こんにちは!気象予報士ののぶやんです。
熊本県の「天草・芦北地方」を震源とする地震が続いています。気象庁の発表では、10月10日は4時27分・7時34分・7時43分と水俣市付近で3回(最大震度2、水俣市)、12時16分(M3.1)に八代海の北側、19時00分に八代海の東側でいずれも震度1、きょう11日も6時19分に八代市で震度1を観測しました。9月16日6時09分には水俣市で震度4(M4.0、深さ4km)の揺れもありました。
- 天草・芦北地方が震源の震度1以上の地震は、例年は年8.9回(1996〜2025年の平均)。2026年は10月9日までに353回で約40倍。10月10〜11日も6回(水俣市で震度2など)
- 震源は2か所。A:八代市南部〜芦北町付近(260回)は、7月28日16時27分の令和8年熊本地震(熊本地方、M7.1・最大震度7)のあと、活動が南西に広がったもの。41分後にはここでM6.1(最大震度5弱)が起きた
- B:水俣市・津奈木町付近(92回)は、熊本地震の前の3月15〜30日に51回の群発(水俣市で震度4が2回)。その後も続き、9月16日に水俣市で震度4、10月10日も3回
- 回数は8月138回→9月44回と減ったが、9月以降は1日1〜2回のペースで下げ止まり気味。震源はどちらも深さ20km未満の浅い地震
- 2026年に天草・芦北地方で震度4以上だった10回のうち、7日以内に再び震度4以上が起きたのは7回(うち6回は7月28日〜8月12日)。9月16日の震度4のあとは起きていないが、浅い地震は真上が強く揺れやすいので、家具の固定と枕元の備えを
気象庁の震度データベースで数えると、天草・芦北地方を震源とする震度1以上の地震は、1996〜2025年は1年に平均8.9回でした。それが2026年は10月9日までに353回と、例年の約40倍です。1日あたりのペースで比べると約50倍になります。しかも震源は名前に入っている「天草」の島々ではなく、ほとんどが八代海(不知火海)の東側、八代市南部〜芦北町と、水俣市・津奈木町付近の2か所に集中しています。
この記事では、元気象庁職員の気象予報士として、震度データベースから天草・芦北地方の地震(1996年1月〜2026年10月9日、620回)を1回ずつ集計し、なぜ今年こんなに多いのか、7月の令和8年熊本地震との関係、水俣市付近の地震は何なのか、強い揺れのあとはどうなりやすいのかを確かめました。場所・期間・震度を選ぶと回数や震源の地図が切り替わるツールも置いています。
天草・芦北地方の地震チェッカー
場所(すべて・八代市南部〜芦北町・水俣市・津奈木町付近・天草の島々の側)、期間(1996年以降・2025年まで・2026年・7月28日以降・最近30日)、震度(1以上〜4以上)を選ぶと、回数、1日あたりの回数、いちばん最近の地震、最大の地震、年ごとの回数、震源の地図と最近の地震の一覧が切り替わります。ページを開いたときに気象庁の最新の地震情報も読み込むので、これから起きた地震も自動で加わります。
気象庁の最新の地震情報を読み込んでいます…
データ:気象庁「震度データベース検索」(熊本県天草・芦北地方、1996年1月〜2026年10月9日)に、それ以降に気象庁が発表した地震(10月11日朝までは記事に収録、その後はページを開いたときに自動取得。震源の位置は0.1度単位)を加えています。震度は各地震で観測された最大震度です。場所は震源の緯度・経度で分けています(東経130.35度より西=天草の島々の側、それより東で北緯32.3度より南=水俣市・津奈木町付近、北=八代市南部〜芦北町)。
たとえば場所を「水俣市・津奈木町付近」、期間を「2025年まで」にすると、30年間で82回(年2.7回)しかなかったことがわかります。それが2026年だけで92回。期間を「7月28日以降」にすると、八代市南部〜芦北町の地震が一気に増えたことが地図でもはっきり見えます。
10月9日〜11日の地震:どこでどれくらい揺れた?
| 発生時刻 | M | 震源の位置 | 震度1以上を観測した市町村 |
|---|---|---|---|
| 10月9日 11:12 | 3.5 | 八代海の東側(北緯32.4度・東経130.5度) | 震度2:八代市・上天草市・芦北町/震度1:熊本美里町・水俣市・天草市・球磨村・雲仙市・長島町 |
| 10月10日 04:27 | 1.8 | 水俣市付近(北緯32.2度・東経130.4度) | 震度1:水俣市 |
| 10月10日 07:34 | 1.8 | 水俣市付近 | 震度1:水俣市 |
| 10月10日 07:43 | 2.2 | 水俣市付近 | 震度2:水俣市 |
| 10月10日 12:16 | 3.1 | 八代海の北側(北緯32.6度・東経130.6度) | 震度1:八代市・宇城市・宇土市・熊本市西区・南区・氷川町・上天草市・雲仙市など12市区町村 |
| 10月10日 19:00 | 2.6 | 八代海の東側(北緯32.5度・東経130.5度) | 震度1:上天草市・芦北町 |
| 10月11日 06:19 | 2.3 | 八代海の東側(北緯32.4度・東経130.5度) | 震度1:八代市 |
水俣市付近の小さな地震(M2前後)は、震源のすぐ近くの水俣市だけが揺れるのが特徴です。一方、八代海の東側で起きるM3クラスの地震は、八代市・芦北町から対岸の上天草市・天草市、長崎県の雲仙市まで広く揺れます。お住まいの市町村で過去にどれくらい揺れたかは、水俣市・芦北町・津奈木町・八代市・上天草市・天草市の地震リスクページで確認できます。
例年の約40倍。2026年に何が起きた?
グラフの青(八代市南部〜芦北町付近)は、2016年の熊本地震の年に50回と増えたほかは、毎年0〜15回ほどでした。オレンジ(水俣市・津奈木町付近)は2019年の18回が目立つくらいで、多くの年は0〜8回です。灰色(天草の島々の側)は30年で9回しかありません。「天草・芦北地方」という名前でも、地震のほとんどは八代海の東岸側で起きているのです。
| 期間 | 回数 | 1年あたり | 八代市南部〜芦北町 | 水俣市・津奈木町 | 天草の島々の側 | 震度4以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1996〜2025年(30年) | 267回 | 8.9回 | 176回 | 82回 | 9回 | 2回 |
| うち2016年(熊本地震の年) | 58回 | - | 50回 | 8回 | 0回 | 0回 |
| 2026年(10月9日まで) | 353回 | - | 260回 | 92回 | 1回 | 10回 |
2026年の回数を月別に見ると、増え方は2段階になっています。
- 3月:水俣市・津奈木町付近で群発(51回)。3月15日23時10分にM3.9(深さ7km)で水俣市が震度4、21日20時42分にもM3.5で水俣市が震度4。地震は3月30日まで続きました
- 7月28日以降:八代市南部〜芦北町付近で急増。16時27分に熊本地方でM7.1(最大震度7)の令和8年熊本地震が起きると、5分後の16時32分には天草・芦北地方でも震度1以上の地震が始まり、17時08分にM6.1(深さごく浅い)で八代市・芦北町・上天草市・天草市・熊本美里町が震度5弱。翌29日22時19分にもM5.8で震度5弱
- 8月は138回、9月は44回。回数は減ったものの、9月以降は1日1〜2回(9月は1日1.5回、10月1〜11日は17回で1日1.5回)とほぼ横ばいです
なぜ多い?天草・芦北地方の2つの震源
A:八代市南部〜芦北町付近=令和8年熊本地震の活動が南西に広がった
7月28日の令和8年熊本地震(M7.1)の震央は熊本県熊本地方(北緯32.6度・東経130.7度付近)でしたが、その後の地震は南西の八代海沿いにも広がり、気象庁の震央地名の区分では「天草・芦北地方」に入る地震がたくさん起きています。気象庁は、天草・芦北地方で起きた7月28日17時08分のM6.1(最大震度5弱)も、令和8年熊本地震のページで「最大震度5弱以上を観測した地震」として載せています。
実際、7月28日16時27分〜9月24日9時に熊本地方で起きた震度1以上の地震(518回)と天草・芦北地方の地震(279回)を足すと797回になり、気象庁が9月24日に発表した令和8年熊本地震の回数(802回)とほぼ同じです。天草・芦北地方の地震の急増は、令和8年熊本地震の一連の活動の一部とみてよいでしょう。この地域には、地震調査研究推進本部(地震本部)が評価している日奈久断層帯(熊本県益城町付近から八代海南部まで延びる活断層)が通っています。地震本部の長期評価では、今後30年以内の地震発生確率は日奈久区間がほぼ0〜6%、八代海区間がほぼ0〜16%とされ、いずれも全国の主な活断層の中で「高い」グループに入ります。
熊本地方を含めた令和8年熊本地震全体の回数や、2016年の熊本地震との比較は、熊本で地震が続くのはなぜ?令和8年熊本地震の余震はいつまでで詳しく検証しています。
B:水俣市・津奈木町付近=熊本地震の前の3月から続く群発
もう一つの震源は、八代海の南東の岸、水俣市と津奈木町の境界付近(北緯32.22〜32.25度・東経130.41〜130.45度)です。ここでは令和8年熊本地震より4か月前の3月15日から群発的な地震が始まり、3月だけで51回、震度4を2回観測しました。7月28日以降も、Aほどではないものの8月に12回、9月に18回と続き、9月16日6時09分にはM4.0・深さ4kmで水俣市が震度4、10月10日にも3回揺れています。
この場所は、もともと30年間で82回(年2.7回)と、ときどき地震が起きていた場所です。2013年に6回、2018年に7回、2019年に18回と、数年おきに回数が増える年がありました。今年3月の群発は、その中でも最大規模です。3月の群発と7月の熊本地震の関係ははっきりしていませんが、7月以降は熊本地震の活動域の南端に近い場所として、地震が起きやすい状態が続いていると考えられます。どちらの震源も深さの中央値は7〜9km、620回すべてが深さ20km未満の浅い地震です。
| 深さ | 回数 | 割合 |
|---|---|---|
| 10km未満 | 410回 | 66% |
| 10〜20km | 210回 | 34% |
| 20km以上 | 0回 | 0% |
2016年の熊本地震のときはどうだった?
天草・芦北地方の地震が増えたのは今回が初めてではありません。2016年4月の熊本地震(4月14日にM6.5、16日にM7.3)のときも、八代市南部〜芦北町付近で地震が増え、2016年は1年で58回(うち八代市南部〜芦北町付近が50回)と、例年の6倍以上になりました。ただ、その後は2017年13回、2018年13回と、1〜2年で例年に近いレベルに戻っています(2019年の34回は、水俣市・津奈木町付近の18回と八代市南部〜芦北町付近の14回が重なった年です)。
| 年 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2026(10月9日まで) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回数 | 2回 | 58回 | 13回 | 13回 | 34回 | 17回 | 353回 |
2026年の353回は、2016年の6倍です。2016年の熊本地震は震源が熊本地方の北東部(益城町など)に集中していたのに対し、令和8年熊本地震は活動が八代海沿いの南西方向に大きく広がったことが、天草・芦北地方の回数の違いに表れています。2016年と同じように回数が減っていくとすれば、2027年ごろにかけて少しずつ落ち着いていくと考えられますが、水俣市付近の活動のように、別の場所の地震が重なることもあります。
熊本県とまわりの震源と比べると
| 震央地域 | 年平均(1996〜2025年) | 2026年(10月9日まで) | 7月28日16時27分以降 | 震度4以上(30年間+2026年) |
|---|---|---|---|---|
| 熊本県天草・芦北地方 | 8.9回 | 353回 | 296回 | 12回 |
| 熊本県熊本地方 | 130.6回(2016年を除くと35.0回) | 547回 | 537回 | 148回 |
| 熊本県阿蘇地方 | 33.4回(2016年を除くと8.0回) | 12回 | 1回 | 33回 |
| 熊本県球磨地方 | 1.2回 | 1回 | 0回 | 0回 |
| 天草灘 | 5.6回 | 13回 | 10回 | 3回 |
| 鹿児島県薩摩地方 | 23.4回 | 10回 | 5回 | 17回 |
| 有明海 | 4.6回 | 4回 | 1回 | 4回 |
2026年の回数を例年と比べた「増え方」でみると、2016年を除いた年平均とそろえて比べると、天草・芦北地方(年7.2回→353回で約49倍)は熊本地方(年35.0回→547回で約16倍)よりも大きく、熊本県内でいちばん変化が大きい地域です。一方、阿蘇地方は例年よりやや多い程度(2016年を除いた年平均8.0回に対して12回)、球磨地方や鹿児島県薩摩地方は例年並みか少なめで、活発なのは熊本地方から八代海沿いに南西へ延びる帯状の範囲だとわかります。
下のツールは、都道府県ごとに「県内のどこかで震度1以上を観測した回数」(震源は県外も含む)を比べたものです。天草・芦北地方が震源の地震だけを数えた回数とは数え方が違う点に注意してください。
過去に強く揺れた天草・芦北地方の地震
| 発生日時 | M | 深さ | 最大震度 | おもに強く揺れた市町村 | 場所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2005年6月3日 4:16 | 4.8 | 11km | 5弱 | 上天草市(大矢野町) | A |
| 2009年8月3日 20:18 | 4.7 | 7km | 4 | 八代市・熊本美里町・人吉市・芦北町 | A |
| 2026年3月15日 23:10 | 3.9 | 7km | 4 | 水俣市 | B |
| 2026年3月21日 20:42 | 3.5 | 8km | 4 | 水俣市 | B |
| 2026年7月28日 17:08 | 6.1 | ごく浅い | 5弱 | 八代市・芦北町・上天草市・天草市・熊本美里町 | A |
| 2026年7月28日 17:18 | 5.0 | 5km | 4 | 八代市・水俣市・芦北町・津奈木町・上天草市・天草市 | A |
| 2026年7月29日 22:19 | 5.8 | 9km | 5弱 | 八代市・上天草市・天草市 | A |
| 2026年8月2日 1:07 | 4.5 | 12km | 4 | 水俣市・芦北町・上天草市 | A |
| 2026年8月6日 7:59 | 5.1 | 12km | 4 | 八代市・芦北町・上天草市・宇城市・雲仙市・長島町 | A |
| 2026年8月9日 8:02 | 4.2 | 13km | 4 | 上天草市 | A |
| 2026年8月12日 13:05 | 5.0 | 13km | 4 | 八代市・芦北町・上天草市・天草市・宇城市・熊本美里町など | A |
| 2026年9月16日 6:09 | 4.0 | 4km | 4 | 水俣市 | B |
震度4以上12回のうち10回が2026年です。M6.1・M5.8の震度5弱は、震源の近い八代市・芦北町だけでなく、八代海をはさんだ対岸の上天草市(姫戸町)・天草市(五和町)でも観測されました。八代海は幅が十数kmほどしかないため、海の向こう側の天草でも同じくらい強く揺れるのが、この地域の特徴です。
震度4のあと、また揺れる?(その後1週間の地震)
- 2026年に天草・芦北地方で震度4以上を観測した地震は10回(10月9日まで)
- そのうち7日以内に再び震度4以上が起きたのは7回。うち6回は7月28日〜8月12日の、熊本地震直後の活発な時期に集中しています(残る1回は3月15日の震度4の6日後、3月21日の震度4)
- 8月12日を最後に、Aの八代市南部〜芦北町では震度4以上は起きていません。Bの水俣市付近では9月16日に震度4があり、その後1か月近く震度4以上はありません
気象庁は9月24日の発表で「最大震度5弱程度以上の地震が発生する可能性は低くなっており」としつつ、「平常時より地震発生数の多い状態は当分続きます」と呼びかけています。浅い地震は震源の真上で突き上げるように揺れやすく、緊急地震速報が間に合わないこともあります。強く揺れたらその日の夜から数日は、寝室の家具や枕元の靴・ライトを確認しておくと安心です。
大きな地震につながる?
現在の科学では、いつ・どこで・どれくらいの地震が起きるかを予知することはできません。天草・芦北地方の地震は、令和8年熊本地震の一連の活動と、3月から続く水俣市付近の群発的な活動であり、小さな地震が続くこと自体が、さらに大きな地震の前ぶれとはいえません。ただし、2016年の熊本地震(4月14日にM6.5、28時間後にM7.3)のように、大きな地震のあとにさらに大きな地震が起きた例もあります。強い揺れのあとは、気象庁の発表する「今後の地震活動の見通し」を確認するようにしましょう。
「30年以内に数%」という確率の読み方は、「30年以内に70〜80%」はどれくらい高い?、市町村別の比較は今後30年以内に震度6弱以上の地震が起きる確率ランキングをご覧ください。
天気や雨と関係ある?
「雨のあとに地震が多い」「気圧が低いと地震が起きる」と言われることがありますが、気象と地震の関係ははっきり確かめられていません。天草・芦北地方の地震は深さ数km〜十数kmの岩盤で起きるもので、天気による変化よりはるかに大きな力がかかっています。ただ、強く揺れたあとの大雨は土砂災害に注意が必要です。揺れでゆるんだ斜面は、ふだんより少ない雨で崩れることがあります。芦北町・水俣市・八代市の山沿いでは、雨の予報が出たら市区町村別 水害リスクデータベースでハザードを確認し、気圧の変化で体調をくずしやすい方は今日の気圧の変化もチェックしてください。水俣・八代の雨の多さは水俣の気候と天気出現率でも確認できます。
天草・芦北地方の地震に備える
- 揺れやすさを知る:八代平野や球磨川河口の埋め立て地・干拓地は揺れやすく、液状化しやすい傾向があります。揺れやすい地盤ランキング(全国1,756市区町村)、液状化しやすい地域とは?で確認を
- 津波と土砂災害のハザードマップ:八代海沿いの低地は津波・高潮、芦北町・水俣市の山沿いは土砂災害にも注意。ハザードマップの見方
- 浅い地震は「いきなりドン」:震源が近いと緊急地震速報が揺れに間に合わないことがあります。寝室に背の高い家具を置かない、食器棚に扉ロックをつけるなど、速報を待たずに身を守れる部屋づくりを
- 家具の固定と備蓄:3日分以上の水・食料、モバイルバッテリー、枕元の靴とライトを
- 最新の地震情報:揺れたらまず地震速報リアルタイム地図で震源と震度を確認
- 保険の点検:地震保険の料率は都道府県で違います。地震保険料が高い県・安い県ランキング
よくある質問
Q. 天草・芦北地方の地震はなぜ多いのですか?
2026年7月28日の令和8年熊本地震(熊本地方、M7.1)のあと、地震活動が南西の八代海沿いに広がり、八代市南部〜芦北町付近で地震が急増したためです。また、水俣市・津奈木町付近では熊本地震の前の3月から群発的な地震が続いています。2026年は10月9日までに353回で、1996〜2025年の年平均8.9回の約40倍です。
Q. 「天草・芦北地方」とはどこですか?天草の島で地震が起きているのですか?
気象庁が震源の場所を表すのに使う「震央地名」の一つで、天草の島々と、八代海の東岸の八代市南部・芦北町・津奈木町・水俣市を含む範囲です。1996年以降の620回のうち、天草の島々の側(東経130.35度より西)で起きたのは10回だけで、ほとんどは八代海の東岸側で起きています。ただし八代海は幅が狭いため、対岸の上天草市・天草市でも強く揺れることがあります。
Q. 10月10日の水俣市の地震の震度はいくつでしたか?
10月10日は水俣市付近を震源とする地震が4時27分(M1.8)、7時34分(M1.8)、7時43分(M2.2)の3回あり、7時43分の地震で水俣市が震度2、ほかの2回は水俣市で震度1でした。
Q. 天草・芦北地方の地震は令和8年熊本地震の余震ですか?
八代市南部〜芦北町付近の地震は、令和8年熊本地震の一連の活動の一部と考えられます。7月28日16時27分〜9月24日9時の熊本地方と天草・芦北地方の地震を足すと797回で、気象庁が発表した令和8年熊本地震の回数(802回)とほぼ一致します。水俣市・津奈木町付近の地震は熊本地震の前の3月から続いているもので、熊本地震との関係ははっきりしていません。
Q. 天草・芦北地方の地震はいつまで続きますか?
予測はできませんが、回数は8月の138回から9月は44回に減り、9月以降は1日1〜2回のペースで横ばいです。気象庁は「平常時より地震発生数の多い状態は当分続きます」としています。2016年の熊本地震では、天草・芦北地方の地震は2016年に58回、翌2017年に13回と、1年ほどで例年に近いレベルに戻りました。
Q. 大きな地震の前ぶれですか?
現在の科学では地震の予知はできず、小さな地震が続くこと自体が前ぶれとはいえません。2026年に天草・芦北地方で震度4以上だった10回のうち、7日以内に再び震度4以上が起きたのは7回で、うち6回は熊本地震直後の7月28日〜8月12日に集中しています。強い揺れのあとは数日間、家具の固定や枕元の備えを確認しておきましょう。
Q. 自分の住む市町村の地震の回数はどこで調べられますか?
当ブログの市区町村別の地震リスクデータベース(熊本県のページ)で、水俣市・芦北町・津奈木町・八代市・上天草市・天草市などの震度別の回数や30年確率、地盤の揺れやすさを確認できます。
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- 八代市の地震リスク
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- 回数は8月138回→9月44回と減ったが、9月以降は1日1〜2回で横ばい。すべて深さ20km未満の浅い地震
- 2026年の震度4以上10回のうち、7日以内に再び震度4以上は7回(うち6回は熊本地震直後)。予知はできないので、ツールや市町村データで揺れやすさを確認し、家具の固定と備蓄を
出典・データについて
- 気象庁「震度データベース検索」(熊本県天草・芦北地方ほか熊本県とまわりの震央地域、1996年1月1日〜2026年10月9日。回数・場所の区分は当ブログで集計)
- 気象庁「地震情報」(2026年10月9日〜11日の熊本県天草・芦北地方の地震)
- 気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」(最大震度5弱以上を観測した地震、9月24日報道発表の「防災上の留意事項と今後の見通し」)
- 地震調査研究推進本部「日奈久断層帯の評価」「全国地震動予測地図」
- 震度は各地震の最大震度。気象庁によると、令和8年熊本地震の活動が活発だったため、震度データベースにまだ反映されていない地震があります。回数は今後の反映で少し増える可能性があります
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