昇仙峡の紅葉 見頃2026|11月5日から見頃入り、今週末(7・8日)はパノラマ台〜仙娥滝が見頃、天鼓林は11月中旬から|標高別の判定ツール【判定は毎日自動更新】

昇仙峡の紅葉 見頃2026はいつ?11月上旬〜中旬、11月7〜8日・14〜15日がねらい目 気象

こんにちは!気象予報士ののぶやんです。

甲府盆地の北の山あいにある、岩壁と清流がつくる渓谷美で知られる昇仙峡(しょうせんきょう)。秋はモミジやカエデ、ナラ、ツタが岩肌を彩り、ロープウェイで上るパノラマ台から、渓谷の下流側の入り口にかかる長潭橋(ちょうたんばし)まで、標高の違う紅葉を一日で楽しめます。「今年の見頃はいつ?」「今週末はもう色づいている?」「11月の連休はどうかな?」と気になっている方も多いと思います。

今年の甲府は10月に入っても暑さが残り、10月の最高気温の平均は25.3℃、21日には33.5℃まで上がりました。それでも10月29日の朝に7.3℃まで冷え込み、昇仙峡の上のほうでは「見頃へのスイッチ」といわれる5℃を下回った計算です。11月1日の朝も7.8℃まで下がりました。

この記事では、昇仙峡のふもとにある甲府の気象庁の観測(1991〜2026年の毎日の最低気温)を使い、ロープウェイのパノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝・天鼓林の4つの標高の朝の気温を補正して、「紅葉のスイッチ」といわれる8℃・5℃を下回った日を数えました。結論からいうと、パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝付近は11月5日から見頃に入る計算で、見頃は11/5〜11/19ごろ。いちばん下の天鼓林付近はまだ5℃に届いておらず、見頃は11月中旬からになりそうです。気象庁の観測を毎日読み込んで、行く日の状態を判定するツールも置いています。

この記事の結論(30秒で読める版・11月5日時点)
  • 10月29日朝の甲府7.3℃で、パノラマ台(約1,000m)・板敷渓谷(約800m)・仙娥滝付近(約700m)の推定最低気温が5℃を下回り、11月5日から見頃に入る計算。見頃は11/5〜11/19ごろです
  • いちばん下の天鼓林付近(約650m)は推定5.04℃で、あと0.04℃。見頃は11月中旬からの見込みで、ツールの計算は11/12〜11/26ごろ。週間予報どおり8日朝に甲府が6℃まで下がれば、11/15〜11/29ごろになります
  • 今週末(11月7〜8日)は、パノラマ台から仙娥滝までが見頃。天鼓林付近は色づき始めです。甲府は7・8日とも晴れの予報で、降水確率は20%
  • 11月14〜15日は4スポットとも見頃の計算。21〜23日の3連休は上の3か所が見頃過ぎ、天鼓林付近(渓谷のいちばん下)が見頃です
  • 平年と比べると、パノラマ台は8日、板敷渓谷は3日、仙娥滝付近は2日遅いペース。天鼓林付近は9〜12日遅れる見込み。甲府は11月の朝晩の寒暖差(平年10.7℃)が全国48都市で1位で、見頃のころの仙娥滝付近は朝4℃前後・昼15℃前後

※見頃の状態は日ごとに進みます。下のツールは気象庁の観測を毎日読み込んで自動更新されるので、出かける日を選んで最新の判定を確認してください。

  1. 昇仙峡の紅葉 見頃判定ツール(4つの標高・毎日自動更新)
  2. 図解:昇仙峡の紅葉は「パノラマ台→板敷渓谷→仙娥滝→天鼓林」の順に下りてくる
  3. データ①:平年はいつ8℃・5℃になる?標高別の比較
  4. 出典の例年の見頃と計算は合っている?甲府盆地の「冷え込みのクセ」を検証
  5. データ②:2026年は?暑い10月のあと、10月29日の冷え込みで5℃のスイッチ
    1. 天鼓林付近のスイッチはいつ?週間予報から計算
  6. データ③:見頃のころは何℃?服装の目安
  7. 甲府盆地の寒暖差:11月の朝晩の差は全国1位、紅葉が鮮やかになる条件
  8. スポット別:見どころと見頃のサイン
  9. 見頃の時期の天気:雨は6日に1日、晴れの多い季節
  10. 週末カレンダー:今週末(11/7〜8)と11月の土日・祝日はどこが見頃?
  11. 昇仙峡の紅葉を楽しむコツ
  12. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 昇仙峡の紅葉の見頃は2026年はいつですか?
    2. Q. 今週末(11月7〜8日)は昇仙峡の紅葉は見頃ですか?
    3. Q. 11月14〜15日や21〜23日の3連休はどうですか?
    4. Q. 今年の昇仙峡の紅葉は遅いのですか?
    5. Q. ロープウェイの上と渓谷では、どちらが先に見頃になりますか?
    6. Q. 昇仙峡の紅葉の例年の見頃は10月下旬〜11月下旬と書かれていますが、計算と合っていますか?
    7. Q. 紅葉を見に行くときの服装は?
    8. Q. なぜ最低気温で紅葉の時期がわかるの?

昇仙峡の紅葉 見頃判定ツール(4つの標高・毎日自動更新)

スポットと行く日を選ぶと、その日の紅葉の状態(色づき前・色づき始め・見頃・見頃過ぎ・落葉)と、2026年の見頃の計算、今年の8℃・5℃の到達日が表示されます。グラフの橙の線は今年の推定最低気温で、気象庁の甲府の最新の観測を毎日自動で読み込んで更新されます。

昇仙峡の紅葉 見頃判定ツール(4つの標高・毎日自動更新)
スポット
行く日
気象庁の観測を読み込んでいます…
推定最低気温(今年と平年)
橙の線が2026年(観測所の日最低気温に標高補正)、灰色が平年(1996〜2025年の平均、前後3日で平滑化)。点線は色づき始めの目安8℃と、見頃へのスイッチの目安5℃。
行く日の4スポットの状態
※見頃は「推定最低気温が初めて5℃以下になった日の7〜21日後」として計算(当サイトの箱根・鳴子峡などの紅葉の記事と同じ目安)。まだ5℃に届いていないスポットは、1991〜2025年の35年それぞれについて「最新の観測日より後に初めて5℃以下になった日」を求め、その中央値を今年の到達日と仮定しています(観測が1日増えるごとに計算し直します)。状態は、見頃の開始10日前(または8℃到達後)から「色づき始め」、見頃の期間を「見頃」、終わりから10日間を「見頃過ぎ」、その後を「落葉」としています。観測所:4つとも甲府(山梨県甲府市、標高約273m)。標高はおおよその値です。気温は標高100mにつき0.6℃で補正しています。

ツールの見頃の目安(5℃到達日の7〜21日後)は、河口湖や大山の紅葉の記事と同じです。昇仙峡のすぐ近くには気温を測っているアメダスがないため、ふもとの甲府(標高約273m)の観測を、標高100mにつき0.6℃で補正して使っています。たとえば仙娥滝付近は甲府より約430m高いので朝の気温を約2.6℃低く、パノラマ台は約730m高いので約4.4℃低く見積もっています。

5℃にまだ届いていないスポット(11月5日時点では天鼓林付近)については、1991〜2025年の35年それぞれで「最新の観測日より後に初めて5℃以下になった日」を求め、その中央値を今年の到達日と仮定して見頃を表示します。実際に5℃に届いた日からは、観測にもとづく値に切り替わります。

図解:昇仙峡の紅葉は「パノラマ台→板敷渓谷→仙娥滝→天鼓林」の順に下りてくる

紅葉は、朝の最低気温がおよそ8℃を下回ると色づき始め、5℃を下回るころから見頃に向かうといわれます(2026年の紅葉はいつ?最低気温8℃のしくみ)。気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるので、渓谷の入り口からロープウェイの山頂まで高さの違う昇仙峡では、場所によって見頃が少しずつずれます。

昇仙峡の紅葉はパノラマ台から渓谷の下へ下りてくる 晴れて風の弱い夜は、冷えた空気が 盆地の底にたまる(放射冷却) 甲府(約273m) パノラマ台(約1,000m) 平年の見頃 10/28〜11/11 板敷渓谷(約800m) 平年の見頃 11/2〜11/16 仙娥滝付近(約700m) 平年の見頃 11/3〜11/17 天鼓林付近(約650m) 平年の見頃 11/3〜11/17 標高差は約350m。平年は見頃の始まりが約6日ずれる(模式図・位置関係は正確ではありません)
図:昇仙峡の標高別の平年の見頃の計算(甲府の1996〜2025年の日最低気温を標高補正し、5℃到達日の7〜21日後として筆者作成)。標高はおおよその値です

平年の計算では、パノラマ台の5℃到達(10/21ごろ)から仙娥滝・天鼓林(10/27ごろ)まで約6日の差があります。10月下旬はロープウェイの上、11月上旬は板敷渓谷、11月上旬〜中旬は仙娥滝から天鼓林にかけての渓谷沿いと、見頃の場所が上から下へ移っていきます。仙娥滝と天鼓林は標高差が約50mしかないので、ほぼ同時に見頃になります。渓谷の下流側の入り口にある長潭橋は、標高の公表値が見つからないため、この記事の計算には入れていませんが、天鼓林より下流にあるぶん、見頃は天鼓林付近と同じか少し遅いと考えられます(ニッポン旅マガジンによると、天神森・長潭橋から仙娥滝までの遊歩道は約5km)。

図の左側に描いたように、甲府盆地は晴れて風の弱い夜に放射冷却で地面から熱が逃げ、冷えた重い空気が盆地の底にたまりやすい地形です。このため盆地の底にある甲府の朝の気温は、まわりの山の斜面より低くなることがあります。この「盆地のクセ」が見頃の計算にどう影響するかは、後半の「出典の例年の見頃と計算は合っている?」で確かめます。

データ①:平年はいつ8℃・5℃になる?標高別の比較

場所標高8℃到達(平年)5℃到達(平年)見頃の計算(平年)5℃到達(1996〜2005年)5℃到達(2016〜2025年)
ロープウェイ パノラマ台約1,000m10月6日10月21日10/28〜11/1110月14日10月21日
板敷渓谷約800m10月12日10月26日11/2〜11/1610月22日10月23日
仙娥滝付近約700m10月17日10月27日11/3〜11/1710月25日10月26日
天鼓林付近約650m10月18日10月27日11/3〜11/1710月25日10月26日
甲府の日最低気温(平年=1996〜2025年の中央値)を標高100mにつき0.6℃で補正して筆者が計算

平年の見頃の計算は、パノラマ台が10/28〜11/11、板敷渓谷が11/2〜11/16、仙娥滝・天鼓林が11/3〜11/17。昇仙峡全体でみると10月下旬〜11月中旬が見頃の計算になります。

1996〜2005年の10年と直近10年(2016〜2025年)の5℃到達を比べると、パノラマ台は10/14→10/21と7日遅くなりましたが、板敷渓谷・仙娥滝・天鼓林は1日の遅れにとどまっています。一方で、色づき始めの8℃到達は、パノラマ台が9/30→10/12(12日遅い)、板敷渓谷が10/9→10/19(10日遅い)、仙娥滝・天鼓林が10/13→10/19(6日遅い)と、どの標高でも6〜12日遅くなりました。9〜10月前半の残暑が長引き、色づき始めが遅れる一方、10月下旬になると冷え込みが一気に進んで見頃の時期は大きく変わらない、という傾向が見えます。全国の紅葉の遅れは秋が短いのはなぜ?でもまとめています。

出典の例年の見頃と計算は合っている?甲府盆地の「冷え込みのクセ」を検証

観光情報サイトのるるぶ&moreでは、昇仙峡の紅葉の例年の見頃は10月下旬〜11月下旬と紹介されています。この記事の平年の計算と並べてみます。

比べるもの見頃の始まり見頃の終わり
るるぶ&more「例年の見頃」10月下旬11月下旬
計算(平年):パノラマ台(約1,000m)10月28日11月11日
計算(平年):仙娥滝・天鼓林(約650〜700m)11月3日11月17日
計算(平年):天鼓林付近を「甲府より1℃だけ低い」とした場合11月8日11月22日
計算(平年):天鼓林付近を「甲府と同じ気温」とした場合11月11日11月25日
甲府の日最低気温(1996〜2025年)から筆者が計算。見頃は5℃到達日の7〜21日後

始まりはよく合っています。パノラマ台の平年の見頃入りは10月28日で、「10月下旬」にぴったり重なります。一方、終わりは計算のほうが1週間ほど早く、標高補正をそのまま使うと渓谷の下(仙娥滝・天鼓林)の見頃は11月17日ごろに終わる計算です。出典の「11月下旬」は、見頃のピークを過ぎても紅葉が残っている時期を含めた幅とも読めますが、気象の面からは甲府盆地の冷え込みのクセが効いていると考えられます。

甲府は盆地の底にあり、晴れた夜は放射冷却で冷えた空気がたまって、朝の気温が下がりやすい場所です。いっぽう、盆地のまわりの山の斜面は、夜でも冷気の底より少し上にあるため、標高のわりに朝の気温が下がりにくいことがあります(果樹園が広がる「斜面の温暖帯」として知られる現象です)。つまり、甲府の朝の気温から標高差の分だけ一律に差し引くと、昇仙峡の朝の冷え込みを強めに見積もり、見頃を早めに計算しやすいのです。

実際、天鼓林付近の補正を「甲府より1℃だけ低い」まで弱めると、平年の見頃は11/8〜11/22、「甲府と同じ」とすると11/11〜11/25になり、出典の「11月下旬まで」とよく合います。渓谷の底は冷気が流れ込みやすい場所でもあるので、どこまで補正を弱めるべきかは場所によって違いますが、渓谷の下の見頃は、この記事の計算より数日〜1週間ほど長く続く可能性があると考えておくとよいでしょう。ツールと週末カレンダーは標高による補正だけで計算しているので、「見頃過ぎ」と出ている11月下旬も、天鼓林や長潭橋のあたりはまだ十分に楽しめるかもしれません。

データ②:2026年は?暑い10月のあと、10月29日の冷え込みで5℃のスイッチ

甲府の今年の9月の最低気温の平均は20.4℃で、平年(1996〜2025年の平均19.9℃)より0.5℃高め。10月1〜18日の最低気温の平均は15.4℃で、平年(14.8℃)より0.6℃高くなりました。昼の暑さはそれ以上で、10月1〜18日の最高気温の平均は27.0℃(平年24.2℃)。気象庁の早期天候情報でも、高温への注意がよびかけられていました。

10月下旬からは、晴れた朝の冷え込みが進みました。10月28日に10.8℃、29日に7.3℃と今季いちばんの冷え込みになり、推定最低気温はパノラマ台2.9℃・板敷渓谷4.1℃・仙娥滝付近4.7℃。この3か所はこの日に見頃へのスイッチ(5℃)が入りました。天鼓林付近は推定5.04℃で、5℃にわずかに届いていません。色づき始めの8℃は、パノラマ台が10月8日(平年10/6)、板敷渓谷が10月18日(平年10/12)、仙娥滝付近と天鼓林付近が10月29日(平年10/17・10/18)に下回りました。

年8℃到達5℃到達見頃の計算
2026年10/2910/2911/5〜11/19
2025年10/2310/2911/5〜11/19
2024年10/2111/811/15〜11/29
2023年10/1410/2210/29〜11/12
2022年10/1910/2010/27〜11/10
2021年10/1810/2110/28〜11/11
2020年10/1810/2511/1〜11/15
2019年11/111/511/12〜11/26
2018年10/2010/2210/29〜11/12
2017年10/510/2611/2〜11/16
2016年10/1511/311/10〜11/24
2015年10/710/2611/2〜11/16
2014年10/1710/2811/4〜11/18
仙娥滝付近(約700m)の推定最低気温が初めて8℃・5℃以下になった日と、そこから計算した見頃(甲府の日最低気温から標高補正で推定)

仙娥滝付近の5℃到達は、1996〜2025年の30年でいちばん早かったのが1997年の10月9日、いちばん遅かったのが2024年の11月8日で、年によって1か月ほどの差があります。直近では2024年が11月8日と遅く、見頃の計算は11/15〜11/29でした。去年(2025年)は10月29日に到達し、見頃の計算は11/5〜11/19です。

天鼓林付近のスイッチはいつ?週間予報から計算

気象庁の週間予報(11月4日17時発表)では、甲府の最低気温は7日9℃・8日6℃・9日7℃・10日6℃・11日5℃の見込みです。天鼓林付近で5℃を下回るには甲府の朝が7.2℃以下になる必要があり、予報どおりなら8日の朝(推定3.7℃)にスイッチが入る計算です。この場合、天鼓林付近の見頃は11/15〜11/29ごろになります。

ツールでは、観測が届くまでは過去35年の中央値で到達日を仮定しているため、天鼓林付近の見頃は11/12〜11/26(予想)と表示されます。どちらの計算でも、天鼓林付近の見頃は11月中旬〜下旬で、上の3か所より1〜2週間遅れて渓谷の下へ紅葉が下りてくる形です。

今年は上の3か所が同じ10月29日の冷え込みで一斉にスイッチが入ったため、パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝の見頃の始まりがそろいました。平年はパノラマ台(10/28)と仙娥滝付近(11/3)で見頃入りが6日ずれますが、今年は上の3か所が11月5日にそろって見頃入りします。天鼓林付近だけが1〜2週間遅れる形です。

データ③:見頃のころは何℃?服装の目安

場所今年の見頃(計算)朝(最低気温)昼(最高気温)
ロープウェイ パノラマ台11/5〜11/19約2.4℃約13.2℃
板敷渓谷11/5〜11/19約3.6℃約14.4℃
仙娥滝付近11/5〜11/19約4.2℃約15.0℃
天鼓林付近11/12〜11/26ごろ約2.9℃約13.7℃
見頃の期間の平年の気温(甲府の1996〜2025年の日最高・最低気温を標高補正して平均)

見頃のころの仙娥滝付近は朝4℃前後・昼15℃前後、パノラマ台は朝2.4℃前後、11月中旬以降に見頃になる天鼓林付近は朝3℃前後まで下がります。朝と昼の差が10℃以上あるのが甲府盆地の秋の特徴で、朝は冬の服装、昼は長袖1枚くらいの幅があります。脱ぎ着しやすい薄手のダウンやフリースに、風を通しにくい上着を重ねるのがおすすめです。ロープウェイの山頂は風が当たりやすく、体感はさらに寒くなります。最低気温ごとの服装の目安は最低気温10度・15度の服装は?、名所と街の気温差は紅葉狩りの服装は?名所は街より何℃寒いで確かめられます。

過去の同じ時期の甲府の天気は、次のツールで日付を選んで確かめられます(仙娥滝付近の朝は、甲府より2〜3℃ほど低くなる計算です)。

読み込み中…

甲府盆地の寒暖差:11月の朝晩の差は全国1位、紅葉が鮮やかになる条件

都市11月の平均の日較差(最高−最低)10月の平均の日較差
甲府10.7℃9.5℃
水戸10.3℃8.8℃
岡山10.2℃10.0℃
宇都宮10.1℃8.8℃
長野10.0℃9.5℃
東京7.9℃7.3℃
大阪7.6℃7.7℃
気象庁の平年値(1991〜2020年)の日別の最高・最低気温から筆者が計算。全国48都市の比較

甲府の11月の朝晩の気温差(日較差)は平年で10.7℃。全国48都市の中でいちばん大きい値で、東京(7.9℃)より2.8℃大きくなります。10月も9.5℃で6位です。周りを山に囲まれた盆地は、晴れた日中は日差しで気温が上がり、夜は放射冷却で熱が逃げて冷えた空気がたまるため、寒暖差が大きくなります。

今年の10月1〜18日の甲府の日較差は平均11.6℃で、平年(9.4℃)より2.2℃大きくなりました。日照時間も合計149.9時間と、平年(欠測のない1997年と2008〜2025年の19年の平均95.3時間)を大きく上回っています。11日は最高28.7℃・最低13.3℃で、1日の差は15.4℃ありました。

紅葉の赤い色(アントシアニン)は、日中によく晴れて光合成で糖がつくられ、夜にしっかり冷え込むとつくられやすいといわれます。晴れが多く寒暖差の大きい甲府盆地のまわりは、もともと色づきの条件に恵まれた場所です。寒暖差が大きい時期や地域のしくみは寒暖差が大きいのはいつ?、今日の朝晩の差は寒暖差チェッカーで確かめられます。「月がきれいな夜は霜が降りる」という言い伝えも、放射冷却のしくみそのものです(天気のことわざ「月夜の大霜」)。

山梨県とほかの県の11月の寒暖差は、次のツールで比べられます。

スポット別:見どころと見頃のサイン

  • ロープウェイ パノラマ台(約1,000m):昇仙峡ロープウェイで約5分、標高差約300mを上った先の展望台。昇仙峡でいちばん早く色づく場所で、今年は10月8日に8℃、29日に5℃を下回り、11/5〜11/19ごろが見頃の計算です
  • 板敷渓谷(約800m):渓谷の中ほどの標高にあたる場所で、10月18日に8℃、29日に5℃を下回りました。見頃は11/5〜11/19ごろで、今年はパノラマ台と同時に見頃に入る計算です
  • 仙娥滝付近(約700m):昇仙峡を代表する滝のまわりで、岩壁と紅葉の組み合わせが楽しめる場所です。ニッポン旅マガジンによると、渓谷にそびえる岩峰・覚円峰は高さ約180m。10月29日に8℃と5℃を同時に下回り、見頃は11/5〜11/19ごろの計算です
  • 天鼓林付近(約650m):4つのスポットの中ではもっとも標高が低く、紅葉がいちばん遅い場所。まだ5℃に届いておらず、見頃は11月中旬〜下旬の見込み。前の章で見たように、実際にはもう少し長く楽しめる可能性があります
  • 長潭橋(渓谷の下流側の入り口):標高の公表値が見つからないため、この記事の計算には入れていません。天鼓林より下流にあるぶん、見頃は天鼓林付近と同じか少し遅いと考えられます。ニッポン旅マガジンによると、天神森・長潭橋から仙娥滝までの遊歩道は約5km。歩きながら紅葉の進み具合の違いを見比べられます

るるぶ&moreによると、昇仙峡で紅葉するのはモミジ、サクラ、ツタ、ナラ、カエデ、ナナカマドなど。一般に、サクラやツタは早めに色づき、モミジやカエデの赤は遅れて深まるといわれます。見頃の時期は、日によって同じ場所でも黄色・橙・赤の割合が変わっていくので、何度か訪ねて違いを楽しむのもおすすめです。

見頃の時期の天気:雨は6日に1日、晴れの多い季節

甲府の1996〜2025年の観測で、見頃の時期にあたる11/5〜11/29に1mm以上の雨が降った日の割合は17%。およそ6日に1日の計算です。11月の山梨は、移動性高気圧や冬型の気圧配置で晴れる日が多く、太平洋側の内陸らしい「秋晴れの季節」です。

日付(前後2日を含む)1mm以上の雨が降った日の割合
11月7日(土)15%
11月8日(日)17%
11月14日(土)15%
11月15日(日)15%
11月21日(土)19%
11月22日(日)18%
11月23日(月・祝)18%
11月28日(土)16%
11月29日(日)14%
甲府の日降水量(1996〜2025年)。各日付の前後2日を含む5日間で集計

見頃の時期の土日・祝日は、雨の割合が14〜19%と低めです。見頃の時期は晴れやすく、天気よりも冷え込みのタイミングがカギになります。11月の気温の見通しは11月は暑い?寒い?2026年にまとめています。

もうひとつ気をつけたいのが朝の冷え込みです。仙娥滝付近の推定最低気温が初めて3℃以下になる日(霜が降りやすくなる目安)の平年は11/1ごろ、パノラマ台は10/27ごろで、見頃の時期には霜や路面の凍結が出てきます。甲府の初霜の平年は11月14日ごろです(初霜・初氷はいつ?2026年)。車で行く場合は、早朝の日陰の路面に注意してください(スタッドレスタイヤはいつから?)。

週末カレンダー:今週末(11/7〜8)と11月の土日・祝日はどこが見頃?

日付パノラマ台板敷渓谷仙娥滝天鼓林
11月5日(木)見頃見頃見頃色づき始め
11月7日(土)見頃見頃見頃色づき始め
11月8日(日)見頃見頃見頃色づき始め
11月14日(土)見頃見頃見頃見頃
11月15日(日)見頃見頃見頃見頃
11月21日(土)見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ見頃
11月22日(日)見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ見頃
11月23日(月・祝)見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ見頃
11月28日(土)見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ
11月29日(日)見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ見頃過ぎ
11月4日までの観測をもとに、ツールと同じ方法で計算した見頃を土日・祝日に当てはめたもの(天鼓林付近の5℃到達は過去35年の中央値で11月5日と仮定。週間予報どおり8日に到達した場合は、見頃が11/15〜11/29にずれ、14日は色づき始め、28・29日はまだ見頃)。状態の区分はツールと同じ

今週末の11月7日(土)・8日(日)は、パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝付近が見頃に入ったばかりの計算です。天鼓林付近は色づき始め。気象庁の週間予報(11月4日17時発表)では、甲府は7・8日とも晴れで降水確率20%、最低気温9℃・6℃、最高気温20℃・17℃の予想です(8日の信頼度はA)。6日は最高24〜25℃と季節外れの暖かさですが(11月の夏日は何回?)、週末は秋らしい空気に戻ります。

11月14〜15日の週末は、4スポットがそろって見頃の計算で、上から下まで楽しめるいちばんのねらい目です。11月21〜23日の3連休は、上の3か所は計算上は見頃過ぎですが、天鼓林付近から長潭橋にかけての渓谷の下はちょうど見頃。前の章で検証したように、渓谷の下は紅葉が長く残る可能性もあります。

昇仙峡の紅葉を楽しむコツ

  • 色づきの進み方で回る順番を決める:見頃の前半(11月上旬)はロープウェイで上のパノラマ台から、後半(11月中旬以降)は渓谷の下流側の長潭橋・天鼓林のあたりから歩き始めると、色づきのよい場所に当たりやすくなります
  • 日の入りは16時45分前後:11月上旬の甲府の日の入りは16時45分ごろ、中旬は16時40分ごろ(筆者計算)。渓谷の中はさらに早く日が陰るので、遊歩道の散策は15時ごろまでに(日の入りが一番早い日はいつ?)
  • 晴れた日の午前中がきれい:盆地の朝は放射冷却で冷え込みますが、日が高くなると気温がぐんぐん上がります。岩壁に日が当たる午前中から昼すぎは、紅葉の色がいちばん映える時間帯です
  • 冷え込んだ翌朝は霧にも注目:放射冷却で冷えた朝は、川沿いや盆地に霧が出ることがあります。霜や露ができるしくみは霜(しも)と露(つゆ)はどんなときにできる?へ
  • 週間予報の信頼度もチェック:11月4日17時発表の山梨県の予報では、7日以降の信頼度はいずれもA。見頃の前後は、寒気が入るタイミングで紅葉の進み方が大きく変わります。富士山の冠雪も、寒気が入ったサインです(富士山の初冠雪2026はいつ?)

同じ山梨県の紅葉では、河口湖の紅葉も、同じ方法で見頃の予想を出しています(今年は平年より5日遅いペースの計算)。富士五湖と甲府盆地では天気や冷え込み方が違うので、両方の予想を見比べて計画するのもおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. 昇仙峡の紅葉の見頃は2026年はいつですか?

当サイトの計算では、ロープウェイ パノラマ台(約1,000m)・板敷渓谷(約800m)・仙娥滝付近(約700m)が11/5〜11/19ごろ、天鼓林付近(約650m)が11月中旬〜下旬(ツールの計算では11/12〜11/26ごろ)です(11月5日時点)。

Q. 今週末(11月7〜8日)は昇仙峡の紅葉は見頃ですか?

パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝付近は見頃に入ったばかりの計算です。いちばん下の天鼓林付近は色づき始めです。週間予報(11月4日17時発表)では、甲府は7・8日とも晴れで降水確率20%の見込みです。

Q. 11月14〜15日や21〜23日の3連休はどうですか?

11月14〜15日は4スポットがそろって見頃の計算です。21〜23日の3連休は、上の3か所は計算上は見頃過ぎですが、天鼓林付近から長潭橋にかけての渓谷の下が見頃です。

Q. 今年の昇仙峡の紅葉は遅いのですか?

やや遅めです。平年の計算と比べて、パノラマ台は8日、板敷渓谷は3日、仙娥滝付近は2日遅いペースです。天鼓林付近は平年(11/3)より9〜12日遅れる見込みです。10月の甲府は暑さが続きましたが、10月29日朝の7.3℃の冷え込みで、上の3か所の見頃へのスイッチ(5℃)が入りました。

Q. ロープウェイの上と渓谷では、どちらが先に見頃になりますか?

平年は標高の高いパノラマ台が先で、渓谷の下の天鼓林付近より6日ほど早く見頃に入ります。今年は10月29日の冷え込みで上の3か所が同時にスイッチが入ったため、パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝付近がそろって11月5日から見頃の計算です。

Q. 昇仙峡の紅葉の例年の見頃は10月下旬〜11月下旬と書かれていますが、計算と合っていますか?

見頃の始まりはよく合っています(パノラマ台の平年の計算は10月28日から)。終わりは計算のほうが1週間ほど早く出ますが、盆地の底にある甲府は放射冷却で冷え込みやすく、標高補正だけだと渓谷の朝の冷え込みを強めに見積もっている可能性があります。渓谷の下の紅葉は11月下旬まで残る可能性があります。

Q. 紅葉を見に行くときの服装は?

見頃のころの仙娥滝付近は朝4℃前後・昼15℃前後と、寒暖差が10℃以上あります。脱ぎ着しやすい薄手のダウンやフリースに、風を通しにくい上着を重ねるのがおすすめです。

Q. なぜ最低気温で紅葉の時期がわかるの?

葉の緑の色素が分解され、赤や黄色が目立つようになるのは朝晩の冷え込みがきっかけで、最低気温が8℃を下回ると色づき始め、5℃を下回ると一気に進むといわれます。この記事では甲府の毎日の最低気温を標高で補正して判定しています。

まとめ(11月5日時点)
  • 10月29日朝の甲府7.3℃で、パノラマ台・板敷渓谷・仙娥滝付近の見頃へのスイッチ(5℃)が入った。見頃は11/5〜11/19ごろ
  • 天鼓林付近はまだ5℃に届かず、見頃は11月中旬〜下旬の見込み(ツールの計算は11/12〜11/26ごろ)
  • 今週末(11/7〜8)はパノラマ台〜仙娥滝が見頃、天鼓林は色づき始め。甲府は両日とも晴れの予報
  • 11/14〜15は4スポットそろって見頃。21〜23日の3連休は渓谷の下が見頃
  • 甲府盆地は11月の寒暖差が全国1位。見頃のころは朝4℃前後・昼15℃前後、雨の日は約17%

この記事の見頃は気温から計算した目安です。実際の色づきは、出かける前に現地の観光協会などが発信する最新の紅葉情報もあわせて確認してください。

出典:気象庁「過去の気象データ検索」(甲府の日最低・最高気温・降水量・日照時間、1991〜2026年)、気象庁「平年値(1991〜2020年)」(48都市の日最高・最低気温)、気象庁「山梨県の週間天気予報」(2026年11月4日17時発表)、国立天文台「暦計算室」(日の入りの計算方法の参考)、るるぶ&more「昇仙峡の紅葉」(標高・例年の見頃・紅葉する木)、ニッポン旅マガジン「昇仙峡」(ロープウェイ・遊歩道の距離・覚円峰)。標高はおおよその値で、見頃の期間は当サイトの推定です。実際の色づきは樹木の状態や天候で変わります。日の入りの時刻は筆者の天文計算による概算です。

※記事内にはアフィリエイト広告(PR)を含みます

タイトルとURLをコピーしました