台風30号(チャンパー)の進路予想2026|日本に来る?同じ海域を西へ進んだ台風71個中20個が沖縄へ【最新予報マップ】

気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

【10月16日8時 追記】台風第30号(チャンパー)は5日後に940hPaの「非常に強い」台風に
  • 台風第30号(チャンパー)は15日15時にマーシャル諸島で発生。16日6時には中心気圧998hPa・最大風速20m/sで、西へ時速15kmで進んでいます(気象庁 16日6時45分発表)。
  • 予報では、18日3時にマリアナ諸島で965hPa・40m/sの「強い」台風となり、18日昼前ごろにグアム島付近を通る可能性があります(予報位置を直線でつないだ目安)。グアム・サイパンでは17〜18日は荒れた天気になるおそれがあります。
  • その後も発達し、20日3時にフィリピンの東で950hPa・45m/sの「非常に強い」台風、21日3時には北緯18.9度・東経133.0度で940hPa・最大瞬間風速65m/sの予報。21日3時の暴風警戒域は半径460kmに及ぶ予報です。
  • 21日3時の予報円の中心から那覇までは約980km、石垣島までは約1,100km(予報円の半径280km)。時速25kmのまま進めば1日で約600km進むため、沖縄・先島方面に向かう場合は22〜23日ごろが目安です。ただし5日先より後の外挿なので、時期・進路とも大きく変わる可能性があります。下のツールは開くたびに最新の予報に更新されます。
この記事の本文の数字は気象庁 2026年10月15日7時5分発表の情報にもとづきます(冒頭の追記は16日6時45分発表)。下のツールの予報表と地図は、ページを開くたびに気象庁の最新の発表に自動で更新されます。

(15日7時5分時点)マーシャル諸島の熱帯低気圧が、16日6時までに台風第30号になる見込みです。気象庁の15日7時5分の発表では、15日6時の中心は北緯10.8度・東経160.0度、中心気圧1004hPa・最大風速15m/s。北西へ時速20kmで進んでいて、このあと西〜西北西へ発達しながら進み、18日昼ごろにグアム島とサイパン島の間(グアムの北およそ90km)を通り、19日3時にはマリアナ諸島(北緯14.9度・東経142.6度)で中心気圧965hPa・最大風速40m/sの「強い」台風、20日3時にはフィリピンの東(北緯16.7度・東経138.0度)で955hPaになる予報です。名前は、順番どおり「チャンパー」(ラオスが提案、赤いジャスミン)が付きました。

「30号は日本に来るの?」「沖縄やグアム旅行は大丈夫?」——その疑問に答えるため、元気象庁職員の気象予報士として、気象庁のベストトラック(1951〜2025年の75年分)から、10月10日〜11月10日に台風第30号の19〜20日の予報位置付近(400km以内)を西へ進んだ台風71個を取り出し、その後どこへ向かったかを1つずつ確かめました。さらに「1年に30個」がどれくらい珍しいかも数えています。気象庁の最新の予報を自動で読み込み、過去の台風の進路と重ねて見られるツールも置いたので、旅行や帰省の判断材料にしてください。

この記事の結論(30秒で読める版)
  • マーシャル諸島の熱帯低気圧は16日6時までに台風第30号(チャンパーの予定)になる見込み。18日昼ごろにグアム・サイパン付近を通り、19日には強い台風に。20日3時にフィリピンの東で955hPa・40m/sになる予報(5日先の予報円の半径は440km)
  • 1951〜2025年に、10月10日〜11月10日にこの予報位置の近くを西へ進んだ台風は71個。その後、沖縄・奄美の300km以内に近づいたのは20個(28%)、本州・四国・九州・北海道は7個(10%)、フィリピン方面へ進んだのは35個(49%)
  • 本土に近づいた7個には、1979年第20号(最低870hPa)、2004年第23号(トカゲ)、2013年第26号(ウィパー)など、大きな災害を起こした台風が含まれる。どれも10月中旬〜下旬にこの海域を通っていた
  • 15日15時に30号が発生し、年間30個以上は2013年以来13年ぶり(1951年以降で16年目)。30番目の台風としては1971年・1967年・1965年に次ぐ4番目の早さ
  • 20日の予報位置から那覇までは約1,500km。時速20kmなら約3日かかる距離なので、沖縄・先島は来週後半(22〜23日ごろ)以降の予報に注意。グアム・サイパンへ旅行する人は17〜19日に要注意です

【10月17日追記】台風30号は22日3時に「沖縄の南」まで進む予報になりました。沖縄・奄美の地点ごとの最接近の時刻と、同じ位置を通った過去の秋の台風30個のその後は台風30号は沖縄にいつ最接近?(地点別の自動計算)にまとめています。

【ツール】台風30号の最新予報+同じ海域を西へ進んだ過去の台風71個

ツールの上段には、ページを開くたびに気象庁の最新の台風情報を読み込み、台風第30号(台風になる前は熱帯低気圧)の予報と、グアム・サイパン・那覇・石垣島・父島・東京までの距離を表示します。地図には、いま発表中の台風・熱帯低気圧の位置と、30号の予報進路・予報円を橙色で描いています。その下では、同じ時期・同じ海域を西へ進んだ過去の台風を「時期」「年代」のボタンで切り替えられます。赤い線は沖縄・奄美または本土に近づいた台風、紫は小笠原・伊豆諸島だけに近づいた台風、灰色はフィリピン方面へ進んだ台風、青はどこにも近づかなかった台風です。一覧の行を押すと、その台風の進路が黒く太く表示されます。

台風30号の最新予報と、同じ海域を西へ進んだ過去の台風
気象庁の最新の台風情報を読み込んでいます…

ツールの地図を見ると、過去の台風の進路は「そのまま西へ進んでフィリピン・南シナ海へ(灰色)」と「途中で北へ向きを変えて沖縄・台湾付近から日本の南へ(赤)」の大きく2つに分かれているのがわかります。「1991〜2025年」に切り替えても、沖縄・奄美に近づいた割合は38個中11個(29%)で、ほとんど変わりません。

台風30号の進路予想:グアム・サイパンは18日、沖縄は22日以降に注意(15日7時5分発表)

ツールの表は開くたびに最新になりますが、記事を更新した時点(15日7時5分発表)の予報を残しておきます。この時点ではまだ熱帯低気圧で、24時間以内(16日6時まで)に台風になる見込みです。前日(14日16時5分発表)の予報と比べると、台風になる時刻は半日ほど遅れましたが、18〜19日ごろの予報位置はほとんど変わっていません。

日時位置中心気圧最大風速(瞬間)予報円の半径暴風警戒域グアムまで那覇まで
15日6時(実況)マーシャル諸島(北緯10.8度・東経160.0度)1004hPa15m/s(23m/s)——約1,680km約3,800km
15日18時マーシャル諸島(北緯11.1度・東経158.5度)1004hPa15m/s(23m/s)85km—約1,510km約3,640km
16日6時マーシャル諸島(北緯11.5度・東経156.4度)・台風に1000hPa18m/s(25m/s)110km—約1,280km約3,420km
17日3時トラック諸島近海(北緯12.7度・東経151.9度)994hPa23m/s(35m/s)165km—約770km約2,940km
18日3時マリアナ諸島(北緯13.6度・東経147.2度)985hPa30m/s(45m/s)260km350km約260km約2,470km
19日3時マリアナ諸島(北緯14.9度・東経142.6度)965hPa40m/s(55m/s)・強い330km440km約290km約2,000km
20日3時フィリピンの東(北緯16.7度・東経138.0度)955hPa40m/s(60m/s)・強い440km590km約810km約1,500km
表1:台風第30号になる見込みの熱帯低気圧の予報(気象庁 2026年10月15日7時5分発表)。距離は予報円の中心からの直線距離(当サイト計算)

注目は18日です。18日3時の予報円の中心はグアム島の東およそ260km・サイパン島の南東およそ240kmで、暴風警戒域(半径350km)にどちらの島も入ります。予報円の中心を結ぶと、18日昼ごろにグアムの北およそ90km、サイパンの南およそ120kmを通る計算です。17〜19日にグアム・サイパンへ旅行する人は、航空会社の運航情報とホテルの案内をこまめに確認してください。20日3時の予報円は半径440kmと大きく、この先の進路はまだ幅を持って見る必要があります。

なぜ10月中旬〜下旬のマリアナの台風は「西へ」か「北へ」に分かれるのか

台風は自分で進む力が弱く、まわりの風に流されて動きます。マリアナ諸島付近の台風を動かすのは、主に太平洋高気圧の南の縁を東から西へ吹く風(偏東風)です。高気圧がしっかり西へ張り出していると、台風はその南側を西へ進み続け、フィリピンや南シナ海へ向かいます。

一方、10月中旬を過ぎると、上空の偏西風が南へ下がり、中国大陸から日本付近に気圧の谷(偏西風の南への蛇行)がやってくることが増えます。台風が西へ進む途中で気圧の谷に近づくと、高気圧の西の縁を回るように北西〜北へ向きを変え(転向)、沖縄・先島や台湾付近を通って日本の南へ北東進します。2004年第23号(トカゲ)や1979年第20号は、このパターンで日本に上陸しました(トカゲは高知県、1979年第20号は和歌山県)。

パターンA:西へ進み続ける パターンB:北へ曲がる 偏西風(北にある) 太平洋高気圧 (西へ張り出す) 日本 フィリピン マリアナ 高気圧の南の縁を西へ 気圧の谷(偏西風が南へ蛇行) 高気圧(東へ後退) 日本 沖縄 マリアナ 高気圧の西の縁を回って沖縄・日本の南へ
図1:10月下旬にマリアナ付近を西へ進む台風の2つのパターン(模式図。位置や大きさは正確ではありません)

どちらになるかは、台風がフィリピンの東(東経125〜135度)に来るころに、気圧の谷が日本付近に来ているかどうかで決まります。予報どおり1日約500kmのペースで西へ進めば、30号がその付近に達するのは20日以降で、まだ5日先の予報の範囲の外です。いまの時点では、予報の「その先」はわからない、というのが正直なところです。

データで検証:同じ海域を西へ進んだ台風71個のその後

気象庁のベストトラック(台風の6時間ごとの位置と強さの確定値)から、1951〜2025年の10月10日〜11月10日に、台風第30号の19〜20日の予報位置付近(14日16時5分発表の19日15時の位置、北緯15.6度・東経140.2度から400km以内)を西寄りに進んでいた台風を選びました(その時点の熱帯低気圧も含み、のちに台風になったもの)。15日7時5分発表の19日3時の位置(北緯14.9度・東経142.6度)と20日3時の位置(北緯16.7度・東経138.0度)は、どちらもこの点から約270km以内にあり、同じ海域です。その後、台風の強さのあいだに、中心が国内の23地点(気象官署)から300km以内に入ったかどうかを数えています。

時期・年代台風の数沖縄・奄美本州・四国・
九州・北海道
伊豆諸島小笠原日本の
どこか
フィリピン方面
10月10〜31日56個15個(27%)7個(13%)10個9個27個(48%)27個(48%)
11月1〜10日15個5個(33%)0個1個2個8個(53%)8個(53%)
合計(1951〜2025年)71個20個(28%)7個(10%)11個11個35個(49%)35個(49%)
うち1991〜2025年38個11個(29%)4個(11%)5個6個18個(47%)20個(53%)
表2:10月10日〜11月10日に台風第30号の19〜20日の予報位置付近(北緯15.6度・東経140.2度の半径400km)を西寄りに進んだ台風のその後(気象庁ベストトラックから当サイト集計。1つの台風が複数の地域に近づいた場合はそれぞれに数えている。「フィリピン方面」は北緯19度以南で東経125.5度より西まで進んだもので、日本への接近と重なる台風もある)

ポイントは3つです。1つめは、沖縄・奄美へ近づいた割合が約3割あること。同じ10月の台風でも、日本の東の南鳥島近海を通る台風は、沖縄に近づいた例がほとんどありません(台風29号の記事では53個中0個)。マリアナ諸島の西まで西へ進む30号は、それよりずっと沖縄寄りのコースです。

2つめは、本土に近づいた7個はすべて10月中旬〜下旬にこの海域を通った台風で、11月に通った15個は1つも本土に近づいていないこと。30号は10月19日ごろに通る予報なので、「本土の可能性もゼロではない時期」にあたります。

3つめは、本土に近づいた7個は、7個とも沖縄・奄美(大東島を含む)の300km以内にも入っていたことです。つまり、もし30号が日本に向かうとすれば、沖縄・先島や大東島の付近を通るのが過去のパターンです。本州の人も「沖縄方面に向かう予報が出たかどうか」を最初の目安にするとよいでしょう。

台風この海域を通った日近づいた地域最低気圧
1952年第20号(Agnes)10月31日沖縄・奄美、伊豆諸島920hPa
1952年第21号(Bess)11月9日沖縄・奄美915hPa
1957年第20号(Kit)11月8日沖縄・奄美910hPa
1958年第26号(Lorna)10月24日沖縄・奄美、小笠原940hPa
1959年第20号(Emma)11月7日沖縄・奄美960hPa
1979年第20号(Tip)10月11日沖縄・奄美、本土870hPa
1980年第21号(Betty)10月31日沖縄・奄美925hPa
1981年第24号(Gay)10月17日沖縄・奄美、本土、伊豆諸島950hPa
1987年第19号(Kelly)10月11日沖縄・奄美、本土955hPa
1991年第23号(Ruth)10月22日沖縄・奄美895hPa
1994年第34号(Zelda)11月4日沖縄・奄美910hPa
1996年第24号(Dale)11月9日沖縄・奄美930hPa
1997年第23号(Ivan)10月15日沖縄・奄美905hPa
2004年第23号(トカゲ)10月13日沖縄・奄美、本土940hPa
2004年第24号(ノックテン)10月21日沖縄・奄美945hPa
2009年第20号(ルピット)10月15日沖縄・奄美、本土、伊豆諸島930hPa
2013年第26号(ウィパー)10月11日沖縄・奄美、本土、伊豆諸島930hPa
2013年第27号(フランシスコ)10月19日沖縄・奄美、伊豆諸島920hPa
2017年第22号(サオラー)10月24日沖縄・奄美、本土、伊豆諸島975hPa
2024年第21号(コンレイ)10月25日沖縄・奄美925hPa
表3:同じ海域を西へ進んだあと、沖縄・奄美または本土の300km以内に近づいた台風20個(日付は世界時。2000年より前の台風は英語名、2000年以降は気象庁のカタカナ表記。太字は本土にも近づいた7個)

表3の20個のうち、最低気圧が950hPa以下まで発達したのは17個。71個全体でも49個(69%)が950hPa以下まで発達しており、この時期にマリアナ付近を通る台風は、暖かい海の上を長く進むため強い勢力になりやすいことがわかります。30号も20日に955hPaまで発達する予報です。

実例:同じ時期にマリアナから日本へ来た台風

2004年第23号(トカゲ):10月20日に高知県に上陸

トカゲは2004年10月13日にマリアナ諸島の西を西へ進み、その後北西へ向きを変えて沖縄の南から北上、10月20日に高知県土佐清水市付近に上陸して西日本〜東日本を縦断しました。秋雨前線を刺激したこともあって各地で大雨となり、近畿・四国を中心に大きな被害が出ました。この年は10個の台風が上陸し、上陸数の最多記録になっています。

2013年第26号(ウィパー):10月16日に関東の南を通過

ウィパーは10月11日にこの海域を西へ進み、その後北へ向きを変えて大東島付近から関東の南岸へ進みました。伊豆大島では記録的な大雨による土砂災害が起き、10月の台風でも関東に深刻な被害を出すことを示した台風です。同じ年には第27号(フランシスコ)も同じ海域を通り、沖縄・伊豆諸島へ近づきました。

1979年第20号(Tip):観測史上最も低い870hPa

1979年第20号は10月11日にこの海域を西へ進み、12日にマリアナ諸島の西で中心気圧870hPaまで発達しました(世界の台風・ハリケーンの中心気圧の最低記録)。その後北へ向きを変え、10月19日に和歌山県に上陸して日本列島を縦断しました。

一方で、2018年第26号(イートゥー)や2020年第19号(コーニー)のように、この時期にマリアナ付近を通った猛烈な台風が、日本には近づかずに北マリアナ諸島やフィリピンに大きな被害を出した例もあります。30号の進む先がどちらになるかで、影響を受ける場所はまったく変わります。

「1年に30個」は13年ぶり:30号まで発生するのは何回目?

2026年の台風は10月14日までに29個発生しています。月別に見ると、1〜4月に毎月1個ずつ、7月5個、8月10個と夏に多く発生しました。台風の年間の発生数の平年値(1991〜2020年)は25.1個で、10月14日までの平年の数は約20個です(気象庁ベストトラックから当サイト集計)。

0102030401951196019701980199020002010202030個平年25.1個2026年:29個+30号(見込み)▼赤:年30個以上(15年) 橙:2026年(10月14日時点)
図2:台風の年間発生数(1951〜2025年は気象庁「台風の発生数」、2026年は10月14日時点の29個)

1951〜2025年の75年間で、1年に30個以上の台風が発生したのは15年だけ。最後は2013年(31個)なので、30号の発生で13年ぶり、16年目になります。最多は1967年の39個です。

年年間の発生数30番目の台風が発生した日(世界時)
1971年36個9月27日
1967年39個9月28日
1965年32個10月14日
2026年29個+α10月15日の見込み(日本時間16日6時まで)
1994年36個10月17日
1966年35個10月29日
1988年31個11月4日
2013年31個11月4日
1964年34個11月15日
1992年31個11月15日
1989年32個11月16日
1974年32個11月23日
1978年30個11月28日
1958年31個12月1日
1972年31個12月1日
1962年30個12月8日
表4:年間30個以上の台風が発生した年と、30番目の台風が発生した日(1951〜2025年、気象庁ベストトラックから当サイト集計。日付は台風の強さになった最初の時刻・世界時)

30号は15日15時(日本時間)に発生し、30番目の発生としては1971年・1967年・1965年に次ぐ4番目の早さで、32年前の1994年(10月17日)より早いペースです。では、今年は何号まで行くのでしょうか。1991〜2020年の平均では、10月15日以降に発生する台風は4.9個です(1951〜2025年の最少は1個、最多は12個)。平年並みなら、今年は34個前後になる計算です(30号を含めて29+4.9個)。年間の数の記録や過去の多い年の特徴は「台風は何号まで発生する?」と「今年は台風が多い?少ない?2026年」で詳しく検証しています。

「チャンパー」の意味は?前に使われたのはいつ?

台風の名前は、アジアの14か国・地域が出した140個を順番に使っています。29号の「コグマ」(日本が提案、こぐま座)の次は、ラオスが提案した「チャンパー」(Champi、赤いジャスミン)です(気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」)。名前が付くのは台風になったときなので、正式には発生の発表を待つ必要があります。

「チャンパー」が前に使われたのは2021年第5号と、2015年第25号です。2015年のチャンパーは10月14日(世界時)に発生し、最低気圧930hPaまで発達しました。熱帯低気圧の段階では北緯12.5度・東経161.4度付近にあり、今回と近いマーシャル諸島付近から西へ進んでマリアナ諸島付近を通ったあと、北上して北東へ去り、日本には近づきませんでした(今回比べた71個の1つで、ツールの一覧の「2015年第25号」です)。台風の名前の決まり方は台風の名前の由来をどうぞ。

台風が近づく地域の数を、地方・都道府県別に見る

参考までに、台風が平年どのくらい各地方に近づいているかを、当サイトの自動更新の表とツールで見ておきましょう(気象庁の統計をもとに毎年自動更新)。

順位地方合計(1951〜2025年)年平均平年値
1沖縄553個7.4個7.7個
2伊豆・小笠原401個5.3個5.4個
3奄美300個4.0個4.3個
4九州南部279個3.7個3.9個
5九州北部257個3.4個3.8個
6東海248個3.3個3.5個
7四国244個3.3個3.3個
8関東甲信238個3.2個3.3個
9近畿235個3.1個3.4個
10中国213個2.8個3個
11東北192個2.6個2.7個
12北陸186個2.5個2.8個
13北海道119個1.6個1.9個
地方別の台風接近数(気象庁・75年間)

都道府県ごとの台風接近数は、次のツールで他の指標(雨・風・地震など)と切り替えながら比べられます。

シナリオ別:30号はこの先どうなる?

過去の似た台風の動きから、考えられるシナリオを整理しました。割合は、10月10日〜11月10日に同じ海域を西へ進んだ台風71個の実績です(予報の確率ではありません)。

シナリオ過去の実績日本への影響見分けるポイント
A:西へ進み続けてフィリピン方面へ71個中26個日本への直接の影響は小さい。沖縄・先島の海はうねりで高い予報の進路が「西」「西北西」のまま、予報円が北緯20度より南にとどまる
B:北へ曲がって沖縄・先島・大東島へ71個中20個(うち本土にも7個)沖縄・奄美で暴風・大雨。前線があれば本州でも大雨予報の進路が「北西→北」へ変わり、予報円が東経130度付近で北へ向かう
C:早めに北へ曲がって小笠原・伊豆諸島方面へ71個中15個小笠原・伊豆諸島で暴風・高波。関東沿岸もうねり予報円が東経135度より東で北へ向かう
D:日本にもフィリピンにも近づかない71個中10個大きな影響なし(うねりは届く)海上で北東へ向きを変える、または弱まる
表5:同じ海域を西へ進んだ台風71個のその後の分類(1951〜2025年、当サイト集計。沖縄・奄美か本土に近づいた台風はフィリピン方面へ進んだものもBに数えた(9個))

気象庁の予報では、進む向きは16日以降20日まで「西」〜「西北西」で、AとBのどちらにも進める位置です。17〜18日ごろの発表で、5日先(22〜23日)の予報円が北へ伸びるか、西へ伸びるかに注目してください。

近づく可能性がある島・地域の気候と過去の天気

沖縄や先島に旅行・帰省する人は、地点ごとの平年の気候や、過去の同じ日の天気も確認しておくと安心です。那覇の気候・石垣島の気候・宮古島の気候では、10月の平均気温・雨・風の平年値と観測史上の記録を見られます。島ごとの台風シーズンは石垣島・宮古島の台風シーズンと南大東島の台風シーズン、沖縄旅行のベストシーズンは沖縄のベストシーズンにまとめています。去年や過去の同じ日の天気は過去の天気を調べるや10月20日の天気の記録、今の空模様はライブカメラで確認できます。

那覇の去年の同じ時期の天気は、次のツールで日付を選んで確認できます。

読み込み中…

台風30号の予報を見るときの注意点

  • 5日先の予報円は大きい:15日7時5分の発表で、20日3時の予報円の半径は440km。日本への影響を判断できるのは、早くても17〜18日ごろの発表からです。予報の当たり方は「台風の進路予報はどれくらい当たる?」を参考にしてください。
  • 「近づかない」=「影響がない」ではない:発達した台風からのうねりは1,000km以上先まで届きます。中心が遠くても、沖縄・先島や小笠原、太平洋沿岸では高波に注意してください(760km先の台風で西湘バイパスが通行止めになった理由)。
  • グアム・サイパン旅行:18日ごろにマリアナ諸島を通る予報で、暴風警戒域に入る可能性があります。航空便の欠航や空港の閉鎖もありうるので、旅行会社・航空会社の案内を確認しましょう。
  • 秋の台風と前線の組み合わせ:10月後半は、台風が遠くにあっても本州付近の前線に湿った空気を送り込み、大雨になることがあります(2004年のトカゲもそうでした)。台風の右側が危険なのはなぜ?も参考に。
  • 強さの目安:955hPa・最大風速40m/sは「強い」台風です。中心気圧と被害の関係は「945hPaはどれくらい強い?」、高潮の仕組みは高潮とはへ。

最新の予報は、この記事のツール(開くたびに更新)と台風情報まとめ、まだ台風になる前の熱帯低気圧は台風のたまご 最新で確認できます。気圧の変化で体調が気になる人は今日の気圧の変化もどうぞ。

よくある質問

台風30号は日本に来る?

10月15日7時5分の気象庁の発表では、19日に強い台風になり、20日3時にフィリピンの東(北緯16.7度・東経138.0度)で955hPaになる予報で、その先はまだわかりません。1951〜2025年に同じ時期・同じ海域を西へ進んだ台風71個のうち、沖縄・奄美に近づいたのは20個(28%)、本州・四国・九州・北海道は7個(10%)、フィリピン方面へ進んだのは35個(49%)でした。

台風30号の名前「チャンパー」の意味は?

順番どおり、ラオスが提案した「チャンパー(Champi)」が付きました。意味は「赤いジャスミン」です。前に使われたのは2015年第25号と2021年第5号です。

台風が30号まで発生するのは何年ぶり?

1年に30個以上の台風が発生したのは1951〜2025年で15年あり、最後は2013年(31個)です。30号は10月15日15時に発生し、13年ぶりになりました。30番目の台風としては1971年・1967年・1965年に次ぐ4番目の早さです。

沖縄に近づくとしたらいつごろ?

20日3時の予報位置から那覇までは約1,500kmあります。1日に500km前後進むとすると約3日かかるため、もし沖縄方面へ向かう場合でも、近づくのは来週後半(22〜23日ごろ)以降です。17〜18日ごろの発表で、予報円が北へ伸びるか西へ伸びるかに注目してください。

グアム・サイパン旅行は大丈夫?

15日7時5分の発表では、18日3時の予報円の中心がグアム島の東およそ260km、サイパン島の南東およそ240kmにあり、暴風警戒域(半径350km)に両島が入っています。予報円の中心を結ぶと、18日昼ごろに両島の間を通る計算です。17〜19日に旅行する人は、航空会社と旅行会社の案内をこまめに確認してください。

本州に来る可能性はある?

同じ海域を西へ進んだ71個のうち7個(10%)が本州・四国・九州・北海道の300km以内に近づきました。7個はすべて10月中旬〜下旬にこの海域を通り、7個とも沖縄・奄美の300km以内にも入っていました。11月に通った15個は本土に近づいていません。

今年の台風は何号まで行きそう?

1991〜2020年の平均では、10月15日以降に発生する台風は4.9個です。平年並みなら、今年は30号を含めて34個前後になる計算です。1951年以降の最多は1967年の39個です。

「接近」はどういう意味?

気象庁の統計では、台風の中心が国内の気象官署などから300km以内に入ることを「接近」といいます。この記事では、当サイトで選んだ国内23地点からの距離で同じように数えています。「上陸」「通過」との違いは台風の「上陸」「通過」「接近」の違いで解説しています。

まとめ
  • マーシャル諸島の熱帯低気圧は16日6時までに台風第30号(チャンパーの予定)になる見込み。18日昼ごろにグアム・サイパン付近を通り、19日に強い台風、20日にフィリピンの東で955hPaになる予報
  • 同じ時期に同じ海域を西へ進んだ過去の台風71個のうち、沖縄・奄美に近づいたのは20個(28%)、本土は7個(10%)、フィリピン方面は35個(49%)
  • 本土に近づいた7個はすべて10月中旬〜下旬に通過し、7個とも沖縄・奄美の300km以内にも入っていた。2004年トカゲ、2013年ウィパーなどが例
  • 30号の発生(15日15時)で年間30個以上は2013年以来13年ぶり。30番目の台風として1951年以降4番目の早さ
  • 日本への影響を判断できるのは17〜18日ごろの発表から。沖縄・先島は22〜23日ごろ以降の予報に注意。ツールは開くたびに気象庁の最新情報を表示

出典:気象庁「RSMC Best Track Data」(1951〜2025年)、気象庁「台風情報」(2026年10月15日7時5分発表ほか)、気象庁「台風の発生数」、気象庁「台風の接近数」、気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」。2026年の発生数は気象庁の台風情報から当サイト集計(10月14日時点)。

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