【歴代】最深積雪ランキング日本一は伊吹山1182cm!観測史上の記録を年間・月別・都道府県別に紹介【全386地点】

気象

日本で一番雪が深く積もった記録は、どこで、何cmだったかご存じですか?答えは滋賀県の伊吹山で1927年(昭和2年)2月14日に観測された1182cm(11m82cm)。これは日本記録であると同時に、世界記録でもあります。

この記事では、気象庁が公開している「観測史上1〜10位の値」のデータをもとに、積雪を観測している全国386地点すべての歴代最深積雪をランキングにしました。年間(観測史上)だけでなく、各月ごと・都道府県別にも切り替えられるツール付きです。偏差値も添えているので、その記録がどれほど飛び抜けているかも一目でわかります。

なお、平年値ベースの最深積雪ランキングはこちらの記事で紹介しています。この記事は「歴代の一発記録」版です。

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歴代最深積雪ランキング【全386地点・偏差値つき】

下のツールでは、気象庁で積雪の統計がある全386地点の「観測史上最深積雪」を深い順に並べています。上のボタンで年間(観測史上)と各月を切り替えられるほか、都道府県での絞り込み・地点名検索もできます。偏差値は表示中の期間の全地点平均から計算しています。

1伊吹山(滋賀県)
1182cm1927年2月偏差値149.6
2酸ケ湯(青森県)
566cm2013年2月偏差値91.0
3守門(新潟県)
463cm1981年2月偏差値81.2
4肘折(山形県)
445cm2018年2月偏差値79.5
5津南(新潟県)
419cm2022年2月偏差値77.0
6十日町(新潟県)
391cm1981年2月偏差値74.3
7高田(新潟県)
377cm1945年2月偏差値73.0
8小出(新潟県)
363cm1981年2月偏差値71.7
9関山(新潟県)
362cm1984年3月偏差値71.6
10湯沢(新潟県)
358cm2006年1月偏差値71.2
11野沢温泉(長野県)
353cm1984年3月偏差値70.7
12安塚(新潟県)
350cm1984年3月偏差値70.4
13大井沢(山形県)
348cm2000年3月偏差値70.2
14只見(福島県)
341cm2013年2月偏差値69.6
15桧枝岐(福島県)
339cm2015年2月偏差値69.4

※上位15地点の簡易表示です(公開ページでは期間切替・都道府県絞り込み・検索付きの全地点ランキングが表示されます)

※積雪の統計を行っている地点が全国で386地点のため、ベスト1000という枠に対して全地点を掲載しています。月別表示では、その月に積雪記録のある地点のみが表示されます。

歴代最深積雪トップ30

順位地点都道府県最深積雪観測年月偏差値
1伊吹山滋賀県1182cm1927年2月149.6
2酸ケ湯青森県566cm2013年2月91.0
3守門新潟県463cm1981年2月81.2
4肘折山形県445cm2018年2月79.5
5津南新潟県419cm2022年2月77.0
6十日町新潟県391cm1981年2月74.3
7高田新潟県377cm1945年2月73.0
8小出新潟県363cm1981年2月71.7
9関山新潟県362cm1984年3月71.6
10湯沢新潟県358cm2006年1月71.2
11野沢温泉長野県353cm1984年3月70.7
12安塚新潟県350cm1984年3月70.4
13大井沢山形県348cm2000年3月70.2
14只見福島県341cm2013年2月69.6
15桧枝岐福島県339cm2015年2月69.4
16富士山山梨県338cm1989年4月69.3
17幌加内北海道324cm2018年2月68.0
18倶知安北海道312cm1970年3月66.8
19朱鞠内北海道311cm1982年3月66.7
20能生新潟県309cm1985年1月66.5
21白山河内石川県308cm1981年1月66.4
22大山鳥取県302cm2012年2月65.9
23藤原群馬県301cm2006年1月65.8
24九頭竜福井県301cm2018年2月65.8
25白川岐阜県297cm2006年2月65.4
26剣山徳島県292cm1984年2月64.9
27音威子府北海道281cm2018年2月63.9
28南郷福島県281cm1981年2月63.9
29湯田岩手県279cm2013年2月63.7
30小国山形県279cm1986年2月63.7

トップ30を見ると、1位の伊吹山1182cmの偏差値は149.6。偏差値は70もあればトップクラスと言われる中で、150近い数字はまさに「異次元」です。2位の酸ケ湯(青森県・八甲田山系)566cmと比べても2倍以上の差があります。

3位以下には守門・津南・十日町・高田・小出と新潟県の豪雪地帯がずらりと並びます。山間部だけでなく、高田(上越市)のような人が多く住む市街地で377cm(1945年2月)という記録があるのは驚きです。

都道府県別の歴代1位

各都道府県で最も深い積雪記録をまとめました。46都道府県に積雪の記録があり、唯一沖縄県だけは積雪の観測記録がありません

順位都道府県地点最深積雪観測年月
1滋賀県伊吹山1182cm1927年2月
2青森県酸ケ湯566cm2013年2月
3新潟県守門463cm1981年2月
4山形県肘折445cm2018年2月
5長野県野沢温泉353cm1984年3月
6福島県只見341cm2013年2月
7山梨県富士山338cm1989年4月
8北海道幌加内324cm2018年2月
9石川県白山河内308cm1981年1月
10鳥取県大山302cm2012年2月
11群馬県藤原301cm2006年1月
12福井県九頭竜301cm2018年2月
13岐阜県白川297cm2006年2月
14徳島県剣山292cm1984年2月
15岩手県湯田279cm2013年2月
16富山県猪谷262cm1984年2月
17宮城県栗駒252cm1996年3月
18秋田県湯の岱222cm2014年3月
19兵庫県兎和野高原208cm2022年2月
20広島県八幡207cm2011年2月
21島根県赤名152cm2011年1月
22岡山県上長田137cm2011年1月
23栃木県土呂部129cm2014年2月
24熊本県阿蘇山123cm1963年2月
25京都府峰山110cm2011年1月
26埼玉県秩父98cm2014年2月
27長崎県雲仙岳64cm1963年1月
28三重県四日市53cm1995年12月
29愛知県名古屋49cm1945年12月
30東京都東京46cm1883年2月
31神奈川県横浜45cm1945年2月
32和歌山県和歌山40cm1883年2月
33山口県下関39cm1900年1月
34大分県日田39cm1963年1月
35愛媛県宇和島38cm1931年1月
36鹿児島県阿久根38cm1963年1月
37千葉県勝浦37cm1945年2月
38茨城県水戸32cm1945年2月
39福岡県福岡30cm1917年12月
40静岡県網代28cm1945年2月
41香川県多度津28cm1931年2月
42高知県宿毛23cm1975年2月
43奈良県奈良21cm1990年2月
44佐賀県佐賀21cm1959年1月
45大阪府大阪18cm1907年2月
46宮崎県都城15cm1959年1月
沖縄県積雪の観測記録なし

意外なところでは、東京の46cmは1883年(明治16年)2月の記録で、140年以上破られていません。大阪の18cmも1907年(明治40年)と、大都市の記録は明治時代のものが残っています。九州南部でも鹿児島県阿久根で38cm、宮崎県都城で15cmの記録があり、「雪がまったく積もらない県」は沖縄以外にはないことがわかります。

月別の歴代記録

各月の歴代1位と、「その地点の観測史上最深がどの月に出たか」の分布をまとめました。

月別の歴代1位記録観測年年間最深がこの月の地点数
1月伊吹山(滋賀県)1121cm1927年94地点
2月伊吹山(滋賀県)1182cm1927年203地点
3月伊吹山(滋賀県)1161cm1927年69地点
4月伊吹山(滋賀県)942cm1927年2地点
5月伊吹山(滋賀県)361cm1926年0地点
6月富士山(山梨県)310cm1989年0地点
7月富士山(山梨県)147cm1989年0地点
8月富士山(山梨県)4cm1972年0地点
9月富士山(山梨県)20cm1951年0地点
10月層雲峡(北海道)79cm1988年0地点
11月伊吹山(滋賀県)197cm1921年1地点
12月伊吹山(滋賀県)851cm1922年17地点
  • 年間最深記録の52.6%(203地点)が2月に集中。1月94地点、3月69地点と続き、豪雪のピークは2月であることがデータからも裏付けられます。
  • 11月〜5月の月別1位はすべて伊吹山が独占。5月でも361cm(1926年)の積雪が残っていました。
  • 6月〜9月の1位は富士山。6月に310cm(1989年)、真夏の8月にも4cm(1972年)の記録があります。
  • 10月の1位は北海道の層雲峡79cm(1988年)。本州の高山を除けば、初冬の大雪は北海道から始まります。

データからわかること(考察)

伊吹山1182cmは今も破られない「世界記録」

伊吹山(標高1377m)の1182cmは、1927年2月14日に旧・伊吹山測候所で観測されました。アメリカ・カリフォルニア州タマラックの1130cm(1911年3月)を上回る、公式観測としては世界最深の積雪記録とされています。ヒマラヤやアラスカではなく、日本の、しかも滋賀県の山がもつ世界記録です。日本海からの湿った季節風が若狭湾を抜けて最初にぶつかる独立峰という地形が、この桁外れの豪雪を生みました。伊吹山の観測は既に終了しているため、この記録は今後も破られる可能性が極めて低い「不滅の記録」と言えます。

現役観測点の最高は酸ケ湯の566cm

現在も観測が続く地点での最高記録は、青森県・酸ケ湯の566cm(2013年2月26日)です。酸ケ湯は平年値でも日本一の豪雪地点(平年値版ランキング参照)ですが、歴代記録でも2位につけています。毎年冬になるとニュースで「酸ケ湯で積雪◯cm」と報じられるのは、この地点が現役日本一の座にあるからです。

記録の35%超が2010年以降——温暖化でも「ドカ雪」は減らない

386地点の年間最深記録がいつ出たかを年代別に見ると、1950年より前が56地点、1950〜80年代が115地点、1990〜2000年代が77地点、そして2010年以降が138地点(35.8%)と最多です。アメダス積雪計の整備で観測点が増えた影響もありますが、肘折445cm(2018年)、津南419cm(2022年)など、長い観測履歴を持つ豪雪地帯でも近年記録が更新されています。温暖化で降雪の総量は減る傾向にある一方、一度に降る「ドカ雪」はむしろ強力になっている可能性が、歴代記録からも見て取れます。

太平洋側・西日本の意外な記録

都道府県別1位を見ると、雪のイメージが薄い地域にも立派な記録があります。四国の山間部では愛媛や高知にも記録があり、九州でも阿久根(鹿児島県)38cm、都城(宮崎県)15cm。一方で東京46cm・大阪18cmなど大都市の記録は明治時代から更新されていません。都市化によるヒートアイランドの影響で、大都市で歴代級の積雪が出るハードルは年々上がっていると考えられます。

使用データと出典

このランキングは、気象庁が公開している各地点の「観測史上1〜10位の値」(過去の気象データ検索)から、積雪の統計がある全386地点の最深積雪の1位の値(年間および各月)を集計して作成しました。統計開始年は地点により異なり、古い地点では明治時代からの記録を含みます。

  • 出典:気象庁「過去の気象データ検索」観測史上1〜10位の値(2026年7月時点の掲載値)
  • 世界記録に関する豆知識:伊吹山の1182cmは、米国NOAAの記録にあるタマラック(カリフォルニア州)の1130cm(1911年)を上回り、公式観測として世界最深とされています。
  • 偏差値は表示期間の全地点の値から平均・標準偏差を計算して算出(平均50・1標準偏差=10)。

まとめ

歴代最深積雪ランキングをまとめると、次の通りです。

まとめ
  • 歴代日本一(世界一)は伊吹山の1182cm(1927年2月14日)。偏差値149.6の異次元の記録。
  • 現役観測点の最高は酸ケ湯の566cm(2013年2月)。3位以下は新潟県の豪雪地帯が席巻。
  • 年間最深記録の約53%が2月に集中。11〜5月の月別1位は伊吹山、6〜9月は富士山。
  • 記録の35.8%は2010年以降。温暖化の時代でもドカ雪の記録は更新され続けている
  • 積雪記録がないのは沖縄県のみ。東京46cm・大阪18cmは明治時代の記録のまま。

雪に関するランキングは、ほかにもこちらの記事で紹介しています。

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