小笠原(父島)の台風シーズンはいつ?近づく台風は年2.8個、11〜12月にも来る島|観測史上932.5hPa・59.7m/sの記録と台風27号【207個の検索ツール】

小笠原・父島から300km以内に近づいた台風の進路と月別の数のイメージ 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

小笠原・父島に近づく台風は年平均2.8個。ピークは8〜9月で、11〜12月にも来る「台風シーズンが長い島」です。いま、大型で非常に強い台風第27号(チョーイワン)が小笠原近海を北上しています。気象庁の10月5日6時45分の発表では、5日6時の中心は父島の東南東およそ520km(北緯24.7度・東経146.7度)で、中心気圧925hPa・最大風速50m/s。この勢力を保ったまま北〜北北西へ進み、5日22時ごろ、父島の東およそ370kmの海上を通る予報です(予報位置を直線で結んだ概算)。父島は暴風警戒域の西の端から約140km外れていて、気象庁の「暴風域に入る確率」も小笠原諸島は0%(5日3時発表)です。ただし強風域(風速15m/s以上)は中心から東側850km・西側560kmと広く、父島はすでに強風域の西の縁にかかっています。5日は強い風とうねり・高波に警戒が必要です。

「小笠原って、台風が来やすいの?」「シーズンはいつ?」「今回はどのくらい危ない?」——そんな疑問に答えるため、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁のベストトラック(1951〜2025年の75年分)から、父島の300km以内に入った台風207個を1つずつ取り出して集計しました。父島の観測史上の記録(最低気圧932.5hPa・最大瞬間風速59.7m/s)がどの台風で出たのかも、ベストトラックと照らし合わせています。月・距離・強さで絞り込める検索ツールと、いま近づいている台風の予報進路も表示する地図を置いたので、旅行や帰省の計画にも使ってみてください。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • 小笠原・父島から300km以内に近づく台風は年平均2.8個(1951〜2025年、気象庁ベストトラックから当サイト集計)。75年中71年(95%)は少なくとも1個近づいている。100km以内は年1.1個
  • シーズンは7〜11月で、ピークは8月(年0.68個)・9月(0.60個)・10月(0.47個)。11〜12月も計20個と、沖縄(那覇11個)や八丈島(7個)より晩秋〜冬の台風が多い
  • 数は那覇(年3.8個)・石垣島(4.2個)・南大東島(3.6個)より少なく、八丈島(2.9個)や鹿児島(2.8個)と同じくらい。ただし100km以内まで来る台風は年1.1個と那覇(1.3個)に近い
  • 父島の観測史上1位は、最低気圧932.5hPa(1983年11月7日・台風第17号)、最大瞬間風速59.7m/s(1986年9月28日・台風第17号)。最大瞬間風速の上位10回のうち9回は、台風の中心が島の西側を通ったとき(島が台風の進行方向の右側に入ったとき)
  • 台風第27号は5日22時ごろに父島の東約370kmを通る予報(5日6時45分発表)。島は風が比較的弱い「左側」に入り、暴風域に入る確率は0%だが、大型で強風域が広く、父島はすでに強風域の縁。うねりは台風が近づく前から高まる。5〜6日は高波と強風に警戒を

【ツール】父島に近づいた台風207個を調べる+いま近づいている台風

月・距離・強さ・期間を選ぶと、条件に合う台風の数、1年あたりの数、その条件の台風が来た年の割合、地図上の進路、年ごとの数、一覧が切り替わります。一覧の行を押すと、その台風の進路が地図で太く表示されます。上の欄では、気象庁からいま発表中の台風の予報と、アメダス父島の最新の風を読み込みます(ページを開くたびに最新になります)。

【ツール】父島(小笠原)に近づいた台風を調べる
気象庁の最新の台風情報とアメダス父島の観測を読み込んでいます…
月
距離
強さ
期間
進路の地図(●が父島、点線の円が父島から300km)
色は父島に最も近づいたときの中心気圧:■940hPa以下 ■941〜960 ■961〜980 ■981以上 ━ 発表中の台風の予報。灰色の点はアメダス地点(陸地の目安)。
年ごとの数
一覧(新しい順。行を押すと地図で強調)
※気象庁「ベストトラック」(1951〜2025年)の6時間ごとの中心位置を1時間ごとに直線で補間し、熱帯低気圧になる前・温帯低気圧に変わった後を除いて、父島(北緯27度05.5分・東経142度11.0分)から300km以内に入った台風を数えています(当サイト集計)。「気圧」「最大風速」は父島に最も近づいた時刻の補間値で、最大風速は1977年以降のみ(ノットをm/sに換算)。月は300km以内に入った日の月です。補間した時刻の台風の階級は、時刻が近いほうの観測点に合わせています。なお気象庁が公表している「伊豆諸島および小笠原諸島への接近数」は、伊豆諸島・小笠原諸島のいずれかの気象官署等から300km以内で数えた値(年平均約5.3個)で、父島1地点で数えたこのツールの値とは異なります。

たとえば「10月」「100km以内」を選ぶと、10月に父島の近くまで来た台風の一覧になります。「940hPa以下」を選ぶと、とくに強いまま島の近くを通った台風だけが残ります。台風の数え方(「接近」の定義)は台風の「上陸」「通過」「接近」の違いで詳しく解説しています。

小笠原の台風シーズンはいつ?月別に見ると7〜11月、12月にも来る

父島から300km以内に入った台風を、入った日の月で数えると次のとおりです(1951〜2025年の75年分)。比べやすいように、同じ方法で数えた那覇・八丈島・東京も並べました。

月父島(年平均)父島の割合那覇八丈島東京
4月7個(0.09)3%4個1個0個
5月11個(0.15)5%11個5個3個
6月11個(0.15)5%27個13個8個
7月27個(0.36)13%52個30個22個
8月51個(0.68)25%80個54個53個
9月45個(0.60)22%64個55個47個
10月35個(0.47)17%35個51個33個
11月15個(0.20)7%11個7個0個
12月5個(0.07)2%0個0個0個
年間207個(2.76)100%284個216個166個
300km以内に入った台風の数(1951〜2025年、月は300km以内に入った日の月)。気象庁ベストトラックから当サイト集計。1〜3月は4地点とも0個
月別の「近づく台風」の数(1年あたり)0.000.250.500.751.004月0.095月0.156月0.157月0.368月0.689月0.6010月0.4711月0.2012月0.07父島那覇八丈島300km以内に入った台風の数÷75年(1951〜2025年)。気象庁ベストトラックから当サイト集計

ポイントは3つあります。1つめは、ピークは8月(年0.68個)と9月(0.60個)で、ここに全体の46%が集まること。2つめは、10月も0.47個と多く、10月だけで全体の17%を占めること。そして3つめが、11月(15個)と12月(5個)にも来ることです。75年間で11〜12月に父島の300km以内に入った台風は20個。那覇(11個)や八丈島(7個)より多く、東京は0個でした。父島は日本の中でも「台風シーズンが長い島」といえます。

年ごとに見ても、8月に1個以上来た年は75年中37年(49%)、9月は41年(55%)、10月は30年(40%)。10月に旅行する場合も、台風の予報を気にしておく必要があります。全国で見た月別の傾向は台風はなぜ9月に多い?、10月の地方別の確率は10月に台風は来る?地方別の確率で紹介しています。

データ検証:小笠原は台風が多い?那覇・石垣島より少なく、八丈島と同じくらい

「小笠原は台風の通り道」というイメージがありますが、同じ方法(300km以内に入った台風)で各地を数えると、意外な結果になりました。

場所300km以内に入る台風(年平均)
石垣島4.15個
那覇3.79個
南大東島3.56個
名瀬(奄美大島)3.44個
八丈島2.88個
鹿児島2.79個
父島(小笠原)2.76個
東京2.21個
南鳥島1.40個
1951〜2025年の年平均。気象庁ベストトラックの台風の中心位置を1時間ごとに補間して当サイト集計(各地の気象台・測候所の位置から300km)

父島は年2.76個で、石垣島(4.15個)や那覇(3.79個)、南大東島(3.56個)より少なく、八丈島(2.88個)や鹿児島(2.79個)と同じくらいでした。日本の最も東にある南鳥島は1.40個です。本土から遠く離れた太平洋の島ですが、台風の「数」で見ると、沖縄・奄美ほど多くはないのです。

ただし「数が少ない=安全」ではありません。父島の100km以内に入った台風は83個(年1.11個)で、那覇(97個・年1.29個)に近く、八丈島(55個・年0.73個)より多くなっています。75年中49年(65%)は100km以内まで来た台風があり、50km以内も37個ありました。周りに大きな陸地がなく、台風が衰えないまま近づくのが島の台風の特徴です。各地の台風の数は台風接近数ランキング(市区町村別)でも調べられます。

年代別:1990年代が最多、直近10年はやや少なめ

期間300km以内に入った台風1年あたり
1951〜1959年27個3.00個
1960年代31個3.10個
1970年代21個2.10個
1980年代26個2.60個
1990年代33個3.30個
2000年代27個2.70個
2010年代27個2.70個
2020〜2025年15個2.50個
父島の300km以内に入った台風の数(年代別)。気象庁ベストトラックから当サイト集計

最も多かった年は1960年の7個、次いで1997年の6個。逆に1個も来なかった年は1954年・1973年・1979年・2020年の4回だけです。直近10年(2016〜2025年)は年2.3個と、1991〜2020年の平均(2.83個)より少なめで、2025年は4個でした。今年(2026年)の全国の台風の数は今年は台風が多い?少ない?2026年で毎日更新しています。

父島の近くを通った強い台風(最接近時の中心気圧が低い順)

最接近(日本時間)台風父島からの距離その時の中心気圧
1957年10月8日第16号(HESTER)136km903hPa
1963年10月3日第17号(JUDY)55km920hPa
1962年8月17日第12号(RUTH)112km927hPa
1969年10月11日第14号(HELEN)99km933hPa
1972年9月23日第21号(IDA)58km935hPa
1983年11月7日第17号(MARGE)13km935hPa
2006年9月23日第14号(YAGI)28km937hPa
2023年8月11日第7号(LAN)71km940hPa
1965年8月19日第17号(LUCY)31km945hPa
1970年9月25日第17号(HOPE)31km945hPa
2001年9月8日第15号(DANAS)145km945hPa
2002年7月24日第9号(FENGSHEN)108km945hPa
2007年10月21日第19号(KAJIKI)65km945hPa
父島から150km以内を通った台風のうち、最接近時の中心気圧が945hPa以下だったもの(気象庁ベストトラック、1時間ごとの補間値、当サイト集計)

最接近時に945hPa以下の強い勢力のまま150km以内を通った台風は、75年で13個。10月・11月の台風が5個含まれ、1957年10月の第16号は903hPaのまま島の東136kmを通りました。中心気圧と風の強さの関係は台風の945hPaはどれくらい強い?で早見表にしています。

最接近時の中心気圧が960hPa以下で200km以内を通った台風は37個(年0.5個)。2年に1回くらいは、中心気圧960hPa以下の台風が島の近くを通っている計算です。なお、ベストトラックの気圧は6時間ごとの解析値を補間したもので、島で実際に観測された気圧とは差があります(1983年の台風第17号は補間値935hPaに対し、父島の観測は932.5hPa)。

父島の観測史上の記録と、そのときの台風

気象庁の父島の観測(1968年8月〜)で、気圧と風の上位の記録を、ベストトラックと照らし合わせてどの台風によるものかを調べました。

項目記録日付台風台風の中心が通った位置
最低海面気圧932.5hPa1983年11月7日第17号(MARGE)西側を13km
954.6hPa1986年9月28日第17号(BEN)西側を21km
958.5hPa1976年7月1日第8号(SALLY)南側を21km(ほぼ真上)
最大瞬間風速59.7m/s 南東1986年9月28日第17号(BEN)西側を21km
58.8m/s 南東2006年9月22日第14号(YAGI)西側を28km(最接近は23日2時ごろ)
58.6m/s 北北東1983年11月7日第17号(MARGE)西側を13km
55.6m/s 南南西2003年9月29日第16号(KOPPU)西側を94km
55.1m/s 南1997年6月13日第6号(NESTOR)西側を40km
最大風速31.8m/s 南南西1997年10月22日第24号(JOAN)西側を59km
日降水量348.0mm1997年11月7日第25号(KEITH)南東側を96km
1時間降水量79.0mm2015年9月19日第20号(KROVANH)東側を74km
父島の観測史上の上位記録(抜粋。気象庁「観測史上1〜10位の値」、統計期間は1968年8月〜2026年10月、1時間降水量は1970年1月〜)と、同じ日に父島の近くにいた台風(気象庁ベストトラック、当サイト照合)。「西側」は最接近時の中心が父島より西、「東側」は東

最低気圧の1位932.5hPaは、1983年11月7日の台風第17号。台風の中心が父島の西13kmという、ほぼ真上を通ったときの記録です。11月の台風が島の観測史上1位というのも、晩秋まで台風が来る父島らしい記録です。

最大瞬間風速の1位は、1986年9月28日の台風第17号による59.7m/s(南東)。2位は2006年9月22日の台風第14号の58.8m/s(南東)です。気になるのは、最大瞬間風速の上位10回(59.7〜48.2m/s)のうち9回は台風の中心が父島の西側を通ったとき(ほぼ真上の2回を含む)だったこと。北へ進む台風の中心が島の西側を通ると、島は台風の進行方向の「右側」に入り、台風自身の風に台風を流す風が加わって強くなります(台風の右側が危険なのはなぜ?)。例外は9位の2022年8月29日の台風第11号(48.4m/s)で、中心は島の北北東約36kmと、ほぼ真上を通っていました。

一方、2023年8月11日の台風第7号は最接近時940hPaと強い勢力で父島の東71kmを通りましたが、父島の最大瞬間風速は上位10位に入っていません。同じ距離でも、東側を通るか西側を通るかで島の風が大きく変わることがわかります。

台風の中心が島のどちら側を通るかで、島の風が変わる 西側を通る=島は「右側」 東側を通る=島は「左側」 台風の中心 父島 風向は時計回りに変化 (東→南東→南) 台風の風+台風を流す風 が重なり、風が強まりやすい 台風の中心 父島 風向は反時計回りに変化 (北東→北→北西) 右側より風は弱めだが うねり・高波は同じく危険 北へ進む台風の模式図。父島の最大瞬間風速の上位10回のうち9回は「西側を通る」パターン(気象庁の観測とベストトラックから当サイト照合)

風向の変わり方で、台風がどちら側を通っているのかを判断することもできます。地上の風が反時計回りに吹き込む理由は高気圧は時計回り・低気圧は反時計回りで図解しています。

台風第27号(チョーイワン):父島への最接近は5日22時ごろ、東へ約370km

気象庁の10月5日6時45分の発表をもとに、台風第27号の予報をまとめます(最新の予報はツール上部に自動で表示されます)。

日時中心の位置中心気圧最大風速父島からの距離
5日6時(実況)北緯24.7度・東経146.7度925hPa50m/s東南東へ約520km
5日18時北緯26.7度・東経146.0度925hPa50m/s東へ約380km
6日6時北緯29.1度・東経145.7度935hPa45m/s北東へ約410km
7日3時北緯36.5度・東経149.7度950hPa40m/s北北東へ約1,260km
8日3時(温帯低気圧に変わる見込み)北緯50.4度・東経167.5度964hPa30m/s北北東へ約3,360km
台風第27号の実況と予報(気象庁 2026年10月5日6時45分発表)。父島からの距離は予報円の中心までの直線距離(当サイト計算)

予報の中心は、父島の東側を北上し、最も近づくのは5日22時ごろで東へ約370km(予報位置を直線で結んだ概算)。5日18時の暴風警戒域は中心付近から東側300km・西側220km、6日6時は東側310km・西側240kmで、気象庁の暴風警戒域の図で見ると、父島はその西の端から約140km外側にあたります。気象庁の「暴風域に入る確率」は、小笠原諸島で5日間を通じて0%です(5日3時発表)。一方、この台風は「大型」で、強風域(風速15m/s以上)は中心から東側850km・西側560km(5日6時)。父島は5日6時の時点で中心から約520kmと、強風域の西側の半径(560km)より内側にあり、すでに強風域の西の縁にかかっています。最接近の5日夜にかけて、風速15m/s以上の強い風が吹くおそれがあります。予報円の西寄りを進めば風は予報より強まるおそれがあるので、最新の発表を確認してください。

上の分析のとおり、東側を通る台風では、島は風が比較的弱い「左側」に入ります。それでも中心気圧925〜935hPaの「非常に強い台風」で、うねりは台風が遠くにあるうちから高まります。5日から6日にかけては、海岸や港に近づかないこと、船の運航情報の確認を早めにすることが大切です。台風第27号の進路予想の詳細は台風27号(チョーイワン)の進路予想で更新しています。

なお、「チョーイワン」という名前の台風は、2009年の台風第14号も父島の近く(北西約180km、最接近時960hPa)を通っています。台風の名前は14か国・地域が出した140個を順番に使うため、同じ名前が数年おきにめぐってきます。

東京都と地方別の台風の数(自動更新)

気象庁の台風の統計から、地方別の接近数を自動で取り込んでいる表です。伊豆諸島・小笠原諸島をまとめた接近数も確認できます。

順位地方合計(1951〜2025年)年平均平年値
1沖縄553個7.4個7.7個
2伊豆・小笠原401個5.3個5.4個
3奄美300個4.0個4.3個
4九州南部279個3.7個3.9個
5九州北部257個3.4個3.8個
6東海248個3.3個3.5個
7四国244個3.3個3.3個
8関東甲信238個3.2個3.3個
9近畿235個3.1個3.4個
10中国213個2.8個3個
11東北192個2.6個2.7個
12北陸186個2.5個2.8個
13北海道119個1.6個1.9個
地方別の台風接近数(気象庁・75年間)

47都道府県の「台風接近数」のランキングと、ほかの気象指標との比較は、次のツールで切り替えられます(このツールの東京都の値は本土側の値で、伊豆諸島・小笠原諸島の接近数は上の表の「伊豆・小笠原」の値を見てください)。

全国の観測史上の最大瞬間風速ランキングは次のとおりです(気象庁の記録から自動更新)。父島の59.7m/sと比べてみてください。詳しくは最大瞬間風速ランキングへ。

歴代最大瞬間風速ランキング トップ10(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録風向観測日偏差値
1位富士山(静岡県)91.0m/s南南西1966年9月25日101.4
2位宮古島(沖縄県・宮古島市)85.3m/s北東1966年9月5日96.1
3位室戸岬(高知県・室戸市)84.5m/s西南西1961年9月16日95.4
4位与那国島(沖縄県・与那国町)81.1m/s南東2015年9月28日92.3
5位名瀬(鹿児島県・奄美市)78.9m/s東南東1970年8月13日90.3
6位那覇(沖縄県・那覇市)73.6m/s南1956年9月8日85.4
7位宇和島(愛媛県・宇和島市)72.3m/s西1964年9月25日84.2
8位石垣島(沖縄県・石垣市)71.0m/s南南西2015年8月23日83.0
9位西表島(沖縄県・竹富町)69.9m/s北東2006年9月16日82.0
10位剣山(徳島県)69.0m/s南南東1970年8月21日81.1

小笠原へ行く人・住んでいる人の台風の備え

  • 船の予定:父島へは東京・竹芝からの定期船で片道およそ1日かかり、台風が近づくと出港日が変わることがある。運航会社の発表をこまめに確認し、帰りの日程には余裕を
  • うねり・高波:台風が数百km離れていても、うねりで海岸や港が危険になる。海水浴・釣り・磯遊びは台風の接近前からやめる
  • 西側を通る予報のとき:島が台風の「右側」に入り、南東〜南の暴風になりやすい。記録的な風の多くはこのパターン
  • 11月・12月も油断しない:観測史上最低の932.5hPaは11月。晩秋の旅行でも台風情報を確認
  • 停電・物資:船が止まると入荷が遅れる。数日分の水・食料、モバイルバッテリーの充電を
  • 情報の確認:いま全国で一番風が強い場所は今日の日本一風が強い場所、気圧の変化は今日の気圧の変化、台風のたまごは台風のたまご 最新で確認できる

父島の平年の気温や雨、天気の出やすさは父島の気候、過去の天気は父島の過去の天気で調べられます。小笠原村の地震のリスクは小笠原村の地震リスク、風速ごとの危険の目安は風速の目安(5m〜30m/s)をご覧ください。

台風で小笠原の船はどうなる?旅行の計画で気をつけること

小笠原へ行く手段は、東京・竹芝と父島を結ぶ定期船が基本で、片道およそ1日かかります。台風が近づくと、出港日を早めたり(いわゆる「早出し」)、遅らせたり(「延航」)する変更が発表されることがあり、島での滞在日数が予定より短くなったり、帰りが延びたりすることがあります。

  • 出発の1週間前から台風を確認:父島に近づく台風は、マリアナ諸島付近などで発生し、数日かけて北上してくるものが多くあります。台風のたまご 最新と、発表中の台風の予報(このページのツール上部)を見ておく
  • 帰りの日程に余裕を:延航で帰京が数日遅れることもある。仕事や学校の予定、帰りの交通機関の変更方法を事前に確認
  • 延泊・キャンセルの条件を確認:宿の延泊の可否や、旅行保険・ツアーの補償に欠航や延泊の費用が含まれるかは商品ごとに違うので、申し込み時に確かめる
  • 運航情報は運航会社の発表で:変更はホームページなどで告知される。台風の進路は台風の進路予報はどれくらい当たる?のとおり3〜5日先はずれが大きいので、こまめに確認
  • 8〜10月と、11〜12月の旅行:父島では8月の49%、9月の55%、10月の40%の年に台風が近づいている。年末年始の旅行シーズンも、12月の台風は75年で5個とまれだが、ゼロではない

飛行機や新幹線がどのくらいの風で止まるかは飛行機・新幹線は風速何mで止まる?でまとめています。台風が去ったあとの天気の変化は台風一過とは?もどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q. 小笠原(父島)の台風シーズンはいつ?

気象庁のベストトラック(1951〜2025年)で数えると、父島から300km以内に入る台風は8月に年0.68個、9月に0.60個、10月に0.47個で、7〜11月がシーズンです。11月(75年で15個)や12月(5個)に来ることもあり、日本の中でもシーズンが長い島です。

Q. 小笠原は台風が多い?

300km以内に入る台風は年平均2.76個で、石垣島(4.15個)や那覇(3.79個)より少なく、八丈島(2.88個)や鹿児島(2.79個)と同じくらいです。ただし75年中71年(95%)は1個以上来ていて、100km以内まで来る台風も年1.11個あります。

Q. 台風第27号(2026年)は父島に来る?

10月5日6時45分の気象庁の予報では、5日22時ごろに父島の東約370kmを北上し、父島は暴風警戒域の西の外側(暴風域に入る確率0%)にあたります。ただし大型で強風域が広く、父島はすでに強風域の縁にかかっています。島は風が比較的弱い「左側」に入る見込みですが、非常に強い台風なので5〜6日は高波・うねりと強風に警戒し、最新の情報を確認してください。

Q. 父島で観測された最も強い風は?

気象庁の記録では、最大瞬間風速の1位は1986年9月28日の59.7m/s(南東、台風第17号)、2位は2006年9月22日の58.8m/s(南東、台風第14号)です。

Q. 父島の最低気圧の記録は?

1983年11月7日の台風第17号による932.5hPaが観測史上1位です。台風の中心が父島の西約13kmを通ったときの記録で、11月の台風でした。

Q. 台風が島の東側と西側、どちらを通ると危ない?

北へ進む台風の中心が島の西側を通ると、島は進行方向の右側に入って風が強まりやすくなります。父島の最大瞬間風速の上位10回のうち9回は、中心が島の西側を通ったときでした。東側を通るときも高波・うねりには同じように警戒が必要です。

Q. 12月にも台風は来る?

来ます。1951〜2025年に、12月に父島の300km以内に入った台風は5個(1955年・1960年・1990年・2003年・2021年)ありました。11月は15個です。

Q. 小笠原への船は台風で止まる?

台風が近づくと、東京・竹芝と父島を結ぶ定期船の出港日が変更になることがあります。台風が離れたあとも波が残ることがあるので、運航会社の発表をこまめに確認し、帰りの日程に余裕を持たせてください。

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まとめ
  • 父島に近づく台風は年平均2.8個(300km以内)、75年中71年は1個以上。100km以内は年1.1個
  • シーズンは7〜11月、ピークは8〜9月。11〜12月も75年で20個と、シーズンが長い
  • 数は那覇・石垣島より少なく八丈島並みだが、100km以内まで来る台風は年1.1個
  • 観測史上の記録は932.5hPa(1983年11月)・59.7m/s(1986年9月)。強風の記録の多くは中心が島の西側を通ったとき
  • 台風第27号は5日22時ごろ父島の東約370kmを通る予報。暴風警戒域の外側だが、大型で父島はすでに強風域の縁。5〜6日は強風・高波・うねりに警戒

出典:気象庁「RSMC Best Track Data」(1951〜2025年)、気象庁「観測史上1〜10位の値(父島)」、気象庁「台風情報」(2026年10月5日6時45分発表)、気象庁「伊豆諸島および小笠原諸島への台風接近数」、気象庁「アメダス」。

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