こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
【10月5日16時30分更新】朝にお伝えした「台風28号のたまご」は、5日15時にマーシャル諸島で台風になり、「台風第29号(コグマ)」と名づけられました。同じ日の9時に、ハワイ側から日付変更線を越えてきたハリケーン「ノロ」が先に台風第28号になったため、番号が1つずれています(くわしくは越境台風とは?台風28号(ノロ)はハリケーンから台風に)。気象庁の5日16時15分の発表では、5日15時の中心は北緯11.3度・東経167.8度、中心気圧1000hPa・最大風速18m/s。北北西へ時速15kmで進んでいます。5日先(10日15時)には北緯23.0度・東経149.6度の南鳥島近海まで北西へ進み、中心気圧965hPa・最大風速40m/sの「強い」台風に発達する見通しです。そのころの位置は南鳥島から約470km、小笠原・父島からは約870km離れています。
「この台風、日本に来るの?」——5日先より先の進路は、まだ誰にもはっきりとはわかりません。そこで元気象庁職員の気象予報士として、気象庁のベストトラック(1951〜2025年の75年分)から、今回と同じように「東経155度より東・北緯5〜20度」で「9月20日〜10月31日」に発生した台風47個を取り出し、その後どこへ進んだのかを1つずつ調べました。過去の「似た生まれ方の台風」の行方を知っておくと、これから毎日更新される予報の見方がぐっと楽になります。
- 朝の「台風28号のたまご」は5日15時に台風第29号(コグマ)になった(28号の番号は、同じ日に日付変更線を越えてきたハリケーン「ノロ」についた)。5日先(10日15時)には965hPaの強い台風となって南鳥島近海へ進む予報(気象庁 10月5日16時15分発表)
- 同じ海域・同じ時期に生まれた過去の台風は75年で47個。そのうち日本の主要19地点(本土・沖縄・奄美・伊豆諸島)から300km以内まで来たのは7個(15%)だけで、31個(66%)は一度も東経140度より西に来ないまま日本の東の海へ抜けた
- ただし小笠原・父島の300km以内に入ったのは10個(21%)。日本本土より小笠原のほうが「当たりやすい」
- 長く海の上を進むので強くなりやすく、18個(38%)が930hPa以下まで発達。2019年の台風第19号(令和元年東日本台風)も、ほぼ同じ時期(10月6日)に、約1,200km西の海域で発生した
- 日本に来た7個のうち6個は、途中で東経140度より西まで進んでから北へ向きを変えた。「北緯20度付近でどこまで西へ進むか」が、これからの予報の見どころ
【ツール】台風29号と同じ生まれ方をした台風47個の行方を地図で見る
あなたの住んでいる地域(または旅行先)を選ぶと、同じ海域・同じ時期に生まれた過去の台風のうち、そこから300km・500km以内まで来た数と割合、進路の地図、一覧が切り替わります。赤い線が、選んだ地点の300km以内まで来た台風です。一覧の行を押すと、その台風の進路が地図でオレンジ色に強調されます。上の欄と地図の破線は、ページを開くたびに気象庁の最新の台風情報を読み込んで表示します。
たとえば地点を「東京」にすると、47個のうち東京の300km以内まで来たのは2019年の台風第19号など4個(9%)だけだとわかります。「父島」や「南鳥島」に切り替えると、赤い線がぐっと増えます。台風の「接近」の正式な数え方は台風の「上陸」「通過」「接近」の違いで解説しています。
台風29号(コグマ)の最新の進路予想と台風27号
気象庁が10月5日に発表した台風第29号(コグマ)の実況と予報をまとめました。発生したばかりで、まだ中心気圧1000hPaの弱い台風ですが、西〜北西へ進みながら発達する予報です。いっぽう台風第27号は、小笠原近海で中心気圧925hPaの「大型で非常に強い台風」になっています(5日15時)。
| 日時(日本時間) | 位置 | 中心気圧 | 最大風速 | 階級・強さ |
|---|---|---|---|---|
| 5日15時(実況) | 北緯11.3度・東経167.8度(マーシャル諸島) | 1000hPa | 18m/s | 台風(発生) |
| 6日15時(予報) | 北緯14.0度・東経167.0度(マーシャル諸島) | 1000hPa | 18m/s | 台風 |
| 7日15時(予報) | 北緯16.8度・東経164.4度(ウェーク島近海) | 992hPa | 23m/s | 台風 |
| 8日15時(予報) | 北緯18.4度・東経160.1度(ウェーク島近海) | 985hPa | 30m/s | 台風 |
| 9日15時(予報) | 北緯20.3度・東経154.4度(南鳥島近海) | 970hPa | 35m/s | 台風・強い |
| 10日15時(予報) | 北緯23.0度・東経149.6度(南鳥島近海) | 965hPa | 40m/s | 台風・強い |
| 日時(日本時間) | 位置 | 中心気圧 | 最大風速 | 強さ |
|---|---|---|---|---|
| 5日6時(実況) | 北緯24.7度・東経146.7度(小笠原近海) | 925hPa | 50m/s | 大型・非常に強い |
| 5日18時(予報) | 北緯26.7度・東経146.0度 | 925hPa | 50m/s | 非常に強い |
| 6日6時(予報) | 北緯29.1度・東経145.7度 | 935hPa | 45m/s | 非常に強い |
| 7日3時(予報) | 北緯36.5度・東経149.7度(日本の東) | 950hPa | 40m/s | 強い |
| 8日3時(予報) | 北緯50.4度・東経167.5度(千島の東) | 964hPa | 30m/s | 温帯低気圧に変わる |
台風27号は予報円の中心を結ぶと、5日夜に父島の東およそ380kmを北上し、7日には日本の東の海上へ離れていく見込みです。2つの台風が同時に存在するときの動き(藤原効果)は台風が2つ同時に発生するとどうなる?で、台風27号の詳しい進路は台風27号(チョーイワン)の進路予想で解説しています。父島の台風の記録は小笠原(父島)の台風シーズンにまとめました。
なぜ秋に日本の南東で生まれた台風は、日本の東へ抜けやすいの?
台風は自分で進む力が弱く、まわりの大きな風に流されて進みます。秋の日本付近では、太平洋高気圧の縁を回る風と、上空の偏西風の2つが台風の進路を決めます。
- ①高気圧の南側では西へ流される:発生したばかりの台風は、太平洋高気圧の南側を吹く東風(貿易風)に流されて、西〜北西へ進みます。今回の予報で台風29号(コグマ)が「北西へ」進むのはこのためです
- ②高気圧の西の端で北へ曲がる:高気圧の西の端までくると、縁を回る南風に乗って北上します。この「曲がり角」がどこにあるかで、日本に来るかどうかが決まります
- ③偏西風につかまると北東へ加速:秋は偏西風が南に下りてくるので、北上した台風は早めに北東へ向きを変えて(転向)、スピードを上げながら日本の東の海へ抜けていきます
10月は、太平洋高気圧が夏より東・南へ退いていることが多く、「曲がり角」が日本より東の海上(東経140〜150度付近)にできやすいのが特徴です。東経155度より東で生まれた台風は、日本にたどり着くまでに3,000km前後を進む必要があり、その途中で曲がり角を迎えてしまうことが多いのです。台風が北上するしくみと季節による違いは台風はなぜ9月に多い?も参考にしてください。
過去75年の検証:同じ生まれ方をした台風47個はどこへ行った?
ツールと同じ47個を、その後の進み方で分けると次のとおりです。いずれも気象庁のベストトラックから当サイトが集計した値です。
| その後の進み方 | 個数 | 割合 |
|---|---|---|
| 一度も東経140度より西に来ず、日本の東の海へ抜けた | 31個 | 66% |
| 東経140度より西まで進んだ | 16個 | 34% |
| └ そのうち東経130度より西(沖縄・台湾・フィリピン方面)まで進んだ | 7個 | 15% |
| 日本の主要19地点のどこかから300km以内まで来た | 7個 | 15% |
| 小笠原・父島から300km以内まで来た | 10個 | 21% |
| 父島から500km以内まで来た | 20個 | 43% |
| 最低気圧が930hPa以下まで発達した | 18個 | 38% |
| 最低気圧が950hPa以下まで発達した | 31個 | 66% |
ポイントは2つあります。ひとつは、日本の本土・沖縄まで来るのは7個に1個程度で、多くは日本の東の海で向きを変えること。もうひとつは、海の上を長く進むぶん発達する時間がたっぷりあり、4割近くが930hPa以下の「非常に強い」クラスの台風になったことです。中心気圧の数字がどのくらいの強さなのかは台風の945hPaはどれくらい強い?で、上陸時の気圧が低かった台風は上陸時の中心気圧が低い台風ランキングで確認できます。
日本の主要地点の300km以内まで来た7個
| 台風 | 発生日 | 最低気圧 | 最も近づいた主要地点 | 西端の経度 |
|---|---|---|---|---|
| 1969年台風第11号(Elsie) | 9月20日 | 895hPa | 石垣(約60km) | 東経115.4度 |
| 1972年台風第22号(Kathy) | 10月1日 | 980hPa | 八丈島(約91km) | 東経136.8度 |
| 2004年台風第24号(Nock-ten) | 10月16日 | 945hPa | 名瀬(約88km) | 東経121.9度 |
| 2009年台風第18号(Melor) | 9月30日 | 910hPa | 仙台(約10km) | 東経130.5度 |
| 2014年台風第19号(Vongfong) | 10月4日 | 900hPa | 高知(約9km) | 東経127.1度 |
| 2015年台風第23号(Choi-wan) | 10月2日 | 952hPa | 根室(約173km) | 東経146.8度 |
| 2019年台風第19号(Hagibis) | 10月6日 | 915hPa | 東京(約14km) | 東経137.0度 |
7個のうち6個は、東経140度より西まで進んでから北へ向きを変えています(例外は日本の東の海上を北上して根室の東約170kmを通った2015年の台風第23号。今年の台風第27号と同じ「チョーイワン」という名前の台風です)。とくに2019年の台風第19号(令和元年東日本台風)は、今回とほぼ同じ10月6日に、約1,200km西の北緯15.1度・東経157.4度で発生し、915hPaまで発達したあと東経137度付近まで西へ進んでから北上して、伊豆半島に上陸しました。2014年の台風第19号も10月4日に発生して東経127度付近まで西進し、高知の近くを通って日本列島を縦断しています。
つまり、これからの予報で注目したいのは「北緯20〜25度に達したとき、どこまで西へ進んでいるか」です。予報円の中心が東経145度より東で北へ向きを変えるなら、日本の本土への直接の影響は小さい可能性が高く、東経140度より西まで延びるようなら注意が必要になります。
似た生まれ方をして日本に大きな被害をもたらした台風
47個の中には、日本に大きな影響を与えた台風も含まれています。代表的な3つを、その後の進路とあわせて紹介します。
- 2019年 台風第19号(令和元年東日本台風):10月6日に発生し、915hPaまで発達。東経137度付近まで西へ進んでから北上し、10月12日に伊豆半島に上陸しました。神奈川県箱根町では日降水量922.5mmの記録的な大雨となり、東日本の広い範囲で河川の氾濫が相次ぎました
- 2014年 台風第19号:10月4日に発生し、900hPaまで発達。東経127度付近まで西へ進んで沖縄の近くを通り、10月13日に鹿児島県に上陸して西日本から東日本を縦断しました
- 2009年 台風第18号:9月30日に発生し、910hPaまで発達。東経130度付近まで西へ進んでから北東へ向きを変え、10月8日に愛知県の知多半島付近に上陸しました
3つとも、発生から上陸まで1週間前後かかっています。今回の台風29号(コグマ)も、仮に日本へ向かうとしても、到達は早くて今週末以降になる計算です。逆にいえば、準備の時間は十分にあるということ。10月10〜12日は三連休(12日はスポーツの日)です。台風が本土から離れていても、連休中は太平洋側の海岸でうねりが高まるおそれがあり、小笠原への船便(おがさわら丸)は運航予定が変わることもあります。連休に海や島へ出かける人は、今週のうちに予報の変化を落ち着いて見守りましょう。日本の最大瞬間風速の記録は最大瞬間風速ランキング、雨の記録は歴代降水量ランキングで見られます。
小笠原・父島の300km以内に入った10個
| 台風 | 発生日 | 最低気圧 | 父島への最接近 |
|---|---|---|---|
| 2019年台風第21号(Bualoi) | 10月19日 | 935hPa | 約7km |
| 1970年台風第17号(Hope) | 9月20日 | 900hPa | 約31km |
| 1997年台風第24号(Joan) | 10月14日 | 905hPa | 約57km |
| 2006年台風第18号(Soulik) | 10月9日 | 955hPa | 約63km |
| 1997年台風第25号(Keith) | 10月29日 | 910hPa | 約95km |
| 1972年台風第26号(Olga) | 10月22日 | 940hPa | 約153km |
| 1972年台風第24号(Marie) | 10月5日 | 935hPa | 約214km |
| 2013年台風第28号(Lekima) | 10月21日 | 905hPa | 約220km |
| 1996年台風第20号(Yates) | 9月23日 | 935hPa | 約231km |
| 1992年台風第25号(Brian) | 10月18日 | 950hPa | 約252km |
小笠原は、東から来て北へ曲がる台風の「曲がり角」にあたりやすい場所です。父島の300km以内に入った台風は47個中10個(21%)で、日本の主要19地点(15%)より多くなりました。2019年の台風第21号(一生のうちの最低気圧935hPa)は父島のほぼ真上(約7km)を、1997年の台風第24号(同905hPa)は約57kmの距離を通っています。なお2019年の台風第21号は、父島付近を通ったあと日本の南の海上を東へ進みましたが、その湿った空気が低気圧に流れこみ、10月25日に千葉県や福島県で記録的な大雨になりました。本土に近づかない台風でも、間接的に影響することがあります。小笠原へ旅行・帰省の予定がある人は、父島の気候もあわせてどうぞ。
2026年は10月5日で29号まで。台風の数はどこまで増える?
2026年は9月末までに27個の台風が発生しました(気象庁の速報値)。10月5日には第28号(ノロ)と第29号(コグマ)が相次いで発生し、29個になりました。9月末までの数としては、1951年以降で1967年(31個)・1971年(30個)・1965年と1994年(28個)に次いで、1966年と並ぶ5番目の多さです。1991〜2020年の平年値では、10〜12月にも合わせて6.6個の台風が発生しています。今年の台風が多い理由は今年は台風が多い?少ない?2026年で、気象庁の統計をもとに解説しています。
台風は日本のどこに多く来る?地方別の接近数
参考までに、気象庁の統計で見た「日本の各地方へ接近した台風の数」(1951年以降の合計と年平均、どこで生まれた台風も含む)です。データは気象庁の台風統計から自動更新しています。小笠原を含む「伊豆・小笠原」は、沖縄に次いで台風が多く近づく地方です。
| 順位 | 地方 | 合計(1951〜2025年) | 年平均 | 平年値 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄 | 553個 | 7.4個 | 7.7個 |
| 2 | 伊豆・小笠原 | 401個 | 5.3個 | 5.4個 |
| 3 | 奄美 | 300個 | 4.0個 | 4.3個 |
| 4 | 九州南部 | 279個 | 3.7個 | 3.9個 |
| 5 | 九州北部 | 257個 | 3.4個 | 3.8個 |
| 6 | 東海 | 248個 | 3.3個 | 3.5個 |
| 7 | 四国 | 244個 | 3.3個 | 3.3個 |
| 8 | 関東甲信 | 238個 | 3.2個 | 3.3個 |
| 9 | 近畿 | 235個 | 3.1個 | 3.4個 |
| 10 | 中国 | 213個 | 2.8個 | 3個 |
| 11 | 東北 | 192個 | 2.6個 | 2.7個 |
| 12 | 北陸 | 186個 | 2.5個 | 2.8個 |
| 13 | 北海道 | 119個 | 1.6個 | 1.9個 |
都道府県ごとの台風の来やすさは、下のランキングツールで比べられます。「台風接近」の指標を選ぶと、47都道府県の年平均の接近数が並びます。
10月の台風の傾向は10月に台風は来る?地方別の確率と過去の10月台風で、市区町村ごとの台風の来やすさは台風接近数ランキング(市区町村別)で詳しく調べられます。
台風29号の予報はここを見よう:使い方と注意点
- 5日先までは気象庁の予報円:気象庁の進路予報は5日先まで。予報円は「台風の中心が70%の確率で入る範囲」で、円が大きいほど進路がまだ定まっていない状態です
- 6日先より先は各国のモデルを参考程度に:米軍(JTWC)やヨーロッパ(ECMWF)などのシミュレーションは台風のたまご 最新(各国モデル比較)で見られますが、日ごとに大きく変わります。予報がどれくらい当たるのかは台風の進路予報はどれくらい当たる?で検証しています
- 「転向する経度」を毎日チェック:上の検証のとおり、日本に来るかどうかは「どこで北へ曲がるか」でほぼ決まります。予報円の中心が東経140度より西へ延びてきたら要注意です
- 遠くの台風でも波は届く:日本の本土から離れて通る台風でも、太平洋側の海岸には「うねり」が届きます。週末に海へ行く人は、台風が遠いうちから高波に注意してください
- 過去の例はあくまで目安:47個は「似た生まれ方」をしただけで、同じ進路をたどるとは限りません。最新の情報は気象庁の発表で確認しましょう
台風が近づいたときの交通機関の目安は飛行機・新幹線・電車は風速何mで止まる?、学校の休校の判断は台風で学校が休みになる基準にまとめています。台風が近づくと気圧が下がり、頭痛など体調に響く人もいます。今日の気圧の変化で全国の気圧の下がり方を確認できます。
停電が長引いたときのポータブル電源と、飲料水・非常食は台風接近時に品薄になります。シーズン前の今のうちに確認を。
- ポータブル電源:Jackery ポータブル電源 公式サイト

- 防災セット・非常食:Amazon/楽天市場
よくある質問(FAQ)
Q. 台風29号(コグマ)はいつ発生した?
10月5日15時にマーシャル諸島(北緯11.3度・東経167.8度)で発生しました。朝の時点では「台風28号のたまご」と呼ばれていましたが、同じ日の9時に日付変更線を越えてきたハリケーン「ノロ」が先に台風第28号になったため、第29号(コグマ)になりました。
Q. 台風29号(コグマ)は日本に来る?
5日先(10月10日15時)の予報では南鳥島近海(北緯23.0度・東経149.6度)まで北西へ進み、日本の本土(関東)からはまだ約1,700km離れています。同じ海域・同じ時期に発生した過去の台風47個(1951〜2025年)では、日本の主要19地点の300km以内まで来たのは7個(15%)で、31個(66%)は日本の東の海へ抜けました。
Q. 台風29号は小笠原に影響する?
同じ生まれ方をした過去の台風47個のうち、父島の300km以内に入ったのは10個(21%)、500km以内は20個(43%)で、日本の本土より影響を受けやすい場所です。進路の予報が東経140〜145度付近で北へ向くようなら注意が必要です。
Q. 台風29号はどれくらい強くなる?
気象庁の予報では、10月9日15時には中心気圧970hPa・最大風速35m/sの「強い」台風になり、10日15時には965hPa・最大風速40m/sまで発達する見込みです(5日16時15分発表)。同じ海域で生まれた過去の台風は47個中18個(38%)が930hPa以下まで発達しています。
Q. 令和元年東日本台風(2019年台風第19号)と同じ?
2019年の台風第19号は10月6日に北緯15.1度・東経157.4度(今回の発生位置の約1,200km西)で発生しており、時期が近い台風です。ただしその後、東経137度付近まで西へ進んでから北上したことで日本に上陸しました。似た場所で生まれても、進路は高気圧や偏西風の配置しだいで大きく変わります。
Q. 台風は年に何号まで発生する?
1991〜2020年の平年値は年25.1個で、最も多かったのは1967年の39個です。2026年は9月末までに27個が発生しており、9月末時点の数としては1951年以降で1966年と並んで5番目に多いペースです。10月5日には第28号(ノロ)と第29号(コグマ)が発生して29個になりました。
Q. 台風のたまごとは?
台風になる前の熱帯低気圧や、その前段階の雲のかたまりのことを指す俗称です。気象庁は熱帯低気圧が24時間以内に台風になると予想したとき、台風に準じた予報を発表します。
- 台風29号(コグマ)はマーシャル諸島付近の熱帯低気圧で、24時間以内に台風になり、10日には965hPaの強い台風となって南鳥島の近くへ進む予報
- 同じ海域・同じ時期に生まれた過去の台風47個のうち、日本の主要19地点の300km以内まで来たのは7個(15%)。66%は日本の東の海へ抜けた
- 小笠原・父島の300km以内は10個(21%)と、本土より影響を受けやすい
- 38%が930hPa以下まで発達。2019年の台風第19号もほぼ同じ時期に、やや西の海域で発生
- これからの予報は「北緯20〜25度でどこまで西へ進むか」に注目。最新の情報は気象庁の発表と上のツールで確認を
出典:気象庁「RSMC Best Track Data」(1951〜2025年)、気象庁「台風情報」(2026年10月5日発表)、気象庁「台風の発生数」、気象庁「台風の統計資料」、気象庁「アメダス地点情報」。
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