【歴代】最大瞬間風速ランキング 日本一は?|全国945地点ベスト(年間・月別・都道府県別/風向つき)

気象

「日本で観測された最も強い風は?」——台風のニュースで耳にする最大瞬間風速。その歴代記録を、日本中の観測点から集めてランキングにしました。

この記事では、気象庁の各地点「観測史上1位の値」をもとに、全国945地点の歴代最大瞬間風速をベスト1000として一挙公開します。ツールでは年間(観測史上)・月別の切り替え、都道府県での絞り込み、地点名検索ができ、そのときの風向と観測年月も表示。「あなたの街の史上最強の風」がすぐに調べられます。

のぶやん
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このランキングの作り方(出典)

  • 出典:気象庁「過去の気象データ検索」の各地点『観測史上1〜10位の値』(最終更新:2026年8月31日、毎月自動更新)。全国の気象台・アメダスのうち、風を観測する945地点の1位の値を集計しました
  • 月別ランキングは、同じく気象庁の「観測史上1位の値(月ごと)」を各地点×12か月分取得したものです
  • 値は日最大瞬間風速(m/s)。あわせてそのときの風向と観測年月を掲載しています
  • 統計期間は地点により異なります(古い気象台は100年以上、新しいアメダスは十数年)。歴史の長い地点ほど大きな記録を持ちやすい点にご注意ください
  • 偏差値は「全国平均を50」として、記録がどれだけ突出しているかの目安です

【歴代】最大瞬間風速ランキング(全945地点・ベスト1000)

まずはランキングツールです。期間(年間・各月)、都道府県、地点名で絞り込めます。各行に風向と観測年月つきです。

期間
年代(記録が観測された年代で絞り込み)
最大瞬間風速・年間(観測史上):945地点の観測史上1位の値をランキング表示(上位1000地点まで)
1富士山(静岡県)
91.0m/s(南南西)1966年9月25日偏差値101.4
2宮古島(沖縄県・宮古島市)
85.3m/s(北東)1966年9月5日偏差値96.1
3室戸岬(高知県・室戸市)
84.5m/s(西南西)1961年9月16日偏差値95.4
4与那国島(沖縄県・与那国町)
81.1m/s(南東)2015年9月28日偏差値92.3
5名瀬(鹿児島県・奄美市)
78.9m/s(東南東)1970年8月13日偏差値90.3
6那覇(沖縄県・那覇市)
73.6m/s(南)1956年9月8日偏差値85.4
7宇和島(愛媛県・宇和島市)
72.3m/s(西)1964年9月25日偏差値84.2
8石垣島(沖縄県・石垣市)
71.0m/s(南南西)2015年8月23日偏差値83.0
9西表島(沖縄県・竹富町)
69.9m/s(北東)2006年9月16日偏差値82.0
10剣山(徳島県)
69.0m/s(南南東)1970年8月21日偏差値81.1
11屋久島(鹿児島県・屋久島町)
68.5m/s(東北東)1964年9月24日偏差値80.7
12八丈島(東京都・八丈島八丈町)
67.8m/s(南)1975年10月5日偏差値80.0
13石廊崎(静岡県・南伊豆町)
67.6m/s(東北東)2004年10月9日偏差値79.9
14盛山(沖縄県)
67.4m/s(南南西)2015年8月23日偏差値79.7
15徳島(徳島県・徳島市)
67.0m/s(南南東)1965年9月10日偏差値79.3

気象庁「観測史上1〜10位の値」(各地点の1位の値)より作成。データ更新日:2026年8月31日(毎月自動更新)。風速は10分間平均(最大風速)・3秒平均(最大瞬間風速)。風向は16方位です。

歴代トップ30の一覧表はこちらです。

歴代最大瞬間風速ランキング トップ30(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録風向観測日偏差値
1位富士山(静岡県)91.0m/s南南西1966年9月25日101.4
2位宮古島(沖縄県・宮古島市)85.3m/s北東1966年9月5日96.1
3位室戸岬(高知県・室戸市)84.5m/s西南西1961年9月16日95.4
4位与那国島(沖縄県・与那国町)81.1m/s南東2015年9月28日92.3
5位名瀬(鹿児島県・奄美市)78.9m/s東南東1970年8月13日90.3
6位那覇(沖縄県・那覇市)73.6m/s1956年9月8日85.4
7位宇和島(愛媛県・宇和島市)72.3m/s西1964年9月25日84.2
8位石垣島(沖縄県・石垣市)71.0m/s南南西2015年8月23日83.0
9位西表島(沖縄県・竹富町)69.9m/s北東2006年9月16日82.0
10位剣山(徳島県)69.0m/s南南東1970年8月21日81.1
11位屋久島(鹿児島県・屋久島町)68.5m/s東北東1964年9月24日80.7
12位八丈島(東京都・八丈島八丈町)67.8m/s1975年10月5日80.0
13位石廊崎(静岡県・南伊豆町)67.6m/s東北東2004年10月9日79.9
14位盛山(沖縄県)67.4m/s南南西2015年8月23日79.7
15位徳島(徳島県・徳島市)67.0m/s南南東1965年9月10日79.3
16位牛深(熊本県・天草市)66.2m/s東北東1999年9月24日78.6
17位南大東(南大東島)(沖縄県・南大東村)65.4m/s北東1961年10月2日77.8
18位所野(沖縄県)63.8m/s東北東2015年9月28日76.4
18位志多阿原(沖縄県)63.8m/s南南東2010年9月19日76.4
20位雲仙岳(長崎県・雲仙市)63.7m/s2004年10月20日76.3
21位網代(静岡県・熱海市)63.3m/s2004年10月9日75.9
22位久米島(沖縄県・久米島町)62.8m/s2007年9月15日75.4
23位枕崎(鹿児島県・枕崎市)62.7m/s東南東1945年9月17日75.4
24位宮城島(沖縄県・うるま市)62.6m/s西北西2012年9月29日75.3
25位鏡原(沖縄県)61.2m/s東北東2019年9月5日74.0
25位伊吹山(滋賀県)61.2m/s南東1987年10月17日74.0
27位阿蘇山(熊本県・阿蘇市)60.9m/s南西1991年9月27日73.7
28位大原(沖縄県・竹富町)60.8m/s東南東2010年9月19日73.6
29位沖永良部(鹿児島県・和泊町)60.4m/s東北東1977年9月9日73.2
30位広島(広島県・広島市)60.2m/s2004年9月7日73.1

日本記録は富士山の91.0m/s。「台風の通り道」が上位を独占

日本の観測史上1位は富士山(山頂)の91.0m/s(1966年9月25日・台風26号)。時速に直すと約328km/h、新幹線を上回る風が実際に吹いたことになります。2位は宮古島の85.3m/s(1966年9月・第2宮古島台風)、3位は室戸岬の84.5m/s(1961年9月・第2室戸台風)。

上位の顔ぶれは、山岳(富士山・剣山)、台風銀座の島々(宮古島・与那国島・名瀬・石垣島)、そして台風が最初に上陸する岬(室戸岬・宇和島)。「高いところ」「南の島」「突き出た岬」が、日本の強風の三大聖地です。1966年・1961年など半世紀以上前の記録が今も破られていないことにも注目してください。

【都道府県別】歴代最大瞬間風速ランキング

各都道府県の「県内1位地点」を並べたランキングです。

都道府県別の歴代最大瞬間風速1位
順位都道府県地点最大瞬間風速観測日
1位静岡県富士山91.0m/s(南南西)1966年9月25日
2位沖縄県宮古島85.3m/s(北東)1966年9月5日
3位高知県室戸岬84.5m/s(西南西)1961年9月16日
4位鹿児島県名瀬78.9m/s(東南東)1970年8月13日
5位愛媛県宇和島72.3m/s(西)1964年9月25日
6位徳島県剣山69.0m/s(南南東)1970年8月21日
7位東京都八丈島67.8m/s(南)1975年10月5日
8位熊本県牛深66.2m/s(東北東)1999年9月24日
9位長崎県雲仙岳63.7m/s(北)2004年10月20日
10位滋賀県伊吹山61.2m/s(南東)1987年10月17日
11位広島県広島60.2m/s(南)2004年9月7日
12位大阪府大阪60.0m/s(南)1934年9月21日
13位和歌山県潮岬59.5m/s(南南東)1990年9月19日
14位宮崎県宮崎57.9m/s(南東)1993年9月3日
15位千葉県千葉57.5m/s(南東)2019年9月9日
16位石川県輪島57.3m/s(南南西)1991年9月28日
17位兵庫県洲本57.0m/s(南南東)1965年9月10日
18位島根県松江56.5m/s(西北西)1991年9月27日
19位三重県上野56.4m/s(南南西)1998年9月22日
20位栃木県奥日光(日光)55.4m/s(北東)1966年9月25日
21位愛知県伊良湖55.3m/s(南)1959年9月26日
22位北海道室蘭55.0m/s(南)1954年9月26日
23位佐賀県佐賀54.3m/s(南東)1991年9月14日
24位青森県青森53.9m/s(南西)1991年9月28日
25位山口県山口53.1m/s(南東)1991年9月27日
26位京都府舞鶴51.9m/s(北)2004年10月20日
27位秋田県秋田51.4m/s(南南西)1991年9月28日
28位山形県飛島51.1m/s(西南西)2012年4月4日
28位山梨県河口湖51.1m/s(北西)1963年3月25日
30位大分県蒲江50.4m/s(南南東)2022年9月18日
30位岡山県津山50.4m/s(北)2004年10月20日
32位福岡県福岡49.3m/s(南)1987年8月31日
33位福井県福井48.8m/s(南南東)1991年9月27日
34位神奈川県横浜48.7m/s(北東)1938年9月1日
35位鳥取県鳥取48.6m/s(南)1991年9月27日
36位福島県小名浜48.1m/s(南東)2002年10月1日
37位奈良県奈良47.2m/s(南)1979年9月30日
38位新潟県相川46.2m/s(北西)1961年9月16日
39位宮城県江ノ島45.5m/s(北北東)2013年10月16日
40位岩手県大船渡44.2m/s(南南東)2002年10月2日
40位岐阜県岐阜44.2m/s(東南東)1959年9月26日
40位茨城県水戸44.2m/s(北北東)1939年8月5日
43位富山県富山42.7m/s(南)2004年9月7日
44位埼玉県熊谷41.0m/s(南東)1966年9月25日
45位群馬県前橋40.2m/s(東南東)1966年9月25日
46位香川県高松39.5m/s(北東)1965年9月10日
47位長野県松本37.6m/s(南)1998年9月22日

1位は静岡県(富士山)、最下位は長野県——「内陸の盆地」は風にも守られる

都道府県別の1位は、富士山頂を擁する静岡県の91.0m/s(気象庁の区分では富士山は静岡県の観測所です)。2位沖縄85.3、3位高知84.5と続きます。一方、最下位は長野県(松本)の37.6m/s。香川39.5、群馬40.2、埼玉41.0、富山42.7と、内陸の盆地や瀬戸内は歴代最強でも40m/s前後です。

台風は海から来るため、海に面していない・山に囲まれた土地は暴風からも守られます。猛暑日ランキングでは「暑さの主役」だった内陸盆地が、風では一転して「守られる側」になるのが面白いところです。

【月別】最強の風はいつ吹くのか

「その地点の観測史上1位の最大瞬間風速」が記録された月の分布(945地点)
地点数割合
1月32地点3.4%
2月30地点3.2%
3月60地点6.3%
4月119地点12.6%
5月17地点1.8%
6月8地点0.8%
7月16地点1.7%
8月111地点11.7%
9月347地点36.7%
10月144地点15.2%
11月13地点1.4%
12月48地点5.1%

各地点の観測史上1位が「何月に記録されたか」を数えると、945地点中349地点(約37%)が9月に集中しています。10月144地点、8月109地点を合わせると、台風シーズンの8〜10月だけで6割以上。日本の「史上最強の風」は、圧倒的に台風が作っているのです。

意外なのは4月の119地点。春の発達した低気圧(いわゆるメイストーム前の春の嵐)によるもので、特に北日本・日本海側では「一番強い風は春に吹いた」という地点が少なくありません。ツールを「4月」や「1月」に切り替えると、台風とは違う顔ぶれのランキングが現れます。

世界記録は?——豆知識

世界の観測史上最大瞬間風速は、WMO(世界気象機関)が公認する1996年4月10日、オーストラリア・バロー島の113.2m/s(サイクロン・オリビア)とされています。それ以前は米ワシントン山(1934年、103.3m/s)が長く世界一でした。富士山の91.0m/sは、これらに次ぐ世界屈指の記録です。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 日本記録は富士山の91.0m/s(1966年9月・台風26号)=時速約328km。2位宮古島85.3m/s、3位室戸岬84.5m/s
  • 上位は「山岳・南の島・岬」……台風の通り道と高所が歴代記録を独占。半世紀以上破られない記録が多い
  • 都道府県別1位は静岡県(富士山)、最下位は長野県の37.6m/s……内陸盆地は暴風からも守られる
  • 記録の37%は9月、8〜10月で6割超……日本の最強風は台風がつくる。ただし4月(春の嵐)も119地点と意外に多い
  • 全国945地点の歴代1位を、年間・月別×都道府県×地点名で検索可能。風向・観測年月・偏差値つきはこの記事だけ
  • 出典は気象庁「観測史上1〜10位の値」(最終更新:2026年8月31日、毎月自動更新)。世界記録はWMO公認のバロー島113.2m/s

出典・参考:気象庁「過去の気象データ検索」(観測史上1〜10位の値)/世界記録はWMO(世界気象機関)の公式評価によります。

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以上が、「最大瞬間風速ランキング」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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