大分県の気候データ|10指標の全国順位・偏差値と月別データ(気象・台風・地震)

気象データベース47都道府県データ大分県

大分県の気候データ

年平均16.8℃は九州でいちばん涼しく、晴れの日は九州2位。台風の上陸はわずか3回。海と山にはさまれた、九州の中の瀬戸内型気候の県です。10の指標について、全国順位・偏差値・月別データをまとめました。

気象庁 平年値 1991〜2020年 大分地方気象台 監修:気象予報士 最終更新 2026年8月1日

この県の要点

すごしやすい月

4月・5月・10月・11月

秋から冬へ晴れ率が上がる。行楽の秋が長い県

すごしにくい月

6月〜7月・9月

梅雨2ヶ月で575mm。9月は台風と秋雨で255mm

強み

晴れは九州2位

晴れ率47.8%は全国12位。冬に晴れる瀬戸内型の空

注意

山地の大雨/9月の台風・秋雨/別府湾の地震

足元に別府−万年山断層帯、沖に南海トラフ

気温

16.8

全国 14位

降水量

1,727mm

全国 18位

降雪量

1cm

全国 36位

日照時間

1,992時間

全国 21位

晴れの出現率

47.8%

全国 12位

湿度

69%

全国 22位

01月別データ ── いつ行くのがよいか

まずは結論から。12ヶ月を1枚にまとめました。旅行や引っ越しの時期選びなら、これだけで判断できます。

1月△ 冬晴れ・朝は冷える

10.7 / 2.6

晴れ53%とよく晴れる。朝は0℃近くまで冷える日も

2月△ 寒暖差が大

11.5 / 3.0

三寒四温。雪がちらつく日もある

3月○ 良好

14.6 / 5.9

春本番へ。日差しは月175時間に回復

4月◎ ベスト

19.7 / 10.3

昼は20℃前後。からっと晴れて外出に最適

5月◎ ベスト

24.1 / 15.0

快適。ただし紫外線はもう真夏級だ

6月△ 梅雨・大雨

26.5 / 19.3

梅雨入り。月314mmは年間で最も雨が多い

7月✕ 大雨・猛暑

30.9 / 23.5

梅雨末期の大雨261mm。雷は年間最多の月

8月✕ 猛暑・熱帯夜

32.2 / 24.3

昼32℃超。ただし夜の暑さは九州では少なめ

9月△ 台風・秋雨

28.2 / 20.9

台風と秋雨で月255mm。8月より雨が多い

10月◎ ベスト

23.3 / 15.2

晴れ53%・雨も減る。行楽シーズン入り

11月◎ ベスト

18.1 / 9.5

晴れ56%・快晴は年間最多クラス。紅葉の見頃

12月○ 冬晴れ・雨は最少

13.0 / 4.6

晴れ58%は年間1位。空気が乾き、冷え込みが始まる

気温は「最高 / 最低(℃)」の平年値。左の色は過ごしやすさ(緑=ベスト/橙=注意/赤=厳しい)。

0210指標のかたち

「暑いのか寒いのか」「雨が多いのか少ないのか」は、単体の数字を見てもピンときません。全国47都道府県の平均を偏差値50として、10指標を1枚のチャートにまとめました。外側に張り出しているほど「多い・強い・高い」、内側にへこんでいるほど「少ない・弱い・低い」です。晴れ率・紫外線・台風・気温が外に張り出し、降雪と風・地震がへこんだ形をしています。

50=全国平均70 気温55降水量52降雪量39日照時間54晴れの出現率58湿度49紫外線57風速45台風56地震45

中央の太い十角形が偏差値50(=全国平均)、いちばん外の枠が偏差値70です。地震だけは値が一部の県に極端に偏るため、対数をとってから偏差値化しています。

正確な数値と順位、それぞれのランキングページへの入口は下の表にまとめました。「大分県のことが知りたい」人はこのページで完結し、「他県と比べたい」人はランキングへ進めます。

大分県の10指標。値・偏差値・全国順位・九州内順位。
指標偏差値 全国順位九州内順位 全国の中での位置ランキング
🌡️ 気温(年平均気温) 16.8℃ 55 14位/ 47位中 8位/ 8位中 平均気温ランキング →
🌧️ 降水量(年間降水量) 1,727mm 52 18位/ 47位中 7位/ 8位中 降水量ランキング →
⛄ 降雪量(年間降雪量(深さ合計)) 1cm 39 36位/ 47位中 5位/ 8位中 降雪量ランキング →
🌞 日照時間(年間日照時間) 1,992時間 54 21位/ 47位中 3位/ 8位中 日照時間ランキング →
🌤️ 晴れの出現率(晴れの日の割合(58年集計)) 47.8% 58 12位/ 47位中 2位/ 8位中 晴れの出現率ランキング →
💧 湿度(年平均湿度) 69% 49 22位/ 47位中 7位/ 8位中 湿度ランキング →
🧴 紫外線(UV指数の年平均(推定値)) 4.32 57 8位/ 47位中 6位/ 8位中 紫外線ランキング →
🍃 風速(年平均風速) 2.6m/s 45 29位/ 47位中 6位/ 8位中 平均風速ランキング →
🌀 台風(接近数(年平均)) 3.8個/年 56 4位/ 47位中 4位/ 8位中 台風の接近数ランキング →
🌏 地震(震度1以上の回数(年平均)) 24.7回/年 45 30位/ 47位中 6位/ 8位中 地震観測回数ランキング →
この数値を引用する・CSVで保存する
大分県の年平均気温は16.8℃(14位)、年間降水量1,727mm(18位)、
年間日照時間1,992時間(21位)、晴れの出現率47.8%(12位)。
出典:気象予報士のぶやんの学習帳「大分県の気候データ」
   気象庁 平年値(1991〜2020年)/大分地方気象台/
   気象庁 震度データベース/防災科研 J-SHIS 2024年版/
   当サイト58年独自集計(天気出現率)
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   2026年7月 取得

0310の指標を、1つずつ読む

ここからは10の指標を1つずつ取り上げて、大分県がなぜその数字になるのかを気象予報士の視点で解説します。数字そのものは上の表とチャートに出ていますので、ここでは「その数字を生んでいる仕組み」と「数字だけ見ていると誤解すること」を中心に書きます。

01

気温 ── 全国14位、それでも九州では最も低い16.8℃

結論:大分の気温は「九州でいちばん低い年平均」。海と山が、夏も冬も極端を抑え込む。
16.8 偏差値 55 全国 14位 / 47位中 九州 8位 / 8位中 平均気温ランキング →

年平均気温16.8℃は全国14位、偏差値55。全国では上位3分の1に入る暖かさですが、九州8県の中では最下位——つまり九州でいちばん涼しい県です。福岡(17.3℃)や熊本(17.2℃)との差は0.5℃前後にすぎません。ただ、この小さな差にこそ「海と山の位置関係」がはっきり表れています。

大分の代表観測点(大分市)は、別府湾に面した瀬戸内海側にあります。夏の蒸し暑い南風は九州山地とくじゅうの山々がいったん受け止め、冬の北西季節風は海を渡る間に弱まり、山を越えて乾いた晴天に変わる。どの季節も「風上に山がある」——これが大分の気温を九州の中で一歩引いた位置に置いている理由です。1月の平均最低気温は2.6℃、冬日(最低0℃未満)は年12.2日。内陸の熊本(25.2日)や佐賀(19.6日)より明らかに少なく、冬は「寒い」というより「よく晴れて、朝だけ冷える」県です。

夏も同じ理屈で読めます。8月の平均最高気温は32.2℃と暑いものの、猛暑日(最高35℃以上)は年11.0日・全国28位で、熊本(25.8日)の半分以下。市街地には別府湾からの海風が入り、夜も熱帯夜19.5日・全国24位と九州の県庁所在地では控えめです。「暑いが、九州の中ではしのぎやすい夏」——さらに、くじゅうや由布院といった避暑の高原まで県内に持っているのが大分です。

夏と冬の「極値」大分県の値 全国順位くわしく
猛暑日(最高35℃以上)11.0日 / 年28位 / 47位中 猛暑日ランキング →
熱帯夜(最低25℃以上)19.5日 / 年24位 / 47位中 熱帯夜ランキング →
冬日(最低0℃未満)12.2日 / 年・真冬日は0日33位 / 47位中 冬日・真冬日ランキング →

この3行が、年平均16.8℃という数字の中身です。夏の極値も冬の極値も、九州の中ではそろって控えめ——平均の低さは「寒いから」ではなく「極端が少ないから」です。夏は日中の熱中症対策を基本に、冬は晴れた朝の放射冷却と山間部の路面凍結に。備えの主役が季節で入れ替わる点だけ、忘れないでください。

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02

降水量 ── 全国18位、梅雨と「9月」に二つの雨の山

結論:主役は6〜7月の575mmと9月の255mm。2017年の九州北部豪雨は日田を襲った。
1,727mm 偏差値 52 全国 18位 / 47位中 九州 7位 / 8位中 降水量ランキング →

年間降水量1,727mmは全国18位、偏差値52。九州8県では7番目で、宮崎(2,626mm)や鹿児島(2,435mm)の3分の2ほどです。月別では6月314mm・7月261mm——梅雨の2ヶ月で575mm、年間の3分の1が集中します。そしてもうひとつ大分らしいのが9月の255mm。8月(166mm)より9月のほうがはっきり多い、台風と秋雨前線が重なる「二つ目の雨の山」を持つ県です。

そして大分には、2017年7月の九州北部豪雨という記憶があります。梅雨前線に沿って線状降水帯がかかり続け、日田市などで記録的な大雨となり、河川の氾濫と大量の流木被害が相次ぎました。年間1,727mmという数字は瀬戸内側の大分市の値で、内陸の日田・玖珠や、くじゅう・祖母山系の山地では雨はずっと多くなります。「順位が18位だから雨の少ない県」ではなく、山ひとつで雨の量が変わる県だと読んでください。

もうひとつ、雨の量では見えない指標が雷です。大分県の年間雷日数は20.3日で全国19位。ピークは7月の5.8日で、日射で午後に積乱雲が湧く夏雷型です。量こそ突出しませんが、くじゅうや山沿いのレジャーが盛んな県だけに、夏の午後の空の急変には敏感でいてください。

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03

降雪量 ── 海沿いは年間1cm、けれど山間部は別世界

結論:大分市の平年値は1cm。ただし日田・玖珠やくじゅうの冬の道路は、冬タイヤの世界。
1cm 偏差値 39 全国 36位 / 47位中 九州 5位 / 8位中 降雪量ランキング →

年間降雪量は1cm、全国36位。九州8県では熊本と並ぶ5番目タイで、大分市の海沿いに限れば「雪はめったに積もらない県」です。ただしこの県には、標高差というもうひとつの軸があります。

寒気が強まると、西部の内陸には海沿いとは別の冬が現れます。盆地の日田や高原の玖珠では雪の日が大分市よりずっと多く、くじゅう連山を走るやまなみハイウェイでは積雪・路面凍結が毎年の前提。冬の峠道は冬タイヤ・チェーンの世界です。大分市の1cmという平年値を、県全体に当てはめないでください。

海沿いでも油断は禁物です。数年に一度の強い寒波では大分市でも積雪し、2016年1月の寒波では九州一円で水道管の凍結破裂が相次ぎました。雪の日の出現率は1月7%・2月7%——「めったにない」は「ゼロ」ではありません。降雪量の順位が下位の県ほど、雪への耐性は低い。この逆説は、雪の指標を読むときに必ず頭に置いてください。

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04

日照時間 ── 全国21位・九州3位、冬に晴れる瀬戸内の空

結論:年1,992時間は九州3位。冬によく晴れ、谷は梅雨の1回だけ。
1,992時間 偏差値 54 全国 21位 / 47位中 九州 3位 / 8位中 日照時間ランキング →

年間日照時間1,992時間は全国21位、九州・沖縄8県では宮崎・熊本に次ぐ3位です。福岡(1,889時間)より年100時間ほど長く、「くもりがちな九州北部」のイメージとは一線を画します。

理由は冬にあります。冬型の気圧配置のとき、日本海側で生まれた雪雲の多くは本州や九州北部の山で雨や雪を落とし、瀬戸内側の大分に届くころには乾いた晴天に変わります。1月の日照は149時間——福岡や長崎(ともに104時間)より4割以上長く、九州で「冬に晴れる」代表格が大分です。

いちばん長いのは8月の203時間、最も短いのは梅雨の6月136時間。大分の日照の谷は梅雨の1回だけで、秋から冬も10月164時間→12月151時間と大きく崩れません。ただし冬の晴れは放射冷却とセットで、朝の冷え込みとの引き換えでもあります。次の指標で、その晴れ方の中身を見ます。

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05

天気出現率 ── 月別の晴れ・曇り・雨・雪

結論:12月の晴れ58%が年間1位。冬に向かって晴れが増えていく、瀬戸内の空。
48% 偏差値 58 全国 12位 / 47位中 九州 2位 / 8位中 晴れの出現率ランキング →

日照時間は「太陽が何時間出ていたか」の合計であって、「晴れの日が何日あったか」ではありません。旅行の日程を決めるときに知りたいのは、たいてい後者のほうです。そこで、その月にどの天気が何割の日に出たかを帯グラフにしました。帯の幅がそのまま出現率(%)です。

年間482625
1月5326137
2月4923217
3月4923271
4月492228
5月433027
6月293040
7月402633
8月512227
9月412831
10月532721
11月562815
12月5827123

帯の幅がそのまま出現率(%)。 晴  くもり  雨 

この形にすると、大分の空の性格が見えます。晴れの帯は10月53%→11月56%→12月58%と、秋から冬に向かって伸びていき、12月がピーク。雪の帯は1月7%・2月7%にとどまります。行楽の本命は、晴れと気温のバランスがそろう10月・11月です。

6月は雨の帯が40%まで膨らみ、一年で最も雨の日が多くなります。ただし年間で見れば雨の日の割合は24.6%・全国29位と控えめです。この帯グラフは気象庁の平年値(30年)ではなく、1968年から2025年までの58年分の観測を独自集計した値です。年間の晴れ率47.8%・全国12位という1つの数字だけでは、この性質は読み取れません。

4つの天気それぞれで全国順位を出すと、大分の性格が見えてきます。晴れは全国12位(47.8%)、くもりは20位(26.2%)、雨は29位(24.6%)、雪は36位(1.5%)。晴れだけが上位で、雨と雪がそろって下位——「晴れが多く、降る日が少ない」、数字の上でもはっきり瀬戸内型の空です。快晴日数は30.1日・全国22位。うすぐもりの福岡(くもり10位)、快晴の佐賀(7位)と並べると、同じ九州北部でも大分の空はいちばん「晴れ寄り」です。

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06

湿度 ── 年平均69%、夏は蒸し、冬はからりと乾く

結論:6月・7月は77%の蒸し暑さ。冬は62〜64%——九州では乾いた側の県。
69% 偏差値 49 全国 22位 / 47位中 九州 7位 / 8位中 湿度ランキング →

年平均湿度69%は全国22位、偏差値49——ほぼ全国の真ん中ですが、湿った県の多い九州8県の中では福岡に次いで2番目に乾いた側です。ただしこの指標も、年平均のままでは中身が見えません。

月別では6月・7月が77%、8月75%・9月74%。梅雨から夏は、32℃超の昼にこの湿度が重なります。体感の暑さは気温の数字以上になるので、屋外の作業や部活動は、気温だけでなく暑さ指数(WBGT)で判断してください。救いは別府湾からの海風で、風の通る日の体感は、内陸の熊本や佐賀よりいくぶん楽になります。

冬は62〜64%まで下がります。冬晴れが多く乾いた空気が入りやすい瀬戸内型の特徴で、洗濯物には好都合な一方、空気の乾燥と火災には注意が必要です。内陸の盆地では話が別で、風の弱い晴れた朝の日田や由布院盆地は深い霧に包まれます——由布院の朝霧は観光名物でもあります。霧の朝の運転はライト点灯を。昼には晴れ上がる「冷え込み・霧・快晴」のセットは、盆地の冬の呼吸です。

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07

紫外線 ── 全国8位、緯度と晴れやすさの掛け算

結論:UV指数の年平均は全国8位。対策期間は4〜9月の半年間。
4.32UV指数 偏差値 57 全国 8位 / 47位中 九州 6位 / 8位中 紫外線ランキング →

UVインデックスの年平均は4.32で全国8位。北緯33度台という緯度に、晴れ率九州2位という「晴れやすさ」が掛け算で効いています。うすぐもりの多い福岡(4.13・20位)より一段強く、ひとつ南の熊本(4.43・4位)に迫る水準です。

月別で注目してほしいのは、5月にすでに5.5(「強い」の上位)へ達することです。気温はまだ24℃前後で過ごしやすいのに、紫外線は真夏に迫る水準。くじゅうや久住高原のレジャーが気持ちいい季節ほど、対策が抜けやすくなります。標高の高い山の上では紫外線がさらに強まることも忘れずに。

ピークは8月の7.0。6月は梅雨の雲でいったん5.4に下がり、梅雨明けとともに跳ね上がる形です。9月も5.1残るため、実質的な対策期間は4月から9月までの半年間。雲があっても紫外線の6〜7割は地表に届くので、曇りの日を「大丈夫な日」と考えないでください。

「何月の何時が強いのか」は、月平均だけでは分かりません。下は晴天時のUVインデックスを月と時刻の両方で並べた表です。

晴天時UVインデックス早見表(月×時刻)

結論:7月の正午〜13時が最も強く9.2。 「非常に強い」に入るのは7月と8月の11〜14時だけですが、5月・6月の正午は7.5〜7.8で「強い」に達します。 気温がまだ過ごしやすい5月の昼にも、真夏に近い紫外線が降っていることが表から読み取れます。

九州北部〜中部(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県)の晴天時UVインデックス。行が月、列が時刻。
891011121314151617
1月0.00.41.11.92.42.41.81.10.40.0
2月0.20.71.72.73.43.52.81.80.80.2
3月0.41.32.74.04.84.73.82.51.20.4
4月0.92.23.95.46.26.04.93.31.70.6
5月1.53.15.06.77.57.25.94.02.20.9
6月1.63.35.27.07.87.66.44.52.61.1
7月1.83.76.08.19.29.17.75.53.21.5
8月1.43.35.67.68.78.67.14.92.71.1
9月0.92.44.25.96.76.45.03.21.50.4
10月0.61.63.04.24.84.43.21.80.70.1
11月0.20.91.92.73.12.82.01.00.30.0
12月0.10.51.21.92.32.21.60.80.20.0

弱い0〜2中程度3〜5強い6〜7非常に強い8〜10極端に強い11以上

色は気象庁・WHOのUVインデックス区分そのものです。枠で囲んだ数字はその月のピーク。 6時台・7時台と18時以降は、一年を通してUVインデックスが1未満のため列から省いています(対策不要の水準です)。 値は雲のない晴天時の推計で、曇りの日は6〜7割程度に下がります。晴天時の値は緯度でほぼ決まるため、大分を含む九州北部〜中部ではほぼ共通です。

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08

風 ── 全国29位、冬に強まる湾岸の風

結論:平均風速は全国29位・九州では中位。本当のリスクは平均値ではなく、台風の暴風と高潮。
2.6m/s 偏差値 45 全国 29位 / 47位中 九州 6位 / 8位中 平均風速ランキング →

年平均風速2.6m/sは全国29位、偏差値45。九州8県ではちょうど中位で、風の弱い熊本(2.1m/s)・長崎(2.3m/s)と、風の通る鹿児島(3.3m/s)・宮崎(3.2m/s)の間に入ります。大分市は別府湾に開けた湾岸都市で、海風と陸風が毎日入れ替わる立地。この指標は代表地点の立地に最も左右されやすいので、順位だけを一人歩きさせないでください。

一方で、県内の風の顔は場所によってまるで違います。豊予海峡(速吸の瀬戸)へ突き出た佐賀関では海峡を抜ける風が強まり、くじゅうの稜線では冬の季節風がまともに当たります。逆に山あいの日田や由布院の盆地は風が弱く、朝霧が溜まるほど。「大分県の風速」という1つの数字が代表できる範囲は、実はかなり狭いのです。

季節では冬の12月・1月が2.9m/sと最も強く、梅雨どきの6月が2.2m/sと最も弱い——夏に風が強まる熊本とはちょうど逆の、冬の季節風が主役の年変化です。そして年平均風速という指標には、台風の暴風はほとんど反映されません。大分の風の本当のリスクは平均値の中ではなく、次の指標にあります。

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09

台風 ── 接近は年3.8個で全国4位、周防灘と別府湾の高潮に注意

結論:接近は毎年3.8個。上陸はわずか3回——それでも1999年台風18号が高潮の怖さを残した。
3.8個/年(接近) 偏差値 56 全国 4位 / 47位中 九州 4位 / 8位中 台風の接近数ランキング →

この表で台風の指標に使っているのは「上陸数」ではなく「接近数」です。先に理由を書きます。気象庁の「上陸」は台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することを指し、沖縄県は定義上どれだけ台風が通っても上陸に数えられません。上陸数で47都道府県を並べると、日本で最も台風の影響を受ける沖縄が最下位に並ぶという逆転が起きます。また上陸は中心が最初に達した1県だけを数えるため、隣県が大きな被害を受けても数字に表れません。中心から300km以内に入った回数を数える「接近数」なら、47都道府県すべてを同じものさしで、しかも毎年の値として比べられます。

「上陸」とは、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することをいいます。九州では鹿児島県(45回)と長崎県(18回)が「受け止め役」で、大分県への直接上陸はわずか3回。南から来る台風は九州山地と四国がまず受け止めるため、九州では最も「上陸されにくい」側の県です——ただし、それは「安全」を意味しません。

接近で数えると、大分も九州北部と同じ年3.8個です。中心から300km以内に入る「接近」で数えると、九州北部地方には年3.8個(気象庁平年値・1991〜2020年)。月別では7月0.8個・8月1.1個・9月1.1個で、この3ヶ月に年間の約8割が集中します。月別表の台風の列が夏にはっきり色づくのは、隣の地震の列との最大の違いです。地震は時期を選べませんが、台風は「来やすい時期」がわかっている。つまり備えを計画できる災害です。市町村別の詳しい接近回数は台風の接近数ランキングで確認できます。

警戒すべきは、遠浅の海の高潮です。1999年の台風18号は九州の西を北上して周防灘沿岸に記録的な高潮をもたらし、八代海沿岸では12人が犠牲になりました。大分県の海も、中津・宇佐の干拓地から国東半島、奥まった別府湾へと、遠浅で高潮のたまりやすい海岸線が続きます。台風が九州の西を北上するコースでは南〜東寄りの暴風が湾へ海水を吹き寄せ、満潮と重なると一気に危険になります。沿岸低地の方は、接近数4位という数字を「高潮の順位」として読んでください。

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10

地震 ── 過去の観測回数と、これからの確率

結論:2,640回の約3分の1は2016年4月。足元の断層と、沖の南海トラフの両にらみ。
約24.7回/年 偏差値 45 全国 30位 / 47位中 九州 6位 / 8位中 地震観測回数ランキング →

全国30位、九州8県では6番目——回数だけを見れば「地震の少ない側」の県です。それでも月別表には、はっきりした爪痕があります。107年合計2,640回のうち959回が、2016年4月に集中しています。熊本地震です。本震(M7.3)で由布市は震度6弱を観測し、直後には大分県中部を震源とする誘発地震も発生。別府−万年山断層帯の周辺は、隣県の地震に「揺り起こされる」場所でもあることを示しました。回数の順位は「過去に何が起きたか」の記録として読んでください。

九州8県の地震観測回数(震度1以上・回/年)

鹿児島県114.0
熊本県74.5
沖縄県69.0
長崎県36.7
宮崎県27.5
大分県24.7
福岡県15.7
佐賀県7.6

1919〜2026年の107年間の平均。バーの長さは鹿児島県を100%とした割合。出典:気象庁 震度データベース検索

「地震が少ない=安全」ではありません

この数字は過去に何回揺れたかであって、これから何回揺れるかではありません。2016年の前まで、熊本は「地震の少ない県」と見られていました——だからこそ、あの地震の教訓は重いのです。石川は2024年に、やはり「回数が多い県」ではないところで大きな被害が出ました。むしろ、回数が少ない県ほど耐震意識と備えが薄いという指摘があります。揺れ慣れていないぶん、家具の固定も備蓄も後回しになりやすいためです。過去の回数は防災の判断材料の半分でしかありません。

そこで、残り半分の「これからの確率」を並べます。地震調査研究推進本部(J-SHIS)が公表している、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率です。

過去の実績

約24.7回/年

震度1以上(1919〜2026年)・全国30位。107年間の合計は2,640回。過去にどれだけ揺れたか

これからの確率

57.4%

今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。大分県庁位置・J-SHIS 2024年版(2026年7月取得)。これから揺れる可能性

足元の活断層

2〜4%

大分平野−由布院断層帯(西部)の30年以内の地震発生確率。M6.7程度・地震本部 長期評価。全国の主要活断層の中で発生確率が「高いグループ」

足元の断層と、沖の巨大地震。大分の足元には、別府湾から万年山へのびる別府−万年山断層帯が走っています。中でも大分市街の直下にあたる大分平野−由布院断層帯は、東部がM7.2程度(30年確率0.04〜4%)、西部がM6.7程度(同2〜4%)——全国の主要活断層の中で発生確率が「高いグループ」です。1596年の慶長豊後地震では別府湾沿岸が津波に襲われ、「瓜生島」が沈んだという伝説も残ります。そして県庁位置の30年確率57.4%(全国9位)を押し上げている主役は、活断層よりも沖の南海トラフ巨大地震です。揺れに加えて、豊後水道から回り込む津波への備えまで——回数の少なさと確率の高さ、二つを並べて判断材料にしてください。

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04県内の主要都市を比べる

同じ大分県でも、海沿いの大分市と、盆地の日田、県南の佐伯、高原の湯布院ではまるで別の県のように違います。とくに夏の猛暑日は、湯布院の0.8日から日田の37.5日まで——同じ県の中で40倍以上も開きます。

大分市県庁所在地

年平均気温
16.8℃
年間降水量
1,727mm
年間日照時間
1,992時間
猛暑日日数
11.0日

別府湾に面した瀬戸内型の街。夏は海風が入ってしのぎやすく、冬はよく晴れて乾く。

湯布院(由布市)由布岳のふもと

年平均気温
13.3℃
年間降水量
1,992mm
年間日照時間
1,666時間
猛暑日日数
0.8日

標高450m前後の高原盆地。夏の猛暑日はほぼゼロで朝霧が名物。冬は氷点下の朝が当たり前。

日田(日田市)日田盆地

年平均気温
15.8℃
年間降水量
1,876mm
年間日照時間
1,811時間
猛暑日日数
37.5日

三隈川が流れる山あいの盆地。猛暑日37.5日は大分市の3倍超——夏の暑さで全国に名前が出る街。

佐伯(佐伯市)県南のリアス海岸

年平均気温
16.7℃
年間降水量
2,119mm
年間日照時間
2,026時間
猛暑日日数
4.7日

黒潮に近い県南のリアスの港町。雨は多いが日照は県内最長クラス、猛暑日は少ない海の気候。

05気象予報士の総括

10の指標を通して見ると、大分県は「九州の中の瀬戸内気候の県」だと言えます。気温は九州8県で最も低く、晴れの出現率は九州2位、雨の日と雪の日は全国下位、台風の上陸はわずか3回。「暑くなく、降らず、よく晴れる」——九州のイメージから少しずつ外れたこの並びは、「南と西を山に守られ、東の瀬戸内の海に開く」という地形を読んだ瞬間に、一本の筋でつながります。

月別に分解すると、性格はさらにはっきりします。晴れの帯は10月53%→11月56%→12月58%と冬に向かって伸びていき、1月の日照149時間は福岡・長崎の約1.4倍。いっぽう雨は6月314mm・7月261mmの梅雨と、台風・秋雨の9月255mmという二つの山に集中します。気温の中身は猛暑日11.0日(全国28位)・冬日12.2日(全国33位)——夏も冬も極端が少ない。大分の気候の負荷は「量」より「場所」——平均値の穏やかさと、日田・くじゅう・県南の山の大雨との落差に現れます。都市別カードを大きく取っているのは、そのためです。

そして9番目と10番目、台風と地震。台風接近は年3.8個で全国4位ですが、上陸はわずか3回——九州山地と四国が壁になってくれる一方で、周防灘・別府湾の高潮と9月の大雨が本当の弱点です。地震は年24.7回と九州では少ない側なのに、30年確率は57.4%で全国9位。回数の主役が2016年の熊本地震なら、確率の主役は沖の南海トラフです。足元には「高いグループ」の大分平野−由布院断層帯も走っている。順位の並びだけでは、この県は読めません

晴れは「冬」に楽しみ、雨は「山」で警戒し、地震は「回数より確率」で備える——このページの結論はこの一行です。

06近くの県・気候が似た県と比べる

「大分と福岡って何が違うの?」に答えるための入口です。詳細ページが未公開の県は、47都道府県データの一覧表で該当行を確認できます。

47都道府県データの一覧表で、複数の県を並べて比較する →

07関連ページ

出典・集計方法・データの限界
気温・降水量・日照時間・湿度・風速
気象庁の平年値(1991〜2020年)。県の代表値は大分地方気象台の観測値、県内都市は各地の気象台・観測所の値です。
偏差値と全国順位
全国47都道府県の代表観測点の値から当サイトが算出しました。
紫外線(UV指数)
日本国内の実測地点が限られているため、気象庁の紫外線解析値(推定値)をもとにした値です。実測値ではありません。
天気出現率
気象庁の日別天気概況をもとに、日ごとの天気を晴れ・曇り・雨・雪の4区分に集計(1968〜2025年の58年分・当サイト独自集計)。
降雪量
気象庁の平年値(降雪の深さ合計)。
地震
気象庁「震度データベース検索」で震度1以上を観測した回数(1919年1月〜2026年、観測点数の増加による影響を含みます)。
30年確率・活断層
地震調査研究推進本部/防災科研(J-SHIS)の公表値。

1日のうちで天気が変わった日は代表的な天気に寄せているため、天気出現率は体感と数%のずれが出ることがあります。

降雪量と地震の偏差値は、値が一部の県に極端に偏るため、対数変換したうえで算出しています。

台風の列について。月別表の台風は大分県単独ではなく、九州北部地方への接近数の平年値(気象庁・1991〜2020年)です。たとえば「7月 0.8」は「毎年7月に平均0.8個接近する」という意味です。

地震の列について。月別表の地震だけ色を付けていません。4月が突出しているのは「2016年の熊本地震で県内も強く揺れ、余震・誘発地震がその月に集中した」という107年分の歴史であって、季節性ではないからです。年間にならすと約24.7回(2,640回÷107年)です。

監修:のぶやん(気象予報士)/最終更新:2026年8月1日

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