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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
2026年11月7日は二十四節気の立冬。ニュースや暦で「太陽黄経が225度になる日」という説明を見て、「太陽黄経って何?」と思った方も多いのではないでしょうか。国立天文台の発表では、2026年に太陽黄経が225度になるのは11月7日18時52分。つまり立冬の「瞬間」はこの日の夕方です。
この記事では、太陽黄経のしくみを図で説明し、いまの太陽黄経と次の節気までの残り時間がわかる計算ツールを用意しました。国立天文台の2026・2027年の発表値と照らし合わせて、計算が1分以内で合うことも確かめています。
【すぐわかる答え】太陽黄経は、地球から見た太陽の位置を「春分点から何度進んだか」で表した角度。15度ごとに二十四節気があり、立冬は225度。2026年は11月7日18時52分、来年2027年は11月8日0時39分です。
- 太陽黄経は、地球から見た太陽が、空の通り道(黄道)を春分点から東へ何度進んだかを表す角度。春分が0度、夏至90度、秋分180度、冬至270度
- 二十四節気は15度ごと(360÷24)。立冬は225度で、2026年は11月7日18時52分(国立天文台)。その時刻を含む11月7日が「立冬の日」
- 節気の時刻は毎年約5時間49分ずつ遅れ(実際の差は5時間44〜48分)、うるう年で戻る。そのため立冬は11月7日が多く、2027年は11月8日0時39分(1990〜2060年で8日になるのは14回)
- 太陽の進み方は季節で変わり、冬は速く夏は遅い。節気の間隔は14.7日〜15.7日、春分→秋分は秋分→春分より約7.5日長い
- 太陽黄経 計算ツールで、いまの角度・次の節気までの時間・好きな年の全節気を確認できます
太陽黄経 計算ツール:いま何度? 次の節気まであと何時間?
ページを開いた時点の太陽黄経を計算し、いまがどの節気の期間か、次の節気は何日何時で、あと何時間かを表示します(30秒ごとに更新)。下の段では、好きな日時の太陽黄経と、1990〜2060年の好きな年の二十四節気の日時を調べられます。誕生日や記念日が何の節気の期間かを調べるのにも使えます。
誕生日や記念日の節気がわかったら、その日の天気も調べてみましょう。「過去の天気検索」で地点と日付を選ぶと、気象庁の記録が見られます。太陽の高さで決まる現象を計算するツールには「虹が出る時間と方角は?」もあります。冬の夜空の楽しみは「しし座流星群2026は見える?」で。
太陽黄経とは? 地球から見た「太陽の住所」
地球は1年かけて太陽のまわりを回っています。これを地球から見ると、太陽が星座の間を少しずつ動いて、1年で空を1周しているように見えます。この太陽の見かけの通り道を「黄道(こうどう)」といいます。
黄道の上に目盛りを付けるとき、出発点にするのが春分点(太陽が天の赤道を南から北へ横切る点)です。春分点を0度として、太陽が東回りに何度進んだかを表したのが太陽黄経。いわば、1年を360度の時計に見立てたときの「太陽の針の位置」です。
図のように、地球が立冬の位置に来たとき、地球から見た太陽は春分点から225度の方向にあります。春分(0度)から夏至(90度)、秋分(180度)を経て、冬至(270度)まで、ちょうど4分の3周の手前にあたるのが立冬です。
二十四節気は「15度ごと」:2026年の全節気と太陽黄経
二十四節気は、太陽黄経を15度ずつ24に分けた目印です。日本では江戸時代の天保暦(1844年〜)から、この「太陽の位置で決める」方法(定気法)が使われています。それより前は、1年の日数を24等分する方法(平気法)でした。現在の節気の日時は、国立天文台が毎年2月に「暦要項」として発表しています。
| 季節 | 節気と太陽黄経・日時(2026年、日本時間) |
|---|---|
| 春 | 立春315度 2月4日5:02/雨水330度 2月19日0:52/啓蟄345度 3月5日22:59/春分0度 3月20日23:46/清明15度 4月5日3:40/穀雨30度 4月20日10:39 |
| 夏 | 立夏45度 5月5日20:49/小満60度 5月21日9:37/芒種75度 6月6日0:48/夏至90度 6月21日17:25/小暑105度 7月7日10:57/大暑120度 7月23日4:13 |
| 秋 | 立秋135度 8月7日20:43/処暑150度 8月23日11:19/白露165度 9月7日23:41/秋分180度 9月23日9:05/寒露195度 10月8日15:29/霜降210度 10月23日18:38 |
| 冬 | 立冬225度 11月7日18:52/小雪240度 11月22日16:23/大雪255度 12月7日11:53/冬至270度 12月22日5:50/小寒285度 1月5日17:23/大寒300度 1月20日10:45 |
節気には「その瞬間」の時刻があり、その時刻を含む日が節気の日になります。今年の立冬は18時52分なので、11月7日が立冬。暦の上ではこの日から冬で、次の小雪(11月22日16時23分)の前日までが「立冬の期間」です。立冬の日の気温が本当に冬らしいかは「立冬2026はいつ?「冬の始まり」は本当?」で51地点のデータを使って検証しています。
二十四節気の一覧と意味
| 節気 | 太陽黄経 | おおまかな意味 |
|---|---|---|
| 立春 | 315度 | 春の始まり。節分の翌日 |
| 雨水 | 330度 | 雪が雨に変わり、氷が解け始めるころ |
| 啓蟄 | 345度 | 土の中の虫が動き出すころ |
| 春分 | 0度 | 昼と夜の長さがほぼ同じ。春の彼岸の中日 |
| 清明 | 15度 | すべてが清らかで明るいころ |
| 穀雨 | 30度 | 穀物をうるおす春の雨 |
| 立夏 | 45度 | 夏の始まり |
| 小満 | 60度 | 草木が育ち、満ち始めるころ |
| 芒種 | 75度 | 稲など穂の出る穀物の種をまくころ |
| 夏至 | 90度 | 昼がいちばん長い |
| 小暑 | 105度 | 暑さが本格的になり始める |
| 大暑 | 120度 | 暑さがいちばん厳しいころ |
| 立秋 | 135度 | 秋の始まり。以後は残暑 |
| 処暑 | 150度 | 暑さがおさまるころ |
| 白露 | 165度 | 草に露が白く光るころ |
| 秋分 | 180度 | 昼と夜の長さがほぼ同じ。秋の彼岸の中日 |
| 寒露 | 195度 | 露が冷たく感じられるころ |
| 霜降 | 210度 | 霜が降り始めるころ |
| 立冬 | 225度 | 冬の始まり |
| 小雪 | 240度 | わずかに雪が降り始めるころ |
| 大雪 | 255度 | 雪が本格的に降るころ |
| 冬至 | 270度 | 昼がいちばん短い |
| 小寒 | 285度 | 寒の入り。寒さが厳しくなる |
| 大寒 | 300度 | 寒さがいちばん厳しいころ |
太陽黄経で決まるのは二十四節気だけではありません。土用の入り(27・117・207・297度)、入梅(80度)、半夏生(100度)などの雑節も太陽黄経で決まり、二十四節気をさらに3つずつに分けた七十二候は約5度ごとです。なお、国立天文台が使う太陽黄経は、章動や光行差を含めた「視黄経」。また、基準の春分点そのものも歳差運動でゆっくり動いていて、星座の位置とは少しずつずれていきます。最近の節気の気温は「寒露とは?」「霜降2026はいつ?」、このあとの暖かい日は「小春日和はいつ?」、雪の便りは「初雪はいつ?」でどうぞ。
立冬は11月7日?8日? 毎年約5時間49分ずつずれる理由
太陽が黄道を1周する時間(1太陽年)は約365.2422日、つまり365日と約5時間49分です。カレンダーの1年は365日なので、節気の時刻は毎年約5時間49分遅れ(実際には月や惑星の影響で5時間44〜48分)、4年に1度のうるう年で1日戻ります。立冬の時刻を計算で並べると、このリズムがよくわかります。
| 年 | 立冬の日時(日本時間) | メモ |
|---|---|---|
| 2023年 | 11月8日 1時36分 | 日付をまたいで8日に |
| 2024年 | 11月7日 7時20分 | うるう年で戻る |
| 2025年 | 11月7日 13時04分 | +5時間44分 |
| 2026年 | 11月7日 18時52分 | +5時間48分 |
| 2027年 | 11月8日 0時39分 | +5時間47分で8日に |
| 2028年 | 11月7日 6時27分ごろ | うるう年で戻る(計算値) |
計算ツールで1990〜2060年の71年分を調べると、立冬が11月7日の年が57回、11月8日の年が14回でした。8日になるのは、時刻が夜遅くにずれ込む「うるう年の前の年」が中心です(1990年代はその前の年も8日でした)。2003年以降は4年に1度で、最近では2019年・2023年、次は2027年と2031年。4年に1度のうるう年は、実はほんの少し「補正しすぎ」(1年あたり約11分)なので、同じうるう年の周期で比べると時刻は4年で45分ほどずつ早まっていきます。そのため2032年以降は2060年まで毎年11月7日になります(次に大きく調整されるのは、うるう年を省く2100年です)。
太陽は冬に速く、夏に遅い:節気の間隔は14.7〜15.7日
15度ごとなら間隔は毎回同じ…と思いきや、実はそうではありません。地球の軌道はわずかに楕円で、1月上旬に太陽に最も近づき、7月上旬に最も遠くなります。太陽に近いほど地球は速く動くので、地球から見た太陽も冬は速く、夏はゆっくり黄道を進みます。
- 太陽が1日に進む角度:冬至のころ約1.018度、夏至のころ約0.954度、立冬のころは約1.003度(当ブログの計算)
- 節気と節気の間隔:いちばん短いのは冬至→小寒、小寒→大寒がそれぞれ約14.72日、いちばん長いのは夏至→小暑、小暑→大暑がそれぞれ約15.7日(最長15.73日)(2026〜27年の国立天文台の発表値から計算)
- 春分(2026年3月20日)から秋分(9月23日)までは約186.4日、秋分から次の春分(2027年3月21日)までは約178.8日。北半球の「夏の半年」は冬の半年より7.5日ほど長い
ツールの「太陽が1度進むのにかかる時間」が季節によって変わるのは、このためです。昼と夜の長さや日の入り時刻のずれも、同じ軌道のしくみが関係しています。くわしくは「日の入りが一番早い日はいつ?」「秋分の日なのに昼のほうが長いのはなぜ?」で解説しています。
自分で計算するには? 電卓でできる概算式
ツールの中では天文計算の式を使っていますが、おおよその値なら電卓でも出せます。2000年1月1日正午(世界時)からの日数を n とすると、
- 平均の位置 L = 280.459 + 0.98564736 × n(度)
- 楕円軌道のずれ g = 357.529 + 0.98560028 × n(度)
- 太陽黄経 ≒ L + 1.915 × sin g + 0.020 × sin 2g(360で割った余り)
これはアメリカ海軍天文台(USNO)が公表している簡略式です。2026・2027年の節気で試すと、誤差は最大0.01度ほど。時刻に直すと十数分ずれることがあるので、節気の「分」まで知りたいときは国立天文台の値か上のツールを使ってください。1.915 × sin g の項が、さきほどの「冬は速く夏は遅い」の効果を表しています。
「暦の上では冬」と実際の天気:今年の立冬は?
太陽黄経は天文の目盛りなので、気温とは直接つながっていません。太陽の光がいちばん弱いのは冬至のころですが、気温がいちばん低いのは1月下旬〜2月上旬。海や陸が冷えるのに時間がかかるため、気温は太陽より1か月あまり遅れます。立冬はまだ「冬の入り口」で、この時期の東京の最高気温の平年値は18℃前後です(気象庁の週間予報の平年値)。
それでも今年の立冬は、北から冬の空気が入りました。札幌では7日の朝に積雪10cmとなり、11月7日までに10cmに届いたのは2016年以来10年ぶりです(「札幌で積雪10cm、11月7日までに10cm以上は10年ぶり」)。一方、東京は7日の最高気温21℃の予想(気象庁、7日5時発表)で、季節の進み方は北と南で大きく違います。冬のはじめの木枯らしや霜については「木枯らし1号2026はいつ?」「初霜・初氷はいつ?」もどうぞ。
過去の立冬の日(11月7日)の天気は、次のツールで年をさかのぼって調べられます。
全国の11月の気温を都道府県で比べたいときはこちら。
太陽黄経を使うときの注意
- 公式の日時は国立天文台の暦要項で確認を。毎年2月の最初の官報で、翌年の暦が発表されます。このページの計算は、2026・2027年の発表値と1分以内で合うことを確認した「目安」です
- 時刻は日本時間(中央標準時)。海外では時差のため、同じ節気でも日付が変わることがあります
- 土用や入梅も太陽黄経で決まる。たとえば冬の土用の入りは297度(2027年1月17日)、入梅は80度。節分や彼岸は節気の日から数えて決めます
- 星占いの「星座」とは別もの。黄道十二宮も黄道を30度ずつに分けた目盛りですが、実際の星座の位置とはずれています
よくある質問
Q. 太陽黄経とは何ですか?
地球から見た太陽が、空の通り道(黄道)の上を、春分点から東回りに何度進んだかを表す角度です。春分が0度、夏至が90度、秋分が180度、冬至が270度です。
Q. 立冬は太陽黄経何度ですか?
225度です。2026年は11月7日18時52分に225度になります(国立天文台)。
Q. 2027年の立冬はいつですか?
2027年11月8日0時39分です(国立天文台「令和9年暦要項」)。日付をまたぐため、11月8日が立冬になります。
Q. 二十四節気はなぜ15度ごとなのですか?
太陽が1年で1周する360度を24に分けると15度になるからです。日本では1844年の天保暦から、太陽の位置で節気を決める方法が使われています。
Q. 節気の日付が年によって変わるのはなぜですか?
太陽が1周する時間が約365.2422日で、カレンダーの365日より約5時間49分長いからです。毎年少しずつ遅れ、うるう年で1日戻るため、日付が1日前後します。
Q. 次の節気(小雪)はいつですか?
2026年の小雪は11月22日16時23分(太陽黄経240度)、大雪は12月7日11時53分、冬至は12月22日5時50分です。
Q. 節気と節気の間はいつも15日ですか?
いいえ。地球の軌道がわずかに楕円のため、冬は太陽が速く進み約14.7日、夏はゆっくりで約15.7日になります。
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出典:国立天文台「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」、同「令和9年(2027)暦要項 二十四節気および雑節」、国立天文台 暦計算室「こよみ用語解説」、気象庁「天気予報」(11月7日5時発表)。太陽黄経の計算はJ. Meeus『Astronomical Algorithms』のVSOP87簡略式による当ブログの計算。


