大雪の早期天候情報 2026|北海道日本海側で11月8日ごろから「平年の約3倍」の雪、札幌は5日で約9cm以上?過去30年で8回、去年も13cm|地点別の大雪チェッカー

気象

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こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

【すぐわかる答え】札幌管区気象台は11月2日14時30分、「低温と雪に関する早期天候情報(北海道地方)」を発表しました。北海道地方は11月8日ごろから「かなりの低温」(5日間平均気温が平年より2.6℃以上低い)、北海道日本海側は11月8日ごろから「大雪」(5日間の降雪量が平年の294%以上)の可能性があります。札幌なら平年3cmの5日間降雪量が約9cm以上、旭川なら平年10cmが約29cm以上にあたります。東北地方にも11月8日ごろから「かなりの低温」の早期天候情報が出ています。

北海道では10月下旬にも低温の早期天候情報が出て、札幌では10月28日に初雪を観測しました(札幌の初雪の記事)。今回は気温だけでなく「雪の量」についての早期天候情報で、11月〜3月だけ発表されるものです。「平年の3倍の雪って何cm?」「本当にそんなに降るの?」「タイヤはいつ替えればいい?」——元気象庁職員の気象予報士として、気象庁の日別データ(1961〜2025年、北海道日本海側の10地点)を集計して答えます。

記事のまん中には、地点を選ぶと「大雪の基準は何cmか」「過去30年で何回超えたか」と、いまの積雪・気象庁の週間予報を自動で表示するチェッカーを置いています。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 11月2日発表の早期天候情報:北海道地方は11月8日ごろから「かなりの低温」(5日間平均気温 平年差−2.6℃以下)、北海道日本海側は11月8日ごろから「大雪」(5日間降雪量 平年比294%以上)。東北地方も8日ごろから「かなりの低温」(平年差−2.2℃以下)
  • 基準を雪の量にすると、札幌・小樽・留萌は5日間で約9cm以上、旭川は約29cm以上、倶知安は約35cm以上
  • 過去30年(1996〜2025年)で、11月8〜16日のどこかの5日間にこの基準を超えたのは、札幌で8回。去年(2025年)も札幌で11月8日に13cmの雪が降り、基準を超えた
  • 札幌の11月8〜12日の平均気温は平年6.4℃。「かなりの低温」は平年の11月下旬(18〜22日ごろ)なみの寒さ
  • ただし寒いだけでは大雪にならない。札幌で8〜12日がかなり寒かった5回のうち、基準を超える雪が降ったのは2回。雪の量は寒気の強さと風向き次第
  • 冬タイヤへの交換と除雪道具の準備は、6日(金)までに済ませておくと安心(札幌周辺は7日から雪の可能性)

あなたの街の「大雪の基準」は何cm? 地点別チェッカー

早期天候情報に平年値が載っている北海道日本海側の10地点から選べます。大雪の基準(5日間で何cm)、過去30年の11月8〜16日に降った最大の5日間降雪量のグラフ、いまの積雪(アメダス)、気象庁の最新の週間予報をまとめて表示します。週間予報は毎日11時と17時ごろに更新されます。

北海道 11月の大雪チェッカー(早期天候情報 11月8日ごろから)
いまの積雪と気象庁の週間予報(自動更新)
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平年値と「平年比294%」は札幌管区気象台の早期天候情報(2026年11月2日14時30分発表)。過去の降雪量は気象庁の日別データ(降雪の深さ合計)を当ブログが集計。積雪はアメダス、週間予報は気象庁の発表をそのまま読み込んで表示しています(週間予報の気温は地方の代表地点の値)。

11月2日発表の早期天候情報、何が出た?

早期天候情報は、気象庁が原則として毎週月曜日と木曜日に、6日後から14日後までを対象に発表する情報です。5日間の平均気温が「かなり高い」「かなり低い」、または5日間の降雪量が「かなり多い」(降雪は11月〜3月のみ)となる確率が30%以上と見込まれるときに出ます。「かなり」は、平年の気候で10回に1回くらいしか起きない程度の偏りのことです。今回の対象期間は11月8日〜16日です。

地域種類時期基準
北海道地方かなりの低温11月8日ごろから5日間平均気温の平年差 −2.6℃以下
北海道日本海側大雪11月8日ごろから5日間降雪量の平年比 294%以上
東北地方かなりの低温11月8日ごろから5日間平均気温の平年差 −2.2℃以下
2026年11月2日14時30分発表の早期天候情報(札幌管区気象台・仙台管区気象台)。関東甲信より西には発表なし

札幌管区気象台は「北海道地方の向こう2週間の気温は、寒気の影響を受けやすいため平年並か低い日が多く、8日頃からは強い寒気が流れ込むためかなり低くなる見込み」「8日頃からは北海道日本海側を中心にこの時期としては降雪量がかなり多くなる可能性」と説明しています。仙台管区気象台によると、東北地方は向こう4日間程度は暖かい空気に覆われて平年並か高く、かなり高い日もある一方、その後は寒気の影響で平年並か低く、8日ごろからかなり低くなる可能性があり、気温の変動が大きい見込みです。

「平年の294%」は何cm? 10地点の大雪の基準と過去の記録

早期天候情報には、この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値が載っています。それに2.94をかけたのが「大雪」の目安です。過去の日別データで、11月8〜16日のうちどこかの5日間で、この量を超えた年が何回あったかも数えました。

地点この期間の5日間降雪量の平年値大雪の基準(平年比294%)11月8〜12日の降雪量の平均(1991〜2020年)11月8〜16日のどこかの5日間で基準を超えた年(1996〜2025年の30年)11月8〜16日の5日間降雪量の最大(1961〜2025年)
稚内4cm11.8cm以上2.9cm6回56cm(1974年)
羽幌4cm11.8cm以上4.5cm5回43cm(1981年)
留萌3cm8.8cm以上2.2cm6回33cm(1976年)
旭川10cm29.4cm以上9.6cm4回80cm(1984年)
岩見沢8cm23.5cm以上7.8cm7回113cm(1974年)
札幌3cm8.8cm以上2.5cm8回31cm(2014年)
小樽3cm8.8cm以上2.5cm8回52cm(1985年)
倶知安12cm35.3cm以上11.1cm9回136cm(2002年)
寿都2cm5.9cm以上1.5cm9回22cm(2002年)
江差0cm-0.5cm-(平年0cmのため対象外)15cm(1965年)
平年値と294%は札幌管区気象台の早期天候情報(11月2日発表)から。基準の値(平年値×2.94)、平均、回数、最大は気象庁の地点の日別データ(1961〜2025年)から当ブログ集計

札幌・小樽・留萌は平年がわずか3cmなので、5日間で9cm近く降れば「平年の3倍」です(294%は地域全体の降雪量の見通しに対する基準で、地点ごとの判定ではありません。平年値も丸めた値なので、ここでの基準は目安です。大雪警報・注意報の基準とも別のものです)。この30年で札幌は8回、小樽も8回、倶知安と寿都は9回、基準を超える雪が降っています。期間を11月8〜16日のどこかの5日間まで広げると3〜4年に1度です。札幌で8〜12日の5日間に固定して数えると30年で4回(1996・1998・2020・2025年)で、ほぼ「10回に1回程度」という「かなり多い」の定義どおりになります。

そして、去年(2025年)も札幌は11月8日に13cm、11日に5cmの雪が降り、基準を超えていました。札幌で11月8〜16日の5日間降雪量がいちばん多かったのは2014年の31cm。ほかの地点では、岩見沢で1974年に113cm、倶知安で2002年に136cmという記録があります。初めてのまとまった雪の日は、スリップ事故や交通の乱れにも注意が必要です。

なぜ北海道の日本海側に雪が多い? 寒気と日本海のしくみ

強い寒気が来ると日本海側に雪が多くなるしくみ 大陸 シベリア高気圧 冷たく乾いた空気 日本海(海面水温は空気より暖かい) 北西の季節風 熱と水蒸気が補給される 筋状の雪雲が発達 日本海側 雪(札幌・小樽・倶知安など) 太平洋側 晴れやすい 雪の量は「寒気の強さ」×「風向き(雪雲がどこに流れ込むか)」で決まる
図1 冬型の気圧配置で日本海側に雪が降るしくみ(当ブログ作成)

大陸から冷たく乾いた空気が北西の季節風で流れ出すと、日本海を渡るあいだに、空気より暖かい海面から熱と水蒸気をたっぷり受け取ります。そこで生まれた筋状の雪雲が北海道の日本海側にぶつかり、平野や山沿いに雪を降らせます。山を越えた太平洋側は晴れやすくなります。11月はまだ日本海の海面水温が高いので、寒気が強いと雪雲が発達しやすいのが特徴です。冬型の気圧配置については冬型の気圧配置はいつから?、雪雲の詳しいしくみは冬型・JPCZと日本海側の大雪(気象予報士試験の解説)でも解説しています。

データで検証:寒い年は雪も多い? 札幌45年分

「かなりの低温」と「大雪」は同時に出ていますが、寒ければ必ず雪が多いのでしょうか。札幌で11月8〜12日の5日間平均気温が平年(6.4℃)より2.6℃以上低かった年を、1981〜2025年から探しました。

年11月8〜12日の平均気温の平年差11月8〜16日の5日間降雪量の最大
1981年-4.4℃18cm
1988年-3.4℃5cm
2000年-3.7℃3cm
2016年-3.9℃2cm
2025年-3.1℃18cm
札幌で11月8〜12日の5日間平均気温が平年(1991〜2020年の平均6.4℃)より2.6℃以上低かった年(1981〜2025年)。気象庁の日別データから当ブログ集計

かなり寒かった5回のうち、大雪の基準(約9cm)を超えたのは1981年と2025年の2回でした。1988年・2000年・2016年は寒くても雪は少なめです。札幌の11月8〜16日の5日間降雪量の最大は、1981〜2025年の平均で5.4cmなので、寒い年はやや多いものの、「寒い=大雪」ではありません。雪の量は、寒気の強さに加えて、季節風の向きで雪雲がどこへ流れ込むかで大きく変わるためです。同じ寒気でも、風向きによって雪雲が入りやすい場所が変わり、雪の多い場所は日によって変わります。

なお、札幌の11月8〜12日の平年の平均気温6.4℃から2.6℃下がると3.8℃。札幌の平年の5日間平均気温がこのくらいになるのは11月18〜22日ごろ(3.8℃)で、ふだんより10日ほど早く11月下旬なみの寒さになるイメージです。

今週から来週の予報:札幌は5日に15℃、8日には5℃

気象庁の週間予報(11月2日17時発表)では、札幌の最高気温は5日(木)15℃・6日(金)14℃と暖かい日のあと、7日(土)7℃、8日(日)5℃と一気に下がり、最低気温は7日・8日に0℃の予想です。石狩・空知・後志地方の天気は7日・8日が「曇時々雪か雨」、上川・留萌地方は「曇時々雪」で、旭川の最高気温は8日に3℃の予想です。暖かい日から急に冬の天気に変わるので、札幌周辺は7日(土)から雪の可能性、8日(日)は最高5℃の予想です。準備は暖かいうちに済ませるのが正解です。最新の予報は上のチェッカーで確認できます。

札幌の過去の11月8日前後の天気と、去年の同じ時期の気温を、当ブログのツールで見られます。

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11月の気温を都道府県どうしで比べると、北海道の寒さが際立ちます。

いまのうちにやっておきたい雪と寒さの備え

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今日の全国の最低気温は今日いちばん寒かった場所で、過去の同じ日の天気は11月8日の天気(過去のデータ)や過去の天気検索で確かめられます。雪の多い地域のデータは雪のデータまとめにまとめています。

よくある質問

Q. 11月2日の早期天候情報では何が発表されましたか?

札幌管区気象台が「低温と雪に関する早期天候情報(北海道地方)」を発表し、北海道地方は11月8日ごろからかなりの低温(5日間平均気温の平年差−2.6℃以下)、北海道日本海側は11月8日ごろから大雪(5日間降雪量の平年比294%以上)の可能性があるとしました。東北地方にも11月8日ごろからかなりの低温(平年差−2.2℃以下)の早期天候情報が出ています。

Q. 「平年比294%以上」の大雪は札幌で何cmですか?

早期天候情報に載っている札幌のこの期間の5日間降雪量の平年値は3cmなので、その294%の約9cm(8.8cm)以上が目安です。旭川は平年10cmなので約29cm以上、倶知安は平年12cmなので約35cm以上になります。

Q. 11月にこんなに雪が降るのは珍しいですか?

当ブログの集計では、1996〜2025年の30年間に、11月8〜16日のどこかの5日間で札幌が約9cm以上の雪を観測した年は8回ありました。2025年も11月8日に13cmの雪が降っています。珍しいほどではありませんが、平年より早い本格的な雪への備えが必要です。

Q. 「かなりの低温」とはどのくらいの寒さですか?

「かなり低い」は、平年の気候で10回に1回程度しか起きない低さです。北海道地方の基準は5日間平均気温が平年より2.6℃以上低いことで、札幌に当てはめると、11月8〜12日の平年6.4℃が3.8℃以下になるイメージです。これは平年の11月20日ごろ(18〜22日)の寒さにあたります。

Q. 寒い年は雪も多くなりますか?

必ずしもそうではありません。札幌で11月8〜12日がかなり寒かった1981〜2025年の5回のうち、大雪の基準を超えたのは1981年と2025年の2回でした。雪の量は寒気の強さに加えて、季節風の向きで雪雲がどこへ流れ込むかによって大きく変わります。

Q. 冬タイヤにはいつ替えればいいですか?

今回は札幌周辺で7日から雪か雨、8日ごろから強い寒気が流れ込む見込みなので、北海道では6日(金)までの交換がおすすめです。最低気温が0℃前後になると、雪がなくても橋の上や日陰の路面が凍ることがあります。地点別の交換の目安は、当ブログの「スタッドレスタイヤはいつから?」の記事で確認できます。

Q. 早期天候情報は外れることもありますか?

早期天候情報は「かなりの低温」や「大雪」となる確率が30%以上と見込まれるときに出る情報で、必ずそうなるという予報ではありません。次の発表は原則として木曜日(11月5日)です。直前の週間予報や、気象台の気象情報もあわせて確認してください。

あわせて読みたい:初雪・寒波・冬支度
時事・初冬の北海道シリーズ
まとめ
  • 11月2日の早期天候情報で、北海道は8日ごろから「かなりの低温」、日本海側は「大雪」、東北も8日ごろから「かなりの低温」
  • 大雪の基準は札幌・小樽・留萌で5日間約9cm、旭川約29cm、倶知安約35cm
  • この30年で札幌は8回基準を超えた。2025年も11月8日に13cm
  • 寒い年でも雪の量は風向き次第。寒い=大雪とは限らないが、備えは必要
  • 週間予報では5日に15℃→8日に5℃と急降下。タイヤ交換は6日(金)までに

出典:気象庁「早期天候情報」(2026年11月2日14時30分 札幌管区気象台・仙台管区気象台発表)、気象庁「天気予報(週間予報)」(11月2日17時発表)、気象庁「過去の気象データ検索」(稚内・羽幌・留萌・旭川・岩見沢・札幌・小樽・倶知安・寿都・江差の日別値、1961〜2025年)、気象庁「アメダス」。基準の値、回数、表、図、チェッカーは当ブログの計算・作成によるものです。最新の情報は気象庁の発表をご確認ください。

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