「日本でいちばんジメジメしている県はどこ?」——梅雨のカビ対策、冬の乾燥肌、洗濯物の乾きやすさ。湿度は暮らしの快適さを大きく左右します。
今回は気象庁の平年値(1991〜2020年)をもとに、湿度(年平均相対湿度)が高い都道府県ランキングを作成しました。よくある一覧表だけでなく、年間+月別に切り替えられるツールと全国155地点の検索ツール、比較の目安になる偏差値つき。
さらに記事後半では、2021年から観測が始まったアメダスの湿度データによる市町村別ランキング(全国688地点)も比較できます。「冬にカラカラになる県」「避暑地なのにジメジメな場所」まで、県と市町村の両方で分かります。

僕の簡単なプロフィールです。
・気象予報士
・家族だんらんが好き
このランキングの作り方
- 気象庁「過去の気象データ」の平年値(1991〜2020年)から、平均相対湿度(年間・月別)を使用
- 都道府県ランキングは各都道府県の気象台(県庁所在地。ただし埼玉県は熊谷、山口県は下関、滋賀県は彦根)の値を使用
- 湿度の平年値があるのは全国の気象官署155地点のみ。ただし2021年からアメダスにも湿度計が順次設置されており、記事後半では2021〜2025年の観測値による688地点の市町村別参考ランキングも掲載しています
- 偏差値は「全国平均を50」として、その期間内でどれだけ突出しているかを表します
【都道府県】湿度が高いランキング(年間・月別切替)
まずは都道府県ランキングです。「年間」「各月」のボタンで切り替えられます。
バーの色と長さは、その期間内での湿度の高さ(相対)を表します。
年間の一覧表はこちら。乾燥の冬(1月)と梅雨どき(7月)も並べました。
| 順位 | 都道府県(地点) | 年平均 | 偏差値 | 1月 | 7月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 富山県(富山) | 76% | 68.6 | 82% | 79% |
| 2位 | 青森県(青森) | 75% | 65.8 | 78% | 80% |
| 2位 | 福井県(福井) | 75% | 65.8 | 82% | 76% |
| 2位 | 島根県(松江) | 75% | 65.8 | 76% | 80% |
| 5位 | 岩手県(盛岡) | 74% | 63.0 | 73% | 80% |
| 5位 | 山形県(山形) | 74% | 63.0 | 81% | 76% |
| 5位 | 茨城県(水戸) | 74% | 63.0 | 63% | 82% |
| 5位 | 滋賀県(彦根) | 74% | 63.0 | 75% | 77% |
| 5位 | 鳥取県(鳥取) | 74% | 63.0 | 76% | 76% |
| 5位 | 宮崎県(宮崎) | 74% | 63.0 | 66% | 78% |
| 11位 | 秋田県(秋田) | 73% | 60.1 | 74% | 79% |
| 11位 | 沖縄県(那覇) | 73% | 60.1 | 66% | 78% |
| 13位 | 長野県(長野) | 72% | 57.3 | 79% | 75% |
| 13位 | 新潟県(新潟) | 72% | 57.3 | 72% | 79% |
| 15位 | 宮城県(仙台) | 71% | 54.5 | 66% | 83% |
| 15位 | 長崎県(長崎) | 71% | 54.5 | 66% | 80% |
| 17位 | 栃木県(宇都宮) | 70% | 51.7 | 61% | 79% |
| 17位 | 石川県(金沢) | 70% | 51.7 | 74% | 75% |
| 17位 | 佐賀県(佐賀) | 70% | 51.7 | 69% | 76% |
| 17位 | 熊本県(熊本) | 70% | 51.7 | 70% | 76% |
| 17位 | 鹿児島県(鹿児島) | 70% | 51.7 | 66% | 76% |
| 22位 | 北海道(札幌) | 69% | 48.9 | 69% | 75% |
| 22位 | 福島県(福島) | 69% | 48.9 | 68% | 77% |
| 22位 | 岡山県(岡山) | 69% | 48.9 | 69% | 74% |
| 22位 | 山口県(下関) | 69% | 48.9 | 63% | 79% |
| 22位 | 高知県(高知) | 69% | 48.9 | 61% | 79% |
| 22位 | 大分県(大分) | 69% | 48.9 | 62% | 77% |
| 28位 | 千葉県(千葉) | 68% | 46.0 | 53% | 78% |
| 28位 | 静岡県(静岡) | 68% | 46.0 | 57% | 79% |
| 28位 | 奈良県(奈良) | 68% | 46.0 | 69% | 71% |
| 28位 | 福岡県(福岡) | 68% | 46.0 | 63% | 75% |
| 32位 | 神奈川県(横浜) | 67% | 43.2 | 53% | 78% |
| 32位 | 三重県(津) | 67% | 43.2 | 61% | 75% |
| 32位 | 広島県(広島) | 67% | 43.2 | 66% | 73% |
| 32位 | 徳島県(徳島) | 67% | 43.2 | 61% | 77% |
| 32位 | 香川県(高松) | 67% | 43.2 | 63% | 73% |
| 32位 | 愛媛県(松山) | 67% | 43.2 | 63% | 72% |
| 38位 | 岐阜県(岐阜) | 66% | 40.4 | 66% | 73% |
| 38位 | 愛知県(名古屋) | 66% | 40.4 | 64% | 73% |
| 38位 | 和歌山県(和歌山) | 66% | 40.4 | 61% | 73% |
| 41位 | 埼玉県(熊谷) | 65% | 37.6 | 53% | 76% |
| 41位 | 東京都(東京) | 65% | 37.6 | 51% | 76% |
| 41位 | 京都府(京都) | 65% | 37.6 | 67% | 69% |
| 41位 | 兵庫県(神戸) | 65% | 37.6 | 62% | 74% |
| 45位 | 山梨県(甲府) | 64% | 34.8 | 55% | 72% |
| 46位 | 大阪府(大阪) | 63% | 31.9 | 61% | 70% |
| 47位 | 群馬県(前橋) | 62% | 29.1 | 54% | 73% |
1位は富山県の76%。上位は日本海側と北の県
年平均湿度の1位は富山県(富山)の76%。
青森・福井・島根の75%が続き、上位は日本海側と北日本で占められます。
冬の季節風が日本海の水蒸気をたっぷり運んでくること、雪や雨の日が多く空気が乾く暇がないことが理由です。
当ブログの雨の日ランキングと顔ぶれがよく似ているのは偶然ではありません。
最下位はまさかの群馬県。「乾燥の主役」は大都市と内陸
一方、最下位は群馬県(前橋)の62%。大阪63%、山梨64%、東京・京都・兵庫65%と続きます。南の暑い県ではなく、内陸の盆地と大都市が乾燥のトップなのです。
内陸は冬のからっ風でカラカラに乾き、大都市はヒートアイランドで気温が上がるぶん相対湿度が下がります(空気が暖かいほど「湿り具合の割合」は低く出ます)。
「ジメジメした都会」のイメージとは逆に、データ上の東京・大阪は全国有数の乾燥都市です。
冬の1月、日本海側と太平洋側で31ポイント差
表の1月の列を見てください。
富山・福井は82%と一年でいちばん湿度が高いのに対し、東京は51%と一年でいちばん乾燥します。同じ日本の冬なのに、その差は31ポイント。
太平洋側の冬は晴れて乾いた季節風が吹くため、肌荒れ・インフルエンザ・火災のリスクが高まる「加湿器の季節」。
日本海側は逆に、部屋干しの乾かない「除湿の季節」です。
【地点別】湿度が高いランキング 全国155地点
続いて地点別です。検索ボックスにあなたの街や近くの地点名を入れてみてください。月別への切り替えもできます。
熊本県 阿蘇市81%偏差値 71.3
山形県 新庄市80%偏差値 68.7
長野県 軽井沢町80%偏差値 68.7
長崎県 雲仙市80%偏差値 68.7
北海道 倶知安町79%偏差値 66.0
北海道 根室市79%偏差値 66.0
東京都 八丈島八丈町79%偏差値 66.0
北海道 雄武町78%偏差値 63.4
北海道 室蘭市78%偏差値 63.4
北海道 浦河町78%偏差値 63.4
東京都 小笠原村78%偏差値 63.4
兵庫県 豊岡市78%偏差値 63.4
熊本県 人吉市78%偏差値 63.4
沖縄県 竹富町78%偏差値 63.4
沖縄県 与那国町78%偏差値 63.4
北海道 枝幸町77%偏差値 60.8
北海道 留萌市77%偏差値 60.8
北海道 岩見沢市77%偏差値 60.8
北海道 釧路市77%偏差値 60.8
北海道 苫小牧市77%偏差値 60.8
| 順位 | 地点(都道府県・市町村) | 年平均 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 阿蘇山(熊本県・阿蘇市) | 81% | 71.3 |
| 2位 | 新庄(山形県・新庄市) | 80% | 68.7 |
| 2位 | 軽井沢(長野県・軽井沢町) | 80% | 68.7 |
| 2位 | 雲仙岳(長崎県・雲仙市) | 80% | 68.7 |
| 5位 | 倶知安(北海道・倶知安町) | 79% | 66.0 |
| 5位 | 根室(北海道・根室市) | 79% | 66.0 |
| 5位 | 八丈島(東京都・八丈島八丈町) | 79% | 66.0 |
| 8位 | 雄武(北海道・雄武町) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 室蘭(北海道・室蘭市) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 浦河(北海道・浦河町) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 父島(東京都・小笠原村) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 豊岡(兵庫県・豊岡市) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 人吉(熊本県・人吉市) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 西表島(沖縄県・竹富町) | 78% | 63.4 |
| 8位 | 与那国島(沖縄県・与那国町) | 78% | 63.4 |
| 16位 | 北見枝幸(北海道・枝幸町) | 77% | 60.8 |
| 16位 | 留萌(北海道・留萌市) | 77% | 60.8 |
| 16位 | 岩見沢(北海道・岩見沢市) | 77% | 60.8 |
| 16位 | 釧路(北海道・釧路市) | 77% | 60.8 |
| 16位 | 苫小牧(北海道・苫小牧市) | 77% | 60.8 |
1位は阿蘇山。避暑地・軽井沢も80%の「霧のジメジメ」
地点別1位は阿蘇山の81%。
新庄(山形)・雲仙岳・軽井沢が80%で続きます。山の観測点は雲や霧に包まれる時間が長く、湿度が高く出るのです。
注目は軽井沢の80%。
避暑地として爽やかなイメージですが、実は霧の名所で、湿度だけ見れば全国トップクラスのジメジメ。夏の別荘のカビ対策が欠かせないのは、この数字のせいです。
| 順位 | 地点(都道府県・市町村) | 年平均 |
|---|---|---|
| 1位 | 前橋(群馬県・前橋市) | 62% |
| 2位 | 大阪(大阪府・大阪市) | 63% |
| 3位 | 甲府(山梨県・甲府市) | 64% |
| 4位 | 神戸(兵庫県・神戸市) | 65% |
| 5位 | 京都(京都府・京都市) | 65% |
| 6位 | 東京(東京都・千代田区) | 65% |
| 7位 | 熊谷(埼玉県・熊谷市) | 65% |
| 8位 | 和歌山(和歌山県・和歌山市) | 66% |
| 9位 | 岐阜(岐阜県・岐阜市) | 66% |
| 10位 | 名古屋(愛知県・名古屋市) | 66% |
乾燥側のワースト(=もっとも乾燥している地点)は前橋62%を筆頭に、大阪・甲府・東京・京都・神戸と、先ほどの「内陸盆地+大都市」がそのまま並びます。
「相対湿度」を読むときの注意——気象予報士から一言
最後にひとつだけ専門的な注意を。
相対湿度は「その気温で持てる水蒸気の最大量に対する割合」なので、気温が低い場所ほど高く出やすい性質があります。
夏の「蒸し暑さ」を比べたいときは、湿度の数字だけでなく気温とセットで見るのが正解です。
蒸し暑さの体感に近い夜の暑さは熱帯夜ランキングで確かめられます。
【新登場】アメダスの湿度観測で見る市町村別ランキング(2021年〜)
ここまでの地点別ランキングは「湿度の平年値がある気象官署155地点」のものでしたが、2021年から全国のアメダスにも湿度計が順次設置され、市町村レベルの湿度が分かるようになってきました。そこで、2021〜2025年の観測値の平均から、湿度計のある全国688地点の参考ランキングを作りました。
【ご注意】このランキングは観測期間が最長でも5年(湿度計の設置時期により地点ごとに2〜5年)と短いため、30年平均の平年値とは単純に比較できない参考値です。特定の年の天候に左右されやすい点をご了承のうえ、「自分の街のだいたいの湿度」を知る目安としてご覧ください。上の平年値ランキング(155地点)とは別物として扱っています。
福島県 福島市・観測3年90.7%偏差値 74.5
岡山県 真庭市・観測5年90.4%偏差値 74.0
岩手県 西和賀町・観測5年89.4%偏差値 72.1
岡山県 新見市・観測5年89.4%偏差値 72.1
北海道 幌加内町・観測3年88.7%偏差値 70.8
新潟県・観測2年88.5%偏差値 70.4
鳥取県 智頭町・観測5年88.4%偏差値 70.2
北海道 沼田町・観測3年88.3%偏差値 70.0
山形県 真室川町・観測3年88.3%偏差値 70.0
山形県 小国町・観測3年88.3%偏差値 70.0
北海道 名寄市・観測5年88.0%偏差値 69.5
秋田県 仙北市・観測3年88.0%偏差値 69.5
秋田県 湯沢市・観測3年88.0%偏差値 69.5
福島県 西会津町・観測3年88.0%偏差値 69.5
山形県 尾花沢市・観測5年87.8%偏差値 69.1
北海道 猿払村・観測3年87.7%偏差値 68.9
秋田県 大仙市・観測3年87.7%偏差値 68.9
秋田県 湯沢市・観測2年87.5%偏差値 68.5
秋田県 秋田市・観測5年87.4%偏差値 68.3
岐阜県 本巣市・観測5年87.4%偏差値 68.3
市町村レベルでもっとも湿度が高いのは鷲倉(福島県福島市・高原の温泉地)の90.7%。上長田・千屋(岡山県の山間部)も90%前後で続きます。
平年値ランキングの1位が阿蘇山、2位が軽井沢だったのと同じく、「山あい・高原・温泉地」がジメジメの主役という構図が、アメダスの細かい網でも再現されました。
市町村で比べると「同じ県で20ポイント差」——湿度は市町村単位の現象
アメダス688地点で市町村どうしを比べると、県単位では見えなかった県内格差がはっきり現れます。
- 広島県……広島市61.2%に対し、山あいの加計(安芸太田町)は86.2%。同じ県内で25ポイント差は全国最大級です。
- 岡山県……「晴れの国」の海沿い・玉野70.2%に対し、県北の上長田(真庭市)は90.4%。同じ県に乾いた瀬戸内と多湿な中国山地が同居しています。
- 岐阜県……岐阜市64.6%に対し、山あいの樽見(本巣市)は87.4%と22.8ポイント差。
- 福島県……浜通りの広野69.5%に対し、高原の鷲倉は90.7%。
共通するパターンは「山あい・高原・雪国はしっとり、平野・盆地・都市部は乾く」。カビ・結露対策も加湿対策も、県単位ではなく市町村単位で考えるのが正解です。除湿機が要るのか加湿器が要るのか——まずは上のツールで、あなたの街の数字を確かめてみてください。乾燥側のランキングは姉妹記事の湿度が低い県ランキングでどうぞ。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
- 湿度が高い県1位は富山県の76%。青森・福井・島根75%と、日本海側・北日本が上位を独占
- 最下位は群馬県の62%、次いで大阪63%……乾燥の主役は南の県ではなく「内陸盆地と大都市」。ヒートアイランドで気温が上がると相対湿度は下がる
- 冬の1月は日本海側82% vs 東京51%と31ポイント差……太平洋側は加湿器の季節、日本海側は部屋干しが乾かない季節
- 地点別1位は阿蘇山81%、避暑地・軽井沢も80%……山と霧の名所は湿度が高い。軽井沢の別荘にカビ対策が必須な理由
- 湿度を観測するのは全国の気象官署155地点のみ(アメダスに湿度計はない)。ツールで年間・月別×155地点を偏差値つきで比較可能
- 相対湿度は気温が低いほど高く出る性質あり。蒸し暑さは気温とセットで(熱帯夜ランキングもどうぞ)
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以上が、「【偏差値つき】湿度が高い県ランキング|日本一ジメジメな都道府県・市町村はどこ?(年間・月別)」でした。
読んでいただきありがとうございました。


