「過去の気象データ検索」各地点の月平均気温(11月)をのぶやんが集計。「平年並」の範囲は、各都市の1991〜2020年の30年を低い順に並べてほぼ3等分した境目から求めた目安で、気象庁の予報(地域の平均気温の平年差で判定)と完全に同じではありません。東京は2014年12月に観測場所が大手町から北の丸公園に移ったため、1991〜2014年の値を移転の差(約1.2℃)だけ低く補正しています。
気象庁の1か月予報(10月29日発表)のポイント
| 地域 | 1か月(10/31〜11/30) | 1週目(10/31〜11/6) | 2週目(11/7〜11/13) | 3〜4週目(11/14〜11/27) |
|---|---|---|---|---|
| 北日本 | 低40・並40・高20 | 低70・並20・高10 | 低40・並40・高20 | 低20・並40・高40 |
| 東日本 | 低10・並40・高50 | 低10・並40・高50 | 低20・並40・高40 | 低10・並30・高60 |
| 西日本 | 低10・並30・高60 | 低10・並30・高60 | 低20・並40・高40 | 低10・並30・高60 |
| 沖縄・奄美 | 低10・並30・高60 | 低10・並30・高60 | 低10・並40・高50 | 低10・並30・高60 |
予報の解説によると、1か月平均の海面気圧は日本の北東で平年より低く、東シベリアで高いため、期間の前半は北日本を中心に西高東低の冬型の気圧配置が強まる見込みです。上空約1500mの気温は沿海州付近で平年より低い一方、大陸から本州の南にかけては平年より高く、東・西日本と沖縄・奄美は暖かい空気に覆われやすいとされています。
天気は、北日本の日本海側で曇りや雨または雪の日が多く、北日本と東日本の太平洋側では晴れの日が平年より少ない見込みです。降水量は北日本太平洋側と東・西日本で「平年並か多い」。関東など東日本の太平洋側は、暖かいけれど、すっきり晴れる日はやや少なめの11月になりそうです。
北海道・東北に出ていた低温に関する早期天候情報のとおり、11月の入りは北日本で寒くなります。一方、「エルニーニョなのに寒い」の理由はこちらの記事で解説しています。
図解:「平年並」「高い」は3等分で決まる
気象庁の1か月予報の「低い・平年並・高い」は、地域(北日本・東日本など)ごとに複数地点の平均気温の平年差を求め、1991〜2020年の30年分を低い順に並べて3等分(各33%)した境目で決めています。つまり「平年並」は30年のうち真ん中の3分の1に入る範囲、「高い」は上位3分の1に入る暖かさ、という意味です。この記事では、同じ考え方を各都市の観測値にあてはめて、都市ごとの目安を計算しました。
ポイントは、「平年並」の幅がとても狭いことです。東京の11月なら12.1〜13.0℃の1℃ほど。平年値(12.5℃)を月平均で0.6℃上回るだけで「高い」になります。体感では「少し暖かい日が多い」くらいの差ですが、紅葉の色づきや冬物の売れ行きに影響することがあります。
データで検証:10都市の11月の気温
| 都市 | 予報の地域 | 11月の平年値(気象庁) | 「平年並」の範囲(目安) | 「高い」の目安 | 2025年 | 35年で最も暖かい11月 | 35年で最も寒い11月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 北日本 | 5.2℃ | 4.8〜5.8℃ | 5.9℃以上 | 5.4℃ | 7.3℃(2021年) | 2.1℃(2016年) |
| 仙台 | 北日本 | 9.8℃ | 9.4〜10.2℃ | 10.3℃以上 | 10.5℃ | 11.9℃(2022年) | 7.0℃(2002年) |
| 新潟 | 東日本 | 10.5℃ | 10.3〜11.3℃ | 11.4℃以上 | 10.9℃ | 13.0℃(2004年) | 7.4℃(2002年) |
| 東京※ | 東日本 | 12.5℃ | 12.1〜13.0℃ | 13.1℃以上 | 12.8℃ | 14.5℃(2022年) | 10.4℃(2002年) |
| 名古屋 | 東日本 | 12.6℃ | 12.1〜13.2℃ | 13.3℃以上 | 12.8℃ | 14.6℃(2022・2024年) | 9.4℃(2002年) |
| 大阪 | 西日本 | 13.8℃ | 13.4〜14.4℃ | 14.5℃以上 | 13.9℃ | 15.5℃(2003年) | 11.1℃(2002年) |
| 広島 | 西日本 | 12.9℃ | 12.5〜13.4℃ | 13.5℃以上 | 13.3℃ | 14.9℃(2022年) | 9.7℃(2002年) |
| 福岡 | 西日本 | 14.2℃ | 13.7〜14.6℃ | 14.7℃以上 | 14.8℃ | 16.3℃(2011年) | 11.5℃(2002年) |
| 鹿児島 | 西日本 | 16.2℃ | 15.6〜16.8℃ | 16.9℃以上 | 16.5℃ | 18.9℃(2003年) | 13.1℃(2002年) |
| 那覇 | 沖縄・奄美 | 22.5℃ | 22.5〜22.9℃ | 23.0℃以上 | 23.4℃ | 23.9℃(2024年) | 21.0℃(1991年ほか) |
- いちばん寒かった11月は2002年:仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・鹿児島の8都市で、35年で最も寒い11月でした。
- 暖かい11月の記録は2000年代以降に集中:2003・2004・2011・2021・2022・2024年など。那覇は2024年の23.9℃が35年で最も暖かい11月です。
- 昨年(2025年)の11月は、札幌5.4℃・東京12.8℃・大阪13.9℃が「平年並」、仙台10.5℃・福岡14.8℃・那覇23.4℃は「高い」でした。
2026年10月はどうだった?もう「暖かい秋」
10月下旬は寒気が入り「急に寒くなった」と感じた方も多いと思いますが、10月全体で見ると全国的に暖かい月でした。
| 都市 | 2026年10月(1〜30日の平均) | 10月の平年値(気象庁) | 差 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 13.4℃ | 12.1℃ | +1.3℃ |
| 仙台 | 16.9℃ | 15.7℃ | +1.2℃ |
| 新潟 | 17.6℃ | 16.7℃ | +0.9℃ |
| 東京 | 20.0℃ | 18.0℃ | +2.0℃ |
| 名古屋 | 21.1℃ | 18.6℃ | +2.5℃ |
| 大阪 | 21.3℃ | 19.5℃ | +1.8℃ |
| 広島 | 20.5℃ | 18.8℃ | +1.7℃ |
| 福岡 | 21.8℃ | 19.6℃ | +2.2℃ |
| 鹿児島 | 24.1℃ | 21.6℃ | +2.5℃ |
| 那覇 | 26.8℃ | 25.5℃ | +1.3℃ |
10都市すべてで平年値を上回り、東京・名古屋・福岡・鹿児島では2℃以上高くなりました。10月下旬の寒さは今季一番の冷え込みとして話題になりましたが、それまでの暖かさが大きかったのです。10月下旬まで真夏日になった地点については10月21日以降の真夏日の記事もどうぞ。
都道府県の11月の気温と、去年の今ごろを調べる
去年の今ごろの東京
読み込み中…
11月中旬の大阪、過去はどんな天気?
暖かい11月・寒い11月で、暮らしはどう変わる?
- 紅葉:紅葉は最低気温が8℃を下回るころから進みます。東・西日本が暖かいと、見頃は平年より遅れがちです。各地の見頃は東京・京都・大阪・福岡の記事で。
- 服装:東京の11月は平均13〜14℃前後。暖かい年はコートの出番が遅くなります。目安はセーター・コート・ダウンはいつから?で。
- 小春日和:11月の暖かく穏やかな晴れの日。今年は暖かい予想ですが、北・東日本の太平洋側では晴れの日が平年より少なめの見込みです(小春日和はいつ?)。
- 北日本は冬支度を早めに:11月1週目は低温の確率70%。冬タイヤや暖房の準備は早めがおすすめです(冬タイヤに替える時期)。
- 体調:寒暖差が大きいと体調をくずしやすい時期。乾燥とインフルエンザの関係はインフルエンザと湿度の記事で。
よくある質問
Q1. 2026年の11月は暑い?寒い?
気象庁の1か月予報(10月29日発表)では、北日本は「平年並か低い」、東日本は「高い」(確率50%)、西日本と沖縄・奄美は「高い」(確率60%)の見込みです。北海道・東北は寒め、関東から九州は暖かめの11月になりそうです。
Q2. 「平年より高い」とは何℃のこと?
1991〜2020年の30年を低い順に3等分した上位3分の1に入る暖かさのことです(気象庁は地域の平均で判定)。この記事の計算による都市別の目安では、11月の平均気温が東京13.1℃以上、大阪14.5℃以上です。
Q3. 11月最初の週の寒さは?
10月31日〜11月6日の1週目は、北日本で「低い」確率が70%と高く、強い寒気の影響を受けやすい見込みです。東日本・西日本は「高い」確率が50〜60%です。
Q4. 東京の11月の平均気温は?
気象庁の平年値(1991〜2020年)は12.5℃です。東京は2014年12月に観測場所が大手町から北の丸公園に移っており、移転分を補正すると35年で最も暖かいのは2022年の14.5℃、最も寒いのは2002年の10.4℃でした。
Q5. 2026年の10月は暖かかった?
はい。10月1〜30日の平均気温は、この記事の10都市すべてで平年値を上回り、東京・名古屋・福岡・鹿児島は2℃以上高くなりました。
Q6. 1か月予報はどのくらい当たる?
1か月予報は「どちらに偏りやすいか」を確率で示すもので、1日ごとの天気を当てるものではありません。具体的な日の天気は、週間予報や2週間気温予報で確認しましょう。
あわせて読みたい
- 低温の早期天候情報 2026|北海道・東北
- エルニーニョなのに寒いのはなぜ?
- 今年の冬は暖冬?2026-27年
- 文化の日は本当に晴れの特異日?
- 小春日和はいつ?2026年
- セーター・コート・ダウンはいつから?
- 2026年の紅葉はいつ?暑さで遅れる?
- 初霜・初氷はいつ?
- スキー場オープン2026はいつ?
- 鰤起こし(冬の雷)はいつ?
- 過去の天気を調べる
- 東京の気候(平年値)
まとめ
- 2026年11月は北日本が平年並か寒め、東・西日本と沖縄は暖かい見込み(気象庁1か月予報)。
- 11月1週目は北日本で低温の確率70%。冬支度は北から早めに。
- 「高い」は30年の上位3分の1。都市別の目安は東京13.1℃以上、大阪14.5℃以上、福岡14.7℃以上。
- 10月はすでに10都市すべてで平年を上回る暖かい秋。紅葉は遅れぎみ。
- 上の11月の気温チェッカーで、あなたの近くの都市の「平年並」の範囲を確かめてみてください。
出典
- 気象庁「1か月予報」解説資料(2026年10月29日発表)
- 気象庁「過去の気象データ検索」月ごとの値(平均気温):札幌・仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・鹿児島・那覇、1991年〜2026年10月30日
- 気象庁「季節予報の説明」(階級区分の考え方)
※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます


