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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
【すぐわかる答え】福岡市の紅葉(かえで)の平年の紅葉日は12月1日です。気象庁の1か月予報(10月29日発表)で西日本の11月は気温が「高い」確率60%のため、当ブログの計算では2026年の福岡市の紅葉日は12月5日ごろ(11月の気温しだいで11月27日〜12月10日)の見込みです。見頃は平地の公園で12月上旬、標高の高い山ほど早く、雷山千如寺(約400m)で11月下旬、英彦山(約750m)では11月上旬〜中旬が目安です。福岡の紅葉日は1950〜60年代の「11月1日ごろ」から、この60年で約1か月遅くなりました。
「福岡の紅葉の見頃はいつ?」「今年は暑かったから遅い?」——福岡では10月下旬まで夏日が続き、2026年10月の福岡の平均気温は29日までの速報値で21.9℃と、平年(19.6℃)より2℃以上高くなっています。10月20日には最高気温31.3℃の真夏日もありましたが、28〜29日になってようやく最低気温が13℃台、11℃台(速報値)まで下がり、朝晩は秋らしくなってきました。
この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、福岡管区気象台が1955年から観測している「かえでの紅葉日」と気温のデータを集計し、福岡の紅葉がどれだけ遅くなったのか、今年の見頃はいつかを予想しました。行く場所の標高と11月の気温を選ぶと見頃の目安がわかるチェッカーは、今季の福岡の冷え込みを毎日自動で反映します。
- 福岡市のかえでの紅葉日は平年12月1日(昨年2025年も12月1日)。2026年は12月5日ごろの見込み(11月が平年並みなら12月1日ごろ、かなり暖かければ12月10日ごろ)
- 見頃の目安:福岡市内の公園は12月上旬、雷山千如寺(約400m)は11月下旬、英彦山(約750m)は11月上旬〜中旬(標高100mごとに約3.5日早い)
- 福岡の紅葉日は1955〜69年の平均11月1日ごろ→2010年代は12月7日ごろと、60年で約1か月遅くなった(直近2020〜25年の平均は12月3日ごろ)
- 1991年以降は、10月の暑さより「11月の気温」で決まる(相関係数:11月0.71、10月0.28)。11月が1℃高いと約4.5日遅れる
- 最低気温が8℃以下になった初日から、紅葉日まで平均16.5日(過去14年、4〜30日)。今季はまだ8℃以下の日がない(10月29日まで)
- いちょうの黄葉日は平年11月20日だが、最近10年の平均は12月1日。2025年は12月6日
▶ 見頃チェッカー(標高・11月の気温で予想) ▶ 60年でどれだけ遅くなった? ▶ 九州各地の紅葉日
福岡の紅葉 見頃チェッカー:標高と11月の気温で予想
行く場所の標高と、11月の気温の見込みを選んでください。福岡市の紅葉日の予想と、その場所の見頃の目安を計算します。初期設定の「平年より高い」は、気象庁の1か月予報(西日本で気温が高い確率60%)に合わせたものです。下の欄には、今季の福岡の最低気温から計算した紅葉日の目安が毎日自動で表示されます。
チェッカーの予想は、福岡管区気象台の標本木(かえで)の紅葉日をもとにしています。気象庁の「紅葉日」は、標本木の葉の大部分が紅色に変わった状態になった最初の日のことで、「色づき始め」ではありません。この記事では、紅葉日を「見頃の中心」、その前後1週間ほどを「見頃」として目安を出しています。
福岡の紅葉は60年で約1か月遅くなった
福岡管区気象台のかえでの紅葉日を、年代ごとに平均しました。10月・11月の平均気温もあわせて並べています。
| 期間 | 紅葉日の平均 | 観測年数 | 10月の平均気温 | 11月の平均気温 |
|---|---|---|---|---|
| 1955〜1969年 | 11月1日 | 12年 | 17.6℃ | 12.6℃ |
| 1970年代 | 11月10日 | 9年 | 18.4℃ | 12.7℃ |
| 1980年代 | 11月17日 | 10年 | 18.5℃ | 13.3℃ |
| 1990年代 | 11月27日 | 10年 | 19.0℃ | 14.1℃ |
| 2000年代 | 11月30日 | 10年 | 19.8℃ | 14.1℃ |
| 2010年代 | 12月7日 | 9年 | 19.9℃ | 14.4℃ |
| 2020〜2025年 | 12月3日 | 6年 | 20.7℃ | 15.2℃ |
1955〜69年の平均は11月1日ごろでしたが、1990年代に11月下旬、2010年代には12月7日ごろになりました。1955〜2025年のデータに直線を当てはめると、10年で約6日のペースで遅くなっています。最も早かったのは1961年の10月12日、最も遅かったのは2015年の12月16日です。
同じ期間に、福岡の11月の平均気温は12.6℃から15.2℃へと約2.6℃上がりました。地球温暖化に加えて、福岡市の都市化(ヒートアイランド)の影響も含まれていると考えられます。なお、標本木は長い年月のあいだに植え替えられることもあるため、1950〜60年代との比較には木の違いによる差も含まれる点に注意してください。全国の傾向は紅葉が遅いのはなぜ?で詳しく解説しています。
10月の暑さより「11月の気温」で決まる
今年は10月の暑さが目立ちましたが、紅葉の時期にはどのくらい影響するのでしょうか。1991〜2025年の福岡の紅葉日と、10月・11月の平均気温の関係を調べました。
| 比べた気温 | 相関係数 | 気温が1℃高いと |
|---|---|---|
| 10月の平均気温 | 0.28(弱い) | 約1.9日遅い |
| 11月の平均気温 | 0.71(強い) | 約4.5日遅い |
| 10〜11月の平均 | 0.66 | 約5.8日遅い |
結果ははっきりしていて、紅葉の時期を決めるのは10月より11月の気温でした。実際、10月が22.4℃と記録的に暑かった2025年は12月1日、22.0℃だった2024年は12月6日で、平年(12月1日)から大きくは遅れていません。カエデの葉が赤くなるのは、気温が下がって葉の中で赤い色素(アントシアニン)がつくられるためで、色づきが進む11月に冷え込むかどうかが大事なのです。
この関係(11月が1℃高いと約4.5日遅い)を使い、11月の気温ごとに2026年の福岡市の紅葉日を計算すると次のとおりです。予想の誤差は、3回に2回が±5日以内、大きく外れる年は±10日ほどです。
| 11月の平均気温 | 2026年の紅葉日の目安 |
|---|---|
| 13.2℃(平年より1℃低い) | 11月27日ごろ |
| 14.2℃(平年並み) | 12月1日ごろ |
| 15.2℃(平年より1℃高い) | 12月5日ごろ |
| 16.2℃(平年より2℃高い) | 12月10日ごろ |
気象庁が10月29日に発表した1か月予報(10月31日〜11月30日)では、西日本の平均気温は「高い」確率が60%です。「高い」は平年より何℃高いかを示すものではありませんが、2020〜2025年の福岡の11月の平均気温が15.2℃(平年より1.0℃高い)だったことも踏まえ、今年も15℃前後と仮定して、12月5日ごろを2026年の予想としました。11月の天気の見通しは11月の天気2026(1か月予報)でも解説しています。
最低気温8℃以下の初日から約16〜17日後が目安
紅葉は「最低気温が8℃以下になると色づき始める」とよく言われます。福岡の過去15年について、最低気温8℃以下の初日と紅葉日を比べました(紅葉日の観測がない2014年を除く14年)。
| 年 | 最低気温8℃以下の初日 | 紅葉日 | 日数 |
|---|---|---|---|
| 2011 | 11月21日 | 12月10日 | 19日 |
| 2012 | 11月2日 | 11月28日 | 26日 |
| 2013 | 11月18日 | 12月10日 | 22日 |
| 2015 | 11月26日 | 12月16日 | 20日 |
| 2016 | 11月24日 | 12月10日 | 16日 |
| 2017 | 11月16日 | 11月30日 | 14日 |
| 2018 | 11月21日 | 12月5日 | 14日 |
| 2019 | 11月15日 | 12月8日 | 23日 |
| 2020 | 11月5日 | 12月5日 | 30日 |
| 2021 | 11月27日 | 12月1日 | 4日 |
| 2022 | 12月1日 | 12月6日 | 5日 |
| 2023 | 11月13日 | 11月30日 | 17日 |
| 2024 | 11月24日 | 12月6日 | 12日 |
| 2025 | 11月22日 | 12月1日 | 9日 |
8℃以下の初日から紅葉日までは平均16.5日でした。ただし4日(2021年)から30日(2020年)までばらつきが大きく、一度冷え込んでも、その後に暖かい日が続くと紅葉は進みません。2026年は10月29日の最低気温11.9℃が今季最低で、まだ8℃以下の日はありません。上のチェッカーでは、8℃以下の日が観測されるとその日付から目安を自動で計算します。朝の冷え込みの記録は今季一番の冷え込みとは?や初霜・初氷はいつ?でも確認できます。
標高が高い名所ほど早い:場所別の見頃の目安
気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がります。福岡の秋は1日に約0.17℃ずつ気温が下がっていくので(平年値で10月19.6℃→11月14.2℃)、標高100mの差は約3.5日の差になります。福岡市の紅葉日を12月5日ごろとすると、標高別の見頃の目安は次のとおりです。
| 場所のタイプ | 見頃の中心の目安 | 名所の例 |
|---|---|---|
| 平地の公園(0〜50m) | 12月5日ごろ | 舞鶴公園(福岡城跡)、友泉亭公園、大濠公園日本庭園 |
| 山すその寺社・城下町(約150m) | 11月30日ごろ | 秋月城跡(朝倉市)、竈門神社(太宰府市) |
| 山あいの寺・渓谷(約300〜450m) | 11月20〜25日ごろ | 雷山千如寺大悲王院(糸島市、約400m)など |
| 山地(約750m) | 11月9日ごろ | 英彦山(奉幣殿付近) |
| 高い山(約1000m) | 10月末〜11月初め | くじゅう 長者原付近 |
| より高い山(1300m以上) | 10月中旬〜下旬 | くじゅう連山の山腹〜山頂付近 |
この計算は、観光情報サイトの「例年の見頃」ともおおむね合っています。たとえばウォーカープラスでは、雷山千如寺は例年11月中旬〜下旬、秋月城跡は11月下旬〜12月上旬、英彦山は10月下旬〜11月中旬とされており、計算の11月21日ごろ・11月30日ごろ・11月9日ごろはそれぞれの範囲に入ります。英彦山(奉幣殿付近で約750m)は11月上旬から中旬、九州本土の高い山の代表であるくじゅう連山は、標高1300m以上の山腹で10月中旬〜下旬に見頃を迎えます(くじゅうの紅葉 見頃2026)。糸島や英彦山の気温は前原(糸島市)の気候・添田の気候の地点ページで、福岡市は福岡の気候で確認できます。
きれいに色づく年・くすむ年の違い
紅葉の「時期」は11月の気温で決まりますが、「色のきれいさ」には別の条件があります。一般に、①昼は晴れて日差しがあり、②夜はぐっと冷え込み(昼と夜の気温差が大きい)、③葉が乾きすぎないことが、鮮やかな赤になる条件といわれます。日中の光合成でつくられた糖分が、夜の冷え込みで葉にとどまり、赤い色素のもとになるためです。
反対に、11月に曇りや雨の日が多い年や、夜も気温が下がらない暖かい年は、色づきが遅れるうえに、赤くなりきらずに茶色っぽく散ってしまうことがあります。台風や強風で葉が傷んだ年も色がくすみがちです。2026年の気象庁1か月予報では、福岡を含む西日本日本海側は「天気は数日の周期で変わる」見込みで、晴れと雨が交互に来る、ほぼ例年どおりの11月になりそうです。あとは、11月中旬以降にしっかり冷え込む日があるかどうかが、色の鮮やかさのカギになります。
「紅葉日」と「見頃」の違い
ニュースなどで目にする「紅葉の見頃」と、気象庁の「紅葉日」は、同じ意味ではありません。気象庁の紅葉日は、気象台の構内などにある決まった1本の標本木を観測し、葉の大部分が紅色になった最初の日を記録したものです。全国で同じ基準で長く続けている観測なので、年ごとの比較や温暖化の影響を調べるのに向いています。
一方、観光地の「見頃」は、名所の木々全体が色づいている期間のことで、観光協会や自治体が現地の様子を見て発表します。名所には多くの木があり、日当たりや木の種類で色づきが違うため、見頃は1〜2週間ほど続くのがふつうです。この記事のチェッカーは、標本木の紅葉日をもとに「見頃の中心」を推定しているので、実際に出かける前には、各名所の最新の色づき情報もあわせて確認してください。
九州各地の紅葉日:平年と昨年
九州・山口の気象台が観測しているかえでの紅葉日の平年値と、最近2年の観測日です。
| 地点 | 平年値 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 福岡 | 12月1日 | 12月6日 | 12月1日 |
| 佐賀 | 11月30日 | 12月12日 | 12月3日 |
| 長崎 | 12月7日 | 12月16日 | 12月2日 |
| 熊本 | 12月2日 | 12月19日 | 12月15日 |
| 大分 | 11月28日 | 11月29日 | 11月25日 |
| 宮崎 | 12月4日 | 12月2日 | 11月26日 |
| 鹿児島 | 12月15日 | 12月10日 | 12月2日 |
| 下関 | 12月6日 | 12月9日 | 12月3日 |
九州の平地では、おおむね11月下旬〜12月中旬が紅葉の時期です。平年では大分(11月28日)・佐賀(11月30日)が早く、鹿児島(12月15日)・長崎(12月7日)・下関(12月6日)が遅めです。宮崎は最近2年が平年より早く、熊本は2025年が12月15日と平年より13日遅くなりました。
いちょうの黄葉はいつ?
福岡管区気象台のいちょうの黄葉日は平年11月20日ですが、最近10年(2016〜2025年)の平均は12月1日と、平年より10日ほど遅くなっています。2025年は12月6日、2024年は12月11日でした。いちょう並木の見頃も、かえでと同じく12月上旬までずれ込むことが増えています。東京のいちょうは東京の紅葉・いちょう 見頃2026で予想しています。
紅葉狩りの日の天気と服装
見頃の時期の週末や祝日に晴れやすいかどうかは、過去の天気から確率で調べられます。下のツールは、福岡で勤労感謝の日(11月23日、2026年は3連休の最終日)前後の各日に晴れた割合を表示します。山の名所の見頃にちょうど重なる時期です。日付を変えて、行きたい日の晴れやすさも調べてみてください。
福岡市内の見頃の中心と予想される12月5日(土)・6日(日)前後の晴れやすさはこちらです。
去年の今ごろと比べて今年は暖かいのか寒いのかは、次のツールでわかります。
読み込み中…
紅葉の名所は、街より気温が低いことがほとんどです。山の上では街より5〜6℃低く、風も強くなります。服装の目安は紅葉狩りの服装は?やセーター・コート・ダウンはいつから?、朝晩の気温差は寒暖差チェッカーでチェックしてください。福岡県の11月の気温をほかの県と比べたい方は、下のツールが便利です。
よくある質問
Q. 福岡の紅葉の見頃は2026年はいつですか?
福岡市の平地(公園など)は12月上旬が見頃の目安です。当ブログの計算では、11月の気温が平年より1℃高い場合、福岡管区気象台のかえでの紅葉日は12月5日ごろです(平年は12月1日)。
Q. 今年の紅葉は暑さで遅れますか?
福岡では10月の暑さと紅葉日の関係は弱く(1991年以降の相関係数0.28)、11月の気温で決まります(相関係数0.71)。11月が1℃高いと約4.5日遅れる計算です。気象庁の1か月予報では西日本の11月は気温が高い確率60%で、平年より数日遅れる可能性があります。
Q. 福岡の紅葉は昔より遅くなったのですか?
はい。福岡管区気象台のかえでの紅葉日は、1955〜69年の平均が11月1日ごろでしたが、2010年代は12月7日ごろでした。60年で約1か月遅くなっています。
Q. 糸島や英彦山など山の紅葉はいつですか?
標高が100m上がると約3.5日早くなる計算です。雷山千如寺(約400m)なら11月下旬、英彦山(奉幣殿付近で約750m)は11月上旬〜中旬が目安です。
Q. 紅葉は最低気温何℃で始まりますか?
一般に最低気温8℃以下になると色づきが進むといわれます。福岡では、最低気温8℃以下の初日から紅葉日まで平均16.5日(過去14年、4〜30日)でした。
Q. 福岡のいちょうの見頃はいつですか?
福岡管区気象台のいちょうの黄葉日は平年11月20日ですが、最近10年の平均は12月1日で、2025年は12月6日でした。12月上旬までが目安です。
Q. 九州で紅葉が早いのはどこですか?
気象台の観測では、平年の紅葉日は大分(11月28日)や佐賀(11月30日)が早く、鹿児島(12月15日)が遅めです。山の名所では、くじゅう連山の標高1300m以上の山腹が10月中旬〜下旬に見頃を迎えます。
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- 九州の平地はおおむね11月下旬〜12月中旬。いちょうも最近は12月上旬までずれ込む
出典:気象庁「生物季節観測の情報」(かえでの紅葉日・いちょうの黄葉日 累年値)、気象庁「過去の気象データ検索」(福岡の月平均気温・日最低気温、2026年10月は速報値)、気象庁「季節予報(1か月予報、2026年10月29日発表)」。年代平均・相関・予想・標高別の目安・ツールは当ブログの計算によるものです。各名所の見頃の最新情報は、自治体や観光協会の発表をご確認ください。
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